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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04W 審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 H04W |
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管理番号 | 1310442 |
審判番号 | 不服2014-18152 |
総通号数 | 195 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-03-25 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2014-09-11 |
確定日 | 2016-01-27 |
事件の表示 | 特願2012-549142「選択基準を示すインジケーションに基づいて、データ・フローを割り当てるための装置および方法」拒絶査定不服審判事件〔平成23年 7月21日国際公開、WO2011/088406、平成25年 5月16日国内公表、特表2013-517708〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
1.手続の経緯・本願発明 本願は、2011年1月14日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2010年1月15日、米国、2011年1月10日、米国)を国際出願日とする出願であって、平成25年10月8日付けで拒絶理由が通知され、平成25年12月16日付けで手続補正がなされ、平成26年5月7日付けで拒絶査定がされ、平成26年9月11日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がなされたものである。 2.平成26年9月11日付けの手続補正についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成26年9月11日付けの手続補正を却下する。 [理由] 平成26年9月11日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)により、特許請求の範囲の請求項1は、 「選択基準に基づいてデータ・フローを割り当てるための方法であって、 複数の利用可能なアクセスからアクセスを選択するための少なくとも1つのインジケーションを含む少なくとも1つのポリシーを受信することと、 前記データ・フローに基づいて選択基準を決定することと、 前記決定された選択基準および前記少なくとも1つのインジケーションに基づいて、前記アクセスを選択することと、 を備え、 前記少なくとも1つのインジケーションは、 定義された値よりも高いデータ・レートを割り当てるデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 特定のタイプのアプリケーションまたはプロトコルによって生成されているか、または、特定の使用された帯域幅を使用するデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 前記データ・フローのおのおのについて許容されているスループットに基づくアクセスを使用することと、 のうちの1つを示す、方法。」(以下「補正前発明」という。) から 「選択基準に基づいてデータ・フローを割り当てるための方法であって、 複数の利用可能なアクセスからアクセスを選択するための少なくとも1つのインジケーションを含む少なくとも1つのポリシーを受信することと、 前記データ・フローに基づいて選択基準を決定することと、 前記決定された選択基準および前記少なくとも1つのインジケーションに基づいて、前記アクセスを選択することと、 を備え、 前記少なくとも1つのインジケーションは、媒体タイプ、ファイル・サイズ、役割ID、またはこれらの組み合わせのうちの1つを示す、方法。」(以下「補正後発明」という。) と補正された。 本件補正は、補正前発明を特定するために必要な事項である「少なくとも1つのインジケーション」について 「定義された値よりも高いデータ・レートを割り当てるデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 特定のタイプのアプリケーションまたはプロトコルによって生成されているか、または、特定の使用された帯域幅を使用するデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 前記データ・フローのおのおのについて許容されているスループットに基づくアクセスを使用することと、 のうちの1つを示す」 とあるのを 「媒体タイプ、ファイル・サイズ、役割ID、またはこれらの組み合わせのうちの1つを示す」 に変更するものである。 また、本件補正は、請求項の削除でなく、明りょうでない記載の釈明でなく、誤記の訂正でないことは明らかであるから、特許法17条の2第5項のいずれの目的にも該当しない。 したがって、本件補正は、特許法第17条の2第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 3.本願発明 平成26年9月11日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成25年12月16日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。 