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審決分類 |
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04W 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04W |
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管理番号 | 1320838 |
審判番号 | 不服2015-5767 |
総通号数 | 204 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2016-12-22 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2015-03-27 |
確定日 | 2016-10-25 |
事件の表示 | 特願2014-505407「サブギガヘルツ帯域におけるワイヤレス通信のレンジ拡張のためのシステムおよび方法」拒絶査定不服審判事件〔平成24年10月18日国際公開、WO2012/142612、平成26年 5月 1日国内公表、特表2014-511094〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、2012年4月16日(パリ条約による優先権主張外国庁受理2011年4月15日、米国、2012年4月13日、米国)を国際出願日とする出願であって、原審において平成26年6月18日付けで拒絶理由が通知され、同年9月30日付けで手続補正されたが、同年11月20日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成27年3月27日に拒絶査定不服の審判が請求されるとともに、同日付けで手続補正されたものである。 第2 補正却下の決定 [補正却下の決定の結論] 平成27年3月27日付けの手続補正を却下する。 [理由] 1.本願発明と補正後の発明 上記手続補正(以下、「本件補正」という。)は、本件補正前の平成26年9月30日付けで手続補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された 「ワイヤレス通信のための方法であって、コンピュータが、 通信チャネルの特性を識別する情報を判断するステップと、 前記判断された情報に基づいて、トレーニングシーケンスを反復する回数を修正するステップと、 前記修正された回数だけ反復された前記トレーニングシーケンスおよびデータ部分を含む物理パケットを送信するステップとを含む方法。」 という発明(以下、「本願発明」という。)を、 「ワイヤレス通信のための方法であって、コンピュータが、 通信チャネルの特性を識別する情報を判断するステップと、 前記判断された情報に基づいて、トレーニングシーケンスを反復する回数を修正するステップと、 前記修正された回数だけ反復された前記トレーニングシーケンスおよびデータ部分を含む物理パケットを送信するステップとを含み、 前記トレーニングシーケンスはSTFである、 方法。」 という発明(以下、「補正後の発明」という。)に変更することを含むものである。 2.新規事項の有無、シフト補正、補正の目的要件について 本件補正は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内において、補正前の特許請求の範囲の請求項1に記載された、「トレーニングシーケンス」に関し、「前記トレーニングシーケンスはSTFである」と限定して、特許請求の範囲を減縮するものであるから、特許法第17条の2第3項及び第4項の規定に適合するとともに、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 3.独立特許要件について 上記補正は特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるから、上記補正後の発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるのかどうか(特許法第17条の2第6項で準用する同法第126条第7項の規定に適合するかどうか)について以下に検討する。 (1)補正後の発明 上記「1.本願発明と補正後の発明」の項で補正後の発明として認定したとおりである。 (2)引用発明 原審の拒絶理由に引用された、本願の優先権主張の日前に日本国内において頒布された刊行物である特開2007-306474号公報(平成19年11月22日公開、以下、「引用例」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている。 イ.「【技術分野】 【0001】 本発明は、IEEE 802.11aなどのトレーニングシーケンスが非常に短い無線通信方式に関する。」(4頁) ロ.「【0022】 1.実施の形態1 本発明に係る実施の形態としての無線通信機1について、図面を参照しながら説明する。 無線通信機1は、IEEE802.11aの規格に従って、他の無線通信機との間で、無線による通信を行う。 