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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  E04H
管理番号 1314351
異議申立番号 異議2016-700110  
総通号数 198 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2016-06-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-02-10 
確定日 2016-05-20 
異議申立件数
事件の表示 特許第5766766号「浴室構造」の請求項1ないし4に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 特許第5766766号の請求項1ないし4に係る特許を維持する。 
理由 1 手続の経緯
特許第5766766号の請求項1ないし4に係る特許についての出願は、特願2010-64681号(出願日:平成22年3月19日)の一部を平成25年10月28日に新たな特許出願としたものであって、平成27年6月26日に特許の設定登録がされ、その後、その特許に対し、特許異議申立人西林博により特許異議の申立てがされたものである。

2 本件発明
特許第5766766号の請求項1ないし4に係る発明は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1ないし4に記載された事項により特定されるとおりのものである。

3 申立理由の概要
特許異議申立人は、主たる証拠として、甲第1号証を、従たる証拠として、甲第2号証乃至甲第16号証を提示して、請求項1ないし4に係る発明は、甲第1号証に記載された発明であるから、請求項1ないし4に係る特許は特許法第29条第1項第3号の規定に違反してなされたものであって、同法第113条第2号の規定に該当し、該特許は取り消されるべきものである旨、主張している。

[証拠方法]
甲第1号証:積水ホームテクノ株式会社製「大型浴室2040型」広告、日経ヘルスケア、日経BP社、2009年12月8日、2009年12月号、第242号、p85(「刊行物1」という。以下同様。)
甲第2号証:特開2002-4374号公報(「刊行物2」)
甲第3号証:実願昭62-121320号(実開昭64-26466号)のマイクロフイルム(「刊行物3」)
甲第4号証:実願平4-33942号(実開平5-85949号)のCD-ROM(「刊行物4」)
甲第5号証:実願昭57-103617号(実開昭58-100953号)のマイクロフイルム(「刊行物5」)
甲第6号証:特開平6-158948号公報(「刊行物6」)
甲第7号証:特開平8-191777号公報(「刊行物7」)
甲第8号証:特開2002-115296号公報(「刊行物8」)
甲第9号証:特開2003-336304号公報(「刊行物9」)
甲第10号証:日経ヘルスケア、日経BP社、2007年9月8日、2007年9月号、第215号、p78(「刊行物10」)
甲第11号証:特開平9-242425号公報(「刊行物11」)
甲第12号証:特開平9-112051号公報(「刊行物12」)
甲第13号証:特開平7-250774号公報(「刊行物13」)
甲第14号証:特開2003-250713号公報(「刊行物14」)
甲第15号証:特開2003-245218号公報(「刊行物15」)
甲第16号証:特開2002-300981号公報(「刊行物16」)

4 刊行物に記載された事項
(1)刊行物1に記載された発明
刊行物1には、以下の記載がある。

ア 「大型浴室2040型が実現した安全に安心して入浴を楽しめる浴環境。」

イ 「今までにない広々としたスペースを確保した、ユニットバス[大型浴室2040型]は、一つの浴室の中に2台の浴槽を設置することで、介助者の移動負担を軽減し、介助の効率化を実現しました。また、入浴される方の要望や環境に合わせて、浴槽そのものを変えられる「浴槽交換」や入浴する人と介助する人に合わせて、適切な位置に浴槽を移動できる可変性の高い積水ホームテクノオリジナル「ユーザー可変浴槽」を採用。施設・病院向け大型浴室は、利用される方や施設サイドのニーズを満たす浴室です。」

ウ 「




エ 上記アないしウから、刊行物1には下記の発明が記載されていると認められる(以下「刊行物1に記載の発明」という。)。
「一つの浴室の中に2台の浴槽を設置するとともに、2台の浴槽の間にパーティションを設け、介助者が浴室内の空間を移動できる、ユニットバス。」

なお、申立人は、「A 浴槽設置部と洗い場部とを備え(p.85の・・・)、略矩形の形状をした少なくとも2つの防水パンが端縁同士で連結され、」(申立書11頁下から4?2行参照。)が記載されているとしているが、刊行物1の記載からは、このような構成は看取できない。

(2)刊行物2ないし4に記載された事項
ア 刊行物2には、「浴室の防水床パン2及び洗面室の防水床パン3を所定位置に設置し、該防水床パン2と該防水床パン3とを連結片9で連結した、防水床パンの設置構造」が記載されている。

イ 刊行物3には、「浴室ユニット体、洗面ユニット体等の2つのユニット体からなり、両ユニット体を接続部材にて接続した、大型ユニットルーム」が記載されている。

ウ 刊行物4には、「浴室ユニット10と、脱衣室60との間にスペースユニット30を接続した構成」が記載されている。

(3)刊行物5及び6に記載された事項
刊行物5及び6は、天井パネルの周知例として、申立人が提示した文献である。

(4)刊行物7ないし16に記載された事項
刊行物7ないし16は、請求項2ないし4に記載された事項に関して、周知例として、申立人が提示した文献である。

5 判断
(1)請求項1に係る発明について
ア 対比・判断
本件請求項1に係る発明と、刊行物1に記載の発明とを対比すると、少なくとも、刊行物1に記載の発明は「浴槽設置部と洗い場部とを備え、略矩形の形状をした少なくとも2つの防水パンが端縁同士で連結され」た構成が記載されていない点で相違する。
そして、刊行物1に加え、刊行物2ないし4には、「浴槽設置部と洗い場部とを備えた防水パン」を端縁同士で連結することは記載されておらず、この点は周知技術であるともいえないから、刊行物1に記載されているに等しい事項ではない。
申立人は、「浴槽設置部と洗い場部とを備え、略矩形の形状をした少なくとも2つの防水パンが端縁同士で連結され」る点は、刊行物1には明示されていないが、周知技術である旨主張する。しかしながら、「2つの防水パンを端縁同士で連結」することが周知であるとしても、上記のとおり、刊行物2ないし4には、「浴槽設置部と洗い場部とを備えた防水パン」を端縁同士で連結することは記載されていない以上、周知技術であるとの主張は採用できない。
したがって、本件請求項1記載の発明は、刊行物1に記載の発明ではない。
なお、申立人は、特許異議申立ての理由として、進歩性欠如を挙げていないが、本件請求項1記載の発明は、当業者が刊行物1に記載の発明及び刊行物2ないし4に記載された事項に基いて容易に発明をすることができたものでもない。

(2)請求項2ないし4に係る発明について
本件請求項2ないし4に係る発明は、本件請求項1に係る発明をさらに減縮したものであるから、上記請求項1に係る発明についての判断と同様、刊行物1に記載の発明ではないし、当業者が刊行物1に記載の発明及び刊行物2ないし16に記載された事項に基いて容易に発明をすることができたものでもない。

6 むすび
したがって、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、請求項1ないし4に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1ないし4に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2016-05-09 
出願番号 特願2013-223676(P2013-223676)
審決分類 P 1 651・ 113- Y (E04H)
最終処分 維持  
前審関与審査官 湊 和也  
特許庁審判長 小野 忠悦
特許庁審判官 赤木 啓二
住田 秀弘
登録日 2015-06-26 
登録番号 特許第5766766号(P5766766)
権利者 積水ホームテクノ株式会社
発明の名称 浴室構造  
代理人 豊山 おぎ  
代理人 佐伯 義文  
代理人 大槻 真紀子  
代理人 森 隆一郎  
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