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審決分類 審判 査定不服 特29条特許要件(新規) 特許、登録しない。 H02K
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 特許、登録しない。 H02K
審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない。 H02K
管理番号 1319915
審判番号 不服2015-9469  
総通号数 203 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-11-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2015-04-22 
確定日 2016-05-02 
事件の表示 特願2012-289426「電導誘導放要素の自続エネルギー起さりエンジン」拒絶査定不服審判事件〔平成26年 7月 3日出願公開、特開2014-124070〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯
本願は、平成24年12月21日の出願であって、平成26年3月28日付で拒絶の理由が通知され(発送日:平成26年4月8日)、これに対し、平成26年6月9日付で手続補正書が、平成26年6月26日付で意見書が提出されたが、平成27年1月15日付で拒絶査定がなされ(発送日:平成27年1月27日)、これに対し、平成27年4月23日に拒絶査定不服審判の請求がなされるとともに意見書、上申書、弁明書が提出されたものである。


2.特許請求の範囲
平成26年6月9日付手続補正で、特許請求の範囲は以下のように補正された。
「【請求項1】
本発明の見い出した特徴は、少量の電源に電導誘導の放要素を作ることに、炭素系と希硫酸とリチューム剤と活性炭素微粒子の混合剤を、用い、施工した加工物の構成に磁石よりすぐれた放磁気に無反応な異なる強力な反発力を有する無害放出のすぐれた放要素子を動力の主要力にする効果がある。
【請求項2】
本発明は動力を得る目的達成に見い出した〔請求項1〕記載の特徴を有する主要力は少量の電源供給に電導誘導の放要素を作り、磁石よりすぐれた放磁気に無反応な異なる強力な反発力を有する無害放出の施工した加工物の構成した主要力の放要素子を用い、エンジンメカニズム機能の構成する主動力(審決注:「働力」は誤記)に起原理作動動作(審決注:「作働働作」は誤記)作用の態様に自から続くエネルギーを生み作りにさせて起さいるエンジンを得る補給無しの自続エネルギー起さりエンジン。を得て、動力を提供して多大に貢献する効果が有る。」


3.拒絶の理由
平成26年3月28日付の拒絶の理由で、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないので特許を受けることができない旨、及び、特許法第36条第4項第1号及び第6項第2号に規定する要件を満たしていない旨の通知した。


4.拒絶の理由に対する当審の判断
(1)特許法第36条第4項第1号及び第6項第2号について
特許法第36条第4項第1号は、発明の詳細な説明の記載について規定するもので、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者がその実施をすることができる程度に明確かつ十分に記載したものであることが求められ、また、特許法第36条第6項第2号は、特許請求の範囲の記載について規定するもので、特許を受けようとする発明が明確であることが求められる。

(1-1)請求項1には、「少量の電源に電導誘導の放要素を作ること」とあるが、少とはある基準に対して少ないことを表すものであり、基準が示されていないから少量とはどの様な量であるのか特定できず不明(基準が100のとき1は少量であるが、基準が2のとき1は少量とはならない。)であり、又、少量の電源とはどの様な電源であるのか特定できず不明(電源の入れ物の大きさが少量なのか、電源の容量が少量なのか不明。電源とは、電源回路のことか、電気を発生する物自体のことか不明。電源は、直流電源であるのか交流電源であるのか不明。)であり、又、電導誘導とは一般的な用語ではないため構成を特定できず不明(電導は電気が導通することと、誘導とは電気・磁気がその場内にあるものに影響を及ぼす作用のことと推測されるが、一般的な用語ではないため定義が不明。電源がどの様な状態になることであるのか不明。)であり、又、放要素とは一般的な用語ではないため構成を特定できず不明(何かを放出する要素であると推測されるが、一般的な用語ではないため定義が不明。電源にどの様にすれば放要素を作ることができるのか不明。)である。
更に、請求項1には、「炭素系と希硫酸とリチューム剤と活性炭素微粒子の混合剤を、用い」とあるが、炭素系とは炭素がどの様になった状態のことか不明であり、リチューム剤とはリチウムがどの様になった状態のことか不明であり、活性炭素微粒子とは活性炭素がどの様になった状態のことか不明であり、炭素系と活性炭素微粒子との違いは何であるのか不明であり、又、混合剤とあるが、各成分をどの様な割合で混合するのか、各成分以外は用いないのか、何ら開示が無く不明であり、又、この混合剤を電導誘導の放要素を作ることに具体的に電源に対してどの様に用いるのか何ら開示が無く不明である。
更に、請求項1には、「施工した加工物の構成に磁石よりすぐれた放磁気に無反応な異なる強力な反発力を有する無害放出のすぐれた放要素子を動力の主要力にする効果がある。」とあるが、施工した加工物の構成とは、どの様な施工を行ったのか不明であり、どの様な加工を行ったのか不明(施工と加工の違いも不明である)であり、どの様な構成となるのか不明であり、又、磁石よりすぐれたとは、どの様な磁石よりどの様な特性がどの程度優れているのか何ら開示が無く不明であり、又、放磁気に無反応とは放出する磁気に反応しないことと推測するが、放磁気の定義が不明であり、無反応とはどの様な状態のことを意味し、反応をそもそも行わないことを意味するのか、反応をある手段で止めていることを意味するのか、それ以外か、特定できず不明であり、又、異なる強力な反発力とあるが、何とどの様に異なるのか不明であり、強力とはどの程度のことを意味するのか不明であり、反発力とはどの様な力のことであるのか何ら開示が無く不明(磁石であれば反発力の他に吸引力があるが、施工した加工物の構成は吸引力は有していない。)であり、又、無害放出のすぐれた放要素子とあるが、無害とはどの様な定義であるのか不明であり、無害放出とは何を放出するのか不明であって、放出する際無害であるのか、放出した物が無害であるのか、それ以外か、特定できず不明であり、すぐれたとはどの様な定義であるのか不明(すぐれたとすぐれていないとの境界は何か)であり、放要素子とは一般的な用語ではないため構成を特定できず不明(何かを放出する要素であると推測されるが、一般的な用語ではないため定義が不明。放要素と放要素子とは何が異なるのか開示が無く不明。)であり、又、動力の主要力にするとあるが、動力を機械的に取り出すには何らかの機械的構造が必要であるが、当該構造が何等記載されていないため、何故動力が取り出せるのか不明であり、主要力とあり、主要とはおもだっていて重要なことであるから、力のうち主要力に該当しない力があることとなるが、当該主要力に該当しない力はどの様にして生成してどの様に施工した加工物の構成に適用するのか何ら開示が無く不明である。
更に、請求項1は、物の発明であるのか、方法の発明であるのか、特定できず不明であり、また、上述のように、各記載内容が不明であるため、請求項1全体として、どの様な構成となっているのか特定できず不明である。

