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審決分類 審判 訂正 2項進歩性 訂正する G06Q
管理番号 1321452
審判番号 訂正2016-390052  
総通号数 205 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-01-27 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2016-04-08 
確定日 2016-08-04 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第4598070号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第4598070号の明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲とおり、訂正後の請求項[4-6]および7について訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯

本件特許は、平成18年4月4日(優先権主張日 平成17年4月14日)を国際出願日とし、平成22年10月1日にその設定登録がされたものであるところ、平成28年4月8日本件審判が請求されたものである。

第2 審判請求の要旨について

本件審判の請求の趣旨は、本件特許の明細書および特許請求の範囲を審判請求書に添付した訂正明細書および特許請求の範囲のとおり訂正することを求めるものであって、その訂正の内容は以下のとおりである。

1 訂正事項1

特許請求の範囲の請求項4を以下の訂正前の請求項4から訂正後の請求項4に訂正する。また請求項5および6は請求項4を引用しているから、請求項4ないし6は一群の請求項である。

(1)訂正前の請求項4

「【請求項4】
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理する管理装置であって、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報を記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備えることを特徴とする管理装置。」

(2)訂正後の請求項4

「【請求項4】
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理する管理装置であって、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が保存された、商品情報テーブルを記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品情報テーブルを検索し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得してWebページデータを生成し、前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備えることを特徴とする管理装置。」

2 訂正事項2

明細書の段落0011を、以下の訂正前の段落0011から訂正後の段落0011に訂正する。

(1)訂正前の段落0011

「【0011】
本発明のその他の観点に係る管理装置は、
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理する管理装置であって、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報を記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備えることを特徴とする。」

(2)訂正後の段落0011

「【0011】
本発明のその他の観点に係る管理装置は、
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理する管理装置であって、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が保存された、商品情報テーブルを記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品情報テーブルを検索し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得してWebページデータを生成し、前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備えることを特徴とする。」

3 訂正事項3

特許請求の範囲の請求項7を以下の訂正前の請求項7から訂正後の請求項7に訂正する。

(1)訂正前の請求項7

「【請求項7】
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理し、記憶部を有する管理装置で実行される管理方法であって、
前記記憶部は、前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報を記憶し、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップで送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信ステップと、
を備えることを特徴とする管理方法。」

(2)訂正後の請求項7

「【請求項7】
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理し、記憶部を有する管理装置で実行される管理方法であって、
前記記憶部は、前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が保存された、商品情報テーブルを記憶し、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップで送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品情報テーブルを検索し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得してWebページデータを生成し、前記クライアントに送信する第2の送信ステップと、
を備えることを特徴とする管理方法。」

2 訂正事項4

明細書の段落0014を、以下の訂正前の段落0014から訂正後の段落0014に訂正する。

(1)訂正前の段落0014

「【0014】
本発明のその他の観点に係る管理方法は、
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理し、記憶部を有する管理装置で実行される管理方法であって、
前記記憶部は、前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報を記憶し、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップで送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信ステップと、
を備えることを特徴とする。」

(2)訂正後の段落0014

「【0014】
本発明のその他の観点に係る管理方法は、
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理し、記憶部を有する管理装置で実行される管理方法であって、
前記記憶部は、前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が保存された、商品情報テーブルを記憶し、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップで送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品情報テーブルを検索し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得してWebページデータを生成し、前記クライアントに送信する第2の送信ステップと、
を備えることを特徴とする。」

第3 訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否について

1 訂正事項1について

訂正事項1は、訂正前の請求項4に記載された「記憶部」及び「第2の送信部」をいずれも更に限定するものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

記憶部については、本件特許明細書の段落0061「制御部110は、記憶部120に格納されている図3(a)の共通カテゴリ、図4の表示順データ、図5の商品情報テーブル141、図6の店舗情報テーブル151の変更を許可する。運営者は、必要に応じて、入力装置を用いて各内容を修正する。制御部110は、修正されたデータを記憶部120に記憶する。」、段落0062に「制御部110は、図3(b)の店舗カテゴリ、図5の商品情報テーブル141のうち自店舗に関する部分、図6の店舗情報テーブル151のうち自店舗に関する部分の変更を許可する。店舗の管理者・従業員は、所定の編集プログラムなどを用いてこれらのデータを編集・更新・削除する。制御部110は、修正されたデータを記憶部120に記憶する。」と、商品情報テーブルが記憶部に記憶されている旨記載されている。さらに、記憶部に記憶されている「商品情報テーブル」については、段落0029に「商品情報テーブル141の各エントリには、商品ID210、商品名220、価格230、ショッピングモールカテゴリ名240、店舗カテゴリ名250、店舗キーワード260、商品紹介270、商品画像280、登録日290、その他情報が保存される。」、段落0031に「ショッピングモールカテゴリ名240は、電子ショッピングモール全体で用いられる共通カテゴリで分類されたその商品のカテゴリ名である。なお、カテゴリが階層化されている場合には、最下位のサブカテゴリ名が設定される。店舗カテゴリ名250は、各店舗が独自に設定したカテゴリ(以下、「店舗カテゴリ」と呼ぶ)で分類されたその商品のカテゴリ名である。なお、カテゴリが階層化されている場合には、最下位のサブカテゴリ名が設定される。店舗キーワード260は、その商品を表すために任意に設定されたキーワードであり、例えば、その商品の特徴を端的に表現する1又は複数の単語である。」と記載されている。

第2の送信部については、本件特許明細書の段落0046に「商品が選択されたと判定した場合(ステップS103;YES)、制御部110は、選択された商品を販売する店舗の商品情報テーブル141を検索する。そして、制御部110は、通知された商品に対応付けられた商品名220と、価格230と、ショッピングモールカテゴリ名240と、店舗カテゴリ名250と、商品紹介270と、商品画像280とを読み出す。また、制御部110は、店舗情報保存部150にアクセスし、店舗情報テーブル151に記憶されたこの店舗の紹介画面データ320(店舗の個性を現すコピーやロゴマークなど)及び店舗別のカテゴリ定義情報330を読み出す。さらに、制御部110は、選択された商品に関する情報と、店舗独自の情報を含む店舗紹介のWebページデータを生成し、クライアント装置200に送信する(ステップS104)。」と記載されている(下線は当審で付加した。)。

したがって、訂正事項1は、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内である。
また、実質上特許請求の範囲を拡張しまたは変更するものでもない。

2 訂正事項2ないし4について

訂正事項2は、訂正事項1に対応して明細書の記載(請求項4に対応する【課題を解決するための手段】)を訂正するものであるから、訂正後の請求項1との整合性を保つように、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
訂正事項3は、訂正事項1で訂正する請求項4のカテゴリ違いの請求項7を、請求項4と同様に訂正するものであるから、訂正事項1と同様に、明細書又は図面に記載した事項の範囲内で特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。また、訂正事項3は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
訂正事項4は、訂正事項3に対応して明細書の記載(請求項7に対応する【課題を解決するための手段】)を訂正するものであるから、訂正後の請求項7との整合性を保つように、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

第4 独立特許要件の適否について

1 本件訂正後の請求項4に係る発明

本件訂正明細書の特許請求の範囲の請求項4に係る発明(以下「本件訂正発明」という。)は、本件訂正明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項4に記載されたとおりのものと認める。

2 刊行物に記載された発明

(1)刊行物1について

甲3号証 「楽天市場の賢い買い方・使い方」株式会社学習研究社、平成13年1月6日発行、66,68頁(損害賠償請求訴訟(東京地裁平成26年(ワ)第25282号)において被告 楽天株式会社により提出された乙16文献。以下「刊行物1」という。)には、図面とともに、以下のような記載がある(下線は当審が付加した。)。

ア 「楽天市場のオンラインショッピングなら、ジャンルを掘り下げていくだけで目的の商品まで簡単にたどりつくことができる。また、あらかじめ買いたいショップや商品、価格帯が決まっているなら「楽天スーパーサーチ」を使った検索が便利だ。商品名だけでなく商品についている説明文からもお店や商品を探し出せる。」(66ページ上段)

イ 「ジャンル名で商品を探す
トップページの「商品名で調べる」または「商品別」のどちらかをクリックして、商品名で探すこともできる。店探しの時と同様「ドリンク・アルコール類」=>「ビール・地ビール」=>「地ビール」=>「北海道」とジャンルが絞られていき、そのたびにそれぞれのジャンルでの検索結果に商品名が表示される。今回は、店を探した時よりもヒット数が多いが、これは「はこだてビール」にさまざまなセット内容があり、それらの商品名がすべて表示されたため。金額も表示されるので、わざわざ店のホームページにアクセスしなくても商品を選べるのは便利だ。もし、画面左に同じ店舗名が並んでいれば、店舗のホームページに進むと、一覧で商品画面を見ることができる。」(66ページ右下)(「=>」は矢印を示す。)

ウ 「楽天市場に登録している各店舗のホームページは、その店で取り扱っている商品を一覧表示させたり、商品名・画像・価格などを商品のジャンルごとに表示して、見比べることができる。
また、商品別で検索した時も商品名をクリックすれば、店舗のホームページにアクセスして、その商品の紹介ページが見られる。「はこだてビール」のホームページには、今回の目的にぴったりな「オリジナルギフトセット」というジャンルがあり、このジャンルの画像や価格、セット名を一覧表示できたので、中からビールと特製のおつまみが組み合わせになった商品を選ぶことにした。」(68ページ中段右側)

上記「商品別で検索した時も商品名をクリックすれば、店舗のホームページにアクセスして、その商品の紹介ページが見られる。「はこだてビール」のホームページには、今回の目的にぴったりな「オリジナルギフトセット」というジャンルがあり」という記載では、「商品の紹介ページ」という表現と「「はこだてビール」のホームページ」という表現が使い分けられており、「はこだてビール」の商品の紹介ページに「オリジナルギフトセット」というジャンルがある旨の記載は無い。刊行物1の68ページには、左右2つのはこだてビールのWebページの画像が記載されている。右側のはこだてビールのWebページの画像を見ると、表題として「はこだてビールオリジナルギフトセ」と記載されており、その下部に、「はこだてビールギフトAセット」等の商品名、商品画像、価格等が複数記載されている。この画像の下部には「今回は、はこだてビール各タイプ1本ずつと、特製ソーセージなどがセットになったギフトBセットを選択。」と記載されている。左側のはこだてビールのWebページの画像を見ると、「はこだてビールギフトBセット」と商品名が表題として記載されており、画像の左側に商品写真があり、右側に、商品番号や、価格、注文個数を入力するテキストボックス、「買い物かごに入れる」ボタン、「・はこだてビール3本(各タイプ250mlアルミボトル入り)」等の商品説明等が記載されているから、商品の紹介ページであるといえる。しかし、この商品の紹介ページには、「オリジナルギフトセット」というジャンルの記載は無い。これらの記載からすると、「商品の紹介ページ」には、「オリジナルギフトセット」というジャンルは存在しておらず、店舗トップページである「はこだてビール」のホームページに、「オリジナルギフトセット」というジャンルが存在していると認められる。

エ 上記アないしウから、刊行物1には、以下の発明(以下、「刊行物1発明」という。)が開示されていると認められる。

「楽天市場のオンラインショッピングなら、ジャンルを掘り下げていくだけで目的の商品まで簡単にたどりつくことができ、
トップページの「商品名で調べる」または「商品別」のどちらかをクリックして、商品名で探すこともでき、「ドリンク・アルコール類」=>「ビール・地ビール」=>「地ビール」=>「北海道」とジャンルが絞られていき、そのたびにそれぞれのジャンルでの検索結果に商品名が表示され、金額も表示され、わざわざ店のホームページにアクセスしなくても商品を選べ、
商品別で検索した時も商品名をクリックすれば、店舗のホームページにアクセスして、その商品の紹介ページが見られ、
店舗トップページである「はこだてビール」のホームページには、「オリジナルギフトセット」というジャンルがあり、このジャンルの画像や価格、セット名を一覧表示できる
楽天市場のオンラインショッピング」

