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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H01R
管理番号 1321203
審判番号 不服2016-4494  
総通号数 204 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2016-12-22 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-03-25 
確定日 2016-11-22 
事件の表示 特願2012-174977「配線ダクト用プラグ及びこれを用いた配線ダクトシステム」拒絶査定不服審判事件〔平成25年6月27日出願公開、特開2013-127947、請求項の数(14)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年8月7日(優先権主張平成23年11月14日)の出願であって、平成27年10月28日付けで拒絶理由が通知され、その指定期間内の同年12月21日に意見書が提出されたが、平成28年1月25日付けで拒絶査定がなされ(発送日:同年2月2日)、これに対し、同年3月25日に拒絶査定不服審判が請求されたものである。

第2 本願発明
本願の請求項1ないし14に係る発明(以下「本願発明1」ないし「本願発明14」という。)は、願書に最初に添付された特許請求の範囲の請求項1ないし14に記載された事項により特定されるものと認められるところ、本願発明1は次のとおりのものである。

「【請求項1】
複数本の配線を並べて保持した保持面を有する保持部と前記保持面に対向する挟み部とを有する配線ダクトに接続される配線ダクト用プラグであって、
前記配線に一対一に接触導通する複数個の接触子と、各接触子をそれぞれ保持したハウジングと、前記ハウジングよりも前記挟み部側へ突出して前記挟み部に弾接するロック位置と前記挟み部に接触しないアンロック位置との間で前記ハウジングに対して変位自在に結合したロック部材とを備え、
前記ロック部材は、ロック位置からアンロック位置への変位を抑える変位抑制手段を有することを特徴とする配線ダクト用プラグ。」

第3 原査定の理由の概要
本願発明1ないし7、11ないし14は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。


刊行物1:特表2001-513250号公報
刊行物2:米国特許出願公開第2005/0211835号明細書(周知 技術を示す文献)
刊行物3:国際公開第1998/053533号(周知技術を示す文献)
刊行物4:実願昭53-105694号(実開昭55-23888号) のマイクロフィルム(周知技術を示す文献)
刊行物5:実願昭47-38809号(実開昭48-114096号) のマイクロフィルム(周知技術を示す文献)

刊行物1に記載されたプラグは、突出部36(「ハウジング」相当)よりも対向側壁(「挟み部」相当)側に突出して対向側壁に弾接するとともに係合する位置(「ロック位置」相当)及び弾接係合しない位置(「アンロック位置」相当)をとるばね部材40(「ロック部材」相当)を備えるが、当該ばね部材40は、当該位置間を変位自在に突出部36に対して結合した部材ではなく、また、弾接係合を解除する位置への変位を抑制する手段を有さない(刊行物1の第15頁第12行?第16頁第18行及び第5?6図等)。
しかし、刊行物1に記載されたプラグと同様、配線ダクトに接続するためのプラグにおいて、ロック部材が、ロック位置及びアンロック位置との間でハウジングに対して変位自在に結合すること、及び、アンロック位置への変位を抑制する手段を設けることは周知である(刊行物2の段落0027?0028及び第3?4図、刊行物3の第6頁第3?最終行及び第19?23図、等)。
刊行物1に記載されたプラグ及び斯かる周知技術は、配線ダクトに対しプラグをロックする技術として共通するから、刊行物1に記載されたプラグにおいて、弾接係合するばね部材40(ロック部材)を、ハウジングに対して変位自在である周知の態様とすることは当業者にとって容易である。

また、配線ダクト用のプラグにおいて、接触子の数、接触態様、めっきの有無は当業者が適宜設定可能な事項である。

したがって、本願発明1ないし7は、刊行物1に記載された発明及び刊行物2及び刊行物3に記載された周知技術に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものである。

また、配線ダクトの配線箇所を円筒パイプと組み合わせて構成することは周知であり(刊行物4の第3、5図、刊行物5の第1図、等)、刊行物1に記載されたプラグにおいて、斯かる周知の態様を採用することは当業者にとって容易である。

したがって、本願発明11ないし14は、刊行物1に記載された発明、刊行物2及び刊行物3に記載された周知技術、及び刊行物4及び刊行物5に記載された周知技術に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものである。

請求項(8?10)に係る発明については、現時点(拒絶査定時点)では、拒絶の理由を発見しない。

第4 当審の判断
1 本願発明1
(1)刊行物
原審において通知した拒絶の理由に引用され、本願の優先権主張の日前に頒布された刊行物1には、「導電レール」に関して、図面(特に、Fig.1、Fig.2a?2c、Fig.5a?5c、Fig.6参照。)と共に、次の事項が記載されている。なお、下線は当審で付した。

