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審決分類 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する H04N
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する H04N
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する H04N
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04N
管理番号 1322586
審判番号 訂正2016-390115  
総通号数 206 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-02-24 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2016-08-30 
確定日 2016-11-25 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第5815408号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第5815408号の明細書、特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書、特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1、2について訂正することを認める。 
理由 第1 経緯
本件特許第5815408号に係る発明は、平成21年9月10日(パリ条約による優先権主張外国庁受理平成20年9月16日、米国)を国際出願日とする出願(特願2011-527806号)であって、平成27年10月2日に特許権の設定登録がなされ、その後、平成28年8月30日付けで本件審判が請求されたものである。

第2 請求
1 請求の趣旨
本件審判請求の趣旨は、特許第5815408号の明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書、特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1、2について訂正することを認める、との審決を求めるものである。

2 訂正事項
(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1について、
「前記ビデオ再生装置において、前記第1の層の更なるデータユニットを受信する間に前記第1の層のデータユニットを前記第2の層の対応するデータユニットと結合するステップであって、前記第2の層のデータユニットは、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に受信されて保存され、前記第1の層のデータユニット及び前記第2の層のデータユニットは、デジタルサンプルを含み、前記結合するステップは、
適合する同期情報を有する前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを識別することであって、
第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い決定することと、
トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と適合する、前記第2の層の前記データユニットを識別することであって、前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより、前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層の前記データユニットの前記時間的変位を決定することを含むことと、
を含むこと、
を含む、ステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成するステップと、
を含む、前記方法。」
とあるのを、
「前記ビデオ再生装置において、前記第1の層の更なるデータユニットを受信する間に前記第1の層のデータユニットを前記第2の層の対応するデータユニットと結合するステップであって、前記第2の層のデータユニットの全ては、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に受信されて保存され、前記第1の層のデータユニット及び前記第2の層のデータユニットは、デジタルサンプルを含む、前記結合するステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成するステップと、
を含み、前記結合するステップは、
合致する同期情報を有する前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを特定することを含み、
前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを特定することは、
第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い判定することと、
トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と合致する、前記第2の層のデータユニットを特定すること、
を含み、
前記第2の層のデータユニットを特定することは、前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とデジタルサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより、前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層のデータユニットの前記時間的変位を判定することを含む、前記方法。」
と訂正する。(下線は、当審が付与した。)

(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項2について、
「第2の層のデータユニットを受信する手段と、
前記第2の層の当該受信されたデータユニットをエンハンスメント層のメディアコンテナファイル内に保存する手段と、
前記第2の層のデータユニットに対応する前記第1の層のデータユニットを受信する手段と、
前記第1の層の更なるデータユニットを受信する間、前記第1の層のデータユニットを前記第2の層の対応するデータユニットと結合する手段であって、前記第2の層のデータユニットが、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に、受信されかつ保存され、前記第1の層のデータユニット及び前記第2の層のデータユニットは、デジタルサンプルを含み、前記結合する手段は、適合する同期情報を有する前記第1の層におけるデジタルサンプル及び前記第2の層におけるデジタルサンプルを識別することにより前記データユニットを結合する手段であって、前記識別することは、第1の層のデータユニットの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い決定することと、トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と適合する、前記第2の層のデータユニットを識別することであって、前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより、前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層の前記データユニットの前記時間的変位を決定することを含むことを含むことである、手段と、
前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成する手段と、
を含む、前記装置。」
とあるのを、
「前記第2の層のデータユニットを受信する手段と、
前記第2の層の当該受信されたデータユニットをエンハンスメント層のメディアコンテナファイル内に保存する手段と、
前記第2の層のデータユニットに対応する前記第1の層のデータユニットを受信する手段と、
前記第1の層の更なるデータユニットを受信する間、前記第1の層のデータユニットを前記第2の層の対応するデータユニットと結合する手段であって、前記第2の層のデータユニットの全てが、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に、受信されかつ保存され、前記第1の層のデータユニット及び前記第2の層のデータユニットは、デジタルサンプルを含む、前記結合する手段と、
前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成する手段と、
を含み、
前記結合する手段は、合致する同期情報を有する前記第1の層におけるデジタルサンプル及び前記第2の層におけるデジタルサンプルを特定することにより前記データユニットを結合し、
前記特定することは、
第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い判定することと、
トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と合致する、前記第2の層のデータユニットを特定することと、
を含み、
前記第2の層のデータユニットを特定することは、前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とデジタルサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより、前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層のデータユニットの前記時間的変位を判定することを含む、前記装置」
と訂正する。(下線は、当審が付与した。)

(3)訂正事項3
特許明細書の段落【0014】に、
「低いビットレートのSD解像度を用いた1つのベース層、及び高いビットレートのHD解像度を用いた1つのエンハンスメント層である。」
とあるのを、
「低いビットレートのSD解像度を用いた1つのベース層ストリーム、及び高いビットレートのHD解像度を用いた1つのエンハンスメント層ストリームである。」
と訂正する。

(4)訂正事項4
特許明細書の段落【0016】に、
「後に間に合うように送信されるベース層ストリーム224」
とあるのを、
「時間的に後に送信されるベース層ストリーム224」
と訂正する。

(5)訂正事項5
特許明細書の段落【0026】に、
「ベース層」
とあるのを、
「ベース層サンプル」
と訂正する。

(6)訂正事項6
特許明細書の段落【0028】に、
「メディアコンテナ」
とあるのを、
「メディアコンテナファイル」
と訂正する。

(7)訂正事項7
特許明細書の段落【0031】に、
「結合もモジュール255」
とあるのを、
「結合モジュール255」
と訂正する。

(8)訂正事項8
特許明細書の段落【0033】に、
「例えば、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ、」
とあるのを、
「すなわち、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ、」
と訂正する。

(9)訂正事項9
特許明細書の段落【0038】に、
「ベース層RTPパケットBnの各々は、ストリーム内の第1のパケットのタイムスタンプB1(例えば、t1=0)に参照されるRTPタイムスタンプtnを有している。」
とあるのを、
「ベース層RTPパケットBnの各々は、ストリーム内の第1のパケットのタイムスタンプB1(例えば、t1=0)を基準とするRTPタイムスタンプtnを有している。」
と訂正する。

