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審決分類 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 H04J
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04J
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04J
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 H04J
管理番号 1310459
審判番号 不服2014-26502  
総通号数 195 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-03-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2014-12-25 
確定日 2016-01-27 
事件の表示 特願2012-537134「ワイヤレス通信システムにおいて基準信号とデータを多重化する方法および装置」拒絶査定不服審判事件〔平成23年 5月 5日国際公開、WO2011/053836、平成25年 3月14日国内公表、特表2013-509830〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯・本願発明
本願は,2010年10月29日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2009年10月30日 米国,2010年10月27日 米国)を国際出願日とする出願であって,平成26年4月1日付けで手続補正がなされたが,平成26年8月29日付けで拒絶査定がなされ,これに対し,同年12月25日に拒絶査定に対する審判請求がなされるとともに,同日付けで手続補正がなされたものである。

第2 平成26年12月25日付け手続補正についての補正却下の決定
[結論]
平成26年12月25日付けの手続補正を却下する。

1.理由1
(1)本件補正
平成26年12月25日付け手続補正(以下,「本件補正」という。)は,補正前の特許請求の範囲を,次のように補正することを含むものである。

[補正前]
「【請求項1】
ワイヤレス通信のための方法において,
ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応する基準信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボルを取得することと,ここで,基準信号シーケンスは,第1の組の副搬送波の数に等しい長さを有する,
前記基準シンボルを,シンボル期間中の第1の組の副搬送波にマッピングすることと,
データシンボルを,前記シンボル期間中の第2の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた基準シンボルと,前記マッピングされたデータシンボルとに基づいて,送信シンボルを発生させることとを含む方法。
(中略)
【請求項8】
第2の基準シンボルを,前記シンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすることと,
第2のデータシンボルを,前記シンボル期間中の第4の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた第2の基準シンボルと,前記マッピングされた第2のデータシンボルとに基づいて,第2の送信シンボルを発生させることと,
第1のアンテナを通して前記送信シンボルを送信することと,
第2のアンテナを通して前記第2の送信シンボルを送信することとをさらに含む請求項1記載の方法。
(以下,省略)」

[補正後]
「【請求項1】
ワイヤレス通信のための方法において,
ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応する基準信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボルを取得することと,ここで,基準信号シーケンスは,第1の組の副搬送波の数に等しい長さを有する,
前記基準シンボルを,シンボル期間中の第1の組の副搬送波にマッピングすることと,
データシンボルを,前記シンボル期間中の第2の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた基準シンボルと,前記マッピングされたデータシンボルとに基づいて,送信シンボルを発生させることと,
第2の基準シンボルを,第2のシンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすることと,
第2のデータシンボルを,前記第2のシンボル期間中の第4の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた第2の基準シンボルと,前記マッピングされた第2のデータシンボルとに基づいて,第2の送信シンボルを発生させることと
を含む方法。
(中略)
【請求項7】
第1のアンテナを通して前記送信シンボルを送信することと,
第2のアンテナを通して前記第2の送信シンボルを送信することとをさらに含む請求項1記載の方法。
(以下,省略)」

(2)補正の適否について
ア 新規事項について
補正後の請求項7の記載において,「前記第2の送信シンボル」は,請求項7が引用する請求項1の記載からすると,「第2のシンボル期間中」に送信されるものである。そうすると,補正後の請求項7に係る発明は,「第1のアンテナ」からは,「シンボル期間中」に「送信シンボル」を送信し,「第2のアンテナ」からは,「シンボル期間中」とは異なる「第2のシンボル期間中」に「第2の送信シンボル」を送信する態様を含むものといえる。
しかしながら,国際出願に係る外国語書面の翻訳文(以下,「当初明細書等」という。)のうち,2つのアンテナを介して送信シンボルを送信することが記載されている,当初明細書等の明細書の段落【0038】乃至【0050】,及び,当初明細書等の図面の図6及び図7には,同じシンボル期間に第1のアンテナと第2のアンテナとから同時に基準シンボルを送信するために周波数分割(FDM)を行う場合と,コード分割(CDM)を行う場合とが記載されているだけで,当初明細書等の他の記載箇所を参酌しても,第1のアンテナと第2のアンテナとからの基準シンボルの送信のタイミングが異なる場合については記載されておらず,よって,当初明細書等には,異なるシンボル期間に第1のアンテナと第2のアンテナとから基準シンボルを送信することも記載されていない。また,そのように構成すると,一方から送信される基準シンボルと他方から送信されるデータシンボルとの間に干渉が生じるという不都合があることは出願時の技術常識であるため,2つのアンテナから異なる期間に基準シンボルを送信することが出願時の技術常識から自明ともいえない。
したがって,本件補正は,特許法第17条の2第3項(新規事項)の規定に適合していない。
イ 補正の目的について
補正前の請求項8に係る発明は,引用する請求項1の記載を併せると,同じ「シンボル期間中」に,第1のアンテナから送信シンボルを,第2のアンテナから第2の送信シンボルを,送信するものである。
一方,補正後の請求項7に係る発明は,引用する請求項1の記載を併せると,「シンボル期間中」に,第1のアンテナから送信シンボルを送信し,「第2のシンボル期間中」に,第2のアンテナから第2の送信シンボルを送信するものである。ここで,「シンボル期間中」と「第2のシンボル期間中」は,書き分けられていることから,異なる期間中である態様を含んでいる。
すると,補正前の請求項8に係る発明は,同一の期間中に,「第1のアンテナ」および「第2のアンテナ」のそれぞれから対応する「送信シンボル」を送信するものであった構成を,補正後の請求項7に係る発明は,異なる「シンボル期間中」に,「第1のアンテナ」および「第2のアンテナ」のそれぞれから対応する「送信シンボル」を送信する態様を含むように構成を変更するものである。
よって,本件補正は,特許法第17条の2第5項(補正の目的)のいずれの規定にも適合していない。

(3)むすび
したがって,本件補正は,特許法第17条の2第3項(新規事項)の規定及び同法第17条の2第5項(補正の目的)の規定のいずれにも違反するので,同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

2.理由2
(1)本件補正
本件補正は,補正前の特許請求の範囲を,次のように補正することを含むものである。

なお,請求人は,審判請求書において,「補正前の独立請求項1,15(補正後の独立請求項1,14に対応)に,補正前の請求項5,17(補正後は削除)をそれぞれ組み込む補正を行いました。」と主張していることから,本件補正は,補正前の請求項1に係る発明を,補正前の請求項5に記載した事項により限定的に減縮するものであり,限定的減縮を目的としたものと解することとした。