ア 4ページ3行?10行
「技術分野
本発明は、長手通路を備えたプロフィール支持体を有し、その長手通路内に電流供給用に定められた少なくとも2本の導体が配置されており、かつ導体を任意の個所でプラグと接触させることができるようにするために、その長手通路にプロフィール支持体の長手スリットを介して接近することができる、特に家具を電化するための、導電レールに関するものである。さらに、本発明は、前述の種類の導電レールから任意の個所で電流を取り出すことができるようにするためのプラグに関する。」

イ 10ページ20行?11ページ2行
「本発明を実施するための方法
図1は、好ましい形式のプロフィール支持体1の横断面を示している。プロフィール支持体は、好ましくはアルミニウムからなり、ほぼ矩形であって、その場合に2つの幅広の外側と2つの幅狭の外側2.1と2.2ないし2.3と2.4が形成される。幅広の外側の幅狭の外側に対する比は、たとえば2:1とすることができる。(外側2.1と2.2は、たとえば約5cm、外側2.3と2.4は、約3cmの幅である。)
プロフィール支持体1内には、それぞれ長手スリット4.1ないし4.2を通して側方から接近することのできる2本の長手通路3.1と3.2が延びている。長手スリット4.1と4.2は、幅狭の外側2.3と2.4に設けられている(そして本例においては約1cmの幅を有する)。」

ウ 11ページ8行?25行
「長手通路3.2は、長手スリット4.2から脊壁6へ向かって細くなっている。長手通路3.2内には、2つの側壁5.1、5.2が確認される。一方は『まっすぐ』(外側壁2.1に対して平行だから)で、他方は『ななめ』(側壁2.1に対して傾斜しているから)である。
通路3.2内には、絶縁性の材料(特に適したプラスチック)からなる支持体7が挿入されている。この支持体は、大体において細片であって、その外側輪郭は必要な限り長手通路3.2の輪郭に適合されている。本例においては、『まっすぐな』側壁5.1は、完全に覆われている。それに対して斜めの側壁5.2は、長手通路3.2の約半分の深さまでしか接触されていない。従って本実施例においては、長手通路3.2の(断面において)後方の部分は、支持体7によって完全に充填されている。それに対して前方の部分においては、支持体7の上面10と側壁5.2との間には長手スリット4.2を通して接近可能な自由空間が形成される。
上面10(本例においては側壁5.1に対して平行で、長手スリット4.2の幅のほぼ中央にある)には、2つの凹部8.1、8.2が形成されており、その凹部内に電流を導く導体9.1、9.2が挿入されている。凹部8.1、8.2は、幅の狭い長手スリット(プロフィール支持体1の長手軸の方向に)として形成されており、幅より大きい深さを有する(たとえば約2倍の大きさ)。」

エ 12ページ13行?13ページ19行
「説明した導電レールは、図1に暗示的に示すプラグ11と任意の個所で接触させることができる。以下において、プラグ11(これは普及している規格プラグではない)の詳細を、図2a-cを用いて説明する。
プラグ11の後方の端部は、グリップ12として形成されている。容易につまんで力を入れてひねることができるようにするために、横断面は丸でなく、矩形または長円形である。
グリップ12の前に円筒状の部分13が形成されている。その直径は、長手スリット4.2の幅よりも大きい。それに続いて第2の円筒状の部分14が設けられており、その部分の直径は長手スリット4.2の幅とほぼ等しいか、あるいはそれよりわずかに小さい。この部分14は、長手スリット4.2へ導入されるように定められている。2つの部分13と14の間には段部15が形成されており、その段部はプラグ11を長手通路3.2へ導入した場合に外側2.4に添接する。
部分14上にカラー16が取り付けられている。これは円筒状ではなく、長円形に形成されている。特に図2cから明らかなように、小さい横寸法は部分14の直径と等しい大きさであり(図2aも参照)、それに対して大きい横寸法は、前述の直径を上回っている。
図1から明らかなように、カラー16は、溝17.1、17.2(長手スリット4.2の端縁に形成されている)に嵌入するように定められている。従ってプラグ11は、たとえば90°回動させることによって、プロフィール支持体1内に固定することができる。
プラグ11の前方の端部は、突出部18によって形成されている。この突出部は非対称であって、たとえば円錐台の4分の1の形状を有する。従って突出部18の後ろ側19は、円錐外表面の形状に湾曲されており、前側20はほぼまっすぐ、ないしは平坦である。前側20には、接触部材22.1、22.2を備えた2つの平行なピン21.1、21.2が形成されている。ピンはプラグの長手軸に対して垂直であって、凹部8.1、8.2の深さに相当する長さを有する。図1から明らかなように、プラグ11が差し込まれた場合にピン21.1、21.2が凹部8.1、8.2へ嵌入して、それによって電流を導く導体9.1、9.2を接触させることができる。
突出部18の後ろ側には、他の接触部材23.1、23.2が設けられている。それらは、アースを保証するために、金属の側壁5.2に接触する。プラグ11を上述したようにさらに回動させることによって、接触部材23.1、23.2が側壁5.2を擦り、その場合に金属表面の汚れや小さい酸化が効果的に剥がされ、ないしは掻き取られる。」