【0023】 無線通信機1は、図1に示すように、無線通信機1全体の制御を行うホスト側CPU10、ベースバンド部11、送信データを無線周波数に変調又は受信データを無線周波数から抽出するRF部12、アンテナ13及び図示していないその他のユニットから構成されている。ベースバンド部11は、MAC部14及びPHY部100から構成されている。 PHY部100は、図2に示すように、制御部101、トレーニングシーケンス生成部102、ヘッダ生成部103、データ生成部104、セレクタ部105及びDAコンバータ部106から構成されている。 【0024】 なお、他の無線通信機も、無線通信機1と同様の構成を有している。 (1)制御部101 フレーム送信時において、まず制御部101は、トレーニングシーケンス生成部102に対してレーニングシーケンス生成命令を出力する。その後、制御部101は、ヘッダ生成部103及びデータ生成部104に対しヘッダ生成命令及びデータ生成命令を出力する。 【0025】 (2)トレーニングシーケンス生成部102 トレーニングシーケンス生成部102は、図3に示すように、繰返回数カウンタ301、ROMパターンテーブル302、繰返回数決定部303、繰返回数リミットレジスタ304、比較判断部305、出力マスク部306及びROMパターンポインタ用カウンタ307から構成されている。 【0026】 (2-1)ROMパターンテーブル302 ROMパターンテーブル302は、予め定められた複数のビットから構成されるトレーニングシンボル(ショート・トレーニングシンボル)を記憶している。各ビットの位置は、ポインタとして指定される。 (2-2)ROMパターンポインタ用カウンタ307 ROMパターンポインタ用カウンタ307は、制御部101からトレーニングシーケンス生成命令を受け取る。トレーニングシーケンス生成命令を受け取ると、内部に保持するカウンタを初期化する。 【0027】 (i)次に、ROMパターンポインタ用カウンタ307は、(a)保持するカウンタに「1」を加算し、(b)当該カウンタの値をポインタとしてROMパターンテーブル302へ出力する。 以降、カウンタへの「1」の加算(a)と、ポインタのROMパターンテーブル302への出力(b)とを、前記トレーニングシンボルを構成するビット数分だけ、繰り返す。 【0028】 (ii)前記トレーニングシンボルを構成するビット数分だけ、前記繰返が終了すると、ROMパターンポインタ用カウンタ307は、(c)繰返回数カウンタ301に対して、インクリメント指示を出力する。 以降、ROMパターンポインタ用カウンタ307は、上記の(i)及び(ii)を繰り返す。 【0029】 (2-3)繰返回数カウンタ301 繰返回数カウンタ301は、制御部101からトレーニングシーケンス生成命令を受け取り、ROMパターンポインタ用カウンタ307からインクリメント指示を受け取る。トレーニングシーケンス生成命令は、カウンタ初期化の指示を兼ねている。 制御部101からトレーニングシーケンス生成命令つまりカウンタ初期化の指示を受け取ると、繰返回数カウンタ301は、保持しているカウンタの初期化を行う。つまり、カウンタの値を「0」に設定する。また、ROMパターンポインタ用カウンタ307からインクリメント指示を受け取ると、保持するカウンタのインリクメントをする。つまり、保持するカウンタに「1」を加算する。繰返回数カウンタ301は、保持しているカウンタの値を、比較判断部305へ出力する。 【0030】 (2-4)繰返回数決定部303 繰返回数決定部303は、制御部101から伝送レート、レングス長その他の情報を受け取り、受け取った伝送レート、レングス長その他の情報に基づいて、トレーニングシンボルを出力する最大の回数を示す最大繰返回数を決定し、決定した最大繰返回数を繰返回数リミットレジスタ304に書き込む。 【0031】 ここで、IEEE 802.11aで定められている通常の最大繰返回数は、「10」である。ここでは、「10」より大きい値、例えば、「15」を最大繰返回数として決定する。 (2-5)繰返回数リミットレジスタ304 繰返回数リミットレジスタ304は、トレーニングシンボルを出力する最大の回数を示す最大繰返回数を記憶する。 【0032】 (2-6)比較判断部305 比較判断部305は、繰返回数リミットレジスタ304に格納されている最大繰返回数と、繰返回数カウンタ301から受け取ったカウンタの値とを比較し、カウンタの値が最大繰返回数を超えた場合に、出力マスク部306に対して、ROMパターンの出力を禁止するマスク指示を出力する。カウンタの値が最大繰返回数を超えない場合に、出力マスク部306に対して、ROMパターンの出力を許可するように許可指示を出力する。 【0033】 (2-7)出力マスク部306 出力マスク部306は、比較判断部305からマスク指示又は許可指示を受け取る。マスク指示を受け取った場合には、ROMパターンテーブル302からのROMパターンの出力をマスクする。許可指示を受け取った場合には、ROMパターンテーブル302からのROMパターンをセレクタ部105に対して出力する。 【0034】 (2)ヘッダ生成部103、データ生成部104、セレクタ部105及びDAコンバータ部106 ヘッダ生成部103及びデータ生成部104は、制御部101からヘッダ生成命令及びデータ生成命令を受け取り、制御部101の制御の元に、ヘッダ及びデータを生成し、生成したヘッダ及びデータをセレクタ部105へ出力する。 