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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  H04N
管理番号 1321222
異議申立番号 異議2015-700064  
総通号数 204 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2016-12-22 
種別 異議の決定 
異議申立日 2015-10-06 
確定日 2016-08-29 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5698104号発明「録画一体型防犯用監視カメラ」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5698104号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 特許第5698104号の請求項1に係る特許を維持する。 
理由 1 手続の経緯
本件特許第5698104号の請求項1に係る特許についての出願は、平成23年10月17日に特許出願され、平成27年2月20日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許について特許異議申立人原久子より特許異議の申立てがなされ、平成27年11月25日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成28年1月28日に意見書の提出及び訂正の請求があり、平成28年4月4日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成28年5月27日に意見書の提出及び訂正の請求があったものである。

2 訂正の適否についての判断
(1)訂正の内容
特許請求の範囲の請求項1に「前記ファンアンドヒーターが、録画装置及びカメラが作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成され、
前記録画装置が、録画画像保存用SDカードスロット、録画画像出力用のUSB端子及び/又は録画画像出力用の無線LAN用アンテナを備え、かつ、専用の復号化ソフトにより復号化しなければ録画映像を再生することができないように映像を暗号化して録画するように構成され」とあるのを、
「前記ファンアンドヒーターが、録画装置及びカメラが作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成され、
前記カメラが、昼夜連続撮影可能に構成され、
前記録画装置が、SDカード録画方式を採用し、録画画像保存用SDカードスロット、録画画像出力用のUSB端子及び/又は録画画像出力用の無線LAN用アンテナを備え、
かつ、カメラにより撮影された入力映像を、秒4コマ又は2コマの連続録画レートで連続して、専用の復号化ソフトにより復号化しなければ録画映像を再生することができないように映像を暗号化してSDカードに常時録画するように構成され」と訂正することを請求する(訂正事項)。

(訂正後の請求項1)
「上部半球部分がアルミニューム合金部材で形成され、かつ、下部半球部分が半透明強化プラスチック部材で形成された球形ハウジングを有し、
前記球形ハウジングの内部に、ファンアンドヒーター、録画装置及びカメラを上から順に三層構造で配置し、
前記球形ハウジングの上部半球部分が、球形ハウジングを支柱に吊り下げて取り付けることができる取り付け部材を備え、
前記ファンアンドヒーターが、録画装置及びカメラが作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成され、
前記カメラが、昼夜連続撮影可能に構成され、
前記録画装置が、SDカード録画方式を採用し、録画画像保存用SDカードスロット、録画画像出力用のUSB端子及び/又は録画画像出力用の無線LAN用アンテナを備え、
かつ、カメラにより撮影された入力映像を、秒4コマ又は2コマの連続録画レートで連続して、専用の復号化ソフトにより復号化しなければ録画映像を再生することができないように映像を暗号化してSDカードに常時録画するように構成され、
前記各部材が商用電源AC100V?240Vの供給電力で作動するように構成されている
ことを特徴とする録画装置一体型防犯用監視カメラ。」

(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
ア 訂正の目的
訂正事項は、
・「カメラ」をさらに「前記カメラが、昼夜連続撮影可能に構成され」ると訂正する(以下「訂正ア」という。)、
・「録画装置」をさらに「SDカード録画方式を採用し」ていると訂正する(以下「訂正イ」という。)、
・「録画装置」をさらに「カメラにより撮影された入力映像を、秒4コマ又は2コマの連続録画レートで連続して、」「SDカードに常時」録画すると訂正する(以下「訂正ウ」という。)、
ものであって、「カメラ」、「録画装置」を限定する訂正であり、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

イ 新規事項
(ア)訂正ア
本件特許明細書の段落【0018】には、「カメラ部材は、・・・昼夜連続撮影可能なディアンドナイトカメラ機能を有し」と記載されているから、訂正アは、段落【0018】に記載されている。
(イ)訂正イ
本件特許明細書の段落【0010】には、「録画装置は・・・SDカード録画方式としており、」記載されているから、訂正イは、段落【0010】に記載されている。
(ウ)訂正ウ
本件特許明細書の段落【0021】には、「録画装置部材は、・・・入力画像を連続的に記録する。」と記載され、段落【0022】には、「連続録画レートが秒4コマまたは2コマである。・・・録画画像は、SDカード・・・を介してパソコンで抜き取ることができ、・・・」と記載されているから、録画装置が、カメラにより撮影された入力映像を、秒4コマ又は2コマの連続録画レートで連続して、SDカードに録画するように構成されていることは記載されている。
また、本件特許明細書の段落【0007】、【0011】、【0013】には、次の記載がある(下線は当審で付与した。)。

