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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 A63F |
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管理番号 | 1311814 |
異議申立番号 | 異議2015-700103 |
総通号数 | 196 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2016-04-28 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2015-10-19 |
確定日 | 2016-01-15 |
異議申立件数 | 1 |
事件の表示 | 特許第5706392号「スロットマシン」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第5706392号の請求項1に係る特許を維持する。 |
理由 |
第1 手続の経緯 特許第5706392号の請求項1に係る特許についての出願は、平成18年4月4日に出願した特願2006-103401号の一部を平成24年11月26日に特許出願したものであり、平成27年3月6日に特許の設定登録がされ、平成27年10月19日に、その特許に対し、特許異議申立人日本電動式遊技機特許株式会社により特許異議の申立てがされたものである。 第2 本件発明 特許第5706392号の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、その特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される次のとおりのものである。 【請求項1】 各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、 前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、 ゲームを進行させるゲーム用操作を検出するゲーム用操作検出手段と、 演出用操作を検出する演出用操作検出手段と、 前記演出用操作を遊技者に要求する予め定められた操作要求演出を含む所定の演出を行ない、演出結果を導出する演出手段と、 該演出手段を制御して前記所定の演出を前記演出手段により実行させる手段であって、前記操作要求演出を実行させる場合には当該操作要求演出を開始させてから所定期間が経過するまでに操作要求演出を終了させる演出制御手段とを備え、 前記演出制御手段は、 前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記ゲーム用操作検出手段により前記ゲーム用操作が検出される前に前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されたときには、前記演出結果として価値を付与する価値結果を導出させ、 前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されずかつ前記ゲーム用操作検出手段により前記ゲーム用操作が検出されなかったときには、当該演出用操作が検出されたときと同じ制御を行なうことなく実行させている操作要求演出を終了させて前記演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させず、 前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出される前に前記ゲーム用操作検出手段により前記ゲーム用操作が検出されたときには、当該ゲーム用操作が検出されなかったときと異なる態様で操作要求演出を終了させて前記演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させないことを特徴とする、スロットマシン。 第3 申立理由の概要 特許異議申立人は、主たる証拠として下記甲第1号証及び従たる証拠として下記甲第2号証を提出し、請求項1に係る特許は特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであるため、請求項1に係る特許を取り消すべきものである旨主張している。 <証拠方法> 甲第1号証:特開2005-211501号公報 甲第2号証:特開2002-153591号公報 第4 甲第1号証及び甲第2号証の記載事項 (1)甲第1号証には、以下のように記載されている。(下線は当審で付与した。) (1-a)「【0001】 本発明は、通常時に第1ゲームが行われ、第1ゲームにおいて特定条件が成立した際に、第1ゲームとは異なったルールの下で第2ゲームが行われるビデオスロットやスロットマシン等の遊技機に関する。」 (1-b)「【0019】 1-BETボタン11は、1回押下する毎に1ずつベットされるボタンであり、最大3回まで押下してベットすることができる。この1-BETボタン11には、後述する1-BETスイッチ59が付設されており、1-BETボタン11が押下されると、その押下に基づき1-BETスイッチ59からCPU50にスイッチ信号が出力される。 【0020】 スピンボタン12は、押下されることに基づき現在のベット数又は前回のベット数でゲームを開始すべく、後述するリール22の回転が開始されるボタンである。