(10)訂正事項10
特許明細書の段落【0039】に、
「(例えば、tn-t1)」
とあるのを、
「(すなわち、tn-t1)」
と訂正する。

第3 当審の判断

1 訂正の目的
(1)訂正事項1について検討する。
訂正事項1は、請求項1の記載の多くを訂正するため、いくつかに分けて検討する。

(1-1)訂正前の請求項1の「前記第2の層のデータユニットは、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に受信されて保存され」の記載を、訂正後の請求項1の「前記第2の層のデータユニットの全ては、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に受信されて保存され」の記載とする訂正について
上記訂正は、「受信されて保存され」る「第2の層のデータユニット」について、訂正前は、何らの限定事項を有していなかった記載であるのに対し、訂正後は「第2の層のデータユニットの全て」の記載とすることにより、「第2の層のデータユニット」の全てが「受信されて保存され」る構成であるように限定されたものといえる。
このことは、特許明細書の【0021】に「例えば、HD番組は、エンハンスメント層への条件付きアクセスによって提供され得、その一方で、SD番組はベース層へのアクセスによって全ての契約者に提供され得る。HD番組のこれらの契約に関して、1または複数のエンハンスメント層ファイルが、後に使用される1または複数のHD番組の全てまたは一部に関して、STBに前もってダウンロードされるだろう。」(下線は、当審が付与した。)とあるように、エンハンスメント層ファイル(第2の層のデータユニット)が前もってダウンロードされる(受信される前に受信されて保存される)構成について、「全てまたは一部」であることが開示されているから、訂正前の請求項1の記載では、当該「全てまたは一部」の構成いずれも含む構成であったのに対し、訂正後は、そのうちの「全て」に限定された記載となったことは明らかである。
したがって、「受信されて保存され」る「第2の層のデータユニット」について、訂正前は、「全てまたは一部」のいずれであるか特定されていない構成であったのに対し、訂正後は、「第2の層のデータユニットの全て」であることを特定したものといえるから、当該訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的としたものであるといえる。

(1-2)訂正前の請求項1の記載に「適合」とあるのを「合致」とする訂正について
上記訂正は、「前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを識別(本件訂正により「特定」に訂正されている。)する」ことに関する構成の記載を訂正するものであって、当該構成について、特許明細書の【0033】では「545において、ベース層フレームのタイミング情報と合致するタイミング情報を有しているエンハンスメント層アクセスユニットのNALUがELVファイル507から読み込まれる。タイミング情報に基づいて、エンハンスメント層NALUを特定する例示の方法が以下に説明されている。ベース層NALU(1または複数)及びそれに合致するエンハンスメント層NALU(1または複数)は、550において結合、例えば、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ、当該結合されたものが表示のために555においてデコーディングされる。」(下線は、当審が付与した。)と記載されているから、当該訂正は、特許請求の範囲の記載を、発明の詳細な説明の記載と統一するものであり、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(1-3)訂正前の請求項1の記載に「識別」とあるのを「特定」とする訂正について
上記訂正は、訂正前の「前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを識別する」ことに関する構成の記載を訂正するものであって、当該構成について、特許明細書の【0033】では「545において、ベース層フレームのタイミング情報と合致するタイミング情報を有しているエンハンスメント層アクセスユニットのNALUがELVファイル507から読み込まれる。タイミング情報に基づいて、エンハンスメント層NALUを特定する例示の方法が以下に説明されている。ベース層NALU(1または複数)及びそれに合致するエンハンスメント層NALU(1または複数)は、550において結合、例えば、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ、当該結合されたものが表示のために555においてデコーディングされる。」(下線は、当審が付与した。)と記載されているから、当該訂正は、特許請求の範囲の記載を、発明の詳細な説明の記載と統一するものであり、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(1-4)訂正前の請求項1の記載に「決定」とあるのを「判定」とする訂正について
上記訂正は、訂正前の「第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い決定する」こと、及び、「前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層の前記データユニットの前記時間的変位を決定する」ことに関する構成の記載を訂正するものであって、当該構成について、特許明細書の【0039】では「データサンプルが上述の変更されたMP4形式等で、それらに対応する存続期間を用いて一覧化された場合、先行するサンプルの存続期間が合計されてトラックタイムラインの開始からのデータサンプルの時間的変位、すなわちRTPタイムスタンプに相当するデータサンプルが判定される。従って、図6で示されているように、E3は、B3に対応して判定される。なぜならば、E1及びE2の存続期間の合計dT1+dT2は、t3-t1、ベース層RTPストリームの開始からのB3の時間的変位に等しいからである。」(下線は、当審が付与した。)と記載されているから、当該訂正は、特許請求の範囲の記載を、発明の詳細な説明の記載と統一するものであり、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(1-5)訂正前の請求項1の記載に「前記第2の層の前記データユニット」とあるのを「前記第2の層のデータユニット」とする訂正について
本件特許発明では、「第2の層のデータユニット」、「第1の層のデータユニット」の構成は存在するが、単なる「データユニット」の構成は存在しない。
したがって、上記「第2の層の前記データユニット」に対応するデータユニットは、それ以前の記載に存在しておらず、この点で、特許請求の範囲の記載は明瞭でなく、それ以前の記載に存在する「第2の層のデータユニット」と記載を改めることで、特許請求の範囲の記載が明瞭となったといえる。したがって、当該訂正は、明瞭でない記載の釈明を目的としている。