[補正前]
「【請求項1】
ワイヤレス通信のための方法において,
ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応する基準信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボルを取得することと,ここで,基準信号シーケンスは,第1の組の副搬送波の数に等しい長さを有する,
前記基準シンボルを,シンボル期間中の第1の組の副搬送波にマッピングすることと,
データシンボルを,前記シンボル期間中の第2の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた基準シンボルと,前記マッピングされたデータシンボルとに基づいて,送信シンボルを発生させることとを含む方法。
(以下略)」

[補正後]
「【請求項1】
ワイヤレス通信のための方法において,
ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応する基準信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボルを取得することと,ここで,基準信号シーケンスは,第1の組の副搬送波の数に等しい長さを有する,
前記基準シンボルを,シンボル期間中の第1の組の副搬送波にマッピングすることと,
データシンボルを,前記シンボル期間中の第2の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた基準シンボルと,前記マッピングされたデータシンボルとに基づいて,送信シンボルを発生させることと,
第2の基準シンボルを,第2のシンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすることと,
第2のデータシンボルを,前記第2のシンボル期間中の第4の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた第2の基準シンボルと,前記マッピングされた第2のデータシンボルとに基づいて,第2の送信シンボルを発生させることと
を含む方法。
(以下略)」

(2)独立特許要件について
前記「1.理由1」で述べたとおり,本件補正は,特許法第17条の2第3項(新規事項)の規定及び同法第17条の2第5項(補正の目的)の規定のいずれにも違反するが,仮に,これらの規定を満たしたとして,独立特許要件を満たしているか否かについて検討する。

ア 補正後の発明
本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に係る発明(以下「補正後の発明」という。)は,次のとおりである。

「ワイヤレス通信のための方法において,
ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応する基準信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボルを取得することと,ここで,基準信号シーケンスは,第1の組の副搬送波の数に等しい長さを有する,
前記基準シンボルを,シンボル期間中の第1の組の副搬送波にマッピングすることと,
データシンボルを,前記シンボル期間中の第2の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた基準シンボルと,前記マッピングされたデータシンボルとに基づいて,送信シンボルを発生させることと,
第2の基準シンボルを,第2のシンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすることと,
第2のデータシンボルを,前記第2のシンボル期間中の第4の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた第2の基準シンボルと,前記マッピングされた第2のデータシンボルとに基づいて,第2の送信シンボルを発生させることと
を含む方法。」(再掲)

イ 引用発明及び周知事項
(ア)引用発明
原査定の拒絶の理由に引用された特表2009-533941号公報(以下「引用例」という。)には,「MIMOシステムにおいて基準信号割当方法{MethodforallocatingreferencesignalsinMIMOsystem}」に関して図面とともに以下の事項が記載されている。

a 「【0001】
本発明は,無線通信に関し,より詳しくは,MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)アンテナシステムにおいて基準信号を割り当てる方法に関する。」(第4ページ)

b 「【0016】
以下に開示される技術は多様な通信システムに用いられることができる。上記通信システムは音声,パケットデータなどのような多様な通信サービスに提供されることができる。上記技術は下向きリンク(downlink)または上向きリンク(uplink)に用いられることができる。一般的に,下向きリンクは基地局(BS:Base Station)から使用者端末(UE:User Equipment)への通信を意味し,上向きリンクはUEからBSへの通信を意味する。上記BSは,一般的にUSと通信する固定局(fixed station)であって,ノード-B(node-B),BTS(Base Transceiver System)及びアクセスポイント(access point)のような他の技術用語とも呼ばれることができる。上記UEは,固定されたり移動性を有することができ,MS(Mobile Station),UT(User Terminal),SS(Subscriber Station)及び無線端末のような他の技術用語とも呼ばれることができる。
【0017】
通信システムは,MIMO(Mutiple-Input Multiple-Output)システムであってもよく,MISO(Mutiple-Input Single-Output)システムであってもよい。上記MIMOシステムは複数個の送信アンテナ及び複数個の受信アンテナを含む。上記MISOシステムは複数個の送信アンテナ及び1つの受信アンテナを含む。
【0018】
多重接続復調方式には制限がない。上記多重接続変調方式はよく知らされているTDMA,FDMA,CDMA,SC-FDMAなどの単一搬送波変調方式またはOFMAなどの多重搬送波変調方式であってもよい。
【0019】
受信機で効果的にチャネル推定をするために,送信アンテナで伝送する基準信号の割当には次のような要件が必要である。
【0020】
第一に,基準信号は,受信機がチャネル推定に用いるため,受信機が送信アンテナで伝送される基準信号を区分できるように割り当てられなければならない。基準信号は各送信アンテナ別に時間及び/または周波数領域で重複しないように割り当てて,受信機が基準信号を区分するようにすることができる。または,時間及び/または周波数領域で基準信号が重複しても,コード領域で直交性(orthogonality)を与えることができる。このために,基準信号は自己相関や相互相関特性に優れた直交コードを用いることができる。例えば,直交コードとしては,CAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)シークエンス,ウォルシュ(Walsh)コードなどを用いることができる。
【0021】
第二に,基準信号の位置する領域では,チャネル変化が無視する程度に小さくなければならない。基準信号周辺のデータに対しては,基準信号の位置する領域におけるチャネルを用いてデコーディングするようになる。基準信号の割り当てられた領域において,チャネル変化が大きくなればチャネル推定の誤差が大きくなることができる。
【0022】
本実施例において,基準信号は時間上にまたは副搬送波上に特定の間隔ほど移動することができる。即ち,各々の受信アンテナに対する各サブフレームに対して基準信号の間隔は維持され,且つ全体的に一定の時間間隔または/及び副搬送波間隔ほど移動(shifting)させることができる。」(第6?7ページ)

c 「【0025】
サブフレームは,時間領域で複数個のOFDMシンボルを含み,周波数領域で複数個の副搬送波を含む。上記サブフレームは各送信アンテナに定義された資源グリッド(grid)である。伝送時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)は,1つのサブフレームの伝送に必要な時間であると定義できる。フレームは複数個のサブフレームを含むことができる。例えば,1つのフレームは10つのサブフレームを含むことができる。
【0026】
上記サブフレームは,2つの領域,即ち,制御チャネル及びデータチャネルに分けられることができる。制御チャネルは制御データを有している領域である。データチャネルは使用者データを有している領域である。例えば,第1,第2及び第3のOFDMシンボルは制御チャネルに割り当てられ,残りのシンボルはデータチャネルに割り当てられることができる。たとえ,制御チャネルに対するOFDMシンボルの数が制御チャネルに対するOFDMシンボルの数より少ないとしても,制御チャネルの信頼性はデータチャネルの信頼性より高い。多重アンテナの一部は制御チャネルの送信のために割り当てられることができる。第1及び第2のアンテナは制御チャネルのために用いられることができる。このような場合,第3及び第4のアンテナは制御チャネルに用いられないため,上記第3及び第4のアンテナの基準信号は制御チャネルに対するOFDMシンボルに割り当てられなくてもよい。」(第7?8ページ)