「【0007】
本発明は、このような従来の機器が有していた課題を解決しようとするもので、カメラと録画装置をハウジング内に一体化し、昼夜の別なく常態的に撮影録画する機器の構築を目的とするものである。」
「【0011】
上述したように本発明の録画一体型防犯用監視カメラは、架線の配線、録画装置の設置、通信線の地中埋設などの諸課題をカメラと録画装置を一体化することで解決し、昼夜の別なく、かつ自然環境の変化に影響されることもなく、常態的に撮影録画することができる、録画一体型防犯用監視カメラを提供できる。」
「【0013】
まず、この発明の実施の形態は、支柱上部に設置したハウジング内のカメラと録画装置の作用により、常態的に映像を撮影・録画するものである。」

これらの記載から、録画装置が常態的に録画することが記載されていると認められ、このことは、録画装置が常時録画していることといえる。
したがって、訂正ウは、段落【0007】、【0011】、【0013】、【0021】、【0022】に記載されている。

異議申立人は、平成28年7月22日付け意見書の3(1)において、本件特許明細書には「常時」という文言は一切記載されていないから、訂正請求は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものでないから、不適法である旨主張している。
しかしながら、上記のとおりであって、異議申立人の主張は採用できない。

(エ)まとめ
訂正ア?訂正ウは、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

ウ 特許請求の範囲の拡張・変更
訂正事項は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(3)むすび
したがって、上記訂正請求による訂正事項は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第9項で準用する同法第126条第5項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項1について訂正を認める。

3 特許異議の申立てについて
(1)本件発明
本件訂正請求により訂正された請求項1に係る発明(以下「本件発明」という。)は、上記2(1)において示したとおりのものであり、ここに再掲する。ただし、(A)?(H)は当審で付与した。以下各構成要件を「構成要件A」等という。

(本件発明)
(A)上部半球部分がアルミニューム合金部材で形成され、かつ、下部半球部分が半透明強化プラスチック部材で形成された球形ハウジングを有し、
(B)前記球形ハウジングの内部に、ファンアンドヒーター、録画装置及びカメラを上から順に三層構造で配置し、
(C)前記球形ハウジングの上部半球部分が、球形ハウジングを支柱に吊り下げて取り付けることができる取り付け部材を備え、
(D)前記ファンアンドヒーターが、録画装置及びカメラが作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成され、
(E)前記カメラが、昼夜連続撮影可能に構成され、
(F)前記録画装置が、SDカード録画方式を採用し、録画画像保存用SDカードスロット、録画画像出力用のUSB端子及び/又は録画画像出力用の無線LAN用アンテナを備え、
かつ、カメラにより撮影された入力映像を、秒4コマ又は2コマの連続録画レートで連続して、専用の復号化ソフトにより復号化しなければ録画映像を再生することができないように映像を暗号化してSDカードに常時録画するように構成され、
(G)前記各部材が商用電源AC100V?240Vの供給電力で作動するように構成されている
(H)ことを特徴とする録画装置一体型防犯用監視カメラ。

(2)取消理由の概要
訂正前の請求項1に係る特許に対して平成28年4月4日付けで特許権者に通知した取消理由の概要は、次のとおりである。

請求項1に係る発明は、下記の刊行物に記載された発明に基づき、容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、請求項1に係る発明は、取り消されるべきものである。

記(刊行物)
甲第1号証:米国特許出願公開第2003/0053806号明細書
甲第3号証:米国特許出願公開第2001/0022627号明細書
甲第9号証:特開2004-180169号公報
甲第10号証:特開2009-124277号公報
甲第11号証:特開2002-94924号公報
甲第12号証:特開2009-27376号公報
引用文献1:実用新案登録第3147066号公報
引用文献8:特開2009-105526号公報
引用文献9:特開2010-281597号公報

周知技術:特開2001-268561号公報、特開2001-298707号公報、特開2001-197432号公報

(3)引用文献及び引用文献に記載された発明
ア 引用文献
取消理由に引用した甲第1号証(米国特許出願公開第2003/0053806号明細書)には、次に揚げる事項が記載されている。

「[0005] Surveillance cameras are widely used for security and monitoring purposes. A protective housing often encloses a surveillance camera to protect the camera from damage by the elements, to prevent vandalism, to conceal the camera, and/or for aesthetic purposes. Such housings can be domed, shaped to generally match the camera contours, or otherwise configured. The camera and housing are typically mounted to a wall, ceiling or support structure, and electronically coupled to a power source and a remote monitoring and/or recording station. 」
[訳: 監視カメラは、セキュリティ及びモニターリングの目的で広く用いられている。カメラを傷から守り、意図的破壊を防ぎ、カメラを隠し、及び/又は、景観上の目的で、監視カメラは保護ハウジングで囲まれている。このようなハウジングは、ドーム型、カメラ外形に略一致する形、又は、その他の形状を有する。当該カメラ及びハウジングは、通常、壁、天井又は支持構造物に取り付けられ、電源と、リモートモニタリング及び/又はレコーディングのステーションとに電気的に接続される。]

