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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G06F |
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管理番号 | 1314808 |
審判番号 | 不服2014-15169 |
総通号数 | 199 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-07-29 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2014-08-01 |
確定日 | 2016-05-16 |
事件の表示 | 特願2011-266249「索引キーを使用して検索を絞込む方法および記録媒体」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 4月 5日出願公開、特開2012- 69152〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は,平成17年6月15日(優先権主張日:2004年9月27日、米国)を出願日とする特許出願(特願2005-175174号)の一部を平成23年12月5日に新たな特許出願(特願2011-266249号)としたものであって,平成25年9月2日付けの拒絶理由通知に対して平成25年11月14日に意見書の提出とともに手続補正がなされ,平成26年4月2日付けの拒絶査定に対して平成26年8月1日に審判請求がなされ、当審の平成27年8月31日付けの拒絶理由通知に対して平成27年11月24日に意見書の提出とともに手続補正がなされたものである。 第2 本願発明について 平成27年11月24日付けの手続補正書による特許請求の範囲の請求項1(以下、「本願発明」という。)は以下のとおりのものである。 「【請求項1】 クエリに基づいて、ネットワーク内に格納される複数の文書の検索を行うためのコンピュータにより実行される方法であって、 コンピュータが前記文書に関連するプロパティを識別するステップであって、前記文書はクロールの間に識別される、ステップと、 コンピュータが、前記識別されたプロパティに従って、範囲関連索引キーを生成するステップと、 コンピュータが、前記文書の内容に従って、内容関連索引キーを生成するステップであって、前記内容関連索引キーは、前記文書のキーワードを識別する、ステップと、 コンピュータが、前記範囲関連検索キーの少なくも2つの組合せに基づいて、複合範囲関連索引キーを生成するステップと、 コンピュータが索引を生成するステップであって、前記索引は、 前記内容関連索引キーを、それぞれの前記内容関連索引キーにより識別される内容を含む、前記文書のサブセットに関連付けるデータを格納する第1のパーティションと、 前記範囲関連索引キーを、それぞれの前記範囲関連索引キーにより識別されるプロパティを有する、前記文書のサブセットに関連付けるデータを格納する第2のパーティションと、 前記複合範囲関連索引キーを、それぞれの前記複合範囲関連索引キーにより識別されるプロパティを有する、前記文書のサブセットに関連付けるデータを格納する第3のパーティションと を含む、ステップと、 コンピュータが、最初に前記第3のパーティションに基づいて、前記クエリに対する結果を生成し提供するステップと、 を含むことを特徴とする方法。」 第3 当審の判断 1.引用例 (1)当審の拒絶の理由に引用された、「Christian Gross,これがSite Serverだ Integrating The Microsoft Index Server with Active Server Pages,マイクロソフト・インタラクティブ・デベロッパー日本語版, 日本,株式会社アスキー,1997年7月18日,1997 July No.2,p.75-90」(以下、「引用例1」という。)には、次の事項が記載されている。なお、下線は当審において付加したものである。 ア.「Index Serverは、システム内の指定されたドキュメントの内容カタログ(インデックス)をディスク上に作成し、管理するバックグラウンドアプリケーションを使っている。カタログを検索するためには、簡単なHTMLコードが含まれた問い合わせページを作成すればよい。」(第75頁右欄第7行-第76頁左欄第4行) イ.「新しいASPサイトにIndex Serverを導入する前に、Index Serverとはどういうもので、どのような仕組みで動作するのかを説明しておこう。Index Serverは驚くほど強力で、複雑な問い合わせ、検索のほとんどを簡単に実行できる。Index Serverは、基本的に自分で自分のメンテナンスを行う。システムがほとんど、あるいはまったく動いていないときに、システム内の選択された領域内を歩き回り、そこに格納された各ドキュメントについてのカタログ情報を構築、更新する。カタログに対して検索を実行すると、Index Serverはインデックスの内容に基づいてHTMLページを作成し、クライアントに返す。カタログ、インデックス作成システム全体は、ユーザーに対して透過的である。検索しなければならないのはインデックスファイルだけなので、スピードも速い。しかし、フルインデックス機能を使うと、システム内のドキュメント全体のサイズの40%ほどがインデックスファイルになってしまう場合があるので注意が必要である。 Index Serverは、単にファイル名のリストを管理するだけではなく(やりたいことがこんなことなら、Windowsの“検索”ダイアログを使えばよい。)、ドキュメントの詳細を大量に格納できる。これには、ファイルの作成日時、更新日時、サイズ、ファイル属性といったさまざまなプロパティが含まれる。さらに、これがなかなか優れたところなのだが、ドキュメントの要約も管理している。これは、実際のドキュメントのタイプに関わらず、ドキュメントから選ばれたテキストである。Index Serverは、ユーザーの話言葉に合わせた自然言語処理システムを持っており、ファイルの内容を理解できるのである。検索側では、単語、単語のグループ、ファイルのタイプ、著者などのその他のプロパティを指定できる。自然言語エンジンは、文字通りの形での単語の一致(catch*と指定すれば、catcher、catchingなどを検出する)、文法的な意味での一致(catch**と指定すれば、catching、caughtなどを検出する)の両方をサポートする。また、and、or、theなどの単語をインデックスから除外するためのノイズリストファイル(編集可能)も含まれている。これらの機能によって、Index Serverは、どこかに埋もれている情報を検索するための強力な手段となっているのである。」(第79頁左欄第11行-同頁右欄第1行) ウ.「Index Serverが、ほんのちょっとした作業でどれだけのことができるのかを示すために、実際の使用例を示すことにしよう。必要なのは、テキストボックスを1つとサブミットボタン(それに、テキストボックスをクリアするための標準リセットボタン)を1つずつ含む |
審理終結日 | 2015-12-16 |
結審通知日 | 2015-12-17 |
審決日 | 2016-01-04 |
出願番号 | 特願2011-266249(P2011-266249) |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WZ
(G06F)
|
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 吉田 誠 |
特許庁審判長 |
手島 聖治 |
特許庁審判官 |
小田 浩 金子 幸一 |
発明の名称 | 索引キーを使用して検索を絞込む方法および記録媒体 |
代理人 | 上田 忠 |
代理人 | 山本 修 |
代理人 | 松尾 淳一 |
代理人 | 末松 亮太 |
代理人 | 鳥居 健一 |
代理人 | 小野 新次郎 |
代理人 | 竹内 茂雄 |
代理人 | 中西 基晴 |
代理人 | 小林 泰 |
代理人 | 大牧 綾子 |
代理人 | 大房 直樹 |
代理人 | 中村 彰吾 |