d 「【0027】
図1は,多重アンテナを有する送信機を示すブロック図である。
【0028】
図1を参照すると,送信機(100)は,チャネルインコーダ(120),マッパ(130),MIMO処理器(140),副搬送波アロケータ(150)及びOFDM変調器(160)を含むことができる。チャネルインコーダ(120)は,入力されるストリームを,決められたコーディング方式によってインコーディングして符号化されたデータ(Coded word)を形成する。マッパ(130)は符号化されたデータを信号性状(Signal constellation)上の位置を表現するシンボルでマッピングする。変調方式(Modulation scheme)には制限がなく,m-PSK(m-Phase Shift Keying)またはm-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)であってもよい。例えば,m-PSKはBPSK,QPSKまたは8-PSKであってもよい。m-QAMは16-QAM,64-QAMまたは256-QAMであってもよい。MIMO処理器(140)はマッピングされたシンボルを多重送信アンテナ(190-1,... ,190-Nt)によるMIMO方式で処理する(ここで,Nt>1)。例えば,MIMO処理器(140)はコードブック(codebook)基盤のフリーコーディングを利用できる。
【0029】
副搬送波アロケータ(150)は,入力シンボルと基準信号を副搬送波に割り当てる。上記基準信号は,各々の多重送信アンテナ(190-1,... ,190-Nt)に割り当てられる。このように割り当てられた上記基準信号をパイロット(pilot)といい,これはチャネル推定またはデータ復調に用いられ,送信機(100)及び図2の受信機(200)を介して分かる。OFDM変調器(160)は入力シンボルをOFDM変調してOFDMシンボルを出力する。OFDM変調器(160)は入力シンボルに対してIFFT(Inverse fast Fourier transform)を遂行することができ,IFFTを遂行した後,CP(Cyclic prefix)をさらに挿入できる。OFDMシンボルは各送信アンテナ(190-1,... ,190-Nt)を介し送信される。」(第8ページ)

e 「【0032】
以下,基準信号割当に対して説明する。
【0033】
図3は,2つの送信アンテナを用いて基準信号を割り当てる一例を示す。一般的にOFDM復調方式によると,各々の送信アンテナはサブフレーム単位でデータを伝送できる。例えば,図3に示したように,サブフレームは7つのOFDMシンボルを含み,1つのサブフレームは0.5msec伝送時間間隔(TTI:Transmission time interval)を有することができる。然しながら,本発明はここに限定されることではなく,上記サブフレーム及びTTIは多様な形態で具現されることができる。
【0034】
図3を参照すると,基準信号は各々第1のアンテナのサブフレーム及び第2のアンテナのサブフレームに割り当てられる。‘D’で表示された部分はデータを載せた データシンボルであり,‘R_(1)’は第1のアンテナに割り当てられた第1の基準信号であり,‘R_(2)’は第2のアンテナに割り当てられた第2の基準信号である。第1の基準信号(R_(1))と第2の基準信号(R_(2))は異なる基準信号であるが,同じ基準信号になってもよい。
【0035】
サブフレームを構成する資源グリッド上の各要素は資源要素を表す。例えば,資源要素q(k,l)はk番目のOFDMシンボル及びl番目の副搬送波に位置するのを表す。データシンボルD,第1の基準信号R_(1)及び第2の基準信号R_(2)は1つの資源要素に載せる。
【0036】
第1のアンテナのサブフレームで,基準信号は,7つのOFDMシンボルにわたって割り当てられる。説明の便宜のために,以下,7つのOFDMシンボルは,TTIの開始から各々第1のOFDMシンボル,第2のOFDMシンボル,... ,第7のOFDMシンボルに該当することとする。
【0037】
第1のOFDMシンボルでは6つの副搬送波ごとに第1の基準信号(R_(1))が割り当てられることができる。同様に,第5のOFDMシンボルでも6つの副搬送波ごとに第2の基準信号(R_(2))が割り当てられることができる。ただし,第5のOFDMシンボルで,第2の基準信号(R_(2))は,第1のOFDMシンボルに位置する第1の基準信号(R_(1))の位置を基準として3つの副搬送波ほど移動して(shifted)位置する。サブフレームにおける繰り返される配列を見れば,第1のOFDMシンボルでは(R_(1),D,D,D,D,D)配列が繰り返され,第5のOFDMシンボルでは(D,D,D,R_(2),D,D)配列が繰り返される。
【0038】
第2のアンテナでは第1のアンテナでと同じ基準信号位置を有する。第1のOFDMシンボルでは第1の基準信号(R_(1))が6つの副搬送波ごとに割り当てられ,第5のOFDMシンボルでは6つの副搬送波ごとに負の第2の基準信号(-R_(2))が割り当てられる。‘-R_(2)’は第2の基準信号に対して符号を反対にした信号である。第5のOFDMシンボルにおける基準信号(-R_(2))は,第1のOFDMシンボルに位置する第1の基準信号(R_(1))から3つの副搬送波ほど移動させて割り当てられる。言い換えれば,第1のOFDMシンボルでは(R_(1),D,D,D,D,D)配列が繰り返され,第5のOFDMシンボルでは(D,D,D,-R_(2),D,D)配列が繰り返される。
【0039】
第1及び第2のアンテナに対する基準信号の位置は同一であるため,受信機は各送信アンテナから伝送される基準信号を分離する必要がある。自己相関や相互相関特性に優れたCAZACシーケンスまたはウォルシュ(Walsh)コードなどの直交コードを用いて各送信アンテナから伝送される基準信号を認識できる。
【0040】
図4は,4つの送信アンテナが用いられる時,基準信号割当を示す。基準信号は各々の送信アンテナに対する各サブフレームに割り当てられる。ここで,‘N’はナル(Null)シンボル,‘R_(1)’は第1の基準信号,‘R_(2)’は第2の基準信号,‘D’はデータシンボルである。ナルシンボルはデータを載せないシンボルであると定義できる。ナルシンボルは,副搬送波に,データが割り当てられない時生成されたり,後にデータが割り当てられた副搬送波が穿孔(punctured)される時生成されることができる。
【0041】
第1のアンテナに対する基準信号は6つの副搬送波ごとに1つずつ割り当てられる。言い換えれば,基準信号は5つの副搬送波間に割り当てられる。このような5つの副搬送波は4つのデータシンボル及び1つのナル(Null)シンボルを含むことができる。従って,第1のOFDMシンボルでは(R_(1),D,D,N,D,D)配列が繰り返される。ナルシンボルは,後述する第3及び第4のアンテナに対する基準信号が位置する資源要素に割り当てられる。第2,第3及び第4のOFDMシンボルでは基準信号が割り当てられず,データシンボルが割り当てられる。第5のOFDMシンボルでも6つの副搬送波ごとに1つの基準信号を割り当てることができる。第5のOFDMシンボルにおける基準信号は,第1のOFDMシンボルに対する基準信号を3つの副搬送波ほど移動させて位置する。第6及び第7のOFDMシンボルでは基準信号が割り当てられず,データシンボルが割り当てられる。
【0042】
第2のアンテナにおける基準信号の割当は,第1のアンテナに対する基準信号割当と同じパターンを有する。第1及び第2のアンテナに対する基準信号は同じOFDMシンボル及び副搬送波に重複して割り当てられる。従って,第1のアンテナと第2のアンテナで各々基準信号を伝送する場合,受信機のアンテナでは2つの信号を同時に受信することができる。受信機では2つの信号を分離するために,自己相関や相互相関特性に優れた直交コードを用いることができる。受信機は,第1のアンテナで伝送された基準信号(R_(1),R_(2))と第2のアンテナで伝送された基準信号(R_(1),-R_(2))の直交性を用いて各アンテナから伝送された基準信号を分離できる。
【0043】
第3のアンテナに対する基準信号割当は次の通りである。第1のOFDMシンボルでは6つの副搬送波ごとに基準信号R_(1)が割り当てられる。同様に,第5のOFDMシンボルでも6つの副搬送波ごとに基準信号R_(2)が割り当てられる。第5のOFDMシンボルにおける基準信号R2は,第1のOFDMシンボルの基準信号R1の位置から3つの副搬送波ごとに移動されて割り当てられる。従って,第1のOFDMシンボルでは(N,D,D,R_(1),D,D)配列が繰り返され,第5のOFDMシンボルでは(R_(2),D,D,N,D,D)配列が繰り返される。第4のアンテナに対する基準信号割当は第3のアンテナに対する基準信号割当と同じパターンを有する。第1及び第5のOFDMシンボルでは6つの副搬送波ごとに基準信号が割り当てられる。受信機は,第3及び第4のアンテナに対する基準信号が同じ副搬送波に重複して割り当てられても,自己相関及び相互相関特性に優れた直交性コードを用いて各アンテナから伝送された基準信号を分離できる。
【0044】
上述した基準信号割当は一例であり,本発明はここに限定されることなく,時間上にまたは副搬送波上に一定の間隔ほど基準信号を移動させることができる。即ち,各々の受信アンテナに対する各サブフレームに対して基準信号は,基準信号の間隔は維持され,且つ全体的に一定の時間間隔または/及び副搬送波間隔ほど移動(shifting)されることができる。基準信号を再割り当てることなく,基準信号を全体的に時間または副搬送波間隔に移動させることによって,多重セル(Cell),多重セクタ(Sector)及び多重使用者などに対してチャネル推定をできる。
【0045】
このように,サブフレームの倍数で時間が変化するに応じて,チャネル状況の変化を考慮して特定アンテナの基準信号の一部ないし全体を用いてもよく,又は用いなくてもよい。
【0046】
上述した例は,基準信号が少なくても2つの受信アンテナが用いられる時相互重複する。重複した基準信号はコード領域で直交コードを介して直交性が維持される。」(第9?11ページ)

