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| 審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61N 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 取り消して特許、登録 A61N 審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 取り消して特許、登録 A61N |
|---|---|
| 管理番号 | 1312802 |
| 審判番号 | 不服2015-9200 |
| 総通号数 | 197 |
| 発行国 | 日本国特許庁(JP) |
| 公報種別 | 特許審決公報 |
| 発行日 | 2016-05-27 |
| 種別 | 拒絶査定不服の審決 |
| 審判請求日 | 2015-04-27 |
| 確定日 | 2016-04-09 |
| 事件の表示 | 特願2012-108344号「円柱型磁気治療器」拒絶査定不服審判事件〔平成24年8月2日出願公開、特開2012-143639号、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 |
| 結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
| 理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成18年10月10日(優先権主張平成18年7月26日)に出願した特願2006-300869号の一部を平成24年5月10日に新たな特許出願としたものであって、平成27年1月29日付けで拒絶査定がされ、これに対し、平成27年4月27日に拒絶査定不服審判の請求がされ、同時に手続補正がされたものである。 第2 平成27年4月27日付け手続補正(以下、「本件補正」という。)についての補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成27年4月27日付けの手続補正を却下する。 [理由] 1 補正の内容 本件補正は、特許請求の範囲の請求項1を、 「【請求項1】 高さが半径より短い円柱形状であり、軸を挟んで曲面上の互いに対向する位置に各々配置されたS極およびN極の対を1対のみ有する磁石であって、直径方向が人体の表面に垂直となる状態で前記人体に取り付けられることで前記人体の健康を促進するための健康用磁石。」 から 「【請求項1】 高さが半径より短い円柱形状であり、 高さは2.7mm未満 半径は2.7mm以下の大きさを有し、 S極およびN極の位置を示す印が付され、 軸を挟んで曲面上の互いに対向する位置に各々配置されたS極およびN極の対を1対のみ有する磁石であって、直径方向が人体の表面に垂直となる状態で前記人体に取り付けられることで前記人体の健康を促進するための健康用磁石。」 と補正するものである(下線は補正箇所を示す。)。 2 補正の適否 本件補正は、磁石の大きさに関し、「高さは2.7mm未満 半径は2.7mm以下の大きさを有し」を本件補正後の請求項1に記載の発明特定事項とすることを含むものである。 しかしながら、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲及び図面(以下、「当初明細書等」という。)をみても、明細書の記載から磁石の形状が円柱状であること、特許請求の範囲の記載から磁石の高さが半径より短い円柱形上であること、図面の記載から磁石の断面が略長方形であることがそれぞれ認められるにすぎないし、これらを総合してみても高さが半径より短い円柱形状の磁石であることが認められるにすぎない。よって、当初明細書等に「高さは2.7mm未満 半径は2.7mm以下の大きさを有する磁石」が記載されているとはいえない。 したがって、磁石の大きさに関し、「高さは2.7mm未満 半径は2.7mm以下の大きさを有し」を本件補正後の請求項1に記載の発明特定事項とすることを含む本件補正は、当初明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものとはいえない。 3 まとめ 以上のとおり、本件補正は、特許法17条の2第3項の規定に適合しないので特許法第159条第1項において読み替えて準用する同法53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明について 平成27年4月27日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1?4に係る発明は、願書に最初に添付した特許請求の範囲の請求項1?4に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 そして、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶すべきものとすることはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
| 審決日 | 2016-03-22 |
| 出願番号 | 特願2012-108344(P2012-108344) |
| 審決分類 |
P
1
8・
536-
WY
(A61N)
P 1 8・ 561- WY (A61N) P 1 8・ 121- WY (A61N) |
| 最終処分 | 成立 |
| 前審関与審査官 | 角田 貴章、村上 聡 |
| 特許庁審判長 |
山口 直 |
| 特許庁審判官 |
高木 彰 土田 嘉一 |
| 発明の名称 | 円柱型磁気治療器 |