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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  C03C
審判 全部申し立て 2項進歩性  C03C
管理番号 1320229
異議申立番号 異議2016-700593  
総通号数 203 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2016-11-25 
種別 異議の決定 
異議申立日 2016-07-06 
確定日 2016-10-18 
異議申立件数
事件の表示 特許第5839134号発明「防汚膜付き透明基体」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5839134号の請求項1?6に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第5839134号の請求項1?6に係る特許についての出願は、2014年1月22日(優先権主張2013年1月30日、日本国)を国際出願日とする出願であって、平成27年11月20日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許に対し、特許異議申立人 松田 隆幸により特許異議の申立てがされたものである。

第2 本件発明
特許第5839134号の請求項1?6に係る発明は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1?6に記載された事項により特定されるとおりのものであり、その請求項1に係る発明(以下、「本件発明1」という。)は以下のとおりである。

【請求項1】
第1の主面と、前記第1の主面に対向する第2の主面とを有する透明基体と、
前記透明基体の前記第1の主面側に設けられたフッ素含有有機ケイ素化合物からなる防汚膜と、低反射膜と、を有し、
前記防汚膜の表面粗さRMSが0.05μm以上0.25μm以下であって、前記防汚膜の粗さ曲線の要素の平均長さRSmが10μm以上40μm以下であり、
前記透明基体の前記第1の主面の表面に前記低反射膜、前記防汚膜の順に積層されている防汚膜付き透明基体。

第3 申立理由の概要
特許異議申立人は、証拠として甲1?3号証を提出し、下記(1)?(3)の理由を申し立てた。

(1)本件請求項1?4及び6に係る発明は、甲1号証に記載の発明であり、特許法第29条第1項第3号に該当するものであるから、請求項1?4及び6に係る特許は取り消すべきものである。
(2)本件請求項1、3、4及び6に係る発明は、甲2号証に記載の発明であり、特許法第29条第1項第3号に該当するものであるから、請求項1、3、4及び6に係る特許は取り消すべきものである。
(3)本件請求項1?6に係る発明は、甲1、2号証及び甲3号証に記載の発明から当業者が容易に発明をすることができたものであり、その特許は特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであるから、請求項1?6に係る特許を取り消すべきものである。

甲1号証:特開2009-204927号公報
甲2号証:特開2008-250276号公報
甲3号証:国際公開第2011/034898号

第4 甲各号証の記載
1.甲1号証の記載
a 「【請求項1】
フィルム基材上に微細凹凸構造を付与して形成する防眩性光学フィルムの製造方法において、該フィルム基材の内部ヘイズが10?60%、該微細凹凸構造を有する表面ヘイズが1.0?15%であり、該微細凹凸構造がインクジェット方式により形成されることを特徴とする防眩性光学フィルムの製造方法。
【請求項2】
前記インクジェット方式により凸構造部を形成した後、該凸構造部を被覆するように透明樹脂層を積層して微細凹凸構造を形成することを特徴とする請求項1に記載の防眩性光学フィルムの製造方法。
【請求項3】
前記微細凹凸構造の算術平均表面粗さ(Ra)が0.01?10μmであることを特徴とする請求項1または2に記載の防眩性光学フィルムの製造方法。
・・・
【請求項5】
請求項1?4のいずれか1項に記載の防眩性光学フィルムの製造方法によって製造されたことを特徴とする防眩性光学フィルム。」

b 「【0025】
〈フィルム基材を形成する樹脂〉
本発明のフィルム基材を形成する樹脂としては、製造が容易であること、防眩性ハードコート層との接着性が良好である、光学的に等方性である、光学的に透明であること等が好ましい要件として挙げられる。」