以下,上記a乃至eの記載及び図面(特に,図1,図3及び図4)並びにこの分野における技術常識を考慮しつつ,引用例に記載された技術事項について検討する。

(a)上記a及びbの【0016】からすると,引用例には,無線通信のための方法が記載されている。

(b)上記bの【0019】からすると,引用例には,受信機がチャネル推定をするために,送信アンテナから基準信号を送信する必要があり,上記bの【0020】及びeの【0039】からすると,基準信号には,CAZACシークエンスを用いることが記載されており,そうすると,基準信号は,CAZACシークエンスに基づいて発生されたものであることは自明である。

(c)上記c及びeの【0033】並びに図3及び図4からすると,引用例には,0.5msecの伝送時間間隔を有するサブフレームが,時間領域で7個のOFDMシンボルを含み,周波数領域で複数個の副搬送波を含むことが記載されている。よって,OFDMシンボルは,0.5msec/7の期間中に送信されるものであり,各OFDMシンボルに対応する期間を「OFDMシンボル期間」と称するのは任意である。そうすると,各OFDMシンボルにおける周波数領域の複数個の副搬送波は,OFDMシンボル期間中に送信される副搬送波,すなわち,OFDMシンボル期間中の副搬送波であるといえる。

(d)上記d及び図1からすると,引用例には,送信機が,マッパ130により,符号化されたデータを信号性状(Signal Constellation)の位置を表現するシンボルにマッピングし,MIMO処理器140によりマッピングされたシンボルを多重送信アンテナによるMIMO方式で処理し,副搬送波アロケータ150により,処理された入力シンボルと基準信号(図1上は「参照信号」と記載されたもの)を副搬送波に割り当てることが記載されている。上記(b)からすると,副搬送波アロケータ150に入力される基準信号は,CAZACシークエンスに基づいて発生されたものである。

(e)前記(d)を参酌し,上記dの【0029】及び図1からすると,引用例には,送信機が,OFDM変調器160により,副搬送波アロケータ150により副搬送波に割り当てられた入力シンボルをOFDM変調してOFDMシンボルを出力し,送信アンテナ190により,OFDM変調されたOFDMシンボルを送信することが記載されている。

(f)上記e(特に【0033】?【0037】),図3及び図4からすると,引用例には,第1のアンテナのサブフレームの7つのOFDMシンボルの中で,第1のOFDMシンボルには6つの副搬送波ごとに第1の基準信号(R_(1))が割り当てられ,第5のOFDMシンボルには6つの副搬送波ごとに第2の基準信号(R_(2))が割り当てられ,第1の基準信号(R_(1))及び第2の基準信号(R_(2))のいずれも割り当てられていない残りの副搬送波にはデータシンボル(D)が割り当てられることが記載されている。そして,上記dの【0029】には,副搬送波アロケータ150が,入力シンボルと基準信号を副搬送波に割り当てることが記載されているところ,当該副搬送波アロケータ150が,このような割り当てを行っていることは自明である。
ここで,第1のOFDMシンボルに割り当てるデータシンボル(D)を「第1のデータシンボル」,第5のOFDMシンボルに割り当てるデータシンボル(D)を「第2のデータシンボル」と称するのは任意である。また,上記eの【0037】及び【0037】には,「データシンボル」である「D」と,「基準信号」である「R_(1)」及び「R_(2)」とが,副搬送波に割り当てられる同列のものとして記載されていることから,「第1の基準信号(R_(1))」及び「第2の基準信号(R_(2))」のそれぞれを,「第1の基準シンボル」及び「第2の基準シンボル」と称することは任意である。