「[0024] As seen best with reference to FIGS. 1, 3 and 7 , the housing 10 of the present invention preferably generally comprises a first housing element or shell 20 , a second housing element or shell 22 , and an airtight seal 24 between the first and second housing shells, which cooperate to form a sealed enclosure about the interior chamber 12 . The first housing shell 20 preferably includes a transparent portion through which the camera obtains an image. Most preferably, the transparent portion comprises a dome 26 of generally hemispherical shape, and fabricated from a substantially rigid clear or tinted material such as acrylic. Alternatively, the transparent portion can comprise a conical or irregularly-shaped dome, or a transparent panel. The first housing shell 20 preferably further comprises a flange 28 for engagement with the seal 24 and connection with the second housing shell 22 . The flange 28 preferably projects circumferentially outwardly from the dome 26 , presenting a generally flat, planar upper face for direct airtight contact with the seal 24 . The flange 28 is preferably integrally formed with the dome 26 as a single component. The dome portion 26 of the first housing shell 20 and at least that portion of the flange 28 inward of the line of contact with the seal 24 preferably comprise a continuous unperforated piece, with no openings through which air or other material can pass. 」
[訳:図1、3及び7を参照すれば最もよく理解できるように、本発明のハウジング10は、望ましくは、概ね、第一ハウジング要素又はシェル20と、第二ハウジング要素又はシェル22と、第一及び第二ハウジングシェル間の気密シール24とを備え、内部チャンバ12の周囲に気密化された囲いを形成する。第一ハウジングシェル20は、好ましくは、カメラが画像を取得するための透明部を含む。最も好ましくは、透明部は、略半球形状のドーム26を備え、アクリルのような十分に硬い透明又は着色された材料から作られる。また、透明部は、円錐又は不規則な形状のドーム、若しくは、透明パネルで構成することもできる。第一ハウジングシェル20は、好ましくは、シール24と係合して第二ハウジングシェル22に接続されるフランジ28をさらに備える。フランジ28は、好ましくは、ドーム26から外側へ円周状に突き出し、シール24に対し直接的に気密性の接触を行うための略フラットで平面的な上面を有する。フランジ28は、好ましくは、単一の部品としてドーム26と一体的に形成される。第一ハウジングシェル20のドーム部26、及び、少なくともフランジ28のシール4と接触するラインよりも内側の部分は、つながった穴が開いておらず、空気又はその他の材質が通る開口を有しない。]

「[0025] The second housing shell 22 preferably is generally dome-shaped, and has an outer circumference approximately equal to that of the first housing shell 20 . The second housing shell 22 can be generally hemispherical or conical, and its height and diameter may vary as required to accommodate the camera and/or other equipment to be housed within the housing 10 . In alternate forms, the second housing shell 22 can comprise an irregularly-shaped shell or panel. The second housing shell 22 preferably comprises a rim 40 projecting generally circumferentially therefrom. The rim 40 preferably comprises a circumferential groove 42 for retaining an O-ring 44 forming the seal 24 between the first and second housing shells 20 , 22 . The second housing shell 22 is preferably fabricated from plastic, aluminum, or other substantially rigid material. 」
[訳:第二ハウジングシェル22は、望ましくは、略ドーム形であり、第一ハウジングシェル20と略一致する外径を有する。第二ハウジングシェル22は、略半球形状又は円錐であってもよく、その高さ及び直径は、ハウジング10内に収容されるカメラ及び/又はその他の機器の収容条件に応じて決めることができる。また、第二ハウジングシェル22は、不規則な形状のドーム又はパネルで構成することもできる。第二ハウジングシェル22は、好ましくは、そこから略円周状に突き出すリム40を備える。リム40は、好ましくは、第一及び第二ハウジングシェル20、22間のシール24を形成するオーリング44を保持するための円周溝42を備える。第二ハウジングシェル22は、好ましくは、プラスチック、アルミニウム又は他の十分硬い物質から作られる。]