【0035】 セレクタ部105は、制御部101の制御の元に、トレーニングシーケンス生成部102、ヘッダ生成部103及びデータ生成部104から出力されるトレーニングシーケンス、ヘッダ及びデータを選択し、DAコンバータ部106へ出力する。こうして、1つの通信フレームが作成される。 DAコンバータ部106は、作成された通信フレームに対して、デジタルからアナログへのDA変換を施して、アナログ信号を生成する。 【0036】 生成されたアナログ信号は、RF部12及びアンテナ13を介して、送信される。 (3)生成される通信フレームの構造の一例 生成される通信フレームの構造の一例を図4(a)及び(b)に示す。 図4(a)に示す通信フレーム401は、繰返回数リミットレジスタ304に記憶されている最大繰返回数が、「10」である場合のものであり、図4(b)に示す通信フレーム451は、繰返回数リミットレジスタ304に記憶されている最大繰返回数が、「15」である場合のものである。 【0037】 通信フレーム401は、プリアンブル信号402、RATE等の信号403及びデータ404から構成される。プリアンブル信号402は、ショート・シンボルのグループ411とロング・シンボルのグループ412からなり、ショート・シンボルのグループ411は、10個のショート・シンボル421、422、・・・、430を含む。これらのショート・シンボルが、上記のトレーニングシンボルである。プリアンブル信号402が、全体として、上記のトレーニングシーケンスである。 【0038】 通信フレーム451は、プリアンブル信号452、RATE等の信号453及びデータ454から構成される。プリアンブル信号452は、ショート・シンボルのグループ461とロング・シンボルのグループ462からなり、ショート・シンボルのグループ461は、15個のショート・シンボル471、472、・・・、485を含む。これらのショート・シンボルが、上記のトレーニングシンボルである。プリアンブル信号452が、全体として、上記のトレーニングシーケンスである。 【0039】 (4)まとめ 以上説明したように、無線通信機1は、通常より長いトレーニングシーケンスを付加した通信フレームを出力することができる。この通信フレームを受信する無線通信機は、AGCや同期確立やAFCの処理を行うにあたり十分な長さのトレーニングシーケンスを割り当てる事ができ、高性能な通信を確立する事ができる。」(7?10頁) ハ.「【0065】 ・・・ 8.実施の形態2 本発明に係る別の実施の形態としての無線通信機1g(図示していない)について、図面を参照しながら説明する。 【0066】 無線通信機1gは、無線通信機1と同様に、IEEE802.11aの規格に従って、他の無線通信機との間で、無線による通信を行う。 無線通信機1gは、無線通信機1と同様に、ホスト側CPU10、ベースバンド部11、RF部12、アンテナ13及びその他のユニットから構成され、ベースバンド部11は、MAC部14及びPHY部100aから構成されている。 【0067】 PHY部100aは、図5に示すように、制御部101、トレーニングシーケンス生成部102、ヘッダ生成部103、データ生成部104、セレクタ部105、DAコンバータ部106、ADコンバータ部201、復調部202及び相手端末情報記憶部203から構成されている。 ベースバンド部11が、PHY部100に代えて、PHY部100aを備えており、PHY部100aは、PHY部100の構成要素に加えて、ADコンバータ部201、復調部202及び相手端末情報記憶部203を備えている点において、無線通信機1gは、無線通信機1と異なる。 【0068】 ADコンバータ部201は、アンテナ13、RF部12を経て、受信した受信信号を、アナログ信号からデジタル信号にAD変換し、次に、復調部202は、デジタル信号を復調して、デジタル情報を生成する。生成されたデジタル情報は、通信相手の無線通信機の信号検出方式情報を含む。復調部202は、受け取った信号検出方式情報を、相手端末情報記憶部203に書き込む。無線通信機1gは、通信フレームの送信を行う前に、この信号検出方式情報を、通信相手の無線通信機の端末情報として受け取っておく。 【0069】 実施の形態1の無線通信機1とは、制御部101からトレーニングシーケンス生成命令が出されたときの、繰返回数決定部303により決定される値が以下のように異なる。 つまり、相手端末情報記憶部203に記憶されている通信相手の無線通信機の信号検出方式情報を読み出し、読み出した信号検出方式情報が、通信相手の無線通信機がパターンマッチングによる信号検出方式を採用していないことを示す場合は、通常の最大繰返回数が決定され、パターンマッチングによる信号検出方式を採用していることを示す場合は通常の最大繰返回数より大きい事前に定められた任意の大きさの最大繰返回数を決定する。 【0070】 具体的には、制御部101は、相手端末情報記憶部203から信号検出方式情報を読み出し、読み出した信号検出方式情報を繰返回数決定部303へ出力する。繰返回数決定部303は、制御部101から、信号検出方式情報を受け取り、受け取った信号検出方式情報が、通信相手の無線通信機がパターンマッチングによる信号検出方式を採用していることを示す場合には、「10」より大きい値、例えば、「15」を最大繰返回数として決定し、受け取った信号検出方式情報が、通信相手の無線通信機がパターンマッチングによる信号検出方式を採用していないことを示す場合には、「10」を最大繰返回数として決定する。