オ 15ページ14行?16ページ25行
「図5a-cは、プラグの第2の実施形態を示している。負荷へ通じるケーブル35は、ハウジング34から側方へ導出されている。ハウジング34の前側には、突出部36が設けられている(挿入方向に)。図2a-cに示す実施例におけるのと同様に、突出部36の側には半径方向へ突出する2本の接触ピン38、29(当審注:「39」の誤記)が設けられている。ピンは、プラグを長手通路へ挿入後に90°回動させることによって、電流を導く導体と接触される。
突出部36の尖端36.1には、アースの目的のための他の接触ピン37が配置されている。好ましい実施形態によれば、ピンは導入方向に(すなわち突出部36の長手軸方向に)摺動可能ないし弾性的に軸承されている。
接触ピン38、39の領域には、ばね部材40が設けられている。ばね部材は、接触ピン38、39と直径方向に対向する方向に弾性的に撓むように設けられており、前述の接触ピン38、39を導電レールの導体上へ押圧する目的を有する。図5bに示すようにばね部材40が螺旋状に外側へ延びるフラップの形式で非回転対称に形成されていることによって、ばね部材をプラグの90°の回転によって長手通路の、電流を導く導体を備えた側壁に対向する側壁と係合させることができる。
突出部36の後方の領域、すなわちハウジング34に隣接する領域には、-図2a-cに示す例におけるのと同様に-導電レールの固定溝へ嵌入するためのカラー41.1、41.2が形成されている。カラーは、接触ピン38、39に対して平行に延びる方向において、それに対して垂直に延びる方向におけるよりも、ずっと広がっている。
図6においては、図5a-cに示すプラグが導電レールへ差し込まれている。導電レールの長手通路42は、長手通路42の長手方向に延びるプラスチック部材43で被覆されている。プラスチック部材は、電流を導くストリップライン44、45並びにアースするストリップライン46のための支持体として用いられる。最初に挙げた2つのストリップライン44、45は本発明の原理に従って挿入方向に対して平行な側壁に配置されており、第3のストリップライン46は通路の長手スリットとは反対の後ろ側に配置されている。従ってプラグを導入する際に、接触ピン37は直接この第3のストリップライン46へ、特にまだ他の2本の接触ピン38、39がそれに続くプラグの回動によって電流を導くストリップライン44、45と接触することができる前に、当接する。
同様に図6から明らかなように、接触ピン37は(突出部36に関して)軸方向に弾性的に軸承されている。本例においては、そのために、突出部36の後方の部分内に押圧ばね47が設けられており、その押圧ばねが絶縁性のパイプ48内に摺動可能に軸承されている接触ピン37を突出部36から前方へ押し出す。押圧ばねは、プラグを良好に固定するのに寄与する。というのは、押圧ばねがプラグをストリップライン46とストリップライン44、45の凹部(ないしは長手スリットの端縁に延びる溝49.1、49.2)との間でいわば張り支えるからである。」

カ 17ページ8行?10行
「図2a-cに示すプラグは、固定部材として固定のカラーを有する。しかしまた、手動操作可能な固定機構(たとえば弾性的な開脚舌片)を設けて、それを上述した溝内へ挟持できるようにすることも考えられる。」

これらの記載事項及び図示内容を総合し、本願発明1の記載ぶりに則って整理すると、刊行物1には、Fig.5a?5c及びFig.6に記載された第2の実施態様に関して、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

「複数本のストリップライン44、45を並べて保持した保持面を有するプラスチック部材43と前記保持面に対向する側壁とを有する導電レールに接続されるプラグであって、
前記ストリップライン44、45に一対一に接触導通する複数個の接触ピン38,39と、各接触ピン38,39をそれぞれ保持したハウジング34と、プラグの90°の回転によって導電レールの固定溝へ嵌入するカラー41.1、41.2とを備え、
プラグの90°の回転によって長手通路の、電流を導く導体を備えた側壁に対向する側壁と係合するばね部材40を有するプラグ。」

(2)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、後者の「ストリップライン44、45」は前者の「配線」に相当し、以下同様に、「プラスチック部材43」は「保持部」に、「保持面に対向する側壁」は「保持面に対向する挟み部」に、「導電レール」は「配線ダクト」に、「プラグ」は「配線ダクト用プラグ」に、「接触ピン38,39」は「接触子」に、「ハウジング34」は「ハウジング」にそれぞれ相当する。