オ 念のため、インターネット上に公開されているWebページを収集して収集日時と共に保管しているinternet archiveのwayback machineを用いて、刊行物1で紹介されている「はこだてビール」のWebページの内容を確認した。

(ア)楽天市場内の「はこだてビール」の店舗トップページのURLは、http://www.rakuten.co.jp/beer/であり、2001年6月8日付けで収集された当該ページは、以下のURLで取得できる。
https://web.archive.org/web/20010608033756/http://www.rakuten.co.jp/beer/
取得された「はこだてビール」の店舗トップページでは、「レギュラータイプ」「ギフトセット」などの記載が見られる。

(イ)「レギュラータイプ」をクリックすると以下のURLで取得されるWebページに遷移する。
https://web.archive.org/web/20010620025529/http://www.rakuten.co.jp/beer/405274/
このWebページでは、3種類のはこだてビールの説明文が記載されており注文はできないものの商品の紹介ページではあるといえる。しかし、この商品の紹介ページにも、「オリジナルギフトセット」というジャンルの記載は無い。

(ウ)このWebページの左上に「はこだてビール 3本セット」というリンクがあり、これをクリックすると、以下のURLで取得されるWebページに遷移する。
https://web.archive.org/web/20011119173033/http://www.rakuten.co.jp/beer/405274/405539/
このWebページでは「はこだてビール 3本セット」という商品名が表題として記載されており、画像の左側に商品写真があり、右側に、商品番号や、価格、注文個数を入力するテキストボックス、「買い物かごに入れる」ボタン、「はこだてビール3本(各タイプ250mlアルミボトル入り)」等の商品説明等が記載されているから、商品の紹介ページであるといえる。しかし、この商品の紹介ページにも、「オリジナルギフトセット」というジャンルの記載は無い。

(エ)「はこだてビール」の店舗トップページに戻って、こんどは、「ギフトセット」というリンクをクリックすると、以下のURLで取得されるWebページに遷移する。
https://web.archive.org/web/20001011173303/http://www.rakuten.co.jp/beer/110981/
このWebページでは「はこだてビールオリジナルギフトセット」という表題が記載されており、その下部に、「はこだてビールギフトAセット」等の商品名、商品画像、価格等が複数記載されている。このWebページは、乙16号証の68ページ右側のWebページ画像とほぼ同じものである。しかし、このWebページは、商品を一覧表示しているにすぎず、商品の説明文等が無いため商品の紹介ページとはいえない。

(オ)このWebページの左上に「はこだてビールギフトAセット」というリンクがあり、これをクリックすると、以下のURLで取得されるWebページに遷移する。
https://web.archive.org/web/19991005201608/http://www.rakuten.co.jp/beer/110981/121459/
このWebページでは、「はこだてビールギフトAセット」と商品名が表題として記載されており、画像の左側に商品写真があり、右側に、商品番号や、価格、注文個数を入力するテキストボックス、「買い物かごに入れる」ボタン、「・はこだてビール3本(各タイプ250mlアルミボトル入り)」等の商品説明等が記載されているから、商品の紹介ページであるといえる。しかし、この商品の紹介ページにも、「オリジナルギフトセット」というジャンルの記載は無い。

(カ)したがって、刊行物1に記載された当時に保管された該当Webページ群を参照しても、「はこだてビール」の商品の紹介ページに「オリジナルギフトセット」というジャンルは無く、「オリジナルギフトセット」というジャンルが存在しているのは、「はこだてビール」の店舗トップページであるといえる。よって、上記エにおける刊行物1の認定は、刊行物1に記載された当時に保管された該当Webページ群を参照しても裏付けられているといえる。

(2)刊行物2について

甲1号証 特開2004-220629号公報(本件特許の審査過程において拒絶理由通知の引用文献1として引用された。以下「刊行物2」という。)には、図面とともに、以下のような記載がある(下線は当審が付加した。)。

「【0009】
図1は、本発明に関連するネットワークを利用した商品購入の方法が適用されたショッピングシステムを示す図解図である。ショッピングシステム10は、大略、購入者端末12とショッピングモールサーバ14と商品販売者端末16と支払処理機関サーバ18およびネットワーク100から構成されている。
【0010】
購入者端末12は、インターネットなどのネットワーク100を介してショッピングモールサーバ14と接続し、ショッピングモールサーバ14に登録された商品の内容を閲覧し、購入申込み時に入力する購入者の氏名,住所や支払い方法等の購入申込みデータやオークション入札時に入力する入札情報を入力する機能を有する。また、購入者端末12は任意のメールサーバ(図示せず)とSMTPプロトコルおよびPOP3プロトコルに基づいて電子メールの送受信を行う機能を有する。なお、購入者端末12としては、インターネットなどのネットワーク100に接続可能な通信機器を有しWWWブラウザアプリケーションおよびメールクライアントアプリケーションがインストールされたワークステーションやパーソナルコンピュータやインターネット接続機能を有する携帯電話が使用される。
【0011】
ショッピングモールサーバ14は、購入者端末12,商品販売者端末16および支払処理機関サーバ18と各種のデータをやり取りすることにより、商品の販売および任意の団体に寄付される寄付金の管理を行う機能を有する。図2は、ショッピングモールサーバ14を示す機能ブロック図である。ショッピングモールサーバ14は、WWWサーバ機能部20、電子メール送受信部22、商品データベース部24、落札データベース部26、注文データベース部28、会員データベース部30、決済情報データベース部32および寄付状況データベース部34を有する。」

「【0057】
WWWサーバ160は、HTTPプロトコルに基づいて、購入者端末700、商品販売者端末500およびNPO団体端末600に、各種画面を生成し、フォーム等各種のデータを配信する機能を有する。なお、具体的に配信されるデータとしては、後に詳述する商品データベース部240に記録された販売商品に関する内容を表示するデータ、オークション商品に関する内容を表示するデータ、購入申込みデータを入力する画面を表示するデータ、入札データを入力する画面を表示するデータ、購入者端末700、商品販売者端末500およびNPO団体端末600により入力されたデータを確認する表示を行うデータなどのデータの閲覧および入力のために用いられる様々な画面およびそのデータが送信される。」

「【0059】
次に、ショッピングシステム110の情報を記録するデータベースについて説明する。
商品データベース部240は、ショッピングモールサーバ120において販売またはオークションされる商品の商品内容のデータの他に、商品がショッピング販売の場合には販売価格に含まれる寄付金が寄付される団体に寄付される寄付金額のデータが記憶されており、商品がオークション販売の場合には、寄付金が寄付される団体に寄付される落札価格に対する寄付金額の割合を示すデータが記憶されている。
商品データベース部240においては、商品コード、商品名、フリガナ、商品分類、検索のためのキーワード、商品の説明文、仕様/内容説明、価格、送料、寄付率、ネット運営費率が記録されている。さらに、オークション商品の場合には、それらのデータに加えて、入札開始価格、入札レート、オークション期間(開始日および終了日)が記録されている。
なお、商品データベース部240は、適宜商品販売者により商品販売者端末500によってWWWサーバ160を介して提供される商品データが、店舗情報管理部143によって記録され管理されている。」

「【0076】
ショッピング商品の新規登録をする場合、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143よりWWWサーバ160によって送られた商品情報管理画面(図20図示)において、「ショッピング商品登録」を選択する。
そして、図21に示すように、登録商品の大分類(「パソコン・モバイル」「ゲーム・ソフト」等)を選択し、次にその大分類に属する小分類の商品、例えば、大分類「パソコン・モバイル」に対しては、「パソコン・コンピュータ」「周辺機器パーツ」「ソフトウェア」「モバイル・携帯電話」「通信・サービス」「オフィス・サプライ」を選択し、次に、商品情報登録画面(図22図示)に進む。
そして、商品情報の登録は、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143により、WWWサーバ160によって送られた商品情報登録画面(図22図示)において行われるが、商品コード、商品名、フリガナ、商品分類、検索のためのキーワード、商品の説明文、仕様/内容説明、価格、送料、サムネイル画像、商品画像、寄付率を入力し、管理される。そして、これらの情報は、ショッピングモールサーバ120の商品データベース部240において記録し、店舗情報管理部143により管理される。」

「【0090】
商品キーワード検索によってショッピングをする場合は、図30に示すフローチャートに従って行われる。
まず、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143により、WWWサーバ160によって、検索項目入力画面が購入者端末700に送信される。
そして、購入者端末700に送信される画面において、検索項目の入力を行う。検索項目の入力としては、キーワード入力フォームに入力し、寄付率、商品分類をプルダウンメニューから指定し、「商品検索」ボタンを押す(ステップS103)。検索は、キーワード、寄付率、商品分類の複数検索(AND検索)ができる。また、キーワード、寄付率、商品分類のいずれも単独で検索が可能である。」

「【0091】
商品カテゴリ検索、すなわち、商品分類からの絞り込み検索によってショッピングをする場合は、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143により、WWWサーバ160によって検索項目入力画面が購入者端末700に送信される。
そして、購入者端末700に送信された画面において検索項目入力を行うが、まず、探したい商品の大分類名のハイパーリンクテキストをクリックする。
ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143により検索された検索結果は、ショッピングモールサーバ120より、WWWサーバ160によって検索結果出力画面が、購入者端末700に送信される。
その検索結果には、選んだ分類に属する小分類、例えば、大分類名として「パソコン・モバイル」を検索した場合、それに対応する小分類として、「パソコン・コンピュータ」「モバイル・携帯電話」「ソフトウェア」「周辺機器パーツ」「通信サービス」「オフィス・サプライ」が表示される。さらに、小分類名をクリックすると、その分類に属する商品が絞り込まれ表示される。
検索された商品としては、商品名、価格、標準寄付率、店舗名が、検索商品一覧画面に表示される。」

「【0093】
商品キーワード検索および商品カテゴリ検索によって表示される検索商品一覧画面において、商品名をクリック(ステップS105)すると、商品情報表示画面(図34図示)が、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143によりWWWサーバ160を介して、購入者端末700に送信される(ステップS106)。
商品情報表示画面(図34図示)においては、店舗名、商品名、商品ID、価格、送料、寄付額、寄付率が表示される。そして、商品の写真および商品の仕様/内容の説明が表示される。」

