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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04B
管理番号 1314184
審判番号 不服2015-12306  
総通号数 198 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-06-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2015-06-30 
確定日 2016-05-06 
事件の表示 特願2011-287166「中継装置、出力システム、出力方法及びコンピュータプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成25年 7月11日出願公開、特開2013-138277〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成23年12月28日の出願であって、平成27年4月13日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成27年6月30日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに、同時に手続補正がなされたものである。

2.平成27年6月30日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成27年6月30日付けの手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
(1)補正後の本願発明
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1は、次のように補正された。

〈本件補正前〉
【請求項1】
第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を介して、第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線信号を中継する中継部と、
前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、を測定する測定部と、
前記測定部の測定結果に基づいて、装置毎に通信状態の程度を表す出力を行う出力部と、
を備え、
前記測定部は、前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態として前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の無線通信における通信速度と、前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態として前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の無線通信における通信速度とを測定する中継装置。

〈本件補正後〉
【請求項1】
第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を介して、第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線信号を中継する中継部と、
前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、を測定する測定部と、
前記測定部の測定結果に基づいて、装置毎に通信状態の程度を表す出力を音により行う出力部と、
を備え、
前記測定部は、前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態として前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の無線通信における通信速度と、前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態として前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の無線通信における通信速度とを測定する中継装置。

本件補正は、請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「出力部」について、出力を「音により」行うとの限定を付加するものであって、特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

そこで、本件補正後の前記請求項1に係る発明(以下、「本願補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(2)引用文献
引用文献1.特開2006-100884号公報(拒絶査定で引用された文献1)
引用文献2.特開2011-239013号公報(拒絶査定で引用された文献3)
引用文献3.特開平4-288730号公報(前置報告書で周知文献として引用された文献5)
引用文献4.特開2001-24547号公報(新たに引用した周知文献)

(2-1)引用文献1の記載
原査定の拒絶の理由に引用された文献1には、図面と共に、以下の事項が記載されている。

(ア)第0001段落、第0007段落、第0013段落、第0015段落
【0001】
本発明は、ベストポジション検索機能付中継機に関し、特に、親機と複数の子機との間の無線通信を中継するためのベストポジションを検索する機能を備えた中継機に関する。
【0007】
上記の課題を解決するために、
請求項1の発明は、親機と子機との間の無線通信を中継する手段と、親機からの電波の強度を表示する手段と、複数の子機のそれぞれの電波の強度を表示する手段と、通信試験モードに設定する手段と、試験通信において正常に通信できた親機または子機の識別情報を表示する手段とを具備する構成とした。
請求項2の発明は、親機と子機との間の無線通信を中継する手段と、親機からの電波の強度を表示する手段と、複数の子機のそれぞれの電波の強度を表示する手段と、通信試験モードに設定する手段と、試験通信において正常に通信できた親機または子機の識別情報を、試験通信番号対応に記憶する手段と、試験結果を検索して、親機と通信可能で、最も通信可能子機の数が多い試験通信番号を求めて表示する手段とを具備する構成とした。
請求項3の発明は、親機と子機との間の無線通信を中継する手段と、親機との無線通信状態を表示する手段と、複数の子機のそれぞれとの無線通信状態を表示する手段と、通信試験モードに設定する手段と、試験通信において正常に通信できた親機または子機の識別情報を、試験通信番号対応に記憶する手段と、試験結果を検索して、親機と通信可能で、最も通信可能子機の数が多い試験通信番号を求めて表示する手段とを具備する構成とした。
【0013】
親機1と中継機2と子機3を試験通信モードに設定すると、親機1の電波の電界強度が、中継機2の親機状態表示部に表示される。例えば、3段階で電界強度が表示され、強度が2以上であれば、親機1と良好に通信できる。子機3の電波の電界強度が、中継機2の子機状態表示部に表示される。例えば、1つのLEDに1つの子機3の電波の電界強度が表示される。連続点灯であれば、子機3と良好に通信できる。点滅であれば、通信可能であるが、エラーや中断が多く、通信不適である。消灯であれば、通信不能である。
【0015】
次に、図2を参照しながら、中継機の設定手順を説明する。準備として予め、接続する子機のIDをメモしておく。例えば、1台の中継機に16台の子機を接続できるので、10台以上を登録できるように準備する。中継機に、それらの子機のIDを登録する。さらに、親機に中継機を登録する。次に、親機と各子機を設置する。そして、中継機を設置候補地点に持って行き、中継機で、親機の電波の電界強度と、各子機の電波の電界強度を測定して表示する。すべての候補地点でこの測定を行う。測定が終了すれば、親機と良好に通信でき、かつ、最も多くの子機と良好に通信できる候補地点を検索して、そこに中継機を設置する。