ここで、「10」は、IEEE 802.11aで定められている値である。」(13?14頁) ニ.「【0080】 変形例としての無線通信機1jは、実施の形態2の無線通信機1gと同様の構成を有している。ここでは、実施の形態2の無線通信機1gとの相違点を中心として、以下に説明する。 実施の形態2の無線通信機1gとは、以下の点において異なる。つまり、アンテナ13、RF部12を経て、受信し、ADコンバータ部201によりAD変換され、復調部202により復調されて生成されたデジタル情報は、通信相手の無線通信機の統計情報を含む。この統計情報は、無線通信機1jが通信相手の無線通信機に対して通信フレームを送信した場合に、当該通信相手の無線通信機により集計されたものであり、正常に受信し復調した通信フレームの数の通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果である。統計情報は、相手端末情報記憶部203に書き込まれる。このように、通信相手の無線通信機の統計情報を、相手端末情報として、事前に受け取っておく。 【0081】 また、実施の形態2の無線通信機1gとは、制御部101からトレーニングシーケンス生成命令が出されたときの、繰返回数決定部303により決定される値が以下のように異なる。 つまり、相手端末情報記憶部203に記憶されている通信相手の無線通信機により集計された統計情報を確認し、前記統計情報により示される値が特定のレベルより大きい場合は、通常の最大繰返回数が決定され、前記統計情報により示される値が特定のレベルより小さい又は等しい場合は、通常の最大繰返回数より大きい事前に定められた任意の大きさの最大繰返回数を決定する。 【0082】 具体的には、制御部101は、相手端末情報記憶部203から統計情報を読み出し、読み出した統計情報を繰返回数決定部303へ出力する。繰返回数決定部303は、制御部101から、統計情報を受け取り、受け取った統計情報により示される値が、特定のレベルより小さい又は等しいことを示す場合には、「10」より大きい値、例えば、「15」を最大繰返回数として決定し、受け取った統計情報により示される値が、特定のレベルより大きい場合には、「10」を最大繰返回数として決定する。ここで、「10」は、IEEE 802.11aで定められている値である。 【0083】 この無線通信機1jから、特定のレベルより小さい値を示す統計情報を有する無線通信機に送信フレームを送る時のみ通常より長いトレーニングシーケンスが付加されており、実施の形態1の無線通信機1と比べて必要以上に冗長なトレーニングシーケンスを付加することによる通信効率の低下を防ぐ事ができ、より高い通信確立を実現する事ができる。 12.実施の形態2の変形例(4) 実施の形態2の変形例としての無線通信機1k(図示していない)について説明する。 【0084】 変形例としての無線通信機1kは、実施の形態2の無線通信機1gと同様の構成を有している。ここでは、実施の形態2の無線通信機1gとの相違点を中心として、以下に説明する。 実施の形態2の無線通信機1gとは、以下の点において異なる。つまり、アンテナ13、RF部12を経て、受信し、ADコンバータ部201によりAD変換され、復調部202により復調されて生成されたデジタル情報は、通信相手の無線通信機のトレーニングシーケンスの長さを含む。このトレーニングシーケンスの長さは、無線通信機1kが通信相手の無線通信機に対して通信フレームを送信し、通信相手の無線通信機が当該通信フレームを受信した際に、当該通信相手の無線通信機において必要となったトレーニングシーケンスの長さである。この通信相手の無線通信機のトレーニングシーケンスの長さは、相手端末情報記憶部203に書き込まれる。このように、通信相手の無線通信機のトレーニングシーケンスの長さを、相手端末情報として、事前に受け取っておく。 【0085】 また、実施の形態2の無線通信機1gとは、制御部101からトレーニングシーケンス生成命令が出されたときの、繰返回数決定部303により決定される値が以下のように異なる。 つまり、相手端末情報記憶部203に記憶されている通信相手の無線通信機のトレーニングシーケンスの長さを確認し、当該トレーニングシーケンスの長さが特定の長さより短い又は等しい場合は、通常の最大繰返回数が決定され、当該トレーニングシーケンスの長さが特定の長さより長い場合は、通常の最大繰返回数より大きい事前に定められた任意の大きさの最大繰返回数を決定する。 【0086】 具体的には、制御部101は、相手端末情報記憶部203から通信相手の無線通信機のトレーニングシーケンスの長さを読み出し、読み出したトレーニングシーケンスの長さを繰返回数決定部303へ出力する。繰返回数決定部303は、制御部101から、トレーニングシーケンスの長さを受け取り、受け取ったトレーニングシーケンスの長さが、特定の長さより長い場合には、「10」より大きい値、例えば、「15」を最大繰返回数として決定し、受け取ったトレーニングシーケンスの長さ値が、特定のレベルより短い又は等しい場合には、「10」を最大繰返回数として決定する。ここで、「10」は、IEEE 802.11aで定められている値である。 