以上の記載から刊行物2には、以下の発明(以下、「刊行物2発明」という。)が開示されていると認められる。

「ショッピングシステム10は、購入者端末12とショッピングモールサーバ14およびネットワーク100などから構成され、
購入者端末12としては、インターネットなどのネットワーク100に接続可能な通信機器を有しWWWブラウザアプリケーションなどがインストールされたパーソナルコンピュータなどが使用され、
ショッピングモールサーバ14は、WWWサーバ機能部20、商品データベース部24、等を有し、
WWWサーバ160は、購入者端末700などに、各種画面を生成し、各種のデータを配信する機能を有しており、配信されるデータとしては、商品データベース部240に記録された販売商品に関する内容を表示するデータの閲覧および入力のために用いられる様々な画面およびそのデータが送信され、
商品データベース部240においては、商品コード、商品名、フリガナ、商品分類、検索のためのキーワード、商品の説明文、仕様/内容説明、価格、送料などが記録されており、
商品キーワード検索によってショッピングをする場合は、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143により、WWWサーバ160によって、検索項目入力画面が購入者端末700に送信され、購入者端末700に送信される画面において、検索項目の入力を行い、検索項目の入力としては、キーワード入力フォームに入力し、商品分類をプルダウンメニューから指定し、「商品検索」ボタンを押す、検索は、キーワード、商品分類の複数検索(AND検索)ができ、キーワード、商品分類のいずれも単独で検索が可能であり、
商品カテゴリ検索、すなわち、商品分類からの絞り込み検索によってショッピングをする場合は、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143により、WWWサーバ160によって検索項目入力画面が購入者端末700に送信され、探したい商品の大分類名のハイパーリンクテキストをクリックすると、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143により検索された検索結果は、ショッピングモールサーバ120より、WWWサーバ160によって検索結果出力画面が、購入者端末700に送信され、検索結果には、選んだ分類に属する小分類、例えば、大分類名として「パソコン・モバイル」を検索した場合、それに対応する小分類として、「パソコン・コンピュータ」「モバイル・携帯電話」「ソフトウェア」「周辺機器パーツ」「通信サービス」「オフィス・サプライ」が表示され、小分類名をクリックすると、その分類に属する商品が絞り込まれ表示され、検索された商品としては、商品名、価格、店舗名などが、検索商品一覧画面に表示され、
商品キーワード検索および商品カテゴリ検索によって表示される検索商品一覧画面において、商品名をクリックすると、商品情報表示画面が、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143によりWWWサーバ160を介して、購入者端末700に送信され、商品情報表示画面においては、店舗名、商品名、商品ID、価格、送料などが表示され、商品の写真および商品の仕様/内容の説明が表示される
ショッピングシステム」

(3)刊行物3について

甲2号証 特開2002-304552号公報(本件特許の審査過程において拒絶理由通知の引用文献2として引用された。以下「刊行物2」という。)には、図面とともに、以下のような記載がある(下線は当審が付加した。)。

「【0003】オンラインショッピングでは、店舗に相当する仮想的なショッピングサイトをネットワーク上に形成させて、ネットワークを介在させて商品やサービスの注文及び料金決済を行う。このショッピングサイトでは、その商品自体はユーザが逐次選択しながら1または複数の商品を特定していく。この場合、ショッピングサイトでは、商品情報を予め商品を用途や価格などの種類で分類して提示している。
【0004】従って、商品をユーザが探す場合、その商品名などを予め特定して探したり、ショッピングサイトで予め定められた分類に従って探したりして、目的とする商品にたどり着いていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、購入を希望する商品をユーザが探す場合、そのアプローチは様々である。例えば、単純に分類された商品の中から選択するのみではなく、商品の批評や商品に対する世間の動向に左右される場合がある。これは、目的とする商品が決まっていないユーザには特に影響が大きい。
【0006】そこで、多種多様のカテゴリや切り口で商品を分類して提示することが考えられるが、ユーザの様々な要望に対応すべく他種類の分類を予め構築することは煩雑かつ困難である。このため、その分類をユーザの立場の視点で提供してもらうべくユーザに担当を依頼することが考えられる。
【0007】ところが、依頼されたユーザがユーザの総意に叶うよう分類できるとは限らないため、結局多数のユーザによる煩雑な分類になる場合がある。また、特定のユーザによる分類が他のユーザにとって有益なものとなった場合であっても、特定のユーザが他のユーザの助けとなたことがフィードバックされるものではないため、特定のユーザが商品の分類作業を継続的に行うとも限らない。
【0008】本発明は、上記事実を考慮して、ユーザに煩わしさを感じさせることなく商品の注文に関する情報の管理をすることができる商品情報管理方法、商品管理サーバ、媒体及びプログラムを得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明の商品情報管理方法は、オンライン回線に接続された注文側端末から商品が注文されるときに、前記商品に関連する商品情報を提示すると共に、前記注文に関する管理情報を管理する商品情報管理方法であって、前記オンライン回線に接続された商品管理サーバは、前記商品の製造側で作成された基本商品情報を受け取って記憶し、かつ前記商品情報を提示するために、前記基本商品情報毎に前記商品に関連する追加情報を追加した商品情報を、前記商品の分類を表す属性情報毎に分類した商品テーブルを作成し、オンライン回線に接続された操作側端末から受け取った操作者の独自の分類を表す分類情報と、前記分類情報に属することを表す商品を指定した指定情報とに基づくと共に、前記指定情報に含まれるの前記基本商品情報の少なくとも一部に該当商品に関連する操作者情報を付加した商品情報を、前記操作者の独自の分類情報でに分類した固有テーブルを作成し、かつ前記固有テーブルを作成した操作者に対する評価情報を設定し、前記注文側端末から、前記固有テーブル参照が要求されかつ商品が注文されたときに、前記固有テーブルを担当する操作者の評価情報を変更することを特徴とする。」

「【0046】ここで、本実施の形態では、ユーザ側で独自の書店を開設することを可能としている。すなわち、より多くの様々なアプローチで書籍に関する情報(書籍データ)を提供するために、ユーザの感想、好み、書籍の批評や世間の動向など、多種多様のカテゴリや切り口で書籍を分類して提示することを可能とする個別の書店を開設可能としている。
【0047】この個別の書店のデータは、仮想的な店舗を構成する店舗データ76Hである。この店舗データ76Hを1から作成したのでは、ユーザにとって煩雑かつ得られるデータが中途半端なデータとなる。そこで、独自の書店の開設を希望するユーザには、ユーザ書店60としてブックセンタ56内に一定の領域が割り当てられ、ブックサイトデータ76Cの一部使用やユーザ(店長)独自の分類やコメントの掲載を可能にしている。
【0048】詳細は後述するが、店長となるユーザは、自分の書店のインテリア(レイアウトや色合いなど)を設計し、内装データ76Eを得る。次に、店長となるユーザは、ブックサイトデータ76Cに含まれる書籍データを指定して、自分のユーザ書店に陳列する書籍を選択する。この選択が店長となるユーザ独自の視点による分類となる。この選択(指定)により書籍データを複写したり独自に構築する必要はない。すなわちブックサイトデータ76C内の書籍データの所在(位置)を指定する所謂リンク先を指定するデータ(指定データ76G)のみ生成すればよい。そして、指定した書籍について店長となるユーザのコメントを入力して、コメントデータ76Fを得て指定データ76Gに付加する。これらの内装データ76E、コメントデータ76F、指定データ76Gにより店舗データ76Hを構築する。この店舗データ76Hの構築と共に、ユーザ書店の評価情報を格納するための店長データ76Dがメモリ上に確保される。
【0049】従って、一般のユーザは、ユーザ書店60を参照しても、基本サイトに有された書籍データすなわち取次店で作成された実際の書籍に関するデータを参照することができる。
【0050】そして、一般のユーザがユーザ書店60を参照して書籍を注文した場合には、利用したユーザ書店の店長に属する店長データ76Dの値(評価値)が変更される。
【0051】なお、上記のブックサイトデータ76Cが本発明の商品テーブルに相当し、店舗データ76Hが本発明の固有テーブルに相当する。また、取次店データ74C及び基本データ76Bが本発明の基本商品情報に相当し、サイトデータ76Aが本発明の追加情報に相当する。また、基本サイト側の分類などを表すデータが本発明の属性情報に相当し、ブックサイトデータ76Cに含まれる書籍データを指定するデータが本発明の指定情報に相当し、指定によるユーザ書店に陳列する書籍の選択が店長となるユーザ独自の視点による分類として機能して本発明の分類情報に相当する。」

以上の記載から刊行物3には、以下の発明(以下、「刊行物3発明」という。)が開示されていると認められる。

「商品情報管理方法であって、前記オンライン回線に接続された商品管理サーバは、商品情報を商品の分類を表す属性情報毎に分類した商品テーブルを作成し、オンライン回線に接続された操作側端末から受け取った操作者の独自の分類を表す分類情報と、前記分類情報に属することを表す商品を指定した指定情報とに基づく商品情報を、前記操作者の独自の分類情報でに分類した固有テーブルを作成する商品情報管理方法であり、
店長となるユーザは、ブックサイトデータ76Cに含まれる書籍データを指定して、自分のユーザ書店に陳列する書籍を選択し、この選択が店長となるユーザ独自の視点による分類となり、この選択(指定)により書籍データの所在(位置)を指定する所謂リンク先を指定するデータ(指定データ76G)のみ生成すればよく、指定データ76Gにより店舗データ76Hを構築し、
一般のユーザは、ユーザ書店60を参照しても、書籍に関するデータを参照することができ、
ブックサイトデータ76Cが本発明の商品テーブルに相当し、店舗データ76Hが本発明の固有テーブルに相当する
商品情報管理方法」

(4)文献4について

甲4号証 「RMS基本マニュアル、楽天株式会社、2003年1月20日改訂(上記損害賠償請求訴訟(東京地裁平成26年(ワ)第25282号)において被告 楽天株式会社により提出された乙15文献。以下「文献4」という。)は、表紙左上隅に「秘」と記載されており、楽天市場に出店する店舗経営者向けに秘密保持契約のもと提供される文献であると推認されるから、「頒布された刊行物」であるといえない。

3 対比

以下では、本件訂正発明と刊行物1発明とを対比する。

(1)刊行物1発明は、インターネット(回線網)を介して接続されたWebブラウザを備えたPC等のクライアント装置を用いた電子ショッピングモール機能を提供しているサーバが管理していることは、当業者に明らかであるから、刊行物1発明も、本件訂正発明と同様に、回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理する管理装置(サーバ)を備えているといえる。なお、刊行物2や刊行物3にも、WWWサーバを備えたショッピングモールサーバとインターネットを介して接続されたWebブラウザ端末等から構成されるショッピングシステムが開示されているように、当該構成は、電子ショッピングモール機能を提供するショッピングシステムの標準的な構成にすぎない。

(2)刊行物1発明において、トップページの「商品名で調べる」または「商品別」のどちらかをクリックして、商品名で探すこともでき、「ドリンク・アルコール類」=>「ビール・地ビール」=>「地ビール」=>「北海道」とジャンルが絞られていき、そのたびにそれぞれのジャンルでの検索結果に商品名が表示され、金額も表示され、わざわざ店のホームページにアクセスしなくても商品を選べる機能は、楽天市場のオンラインショッピングのトップページから階層的なジャンル選択を繰り返して対応付けられた商品が表示されていることから、当該階層的なジャンルは楽天市場のオンラインショッピングが扱う商品に対応付けて、楽天市場のオンラインショッピング全体に設定される商品分類であるといえ、選択されたジャンルは共通カテゴリであるといえる。
したがって、刊行物1発明のサーバ(管理装置)も、本件訂正発明の管理装置と同様に、電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリを示す情報を記憶する記憶部を備えているといえる。

(3)刊行物1発明において、「はこだてビール」のホームページには、「オリジナルギフトセット」というジャンルがあり、このジャンルの画像や価格、セット名を一覧表示できる機能は、「はこだてビール」という店舗において「オリジナルギフトセット」というジャンルが設定されており、このジャンルにより商品が対応付けられているから、刊行物1発明のサーバ(管理装置)も、本件訂正発明の管理装置と同様に、商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が記憶する記憶部を備えているといえる。

(4)他方、本件訂正発明では、共通カテゴリと店舗カテゴリとを示す情報が商品情報テーブルに保存されているのに対し、刊行物1発明では、共通カテゴリと店舗カテゴリとを示す情報が商品情報テーブルに保存されているか否か不明である点で相違している。