(1-6)訂正前の請求項1の記載に「サンプルとを対応させた表にアクセスする」とあるのを「デジタルサンプルとを対応させた表にアクセスする」とする訂正について
本件特許発明(訂正前)では、「サンプル」は、
「前記第1の層のデータユニット及び前記第2の層のデータユニットは、デジタルサンプルを含み」、
「前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプル」、
とあるように、「デジタルサンプル」であることは明白であり、単なる「サンプル」の記載はない。してみると、当該訂正は、特許請求の範囲の記載において、その用語の統一を図るものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(1-7)訂正前の請求項1の記載に「デジタルサンプルを含み、前記結合するステップは、」とあるのを、
「デジタルサンプルを含む、前記結合するステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成するステップと、
を含み、前記結合するステップは、」の記載とし、
訂正前の請求項1の記載に「することであって、
第1の層のデータユニットのストリームの開始」とあるのを、
「することを含み、
前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを特定することは、
第1の層のデータユニットのストリームの開始」の記載とし、
訂正前の請求項1の記載に「することであって、前記エンハンスメント層の」とあるのを、
「すること、
を含み、
前記第2の層のデータユニットを特定することは、前記エンハンスメント層の」の記載とし、
訂正前の請求項1の記載に「することを含むことと、
を含むこと、
を含む、ステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成するステップと、
を含む、前記方法。」とあるのを、
「することを含む、前記方法。」の記載とする訂正について
上記訂正は、「生成するステップ」について、デジタルビデオ信号を再生する方法を構成する他のステップ(「受信するステップ」、「保存するステップ」、「受信するステップ」、「結合するステップ」)と一連となるようにし、また、「結合するステップ」が含んでいる、
「適合する同期情報を有する前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを識別すること」、
「第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い決定すること」、
「トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と適合する、前記第2の層の前記データユニットを識別すること」、
「前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層の前記データユニットの前記時間的変位を決定すること」、(「適合」、「識別」、「決定」の記載は、それぞれ、本件訂正により「合致」、「特定」、「判定」の記載に訂正されている。)
の関係を、明瞭にするための訂正であり、当該訂正は、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(1-8)小括(訂正事項1の訂正の目的について)
以上の検討によれば、訂正事項1は、特許請求の範囲の減縮及び明瞭でない記載の釈明を目的としている。

(2)訂正事項2について検討する。
訂正事項2は、請求項2の記載の多くを訂正するため、いくつかに分けて検討する。

(2-1)訂正前の請求項2の「第2の層のデータユニットを受信する手段」の記載を「前記第2の層のデータユニットを受信する手段」の記載とする訂正について
上記訂正は、上記請求項の記載以前に「第2の層」の記載が存在するところ、上記請求項2の記載における「第2の層のデータユニット」が、その記載以前に記載された「第2の層」(のデータユニット)であることを明瞭にするものであり、当該訂正は、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(2-2)訂正前請求項2の「前記第2の層のデータユニットが、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に、受信されかつ保存され」の記載を、訂正後の請求項2の「前記第2の層のデータユニットの全てが、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に、受信されかつ保存され」の記載とする訂正について
上記訂正は、上記第3 1(1)(1-1)で検討したことと同様であるから、特許請求の範囲の減縮を目的としたものであるといえる。

(2-3)訂正前の請求項2の記載に「適合」とあるのを「合致」とする訂正について
上記訂正は、上記第3 1(1)(1-2)で検討したことと同様であるから、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(2-4)訂正前の請求項2の記載に「識別」とあるのを「特定」とする訂正について
上記訂正は、上記第3 1(1)(1-3)で検討したことと同様であるから、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(2-5)訂正前の請求項2の記載に「決定」とあるのを「判定」とする訂正について
上記訂正は、上記第3 1(1)(1-4)で検討したことと同様であるから、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(2-6)訂正前の請求項2の記載に「第1の層のデータユニットの開始から」とあるのを「第1の層のデータユニットのストリームの開始から」とする訂正について
「データユニット」なる記載は、データの塊全体を意味するものと捉えられ、データユニットには「開始」の概念を備えるか明らかではない。
これに対して、「データユニットのストリーム」は、上記データの塊のストリーム(流れ)であるから、上記ストリームの開始の概念を備えることは明らかであり、上記訂正により、特許請求の範囲の記載が明瞭になったといえる。
したがって、当該訂正は、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(2-7)訂正前の請求項2の記載に「前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより」とあるのを「前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とデジタルサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより」とする訂正について
上記訂正は、上記第3 1(1)(1-6)で検討したことと同様であるから、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(2-8)訂正前の請求項2の記載に「前記第2の層の前記データユニット」とあるのを「前記第2の層のデータユニット」とする訂正について
上記訂正は、上記第3 1(1)(1-5)で検討したことと同様であるから、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(2-9)訂正前の請求項2の記載に
「デジタルサンプルを含み、前記結合する手段は、」とあるのを、
「デジタルサンプルを含む、前記結合する手段と、
前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成する手段と、
を含み、
前記結合する手段は、」の記載とし、
「前記データユニットを結合する手段であって、前記識別することは、第1の層のデータユニットの」とあるのを、
「前記データユニットを結合し、
前記特定することは、
第1の層のデータユニットの」の記載とし、
「することであって、前記エンハンスメント層の」とあるのを、
「することと、
を含み、
前記第2の層のデータユニットを特定することは、前記エンハンスメント層の」の記載とし、
「含むことを含むことである、手段と、
前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成する手段と、
を含む、前記装置」とあるのを、
「含む、前記装置」の記載とする訂正について

上記訂正は、
(a)「生成する手段」について、デジタルビデオ信号を再生する装置を構成する他の手段(「受信する手段」、「保存する手段」、「受信する手段」、「結合する手段」)と一連となるようにし、
(b)「結合する手段」は、
「適合する同期情報を有する前記第1の層におけるデジタルサンプル及び前記第2の層におけるデジタルサンプルを識別することにより前記データユニットを結合」するものであること、
(c)「前記識別すること」は、
「第1の層のデータユニットの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い決定すること」と、
「トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と適合する、前記第2の層のデータユニットを識別すること」とを含むこと、
(d)「第2の層のデータユニットを識別すること」は、
「前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより、前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層の前記データユニットの前記時間的変位を決定すること」を含むこと、
(「適合」、「識別」、「決定」の記載は、それぞれ、本件訂正により「合致」、「特定」、「判定」の記載に訂正されている。)
の関係を、明瞭にするための訂正であり、当該訂正は、明瞭でない記載の釈明を目的としているといえる。

(2-10)小括(訂正事項2の訂正の目的について)
以上の検討によれば、訂正事項2は、特許請求の範囲の減縮及び明瞭でない記載の釈明を目的としている。

(3)訂正事項3について
訂正事項3に係る外国語書面の記載は「one base layer stream with SD resolution at a lower bitrate, and one enhancement layer stream with HD resolution at a higher bitrate. 」であるから、「低いビットレートのSD解像度を用いた1つのベース層ストリーム、及び高いビットレートのHD解像度を用いた1つのエンハンスメント層ストリームである。」と翻訳すべきであることは明白であり、上記訂正事項は、誤訳の訂正を目的とするものである。