(g)引用例の図1の記載からは,副搬送波アロケータ150に「参照信号」が入力される様子が見て取れ,当該「参照信号」が,「第1の基準信号(R_(1))」及び「第2の基準信号(R_(2))」を含むことは,上記(f)から自明である。よって,副搬送波アロケータ150は,第1の基準シンボルを入力しているといえる。また,上記(d)から,この第1の基準シンボルは,CAZACシークエンスに基づいて発生されたものである。

(h)上記(c),(e)及び(f)を参酌すると,副搬送波アロケータ150は,第1の基準シンボル及び第1のデータシンボルを,第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の副搬送波に割り当て,第2の基準シンボル及び第2のデータシンボルを,第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の副搬送波に割り当て,OFDM変調器160は,副搬送波に割り当てられた第1の基準シンボルと副搬送波に割り当てられた第1のデータシンボルをOFDM変調してOFDM変調されたOFDMシンボルを出力し,副搬送波に割り当てられた第2の基準シンボルと副搬送波に割り当てられた第2のデータシンボルをOFDM変調してOFDM変調されたOFDMシンボルを出力しているといえる。ここで,出力される2つのOFDM変調されたOFDMシンボルのそれぞれを,「第1のOFDM変調されたOFDMシンボル」及び「第2のOFDM変調されたOFDMシンボル」と称するのは任意である。
そうすると,前記(e)を参酌し,引用例には,第1の基準シンボルを,第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波に割り当て,第1のデータシンボルを,第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,第1の基準シンボルを割り当てていない副搬送波に割り当て,割り当てられた第1の基準シンボルと割り当てられた第1のデータシンボルとに基づいて第1のOFDM変調されたOFDMシンボルを出力し,送信し,第2の基準シンボルを,第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波に割り当て,第2のデータシンボルを,第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,第2の基準シンボルを割り当てていない副搬送波に割り当て,割り当てられた第2の基準シンボルと割り当てられた第2のデータシンボルとに基づいて第2のOFDM変調されたOFDMシンボルを出力し,送信することが記載されている。

上記a乃至e,図1,図3及び図5並びに(a)乃至(h)の検討から,引用例には,以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「無線通信のための方法において,
CAZACシークエンスに基づいて発生された第1の基準シンボルを入力することと,
前記第1の基準シンボルを,第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波に割り当てることと,
第1のデータシンボルを,第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,第1の基準シンボルを割り当てていない副搬送波に割り当てることと,
前記割り当てられた第1の基準シンボルと前記割り当てられた第1のデータシンボルとに基づいて第1のOFDM変調されたOFDMシンボルを出力し,送信することと,
第2の基準シンボルを,第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波に割り当てることと,
第2のデータシンボルを,第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,第2の基準シンボルを割り当てていない副搬送波に割り当てることと,
前記割り当てられた第2の基準シンボルと前記割り当てられた第2のデータシンボルとに基づいて第2のOFDM変調されたOFDMシンボルを出力し,送信することと
を含む方法。」

(イ)周知事項
a 周知例1
原査定の拒絶の理由に引用された特開2007-89113号公報(以下「周知例1」という。)には,図面とともに以下の事項が記載されている。

(i) 「【請求項9】
所定の符号長を有するカザック符号の全部又は一部が前記共通パイロットチャネルを構成する
ことを特徴とする請求項1記載の送信装置。」(第2ページ)

(j) 「【0092】
図30に示されるように,ある1つのカザック符号Aの符号長がLであるとする。説明の便宜上,この符号長はLサンプルの期間に相当するものと仮定するが,このような仮定は本発明に必須ではない。このカザック符号Aの末尾のサンプル(L番目のサンプル)を含む一連のΔ個のサンプル(図中,斜線で示される)を,カザック符号Aの先頭に移行することで,図30下側に示されるように別の符号Bが生成される。この場合において,Δ=1?(L-1)に関してカザック符号A及びBは互に直交する関係を有する。即ち,ある1つのカザック符号とそのカザック符号を循環的に(cyclically)シフトさせた符号は互に直交する。従って符号長Lのカザック符号が1つ用意された場合には,理論上L個の互に直交する符号群を用意することができる。更に,或るカザック符号Aと,カザック符号Aのサイクリックシフトからは導出されない別のカザック符号Bとは互いに非直交であるが,それらの符号間干渉量は,異なるランダムシーケンス同士の干渉量より少ない。また,或るカザック符号Aの一部分で構成される符号シーケンスと,カザック符号A又はBの別の部分で構成される符号シーケンスとの符号間干渉量も,異なるランダムシーケンス同士の干渉量より少ない。カザック符号についての詳細は,例えば次の文献に記載されている:D.C.Chu,“Polyphase codes with good periodic correlation properties”,IEEE Trans.Inform.Theory,vol.IT-18,pp.531-532,July 1972;3GPP,R1-050822,Texas Instruments,“On allocation of uplink sub-channels in EUTRA SC-FDMA”。」(第19ページ)

b 周知例2
原査定の拒絶の理由に引用された特開2007-194751号公報(以下「周知例2」という。)には,図面とともに以下の事項が記載されている。

(k) 「【請求項2】
前記パイロットチャネルを生成する手段は,パイロットチャネルに使用されるカザック符号を循環的に所定長だけシフトさせる手段を有する
ことを特徴とする請求項1記載の移動局。」(第2ページ)

(l) 「【0014】
図3に示されるように,ある1つのカザック符号Aの符号長がLであるとする。説明の便宜上,この符号長はLサンプルの期間に相当するものと仮定するが,このような仮定は本発明に必須ではない。このカザック符号Aの末尾のサンプル(L番目のサンプル)を含む一連のΔ個のサンプル(図中,斜線で示される)を,カザック符号Aの先頭に移行することで,図3下側に示されるように別の符号Bが生成される。この場合において,Δ=1?(L-1)に関してカザック符号A及びBは互に直交する関係を有する。即ち,ある1つのカザック符号とそのカザック符号を循環的に(cyclically)シフトさせた符号は互に直交する。従って符号長Lのカザック符号が1つ用意された場合には,理論上L個の互に直交する符号群を用意することができる。
【0015】
本実施例では,このような性質を有する一群のカザック符号の中から選択されたカザック符号が,移動局のパイロットチャネルとして使用される。但し,本実施例ではL個の互いに直交する符号群のうち,基本となるカザック符号をn×LΔだけ循環的にシフトさせることで得られるL/LΔ個の符号が,移動局のパイロットチャネルとして実際に使用される(n=1,2,...,L/LΔ)。このようにすることで,移動局から受信された上りリンクチャネルは互に直交する。カザック符号についての詳細は,例えば次の文献に記載されている:D.C.Chu,“Polyphase codes with good periodic correlation properties”,IEEE Trans.Inform.Theory,vol.IT-18,pp.531-532,July 1972;3GPP,R1-050822,Texas Instruments, “On allocation of uplink sub-channels in EUTRA SC-FDMA”。」(第5ページ)