(イ)第0019段落、第0023段落
【0019】
図3を参照しながら、実施例2におけるベストポジション検索機能付中継機の動作を説明する。親機1と中継機2と子機3を試験通信モードに設定すると、親機1との無線通信状態が、中継機2の親機状態表示部に表示される。例えば、5段階で無線通信状態が表示され、状態表示が3以上であれば、親機1と良好に通信できる。中継機2で親機1の電波を受信できても、中継機2の電波を親機1で受信できない場合は、親機1から応答が返らないので、無線通信状態は、通信不能ということなる。通信状態の判定は、エラー率や再送回数など、周知の方法で行うことができる。
【0023】
中継機の設定手順は、基本的に実施例1と同様である。電界強度を測定して表示する代わりに、通信状態を測定して表示する点が異なるのみであるので、中継機の設定手順の説明は省略する。

以上の引用文献1の記載によれば、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されていると認められる。

〈引用発明1〉
親機と複数の子機との間の無線通信を中継するためのベストポジションを検索する機能を備えた中継機であって、
親機と子機との間の無線通信を中継する手段とを具備し、
中継機で、親機の電波の電界強度と、各子機の電波の電界強度を測定して表示し、
親機1の電波の電界強度が、中継機2の親機状態表示部に表示され、
子機3の電波の電界強度が、中継機2の子機状態表示部に表示され、
電界強度を測定して表示する代わりに、通信状態を測定して表示することができ、通信状態の判定は、エラー率や再送回数など、周知の方法で行うことができる、
中継機。

(2-2)引用文献2の記載
引用文献2には、図面と共に、以下の事項が記載されている。

(ウ)第0028段落
【0028】
通信端末30の制御部は、無線通信装置10の無線通信方式や通信状態を管理する通信管理機能を有する。ここで、通信状態とは、通信速度、通信品質、等を含む。本実施形態では、通信状態として通信速度を計測する。制御部は、通信管理機能により、無線通信装置10で使用できる各無線通信方式について、規定データの送受信を行って測定される通信状態や子機(無線通信装置10)と親機(無線通信制御装置20)の消費電力等の測定情報を無線通信装置10に要求して取得し、表示部に画面表示する。そして、無線通信方式や通信状態に関する設定入力を入力部から受け付けると、入力内容を示す設定要求を無線通信装置10に送信する。

(2-3)引用文献3の記載
引用文献3には、図面と共に、以下の事項が記載されている。

(エ)第0010段落
【0010】ところで、選局復調回路6を構成するAGC回路6fは、入力される電波の強さによって利得を自動で制御する回路であり、この回路からは、入力される電波の強さ(受信信号レベル)に比例して電圧が増加する制御電圧(以下、AGC電圧)が出力される。そこで、この実施例ではこのAGC電圧を入力とする受信信号レベル検知・出力回路5を設け、受信信号レベルに比例した周波数の可聴音を得る構成としており、例えばAGC電圧が高くなるほど可聴音の周波数も高くなる。そして、この受信信号レベル検知・出力回路5からの出力信号はTV3内の増幅器で増幅された後、スピ-カ4より出力されることになる。すなわち、アンテナの位置調整を行う際に、位置調整モ-ド設定スイッチ9によってアンテナ位置調整モ-ドに切り替えて調整を行えば、受信信号レベルが最大となる位置を可聴音の高さから容易に知ることができる。また、AGC電圧の値を数値に変換して、その値を音声合成回路を用いて音声で出力する構成とすることも可能である。

(2-4)引用文献4の記載
引用文献4には、図面と共に、以下の事項が記載されている。

(オ)第0010段落
【0010】
【発明の実施の形態】図面を用いて、本発明の一実施の形態を説明する。図1は、本発明の特徴とする携行可能な該中継機の構成を示すものである。アンテナ部1は、リーダ・ライタの発する質問信号を受信し、データキャリアからの応答信号をリーダ・ライタに向けて送信する。送受信は同一のアンテナ部1を用いる半2重の通信であり、送信部2のアンテナスイッチ21により切り換える。通常はアンテナ部1を受信部3に接続してリーダ・ライタの質問信号を受信し、データキャリアの応答信号をリーダ・ライタに向けて送信する間だけアンテナ部1を送信部2に接続する。送信部2はデータキャリアの応答信号を電力増幅しアンテナ部1に給電する。アンテナスイッチ21は、IDデータ部5からの制御信号により上記のアンテナ部1と送信部2または受信部3の接続を切り換える。受信部3は、アンテナ部1から導かれる質問信号を増幅し励振部4に出力する。同時に受信信号の強度を指示器31に表示し、また聴音回路32により内蔵するスピーカを駆動し音程の高低または音節の長短等により受信信号の強弱を示すこともできる。