(4)訂正事項4について
訂正事項4に係る外国語書面の記載は「the base layer stream 224, which is sent later in time」である。「in time」には、「間に合う」のような意味もあるが、「in?」の意味は多様であり、その中に「?について」、「?の点で」の意味があり、この場合、例えば「in theory」で「理論的に」と翻訳する場合もあるから、「in time」を「時間的に」と翻訳し、「the base layer stream 224, which is sent later in time」を「後に間に合うように送信されるベース層ストリーム224」との記載から「時間的に後に送信されるベース層ストリーム224」の記載に訂正することは、誤訳の訂正であるといえる。

(5)訂正事項5について
訂正事項5に係る外国語書面の記載は「base layer samples」であるから、「ベース層サンプル」と翻訳すべきであることは明白であり、上記訂正事項は、誤訳の訂正を目的とするものである。

(6)訂正事項6について
訂正事項6に係る外国語書面の記載は「media container file」であるから、「メディアコンテナファイル」と翻訳すべきであることは明白であり、上記訂正事項は、誤訳の訂正を目的とするものである。

(7)訂正事項7について
特許明細書の「結合もモジュール255」は、日本語として意味不明であり、「結合モジュール255」の誤記であることは、例えば、特許明細書の段落【0039】の「STBの同期化及び結合モジュール(255)は」の記載からも明らかであるから、誤記の訂正を目的とするものである。

(8)訂正事項8について
訂正事項8に係る外国語書面の記載は「i.e., properly sequenced based on their timing information」であるから、「すなわち、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ、」と翻訳すべきであることは明白であり、上記訂正事項は、誤訳の訂正を目的とするものである。

(9)訂正事項9について
訂正事項9に係る外国語書面の記載は「Each base layer RTP packet Bn has an RTP timestamp tn which is referenced to the timestamp of the first packet in the stream, Bl (e.g., tl = 0).」である。「reference」には、「参照する」のような意味もあるが、他に「基準とする」の意味があり、「reference」を「基準とする」の意味であるとし、「Each base layer RTP packet Bn has an RTP timestamp tn which is referenced to the timestamp of the first packet in the stream, Bl (e.g., tl = 0).」を「ベース層RTPパケットBnの各々は、ストリーム内の第1のパケットのタイムスタンプB1(例えば、t1=0)に参照されるRTPタイムスタンプtnを有している。」との記載から「ベース層RTPパケットBnの各々は、ストリーム内の第1のパケットのタイムスタンプB1(例えば、t1=0)を基準とするRTPタイムスタンプtnを有している。」の記載に訂正することは、誤訳の訂正であるといえる。

(10)訂正事項10について
訂正事項10に係る外国語書面の記載は「(i.e., tn-tl).」であるから、「すなわち、tn-t1」と翻訳すべきであることは明白であり、上記訂正事項は、誤訳の訂正を目的とするものである。

(11)まとめ
以上の検討によれば、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第1号ないし第3号に規定する、特許請求の範囲の減縮、誤記又は誤訳の訂正、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。

2 訂正の適合性
(A)訂正の範囲
(1)訂正事項1について
訂正事項1については、第3 1(1)で検討した(1-1)ないし(1-7)に分けて検討する。
(1-1)訂正事項1の(1-1)に係る訂正について
上記第3 1(1)(1-1)で検討したように、上記訂正は、特許明細書の【0021】の記載に基づくものであるから、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかであるといえる。

(1-2)訂正事項1の(1-2)に係る訂正について
上記第3 1(1)(1-2)で検討したように、上記訂正は、特許明細書の【0033】の記載に基づくものであるから、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかであるといえる。

(1-3)訂正事項1の(1-3)に係る訂正について
上記第3 1(1)(1-3)で検討したように、上記訂正は、特許明細書の【0033】の記載に基づくものであるから、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかであるといえる。

(1-4)訂正事項1の(1-4)に係る訂正について
上記第3 1(1)(1-4)で検討したように、上記訂正は、特許明細書の【0039】の記載に基づくものであるから、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかであるといえる。

(1-5)訂正事項1の(1-5)に係る訂正について
本件特許明細書では、請求項1の記載に
「前記ビデオ再生装置において、前記第2の層のデータユニットを受信するステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記第2の層の当該受信されたデータユニットをエンハンスメント層のメディアコンテナファイル内に保存するステップと」の記載があるから、「第2の層のデータユニット」は(メディアコンテナファイル内に保存された)エンハンスメント層のデータユニットであることは明らかであり、「エンハンスメント層のデータユニット」は、エンハンスメント層(ビデオ)データのまとまりであることは、特許明細書の【0018】-【0020】に、
「【0018】
STB250は、デコーディングのためにこれら2つのストリームを再同期化して結合し、そこから表示デバイス270によって表示されるビデオ265を生成する。ベース層ストリーム224がSTB250によって受信される際に、ビデオ信号265が生成されると考えられる。上述のように、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224より早い時刻に受信され、この場合、エンハンスメント層ストリーム226は、SVCデコーダ259によるデコーディングのために2つのストリームが255において結合する時間まで、メモリ257に保存されるだろう。通常、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224のデータが受信される前に完全に保存される。
【0019】
例示の実施形態において、エンハンスメント層ストリーム226は、ビデオフレーム各々のデコーディングタイミング情報を維持するMP4ファイル等のメディアコンテナファイルの形式にされる。サーバ210のファイルライタブロック216は、SVCエンコーダ212によって生成されたエンハンスメント層ストリームを上述のメディアコンテナファイルの形式にする。このファイルは、STB250にダウンロードされて256で保存される。デコーディング時刻においてまたはその少し前において、STB250のファイルリーダブロック256が、当該ダウンロードされたメディアコンテナファイル内に含まれているエンハンスメント層ビデオデータ及びそれに関連するタイミング情報を抽出する。ファイルライタ216及びファイルリーダ256の動作は、変更されたMPファイル構造に関して以下でさらに詳しく説明される。
【0020】
信号201によって示されるTV番組が表示に関してスケジューリングされている場合、ベース層ビデオストリーム224は、生放送、ネットワークストリーミング配信等を介して、STB等の複数の受信デバイスに放送(送信)される。例示の実施形態において、ベース層ビデオストリーム224の放送(送信)は、リアルタイムプロトコル(RTP)ストリーミングを用いて行われる。RTPは、ベース層ストリーム224を上述のメディアコンテナファイル内のエンハンスメント層データと同期化するために使用されるヘッダ内の時間情報を提供する。サーバ210において、パケタイザ(packetizer)214は、STB250にストリーミング配信するためにSVCベース層をRTPパケット形式にする。STB250において、デパケタイザ(de-packetizer)254は、ブロック255によってエンハンスメント層と同期化させて結合させるために受信されたベース層RTPパケットストリーム224からベース層ビデオデータ及びタイミング情報を抽出する。パケタイザ214及びデパケタイザ254の動作は、例示のRTPパケット構造を参照して以下でされに詳細に説明される。」(下線は、当審が付与した。)
の記載があることから明白であり、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかである。