c 周知例3
原査定の拒絶の理由に引用された国際公開第2008/144363号(以下「周知例3」という。)には,図面とともに以下の事項が記載されている。

(m) 「 [0032] For the uplink, K total subcarriers may be available and may be grouped into resource blocks. Each resource block may include N subcarriers (e.g., N = 12 subcarriers) in one slot. The available resource blocks may be divided into a data section and a control section. The control section may be formed at the two edges of the system bandwidth, as shown in FIG. 2. The control section may have a configurable size, which may be selected based on the amount of control information being sent on the uplink by the UEs. The resource blocks in the control section may be assigned to the UEs for transmission of ACK information, CQI information, etc. The data section may include all resource blocks not included in the control section. The design in FIG. 2 results in the data section including contiguous subcarriers, which may then allow a single UE to be assigned all of the contiguous subcarriers in the data section.」(第5ページ)
([当審仮訳]:
[0032]アップリンクについて,合計K個のサブキャリアが利用可能であり,リソース・ブロックにグループ化される。各リソース・ブロックは,1つのスロットにN個のサブキャリア(例えば,N=12のサブキャリア)を含む。利用可能なリソース・ブロックは,データ・セクション及び制御セクションに分割される。図2で示されるように,制御セクションは,システム帯域幅の両端に形成される。制御セクションは,UEによるアップリンクで送られる制御情報の量に基づいて選択される構成可能なサイズを有する。制御セクションのリソース・ブロックは,ACK情報,CQI情報などの送信のためにUEに割り当てられる。データ・セクションは,制御セクションに含まれない全てのリソース・ブロックを含む。図2の設計は,隣接するサブキャリアを含むデータ・セクションに帰着し,その後,単一のUEがデータ・セクションの隣接するサブキャリアのすべてを割り当てられる。)

(n) 「[0040] In one design, a UE may send data and pilot for ACK using a reference signal sequence having good correlation properties. Different UEs may concurrently send data and pilot for ACK on the same resource block using different reference signal sequences, which may be generated with a base sequence. In one design, the base sequence may be a CAZAC (constant amplitude zero auto correlation) sequence such as a Chu sequence, a Zardoff-Chu sequence, a Frank sequence, a generalized chirp-like(GCL) sequence, etc. In another design, the base sequence may be a sequence defined to have good correlation properties.
[0041] In one design, multiple reference signal sequences of length N may be generated with different cyclic shifts of a base sequence of length N, as follows:

r_(α) (n) = r_( b) ((n + α) mod N) = e ^(jαn) ・r _(b) (n) , for n = 0, ..., N-1 , Eq(1)

where r_(b)(n) is the base sequence, with n being a symbol index,
r_(α)(n) is a reference signal sequence with a cyclic shift of α, and
"mod" denotes a modulo operation.

[0042] In one design, N = 12 and each reference signal sequence has a length of 12. Six reference signal sequences may be generated with six different values of a and may be assigned to different UEs. Multiple reference signal sequences may also be generated in other manners.」(第7ページ)
([当審仮訳]:
[0040]1つの設計において,UEは,よい相関特性を有した参照信号を使用してACKのためにデータ及びパイロットを送る。異なるUEは,ベース・シーケンスで生成された異なる参照信号シーケンスを使用する同じリソース・ブロックでACK及び/又はCQI情報を同時に送ってもよい。1つの設計において,ベース・シーケンスは,Chuシーケンス,Zardoff-Chuシーケンス,Frankシーケンス,一般化されたchirp-like(GCL))シーケンスなどのCAZAC(一定な振幅ゼロ自動相関)である。別の設計において,ベース・シーケンスは,良い相関特性を有するために定義されたシーケンスである。
[0041]
1つの設計において,長さNの複数の基準信号シーケンスは,長さNのベース・シーケンスの異なる周期シフトで以下のように生成される:

r_(α) (n) = r _(b) ((n + α) mod N) = e^( jαn) ・r_( b) (n) , for n = 0, ..., N-1 , 式(1)

ここで,r_(b)(n)は,nがシンボル・インデックスであるベース・シーケンスであり,
r_(α)(n)は,αの周期シフトを有する基準信号シーケンスであり,
「mod」は,剰余演算子である。
[0042]
1つの設計において,N=12であり,基準信号シーケンスは,12の長さを有する。6つの基準信号シーケンスは,αの6つの異なる値で生成され,異なるUEに割り当てられる。複数の基準信号シーケンスは,他の方法で生成されてもよい。

(o) 「[0043] In one design, a UE may use a single reference signal sequence for all symbol periods of a subframe. In another design, the UE may use different reference signal sequences for different symbol periods of the subframe. In yet another design, the UE may use different reference signal sequences for different slots of the subframe. The hopping in the last two designs may randomize interference. For simplicity, the following description assumes that the UE uses a single reference signal sequence r(n) for all symbol periods, where r(n) = r _(α)(n) for a specific value of α.」(第7?8ページ)
([当審仮訳]:
[0043]
1つの設計において,UEは,サブフレームのすべてのシンボル期間のために単一の基準信号シーケンスを使用する。別の設計において,UEは,サブフレームの異なるシンボル期間のために異なる基準信号シーケンスを使用する。また別の設計において,サブフレームの異なるスロットのために異なる基準信号シーケンスを使用する。2つ目と3つ目の設計におけるホッピングにより,干渉をランダム化することができる。簡単化のため,以下の説明では,UEがすべてのシンボル周期のための単一の基準信号シーケンスr(n)を使用すると仮定する。ここで,αの特定の値においてr(n)=r_(α)(n)である。」