スピンボタン12には、後述するスピンスイッチ58が付設されており、スピンボタン12が押下されると、その押下に基づきスピンスイッチ58からスイッチ信号がCPU50に出力される。なお、スピンボタン12の押下により、賭けることが可能なベット数としては、1、2、3、5ベットが存在し得る。 【0021】 3-BETボタン13は、その押下に基づき3ベットでゲームを開始するためのボタンである。かかる3-BETボタン13には、後述する3-BETスイッチ60が付設されており、その押下時には3-BETスイッチ60からスイッチ信号がCPU50に出力される。また、5-BETボタン14は、その押下に基づき5ベットでゲームを開始する際に押下されるボタンである。5-BETボタン14には、後述する5-BETスイッチ61が付設されており、その押下に基づき5-BETスイッチ61からスイッチ信号がCPU50に出力される。」 (1-c)「【0026】 ここで、各リール22について説明すると、3つのリール22の内、スロットマシン1の正面から見て左側のリール22は、下側液晶ディスプレイ4に形成される左表示窓23(図1参照)に対向しており、中側のリール22は、同様に下側液晶ディスプレイ4に形成される中表示窓24(図1参照)に対向しており、また、右側リール22は、同様に下側液晶ディスプレイ4に形成される右表示窓25(図1参照)に対向している。なお、各表示窓23、24、25の構成については後述する。 【0027】 また、各リール22周面には、図4に示すような各種(図4中には6種類)の識別情報であるシンボルが形成されている。具体的に、各リール22の周面に形成されるシンボルの種類としては、スロットマシン1で行われるゲーム内容に関連してWILDシンボル、ペンダントシンボル、チェリー、美女付きRED7シンボル、札束シンボル、及び、金貨シンボルが使用される。そして、各リール22の周面には、これら6種類のシンボル及びブランク(シンボルが存在しない領域)が所定の組合せで組み合わされて、合計22個のシンボル、ブランクが形成される。 【0028】 なお、各シンボルの複数種類の組合せに基づき各種の当選役が予め設定されており、当選役に対応するシンボルの組合せが有効ラインL(図1参照)上で停止した際に、当選役に応じてコインがコイン払出口15から払い出される点については従来のスロットマシンと同様であり、ここではその説明を省略する。また、各リール22の周面に各種シンボルを形成するについては、各リール22の幅・周長に合致する長尺状のシールに11個のシンボルを印刷しておき、かかるシールを各リール22の周面に貼付することにより形成するのが一般的であるが、この方法以外の方法でシンボルを形成することは勿論可能である。これらのシンボル及びブランクは、第1ゲームにおける複数の識別情報に該当するものであり、リール22が回転することにより変動表示され、リール22の回転が停止することにより停止表示される。」 (1-d)「【0048】 さらに、CPU50には、液晶駆動回路74を介して上側液晶ディスプレイ3が接続され、また、液晶駆動回路75を介して下側液晶ディスプレイ4が接続されている。さらに、CPU50には、タッチパネル駆動回路76を介してタッチパネル30が接続されている。」 (1-e)「【0059】 次に、上述したように構成されたスロットマシン1において行われるゲームについて、図7?図9に基づいて説明する。 図7は、スロットマシン1において行われるゲーム制御処理を示すフローチャートである。図8(a)?(c)、図9(a)?(c)は、下側液晶ディスプレイ4に表示される画面画像と、下側液晶ディスプレイ4の裏側で回転又は停止するリール22の態様とを模式的に示す図である。」 (1-f)「【0072】 次に、CPU50は、ステップS9において行われた抽選の結果に基づいて、ROM51に格納された第2ゲームの演出テーブルを参照して演出情報の選択を行う(ステップS10)。次に、CPU50は、再変動リール22を隠すように下側液晶ディスプレイ4に演出画像を表示させる(ステップS11)。 【0073】 このとき、下側液晶ディスプレイ4には、図8(c)に示すような演出画像が表示される。画面中央には、エレベータの扉を示す画像が表示され、画面右側には、1階?3階の階数を指定するためのボタンを備えた操作盤を含むエレベータの内壁を示す画像が表示され、画面左側には、当該操作盤を拡大した画像が表示されている。 再変動リールを含む3つのリール22は、これらの演出画像によって、遊技者から視認し得ないようになっている。従って、中央のリール22の回転によって再変動表示が行われる識別情報(中央のリール22の周面に描かれたシンボル)は、第2ゲームの開始時には、演出画像であるエレベータの扉を示す画像によって、遊技者から視認することはできない。」 (1-g)「【0075】 次に、CPU50は、タッチパネル30を介して所定の指示が入力されたか否かを判断する(ステップS13)。この処理において、CPU50は、タッチパネル駆動回路76からの検出信号を受信したか否かを判断する。 図8(c)に示した画像が下側液晶ディスプレイ4に表示されている場合には、1階?3階を指定するボタンのうち、どのボタンが押下されたかを、CPU50は、タッチパネル駆動回路76からの検出信号によって判断する。 