【0087】 この無線通信機1kからは受信時に必要になったトレーニングシーケンスの長さが特定の長さより長い場合にのみ通常より長いトレーニングシーケンスが付加されており、実施の形態1の無線通信機1と比べて必要以上に冗長なトレーニングシーケンスを付加することによる通信効率の低下を防ぐ事ができ、より高い通信確立を実現する事ができる。 13.実施の形態3 本発明に係る別の実施の形態としての無線通信機1m(図示していない)について、図面を参照しながら説明する。 【0088】 無線通信機1mは、無線通信機1gと同様に、IEEE802.11aの規格に従って、他の無線通信機との間で、無線による通信を行う。 無線通信機1mは、無線通信機1gと同様に、ホスト側CPU10、ベースバンド部11、RF部12、アンテナ13及びその他のユニットから構成され、ベースバンド部11は、MAC部14及びPHY部100bから構成されている。 【0089】 PHY部100bは、図6に示すように、制御部101、トレーニングシーケンス生成部102、ヘッダ生成部103、データ生成部104、セレクタ部105、DAコンバータ部106、ADコンバータ部201、復調部202、電力算出部204及び通信環境情報記憶部205から構成されている。 ベースバンド部11が、PHY部100aに代えて、PHY部100bを備えており、PHY部100bは、PHY部100aの相手端末情報記憶部203に代えて、電力算出部204及び通信環境情報記憶部205を備えている点において、無線通信機1mは、無線通信機1gと異なる。 【0090】 上述した実施の形態2では、無線通信機1gから発信されたフレームを通信相手の無線通信機が受信しその時に得られる相手端末情報により、無線通信機1gがフレーム送信時のトレーニングシーケンス長を決定するのであるが、実施の形態3では、通信相手の無線通信機から発信されたフレームを無線通信機1mが受信しその時に得られる通信環境情報を元に、トレーニングシーケンス長を決定する。 【0091】 具体的には、ADコンバータ部201は、アンテナ13、RF部12を経て、受信した受信信号を、アナログ信号からデジタル信号にAD変換し、次に、復調部202は、デジタル信号を復調して、復調情報を生成する。電力算出部204は、生成された復調情報を用いて、受信電力を算出し、算出した受信電力を通信環境情報として通信環境情報記憶部205へ書き込む。 【0092】 また、実施の形態2の無線通信機1gとは、制御部101からトレーニングシーケンス生成命令が出されたときの、繰返回数決定部303により決定される値が以下のように異なる。 通信環境情報記憶部205に記憶されている無線通信機1mにおける受信電力を確認し、その値が特定のレベルより小さい又は等しい場合は通常の最大繰返回数が決定され、その値が特定のレベルより大きい場合は通常の最大繰返回数より大きい事前に定められた任意の大きさの最大繰返回数を決定する。 【0093】 具体的には、制御部101は、通信環境情報記憶部205から通信環境情報を読み出し、読み出した通信環境情報を繰返回数決定部303へ出力する。繰返回数決定部303は、制御部101から、通信環境情報を受け取り、受け取った通信環境情報により示される受信電力が、特定のレベルより大きい場合には、「10」より大きい値、例えば、「15」を最大繰返回数として決定し、受け取った通信環境情報により示される受信電力が、特定のレベルより小さい又は等しい場合には、「10」を最大繰返回数として決定する。ここで、「10」は、IEEE 802.11aで定められている値である。 【0094】 この無線通信機1mからは受信電力が特定のレベルより大きい信号を発する通信相手の無線通信機に送信フレームが発信される時のみ通常より長いトレーニングシーケンスが付加されており、実施の形態1の無線通信機1と比べて必要以上に冗長なトレーニングシーケンスを付加することによる通信効率の低下を防ぐ事ができ、より高い通信確立を実現する事ができる。 【0095】 14.実施の形態3の変形例(1) 実施の形態3の変形例としての無線通信機1n(図示していない)について説明する。 変形例としての無線通信機1nは、実施の形態3の無線通信機1mと同様の構成を有している。ここでは、実施の形態3の無線通信機1mとの相違点を中心として、以下に説明する。 【0096】 無線通信機1nのベースバンド部11が、PHY部100bに代えて、図7に示すように、PHY部100cを備えており、PHY部100cは、PHY部100bの電力算出部204の代わりに、統計情報算出部206を備えている点において、無線通信機1nは、無線通信機1mと異なる。 復調部202は、生成した復調情報を統計情報算出部206へ出力し、統計情報算出部206は、復調部202から生成された復調情報を受け取り、受け取った復調情報を用いて、通信相手の無線通信機から発信されたフレームを無線通信機1nが受信する場合において、通信相手の無線通信機から正常に受信し復調した通信フレームの数の通信フレームの全数に対する割合を示す通信合否の統計情報を算出する。次に、算出した統計情報を、通信環境情報として、通信環境情報記憶部205へ書き込む。 【0097】 また、実施の形態3の無線通信機1mとは、制御部101からトレーニングシーケンス生成命令が出されたときの、繰返回数決定部303により決定される値が以下のように異なる。 