(1-2)請求項2には、「主要力は少量の電源供給に電導誘導の放要素を作り、磁石よりすぐれた放磁気に無反応な異なる強力な反発力を有する無害放出の施工した加工物の構成した主要力の放要素子を用い」とあるが、「4.(1-1)」で述べたように、構成が不明である。
更に、請求項2には、「エンジンメカニズム機能の構成する主動力」とあるが、エンジンメカニズム機能とはどの様な構成に基づくどの様な機能であるのか不明であり、エンジンメカニズム機能からどの様にして主動力を取り出すのか何ら開示が無く不明であり、主動力とあるから、動力のうち主動力に該当しない動力があることとなるが、当該主動力に該当しない動力はエンジンがどの様にして生成するのか何ら開示が無く不明である。
更に、請求項2には、「起原理作動動作作用の態様に自から続くエネルギーを生み作りにさせて起さいるエンジンを得る補給無しの自続エネルギー起さりエンジン」とあるが、起原理作動動作作用とは一般的な用語ではなく、どの様な物理現象のことか全く不明であり、又、自から続くエネルギーを生み作りにさせて起さいるエンジンとあるが、日本語として不自然であり、どの様なことを意味するのか特定できず不明であり、エンジンはどの様な構成であるのか特定できず不明であり、又、補給無しの自続エネルギー起さりエンジンとあるが、補給無しの自続エネルギー起さりエンジンはどの様な構成であるのか特定できず不明であり、明細書及び当該記載に基づけば、補給無しの自続エネルギー起さりエンジンとは、エネルギーの補給無しに動作し続ける所謂永久機関を意味するものと解せ、熱力学の法則に反することとなるが、何故外部からのエネルギーの補給なしに動作し続けるのか不明(駆動当初は回転しても、バランスの取れる箇所で停止する。)である。

(1-3)平成26年6月9日付手続補正書には、図1?図7Bが記載されているが、発明の詳細な説明を参照しても、どの様な構成でどの様に動作するのか全く不明であり、これらが何故補給無しの自続エネルギー起さりエンジンとなるのか原理が不明である(なお、平成26年3月28日付拒絶理由通知書にも記載したように、補正は、特許法第17条の2第3項の規定により、この出願の出願当初の明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内で行わなければならないが、図1?図7Bは、出願当初の明細書、特許請求の範囲又は図面に何ら記載されていない。)。

(2)特許法第29条第1項柱書について
特許法第29条第1項柱書は、特許を受けることができる発明について規定するもので、産業上利用することができる発明であることが求められ、発明とは自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものであるから、自然法則に反するものは自然法則を利用したものに該当しない。
請求項2には、「エンジンメカニズム機能の構成する主動力に起原理作動動作作用の態様に自から続くエネルギーを生み作りにさせて起さいるエンジンを得る補給無しの自続エネルギー起さりエンジン。を得て、動力を提供して多大に貢献する効果が有る。」とあり、明細書及び当該記載に基づけば、補給無しの自続エネルギー起さりエンジンとは、エネルギーの補給無しに動作し続ける所謂永久機関を意味し、熱力学の法則に反することとなるから、自然法則を利用した発明に該当せず、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていない。

(3)したがって、この出願の発明の詳細な説明の記載は、当業者が請求項1-2に記載された発明を実施することができる程度に明確かつ十分に記載されたものでないから、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしておらず、又、請求項1-2の記載は、発明の詳細な説明を参照しても明確ではないから、請求項1-2の記載は特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしておらず、又、請求項2に記載された事項は、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないので、特許を受けることができない。


5.むすび
したがって、請求項1-2の記載は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしておらず、発明の詳細な説明の記載は、特許法第36条第4項第1号に規定する要件を満たしておらず、請求項2に記載された事項は、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないので、特許を受けることができない。
そうすると、本願を拒絶すべきであるとした原査定は妥当である。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-02-18 
結審通知日 2016-02-23 
審決日 2016-03-08 
出願番号 特願2012-289426(P2012-289426)
審決分類 P 1 8・ 537- Z (H02K)
P 1 8・ 536- Z (H02K)
P 1 8・ 1- Z (H02K)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 渋谷 善弘森藤 淳志  
特許庁審判長 藤井 昇
特許庁審判官 前田 浩
堀川 一郎
発明の名称 電導誘導放要素の自続エネルギー起さりエンジン  

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