c 「【0184】
本発明のフィルム基材上に形成された微細凹凸構造、もしくは透明樹脂層表面の微細凹凸構造の算術平均表面粗さ(Ra)は、0.01?10μmであることが好ましく、より好ましくは0.05?1μm、更に好ましくは0.1?0.5μmである。また、透明樹脂層表面の凹凸構造の平均中心間距離(Sm)は、10?200μm、より好ましくは20?100μm、更に好ましくは25?75μmである。」

d 「【0188】
隣り合う凸部又は凹部間の平均中心間距離(Sm)は、JIS B 0601中で輪郭要素曲線の平均長さとして定義されるものと同一であり、図中g(この場合は凸部)で表されるが、凸部又は凹部の頂点を該凸部又は凹部の中心とし、隣り合う凸部又は凹部中心間の距離を平均したものである。」

e 「【0248】
低屈折率層の膜厚は、5nm?0.5μmであることが好ましく、10nm?0.3μmであることが更に好ましく、30nm?0.2μmであることが最も好ましい。」

f 「【0284】
前記金属酸化物微粒子を含有する高屈折率層の厚さは5nm?1μmであることが好ましく、10nm?0.2μmであることが更に好ましく、30nm?0.1μmであることが最も好ましい。」

g 「【0307】
(防汚層)
本発明の防眩性光学フィルムは、最表層に防汚層が設けられていることが好ましい。
【0308】
本発明に好ましい防汚層は、フッ素含有シラン化合物を防汚層形成用組成物に含有することが好ましく、・・・」

h 「【0327】
〔反射防止層の形成〕
本発明では反射防止層を設ける方法は特に限定されないが、塗布により形成することが好ましい。
【0328】
本発明において、フィルム基材上に微細凹凸構造及び透明樹脂層による防眩層を形成し、上記の高屈折率層組成物、低屈折率層組成物を用いて順次コーティングする工程により反射防止層を製造することが好ましい。また、前記防汚層をコーティングすることも好ましい。
【0329】
好ましい防眩性反射防止フィルムの構成を下記に示すが、これらに限定されるものではない。ここで本発明の防眩層とは、本発明に係る微細凹凸構造及び透明樹脂層からなる層を意味する。
【0330】
・・・
フィルム基材/本発明の防眩層/高屈折率層/低屈折率層/防汚層
・・・」

2.甲2号証の記載
i 「【請求項1】
透明基材上にインクジェット方式により微細凹凸構造が付与される防眩性フィルムの製造方法において、該微細凹凸構造は少なくとも重合性化合物及び光開始重合剤を含有し、25℃における粘度が10?500mPa・sのインク組成物で形成されることを特徴とする防眩性フィルムの製造方法。
・・・
【請求項5】
請求項1?4のいずれか1項に記載の防眩性フィルムの製造方法によって製造されたことを特徴とする防眩性フィルム。」

j 「【0089】
(透明樹脂層)
本発明の防眩性フィルムの製造方法において、透明基材上にインクジェット方式により微細凹凸構造を形成したのち、該微細凹凸構造を被覆するように透明樹脂層を形成することが好ましい。」

k 「【0130】
本発明に用いられる透明樹脂層表面の凹凸構造の算術平均表面粗さ(Ra)は、0.01?10μmであることが好ましく、より好ましくは0.05?1μm、さらに好ましくは0.1?0.5μmである。また、透明樹脂層表面の凹凸構造の平均中心間距離(Sm)は、10?200μm、より好ましくは20?100μm、さらに好ましくは25?75μmである。」

l 「【0134】
隣り合う凸部又は凹部間の平均中心間距離(Sm)は、JIS B 0601中で輪郭要素曲線の平均長さとして定義されるものと同一であり、図中g(この場合は凸部)で表されるが、凸部又は凹部の頂点を該凸部又は凹部の中心とし、隣り合う凸部又は凹部中心間の距離を平均したものである。

m 「【0345】
低屈折率層の膜厚は、5nm?0.5μmであることが好ましく、10nm?0.3μmであることがさらに好ましく、30nm?0.2μmであることが最も好ましい。」