(5)刊行物1発明において、トップページの「商品名で調べる」または「商品別」のどちらかをクリックして、商品名で探すこともでき、「ドリンク・アルコール類」=>「ビール・地ビール」=>「地ビール」=>「北海道」とジャンルが絞られていき、そのたびにそれぞれのジャンルでの検索結果に商品名が表示され、金額も表示され、わざわざ店のホームページにアクセスしなくても商品を選べる機能は、楽天市場のオンラインショッピングのトップページから階層的なジャンル選択を繰り返して対応付けられた商品が表示されていることから、刊行物1発明も、本件訂正発明と同様に、共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報を記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部を備えているといえる。

(6)刊行物1発明において、トップページの「商品名で調べる」または「商品別」のどちらかをクリックして、商品名で探すこともでき、「ドリンク・アルコール類」=>「ビール・地ビール」=>「地ビール」=>「北海道」とジャンルが絞られていき、そのたびにそれぞれのジャンルでの検索結果に商品名が表示され、金額も表示され、わざわざ店のホームページにアクセスしなくても商品を選べ、商品別で検索した時も商品名をクリックすれば、店舗のホームページにアクセスして、その商品の紹介ページが見られるから、刊行物1発明も、本件訂正発明と同様に、第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信部を備えているといえる。
他方、本件訂正発明では、表示された商品がユーザによって選択された旨がクライアント装置から通知された場合に、記憶部に記憶された商品情報テーブルを検索し、店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を記憶部から取得してWebページデータを生成して、クライアントに送信しているのに対し、刊行物1発明では、記憶部に記憶された商品情報テーブルを検索しているのか否か不明であり、店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を記憶部から取得してWebページデータを生成していない点で相違している。

以上の(1)ないし(6)から、刊行物1発明と本件訂正発明とは、以下の点で一致し、また、相違している。

<一致点>
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理する管理装置であって、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報を記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備えることを特徴とする管理装置。

<相違点>
本件訂正発明では、共通カテゴリと店舗カテゴリとを示す情報が商品情報テーブルに保存されており、表示された商品がユーザによって選択された旨がクライアント装置から通知された場合に、記憶部に記憶された商品情報テーブルを検索し、店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を記憶部から取得してWebページデータを生成して、クライアントに送信しているのに対し、刊行物1発明では、共通カテゴリと店舗カテゴリとを示す情報が商品情報テーブルに保存されているか否か不明であり、表示された商品がユーザによって選択された旨がクライアント装置から通知された場合に、当該商品情報テーブルを検索し、店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を記憶部から取得してWebページデータを生成して、クライアントに送信していない点。

4 相違点の判断

刊行物2発明においては、選択された商品情報の表示の際に、商品情報を商品データベース部からWWWサーバ160を介して、購入者端末700に送信しているものの、その際に、キーワード(本件訂正発明の店舗カテゴリに対応)や当該キーワードに該当する商品情報を商品情報表示画面において表示する構成となってはおらず、その点について刊行物2に記載はない。

また、刊行物3発明において、店舗カテゴリに対応する「店長となるユーザ独自の視点による分類」は「自分のユーザ書店」における書籍の陳列のためのものであるから、商品分類に基づいて選択された書籍(商品)の書籍に関するデータ(商品情報)を表示する際には、書籍に関するデータ(商品情報)を表示しているだけであり、その際に、店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を表示する構成とはなっておらず、その点について刊行物3に記載はない。

したがって、刊行物1ないし3には、いずれも、選択された商品情報の表示の際に、店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を表示することが記載されていない。

なお、刊行物2発明には、商品分類(本件訂正発明の共通カテゴリを示す情報に相当)と共に検索のためのキーワードを商品データベース部に記録しており、商品検索の際に商品分類と共にキーワードも検索にそれぞれ単独であるいは併用して利用可能なことが開示されている。ここで、商品分類は、オンラインショッピングシステムにおいて、共通して用いられるよう定められた統制キーワードであるといえ、一方、キーワードは、店舗の管理者等が任意に利用できる非統制キーワードであるといえる。「ウイスキー」といった大雑把な商品分類しか商品分類として提供されていない場合に、さらに詳細なカテゴリである「バーボン」等のキーワードを店舗管理者が商品にキーワードとして付与することとし、当該店舗内では該当する商品群に「バーボン」等のキーワードを一貫して付与するようにすることは、キーワードの一使用態様にすぎず、この場合、店舗内で該当する商品群に対して一貫して付与される「バーボン」等のキーワードは、商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリといえる。
また、オンラインショッピングシステムで利用されるデータベースは、テーブル構成を有するリレーショナルデータベースで構築されることが一般的であるから、刊行物2発明において、商品分類(本件訂正発明の共通カテゴリを示す情報に相当)やキーワード(本件訂正発明の店舗カテゴリに対応)、商品説明等の商品情報を格納する商品情報データベースとして、一般的に用いられるテーブル構成を有するリレーショナルデータベースを採用すれば、商品分類やキーワード、商品説明等の商品情報を商品情報テーブルに保存しておき、商品が選択された際に、商品情報テーブルを検索して、商品情報テーブルに格納された商品説明等の商品情報を取得することとなる。
さらに、刊行物2発明には、検索商品一覧画面において、商品名をクリックすると、ショッピングモールサーバ120の店舗情報管理部143により商品データベース部240において記録されているWWWサーバ160により商品情報表示画面が生成され、購入者端末700に送信される構成が開示されており、商品情報表示画面においては、店舗名、商品名、商品ID、価格、送料、商品の写真および商品の仕様/内容の説明などが表示され、商品名、商品の説明文、仕様/内容説明、価格、送料は、商品データベース部240において記録されているものであるから、商品データベースを検索した取得した商品情報をWWWサーバで商品情報表示画面としてWebページデータを生成して購入者端末(クライアント)に送信しているといえる。しかし、刊行物2に、選択された商品情報の表示の際に、キーワード(本件訂正発明の店舗カテゴリに対応)や当該キーワードに該当する商品情報を商品情報表示画面において表示することが記載されていないことは、上述のとおりである。

以上から、共通カテゴリを示す情報と店舗カテゴリを示す情報を商品情報テーブルに格納しておき、商品選択の際に、商品情報テーブルを検索して、取得された商品情報をWebページデータとして生成してクライアントに送信することは、刊行物1ないし3から容易に想到し得たものであったとしても、上述したように、刊行物1ないし3には、少なくとも、選択された商品情報の表示の際に、店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を表示することが記載されていないから、刊行物1発明ないし刊行物3発明に基づいて、表示された商品がユーザによって選択された旨がクライアント装置から通知された場合に、記憶部に記憶された商品情報テーブルを検索し、店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を記憶部から取得してWebページデータを生成して、クライアントに送信する構成とすることは、当業者が容易に想到し得たものとはいえない。

そうすると、本件訂正発明が刊行物1発明ないし刊行物3発明に基づいて当業者が容易に発明できたということはできず、他に、独立して特許を受けられない理由もないから、独立して特許を受けることができるものである。

また、本件訂正後の請求項5および6は、本件訂正後の請求項4を引用しているから、上記相違点3に係る構成要件を備えており、また、本件訂正後の請求項7も、本件訂正後の請求項4の発明のカテゴリを変更したものであるから、本件訂正後の請求項4の発明と同様に、刊行物1発明ないし刊行物3発明に基づいて当業者が容易に発明できたということはできず、他に、独立して特許を受けられない理由もないから、独立して特許を受けることができるものである。

