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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する B60C 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する B60C 審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する B60C 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する B60C 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する B60C |
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管理番号 | 1320445 |
審判番号 | 訂正2016-390083 |
総通号数 | 204 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-12-22 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2016-06-24 |
確定日 | 2016-08-25 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第4638950号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第4638950号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件訂正審判の請求に係る特許第4638950号(以下「本件特許」という。)は、平成21年 4月30日(国内優先権主張日:平成20年 9月 1日)の出願であって、平成22年12月 3日にその特許権の設定登録がなされたものである。 そして、平成28年 6月22日付けで本件訂正審判の請求がなされたものである。 第2 請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第4638950号の特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。 第3 本件訂正内容 本件訂正の内容は、次のとおりである。 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項2に「金属塩」とあるのを、「亜鉛塩」と訂正する。 請求項2の記載を引用する請求項3?5も同様に訂正する。 第4 当審の判断 1 訂正の目的の適否について 訂正事項1は、特許請求の範囲の請求項2に記載された「金属塩」を「亜鉛塩」とするものであり、「金属塩」と「亜鉛塩」は技術常識に照らして、上位概念と下位概念の関係にあることが明らかであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 また、請求項2を直接的又は間接的に引用する請求項3?5についても、同様に特許請求の範囲を減縮するものである。 したがって、訂正事項1は特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 2 新規事項の追加の有無について 願書に添付した明細書の段落【0018】には、「脂肪酸及び/又はその誘導体としては、特に限定されないが、やし油、パーム核油、ツバキ油、オリーブ油、アーモンド油、カノーラ油、落花生油、米糖油、カカオ脂、パーム油、大豆油、綿実油、胡麻油、亜麻仁油、ひまし油、菜種油などの植物油由来の脂肪族カルボン酸、牛脂などの動物油由来の脂肪族カルボン酸、石油等から化学合成された脂肪族カルボン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、カプリル酸、オレイン酸、リノール酸などが挙げられ、その誘導体としては、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなどの金属塩などが挙げられる。また、これらの脂肪酸を含んだ市販の各種加工助剤も好適に使用することができる。これらの中では、耐加硫戻り性が良好であることから、脂肪族カルボン酸の金属塩、特に脂肪族カルボン酸の亜鉛塩が好ましい。」(下線は当審において付与したものである。)と記載されているから、「金属塩」の具体的態様として「亜鉛塩」が記載されているといえる。 したがって、当該訂正事項1は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 3 特許請求の範囲の実質上の拡張・変更の存否について 訂正事項1は、上記「1」で述べたとおり、特許請求の範囲の請求項2に記載された「金属塩」を「亜鉛塩」に限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 したがって、当該訂正事項1は、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 4 独立特許要件について 訂正後の特許請求の範囲の請求項2?5に記載された発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないとすべき理由は見当たらない。 したがって、訂正後の特許請求の範囲の請求項2?5に記載された発明は、特許法第126条第7項の規定に適合する。 第5 むすび 以上のとおりであるから、本件審判の請求に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合する。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ブタジエンゴムと天然ゴム及び/又はエポキシ化天然ゴムとを含むゴム成分100質量部に対して、脂肪酸及び/又はその誘導体を0.5?5.0質量部含むゴム組成物をトレッドに用いたスタッドレスタイヤであって、 正規リムにリム組みされ、かつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において、正規荷重を負荷して前記トレッドを平面に押し付けた接地面形状が下記式(1)を満たし、 1.05≦SL0/SL80≦1.20 (1) (式中、SL0はタイヤ赤道上のタイヤ周方向の接地長さ、SL80はタイヤ赤道からトレッド接地半幅の80%のタイヤ軸方向距離を隔てる位置でのタイヤ周方向の接地長さを示す。) 前記ゴム組成物は、更にシリカ及びカーボンブラックを含み、 前記トレッドは、-10℃におけるJIS-A硬度が48?56である スタッドレスタイヤ。 【請求項2】 前記脂肪酸及び/又はその誘導体は、やし油、パーム核油、ツバキ油、オリーブ油、アーモンド油、カノーラ油、落花生油、米糖油、カカオ脂、パーム油、大豆油、綿実油、胡麻油、亜麻仁油、ひまし油、菜種油、牛脂、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ラウリン酸、カプリル酸、オレイン酸、リノール酸、及びこれらの亜鉛塩からなる群より選択される少なくとも1種である請求項1記載のスタッドレスタイヤ。 【請求項3】 前記ゴム成分100質量%中の前記ブタジエンゴムの含有量は20?80質量%であり、 前記ゴム成分100質量部に対して、前記シリカの含有量は10?150質量部、カーボンブラックの含有量は5?60質量部である請求項1又は2記載のスタッドレスタイヤ。 【請求項4】 前記ゴム組成物は、前記ゴム成分100質量部に対して、芳香族カルボン酸及び/又はその誘導体を0.05?0.5質量部含む請求項1?3のいずれかに記載のスタッドレスタイヤ。 【請求項5】 前記ゴム組成物は、前記ゴム成分100質量部に対して、オイル又は可塑剤を10?35質量部含む請求項1?4のいずれかに記載のスタッドレスタイヤ。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2016-07-25 |
結審通知日 | 2016-07-26 |
審決日 | 2016-08-16 |
出願番号 | 特願2009-111245(P2009-111245) |
審決分類 |
P
1
41・
856-
Y
(B60C)
P 1 41・ 854- Y (B60C) P 1 41・ 841- Y (B60C) P 1 41・ 851- Y (B60C) P 1 41・ 855- Y (B60C) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 原田 隆興 |
特許庁審判長 |
和田 雄二 |
特許庁審判官 |
島田 信一 小原 一郎 |
登録日 | 2010-12-03 |
登録番号 | 特許第4638950号(P4638950) |
発明の名称 | スタッドレスタイヤ用ゴム組成物及びスタッドレスタイヤ |
代理人 | 特許業務法人安富国際特許事務所 |
代理人 | 特許業務法人 安富国際特許事務所 |