【0076】 ステップS13において、タッチパネル30を介して所定の指示が入力されていないと判断した場合、CPU50は、再変動リール22の回転を開始してから所定期間が経過したか否かを判断する(ステップS14)。再変動リール22の回転を開始してから所定期間が経過していないと判断した場合、処理をステップS13に戻す。 一方、ステップS14において、再変動リール22の回転を開始してから所定期間が経過したと判断した場合、CPU50は、モータ駆動回路67、ステップモータ68、リール位置検出回路69を介して再変動リール22を停止させ(ステップS15)、その後、上述したステップS23の処理を実行し、処理をステップS1に戻す。 【0077】 一方、ステップS13において、タッチパネル30を介して所定の指示が入力されたと判断した場合、CPU50は、再変動リール22を視認可能なように演出画像を表示する(ステップS16)。 例えば、図8(c)に示す画像が下側液晶ディスプレイ4に表示されているときに、2階を指定するボタンが押下された場合(2階を指定するボタンを示す画像の表示領域がタッチパネル30を介して押下された場合)、エレベータの扉が開くように演出画像を表示し、回転中の再変動リール22を視認可能とする(図9(a)参照)。その結果、再変動リール22の回転によって再変動する識別情報が、遊技者から視認可能となる。」 (1-h)「【0079】 次に、CPU50は、停止表示された識別情報又は当該識別情報の組み合わせによって、第2ゲームの当選役に当選したか否かを判断する(ステップS18)。 図9(b)に示すように、再変動リール22が停止した際に、2階に対応する「2nd」の位置に、識別情報「美女付きRED」が停止しなかった場合、CPU50は、第2ゲームの当選役に当選しなかったと判断する。一方、図9(c)に示すように、2階に対応する「2nd」の位置に、識別情報「美女付きRED」が停止した場合には、CPU50は、第2ゲームの当選役に当選したと判断する。」 (1-i)上記(1-b)によれば、1-BETボタン11、スピンボタン12、3-BETボタン13、5-BETボタン14の押下により出力されるスイッチ信号によりゲームが開始されるから、スイッチ信号はゲームの実行契機であるといえる。 (1-j)図8(c)には、1階?3階の階数を指定するためのボタンを備えた操作盤を含むエレベータの内壁を示す画像、及び、当該操作盤を拡大した画像が表示されるとともに、上部に「SELECT FLOOR」、下部に「PUSH BUTTON」と表示されていることが把握できる。これより、図8(c)の表示による演出は、「SELECT FLOOR」及び「PUSH BUTTON」との表示により、遊技者にエレベータの停止階を指示するボタンの押下を要求しているといえる。 このことから、図8(c)の表示による演出は、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出であるといえる。 (1-k)上記(1-h)によれば、図9(c)は第2ゲームの当選役に当選した場合の表示であり、図9(c)の画面上部には「EXCELLENT!!」の文字が表示されている。 このことから、図9(c)の「EXCELLENT!!」の文字の表示が、演出結果である第2ゲームの当選役に当選したことを示すものであるといえる。 (1-l)上記(1-g)によれば、図8(c)に示す画像が下側液晶ディスプレイ4に表示されているときに、タッチパネル30を介して、階数を指定するボタンを示す画像の表示領域が押下されたかを検知している。 これより、タッチパネル30は、下側液晶ディスプレイ4に表示された1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を検出するといえる。 (1-m)上記(1-e)によれば、図8(c)及び図9(c)の表示は、下側液晶ディスプレイ4に表示されるものである。また、上記(1-j)によれば、図8(c)は、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出であり、上記(1-k)によれば、図9(c)の表示による演出は演出結果の表示である。 これより、下側液晶ディスプレイ4には、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を含む演出画像が表示されると共に、演出結果が表示されるといえる。 (1-n)上記(1-d)によれば、下側液晶ディスプレイ4はCPU50に接続されているから、図8(c)や図9(c)といった下側液晶ディスプレイ4の表示は、CPU50により制御されているといえる。 また、図7及び上記(1-f)、(1-g)によれば、ステップS11にて図8(c)の演出画像を表示し、その後、ステップS12にて再変動リールの回転を行い、ステップS14にて再変動リール22の回転を開始してから所定期間が経過したと判断した場合、CPU50は、再変動リール22を停止させ、処理をステップS1に戻すことが把握できる。 これより、CPU50は、下側液晶ディスプレイ4を制御して演出画像及び演出結果を表示させ、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を含む演出画像を表示する場合、その演出開始から所定時間が経過するまでに演出を終了させるといえる。 (1-o)図7及び上記(1-f)、(1-g)、(1-h)によれば、ステップS11にて図8(c)の演出画像を表示し、ステップS12にて再変動リールの回転を行った後、ステップS14にて再変動リール22の回転を開始してから所定期間が経過したと判断される前に、ステップS13にてタッチパネル30を介してボタンが押下されたと判断した場合、CPU50は、再変動リール22を視認可能なように演出画像を表示し、第2ゲームの当選役に当選した場合には図9(c)の表示を行うことが把握できる。 これより、CPU50は、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出の開始から所定時間が経過するまでの間に、タッチパネルによってボタンが押下されたとき、当選役に当選したことを示す「EXCELLENT!!」の文字を表示させているといえる。 (1-p)図7及び上記(1-f)、(1-g)によれば、ステップS11にて図8(c)の演出画像を表示し、ステップS12にて再変動リールの回転を行った後、ステップS13にてタッチパネル30を介してボタンが押下されたと判断されずに、ステップS14にて再変動リール22の回転を開始してから所定期間が経過したと判断した場合、CPU50は、再変動リール22を停止させ、処理をステップS1に戻すことが把握できる。また、その際には、ステップS18における第2ゲームの当選役に当選したか否かの判断を行わない。 これより、CPU50は、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出の開始から所定時間が経過するまでの間に、タッチパネルによってボタンの押下が検出されなかったとき、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を終了し、当選役への当選の有無を表示させないといえる。 上記の事項を総合すると、甲第1号証には、次の発明が記載されていると認められる(以下、「甲1発明」という。)。 「周面に6種類のシンボル及びブランクが形成された3つのリール22が回転することにより変動表示され、リール22の回転が停止することにより停止表示され、有効ラインL上に当選役に対応するシンボルの組合せが停止した際に、当選役に応じてコインが払い出されるスロットマシンにおいて、 1-BETボタン11、スピンボタン12、3-BETボタン13、5-BETボタン14の押下を検出して、ゲームの実行契機となるスイッチ信号をCPU50に出力する1-BETスイッチ59、スピンスイッチ58、3-BETスイッチ60、5-BETスイッチ61と、 下側液晶ディスプレイ4に表示された1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を検出するタッチパネル30と、 1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を含む演出画像を表示すると共に、演出結果を表示する下側液晶ディスプレイ4と、 下側液晶ディスプレイ4を制御して演出画像及び演出結果を表示させるCPU50であり、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を含む演出画像を表示する場合、その演出開始から所定時間が経過するまでに演出を終了させるCPU50と、 CPU50は、 1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出の開始から所定時間が経過するまでの間に、タッチパネルによってボタンが押下されたとき、当選役に当選したことを示す「EXCELLENT!!」の文字を表示させ、 1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出の開始から所定時間が経過するまでの間に、タッチパネルによってボタンの押下が検出されなかったとき、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を終了し、当選役への当選の有無を表示させない、スロットマシン。」 (2)甲第2号証には、以下のように記載されている。 (2-a)「【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、遊技に必要な図柄を変動表示する変動表示手段と、その変動表示を制御するマイクロコンピュータ等の制御手段とを備えたスロットマシン、パチンコ機その他の遊技機に関する。」 (2-b)「【0006】他方、上記演出が終了するまでの間、次のゲームを開始することができないとすれば、それに不満を持つ者もいる。例えば、上記演出として内部当選役を報知するものがあるが、熟練者は、複数配列されたリールの停止操作及びこのリールの停止態様に基づいて内部当選役を認識することができる。従って、上記演出によるサポートを必要としない場合があり、上記演出を退屈に感じることがある。 【0007】そこで、演出手段として液晶表示装置、或いはLEDドットマトリクス等の電気的表示装置を採用した遊技機では、複数配列されたリールが全て停止した状況において、メダル等の遊技媒体を投入する操作を行うことにより、その電気的表示装置における演出を即座に中止するようにした遊技機が提供されている。」 (2-c)「【0010】本発明の目的は、機械的な演出用リールによる演出を中止することができる機能を備えた遊技機を提供することである。」 (2-d)「【0016】 【作用及び効果】本発明の第1の態様によれば、遊技者により所定の操作が行われたとき、演出制御手段は、演出決定手段の決定結果に基づく演出用リールの動作の制御を中止し、演出用リールが所定の図柄等を表示するように、演出用リールの動作を制御する。すなわち、演出用リールが所定の図柄等を表示した状態で停止するので、演出が中止されたことを明確に認識できる。そして、遊技者は、所定の操作を行えば、不必要であると判断する演出用リールの演出を中止させ、次のゲームを開始することができる。」 (2-e)「【0035】演出用リール115に表わされた図柄は、演出用表示窓111内に停止表示されることにより、所定の入賞役に内部当選したこと等を報知する。確定告知図柄の一例である大当り(図4の図柄61)は、演出用表示窓111内に停止表示することにより、BB又はRBに内部当選したことを示す。「大当り」が演出用表示窓111内に停止表示された後、「BB遊技状態」又は「RB遊技状態」が終了するまでの間、演出用表示窓111内に「大当たり」が停止表示された状態が維持される。 【0036】赤ドン(図4の図柄62)は、「再遊技」、「三尺玉の小役」、又は「チェリーの小役」に内部当選した可能性があることを報知する。青ドン(図4の図柄63)は、「再遊技」に内部当選した可能性があることを報知する。一尺玉(図4の図柄64)は、いずれかの小役に内部当選した可能性があることを報知する。三尺玉(図4の図柄65)は、「三尺玉の小役」又は「チェリーの小役」に内部当選した可能性があることを報知する。ハズレ(図4の図柄66)は、いずれの入賞役にも内部当選していないこと、すなわち「はずれ」であることを報知する。 【0037】なお、演出用リール115による演出が行われているとき、メダル投入口22へメダルを投入すること、又はBETスイッチを操作するにより、その演出がキャンセルされ、内部当選役に拘らず、ハズレ(図4の図柄66)が演出用表示窓111内に停止表示される。」 (2-f)「【0067】ここで、実施例では、全主リールが停止した後、「演出時間」が経過するまでの間、次のゲームを開始するための操作を無効とする、いわゆる「ロック時間処理」は、行われない。「演出時間」において、メダル投入口22へメダルが投入されたとき、又はBETスイッチが操作されたとき、副制御回路72により演出用リール115による演出がキャンセルされる(後述の図22のST73)。従って、遊技者は、「演出時間」が経過する前に、次のゲームを開始することができる。」 (2-g)「【0106】また、実施例では、「ハズレ」の図柄は、一つのみ設けるようにしているが、これを複数設けるようにしてもよい。また、「ハズレ」の図柄は、本来、内部当選役が「はずれ」であることを示すものである。そこで、例えば、「キャンセル」、或いは「中止」を示す図柄を設け、演出がキャンセルされたときのみ、これらの図柄が演出用表示窓111内に表示されるようにしてもよい。また、演出がキャンセルされたとき、図柄と図柄との間の領域を演出用表示窓111内に表示するようにしてもよい。」 第5 当審の判断 ア 対比 本件発明と甲1発明を対比する。 (ア)甲1発明における「6種類のシンボル及びブランク」、「リール22」が、本件発明における「識別情報」、「可変表示部」にそれぞれ相当する。また、甲1発明における「有効ラインL上に当選役に対応するシンボルの組合せが停止した際に、当選役に応じてコインが払い出される」との記載は、入賞の発生であるといえる。 よって、甲1発明における「周面に6種類のシンボル及びブランクが形成された3つのリール22が回転することにより変動表示され、リール22の回転が停止することにより停止表示され、有効ラインL上に当選役に対応するシンボルの組合せが停止した際に、当選役に応じてコインが払い出されるスロットマシンにおいて」との構成は、本件発明における「各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて」との構成に相当する。 (イ)特許異議申立人は、甲1発明における「1-BETスイッチ59、スピンスイッチ58、3-BETスイッチ60、5-BETスイッチ61」からなる「BETスイッチ」が、本件発明における「ゲーム用操作検出手段」に相当すると主張しているので、この点について検討する。 まず、ゲームを進行させる「ゲーム用操作」について、本件特許の発明の詳細な説明の記載から、その技術的意味を理解する。本件特許の発明の詳細な説明の【0165】-【0180】には、本件発明に対応する「タッチ要求演出Cパターン」についての説明があり、【0179】には「図20(c)で示すようにストップボタン9Lが押圧操作されたことにより、図20(b)で示されるタッチ要求演出としての風呂敷包みの画像Fを通常よりも早く左方向に移動させるタッチ要求終了演出が行なわれている。すなわち、タッチ要求演出が行なわれている間に、当該タッチ要求演出表示領域内に対してタッチ操作が行なわれることなく、ストップボタンが押圧操作されたときは、図16(d)で示した次ステップの演出が行なわれることなく、図20(c)で示したタッチ要求終了演出が行なわれる。」と記載されており、【0180】には「・・・そして、当該風呂敷包みの画像Fが表示された領域内に対してタッチ操作されたときには、次ステップの演出として当該風呂敷包みの上に「ベル」の図柄が載った画像Gが表示される。