「[0029] The housing preferably further comprises a hermetically sealed or pressure sealed electrical coupling 80 for conducting an electrical signal between the interior chamber 12 and an external element. For example, a hermetic coupling 80 , such as for example a 10-pin, hermetically sealed coupling manufactured by Souriau, can be provided to conduct power and control signals from an external power source and/or control station to a camera, an associated drive mechanism, a heater and/or a blower within the housing; and to conduct video signals from the camera to an external monitoring and/or recording station. The hermetic coupling preferably prevents pressure loss from within the interior chamber 12 and facilitates connection and disconnection of equipment for installation, repair and maintenance purposes. 」
[訳:ハウジングは、望ましくは、密閉シール又は圧力シールされた電気的カップリング80をさらに備え、内部チャンバ12と外部要素との間で電気信号を伝達する。例えば、スーリオ製の10ピン、密閉シールカップリングのような密閉カップリング80を用いて、外部電源及び/又は制御ステーションから、ハウジング内のカメラ、関連する駆動機構、ヒータ及び/又はブロアへ電源及び制御信号を伝達することができる。さらに、カメラから、外部モニタ及び/又は記録ステーションヘビデオ信号を伝達することができる。密閉カップリングは、好ましくは、内部空間の内側からの圧力損失を防止し、設置、修理及び保守を目的とする機器の接続及び分離を容易にする。]

「[0030] As seen best with reference to FIGS. 4 and 9 , the housing 10 of the present invention preferably further comprises a mounting bracket 90 for a camera housed within the interior chamber 12 . The mounting bracket 90 is preferably a universal bracket capable of accommodating a variety of camera types and their associated pan-and-tilt drive mechanisms. In a particularly preferred form, the mounting bracket 90 is pivotal to permit improved access to wiring, circuit board, and other equipment commonly installed above the mounting bracket, thereby facilitating easier repair and installation. The mounting bracket 90 preferably comprises a fixed portion 92 , a pivotal portion 94 , and a hinge 96 pivotally connecting the pivotal portion to the fixed portion. ・・・」
[訳:図4及び9を参照して最もよく分かるように、本発明のハウジング10は、好ましくは、内部チャンバ12内に収容されたカメラの取付ブラケット90を備えている。取付ブラケット90はカメラの種類およびそれらの関連付けられたパン・チルト駆動機構を収容可能な万能なブラケットであることが好ましい。特に好ましい形態では、取付ブラケット90は、取付ブラケットの上方に共通に設置された配線、回路基板並びに他の機器への改善されたアクセスを可能にするように回動し、容易に修理及び設置が容易になる。取付ブラケット90は、好ましくは、回動部を接続固定部に回動自在な固定部92と回動部94と、ヒンジ部96とを備えている。]

「[0031] The housing 10 of the present invention preferably further comprises a quick-release coupling 100 for releasably mounting the housing 10 to an external support. The coupling 100 can, for example, secure the housing 10 to an overhead wall mount 102 , as shown in FIG. 2 .」
[訳:本発明のハウジング10は、好ましくは、ハウジング10を外部支持部に着脱可能に取り付ける取外容易カップリング100をさらに備える。カップリング100は、例えば、図2に示したような頭よりも高い壁取付部102にハウジング10を固定することができる。]





イ 引用文献に記載された発明
甲第1号証には、「セキュリティ」目的の「監視カメラ」(段落[0005])が記載されている。
当該監視カメラのハウジングは、半球形状の第一ハウジングシェルと半球形状の第二ハウジングシェルからなり(段落[0024])、第一ハウジングシェルはアクリルのような着色された材料から作られ(段落[0024])、第二ハウジングシェルはアルミニウム又は他の十分硬い物質から作られる(段落[0025])。図2より、ハウジングは球形で、第一ハウジングシェルは下部にあり、第二ハウジングシェルは上部にある。
ハウジング内には、カメラ、関連する駆動機構、ヒータ及びブロアがあり、それぞれに電源が伝達されている(段落[0029])。
ハウジングは、内部にカメラ取付けブラケットを備え、取付ブラケットの上方に配線、回路基板並びに他の機器が共通に設置される(段落[0030])。
ハウジングは、ハウジングを外部支持部に着脱可能に取り付ける取外容易カップリングを備ており(段落[0031])、第二ハウジングシェルが、ハウジングを外部支持部に吊り下げ取り付けることのできる取外容易カップリングを備えている(図2)。

以上より、甲第1号証には、次の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。

(甲1発明)
(a)上部半球形状の第二ハウジングシェルがアルミニウム又は他の十分硬い物質で形成され、かつ、下部半球形状の第一ハウジングシェルがアクリルのような着色された材料から形成された球形ハウジングを有し、
(b)ハウジングの内部に、カメラ、ヒータ及びブロアがあり、
(c)第二ハウジングシェルが、ハウジングを外部支持部に吊り下げ取り付けることのできる取外容易カップリングを備え
(d)カメラ、ヒータ及びブロアに電源が供給されるように構成されている
(e)ことを特徴とするセキュリティ監視カメラ