n 「【0381】
前記金属酸化物微粒子を含有する高屈折率層の厚さは5nm?1μmであることが好ましく、10nm?0.2μmであることが更に好ましく、30nm?0.1μmであることが最も好ましい。」

o 「【0404】
(防汚層)
本発明の防眩性フィルムもしくは防眩性反射防止フィルムは、最表層に防汚層が設けられていることが好ましい。
【0405】
本発明に好ましい防汚層は、フッ素含有シラン化合物を防汚層形成用組成物に含有することが好ましく、・・・」

p 「【0424】
〔反射防止層の形成〕
本発明では反射防止層を設ける方法は特に限定されないが、塗布により形成することが好ましい。
【0425】
本発明において、基材フィルム上に微細凹凸構造及び透明樹脂層による防眩層を形成し、上記の高屈折率層組成物、低屈折率層組成物を用いて順次コーティングする工程により反射防止層を製造することが好ましい。また、前記防汚層をコーティングすることも好ましい。
【0426】
好ましい防眩性反射防止フィルムの構成を下記に示すが、これらに限定されるものではない。ここで本発明の防眩層とは、本発明に係る微細凹凸構造及び透明樹脂層からなる層を意味する。
【0427】
・・・
基材フィルム/本発明の防眩層/高屈折率層/低屈折率層/防汚層
・・・」

3.甲3号証の記載
q 「GLASS AND DISPLAY HAVING ANTI-GLARE PROPERTIES」
(当審訳:防眩性を有するガラス及びディスプレイ)(発明の名称)

r 「[0020] In one embodiment, the topological/morphological features of the at least one roughened surface has an average characteristic largest feature (ALF) size in a range from about 1 μm up to about 50 μm.・・・in a fourth embodiment, in a range from about 14 μm up to about 28 μm. As used herein, the average characteristic largest feature size is the average cross-sectional linear dimension of the largest 20 repeating features within a viewing field on a roughened surface.」
(特許異議申立人による訳:一実施形態では、少なくとも1つの粗面化表面のトポロジー/モルフォロジーフィーチャーは、約1μmから約50μmまでの範囲の平均特性最大フィーチャー(ALF)サイズを有する。・・・第4の実施形態では、約14μmから約28μmまでの範囲内である。本明細書で用いられる場合、平均特性最大フィーチャーサイズとは、粗面化表面上の目視領域内の大きい順に20番目までの反復フィーチャーの平均断面線寸法のことである。」

s 「[0028] In one embodiment, the at least one roughened surface of the glass article has an average RMS roughness in a range from about 10 nm up to about 800 nm.・・・In a third embodiment, the average RMS roughness is in a range from about 50 nm up to about 500 nm・・・.」
(特許異議申立人による訳:一実施形態では、ガラス物品の少なくとも1つの粗面化表面は、約10nmから約800nmまでの範囲のRMS粗さを有する。・・・第3の実施形態では、平均RMS粗さは、約50nmから約500nmまで・・・である。」

第5 甲1号証、甲2号証に記載された発明
1.甲1号証に記載された発明
摘示箇所a?c、g、hより、甲1号証には、「光学的に透明なフィルム基材上に、インクジェット方式により凸構造部を形成した後、該凸構造部を被覆するように透明樹脂層を積層して、該透明樹脂層表面の凹凸構造の算術平均表面粗さ(Ra)が0.01?10μm、平均中心間距離(Sm)が10?200μmである微細凹凸構造を形成し、更に反射防止層が形成され、最表層にフッ素含有シラン化合物を含有する防汚層が設けられた、防眩性反射防止フィルム」の発明(甲1発明)が記載されている。