一方、タッチ操作されることなく、ストップボタンが押圧操作されたときには、タッチ要求終了演出として風呂敷包みの画像Fを通常よりも早く左方向に移動させる演出が行なわれる。このため、遊技者は、タッチ操作すると当選している入賞図柄を認識することができるため、当該ゲームにおいて当該入賞図柄を狙いストップボタンを押圧操作することができる。一方、タッチ操作しなければ、遊技者は、当選している入賞図柄を認識することができない。・・・」と記載されている。 これらの記載によれば、タッチ要求演出Cパターンは、ゲームが開始された後、ストップボタンが操作される前にタッチ操作を行うことによって、入賞図柄を認識させ、以後のストップボタンの操作を有利にする一方で、タッチ操作よりも先にストップボタンを操作することにより、入賞図柄が認識できなくなり、以後のストップボタンの操作を不利とする演出であるといえる。 これより、本件発明における「ゲーム用操作」は、単にゲームの進行の契機となる操作ではなく、演出用操作(タッチ操作)との先後関係に応じて価値結果(入賞図柄の報知)の導出の有無を決定することによって、有利不利が生じる操作を意味すると解される。対して、甲1発明における「BETボタンの押下」はこのような機能を有する操作ではないため、本件発明における「ゲーム用操作」に相当するとは認められない。 したがって、特許異議申立人が主張するように、甲1発明における「BETスイッチ」が、本件発明における「ゲーム用操作検出手段」に相当するとは認められない。 (ウ)甲1発明における「1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下」は、演出のための操作であるといえるから、本件発明における「演出用操作」に相当する。 よって、甲1発明における「下側液晶ディスプレイ4に表示された1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を検出するタッチパネル30」は、本件発明における「演出用操作を検出する演出用操作検出手段」に相当する。 (エ)上記(ウ)のように、甲1発明における「1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下」は、本件発明における「演出用操作」に相当する。これより、甲1発明における「1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を含む演出画像(の表示)」が、本件発明における「演出用操作を遊技者に要求する予め定められた操作要求演出を含む所定の演出」に相当することは明らかである。 よって、甲1発明における「1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を含む演出画像を表示すると共に、演出結果を表示する下側液晶ディスプレイ4」は、本件発明における「前記演出用操作を遊技者に要求する予め定められた操作要求演出を含む所定の演出を行ない、演出結果を導出する演出手段」に相当する。 (オ)甲1発明における「下側液晶ディスプレイ4を制御して演出画像及び演出結果を表示させるCPU50であり、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を含む演出画像を表示する場合、その演出開始から所定時間が経過するまでに演出を終了させるCPU50」は、本件発明における「該演出手段を制御して前記所定の演出を前記演出手段により実行させる手段であって、前記操作要求演出を実行させる場合には当該操作要求演出を開始させてから所定期間が経過するまでに操作要求演出を終了させる演出制御手段」に相当する。 (カ)甲1発明における「EXCELLENT!!」の文字を表示することは、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出の結果として、当選役に当選したことを示す表示であるから、本件発明における「価値を付与する価値結果」に相当するといえる。 よって、甲1発明における「1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出の開始から所定時間が経過するまでの間に、タッチパネルによってボタンが押下されたとき、当選役に当選したことを示す「EXCELLENT!!」の文字を表示させ」るとの構成と、本件発明における「前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記ゲーム用操作検出手段により前記ゲーム用操作が検出される前に前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されたときには、前記演出結果として価値を付与する価値結果を導出させ」との構成は、「前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて」、「前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されたときには、前記演出結果として価値を付与する価値結果を導出させ」るとの点で共通する。 (キ)甲1発明において、所定時間が経過するまでにボタンの押下がされた場合には、当選役に当選したことを示す表示を行い、ボタンの押下がされなかった場合には、当選役への当選の有無を表示しないことから、ボタンの押下がされた場合とされなかった場合とで制御が異なることは明らかである。 