((a)?(e)は当審で付与した。以下各構成を「構成a」等という。)

(4)判断
(4-1)対比
ア 対比
本件発明と甲1発明とを対比する。

(ア)構成要件Aと構成aとを対比する。
構成aにおける「上部半球形状の第二ハウジングシェル」、「下部半球形状の第一ハウジングシェル」は、それぞれ、構成要件Aにおける「上部半球部分」、「下部半球部分」に相当する。
甲1発明においては、「上部半球部分」は、「アルミニウム又は他の十分硬い物質」で形成されるから、「金属部材から形成され」るといえるものの、「アルミニューム合金部材」でない点で本件発明と相違する。
また、甲1発明においては、「下部半球部分」は、「アクリルのような着色された材料から」形成されるから、「プラスチック部材で形成される」といえるものの、「強化」プラスチック部材でない点で本件発明と相違する。

したがって、本件発明と甲1発明とは、「上部半球部分が金属部材で形成され、かつ、下部半球部分がプラスチック部材で形成された球形ハウジングを有」する点で共通する。
しかしながら、「上部半球部分」の「金属部材」が、本件発明においては「アルミニューム合金部材」で形成されるのに対し、甲1発明においては「アルミニウム又は他の十分硬い物質」で形成される点(相違点1)で相違する。
また、「下部半球部分」の「プラスチック部材」が、本件発明においては「半透明強化プラスチック部材」であるのに対し、甲1発明においては「着色アクリル」である点(相違点2)で相違する。

(イ)構成要件Bと構成bとを対比する。
構成bにおける「ヒータ及びブロア」は、構成要件Bにおける「ファンアンドヒーター」に相当する。
そうすると、甲1発明は、「前記球形ハウジングの内部に、ファンアンドヒーター及びカメラを配置」するといえる。
しかしながら、甲1発明は、前記球形ハウジングの内部に「録画装置」を配置するものはなく、「ファンアンドヒーター、録画装置及びカメラを上から順に三層構造で配置」するものではない点(相違点3)で、本件発明と相違する。

(ウ)構成要件Cと構成cとを対比する。
構成cにおける「第二ハウジングシェル」、「ハウジング」、「外部支持部」、「取外容易カップリング」は、それぞれ、構成要件Cにおける「前記球形ハウジングの上部半球部分」、「球形ハウジング」、「支柱」、「取り付け部材」に相当する。
したがって、本件発明と甲1発明とは、「前記球形ハウジングの上部半球部分が、球形ハウジングを支柱に吊り下げて取り付けることができる取り付け部材を備え」る点で一致する。

(エ)構成要件Dと構成要件bにおける「ヒータ及びブロア」とを対比する。
構成要件bにおける「ヒータ及びブロア」は「ハウジングの内部」にあり、ハウジング内部にある「カメラ」が作動限界温度を超えないように「ハウジングの内部温度を調整するように構成され」ることは明らかである。
したがって、本件発明と甲1発明とは、「前記ファンアンドヒーターが、カメラが作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成され」る点で共通する。
しかしながら、「ファンアンドヒーター」が、本件発明においては「録画装置及びカメラ」が作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成されるものであるに対し、甲1発明においては「録画装置」がないから、「録画装置」が作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成されるものではない点(相違点4)で相違する。

(オ)構成要件Eと構成bにおける「カメラ」とを対比する。
本件発明における「カメラ」は、「昼夜連続撮影可能に構成され」るのに対し、甲1発明における「カメラ」は、「昼夜連続撮影可能に構成され」ると限定されていない点(相違点5)で相違する。

(カ)構成要件Fについて
本件発明においては、
「前記録画装置が、SDカード録画方式を採用し、録画画像保存用SDカードスロット、録画画像出力用のUSB端子及び/又は録画画像出力用の無線LAN用アンテナを備え、
かつ、カメラにより撮影された入力映像を、秒4コマ又は2コマの連続録画レートで連続して、専用の復号化ソフトにより復号化しなければ録画映像を再生することができないように映像を暗号化してSDカードに常時録画するように構成され」ているのに対し、
甲1発明は、「録画装置」を有していないから、録画装置が上記のように構成されていない点(相違点6)で相違する。

(キ)構成要件Gと構成dとを対比する。
甲1発明は、「カメラ、ヒータ及びブロアに電源が供給されるように構成されている」から、「前記各部材が供給電力で作動するように構成されている」点で本件発明と共通する。
しかしながら、「供給電力」が、本件発明においては「商用電源AC100V?240Vの供給電力」であるのに対し、甲1発明においては「商用電源AC100V?240Vの供給電力」と限定されていない点で相違し、
さらに、「前記各部材」として、本件発明においては「録画装置」があるのに対し、甲1発明においては、「録画装置」がない点(相違点7)で相違する。