2.甲2号証に記載された発明
摘示箇所i?k、o、pより、甲2号証には、「透明基材上にインクジェット方式により微細凹凸構造を形成したのち、該微細凹凸構造を被覆するように透明樹脂層を形成し、該透明樹脂層表面の凹凸構造の算術平均表面粗さ(Ra)は0.01?10μm、平均中心間距離(Sm)は10?200μmであり、更に反射防止層が形成され、最表層にフッ素含有シラン化合物を含有する防汚層が設けられた、防眩性反射防止フィルム」の発明(甲2発明)が記載されている。

ここで、特許異議申立人は、甲2号証の【0464】には、「形成した防眩性フィルムについて・・・算術平均表面粗さRaの測定を行った結果、127nmであった。また、凸部の平均中心間距離は28μmであった。」との記載があるとしている。
しかしながら、前記記載は、同【0500】の【表4】によれば、防眩効果に劣る「比較」である「防眩性フィルム1」に関する記載であるから、かかる記載に基づいて、甲2発明の透明樹脂層表面の凹凸構造の算術平均表面粗さ(Ra)及び平均中心間距離(Sm)を認定することはできない。

第6 判断
1.特許法第29条第1項第3号について
甲1発明の「光学的に透明なフィルム基材」、甲2発明の「透明基材」は、本件発明1の「第1の主面と、前記第1の主面に対向する第2の主面とを有する透明基体」に相当する。
また、甲1発明、甲2発明の「反射防止層」、「フッ素含有シラン化合物を含有する防汚層」は、それぞれ本件発明の「低反射膜」、「フッ素含有有機ケイ素化合物からなる防汚膜」に相当するから、甲1発明、甲2発明の「防眩性反射防止フィルム」は、本件発明1の「防汚膜付き透明基体」に相当するということができる。
そして、甲1発明、甲2発明は、いずれも「基材上の」「透明樹脂層」に、「反射防止層」と「防汚層」がこの順に積層されているものであるから、本件発明1における、「前記透明基体の前記第1の主面の表面に前記低反射膜、前記防汚膜の順に積層されている」ことに相当する。

したがって、本件発明1と、甲1発明ないし甲2発明とを対比すると、下記の点で一致し、下記の点で相違する。

・一致点
「第1の主面と、前記第1の主面に対向する第2の主面とを有する透明基体と、
前記透明基体の前記第1の主面側に設けられたフッ素含有有機ケイ素化合物からなる防汚膜と、低反射膜と、を有し、
前記透明基体の前記第1の主面の表面に前記低反射膜、前記防汚膜の順に積層されている防汚膜付き透明基体。」

・相違点
本件発明1は、「前記防汚膜の表面粗さRMSが0.05μm以上0.25μm以下であって、前記防汚膜の粗さ曲線の要素の平均長さRSmが10μm以上40μm以下であ」るのに対し、甲1発明、甲2発明はいずれも、「透明樹脂層表面の凹凸構造の算術平均表面粗さ(Ra)」が「0.01?10μm」、「平均中心間距離(Sm)」が「10?200μm」であるものの、防汚層の表面粗さRMS、防汚層の粗さ曲線の要素の平均長さRSmは明らかでない点。

上記相違点のうち、「防汚層の粗さ曲線の要素の平均長さRSm」について検討するに、特許異議申立人は、まず、摘示箇所d、lより、甲1発明、甲2発明の「平均中心間距離(Sm)」は、本件発明1の「粗さ曲線の要素の平均長さRSm」に相当すると主張する。
そして、本件明細書【0086】には、「成膜される防汚膜や低反射膜は、透明基体の厚みに対して非常に薄い膜であるので、表面の凹凸構造は実質的に透明基体の表面構造をそのままトレースする」ものであると記載されており、また、摘示箇所e、f、m、n、及び、例えば特開2009-75325号公報の【0033】の記載から、甲1発明、甲2発明の「反射防止層」及び「防汚層」の膜厚は、本件発明1の「低反射膜」及び「防汚膜」の膜厚と同程度に薄いといえるから、甲1発明、甲2発明における「防汚層」のSm、すなわちRSmは、透明樹脂層表面の凹凸構造のSm、すなわちRSmと同程度であると推察される旨主張する。