よって、甲1発明における「1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出の開始から所定時間が経過するまでの間に、タッチパネルによってボタンの押下が検出されなかったとき、1階?3階の階数を指定するためのボタンの押下を遊技者に要求する演出を終了し、当選役への当選の有無を表示させない」との構成と、本件発明における「前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されずかつ前記ゲーム用操作検出手段により前記ゲーム用操作が検出されなかったときには、当該演出用操作が検出されたときと同じ制御を行なうことなく実行させている操作要求演出を終了させて前記演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させず」との構成は、「前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出され」なかったとき、「当該演出用操作が検出されたときと同じ制御を行なうことなく実行させている操作要求演出を終了させて前記演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させず」との点で共通する。 したがって、本件発明と甲1発明とは、 「各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、 前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、 演出用操作を検出する演出用操作検出手段と、 前記演出用操作を遊技者に要求する予め定められた操作要求演出を含む所定の演出を行ない、演出結果を導出する演出手段と、 該演出手段を制御して前記所定の演出を前記演出手段により実行させる手段であって、前記操作要求演出を実行させる場合には当該操作要求演出を開始させてから所定期間が経過するまでに操作要求演出を終了させる演出制御手段とを備え、 前記演出制御手段は、 前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されたときには、前記演出結果として価値を付与する価値結果を導出させ、 前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されなかったときには、当該演出用操作が検出されたときと同じ制御を行なうことなく実行させている操作要求演出を終了させて前記演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させないことを特徴とする、スロットマシン。」 の点で一致し、以下の点で相違する。 [相違点1] 本件発明は、「ゲームを進行させるゲーム用操作を検出するゲーム用操作検出手段」を備えるのに対し、甲1発明は、その様な構成を有していない点。 [相違点2] 本件発明は、「前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記ゲーム用操作検出手段により前記ゲーム用操作が検出される前に前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されたときには、前記演出結果として価値を付与する価値結果を導出させ」るのに対し、甲1発明は、ゲーム用操作が検出されたか否かについての判定を行わない点。 [相違点3] 本件発明は、「前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出されずかつ前記ゲーム用操作検出手段により前記ゲーム用操作が検出されなかったときには、当該演出用操作が検出されたときと同じ制御を行なうことなく実行させている操作要求演出を終了させて前記演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させ」ないのに対し、甲1発明は、ゲーム用操作が検出されたか否かについての判定を行わない点。 [相違点4] 本件発明は、「前記操作要求演出を開始させてから前記所定期間が経過するまでにおいて前記演出用操作検出手段により前記演出用操作が検出される前に前記ゲーム用操作検出手段により前記ゲーム用操作が検出されたときには、当該ゲーム用操作が検出されなかったときと異なる態様で操作要求演出を終了させて前記演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させない」のに対し、甲1発明は、その様な構成を有していない点。 イ 判断 相違点2ないし相違点4は、いずれも関連するものであるので、合わせて検討する。 甲第2号証には、第4(2)(2-f)及び(2-g)に示したように、「メダル投入口22へメダルが投入されたとき、又はBETスイッチが操作されたとき、・・・演出用リール115による演出がキャンセル」され、かつ、「演出がキャンセルされたときのみ」、「「キャンセル」、或いは「中止」を示す図柄」を表示する点について記載されている。ここで、「演出用リール115による演出」は、演出用操作を遊技者に要求する演出ではないため、本件発明における「操作要求演出」には相当しない。