(ク)構成要件Hと構成eとを対比する。
甲1発明の「セキュリティ監視カメラ」は「防犯用監視カメラ」として、本件発明と共通する。
しかしながら、「防犯用監視カメラ」が、本件発明においては「録画装置一体型」であるのに対し、甲1発明においては「録画装置一体型」でない点(相違点8)で相違する。

イ 一致点、相違点
以上より、本件発明と甲1発明との一致点、相違点は次のとおりである。

(一致点)
上部半球部分が金属部材で形成され、かつ、下部半球部分がプラスチック部材で形成された球形ハウジングを有し、
前記球形ハウジングの内部に、ファンアンドヒーター及びカメラを配置し、
前記球形ハウジングの上部半球部分が、球形ハウジングを支柱に吊り下げて取り付けることができる取り付け部材を備え、
前記ファンアンドヒーターが、カメラが作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成され、
前記各部材が供給電力で作動するように構成されている
ことを特徴とする防犯用監視カメラ。

(相違点1)
「上部半球部分」の「金属部材」が、本件発明においては「アルミニューム合金部材」であるのに対し、甲1発明においては「アルミニウム又は他の十分硬い物質」である点

(相違点2)
「下部半球部分」の「プラスチック部材」が、本件発明においては「半透明強化プラスチック部材」であるのに対し、甲1発明においては「着色アクリル」である点

(相違点3)
本件発明は、「録画装置」を有し、「ファンアンドヒーター、録画装置及びカメラを上から順に3層構造で配置」しているのに対し、
甲1発明は、「録画装置」を有しておらず、「ファンアンドヒーター、録画装置及びカメラを上から順に3層構造で配置」していない点

(相違点4)
「ファンアンドヒーター」が、本件発明においては「録画装置及びカメラ」が作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成されるものであるに対し、甲1発明においては「録画装置」がないから、「録画装置」が作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成されるものではない点

(相違点5)
「カメラ」が、本件発明においては、「昼夜連続撮影可能に構成され」るのに対し、甲1発明においては、「昼夜連続撮影可能に構成され」ると限定されていない点

(相違点6)
本件発明においては、
「前記録画装置が、SDカード録画方式を採用し、録画画像保存用SDカードスロット、録画画像出力用のUSB端子及び/又は録画画像出力用の無線LAN用アンテナを備え、
かつ、カメラにより撮影された入力映像を、秒4コマ又は2コマの連続録画レートで連続して、専用の復号化ソフトにより復号化しなければ録画映像を再生することができないように映像を暗号化してSDカードに常時録画するように構成され」ているのに対し、
甲1発明は、「録画装置」を有していないから、録画装置が上記のように構成されていない点

(相違点7)
「供給電力」が、本件発明においては「商用電源AC100V?240Vの供給電力」であるのに対し、甲1発明においては「商用電源AC100V?240Vの供給電力」と限定されておらず、
供給電力で作動するように構成されている「前記各部材」として、本件発明においては「録画装置」があるのに対し、甲1発明においては、「録画装置」がない点

(相違点8)
「防犯用監視カメラ」が、本件発明においては「録画装置一体型」であるのに対し、甲1発明においては「録画装置一体型」でない点

(4-2)容易想到性の判断
ア 相違点1について
アルミニウム(アルミニューム)合金は、よく知られている金属であり、甲1発明において、アルミニウム合金部材を用いて、上部半球部分を形成することは当業者が容易に想到し得ることである。

イ 相違点2について
「着色アクリル」は、着色しているから透明ではないものの、カメラが撮影できる程度には透明であることは明らかであり、監視カメラのハウジングであるから、壊されないように強度の強い材料を使用しようとすることは当業者が容易に着想でき、甲1発明において、「着色アクリル」に代えて「半透明強化プラスチック材料」で下部半球部材を形成することは当業者が容易に想到し得ることである。

ウ 相違点3、相違点4、相違点5、相違点6、相違点8について
(ア)甲第9号証に記載された発明
取消理由に引用した甲第9号証(特開2004-180169号公報)には、次に揚げる事項が記載されている(下線は、当審が付与した。)。