(1-6)訂正事項1の(1-6)に係る訂正について
請求項1の「前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表」にある「サンプル」は、発明の詳細な説明の【0024】、【0025】に、
「【0024】
図3A及び3Cに示されているように、本発明の例示の実施形態において使用される変更されたMP4ファイル300は、メタデータアトム(metadeta atom)301及びメディアデータアトム(metadeta atom)302を含んでいる。メタデータアトム301は、編集リスト320を含んでいるSVCトラックアトム310を含んでいる。編集リスト320の編集内容の各々は、メディア時間及び存続期間を含んでいる。この編集内容は、端末相互間に配され、トラックタイムラインを生成する。SVCトラックアトム310は、サンプル表(sample table)340を含んでいるメディア情報アトム330も含む。サンプル表340は、サンプル記述アトム350、時間とサンプルとを対応させた表360及びスケーラビリティ(scalability)レベル記述子アトム370を含む。時間とサンプルとを対応させた表360は、メディアのタイミング及び構造データを含んでいる。アトム360のさらに詳細な表示は、図3Bに示されている。図3Bに示されているように、アトム360内のエントリの各々は、エンハンスメント層のコーディングされているビデオサンプル及び当該ビデオサンプルの対応する存続期間dTへのポインタを含んでいる。サンプルは、デコーディング順に保存される。サンプルのデコーディングタイムスタンプは、編集リスト内の全ての先行するサンプルの存続期間を追加することによって判定されてもよい。時間とサンプルとを対応させた表は、図3Bに示されているように、これらの存続期間を与える。
【0025】
図3Cに示されているメディアデータアトム302は、アトム360内のポインタによって参照されるエンハンスメント層のコーディングされたビデオサンプルを含む。メディアデータアトム302内のサンプルの各々は、アクセスユニット及び対応する長さを含む。アクセスユニットは、連続的なネットワーク抽象化層(NAL)ユニットの1つのセットであり、このセットのデコーディングは、1つのデコーディングされたピクチャをもたらす。」(下線は、当審が付与した。)
との記載があるから、「コーディングされているビデオサンプル」であって、当該サンプルはデジタルサンプルであることは明白であって、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかである。

(1-7)訂正事項1の(1-7)に係る訂正について
(a)まず、「生成するステップ」が、デジタルビデオ信号を再生する方法を構成する他のステップ(「受信するステップ」、「保存するステップ」、「受信するステップ」、「結合するステップ」)と一連であることは、本件特許明細書の【0032】、【0033】において、
「505において、STBは、後に使用される番組のエンハンスメント層ビデオ(ELV)ファイル507を、サーバ210等から受信して保存する」こと、
「525において、STBは、RTPストリーミング等によって、SVCベース層のパケット(1または複数)のフレームを受信する」こと、
「ベース層NALU(1または複数)及びそれに合致するエンハンスメント層NALU(1または複数)は、550において結合」されること、
「結合されたものが表示のために555においてデコーディングされる」こと、(下線は、当審が付与した。)
が一連であることが記載されているから、願書に添付した明細書等に記載されている。

(b)結合するステップに関して、【0033】に、
「535において判定されるように、関連付けられたELVファイルが存在し、STBがそれを読み込み可能であるならば、動作は540に進み、そこにおいて、同期化情報が非パケット化されたベース層フレームから抽出される。このような同期化情報は、例えば、フレームのベース層パケット(1または複数)のヘッダ内のRTPタイムスタンプを含んでもよい。545において、ベース層フレームのタイミング情報と合致するタイミング情報を有しているエンハンスメント層アクセスユニットのNALUがELVファイル507から読み込まれる。タイミング情報に基づいて、エンハンスメント層NALUを特定する例示の方法が以下に説明されている。ベース層NALU(1または複数)及びそれに合致するエンハンスメント層NALU(1または複数)は、550において結合」されることが、【0038】、【0039】に、
「【0038】
図6は、上述の変更されたMP4ファイル等であって、RTPストリームにおいて受信されるベース層データに対応している事前ダウンロードメディアコンテナファイル内のエンハンスメント層データを特定する例示の方法を示している。ベース層RTPパケットBnがサーバからストリーミング配信される場合、STBは、ストリーミング配信が開始された後のある時点でこのストリーミングを受信(tune into)する(605)。ベース層RTPパケットBnの各々は、ストリーム内の第1のパケットのタイムスタンプB1(例えば、t1=0)に参照されるRTPタイムスタンプtnを有している。
【0039】
図6の例に示されているように、STBは、ベース層パケットB2のストリーミングの間に受信を行う。しかし、このストリームを適切にデコーディングするために、STBはアクセスポイントを受信しなければならず、この受信はパケットB3が受信される際に発生する。パケットB3のタイムスタンプは、メディアコンテナファイル内の対応するエンハンスメント層データE3を発見するために使用される。換言すれば、メディアコンテナファイル内のトラックタイムラインの開始からtn-t1であるエンハンスメント層データサンプルは、ベース層パケットBnに対応しているだろう。データサンプルが上述の変更されたMP4形式等で、それらに対応する存続期間を用いて一覧化された場合、先行するサンプルの存続期間が合計されてトラックタイムラインの開始からのデータサンプルの時間的変位、すなわちRTPタイムスタンプに相当するデータサンプルが判定される。従って、図6で示されているように、E3は、B3に対応して判定される。なぜならば、E1及びE2の存続期間の合計dT1+dT2は、t3-t1、ベース層RTPストリームの開始からのB3の時間的変位に等しいからである。このように、STBの同期化及び結合モジュール(255)は、生ストリーミング放送から得られる第1のアクセスポイントパケット(Bn)のRTPタイムスタンプを、RTPストリームの開始からのパケットの時間的変位を判定するための基準点として使用する(例えば、tn-t1)。その後、同期化及び結合モジュールは、事前にダウンロードされているエンハンスメント層メディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表(360)をチェックし、トラックタイムラインの開始からの同一のまたは実質的に同一の時間的変位を有するエンハンスメント層サンプルを検索する。図6において、B3及びE3は、同期化されてSVCデコーディングに関して一緒に提供される第1のベース及びエンハンスメント層データを表す。」(下線は、当審が付与した。)との記載がある。
これらの記載を総合すると、「第1の層(ベース層)のデータユニットを第2の層(エンハンスメント層)の対応するデータユニットと結合する」際には、
「事前にダウンロードされているエンハンスメント層メディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表(360)をチェックし、トラックタイムラインの開始からの同一のまたは実質的に同一の時間的変位を有するエンハンスメント層サンプルを検索」し、
「ベース層RTPストリームの開始からのB3の時間的変位に等しい」、「エンハンスメント層データE3を」判定し特定しており、
「STBの同期化及び結合モジュール(255)は、生ストリーミング放送から得られる第1のアクセスポイントパケット(Bn)のRTPタイムスタンプを、RTPストリームの開始からのパケットの時間的変位を判定するための基準点として使用する(例えば、tn-t1)」、
処理を行っている。
上記結合する際の処理は、訂正後の請求項1の
「結合するステップは、
合致する同期情報を有する前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを特定することを含み、
前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを特定することは、
第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い判定することと、
トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と合致する、前記第2の層のデータユニットを特定すること、
を含み、
前記第2の層のデータユニットを特定することは、前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とデジタルサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより、前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層のデータユニットの前記時間的変位を判定することを含む」
ことに相当するから、当該請求項に記載された構成は、願書に添付した明細書等に記載した事項である。