第5 むすび

以上のとおりであるから、本件審判の請求による訂正事項1ないし4は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであって、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合する。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
電子ショッピングモールシステム
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子ショッピングモール内の各店舗が、自店舗の取扱商品を管理するためのカテゴリをカスタマイズできる電子ショッピングモールシステム、管理装置、管理方法、プログラム、情報処理装置、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、電子ショッピングモールをインターネット上で運営するためのショッピングモールシステムが普及している。例えば、特許文献1には、ユーザがインターネットを介して容易に商品購入注文ができるシステムが開示されている。
【0003】
ショッピングモールシステムのデータベースには、電子ショッピングモールに出店する各店舗が取り扱っている商品に関する商品情報が記憶されている。ショッピングモールシステムは、このデータベースに記憶された情報に基づいて、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)等を用いて各店舗の紹介画面や各店舗が扱う商品の説明や購入画面をユーザのコンピュータに表示させる。ショッピングモールシステムは、多くの店舗および商品を集中的に管理することができる。
【0004】
ユーザがコンピュータにインストールされたWWW(World Wide Web)ブラウザを用いてショッピングモールシステムにアクセスすると、ショッピングモールシステムは、電子ショッピングモールの案内画面をコンピュータの画面に表示させる。この案内画面には、電子ショッピングモールの紹介文や、商品カテゴリ一覧などが含まれる。カテゴリ一覧からあるカテゴリがユーザにより選択されると、ショッピングモールシステムは、選択されたカテゴリに属するサブカテゴリ、カテゴリに属する商品、商品を販売している店名などをコンピュータの画面に表示させる。例えば、WWWブラウザを用いてユーザにより商品が選択されると、ショッピングモールシステムは、選択された商品の説明画面や購入画面を表示させる。
【特許文献1】特開2000-179100号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のショッピングモールシステムは、ショッピングモールシステムの運営者が設定したカテゴリ・サブカテゴリに従って商品を分類する。このため、各店舗が取扱商品を独自のカテゴリ・サブカテゴリに従って分類できないという問題がある。
【0006】
たとえば、ある店舗がウイスキーを取り扱う場合に、独自性を出すために、”ウイスキー”のカテゴリと、”モルトウイスキー”と”グレーンウイスキー”と”ブレンデッドウイスキー”のサブカテゴリとを用意して商品の違いを表現したいとしても、ショッピングモールシステムが”ウイスキー”のカテゴリのみを認める場合は、いずれも同じカテゴリの商品として扱われてしまう。これでは、この店舗の意図した通りに商品の違いを表現できず、その店舗の独自性を失わせる。
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたもので、1つのショッピングモールに属しつつ各店舗が独自性をアピールできる柔軟性に富んだ電子ショッピングモールシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の観点に係る電子ショッピングモールシステムは、
電子ショッピングモールを管理するサーバ装置と、当該電子ショッピングモールに回線網を介して接続するクライアント装置とを用いる電子ショッピングモールシステムであって、
前記サーバ装置は、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報を記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記サーバ装置から取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部が取得した前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とをモニタに表示する表示部と、
前記表示された商品がユーザによって選択された場合に、前記表示された商品が選択された旨を前記サーバ装置に通知し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記サーバ装置から取得する第2の取得部と、
を備え、
前記第2の送信部は、前記表示された商品が選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアントに送信し、
前記表示部は、前記第2の取得部が取得した前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記モニタに更に表示する、
ことを特徴とする。
【0009】
前記共通カテゴリ及び前記店舗カテゴリは、当該共通カテゴリ及び当該店舗カテゴリに分類される商品を更に細かく分類するためのカテゴリを含み、
前記第1の送信部は、前記電子ショッピングモールの前記共通カテゴリに従ったクライアント利用上最下位(以下、単に最下位という)のカテゴリを示す情報を取得する場合、当該最下位のカテゴリに属する商品を、前記共通カテゴリに予め対応づけられた順番に従って配列した情報を取得して前記クライアント装置に送信し、
前記第2の送信部は、前記店舗カテゴリに従った最下位のカテゴリを示す情報を取得する場合、当該最下位のカテゴリに分類され、かつ、当該店舗が取り扱う商品を、前記店舗カテゴリに予め対応づけられた順番に従って配列した情報を取得して前記クライアント装置に送信してもよい。
【0010】
前記第1の送信部及び前記第2の送信部は、
前記クライアント装置から、前記記憶部に記憶された情報を検索するための検索条件を取得して、当該検索条件に基づいて前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を検索し、当該検索の結果得られた前記商品の数が所定数である場合、当該商品を購入するための情報と、当該商品を販売する店舗に関する情報とを取得して前記クライアント装置に送信してもよい。
【0011】
本発明のその他の観点に係る管理装置は、
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理する管理装置であって、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が保存された、商品情報テーブルを記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品情報テーブルを検索し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得してWebページデータを生成し、前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
前記共通カテゴリ及び前記店舗カテゴリは、当該共通カテゴリ及び当該店舗カテゴリに属する商品を更に細かく分類するためのカテゴリを含み、
前記第1の送信部は、前記電子ショッピングモールの前記共通カテゴリに従ったクライアント利用上最下位(以下、単に最下位という)のカテゴリを示す情報を取得する場合、当該最下位のカテゴリに属する商品を、前記共通カテゴリに予め対応づけられた順番に従って配列した情報を取得して前記クライアント装置に送信し、
前記第2の送信部は、前記店舗カテゴリに従った最下位のカテゴリを示す情報を取得する場合、当該最下位のカテゴリに分類され、かつ、当該店舗が取り扱う商品を、前記店舗カテゴリに予め対応づけられた順番に従って配列した情報を取得して前記クライアント装置に送信してもよい。
【0013】
前記第1の送信部及び前記第2の送信部は、
前記クライアント装置から、前記記憶部に記憶された情報を検索するための検索条件を取得して、当該検索条件に基づいて前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を検索し、当該検索の結果得られた前記商品の数が所定数である場合、当該商品を購入するための情報と、当該商品を販売する店舗に関する情報とを取得して前記クライアント装置に送信してもよい。
【0014】
本発明のその他の観点に係る管理方法は、
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理し、記憶部を有する管理装置で実行される管理方法であって、
前記記憶部は、前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が保存された、商品情報テーブルを記憶し、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップで送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品情報テーブルを検索し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得してWebページデータを生成し、前記クライアントに送信する第2の送信ステップと、
を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明のその他の観点に係るプログラムは、
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理するコンピュータを、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリと示す情報を記憶する記憶部、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信部、
として機能させることを特徴とする。
【0016】
本発明のその他の観点に係る情報処理装置は、
電子ショッピングモールに回線網を介して接続する情報処理装置であって、
前記電子ショッピングモールを管理する管理装置から、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリを示す情報と当該共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部が取得した前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とをモニタに表示する表示部と、
前記表示された商品がユーザによって選択された場合に、前記表示された商品が選択された旨を前記管理装置に通知し、前記電子ショッピングモールに出店する店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリを示す情報と当該店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記管理装置から取得する第2の取得部と、
前記電子ショッピングモールに出品された商品の選択指示入力と、前記共通カテゴリと前記店舗カテゴリとのどちらで当該商品を分類するかを示す分類指示入力とを受け付けて、当該分類指示入力に基づいて、当該選択指示入力が示す商品に関する情報を、前記第1の取得部により取得された前記共通カテゴリ、又は、前記第2の取得部により取得された前記店舗カテゴリのいずれか一方で分類するように制御する制御部と
を備え、
前記表示部は、前記第2の取得部が取得した前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記モニタに更に表示する、
ことを特徴とする。
【0017】
本発明のその他の観点に係る情報処理方法は、
電子ショッピングモールに回線網を介して接続する情報処理装置で実行する情報処理方法であって、
前記電子ショッピングモールを管理する管理装置から、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリを示す情報と当該共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを取得する第1の取得ステップと、
前記第1の取得ステップで取得した前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とをモニタに表示する表示ステップと、
前記表示された商品がユーザによって選択された場合に、前記表示された商品が選択された旨を前記管理装置に通知し、前記電子ショッピングモールに出店する店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリを示す情報と当該店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記管理装置から取得する第2の取得ステップと、
前記電子ショッピングモールに出品された商品の選択指示入力と、前記共通カテゴリと前記店舗カテゴリとのどちらで当該商品を分類するかを示す分類指示入力とを受け付けて、当該分類指示入力に基づいて、当該選択指示入力が示す商品に関する情報を、前記第1の取得ステップにより取得された前記共通カテゴリ、又は、前記第2の取得ステップにより取得された前記店舗カテゴリのいずれか一方で分類するように制御する制御ステップと、
を備え、
前記表示ステップでは、前記第2の取得ステップで取得した前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記モニタに更に表示する、
ことを特徴とする。
【0018】
本発明のその他の観点に係るプログラムは、
電子ショッピングモールに回線網を介して接続するコンピュータを、
前記電子ショッピングモールを管理する管理装置から、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリを示す情報と当該共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを取得する第1の取得部、
前記第1の取得部が取得した前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とをモニタに表示する表示部、
前記表示された商品がユーザによって選択された場合に、前記表示された商品が選択された旨を前記管理装置に通知し、前記電子ショッピングモールに出店する店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリを示す情報と当該店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記管理装置から取得する第2の取得部、
前記電子ショッピングモールに出品された商品の選択指示入力と、前記共通カテゴリと前記店舗カテゴリとのどちらで当該商品を分類するかを示す分類指示入力とを受け付けて、当該分類指示入力に基づいて、当該選択指示入力が示す商品に関する情報を、前記第1の取得部により取得された前記共通カテゴリ、又は、前記第2の取得部により取得された前記店舗カテゴリのいずれか一方で分類するように制御する制御部、
として機能させ、
前記表示部は、前記第2の取得部が取得した前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記モニタに更に表示する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザは、電子ショッピングモール全体の共通カテゴリだけでなく、各店舗が独自に設定したカテゴリにも基づいて、商品を閲覧、選択、購入等することができ、店舗の独自性を反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ショッピングモールシステムの全体の構成を示す図である。
【図2】運営サーバ装置の構成を示す図である。
【図3】(a)ショッピングモール全体に設定された共通カテゴリによる分類の例を示す図である。(b)ショッピングモールに参加する店舗が独自に設定した店舗カテゴリ分類の例を示す図である。