(p) 「[0065] FIG. 4 shows a design of a CQI structure 400 for a case in which each slot includes seven symbol periods. In this design, a resource block for CQI includes five symbol periods for data and two symbol periods for pilot. In the design shown in FIG. 4, for the left slot, pilot is sent in two symbol periods 2 and 4 that are separated by one symbol period, and data is sent in the remaining five symbol periods 0, 1, 3, 5 and 6. Data and pilot for CQI may also be sent in other symbol periods within the resource block. It may be desirable to separate the two symbol periods for pilot by at least one symbol period (e.g., by one, two, or three symbol periods) in order to capture time variation in a wireless channel.
[0066] In one design, the reference signal sequences may be used directly as pilot sequences for CQI. A UE may send its reference signal sequence in each symbol period for pilot, without spreading. If six reference signal sequences are available, then up to six UEs may concurrently send pilots with the six reference signal sequences. Each UE may send its pilot with a specific reference signal sequence. The pilots from these UEs may be distinguished by separation of the reference signal sequences in the frequency domain.」
([当審仮訳]:
[0065]
図4は,各スロットが7つのシンボル周期を含む場合のACK構造400の設計を示す。この設計において,CQIのためのリソース・ブロックは,データのための5つのシンボル周期を含み,パイロットのための2つのシンボル周期を含む。図4に示される設計において,左のスロットでパイロットは,1つのシンボル周期によって分離される2つのシンボル周期2及び4で送られ,データは,残る5つのシンボル周期0,1,3,5及び6で送られる。CQIのためのデータ及びパイロットは,リソース・ブロックの他のシンボル周期で送られてもよい。無線チャネルの時間変化を捕捉するために少なくとも1つのシンボル周期(例えば1つ,2つ又は3つシンボル周期)でパイロットのための2つのシンボル周期を分離することが望ましい。
[0066]
1つの設計において,基準信号シーケンスは,CQIのためのパイロット・シーケンスとして直接使用される。UEは,拡散せずにパイロットのための各シンボル周期でその基準信号シーケンスを送る。6つの基準信号シーケンスが利用可能な場合,その時,6つまでのUEは,6つの基準信号シーケンスでパイロットを送る。各UEは,特定の基準信号シーケンスでそのパイロットを送る。これらのUEからのパイロットは,周波数ドメインの基準信号シーケンスの分離によって識別される。」

(q) FIG3A?FIG3C及びFIG4からは,1つのシンボルの中で,N(12)個のサブキャリアにパイロットシーケンス(Pilot Sequence)であるp(n)又はr(n)が割り当てられることが見て取れる。

d 周知事項のまとめ
周知例1乃至3(特に,上記(i)乃至(l)及び(n))からすると,以下の事項(以下,「周知事項1」という。)は周知技術であるといえる。

「ある1つのCAZACシーケンスをベースシーケンスとしてサイクリックにシフトした別のCAZACシーケンスをパイロットシンボル(基準信号シンボル)の生成のために使用すること。」

周知例3(特に,上記(m)乃至(q))からすると,以下の事項(以下,「周知事項2」という。)は周知技術であるといえる。

「1つのシンボルの中でN個のサブキャリアにパイロット(基準信号)シーケンスを割り当てる場合に,パイロット(基準信号)シーケンスの長さをNとすること。」

ウ 対比・判断
(ア)対比
以下,本願発明と引用発明との対応関係について検討する。

a 引用発明の「無線通信のための方法」は,本願発明の「ワイヤレス通信のための方法」に相当する。

b 本願発明の「ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応する基準信号シーケンス」について,本願明細書の段落【0027】には,「ベースシーケンスは,フラットスペクトル応答とゼロの自己相関を有するCAZAC(定振幅ゼロ自己相関)シーケンスであってもよい。」と記載されている。したがって,引用発明の「CAZACシークエンス」と,本願発明の「ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応する基準信号シーケンス」は,以下で述べる相違点1及び2を除き,「所定の信号シーケンス」である点において共通する。

c 本願発明の「基準シンボル」と「第2の基準シンボル」とは,同じものであるのか異なるものであるのか具体的に特定しておらず,明細書及び図面の記載を参酌しても,いずれかであるかを限定する記載は見あたらないことから,同じであっても異なっていてもよいものと解される。
ここで,引用例の【0034】(上記e参照)には,「第1の基準信号(R_(1))と第2の基準信号(R_(2))は異なる基準信号であるが,同じ基準信号になってもよい。」との記載があるところ,引用発明の「第1の基準シンボル」(第1の基準信号(R_(1)))と「第2の基準シンボル」(第2の基準信号(R_(2)))とは,同じであっても異なっていてもよいものと解される。
したがって,引用発明の「第1の基準シンボル」及び「第2の基準シンボル」はそれぞれ,本願発明の「基準シンボル」及び「第2の基準シンボル」に相当する。
そうすると,引用発明の「第1の基準シンボル」と,本願発明の「基準シンボル」とは,以下で述べる相違点1及び2を除き,「所定の信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボル」である点において共通する。
また,「入力」は,「取得」に含まれるものであり,前記bを参酌すると,引用発明の「第1の基準シンボルを入力すること」と,本願発明の「基準シンボルを取得すること」は,「所定の信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボルを取得すること」である点において共通する。
また,引用発明の「第1のデータシンボル」及び「第2のデータシンボル」はそれぞれ,本願発明の「データシンボル」及び「第2のデータシンボル」に相当する。

d 引用発明の「第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中」及び「第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中」はそれぞれ,本願発明の「シンボル期間中」及び「第2のシンボル期間中」に相当する。
そうすると,引用発明の「第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波」,「第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,第1の基準シンボルを割り当てていない副搬送波」,「第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波」及び「第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,第2の基準シンボルを割り当てていない副搬送波」はそれぞれ,本願発明の「シンボル期間中の第1の組の副搬送波」,「シンボル期間中の第2の組の副搬送波」,「第2のシンボル期間中の第1の組の副搬送波」及び「第2のシンボル期間中の第1の組の副搬送波」に相当する。

e 引用発明において,信号又はシンボルを副搬送波に「割り当てること」は,本願発明の「マッピングすること」に相当する。
そうすると,上記c及びdを参酌すると,引用発明の「第1の基準シンボルを,第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波に割り当てること」,「第1のデータシンボルを,第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,第1の基準シンボルを割り当てていない副搬送波に割り当てること」,「第2の基準シンボルを,第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波に割り当てること」及び「第2のデータシンボルを,第5のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,第2の基準シンボルを割り当てていない副搬送波に割り当てること」はそれぞれ,本願発明の「基準シンボルを,シンボル期間中の第1の組の副搬送波にマッピングすること」,「データシンボルを,前記シンボル期間中の第2の組の副搬送波にマッピングすること」,「第2の基準シンボルを,第2のシンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすること」及び「第2のデータシンボルを,前記第2のシンボル期間中の第4の組の副搬送波にマッピングすること」に相当する。

f 引用発明において,「第1のOFDM変調されたOFDMシンボル」及び「第2のOFDM変調されたOFDMシンボル」は,いずれも,送信されるシンボルであるから,本願発明の「第1の送信シンボル」及び「第2の送信シンボル」に相当する。また,引用発明において,各「OFDM変調されたOFDMシンボル」を出力するためには,これらを「発生」していることは自明である。
すると,前記eを参酌して,引用発明の「前記割り当てられた第1の基準シンボルと前記割り当てられた第1のデータシンボルとに基づいて第1のOFDM変調されたOFDMシンボルを出力し,送信すること」及び「前記割り当てられた第2の基準シンボルと前記割り当てられた第2のデータシンボルとに基づいて第2のOFDM変調されたOFDMシンボルを出力し,送信すること」はそれぞれ,本願発明の「前記マッピングされた基準シンボルと,前記マッピングされたデータシンボルとに基づいて,送信シンボルを発生させること」及び「前記マッピングされた第2の基準シンボルと,前記マッピングされた第2のデータシンボルとに基づいて,第2の送信シンボルを発生させること」に相当する。