(c)以上のことから、当該訂正は、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(1-8)まとめ
以上、(1-1)ないし(1-7)の検討によれば、訂正事項1は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(2)訂正事項2について
訂正事項2については、第3 1(2)で検討した(2-1)ないし(2-9)に分けて検討する。
(2-1)訂正事項2の(2-1)に係る訂正について
「前記第2の層」は、請求項2のそれ以前の記載をみると、「第1の層及び第2の層において伝送されるエンコーディングされたデジタルビデオ信号」、「前記第2の層が前記第1の層の解像度、フレームレート及び品質のうちの少なくとも1つを向上させる情報を含み」とあるから、エンコーディングされたデジタルビデオ信号のうちの一つの層であり、第1の層の解像度、フレームレート及び品質のうちの少なくとも1つを向上させる情報を含んだものであるといえる。
そして、本件特許明細書の、例えば【0014】に「すなわち、低いビットレートのSD解像度を用いた1つのベース層、及び高いビットレートのHD解像度を用いた1つのエンハンスメント層である。」の記載があるから、「第2の層」はエンハンスメント層であり、例えば【0018】に「上述のように、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224より早い時刻に受信され」と記載されているから、第2の層であるエンハンスメント層は受信されているから、「前記第2の層のデータユニットを受信する手段」が記載されているといえる。
したがって、当該訂正は、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(2-2)訂正事項2の(2-2)に係る訂正について
上記訂正は、上記第3 1(2)(2-2)で検討したように、上記第3 1(1)(1-1)の訂正と同様の訂正であり、第3 2(A)(1)(1-1)での検討と同様、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかである。

(2-3)訂正事項2の(2-3)に係る訂正について
上記訂正は、上記第3 1(2)(2-3)で検討したように、上記第3 1(1)(1-2)の訂正と同様の訂正であり、第3 2(A)(1)(1-2)での検討と同様、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかである。

(2-4)訂正事項2の(2-4)に係る訂正について
上記訂正は、上記第3 1(2)(2-4)で検討したように、上記第3 1(1)(1-3)の訂正と同様の訂正であり、第3 2(A)(1)(1-3)での検討と同様、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかである。

(2-5)訂正事項2の(2-5)に係る訂正について
上記訂正は、上記第3 1(2)(2-5)で検討したように、上記第3 1(1)(1-4)の訂正と同様の訂正であり、第3 2(A)(1)(1-4)での検討と同様、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかである。

(2-6)訂正事項2の(2-6)に係る訂正について
訂正後の特許請求の範囲の記載は「第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い判定する」である。
特許明細書の【0020】の「ベース層ビデオストリーム224の放送(送信)は、リアルタイムプロトコル(RTP)ストリーミングを用いて行われる。」の記載を参酌すれば、「RTPストリーム」が第1の層(ベース層)のデータユニットのストリームであることは、明らかであるから、本件特許明細書の【0039】の「データサンプルが上述の変更されたMP4形式等で、それらに対応する存続期間を用いて一覧化された場合、先行するサンプルの存続期間が合計されてトラックタイムラインの開始からのデータサンプルの時間的変位、すなわちRTPタイムスタンプに相当するデータサンプルが判定される。・・・このように、STBの同期化及び結合モジュール(255)は、生ストリーミング放送から得られる第1のアクセスポイントパケット(Bn)のRTPタイムスタンプを、RTPストリームの開始からのパケットの時間的変位を判定するための基準点として使用する」の記載からみて、上記「第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い判定する」構成は、願書に添付した明細書等に記載されている。

(2-7)訂正事項2の(2-7)に係る訂正について
上記訂正は、上記第3 1(2)(2-7)で検討したように、上記第3 1(1)(1-6)の訂正と同様の訂正であり、第3 2(A)(1)(1-6)での検討と同様、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかである。

(2-8)訂正事項2の(2-8)に係る訂正について
上記訂正は、上記第3 1(2)(2-8)で検討したように、上記第3 1(1)(1-5)の訂正と同様の訂正であり、第3 2(A)(1)(1-5)での検討と同様、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかである。

(2-9)訂正事項2の(2-9)に係る訂正について
(a)上記(2-9)に係る訂正の(a)の構成については、上記第3 2(A)(1)(1-7)(a)で検討した「ステップ」が、「手段」となっただけの構成であるから、上記で検討したとおり、願書に添付した明細書等に記載されている。。