通信環境情報記憶部205に記憶されている無線通信機1nで受信された通信の受信合否の統計情報を確認し、その値が特定のレベルより大きい場合は通常の最大繰返回数が決定され、その値が特定のレベルより小さい又は等しい場合は通常の最大繰返回数より大きい事前に定められた任意の大きさの最大繰返回数を決定する。 【0098】 具体的には、制御部101は、通信環境情報記憶部205から通信環境情報としての受信合否の統計情報を読み出し、読み出した統計情報を繰返回数決定部303へ出力する。繰返回数決定部303は、制御部101から、統計情報を受け取り、受け取った統計情報により示される値が、特定のレベルより小さい又は等しい場合には、「10」より大きい値、例えば、「15」を最大繰返回数として決定し、受け取った統計情報により示される値が、特定のレベルより大きい場合には、「10」を最大繰返回数として決定する。ここで、「10」は、IEEE 802.11aで定められている値である。 【0099】 この無線通信機1nからは、受信合否の統計情報の値が特定のレベルより小さい場合に、通信相手の無線通信機に送信フレームが発信される時のみ通常より長いトレーニングシーケンスが付加されており、実施の形態1の無線通信機1と比べて必要以上に冗長なトレーニングシーケンスを付加することによる通信効率の低下を防ぐ事ができ、より高い通信確立を実現する事ができる。」(15?19頁) 上記引用例の記載及び図面並びにこの分野における技術常識を考慮すると、上記イ.の【0001】における「本発明は、IEEE 802.11aなどのトレーニングシーケンスが非常に短い無線通信方式に関する。」との記載、上記ニ.の【0080】における「変形例としての無線通信機1jは、・・・アンテナ13、RF部12を経て、受信し、ADコンバータ部201によりAD変換され、復調部202により復調されて生成されたデジタル情報は、通信相手の無線通信機の統計情報を含む。この統計情報は、無線通信機1jが通信相手の無線通信機に対して通信フレームを送信した場合に、当該通信相手の無線通信機により集計されたものであり、正常に受信し復調した通信フレームの数の通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果である。」との記載、同ニ.の【0081】における「繰返回数決定部303により決定される値が以下のように異なる。つまり、相手端末情報記憶部203に記憶されている通信相手の無線通信機により集計された統計情報を確認し、前記統計情報により示される値が特定のレベルより大きい場合は、通常の最大繰返回数が決定され、前記統計情報により示される値が特定のレベルより小さい又は等しい場合は、通常の最大繰返回数より大きい事前に定められた任意の大きさの最大繰返回数を決定する。」との記載、同ニ.の【0082】における「繰返回数決定部303は、制御部101から、統計情報を受け取り、受け取った統計情報により示される値が、特定のレベルより小さい又は等しいことを示す場合には、「10」より大きい値、例えば、「15」を最大繰返回数として決定し、受け取った統計情報により示される値が、特定のレベルより大きい場合には、「10」を最大繰返回数として決定する。」との記載によれば、引用例の無線通信方式は、正常に受信し復調した通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果が、特定のレベルより大きい場合は、通常の最大繰返回数「10」が決定され、合否結果が特定のレベルより小さい又は等しい場合は、通常の最大繰返回数より大きい最大繰返回数「15」を決定している。 そうすると、無線通信方式は、(α)正常に受信し復調した通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果を判断しているということができる。 ここで、上記ロ.の【0036】における「生成されたアナログ信号は、RF部12及びアンテナ13を介して、送信される。(3)生成される通信フレームの構造の一例 生成される通信フレームの構造の一例を図4(a)及び(b)に示す。図4(a)に示す通信フレーム401は、繰返回数リミットレジスタ304に記憶されている最大繰返回数が、「10」である場合のものであり、図4(b)に示す通信フレーム451は、繰返回数リミットレジスタ304に記憶されている最大繰返回数が、「15」である場合のものである。」との記載、同ロ.の【0037】における「通信フレーム401は、プリアンブル信号402、RATE等の信号403及びデータ404から構成される。・・・ショート・シンボルのグループ411は、10個のショート・シンボル421、422、・・・、430を含む。」との記載、同ロ.の【0038】における「通信フレーム451は、プリアンブル信号452、RATE等の信号453及びデータ454から構成される。・・・ショート・シンボルのグループ461は、15個のショート・シンボル471、472、・・・、485を含む。」との記載、上記ニ.の【0082】における「繰返回数決定部303は、制御部101から、統計情報を受け取り、受け取った統計情報により示される値が、特定のレベルより小さい又は等しいことを示す場合には、「10」より大きい値、例えば、「15」を最大繰返回数として決定し、受け取った統計情報により示される値が、特定のレベルより大きい場合には、「10」を最大繰返回数として決定する。」