【図4】商品を並び替えて表示する際の表示順を示すデータの例である。
【図5】商品情報保存部に保存される商品情報テーブルの構造の例を示す図である。
【図6】店舗情報保存部に保存される店舗情報テーブルの構造の例を示す図である。
【図7】クライアント装置の構成を示す図である。
【図8】(a)?(e)は、ショッピングモール全体の共通カテゴリによる分類に基づいて、商品やカテゴリを表示する画面の例である。
【図9】商品・店舗表示処理のフローチャートである。
【図10】商品・店舗表示処理のフローチャートの続きである。
【図11】店舗が独自に設定した店舗カテゴリによる分類に基づいて、商品やカテゴリを表示する画面の例である。
【符号の説明】
【0021】
1 ショッピングモールシステム
100 運営サーバ装置
110 制御部
120 記憶部
130 通信制御部
140 商品情報保存部
141 商品情報テーブル
150 店舗情報保存部
151 店舗情報テーブル
190 バス
200 クライアント装置
210 商品ID
220 商品名
230 価格
240 ショッピングモールカテゴリ名
250 店舗カテゴリ名
260 店舗キーワード
270 商品紹介
280 商品画像
290 登録日
300 ネットワーク
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施形態に係る電子ショッピングモールシステムを、図面を参照して説明する。
【0023】
本実施形態のショッピングモールシステム1は、図1に示すように、運営サーバ装置100と、ネットワーク300を介して運営サーバ装置100に接続されるクライアント装置200(図中では200A?200C)とから構成される。本図にはクライアント装置200は3台しか記載されていないが、台数に制限はない。ネットワーク300は典型的にはインターネットであるが、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、専用回線など他のネットワークであってもよい。
【0024】
運営サーバ装置100は、図2に示すように、制御部110と、記憶部120と、通信制御部130と、商品情報保存部140と、店舗情報保存部150と、バス190とから構成される。制御部110と、記憶部120と、通信制御部130と、商品情報保存部140と、店舗記憶情報部150とはバス190で相互に接続される。
【0025】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)を有し、記憶部120に記憶された動作プログラムに基づき、演算処理を行い、各部を制御する。
【0026】
記憶部120は、たとえば、ワークエリアとなるRAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、ハードディスクと、を有し、制御部110の動作を制御するためのOS(Operating System)、アプリケーションプログラム等を記憶する。記憶部120に記憶されるアプリケーションプログラムとしては、例えば、商品情報保存部140にデータを書き込み、変更し、また消去等をするプログラム、店舗情報保存部150にデータを書き込み・変更・消去等をするプログラム、ユーザが指定した条件に従って商品情報保存部140と店舗情報制御部150を検索し、条件に合致する商品や店舗を抽出する検索プログラム、店舗の紹介画面や検索結果を含むWWWページを生成してクライアント装置200に送信するWWWサーバプログラム等を含む。
【0027】
また、記憶部120は、図3(a)に示すように、この電子ショッピングモール全体で共通な分類方法で商品を分類するために用いられる商品カテゴリ(以下、「共通カテゴリ」と呼ぶ)を任意のデータ形式で記憶する。この共通カテゴリは、第1階層、第2階層などのように複数の階層構造を有している。階層の数は任意に設定できる。
また、記憶部120は、図4に示すように、検索処理で複数の商品が検索された際に、商品を表示する順番を規定する、表示順データを記憶する。例えば、商品の登録順(新しい順・古い順)、商品番号順(昇順・降順)、価格順(昇順・降順)、納品日数順(昇順・降順)等を設定するためのデータが格納されている。記憶部120は、1つの表示順データに対応づけて、そのデータを有効とするか無効とするかを示すフラグを記憶してもよい。
【0028】
通信制御部130は、たとえば、NIC(Network Interface Card)のような通信装置を有し、制御部110の制御により、運営サーバ装置100とクライアント装置200との間のデータの送受信を行う。
【0029】
商品情報保存部140は、たとえば、ハードディスク装置から構成され、電子ショッピングモールに出店する店舗別に、その店舗の取り扱い商品の情報を保存する。例えば、商品情報保存部140は、図5に示すような商品情報テーブル141を記憶する。商品情報テーブル141の各エントリには、商品ID210、商品名220、価格230、ショッピングモールカテゴリ名240、店舗カテゴリ名250、店舗キーワード260、商品紹介270、商品画像280、登録日290、その他情報が保存される。
【0030】
商品ID210は、電子ショッピングモールに出店する全店舗および全商品にユニークな識別情報である。したがって、店舗が同一でも商品が異なる場合や、商品が同一でも店舗が違う場合は、それぞれの商品ID210は異なる。商品ID210から、店舗および商品が特定できる。
【0031】
商品名220はその商品の名称である。価格230はその商品の単価である。ショッピングモールカテゴリ名240は、電子ショッピングモール全体で用いられる共通カテゴリで分類されたその商品のカテゴリ名である。なお、カテゴリが階層化されている場合には、最下位のサブカテゴリ名が設定される。店舗カテゴリ名250は、各店舗が独自に設定したカテゴリ(以下、「店舗カテゴリ」と呼ぶ)で分類されたその商品のカテゴリ名である。なお、カテゴリが階層化されている場合には、最下位のサブカテゴリ名が設定される。店舗キーワード260は、その商品を表すために任意に設定されたキーワードであり、例えば、その商品の特徴を端的に表現する1又は複数の単語である。
【0032】
商品紹介文270は、その商品への購買意欲を高めるために紹介するキャッチフレーズなどの文章である。画像280は、商品の写真等、任意の画像である。登録日290は、その商品が電子ショッピングモールに登録された日付を示す情報であり、日付は制御部110によって自動的に付加される。なお、日付の代わりに、あるいは日付に加えて、電子ショッピングモールに登録された時刻が記憶されていてもよい。
【0033】
店舗情報保存部150は、たとえば、ハードディスク装置から構成され、電子ショッピングモールに出店している店舗に関する情報を格納する。具体的には、店舗情報保存部150は、電子ショッピングモールに出店する各店舗の情報を格納した店舗情報テーブル151を記憶する。図6に例示するように、店舗情報テーブル151は、店舗特定データ310、店舗の紹介画面データ320、やカテゴリ定義情報330、表示情報340を記憶する。
【0034】
店舗特定データ310は、店舗名、店舗ID等、店舗を識別するためのデータである。
店舗紹介画面データ320は、店舗を紹介するためのデータである。例えば、店舗紹介画面データ320は、各商店の紹介用のHTML文書などから構成され、店舗の個性を現すコピーやロゴマーク等を含む。
カテゴリ定義情報330は、任意のデータ形式で、図3(b)に例示されるような、店舗独自の店舗カテゴリの構造を定義する。カテゴリ定義情報330は、各店舗が所定のエディタなどを用いて任意に修正可能である。
また、表示情報340は、図4に示した内容と同様に、検索された商品をどのような順番で表示するかを定義する情報である。
【0035】
クライアント装置200は、たとえば、一般のパーソナルコンピュータから構成される。クライアント装置200は、WWWブラウザ等、電子ショッピングモールで商品を閲覧したり購入したりするための所定のソフトウェアアプリケーションが動作する装置である。クライアント装置200は、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)などの携帯端末であってもよい。クライアント装置200は、WWWブラウザを介して運営サーバ装置100に指示を行い、運営サーバ装置100から受けたデータを表示する機能を有する。本実施形態では一般に用いられているWWWブラウザを用いるが、他の同様の機能を有するソフトウェアアプリケーションでもよい。
【0036】
図7は、クライアント装置200の構成を示す図である。クライアント装置200は、入力部410、出力部420、記憶部430、制御部440、通信制御部450、及び、DVD-ROM(Digital Versatile Disk-Read Only Memory)ドライブ460を備える。
入力部410は、キーボードやマウスなどの入力装置を有し、これらの入力装置からデータ入力や指示入力を受け付けて、これらに対応する制御信号を制御部440に入力する。入力部410は、フラッシュメモリなどの取り外し可能な外部メモリを備えていてもよい。
出力部420は、モニタやスピーカなどの出力装置を備え、制御部440の制御により、静止画像・動画像などの映像をモニタに出力したり、音声をスピーカに出力したりする。
記憶部430は、ハードディスク、RAM、ROMを有し、制御部440により実行されるOS、制御プログラム、各種データなどを記憶する。
制御部440は、CPUを有し、記憶部430に記憶されたOS、制御プログラムを実行してクライアント装置200全体の制御を行う。
通信制御部450は、NICなどを有し、クライアント装置200とネットワーク300とを接続する。
DVD-ROMドライブ460は、DVD-ROMやCD-ROMからデータを読み出して、読み出したデータを制御部440に入力する。なお、クライアント装置200は、他の記録媒体からデータを読み出す装置を備えていてもよい。
【0037】
次に、上記構成のショッピングモールシステム1の動作を説明する。
(運営サーバ装置100での事前準備)
運営サーバ装置100は、記憶部120に登録されている電子ショッピングモール全体の共通カテゴリに基づいて、各カテゴリのWebページを予め用意して、記憶部120に格納しておく。
【0038】
例えば、運営サーバ装置100は、図3(a)に示す共通カテゴリに基づいてWebページを表示するためのWebページ用データを記憶部120に格納する。例えば、図8(a)は、このショッピングモールシステム1にアクセスしたときに最初にモニタに表示される商品選択Webページである。この共通カテゴリで「食品」を選択すると、図8(b)のようにサブカテゴリを表示する。このサブカテゴリで「飲料」を選択すると、図8(c)のように更にサブカテゴリを表示する。このサブカテゴリで「アルコール」を選択すると、図8(d)のように更にサブカテゴリを表示する。このサブカテゴリで「ウイスキー」を選択すると、図8(e)のように商品の詳細を表示する。最下層のカテゴリが選択されると、そのカテゴリに分類されている商品が抽出され、図4に示すような表示順で表品が表示される。各Webページには、検索用のキーワードを入力する入力エリアと検索開始を指示する検索ボタンとを配置されるのが望ましい。なお、これらの表示画面は1つの例に過ぎず任意に変更できる。
【0039】
(商品・店舗表示処理)
次に、ユーザがクライアント装置200から運営サーバ装置100にアクセスし商品を閲覧・購入するときに運営サーバ装置100が行う処理を、図9と図10のフローチャートを参照して説明する。
【0040】
クライアント装置200は、WWWブラウザ上でのユーザの操作指示に従って、運営サーバ装置100にアクセスする。
運営サーバ装置100の制御部110は、通信制御部130を介してこのアクセスを受け付け、予め用意している電子ショッピングモールのトップページデータ(例えば、図8(a)に示すようなもの)をクライアント装置200に送信する。クライアント装置200の制御部440は、通信制御部450を介してこのトップページデータを受信し、出力部420を制御してモニタにトップページを表示する。
【0041】
ユーザがクライアント装置200の入力部410が備える入力装置を操作して、トップページ上の任意の共通カテゴリが選択されると、制御部440は、選択されたショッピングモールカテゴリ名240と、そのカテゴリ名が共通カテゴリに基づいたものであることを示す情報を、通信制御部450を制御して運営サーバ装置100に通知する。
【0042】
運営サーバ装置100の制御部110は、ショッピングモールカテゴリ名240が選択されたか否かを判定する(ステップS101)。制御部110は、選択されたショッピングモールカテゴリ名240などの情報をクライアント装置200から受信したか否かに基づいて判定する。
ショッピングモールカテゴリ名240が選択されないと判別した場合(ステップS101;NO)、制御部110はステップS103の処理に進む。
一方、ショッピングモールカテゴリ名240が選択されたと判定した場合(ステップS101;YES)、制御部110は、選択されたショッピングモールカテゴリ名240に対応するWebページデータを、通信制御部130を制御してクライアント装置200に送信する(ステップS102)。クライアント装置200の制御部440は、このWebページデータに基づいてWebページをモニタに表示する。
【0043】
ユーザは、電子ショッピングモールの共通カテゴリに基づいて、サブカテゴリがある場合にはさらに任意のサブカテゴリを選択することができる。例えば、図8に示すように、「モルトウイスキー」を購入したいユーザは、トップページで、「食品」を選択し、次のページで「飲料」を選択し、さらに次のページで、「アルコール」を選択する。さらにユーザは、次のページで「モルトウイスキー」のカテゴリが存在しないために、最も近いと思われる「ウイスキー」のカテゴリを選択する。
【0044】
なお、ステップS101で受信したショッピングモールカテゴリ名240が最下位階層のカテゴリである場合には、運営サーバ装置100は、選択された最下位階層のカテゴリ用のWebページデータ(即ち、そのカテゴリとそのカテゴリに分類される商品とその商品を提供する店舗などを示すデータ)を、商品情報テーブル141を検索して抽出し、所定の表示順に並び替えたWebページデータを送信する。なお、このページは、たとえば、CGI(Common Gateway Interface)によりその場で生成してもよい。
ここで運営サーバ100から送信されるデータは、各店舗が独自に定めた店舗カテゴリを用いないで生成されたデータである。
【0045】
ユーザは、所望の商品の商品ID又は商品名を選択する。クライアント装置200の制御部440は、通信制御部450を制御して、選択された商品を示す情報を運営サーバ装置100に送信する。
【0046】
制御部110は、クライアント装置200によって商品が選択されたか否かを判定する(ステップS103)。制御部110は、選択された商品を示す情報を受け取ったか否かに基づいて判定する。
商品が選択されないと判定した場合(ステップS103;NO)、制御部110はステップS105の処理に進む。
一方、商品が選択されたと判定した場合(ステップS103;YES)、制御部110は、選択された商品を販売する店舗の商品情報テーブル141を検索する。そして、制御部110は、通知された商品に対応付けられた商品名220と、価格230と、ショッピングモールカテゴリ名240と、店舗カテゴリ名250と、商品紹介270と、商品画像280とを読み出す。また、制御部110は、店舗情報保存部150にアクセスし、店舗情報テーブル151に記憶されたこの店舗の紹介画面データ320(店舗の個性を現すコピーやロゴマークなど)及び店舗別のカテゴリ定義情報330を読み出す。さらに、制御部110は、選択された商品に関する情報と、店舗独自の情報を含む店舗紹介のWebページデータを生成し、クライアント装置200に送信する(ステップS104)。クライアント装置200の制御部440は、受信したWebページデータに基づいて店舗紹介Webページを表示する。
【0047】
例えば、図11(a)は、ステップS104で送信されるWebページデータに基づいてモニタに表示される店舗紹介Webページの一例である。図示するように、このWebページには、店舗紹介表示領域710と、その商品に対応する店舗カテゴリ表示領域720と、店舗独自のカテゴリ体系表示領域730と、商品写真表示領域740と、商品紹介表示領域750と、商品購入ボタン760、検索ボタン770とが表示される。なお、このWebページに表示されるデータはこれらに限定されない。