「選択基準に基づいてデータ・フローを割り当てるための方法であって、 複数の利用可能なアクセスからアクセスを選択するための少なくとも1つのインジケーションを含む少なくとも1つのポリシーを受信することと、 前記データ・フローに基づいて選択基準を決定することと、 前記決定された選択基準および前記少なくとも1つのインジケーションに基づいて、前記アクセスを選択することと、 を備え、 前記少なくとも1つのインジケーションは、 定義された値よりも高いデータ・レートを割り当てるデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 特定のタイプのアプリケーションまたはプロトコルによって生成されているか、または、特定の使用された帯域幅を使用するデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 前記データ・フローのおのおのについて許容されているスループットに基づくアクセスを使用することと、 のうちの1つを示す、方法。」(以下「本願発明」という。) 4.引用例記載の発明 これに対して、原査定の拒絶の理由に引用された、本願の優先権主張日前である平成18年2月23日に頒布された特開2006-54841号公報(以下「引用例1」という。下線は当審が付与。)には、 「【技術分野】 【0001】 本発明は通信端末装置及びそれに用いるネットワーク選択方法並びにそのプログラムに関し、特に移動端末を用いて多種多様なネットワークに接続する際のネットワーク選択方法に関する。」 「【0036】 図2は図1の通信端末装置1の内部動作を示すシーケンスチャートであり、図3及び図4は図1の接続プロファイル12を示す図であり、図5は図3及び図4に示す接続プロファイル12をマージした例を示す図であり、図6は本発明の第1の実施例によるネットワーク特性情報を示す図である。これら図1?図6を参照して本発明の第1の実施例による通信端末装置1の動作について説明する。尚、図2に示す処理は通信端末装置1のCPUが記録媒体17のプログラムをRAMに移して実行することで実現される。 【0037】 通信端末装置1はネットワークA101、ネットワークB102、ネットワークC103の特性情報を入手する。これらネットワークA101、ネットワークB102、ネットワークC103の特性情報はネットワークデータベース15に静的に格納するか、必要に応じてその場でダウンロードする。ダウンロードによってネットワークA101、ネットワークB102、ネットワークC103の特性情報を入手する場合、通信端末装置1はダウンローダ16を使ってダウンロードを行い(図2のa1)、ダウンロードした特性情報をネットワークデータベース15に設定する(図2のa2)。 【0038】 通信端末装置1はユーザがアプリケーション11を起動すると、アプリケーション11自身が保持する接続プロファイル12の利用開始をネットワークエージェント13に対して送信する(図2のa3)。ここでは、ユーザが2個のアプリケーション11a,11bを起動した場合について説明する。各アプリケーション11a,11bがネットワークエージェント13に送信した接続プロファイル12を図3及び図4に示す。 【0039】 図3においては、高速な転送を要求しかつ料金が安いものを選ぶプロファイルaを示している。このプロファイルaはアプリケーション11aの接続プロファイルであり、帯域幅10Mbps以上、遅延500ms以下で、課金を優先するというものである。例えば、ファイルのダウンロードアプリケーション等がこのようなプロファイルaを持つ。 【0040】 これに対し、図4においては、それほど転送速度を要求しないが、低遅延かつ高セキュリティ、QoS(Quality of Service)を要求するプロファイルbを示している。このプロファイルbはアプリケーション11bの接続プロファイルであり、帯域幅128kbps以上、遅延50ms以下、高セキュリティを要求し、QoSレベルを優先するというものである。例えば、内線VoIP(Voice over Internet Protocol)電話サービス等がこのようなプロファイルbを持つ。 【0041】 ネットワークエージェント13はプロファイルa,bの利用開始を受信する毎に、各アプリケーション11a,11bから受信したプロファイルa,bをすべてマージする(図2のa4)。具体的には、各プロファイルabの要求をすべて満たすプロファイルを作成する。マージして作成したプロファイルを図5に示す。 【0042】 図5において、マージしたプロファイルは帯域幅10Mbps以上、遅延50ms以下、高セキュリティを要求し、課金及びQoSレベルを優先するというものである。このマージしたプロファイルは図3に示すプロファイルaと図4に示すプロファイルbとの要求をともに満たしている。 【0043】 次に、ネットワークエージェント13はネットワークデータベース15に対してマージされたプロファイルを引き渡し、検索を要求する(図2のa5)。ここで、例としてネットワークデータベース15に図6に示す特性情報が記載されていた場合について考える。 【0044】 図6において、“Wireless LAN A”の特性情報は、帯域幅20Mbps、遅延30ms、高セキュリティを要求し、課金が1.5$/min、QoSレベルを優先しないとなっている。 【0045】 また、“Wireless LAN B”の特性情報は、帯域幅5Mbps、遅延70ms、高セキュリティを要求し、課金が0.5$/min、QoSレベルを優先するとなっている。 【0046】 さらに、“IrDA”の特性情報は、帯域幅512kbps、遅延20ms、中セキュリティを要求し、課金が0$/min、QoSレベルを優先しないとなっている。 【0047】 さらにまた、シリアル通信(Serial)の特性情報は、帯域幅64kbps、遅延30ms、高セキュリティを要求し、課金が0$/min、QoSレベルを優先しないとなっている。 【0048】 したがって、すべての条件に合致するネットワークは“Wireless LAN A”の1つだけであるので、ネットワークデータベース15はこれを検索結果としてネットワークエージェント13に返す(図2のa6)。 