(3)対比
本願補正発明と引用発明1とを以下で対比する。
引用発明1の「中継機」、「親機」及び「子機」は、それぞれ本願補正発明の「中継装置」、「第一無線通信装置」及び「第二無線通信装置」に相当する。
引用発明1の「親機と子機との間の無線通信を中継する手段」は、本願補正発明の「中継部」に相当する。
引用発明1の中継機は、親機及び子機との間の無線通信を中継するために親機及び子機のそれぞれと無線通信を行えなければならないから、当然、無線通信部を備えていると理解でき、上記「中継する手段」における中継動作は、親機又は子機からの電波を「無線通信部」で受信した後、無線通信部で得られた信号を中継する手段に送り、「中継する手段」において中継に必要な信号処理を行った後、処理後の信号を無線通信部に送り、「無線通信部」から子機又は親機に電波を送信する手順を踏むと理解できるので、引用発明1と本願補正発明とは、「第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、前記無線通信部を介して、第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線信号を中継する中継部と」を備える点で一致する。
引用発明1の「通信状態を測定して表示」するための手段は、電界強度を測定して表示する手段の代わりとして導入されるものであること、及び、引用発明1の電界強度の測定と表示が、親機の電波の電界強度と子機の電波の電界強度とを測定して表示するものであることから、引用発明1の「通信状態を測定して表示」するための手段は、親機との間の通信状態と子機との間の通信状態とを測定して表示するための手段であると理解できる。すると、引用発明1と本願補正発明とは、「前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、を測定する測定部と、前記測定部の測定結果に基づいて、装置毎に通信状態の程度を表す出力を行う出力部と、を備え」る点で一致する。
すると、本願補正発明と引用発明1との一致点及び相違点は、以下のとおりである。

〈一致点〉
「第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を介して、第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線信号を中継する中継部と、
前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、を測定する測定部と、
前記測定部の測定結果に基づいて、装置毎に通信状態の程度を表す出力を行う出力部と、
を備える中継装置。」である点。

〈相違点1〉
本願補正発明は、通信状態の程度を表す出力を「音により」行っているのに対し、引用発明1は、出力を表示によって行っている点。

〈相違点2〉
本願補正発明は、測定して出力する対象である通信状態が「通信速度」であるのに対し、引用発明の通信状態は通信速度ではなく、「電界強度」、「エラー率」又は「再送回数」である点。

(4)判断

(4-1)相違点1について
通信機器において、通信状態を「音により」出力することは、周知技術である。例えば、引用文献3には、放送受信装置において、「受信信号レベル」に比例した「可聴音」をスピーカから出力するものが開示されており(摘記事項(エ)を参照)、引用文献4には、携行可能な中継機において、「受信信号」の強度をスピーカを駆動して「音程の高低又は音節の長短等」により示すこと(摘記事項(オ)を参照)が記載されている。
引用発明1は、通信状態を視覚的に出力するものであるが、通信状態の出力に関する上記の周知技術を採用することにより、通信状態を「音により」出力するよう構成することは、当業者の通常の創作能力の発揮に過ぎず、格別のことではない。

(4-2)相違点2について
通信機器において、通信状態として通信速度を測定して出力することは、周知技術である(例えば、引用文献2に関する摘記事項(ウ)を参照)。
そして、引用発明1は、通信状態を測定して出力するものであって、「通信状態の判定は、エラー率や再送回数など、周知の方法で行うことができる」ものであるから、上記通信状態の測定及び出力に関する周知技術を適用し、通信状態として通信速度を測定して出力するよう構成することは、当業者の通常の創作能力の発揮に過ぎず、格別のことではない。

(4-3)効果について
また、本願補正発明の構成によって生じる効果も、上記引用発明1、及び引用文献2から4に記載されたような周知技術から当業者が予測し得る範囲内のもので格別顕著であるとはいえない。

(4-4)
上記(4-1)から(4-3)のとおり、本願補正発明は、引用発明1、及び引用文献2から4に記載されたような周知技術に基いて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(5)むすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.本願発明について
平成27年6月30日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成27年3月30日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである(上記2.(1)の〈本件補正前〉を再掲)。

【請求項1】
第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線通信を行う無線通信部と、
前記無線通信部を介して、第一無線通信装置及び第二無線通信装置との間で無線信号を中継する中継部と、
前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態と、を測定する測定部と、
前記測定部の測定結果に基づいて、装置毎に通信状態の程度を表す出力を行う出力部と、
を備え、
前記測定部は、前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態として前記第一無線通信装置と前記無線通信部との間の無線通信における通信速度と、前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の通信状態として前記第二無線通信装置と前記無線通信部との間の無線通信における通信速度とを測定する中継装置。

(1)引用文献
原査定の拒絶の理由に引用された文献、及びその記載事項は、前記2.(2)に記載したとおりである。

(2)対比・判断
本願発明は、前記2.で検討した本願補正発明から「出力部」に附された限定事項である、出力を「音により」行うとの構成を省いたものである。
上記の省かれた構成は、前記2.(3)の相違点1に関する構成である。
そうすると、本願発明と引用発明1との相違点は、前記2.(3)に示した相違点2のみとなるので、前記2.(4-2)及び(4-3)のとおり、本願発明は引用発明1、及び引用文献2に記載されたような周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

(3)むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明1、及び引用文献2に記載されたような周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条2項の規定により特許を受けることができない。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-03-03 
結審通知日 2016-03-08 
審決日 2016-03-22 
出願番号 特願2011-287166(P2011-287166)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04B)
P 1 8・ 575- Z (H04B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 石田 昌敏  
特許庁審判長 近藤 聡
特許庁審判官 久松 和之
丸山 高政
発明の名称 中継装置、出力システム、出力方法及びコンピュータプログラム  
代理人 特許業務法人 志賀国際特許事務所  

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