【0048】
次に、店舗紹介Webページ(図11(a))上で、店舗カテゴリ表示領域720を選択すると、クライアント装置200の制御部440は、店舗カテゴリ表示領域720が選択された旨の通知を運営サーバ装置100に通知する。
【0049】
運営サーバ装置100の制御部110は、店舗カテゴリ表示領域720が選択されたか否かを判別する(ステップS105)。
店舗カテゴリ表示領域720が選択されないと判別した場合(ステップS105;NO)、制御部110はステップS107の処理に進む。
一方、店舗カテゴリ表示領域720が選択されたと判別した場合(ステップS105;YES)、制御部110は、店舗情報テーブル151に格納されている店舗カテゴリ定義情報340に基づいたWebページデータを生成し、クライアント装置200に送信する(ステップS106)。例えば、クライアント装置200の制御部440は、Webページデータを受信して、図11(b)に示すようなカテゴリ選択Webページをモニタに表示する。なお、選択された店舗カテゴリ表示領域720に表示されたカテゴリが最下位のカテゴリの場合には、制御部110は、商品情報保存部141にアクセスし、その店舗の商品情報を検索し、そのカテゴリに分類される商品を抽出してWebページデータを生成して送信する。
ここで送信されるWebページデータは、その店舗が独自に設定した店舗カテゴリを用いて表品情報を表示するためのデータである。
【0050】
クライアント装置200の制御部440は、Webページデータを受信すると、このWebページデータに基づいて、商品選択Webページをモニタに表示する。例えば、制御部440は、図11(c)に示すような商品選択Webページを表示する。ユーザは、カテゴリ選択Webページでは、任意のカテゴリを選択でき、商品選択Webページでは、そのカテゴリに分類される任意の商品を選択できる。
【0051】
次に、ユーザが、図8(e)に例示する商品選択Webページで店舗を選択すると、クライアント装置200の制御部440は、店舗が選択された旨を運用サーバ100に通知する。
【0052】
運営サーバ装置100の制御部110は、店舗が選択されたか否かを判別する(ステップS107)。
店舗が選択されないと判別した場合(ステップS107;NO)、制御部110はステップS109の処理に進む。
一方、店舗が選択されたと判別した場合(ステップS107;YES)、制御部110は、選択された店舗の店舗紹介Webページデータを作成し、クライアント装置200に送信する(ステップS108)。この店舗紹介Webページは、店舗紹介や店舗独自の店舗カテゴリなどを含む。例えば、図11(a)のような店舗紹介Webページと同様の内容である。ただし、この場合には具体的な商品が選択されていないので商品写真表示領域740と商品紹介表示領域750は無くてもよい。
【0053】
次に、ユーザが各Webページ上の検索用キーワード入力欄にキーワードを入力し、検索ボタン770を押下すると、クライアント装置200の制御部440は、Webページの種類を特定する情報と、検索キーワードと、検索指示とを、運営サーバ装置100に送信する。
【0054】
運営サーバ装置100の制御部110は、これらの情報を受信して、図8(a)?(e)に示すような電子ショッピングモール全体で用いられる共通ページを用いた検索指示か否かを判別する(ステップS109)。
検索指示が電子ショッピングモールの共通ページを用いたものであると判別した場合(ステップS109;YES)、制御部110は、商品情報保存部140に記憶されたキーワードと、受信した検索キーワードとに基づいて、商品を抽出する。さらに、制御部110は、所定の表示順に並べ替えて、図8(e)に例示するような商品選択Webページを表示するためのデータを生成し、クライアント装置200に送信する(ステップS110)。以後の処理は、上述と同様である。
【0055】
検索指示が電子ショッピングモールの共通ページを用いたものでないと判別した場合(ステップS109;NO)、制御部110は、図11(a)?(c)に示すような店舗ページを用いたものか否かを判別する(ステップS111)。
検索指示が店舗ページを用いたものでないと判別した場合(ステップS111;NO)、制御部110はステップS113の処理に進む。
一方、検索指示が店舗ページを用いたものであると判定した場合(ステップS111;YES)、制御部110は、商品情報保存部140に記憶されたキーワードと、受信した検索キーワードとに基づいて、商品を抽出する。さらに、制御部110は、所定の表示順に並べ替えて、図11(a)に例示するような店舗紹介Webページ、図11(b)に例示するようなカテゴリ選択Webページ、又は、図11(c)に例示するような商品選択Webページを表示するためのデータを生成し、クライアント装置200に送信する(ステップS112)。以後の処理は、上述と同様である。
【0056】
ここで、ステップS110と112で、検索の結果、抽出された商品の数が1つだけの場合には、その商品に係る商品データとその商品を販売する店舗の紹介とを含む図11(a)に示すようなページを表示するためのWebページデータを生成してクライアント装置200に送信することが望ましい。また、抽出された商品の数が2以上の所定数の場合にも、商品とその商品を販売する店舗の紹介とを含むWebページデータを生成するようにしてもよい。
【0057】
次に、ユーザが図11(a)に示すような店舗紹介Webページで購入ボタン760を押下すると、クライアント装置200の制御部440は、購入する商品を特定する情報と、購入ボタン760が押下された旨の通知を運用サーバ100に送信する。
【0058】
運営サーバ装置100の制御部110は、これらの情報を受信して、商品の購入処理を行うか否かを判別する(ステップS113)。
商品の購入処理を行わないと判別した場合(ステップS113;NO)、制御部110はステップS115の処理に進む。
一方、商品の購入処理を行うと判別した場合(ステップS113;YES)、制御部110は、選択された商品の購入処理を実行する(ステップS114)。なお、購入処理の手法や課金の手法は任意である。例えば、いわゆる買い物カゴの表示処理、ユーザ認証処理、クレジットカードによる決済処理、電子マネーによる決済処理などの既知の技術を組み合わせて実行される。
【0059】
次に、ユーザが商品のキャンセルなどその他指示入力を行うと、クライアント装置200の制御部440は、その指示入力に対応する指示信号を運営サーバ装置100に送信する。
【0060】
運営サーバ装置100の制御部110は、この指示信号を受信して、その他の指示入力があるか否かを判別する(ステップS115)。
その他の指示入力がないと判別した場合(ステップS115;NO)、制御部110は商品・店舗表示処理を終了する。
一方、その他の指示入力があると判別した場合(ステップ115;YES)、制御部110は、その指示入力に応じた処理を行い(ステップ116)、商品・店舗表示処理を終了する。
【0061】
(商品・カテゴリの更新処理)
ショッピングモールシステムの運営者は、商品やカテゴリを適宜入れ替えて変更することができる。運営者は、運営サーバ装置100に接続された入出力装置(図示せず)を操作し、たとえば、ID(識別情報)とパスワードなどアクセスに必要な情報を予め取得する。記憶部120は、これらのIDやパスワードを対応づけて記憶する。制御部110は、入力されたIDやパスワードが、記憶部120に記憶されたIDやパスワードと一致するか否かを判別する。一致すれば、商品や共通カテゴリの更新を許可する。すなわち、制御部110は、記憶部120に格納されている図3(a)の共通カテゴリ、図4の表示順データ、図5の商品情報テーブル141、図6の店舗情報テーブル151の変更を許可する。運営者は、必要に応じて、入力装置を用いて各内容を修正する。制御部110は、修正されたデータを記憶部120に記憶する。
【0062】
また、店舗の管理者・従業員は、自店舗の商品やカテゴリを変更したり削除したりすることができる。
店舗の管理者・従業員は、図示せぬ店舗用端末を用いて操作し、例えば、IDとパスワードなどアクセスに必要な情報を予め取得する。記憶部120は、これらのIDやパスワードを対応づけて記憶する。制御部110は、入力されたIDやパスワードが、記憶部120に記憶されたIDやパスワードと一致するか否かを判別する。一致すれば、商品や店舗カテゴリの更新を許可する。すなわち、制御部110は、図3(b)の店舗カテゴリ、図5の商品情報テーブル141のうち自店舗に関する部分、図6の店舗情報テーブル151のうち自店舗に関する部分の変更を許可する。店舗の管理者・従業員は、所定の編集プログラムなどを用いてこれらのデータを編集・更新・削除する。制御部110は、修正されたデータを記憶部120に記憶する。
同様に、店舗の管理者・従業員は、取り扱い商品を追加することができる。管理者・従業員は、追加したい商品の商品名220と、価格230と、ショッピングモールカテゴリ名240と、店舗カテゴリ名250と、店舗キーワード260と、商品紹介270と、商品画像280とを対応付けて入力し、運営サーバ装置100に追加の指示と共に送信する。運営サーバ装置100の制御部110は、商品情報テーブル141にこれらのデータを記憶する。また、制御部110は、ユニークな商品IDを生成し、また、内部タイマ等から登録日を取得して、一緒に記憶する。
【0063】
以上説明したように、この実施形態のショッピングモールシステムでは、ユーザは利用開始時には、電子ショッピングモールの共通のルールに従って商品を絞り込み、購入することができる。一方、商品を選択した後は、店舗が独自に決めたルールに従って商品を絞り込み、購入することができる。従って、店舗の個性を発揮して、他店舗との差別化を図ることができる。
【0064】
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形および応用が可能である。
【0065】
上記実施形態では、電子ショッピングモールに出店する店舗は商品を販売するが、販売するものは、商品に限らなくともよい。たとえば、「ふとんの水洗いクリーニングサービス」といった役務を販売することも可能である。
【0066】
図5、図6等で示した各種データのデータ構造は任意に変更可能である。たとえば、店舗情報保存部150が保存するデータは、テキストデータ、動画像データ、静止画像データ、音声データ等であってもよく、また、これらの組み合わせであってもよい。
【0067】
図8、図11で示したWebページは一例であり、実際の表示形態は任意である。
例えば、図11(a)において、店舗カテゴリ730や検索ボタン770を表示しなくてもよい。この場合、ステップS104の処理において、制御部110は、この商店について、独自の店舗カテゴリ730や検索ボタン770を表示しないWebページデータを生成すればよい。また、図11(a)において、商品のキーワードも合わせて表示してもよい。この場合、ステップS104の処理において、制御部110は、商品情報テーブル141から店舗キーワード260もさらに読み出してWebページデータを生成し、この店舗キーワード260を図11(a)の画面の適切な場所に表示させればよい。
【0068】
また、電子ショッピングモールの各店舗が、独自のドメイン名を有し、各店舗のページの運営は、当該ドメイン名を用いて行ってもよい。
例えば、運営サーバ装置100は、DNS(Domain Name Service)サーバに、各店舗のドメイン名が運営サーバ装置100のドメイン名のエイリアスとするように設定する。このように設定すれば、ユーザはどちらのドメイン名を用いてもよいことになりシステムの利便性が増す。
【0069】
また、ブラウザのURLの表示方法を変えることもできる。
例えば、図7(d)の画面で、ユーザが商品IDまたは商品名をクリックしたとき、商品情報を表示するためのCGIと、店舗情報を表示するためのCGIは共通のURL(例えば、“http://www.shoppingmall.com/cgi-bin/search.cgi”など)を持つ。
このCGIを使うと、制御部440は、図11(a)に示される画面を表示する。ここで、例えばブラウザに“http://www.shoppingmall.com/cgi-bin/search.cgi”というURLが表示されると、電子ショッピングモールから店舗の中へと入る雰囲気が出ない。
そこで、図7(e)のような電子ショッピングモール全体の共通ページで商品IDをクリックすると、例えば、“http://www.store.com/cgi-bin/search.cgi?id=112233”というURLがブラウザに表示されるようにする。ここで、?id=112233とは、商品ID“112233”である商品を表示する、という意味を表す引数である。“http://www.store.com/cgi-bin/search.cgi?id=112233”なるURLで示されるCGIと、“http://www.shoppingmall.com/cgi-bin/search.cgi?id=112233”なるURLで示されるCGIとは実際には同一であるが、ブラウザ上ではURLが異なって表示される。これにより、このショッピングモールから商店の中へと入る雰囲気を出すことができる。そして、ブラウザに表示するURLを変えることによって、ショッピングモールから別の店舗に入っていくという演出をして、店舗の独自性をアピールすることができる。
【0070】
ただし、上述のようにエイリアスを使って同一のアドレスに異なったURLでアクセスできるようにすると次のような不都合が生じる。例えば、ユーザが直接その商店のトップページにアクセスするためにブラウザに“http://www.store.com/”と入力してアクセスすると、ショッピングモールシステムの画面が表示される。
そこで、運営サーバ装置100の記憶部120の所定の場所に各商店の専用フォルダを作成し、そこに商店固有のデータを記憶する。。例えば、フォルダ“/store”の下に、この商店固有のデータを格納するフォルダ“/store/store-x”を用意する。また、運営サーバ装置100の制御部110は、ブラウザが店舗固有のデータ(フォルダ“/store/store-x”の中に存在するデータ)にアクセスする場合と、ブラウザに図11(a)?(c)に示すの店舗ページで店舗内の商品を検索するためのCGIを使う場合とにおいては、クライアント装置200に、店舗固有のデータや、CGIの出力結果を送信する。それ以外の場合は、クライアント装置200に、ショッピングモールシステムのドメイン名を含んだURLにジャンプするHTMLを返すように制御する。
【0071】
例えば、ユーザがブラウザを用いてURL”http://www.store.com/”にアクセスすると、DNSサーバは、運営サーバ装置100を示すアドレスを返す。続いて、運営サーバ装置100の制御部110は、記憶部120に格納されているフォルダ“/store/store-x/”にアクセスする。制御部110は、必要なファイルを読み出して、クライアント装置200に、店舗ページが表示されるWebページデータを送る。
以上の処理によって、ユーザは、ブラウザに商店独自のURLが表記された状態で、その商店独自の店舗カテゴリを用いて商品の閲覧・購入などを行うことができる。そして、店舗は、電子ショッピングモールに出店している他店舗との差別化を一層図ることができる。
【0072】
本実施形態では、運営サーバ装置100が、商品情報保存部140及び店舗情報保存部150に記憶された情報に基づいて、共通カテゴリ又は店舗カテゴリを用いて商品を分類し、分類結果をクライアント装置200に送信している。しかし、運営サーバ装置100が商品の共通カテゴリ又は店舗カテゴリに関する情報をクライアント装置200に送信し、クライアント装置200が受信した共通カテゴリ又は店舗カテゴリに基づいて商品を分類して表示するようにしてもよい。