(b)上記(2-9)に係る訂正の(b)ないし(d)の構成については、本件特許明細書に、
「535において判定されるように、関連付けられたELVファイルが存在し、STBがそれを読み込み可能であるならば、動作は540に進み、そこにおいて、同期化情報が非パケット化されたベース層フレームから抽出される。このような同期化情報は、例えば、フレームのベース層パケット(1または複数)のヘッダ内のRTPタイムスタンプを含んでもよい。545において、ベース層フレームのタイミング情報と合致するタイミング情報を有しているエンハンスメント層アクセスユニットのNALUがELVファイル507から読み込まれる。タイミング情報に基づいて、エンハンスメント層NALUを特定する例示の方法が以下に説明されている。ベース層NALU(1または複数)及びそれに合致するエンハンスメント層NALU(1または複数)は、550において結合、例えば、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ、当該結合されたものが表示のために555においてデコーディングされる。」(【0033】)
「【0038】
図6は、上述の変更されたMP4ファイル等であって、RTPストリームにおいて受信されるベース層データに対応している事前ダウンロードメディアコンテナファイル内のエンハンスメント層データを特定する例示の方法を示している。ベース層RTPパケットBnがサーバからストリーミング配信される場合、STBは、ストリーミング配信が開始された後のある時点でこのストリーミングを受信(tune into)する(605)。ベース層RTPパケットBnの各々は、ストリーム内の第1のパケットのタイムスタンプB1(例えば、t1=0)に参照されるRTPタイムスタンプtnを有している。
【0039】
図6の例に示されているように、STBは、ベース層パケットB2のストリーミングの間に受信を行う。しかし、このストリームを適切にデコーディングするために、STBはアクセスポイントを受信しなければならず、この受信はパケットB3が受信される際に発生する。パケットB3のタイムスタンプは、メディアコンテナファイル内の対応するエンハンスメント層データE3を発見するために使用される。換言すれば、メディアコンテナファイル内のトラックタイムラインの開始からtn-t1であるエンハンスメント層データサンプルは、ベース層パケットBnに対応しているだろう。データサンプルが上述の変更されたMP4形式等で、それらに対応する存続期間を用いて一覧化された場合、先行するサンプルの存続期間が合計されてトラックタイムラインの開始からのデータサンプルの時間的変位、すなわちRTPタイムスタンプに相当するデータサンプルが判定される。従って、図6で示されているように、E3は、B3に対応して判定される。なぜならば、E1及びE2の存続期間の合計dT1+dT2は、t3-t1、ベース層RTPストリームの開始からのB3の時間的変位に等しいからである。このように、STBの同期化及び結合モジュール(255)は、生ストリーミング放送から得られる第1のアクセスポイントパケット(Bn)のRTPタイムスタンプを、RTPストリームの開始からのパケットの時間的変位を判定するための基準点として使用する(例えば、tn-t1)。その後、同期化及び結合モジュールは、事前にダウンロードされているエンハンスメント層メディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表(360)をチェックし、トラックタイムラインの開始からの同一のまたは実質的に同一の時間的変位を有するエンハンスメント層サンプルを検索する。図6において、B3及びE3は、同期化されてSVCデコーディングに関して一緒に提供される第1のベース及びエンハンスメント層データを表す。」(下線は、当審が付与した。)と記載されている。

以上の記載によれば、ベース層(第1の層)とエンハンスメント層(第2の層)とを結合するとき、これらの層の対応するパケット(ベース層のB3とエンハンスメント層のE3)とを特定(識別)しているから、上記(2-9)に係る訂正の(b)は、特許明細書に記載されている。

また、上記特定するときには、「STBは、ベース層パケットB2のストリーミングの間に受信を行う。しかし、このストリームを適切にデコーディングするために、STBはアクセスポイントを受信しなければならず、この受信はパケットB3が受信される際に発生する。」、
「STBの同期化及び結合モジュール(255)は、生ストリーミング放送から得られる第1のアクセスポイントパケット(Bn)のRTPタイムスタンプを、RTPストリームの開始からのパケットの時間的変位を判定するための基準点として使用する(例えば、tn-t1)。」
とあるから、第1のアクセスポイントパケット(Bn)の時間的変位を判定する構成は「第1の層のデータユニットの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い決定(判定)」する構成であるといえ、
「データサンプルが上述の変更されたMP4形式等で、それらに対応する存続期間を用いて一覧化された場合、先行するサンプルの存続期間が合計されてトラックタイムラインの開始からのデータサンプルの時間的変位、すなわちRTPタイムスタンプに相当するデータサンプルが判定される。」
とあり、同判定により、「RTPタイムスタンプに相当するデータサンプル」であると判定されたデータサンプルが、時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と適合するエンハンスメント層のデータサンプルとされているから、
「トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と適合する、前記第2の層のデータユニットを識別(特定)すること」は、特許明細書に記載されている。
以上のことから、上記(2-9)に係る訂正の(c)は、特許明細書に記載されている。

また、第2の層のデータユニットを特定するに際しては、
「同期化及び結合モジュールは、事前にダウンロードされているエンハンスメント層メディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表(360)をチェックし、トラックタイムラインの開始からの同一のまたは実質的に同一の時間的変位を有するエンハンスメント層サンプルを検索」し、同一の時間的変位を有するエンハンスメント層サンプルを判定しているから、上記(2-9)に係る訂正の(d)は、特許明細書に記載されている。