(イ)一致点・相違点
前記(ア)のa乃至fの検討から,本願発明と引用発明とを対比すると,両者は,以下の点で一致し,また,相違している。

[一致点]
「ワイヤレス通信のための方法において,
所定の信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボルを取得することと,
前記基準シンボルを,シンボル期間中の第1の組の副搬送波にマッピングすることと,
データシンボルを,前記シンボル期間中の第2の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた基準シンボルと,前記マッピングされたデータシンボルとに基づいて,送信シンボルを発生させることと,
第2の基準シンボルを,第2のシンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすることと,
第2のデータシンボルを,前記第2のシンボル期間中の第4の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた第2の基準シンボルと,前記マッピングされた第2のデータシンボルとに基づいて,第2の送信シンボルを発生させることと
を含む方法。」

[相違点1]
「所定の信号シーケンス」が,本願発明は「ベースシーケンスのサイクリックシフト」に対応したものであるのに対し,引用発明は,CAZACシークエンスが,どのように処理して得たものであるのかを具体的に特定していない点。

[相違点2]
「所定の信号シーケンス」が,本願発明は「第1の組の搬送波の数に等しい長さを有する」との限定があるのに対し,引用発明においては,CAZACシークエンスの長さが具体的に特定されていない点。

(ウ)判断
以下,上記相違点1及び2について検討する。

[相違点1について]
上記周知事項1からすると,ある1つのCAZACシーケンスをベースシーケンスとしてサイクリックにシフトした別のCAZACシーケンスをパイロットシンボル(基準信号シンボル)の生成のために使用することは出願時における周知技術である。
よって,引用発明の「CAZACシークエンス」を得るために上記周知技術を適用し,ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応した「CAZACシークエンス」とすることは,当業者が容易に想到し得たことである。
よって,当該相違点1は格別のものではない。

[相違点2について]
周知事項2にあるように,1つのシンボルの中でN個のサブキャリアにパイロット(基準信号)シーケンスを割り当てる場合に,パイロット(基準信号)シーケンスの長さをNとすることは周知技術である。
よって,引用発明の「CAZACシークエンス」を得るために上記周知技術を適用し,第1のOFDMシンボルに対応するOFDMシンボル期間中の,6つの副搬送波ごとの副搬送波の数に等しい長さの「CAZACシークエンス」とすることは,当業者が上記周知技術に基づいて容易に想到し得たことである。
よって,当該相違点2は格別のものではない。

そして,本願発明の作用効果も,引用発明及び周知事項に基づいて当業者が予測し得る範囲のものであり,格別なものではない。

なお,請求人は審判請求の理由において,
「本願の補正前の請求項5には,第2の基準シンボルを,第2のシンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすることが記載されています。このような技術に近い文献は,引例5でありますが,引例5のFIG.4A?4Dには,左スロットのシンボル期間(第1のシンボル期間)も右スロットのシンボル期間(第2のシンボル期間)も,同じ基準シンボルがマッピングされており,本願の請求項5とは異なっています。その他の引例を見ても,本願の補正前の請求項5のように,第2の基準シンボルを,第2のシンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすることは開示されておりません。」
などと,本願発明は,「基準シンボル」と「第2の基準シンボル」とが異なることを特徴とし,当該特徴は,いずれの引用文献にも記載されていない旨主張している。
しかしながら,上記「(ア)対比」の「c」の項で述べたように,本願発明は,「基準シンボル」と「第2の基準シンボル」とが同じであっても異なっていてもよいものと解され,引用発明との差異が認められない。仮に,異なるとしても,どのような観点で異なるのかまでは具体的に特定していないので,引用発明との差異が認められない。
よって,上記請求人の主張は採用しない。

したがって,補正後の発明は,引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明できたものであるから,特許法第29条第2項の規定により,特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

エ むすび
以上のとおり,本件補正は,特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので,同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1.本願発明
平成26年12月25日付けの手続補正は,上記のとおり却下されたので,本願の請求項1に係る発明(以下,「本願発明」という。)は,平成26年4月1日付け手続補正書により補正された明細書及び図面の記載からみて,その特許請求の範囲の請求項1に記載された以下のとおりのものである。

「ワイヤレス通信のための方法において,
ベースシーケンスのサイクリックシフトに対応する基準信号シーケンスに基づいて発生された基準シンボルを取得することと,ここで,基準信号シーケンスは,第1の組の副搬送波の数に等しい長さを有する,
前記基準シンボルを,シンボル期間中の第1の組の副搬送波にマッピングすることと,
データシンボルを,前記シンボル期間中の第2の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた基準シンボルと,前記マッピングされたデータシンボルとに基づいて,送信シンボルを発生させることとを含む方法。」

2.引用発明及び周知事項
引用発明及び周知事項は,上記「第2 平成26年12月25日付け手続補正についての補正却下の決定」「1.理由2」「(2)独立特許要件について」「イ 引用発明及び周知事項」の項で認定したとおりである。

3.対比・判断
本願発明は,上記「第2 平成26年12月25日付け手続補正についての補正却下の決定」「1.理由2」において検討した補正後の本願発明から,
「第2の基準シンボルを,第2のシンボル期間中の第3の組の副搬送波にマッピングすることと,
第2のデータシンボルを,前記第2のシンボル期間中の第4の組の副搬送波にマッピングすることと,
前記マッピングされた第2の基準シンボルと,前記マッピングされた第2のデータシンボルとに基づいて,第2の送信シンボルを発生させることと」
との発明特定事項を省いたものに相当する。
そうすると,本願発明の発明特定事項をすべて含み,さらに上記の発明特定事項を付加した補正後の本願発明が,上記の「第2 平成26年12月25日付け手続補正についての補正却下の決定」「1.理由2」の項に記載したとおり,引用発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本願発明も同様の理由により,当業者が容易に発明をすることができたものである。

第4 むすび
以上のとおり,本願発明は,引用発明及び周知事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法第29条第2項の規定により,特許を受けることができない。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2015-08-05 
結審通知日 2015-08-18 
審決日 2015-09-07 
出願番号 特願2012-537134(P2012-537134)
審決分類 P 1 8・ 561- Z (H04J)
P 1 8・ 121- Z (H04J)
P 1 8・ 575- Z (H04J)
P 1 8・ 572- Z (H04J)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 佐々木 洋  
特許庁審判長 大塚 良平
特許庁審判官 ▲高▼橋 真之
林 毅
発明の名称 ワイヤレス通信システムにおいて基準信号とデータを多重化する方法および装置  
代理人 奥村 元宏  
代理人 福原 淑弘  
代理人 蔵田 昌俊  
代理人 井関 守三  
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