後者の「プラグの90°の回転によって導電レールの固定溝へ嵌入するカラー41.1、41.2」は、刊行物1の「図1から明らかなように、カラー16は、溝17.1、17.2(長手スリット4.2の端縁に形成されている)に嵌入するように定められている。従ってプラグ11は、たとえば90°回動させることによって、プロフィール支持体1内に固定することができる」(前記エ)との記載からみて、プラグを導電レールに固定するものであることが理解できる。また、後者の「プラグの90°の回転によって長手通路の、電流を導く導体を備えた側壁に対向する側壁と係合するばね部材40」は、同「ばね部材40が設けられている。ばね部材は、接触ピン38、39と直径方向に対向する方向に弾性的に撓むように設けられており、前述の接触ピン38、39を導電レールの導体上へ押圧する目的を有する」(前記オ)との記載からみて、接触ピン38、39を導体上へ押圧するものであることが理解できる。

そうすると、後者の「プラグの90°の回転によって導電レールの固定溝へ嵌入するカラー41.1、41.2」と前者の「前記ハウジングよりも前記挟み部側へ突出して前記挟み部に弾接するロック位置と前記挟み部に接触しないアンロック位置との間で前記ハウジングに対して変位自在に結合したロック部材」とは、「ロック位置とアンロック位置との間で変位するロック部材」という限りで共通する。
この点で、後者の「ばね部材40」は、接触ピン38、39を導体上へ押圧するものであるから、前者の「ロック部材」と相違する。

したがって、両者は、
「複数本の配線を並べて保持した保持面を有する保持部と前記保持面に対向する挟み部とを有する配線ダクトに接続される配線ダクト用プラグであって、
前記配線に一対一に接触導通する複数個の接触子と、各接触子をそれぞれ保持したハウジングと、ロック位置とアンロック位置との間で変位するロック部材とを備える配線ダクト用プラグ。」
である点で一致し、以下の点で相違している。

〔相違点〕
本願発明1は、ロック部材が「前記ハウジングよりも前記挟み部側へ突出して前記挟み部に弾接するロック位置と前記挟み部に接触しないアンロック位置との間で前記ハウジングに対して変位自在に結合」し、「前記ロック部材は、ロック位置からアンロック位置への変位を抑える変位抑制手段を有する」のに対し、
引用発明は、カラー41.1、41.2がプラグに対して変位するものでなく、かかる変位抑制手段を有しない点。

(3)判断
そこで、相違点について検討する。
刊行物1には、「図2a-cに示すプラグは、固定部材として固定のカラーを有する。しかしまた、手動操作可能な固定機構(たとえば弾性的な開脚舌片)を設けて、それを上述した溝内へ挟持できるようにすることも考えられる」(前記カ)との記載があり、この記載によれば、引用発明のカラー41.1、41.2を弾性的な開脚舌片等の手動操作可能な部材と置換できることが示唆されているが、当該示唆によっても、引用発明において、相違点に係る本願発明1の、ロック部材がハウジングに対して変位自在に結合するとの構成を導き出すことは、当業者が容易に想到し得たこととはいえない。

また、仮に、本願の優先権主張の日前に、ロック部材がロック位置とアンロック位置との間でハウジングに対して変位自在に結合し、変位抑制手段を有することが周知技術(例えば、刊行物2の段落[0027]、段落[0028]、Fig.-3、Fig.-4には、レバー108の操作によって、係合部材106が解放位置と係合位置とに移動し、コネクタ76に対して上下変位する点参照。)であるとしても、引用発明のプラグは、接触導通する際に90°の回転を伴うものであるから、引用発明に上記周知技術を適用するにあたって阻害要因があるといえる。

したがって、引用発明において、刊行物1の上記示唆を勘案したとしても、上記周知技術を適用して、相違点に係る本願発明1の構成とすることは、当業者が容易に想到し得たこととはいえない。

(4)まとめ
よって、本願発明1は、引用発明及び上記周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。

2 本願発明2ないし7、11ないし14について
本願発明2ないし7、11ないし14は、本願発明1をさらに限定したものであるので、本願発明1と同様に、引用発明及び上記周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

第4 むすび
以上により、本願発明1ないし7、11ないし14は、いずれも、引用発明及び上記周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものではないから、原査定の理由によっては、拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2016-11-10 
出願番号 特願2012-174977(P2012-174977)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H01R)
最終処分 成立  
前審関与審査官 楠永 吉孝  
特許庁審判長 阿部 利英
特許庁審判官 中川 隆司
冨岡 和人
発明の名称 配線ダクト用プラグ及びこれを用いた配線ダクトシステム  
代理人 仲石 晴樹  
代理人 北出 英敏  
代理人 西川 惠清  
代理人 坂口 武  

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