「【0022】
イメージセンサカメラ12はランプ122の照明可能領域内を常時撮影する一方、当該撮影データに対して所定の画像処理を行って移動体の動きやその色等を認識し、その認識結果に応じて当該領域内に不審者が侵入したか否かを判定し、不審者が侵入したと判定したときにはこれを光信号として外部出力するとともに、当該撮影データを内蔵メモリに記録して外部出力可能な機能を有した構成となっている。ここでは赤外線用のもので、PDA(Personal Digital Assistance)や携帯電話等との通信が容易な画像センサカメラ等の市販品を利用している。
【0023】
固定用通信部13はここでは上記イメージセンサカメラ12の付属品であるbluetooth (登録商標)用の無線通信モジュールを利用しており、イメージセンサカメラ12に電気接続された無線回路基板131と、無線回路基板131に電気接続されたロッドアンテナ132とを有した構成となっている。
【0024】
即ち、携帯用通信機器20により固定用通信部13がアクセスされると、固定用通信部13は、イメージセンサカメラ12に対して読み出し信号を出力し、これに伴ってイメージセンサカメラ12から出力された画像データが入力されると、同データを無線で送信するようになっている。」

「【0029】
例えば、照明装置10a?10gのうち照明装置10cの照明可能領域内に不審者が侵入したとする。この場合、当該領域内を常時撮影する照明装置10cのイメージセンサカメラ12により移動体の動きやその色等が認識され、その移動体の大きさ、動き及び色等と予め設定したデータとが比較され、これらの比較結果、当該領域内に不審者が侵入したと判定されたときには、当該不審者の撮影データが内蔵メモリに記録される。引き続いて当該不審者の撮影データが内蔵メモリに順次記録される。と同時に、移動体侵入の判定結果が光信号としてイメージセンサカメラ12から外部出力され、これに伴って、タイマ143が作動し、警報接点TM-1及び調光接点TM-2がオンになる。」

甲第9号証に記載された「カメラ」は、不審者の撮影するものである(段落【0029】から「監視カメラ」であり、「常時撮影する」(段落【0022】)ものである。そして、「撮影データを内蔵メモリに記録して外部出力可能な機能を有」(段落【0022】)する。
また、「カメラ」は、画像データを無線で伝送(段落【0024】)し、無線用アンテナを有している(段落【0023】)。
段落【0029】には、「監視カメラにおいて、照明可能領域内に不審者が侵入したと判定されたときには、当該不審者の撮影データが内蔵メモリに順次記録されること」が開示されている。「内蔵メモリ」は「撮像データが順次記録される」から、「録画装置」といえる。
そうすると、甲第9号証には、
「常時撮像する監視カメラであって、照明可能領域内に不審者が侵入したと判定されたときには、当該不審者の撮影データが順次記録される録画装置及び撮影データが送信される無線用アンテナを有する監視カメラ」(以下「甲9発明」という。)
が記載されていると認められる。

(イ)判断
甲1発明に、監視カメラの技術である甲9発明を適用して、甲1発明に録画装置を設けることは当業者が容易に想到し得ることであり、その配置位置は、甲1発明の各部材と同じく配置されるから、カメラの上部となる。
そして、甲第3号証(米国特許出願公開第2001/0022627号明細書、特に図1参照)にファンアンドヒーター、他の装置、カメラの順に三層構造にすることが開示されていることを勘案すると、ファンアンドヒーター、録画装置、カメラを上から順に三層構造とすることも当業者が容易に想到し得ることである(相違点3)。
甲9発明の監視カメラは、常時撮像するから、甲1発明に甲9発明を適用することにより、甲1発明のカメラは「昼夜連続撮影可能に構成され」ることになる(相違点5)。
さらに、無線伝送として無線LANは周知の技術(引用文献8:特開2009-105526号公報の段落【0011】、【0024】等参照)であり、
録画装置の出力としてUSB端子を設けることも周知技術(引用文献1:実用新案登録第3147066号公報の段落【0011】等参照。当該【0011】のコネクタ12は「USB端子」に相当する。)であり、
録画装置の媒体としてSDカードを用いることも周知技術(甲第12号証:特開2009-27376号公報の段落【0036】、引用文献1の段落【0013】、引用文献9:特開2010-281597号公報の段落【0022】等参照)であり、SDカードに録画する際にSDカード録画方式を採用することは慣用技術である。
また、SDカードを用いる場合に、SDカードは着脱可能であることが普通であるから、SDカードスロットを有することは当然である(引用文献1の段落【0013】等参照)。
さらに、画像を記録する際に、暗号化することも周知の技術である(甲第10号証:特開2009-124277号公報の段落【0025】、甲第11号証:特開2002-94924号公報の段落【0028】、甲第12号証:特開2009-27376号公報の段落【0036】等参照)。
また、監視カメラにおいて、どのような録画レートで録画するかは、監視の目的に応じて適宜設定するものと認められ、秒4コマ、秒2コマの録画レートは周知のものである(特開2001-268561号公報の段落【0018】、特開2001-298707号公報の段落【0031】、特開2001-197432号公報の段落【0009】)。
しかしながら、甲9発明における「録画装置」は、「照明可能領域内に不審者が侵入したと判定されたときには、当該不審者の撮影データが順次記録される」ものであって、「常時記録」するように構成されたものでない。
したがって、甲1発明に、甲9発明を適用しても、相違点6を克服することはできない(以上相違点6)。