との記載、及び図4によれば、無線通信方式は、正常に受信し復調した通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果を判断し、判断された合否結果に基づいて、最大繰返し回数「10」または「15」を設定している。そして、繰返し回数「10」「15」は、ショート・シンボルの繰返し回数である。 そうすると、無線通信方式は、(β)判断された合否結果に基づいて、ショート・シンボルの最大繰返し回数を設定しているということができる。 また、上記ロ.の【0035】における「DAコンバータ部106は、作成された通信フレームに対して、デジタルからアナログへのDA変換を施して、アナログ信号を生成する。」との記載、同ロ.の【0036】における「生成されたアナログ信号は、RF部12及びアンテナ13を介して、送信される。」との記載によれば、無線通信方式は、通信フレームを送信している。ここで、同ロ.の【0037】における「通信フレーム401は、プリアンブル信号402、RATE等の信号403及びデータ404から構成される。・・・ショート・シンボルのグループ411は、10個のショート・シンボル421、422、・・・、430を含む。」との記載、同ロ.の【0038】における「通信フレーム451は、プリアンブル信号452、RATE等の信号453及びデータ454から構成される。・・・ショート・シンボルのグループ461は、15個のショート・シンボル471、472、・・・、485を含む。」との記載、及び図4によれば、前述の通信フレームは、ショート・シンボルおよびデータを含んでいる。 そうすると、無線通信方式は、(γ)設定された回数だけ繰返されたショート・シンボルおよびデータを含む通信フレームを送信しているということができる。 また、上記(α)ないし(γ)の処理は、コンピュータが行っていることは技術常識である。 そして、上記(α)ないし(γ)より、無線通信において、正常に受信し復調した通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果を判断し、設定された回数だけ繰返されたショート・シンボルおよびデータを含む通信フレームを送信しているから、引用例には、無線通信のための方法について記載されているということができる。 したがって、上記引用例には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。 「無線通信のための方法であって、コンピュータが、 正常に受信し復調した通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果を判断するステップと、 前記判断された合否結果に基づいて、ショート・シンボルの最大繰返し回数を設定するステップと、 前記設定された回数だけ繰返された前記ショート・シンボルおよびデータを含む通信フレームを送信するステップとを含む、 方法。」 (3)対比・判断 補正後の発明と引用発明とを対比する。 a.引用発明の「無線通信」は、ワイヤレス通信にほかならないから、「ワイヤレス通信」ということができる。 b.引用発明の「正常に受信し復調した通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果」が、通信チャネルのノイズや混信の通信チャネルの特性に依存することは当業者にとり明らかであって、該「合否結果」はその指標となるものであるから、引用発明の「正常に受信し復調した通信フレームの全数に対する割合を示す合否結果」は、補正後の発明の「通信チャネルの特性を識別する情報」に含まれる。 c.引用発明の「ショート・シンボルの最大繰返し回数」と、補正後の発明の「トレーニングシーケンスを反復する回数」とは、後述する相違点を除いて、「特定の信号を繰返す回数」という点で一致する。 d.引用発明の「設定する」は、ショート・シンボルの最大繰返し回数を設定して修正するから、補正後の発明の「修正する」ということができる。 e.引用発明の「通信フレーム」は、物理層におけるパケットといえるから、補正後の発明の「物理パケット」ということができる。 したがって、補正後の発明と引用発明は、以下の点で一致ないし相違している。 (一致点) 「ワイヤレス通信のための方法であって、コンピュータが、 通信チャネルの特性を識別する情報を判断するステップと、 前記判断された情報に基づいて、特定の信号を繰返す回数を修正するステップと、 前記修正された回数だけ繰返された前記特定の信号およびデータ部分を含む物理パケットを送信するステップとを含む、 方法。」 (相違点) 一致点の「特定の信号を繰返す回数」に関し、 補正後の発明は、「トレーニングシーケンスを反復する回数」であるのに対し、引用発明は、「ショート・シンボルの最大繰返し回数」である点。 これに伴って、 一致点の「繰返された前記特定の信号」に関して、 補正後の発明は、「反復された前記トレーニングシーケンス」であるのに対し、引用発明は、「繰返された前記ショート・シンボル」である点、 加えて、 補正後の発明の「前記トレーニングシーケンスはSTFである」であるのに対し、引用発明は、その様な特定がない点。 そこで、上記相違点について検討する。 上記引用例の上記ロ.の【0037】における「通信フレーム401は、プリアンブル信号402、RATE等の信号403及びデータ404から構成される。