すなわち、運営サーバ装置100の制御部110は、クライアント装置200から商品を指定する情報を受け取ると、その商品に関する情報と、その商品を販売する店舗に関する情報を商品情報保存部140及び店舗情報保存部150から取得してクライアント装置200に送信する。この時点では商品はいずれのカテゴリによっても分類されていない。一方、クライアント装置200の制御部440は、ユーザにより商品が選択されると、その商品を販売する店舗が独自に設定した店舗カテゴリと、電子ショッピングモールの全体の共通カテゴリとに関する情報を運営サーバ装置100から取得する。また、制御部440は、選択された商品に関する情報と、その商品を販売する店舗に関する情報とを取得する。そして、制御部440は、ユーザにより選択された商品とその商品を販売する店舗に関する情報を、共通カテゴリ又は店舗カテゴリを用いて分類してモニタ等に表示する。これにより、電子ショッピングモールに出店している店舗の独自性を反映できるとともに、運営サーバ装置100が行う処理の負荷を軽減することができる。
【0073】
本発明に係る運営サーバ装置100とクライアント装置200は、専用のシステムによらず、通常のコンピュータシステムを用いて実現可能である。例えば、上述の動作を実行するためのプログラムを、コンピュータが読みとり可能な記録媒体(フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM等)に格納して配布し、このプログラムをコンピュータにインストールすることにより、上述の処理を実行するように構成してもよい。また、インターネット等の通信ネットワーク上のサーバ装置が有するストレージにこのプログラムを格納しておき、通常のコンピュータシステムがダウンロード等することで運営サーバ装置100及びクライアント装置200を構成してもよい。
【0074】
また、上述の機能を、OSとアプリケーションの分担、またはOSとアプリケーションとの協働により実現する場合などには、アプリケーション部分のみを記録媒体やストレージに格納してもよい。また、搬送波にプログラムを重畳し、通信ネットワークを介して配信することも可能である。例えば、通信ネットワーク上の掲示板(Bulletin Board System)にこのプログラムを掲示し、ネットワークを介してこのプログラムを配信してもよい。そして、このプログラムを起動し、OSの制御下で、他のアプリケーションプログラムと同様に実行することにより、上述の処理を実行できるように構成してもよい。
【0075】
本出願は、2005年4月14日に出願された、日本国特許出願2005-117601号に基づく。本明細書中に日本国特許出願2005-117601号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明は、複数のカテゴリ分類方法を使い分けて、電気通信回線を介して商品・サービスなどのコンテンツを提供する、様々なシステムに応用することができる。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ショッピングモールを管理するサーバ装置と、当該電子ショッピングモールに回線網を介して接続するクライアント装置とを用いる電子ショッピングモールシステムであって、
前記サーバ装置は、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報を記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記サーバ装置から取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部が取得した前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とをモニタに表示する表示部と、
前記表示された商品がユーザによって選択された場合に、前記表示された商品が選択された旨を前記サーバ装置に通知し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記サーバ装置から取得する第2の取得部と、
を備え、
前記第2の送信部は、前記表示された商品が選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアントに送信し、
前記表示部は、前記第2の取得部が取得した前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記モニタに更に表示する、
ことを特徴とする電子ショッピングモールシステム。
【請求項2】
前記共通カテゴリ及び前記店舗カテゴリは、当該共通カテゴリ及び当該店舗カテゴリに分類される商品を更に細かく分類するためのカテゴリを含み、
前記第1の送信部は、前記電子ショッピングモールの前記共通カテゴリに従ったクライアント利用上最下位(以下、単に最下位という)のカテゴリを示す情報を取得する場合、当該最下位のカテゴリに属する商品を、前記共通カテゴリに予め対応づけられた順番に従って配列した情報を取得して前記クライアント装置に送信し、
前記第2の送信部は、前記店舗カテゴリに従った最下位のカテゴリを示す情報を取得する場合、当該最下位のカテゴリに分類され、かつ、当該店舗が取り扱う商品を、前記店舗カテゴリに予め対応づけられた順番に従って配列した情報を取得して前記クライアント装置に送信する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の電子ショッピングモールシステム。
【請求項3】
前記第1の送信部及び前記第2の送信部は、
前記クライアント装置から、前記記憶部に記憶された情報を検索するための検索条件を取得して、当該検索条件に基づいて、前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を検索し、当該検索の結果得られた前記商品の数が所定数である場合、当該商品を購入するための情報と、当該商品を販売する店舗に関する情報とを取得して前記クライアント装置に送信する、
ことを特徴とする、請求項1に記載の電子ショッピングモールシステム。
【請求項4】
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理する管理装置であって、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が保存された、商品情報テーブルを記憶する記憶部と、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部と、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品情報テーブルを検索し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報を前記記憶部から取得してWebページデータを生成し、前記クライアントに送信する第2の送信部と、
を備えることを特徴とする管理装置。
【請求項5】
前記共通カテゴリ及び前記店舗カテゴリは、当該共通カテゴリ及び当該店舗カテゴリに属する商品を更に細かく分類するためのカテゴリを含み、
前記第1の送信部は、前記電子ショッピングモールの前記共通カテゴリに従ったクライアント利用上最下位(以下、単に最下位という)のカテゴリを示す情報を取得する場合、当該最下位のカテゴリに属する商品を、前記共通カテゴリに予め対応づけられた順番に従って配列した情報を取得して前記クライアント装置に送信し、
前記第2の送信部は、前記店舗カテゴリに従った最下位のカテゴリを示す情報を取得する場合、当該最下位のカテゴリに分類され、かつ、当該店舗が取り扱う商品を、前記店舗カテゴリに予め対応づけられた順番に従って配列した情報を取得して前記クライアント装置に送信する、
ことを特徴とする、請求項4に記載の管理装置。
【請求項6】
前記第1の送信部及び前記第2の送信部は、
前記クライアント装置から、前記記憶部に記憶された情報を検索するための検索条件を取得して、当該検索条件に基づいて、前記記憶部に記憶された前記商品に関する情報を検索し、当該検索の結果得られた前記商品の数が所定数である場合、当該商品を購入するための情報と、当該商品を販売する店舗に関する情報とを取得して前記クライアント装置に送信する、
ことを特徴とする、請求項4に記載の管理装置。
【請求項7】
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理し、記憶部を有する管理装置で実行される管理方法であって、
前記記憶部は、前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリとを示す情報が保存された、商品情報テーブルを記憶し、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信ステップと、
前記第1の送信ステップで送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記記憶部に記憶された前記商品情報テーブルを検索し、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得してWebページデータを生成し、前記クライアントに送信する第2の送信ステップと、
を備えることを特徴とする管理方法。
【請求項8】
回線網を介して接続されたクライアント装置を用いた電子ショッピングモールを管理するコンピュータを、
前記電子ショッピングモールが扱う商品に対応づけて、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリと、当該商品を取り扱う店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリと示す情報を記憶する記憶部、
前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアント装置に送信する第1の送信部、
前記第1の送信部により送信された前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報が前記クライアント装置により表示された後、当該表示された商品がユーザによって選択された旨が前記クライアント装置から通知された場合に、前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記記憶部から取得して前記クライアントに送信する第2の送信部、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
電子ショッピングモールに回線網を介して接続する情報処理装置であって、
前記電子ショッピングモールを管理する管理装置から、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリを示す情報と当該共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを取得する第1の取得部と、
前記第1の取得部が取得した前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とをモニタに表示する表示部と、
前記表示された商品がユーザによって選択された場合に、前記表示された商品が選択された旨を前記管理装置に通知し、前記電子ショッピングモールに出店する店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリを示す情報と当該店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記管理装置から取得する第2の取得部と、
前記電子ショッピングモールに出品された商品の選択指示入力と、前記共通カテゴリと前記店舗カテゴリとのどちらで当該商品を分類するかを示す分類指示入力とを受け付けて、当該分類指示入力に基づいて、当該選択指示入力が示す商品に関する情報を、前記第1の取得部により取得された前記共通カテゴリ、又は、前記第2の取得部により取得された前記店舗カテゴリのいずれか一方で分類するように制御する制御部と
を備え、
前記表示部は、前記第2の取得部が取得した前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記モニタに更に表示する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項10】
電子ショッピングモールに回線網を介して接続する情報処理装置で実行する情報処理方法であって、
前記電子ショッピングモールを管理する管理装置から、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリを示す情報と当該共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを取得する第1の取得ステップと、
前記第1の取得ステップで取得した前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とをモニタに表示する表示ステップと、
前記表示された商品がユーザによって選択された場合に、前記表示された商品が選択された旨を前記管理装置に通知し、前記電子ショッピングモールに出店する店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリを示す情報と当該店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記管理装置から取得する第2の取得ステップと、
前記電子ショッピングモールに出品された商品の選択指示入力と、前記共通カテゴリと前記店舗カテゴリとのどちらで当該商品を分類するかを示す分類指示入力とを受け付けて、当該分類指示入力に基づいて、当該選択指示入力が示す商品に関する情報を、前記第1の取得ステップにより取得された前記共通カテゴリ、又は、前記第2の取得ステップにより取得された前記店舗カテゴリのいずれか一方で分類するように制御する制御ステップと、
を備え、
前記表示ステップでは、前記第2の取得ステップで取得した前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記モニタに更に表示する、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項11】
電子ショッピングモールに回線網を介して接続するコンピュータを、
前記電子ショッピングモールを管理する管理装置から、前記電子ショッピングモールの全体に設定される商品分類に基づく共通カテゴリを示す情報と当該共通カテゴリに分類される商品を示す情報とを取得する第1の取得部、
前記第1の取得部が取得した前記共通カテゴリを示す情報と前記共通カテゴリに分類される商品を示す情報とをモニタに表示する表示部、
前記表示された商品がユーザによって選択された場合に、前記表示された商品が選択された旨を前記管理装置に通知し、前記電子ショッピングモールに出店する店舗ごとに設定される商品分類に基づく店舗カテゴリを示す情報と当該店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記管理装置から取得する第2の取得部、
前記電子ショッピングモールに出品された商品の選択指示入力と、前記共通カテゴリと前記店舗カテゴリとのどちらで当該商品を分類するかを示す分類指示入力とを受け付けて、当該分類指示入力に基づいて、当該選択指示入力が示す商品に関する情報を、前記第1の取得部により取得された前記共通カテゴリ、又は、前記第2の取得部により取得された前記店舗カテゴリのいずれか一方で分類するように制御する制御部、
として機能させ、
前記表示部は、前記第2の取得部が取得した前記店舗カテゴリを示す情報と前記店舗カテゴリに分類される商品を示す情報とを前記モニタに更に表示する、
ことを特徴とするプログラム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2016-07-07 
結審通知日 2016-07-13 
審決日 2016-07-26 
出願番号 特願2007-521172(P2007-521172)
審決分類 P 1 41・ 121- Y (G06Q)
最終処分 成立  
特許庁審判長 金子 幸一
特許庁審判官 手島 聖治
野崎 大進
登録日 2010-10-01 
登録番号 特許第4598070号(P4598070)
発明の名称 電子ショッピングモールシステム  
代理人 近藤 直樹  
代理人 工藤 嘉晃  
代理人 飯田 圭  
代理人 近藤 直樹  
代理人 小林 正和  
代理人 小林 正和  
代理人 飯田 圭  
代理人 工藤 嘉晃  
代理人 近藤 直樹  
代理人 飯田 圭  
代理人 小林 正和  
代理人 工藤 嘉晃  

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