なお、甲1発明に甲9発明を適用して構成した発明においては、甲1発明におけるファンアンドヒーターは、録画装置及びカメラを空調することとなり(相違点4)、防犯カメラ用カメラは録画装置一体型となる(相違点8)。

エ 相違点7について
「供給電力」として「商用AC100V?240V」はよく知られているものであり、甲1発明において、「供給電力」を「商用AC100V?240Vの供給電力」とすることは当業者が容易に想到し得ることである。
そして、甲1発明に、甲9発明を適用して、甲1発明に「録画装置」を有するようにすることは、上記ウのとおり、容易想到であるから、このように構成された「録画装置」は、供給電力で作動することになる。

オ まとめ
以上のとおり、甲1発明に甲9発明を適用しても、相違点6を克服することはできないから、本件発明は、甲第1号証に記載された発明、甲第9号証に記載された発明及び周知技術に基づいて当業者が容易に発明できたものとは認められない。

(4-3)異議申立人の意見について
異議申立人は、平成28年7月22日付け意見書の3(2)において、甲第9号証の段落【0004】の記載を挙げ、甲第9号証の発明は、常時録画を行うという構成が監視カメラとして自然の構成であることを認識した上で、常時録画による問題点を解決しようとしたものであり、当業者であれば、甲第9号証の記載に基づいて常時録画する構成に想到することは極めて容易である旨主張し、さらに、監視カメラの技術分野において、カメラ撮像画像の常時録画と異常検知による録画は、いずれも周知技術であり、当業者が必要に応じて適宜選択する設計事項であり、監視カメラにおいて、常時録画する構成を採用することは、単なる設計事項又は単なる技術の寄せ集めに相当し、当業者であれば何の困難もなく、極めて容易に想到できた旨主張する。
しかしながら、甲第9号証の発明は、常時録画による問題点を解決するものであり、当該問題点を解決した常時録画でない甲第9号証の発明を常時録画にするには、常時録画にする理由が必要であるが、そのような理由はない。
また、仮に、甲第9号証の発明を常時録画にすることが容易想到であるとしても、本件発明に想到するには、常時録画でない甲第9号証の発明を常時録画するようにし、さらに、甲1発明に適用することが必要となり、このように複数の段階を乗り越えるには、格別な創作能力が必要であり、当業者にとって容易とはいえない。
したがって、異議申立人の主張は採用できない。

(4-4)むすび
以上のとおりであるから、取消理由によっては、本件請求項1に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部半球部分がアルミニューム合金部材で形成され、かつ、下部半球部分が半透明強化プラスチック部材で形成された球形ハウジングを有し、
前記球形ハウジングの内部に、ファンアンドヒーター、録画装置及びカメラを上から順に三層構造で配置し、
前記球形ハウジングの上部半球部分が、球形ハウジングを支柱に吊り下げて取り付けることができる取り付け部材を備え、
前記ファンアンドヒーターが、録画装置及びカメラが作動限界温度を超えないように球形ハウジングの内部温度を調整するように構成され、
前記カメラが、昼夜連続撮影可能に構成され、
前記録画装置が、SDカード録画方式を採用し、録画画像保存用SDカードスロット、録画画像出力用のUSB端子及び/又は録画画像出力用の無線LAN用アンテナを備え、
かつ、カメラにより撮影された入力映像を、秒4コマ又は2コマの連続録画レートで連続して、専用の復号化ソフトにより復号化しなければ録画映像を再生することができないように映像を暗号化してSDカードに常時録画するように構成され、
前記各部材が商用電源AC100V?240Vの供給電力で作動するように構成されている
ことを特徴とする録画装置一体型防犯用監視カメラ。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2016-08-16 
出願番号 特願2011-241656(P2011-241656)
審決分類 P 1 651・ 121- YAA (H04N)
最終処分 維持  
前審関与審査官 ▲徳▼田 賢二  
特許庁審判長 渡邊 聡
特許庁審判官 清水 正一
小池 正彦
登録日 2015-02-20 
登録番号 特許第5698104号(P5698104)
権利者 永井 健三
発明の名称 録画一体型防犯用監視カメラ  
代理人 浜野 孝雄  
代理人 八木田 智  
代理人 浜野 孝雄  
代理人 八木田 智  

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