プリアンブル信号402は、ショート・シンボルのグループ411とロング・シンボルのグループ412からなり、ショート・シンボルのグループ411は、10個のショート・シンボル421、422、・・・、430を含む。これらのショート・シンボルが、上記のトレーニングシンボルである。プリアンブル信号402が、全体として、上記のトレーニングシーケンスである。」との記載、同ロ.の【0038】における「通信フレーム451は、プリアンブル信号452、RATE等の信号453及びデータ454から構成される。プリアンブル信号452は、ショート・シンボルのグループ461とロング・シンボルのグループ462からなり、ショート・シンボルのグループ461は、15個のショート・シンボル471、472、・・・、485を含む。これらのショート・シンボルが、上記のトレーニングシンボルである。プリアンブル信号452が、全体として、上記のトレーニングシーケンスである。」との記載、及び図4によれば、引用発明の「ショート・シンボル」は、10個のショート・シンボル421、422、・・・、430の場合と、15個のショート・シンボル471、472、・・・、485との場合があり、これら10個又は15個のショート・シンボルが、トレーニングシンボルであり、このトレーニングシンボルと、ロング・シンボルのグループを含む全体がトレーニングシーケンスであるから、10個又は15個のショート・シンボルが含まれる領域は、ショートトレーニングフィールド、すなわち、STFと称することができることは明らかである。 してみれば、引用発明の「ショート・シンボルの最大繰返し回数を設定する」ことは、例えば、10回又は15回に設定する場合について見れば、ショート・シンボルを繰返す回数を10回に設定することが、通常のSTFの1回相当であり、ショート・シンボルを繰返す回数を15回に設定することが、STFを1.5回繰返しているということができる。言い換えれば、引用発明の「ショート・シンボルの最大繰返し回数を設定する」ことは、STFの繰返し回数を1回又は1.5回に設定するものである。一方、補正後の発明の「トレーニングシーケンスを反復する回数を修正する」ことは、トレーニングシーケンスがSTFであるから、STFの反復する回数を1回又は2回・・・に修正するものである。 そうすると、引用発明のように「STF」の最大繰返し回数を1回又は1.5回に設定するか、補正後の発明のようにSTFの反復する回数を1回又は2回・・・に修正するかは、当業者が同一の信号を繰返して信号レベルを高めようとする程度に応じて適宜定める設計的事項にすぎない。 したがって、引用発明の「ショート・シンボルの最大繰返し回数」を、補正後の発明のように「トレーニングシーケンスを反復する回数」「前記トレーニングシーケンスはSTFである」とすることは、当業者が適宜なし得る事項である。これに伴って、引用発明の「繰返された前記ショート・シンボル」が、補正後の発明のように「反復された前記トレーニングシーケンス」となることは当然に導かれることである。 そして、補正後の発明の作用効果も、引用発明から当業者が容易に予測できる範囲のものである。 以上のとおり、補正後の発明は引用発明に基づいて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。 4.結語 したがって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明について 1.本願発明 平成27年3月27日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願発明は、上記「第2 補正却下の決定 1.本願発明と補正後の発明」の項で「本願発明」として認定したとおりである。 2.引用発明 引用発明は、上記「第2 補正却下の決定」の項中の「3.独立特許要件について」の項中の「(2)引用発明」の項で認定したとおりである。 3.対比・判断 本願発明は上記補正後の発明から本件補正に係る限定を省いたものである。 そうすると、本願発明の構成に本件補正に係る限定を付加した補正後の発明が、上記「第2 補正却下の決定」の項中の「3.独立特許要件について」の項で検討したとおり、引用発明に基づいて容易に発明できたものであるから、本願発明も同様の理由により、容易に発明できたものである。 4.むすび 以上のとおり、本願発明は、引用発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 したがって、本願は、その余の請求項に論及するまでもなく拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2016-05-27 |
結審通知日 | 2016-05-30 |
審決日 | 2016-06-13 |
出願番号 | 特願2014-505407(P2014-505407) |
審決分類 |
P
1
8・
575-
Z
(H04W)
P 1 8・ 121- Z (H04W) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 久保 光宏 |
特許庁審判長 |
新川 圭二 |
特許庁審判官 |
萩原 義則 中野 浩昌 |
発明の名称 | サブギガヘルツ帯域におけるワイヤレス通信のレンジ拡張のためのシステムおよび方法 |
代理人 | 黒田 晋平 |
代理人 | 村山 靖彦 |