【0049】 合致するネットワークが複数見つかった場合には、プロファイルに指定された順序(本プロファイルの場合には課金、QoSパラメータ)でネットワーク特性をソートし、もっとも有利なものを1つ選択する。 【0050】 ネットワークエージェント13はこの結果を接続マネージャ14に引き渡し、ネットワークの接続要求を行う(図2のa7)。接続マネージャ14は指定されたネットワークに接続する(図2のa8)。接続マネージャ14はネットワークへの接続が完了すると、接続完了通知をネットワークエージェント13に返し(図2のa9)、ネットワークエージェント13はさらに接続完了通知をアプリケーション11に返す(図2のa10)。 【0051】 これによって、各アプリケーション11はネットワークA101、ネットワークB102、ネットワークC103のうちの指定した条件を満たしたネットワークに接続してサービスをユーザに提供することができる。 【0052】 ネットワークの利用終了処理も、上記とほぼ同じシーケンスで行う。アプリケーション11はネットワークの利用を終了すると、ネットワークエージェント13にプロファイルの利用終了を要求する。これは上記のa3の処理に該当する。ネットワークエージェント13はこのプロファイルを除外して再度プロファイルのマージを行い(図2のa4)、以後はa5以降の処理を、上記と同様に行う。 【0053】 このように、本実施例では、接続プロファイル12に応じてネットワークエージェント13がネットワークA101、ネットワークB102、ネットワークC103を自動的に選択するため、ユーザの手を煩わせることなく、最適なネットワークを自動選択して通信端末装置1がネットワークに接続/切断することができる。」 の記載があるから、引用例1には、 「移動端末を用いて多種多様なネットワークに接続する際のネットワーク選択方法であって、 通信端末装置1はネットワークA101、ネットワークB102、ネットワークC103の特性情報を入手し、 ユーザがアプリケーション11を起動すると、アプリケーション11自身が保持する接続プロファイル12の利用開始をネットワークエージェント13に対して送信し、ユーザが2個のアプリケーション11a,11bを起動した場合は、各アプリケーション11a,11bがネットワークエージェント13に送信した接続プロファイル12は、プロファイルa及びプロファイルbであり、 プロファイルaはアプリケーション11aの接続プロファイルであり、帯域幅10Mbps以上、遅延500ms以下で、課金を優先するというものであり、ファイルのダウンロードアプリケーション等がこのようなプロファイルaを持ち、 プロファイルbはアプリケーション11bの接続プロファイルであり、帯域幅128kbps以上、遅延50ms以下、高セキュリティを要求し、QoSレベルを優先するというものであり、内線VoIP(Voice over Internet Protocol)電話サービス等がこのようなプロファイルbを持ち、 ネットワークエージェント13はプロファイルa,bの利用開始を受信する毎に、各アプリケーション11a,11bから受信したプロファイルa,bをすべてマージし、マージしたプロファイルは帯域幅10Mbps以上、遅延50ms以下、高セキュリティを要求し、課金及びQoSレベルを優先するというものであり、 ネットワークエージェント13はネットワークデータベース15に対してマージされたプロファイルを引き渡し、検索を要求し、 ネットワークデータベース15に “Wireless LAN A”の特性情報は、帯域幅20Mbps、遅延30ms、高セキュリティを要求し、課金が1.5$/min、QoSレベルを優先しない “Wireless LAN B”の特性情報は、帯域幅5Mbps、遅延70ms、高セキュリティを要求し、課金が0.5$/min、QoSレベルを優先する “IrDA”の特性情報は、帯域幅512kbps、遅延20ms、中セキュリティを要求し、課金が0$/min、QoSレベルを優先しない シリアル通信(Serial)の特性情報は、帯域幅64kbps、遅延30ms、高セキュリティを要求し、課金が0$/min、QoSレベルを優先しない という特性情報が記載されていた場合、すべての条件に合致するネットワークは“Wireless LAN A”の1つだけであるので、ネットワークデータベース15はこれを検索結果としてネットワークエージェント13に返し、 ネットワークエージェント13はこの結果を接続マネージャ14に引き渡し、ネットワークの接続要求を行い、接続マネージャ14は指定されたネットワークに接続する 方法。」 の発明が記載されている。(以下「引用発明」という。) 5.本願発明と引用発明の対比 引用発明の「ネットワークA101」「ネットワークB102」「ネットワークC103」は、いずれも通信端末装置1が「利用可能なアクセス」ネットワークであり、各ネットワークの「特性情報」は、選択するためのインジケータを含む情報である。 引用発明は、アプリケーション11の接続プロファイルに基づいて接続するネットワークを決定するから、引用発明の「接続プロファイル」は「選択基準」であるといえる。 そして、「アプリケーション」の「接続プロファイル」は、「アプリケーション」によって発生する「データ・フロー」が必要とする「接続プロファイル」であるから、「データ・フローに基づいて接続基準を決定」することは、「データ・フローを割り当て」ていることであるといえる。 したがって、本願発明と引用発明は、 「選択基準に基づいてデータ・フローを割り当てるための方法であって、 複数の利用可能なアクセスからアクセスを選択するための少なくとも1つのインジケーションを含む少なくとも1つのポリシーを受信することと、 前記データ・フローに基づいて選択基準を決定することと、 前記決定された選択基準および前記少なくとも1つのインジケーションに基づいて、前記アクセスを選択することと、 を備える 方法。」 で一致し、下記の点で相違する。 