また、「BETスイッチ」の操作により演出がキャンセルされるものであるが、当該「BETスイッチ」の操作は、上記ア(イ)に示したように、本件発明における「ゲーム用操作」に相当するものではないから、「ゲーム用操作」が検出されたか否かについての判定を行うものでもない。 これより、甲第2号証には、操作要求演出を開始させてから所定期間が経過するまでにおいて、ゲーム用操作検出手段によりゲーム用操作が検出されたか否かについての判定を行う点、及び、操作要求演出を開始させてから所定期間が経過するまでにおいて、演出用操作検出手段により演出用操作が検出される前にゲーム用操作検出手段によりゲーム用操作が検出されたときに、ゲーム用操作が検出されなかったときと異なる態様で操作要求演出を終了させて演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させない点については開示されていない。 よって、甲第2号証には、操作要求演出を開始させてから所定期間が経過するまでにおいて、ゲーム用操作検出手段によりゲーム用操作が検出されたか否かについての判定を行うという相違点2ないし相違点3に係る本件発明の構成、および、操作要求演出を開始させてから所定期間が経過するまでにおいて、演出用操作検出手段により演出用操作が検出される前にゲーム用操作検出手段によりゲーム用操作が検出されたときに、ゲーム用操作が検出されなかったときと異なる態様で操作要求演出を終了させて演出用操作が検出されたときに導出される価値結果を導出させないという相違点4に係る本件発明の構成が記載されていない。 また、甲1発明の第2ゲームにおいて、甲第2号証に記載の「BETスイッチ」の操作により演出をキャンセルするという事項を適用しても、上述のように、「BETスイッチ」の操作は、本件発明における「ゲーム用操作」に相当するものではないから、上記相違点2ないし相違点4に係る本件発明の構成について、当業者が容易に想到し得たものであるとはいえない。 したがって、相違点2ないし相違点4に係る本件発明の構成は、上記甲1発明及び甲第2号証に記載の事項から、当業者が容易に想到し得たものとはいえず、相違点1に係る本件発明の構成を検討するまでもなく、本件発明は、上記甲1発明及び甲第2号証に記載の事項から、当業者が容易に想到し得たものとはいえない。 また、特許異議申立人は、演出の実行中に、ゲームを進行させるボタン類の操作によって演出をキャンセルできることは周知技術であり、それによる、「演出期間の満了を待たずに、演出を終了して次ゲームに進めるようにしたい」という技術的課題も、本件特許発明の出願当時において既に技術常識として当業者に認識されていたので、同技術課題の解決手段の一形態である甲2記載事項を甲1発明に適用して本件特許発明とすることは、当業者が容易に想到し得るものである旨を主張する。 ここで、甲1発明における第2ゲームは、当該ゲームにおいて当選役に当選した場合に当選役に応じた配当がなされるもの(甲第1号証【0070】参照。)であり、スロットマシンにおける遊技の主たる目的である配当の獲得に関するものである。そのため、甲1発明における第2ゲームは遊技者にとって重要な関心事であり、遊技者がそのキャンセルを望むことはない。そのため、特許異議申立人が主張するような周知技術があり、それによる「演出期間の満了を待たずに、演出を終了して次ゲームに進めるようにしたい」という技術的課題が技術常識であったとしても、甲1発明における第2ゲームが同様の技術的課題を有するものであるとはいえないから、甲1発明と甲第2号証に記載の事項とは、同じ技術的課題を有するものではなく、甲1発明における第2ゲームに、甲第2号証に記載された演出を中止する構成を適用することには動機付けが存在しない。 よって、甲1発明に甲第2号証に記載の事項を適用することは、当業者の通常の創作能力の範囲を超えたものであり、当業者が容易に想到し得たものであるとはいえず、特許異議申立人の主張は採用できない。 ウ まとめ 上記ア及びイにおいて検討したように、本件発明は、甲1発明及び甲第2号証に記載された事項に基づいて、本件出願日前に当業者が容易に発明することができたものとはいえない。 第6 むすび 以上のことから、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、請求項1に係る特許を取り消すことはできない。 また、他に請求項1に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
異議決定日 | 2016-01-06 |
出願番号 | 特願2012-257582(P2012-257582) |
審決分類 |
P
1
651・
121-
Y
(A63F)
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最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 安藤 達哉、古屋野 浩志 |
特許庁審判長 |
瀬津 太朗 |
特許庁審判官 |
本郷 徹 山崎 仁之 |
登録日 | 2015-03-06 |
登録番号 | 特許第5706392号(P5706392) |
権利者 | 株式会社三共 |
発明の名称 | スロットマシン |
代理人 | 渡辺 敏章 |
代理人 | 平木 祐輔 |
代理人 | 頭師 教文 |
代理人 | 関谷 三男 |
代理人 | 特許業務法人深見特許事務所 |