しかしながら、上記特許異議申立人の主張のとおりであったとしても、甲1発明、甲2発明はいずれも、「防汚層の粗さ曲線の要素の平均長さRSmが10?200μm」と推察されるにとどまり、「防汚膜の粗さ曲線の要素の平均長さRSmが10μm以上40μm以下」に限定する本件発明1と一致するとはいえない。

したがって、上記相違点は実質的な相違点であり、本件発明1は、甲1号証又は甲2号証に記載された発明ではない。

2.特許法第29条第2項について
(1)本件発明1は、本件明細書【0010】に記載のとおり、防眩特性を有しつつも、防汚膜の耐久性を高めた防汚膜付き透明基体を提供することを目的とするものであり、同【0032】には、RSmが小さいほど、指との接触面積が大きくなり、耐久性が向上することが記載されている。
そして、同【0109】の【表1】をみれば、RSmが40μm以下である例1?4の方が、RSmが40μm超である例5?7よりも擦り耐久性試験後の水接触角が大きくなっており、当業者は、本件発明1の防汚膜が耐久性に優れていることを理解できる。

一方、甲1号証、甲2号証には、防汚層の耐久性について記載も示唆もないから、甲1発明、甲2発明において、防汚層の粗さ曲線の要素の平均長さRSmを「40μm以下」に限定し、防汚層の耐久性を高めることは、甲1号証、甲2号証の記載から当業者が容易になし得るものではない。

(2)次に、摘示箇所q?sより、甲3号証には、少なくとも一方の粗面化表面が、約10?約800nmの平均RMS粗さと、約1?約50μmの平均特性最大フィーチャー(ALF)サイズを有する、防眩性を有するガラスが記載されている。
そして、特許異議申立人は、防眩性能を向上させるため、上記甲1発明ないし甲2発明に、上記甲3号証に記載された発明を組み合わせ、本件発明に想到することは容易であると主張している。

しかしながら、まず、甲3号証の「ALFサイズ」が、「目視領域内」の「大きい順に20番目まで」の「反復フィーチャーの平均断面線寸法」であるのに対し、本件発明1の「粗さ曲線の要素の平均長さRSm」は、JIS B 0601に、「基準長さ」における「輪郭曲線要素すべて」の「平均長さ」と定義されているから、両者の数値範囲が重複していたとしても、両者が同等のものであると直ちにいうことはできない。

また、甲3号証には、防汚膜を設けることについて記載も示唆もない。
したがって、甲1発明、甲2発明において、防汚層の粗さ曲線の要素の平均長さRSmを「40μm以下」に限定し、防汚層の耐久性を高めることは、甲1?3号証の記載から当業者が容易になし得るものではない。

(3)上記のとおりであるから、本件発明1は、甲1?3号証に記載された発明から当業者が容易に発明をすることができたものではない。

3.請求項2?6に係る本件特許について
請求項2?6に係る本件発明は、本件発明1を更に限定したものであるから、本件発明1についての上記判断と同様の理由により、請求項2?6に係る本件発明は、甲1号証ないし甲2号証に記載された発明ではなく、また、甲1?3号証に記載の発明から当業者が容易に発明をすることができたものでもない。

第7 むすび
したがって、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、請求項1?6に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1?6に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2016-10-07 
出願番号 特願2014-559646(P2014-559646)
審決分類 P 1 651・ 121- Y (C03C)
P 1 651・ 113- Y (C03C)
最終処分 維持  
前審関与審査官 岡田 隆介  
特許庁審判長 大橋 賢一
特許庁審判官 永田 史泰
後藤 政博
登録日 2015-11-20 
登録番号 特許第5839134号(P5839134)
権利者 旭硝子株式会社
発明の名称 防汚膜付き透明基体  
代理人 伊東 忠重  
代理人 伊東 忠彦  

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