相違点 インジケーションについて、本願発明は 「定義された値よりも高いデータ・レートを割り当てるデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 特定のタイプのアプリケーションまたはプロトコルによって生成されているか、または、特定の使用された帯域幅を使用するデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 前記データ・フローのおのおのについて許容されているスループットに基づくアクセスを使用することと、 のうちの1つを示す」 のに対し、引用発明は 「特性情報」 である点。 6.相違点についての検討 原査定に引用された、本願の優先権主張日前である2008年(平成20年)12月31日に頒布された国際公開第2009/001714号(以下「周知例1」という。下線は当審が付与。)には、 「[0051] つづいて、ドメイン選択サーバ20について説明する。ドメイン選択ポリシー記憶部202は、端末とその相手となる端末に呼・セッションを設定する際に、回線交換ドメインを用いるか、パケット交換ドメインを用いるかの選択ポリシーを記憶する機能部である。 [0052] 選択ポリシーとは、端末の要求サービス品質とドメインのリソース状態との兼ね合いや、ユーザの契約形態等の諸条件によって、いずれのドメインを用いるかというネットワーク提供者側のポリシーをいう。 [0053] 一例としては、適正な通信品質のセッションを提供するため、ネットワーク提供者は音声電話は帯域保障型の回線交換ドメインを常に優先するポリシーとする場合がある。ここで、図3に音声電話の場合の選択ポリシーテーブルの一例を示す。ネットワーク提供者は回線交換ドメインを優先するポリシーであり、テーブルには音声電話の品質が遅延やエラー率などのパラメータ値によってAからDにクラス分けされている。」 の記載がある。 「音声電話は回線交換ドメインを常に優先する」というポリシーは、音声電話という特定のタイプのアプリケーションによるデータ・フローに対して、回線交換ドメインへのアクセスを使用するポリシーを意味している。つまり、「特定のタイプのアプリケーションによって生成されているデータ・フローのためのアクセスを使用すること」というインジケーションを含むポリシーは周知である。 上記によれば、インジケーションとして、 「定義された値よりも高いデータ・レートを割り当てるデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 特定のタイプのアプリケーションまたはプロトコルによって生成されているか、または、特定の使用された帯域幅を使用するデータ・フローのためのアクセスを使用することと、 前記データ・フローのおのおのについて許容されているスループットに基づくアクセスを使用することと、 のうちの1つ」 は周知であるから、引用発明における「インジケーション」として、用いることは容易に想到しうることである。 そして、本願発明のように構成したことによる効果も引用発明及び周知技術から予測できる範囲のものである。 したがって、本願発明は、引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものである。 7.補正後発明に対する補足的な検討 上記「2.」において補正却下となった補正後発明(平成26年9月11日付けの手続補正書に記載された請求項1に係る発明)について補足的に検討するに、本願明細書の【0044】には 「別の例では、役割ID基準に関するポリシーは、自身を、ボイス・オーバIPストリーム(VoIP)またはビデオ・ストリームであると表明し、このポリシーは、これにしたがって指定されうる。」 の記載があるから、「役割ID」とは、「VoIPまたはビデオ・ストリーム」であるかどうかである。 つまり、補正後発明の、インジケーションが役割IDを示す場合の、インジケーションに基づいてアクセスを選択することは、「VoIPまたはビデオ・ストリーム」かどうかでアクセスを選択することを意味している。 上記「6.」で記載したように、「音声電話は帯域保障型の回線交換ドメインを常に優先するポリシー」は周知例1に記載されているから、「VoIP」すなわち「役割ID」によってアクセスを選択することは周知である。 よって、補正後発明についても、引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものである。 したがって、上記「6.」においてした結論に影響を与えない。 8.まとめ 以上のとおり、本願発明は、引用発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、本願は他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2015-08-19 |
結審通知日 | 2015-08-25 |
審決日 | 2015-09-08 |
出願番号 | 特願2012-549142(P2012-549142) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
Z
(H04W)
P 1 8・ 57- Z (H04W) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 齋藤 浩兵 |
特許庁審判長 |
近藤 聡 |
特許庁審判官 |
梅本 章子 吉田 隆之 |
発明の名称 | 選択基準を示すインジケーションに基づいて、データ・フローを割り当てるための装置および方法 |
代理人 | 野河 信久 |
代理人 | 蔵田 昌俊 |
代理人 | 河野 直樹 |
代理人 | 福原 淑弘 |
代理人 | 堀内 美保子 |
代理人 | 佐藤 立志 |
代理人 | 井上 正 |
代理人 | 峰 隆司 |
代理人 | 井関 守三 |
代理人 | 岡田 貴志 |
代理人 | 砂川 克 |