(c)以上のとおりであるから、訂正事項2の(2-9)に係る訂正は、願書に添付した明細書等に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(2-10)まとめ
以上、(2-1)ないし(2-9)の検討によれば、訂正事項2は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(3)訂正事項3について
訂正前の特許明細書の【0014】の記載によれば「ビデオ信号201に基づいて、サーバ210のSVCエンコーダ212は、少なくとも2つの空間的に拡張可能な(spatially scalable)ビデオ層ストリームを生成する。すなわち、低いビットレートのSD解像度を用いた1つのベース層、及び高いビットレートのHD解像度を用いた1つのエンハンスメント層である。」(下線は、当審が付与した。)とあるから、「すなわち」の前の文と後の文とで対応を考慮すれば、「1つのベース層」、「1つのエンハンスメント層」は、「1つのベース層ストリーム」、「1つのエンハンスメント層ストリーム」であることは明白であり、「ベース層ストリーム」、「エンハンスメント層ストリーム」の記載は、例えば【0015】に「SVCエンハンスメント層ストリーム226は、オフピーク時間帯にSTB250に送信され、その一方で、対応するベース層ストリーム224は、視聴時間にSTB250に、例えば、ビデオ信号265が、表示デバイス270によりエンドユーザに表示するためにSTBによって生成される際に送信される。」とあるから、願書に添付された明細書に記載されている。
したがって、訂正事項3は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(4)訂正事項4について
特許明細書には、
「本発明原理に従っている1つの例示の実施形態において、通常は低いビットレート、低いフレームレート及び低いビデオ品質でエンコーディングされているベース層ビデオストリームは、エンドユーザ端末に生でストリーム配信されるかまたは放送される一方で、1または複数のエンハンスメント層ビデオストリームは、開始時間以前のオフピーク時間の間にエンドユーザ端末に徐々にダウンロードされる。」(【0007】)
「上述のように、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224より早い時刻に受信され、この場合、エンハンスメント層ストリーム226は、SVCデコーダ259によるデコーディングのために2つのストリームが255において結合する時間まで、メモリ257に保存されるだろう。通常、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224のデータが受信される前に完全に保存される。」(【0018】)
との記載があるから、「ベース層ストリーム224」は「エンハンスメント層ストリーム226」の時間的に後に送信されることが記載されている。
したがって、訂正事項4は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(5)訂正事項5について
訂正前の特許明細書の「SVCベース層データ及びエンハンスメント層データの両方を含むファイル形式は、エンハンスメント層サンプルとインタリーブ(interleave)されたベース層を含む。」(【0026】、下線は、当審が付与した。)の記載によれば、上記記載の「ベース層」は「エンハンスメント層サンプル」と対になる文言であるべきであり、「ベース層サンプル」の誤記であることは明白である。そして、「エンハンスメント層サンプル」の記載がある以上、これに対応する「ベース層サンプル」も記載されていたといえる。
したがって、訂正事項5は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(6)訂正事項6について
訂正前の特許明細書の【0028】の「ファイルリーダ256は、257内に保存されている事前にダウンロードされているメディアコンテナを読み込み」によれば、読み込むのは「257内に保存されている事前にダウンロードされている」データである。
上記データについては、【0018】、【0019】に
「【0018】
STB250は、デコーディングのためにこれら2つのストリームを再同期化して結合し、そこから表示デバイス270によって表示されるビデオ265を生成する。ベース層ストリーム224がSTB250によって受信される際に、ビデオ信号265が生成されると考えられる。上述のように、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224より早い時刻に受信され、この場合、エンハンスメント層ストリーム226は、SVCデコーダ259によるデコーディングのために2つのストリームが255において結合する時間まで、メモリ257に保存されるだろう。通常、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224のデータが受信される前に完全に保存される。
【0019】
例示の実施形態において、エンハンスメント層ストリーム226は、ビデオフレーム各々のデコーディングタイミング情報を維持するMP4ファイル等のメディアコンテナファイルの形式にされる。サーバ210のファイルライタブロック216は、SVCエンコーダ212によって生成されたエンハンスメント層ストリームを上述のメディアコンテナファイルの形式にする。このファイルは、STB250にダウンロードされて256で保存される。デコーディング時刻においてまたはその少し前において、STB250のファイルリーダブロック256が、当該ダウンロードされたメディアコンテナファイル内に含まれているエンハンスメント層ビデオデータ及びそれに関連するタイミング情報を抽出する。ファイルライタ216及びファイルリーダ256の動作は、変更されたMPファイル構造に関して以下でさらに詳しく説明される。」(下線は、当審が付与した。)
とあるから、「メディアコンテナファイル」であることが記載されている。
したがって、訂正事項6は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(7)訂正事項7について
特許明細書の【0039】には「STBの同期化及び結合モジュール(255)」との記載があるから、255の構成は「結合モジュール」であることが記載されている。
したがって、訂正事項7は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(8)訂正事項8について
訂正前の特許明細書の「ベース層NALU(1または複数)及びそれに合致するエンハンスメント層NALU(1または複数)は、550において結合、例えば、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ」(【0033】、下線は、当審が付与した。)の記載によれば、「それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ」ることも例示の一つとして含んでいる。
してみると、「ベース層NALU(1または複数)及びそれに合致するエンハンスメント層NALU(1または複数)は、550において結合、すなわち、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ」の記載であっても、そのことは、訂正前の特許明細書に記載されていることであるといえる。
したがって、訂正事項8は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(9)訂正事項9について
訂正前の特許明細書の【0038】には「ストリーム内の第1のパケットのタイムスタンプB1(例えば、t1=0)に参照されるRTPタイムスタンプtnを有している。」の記載、および、図6を参酌すると、tnは「第1のパケットt1」から始まってn番目のタイムスタンプであることが理解できるから、t1を基準(0)としたタイムスタンプであることは、特許明細書に記載されているといえる。
したがって、訂正事項9は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(10)訂正事項10について
訂正前の特許明細書の「このように、STBの同期化及び結合モジュール(255)は、生ストリーミング放送から得られる第1のアクセスポイントパケット(Bn)のRTPタイムスタンプを、RTPストリームの開始からのパケットの時間的変位を判定するための基準点として使用する(例えば、tn-t1)。」(【0039】)の記載によれば、基準点として使用することに「tn-t1」も例示の一つとして含んでいる。
してみると、「このように、STBの同期化及び結合モジュール(255)は、生ストリーミング放送から得られる第1のアクセスポイントパケット(Bn)のRTPタイムスタンプを、RTPストリームの開始からのパケットの時間的変位を判定するための基準点として使用する(すなわち、tn-t1)。」の記載であっても、そのことは、訂正前の特許明細書に記載されていることであるといえる。
したがって、訂正事項10は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものである。

(11)まとめ
以上の検討によれば、本件訂正は、特許法第126条第5項の規定に適合する。

(B)特許請求の範囲の拡張・変更
(1)訂正事項1について
(1-1)訂正事項1の(1-1)に係る訂正について
上記訂正事項1の(1-1)に係る訂正は、上記第3 1(1)(1-1)で検討したように、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、「受信されて保存され」る「第2の層のデータユニット」について、訂正前は、「全てまたは一部」のいずれであるか特定されていない構成であったのに対し、訂正後は、「第2の層のデータユニットの全て」であることを特定したものといえるから、特許請求の範囲の拡張・変更にあたらないことは明らかである。

(2-2)訂正事項1の(1-2)ないし(1-7)に係る訂正について
上記訂正は、上記第3 1(1)(1-2)ないし(1-7)で検討したように、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
上記明瞭でない記載について、特許請求の範囲の他の記載、および、特許明細書の発明の詳細な説明を参酌すると、訂正前の特許請求の範囲に係る発明は、訂正後の特許請求の範囲に記載のとおりの発明であると理解できることは、上記第3 2(A)(1)(1-2)ないし(1-7)で検討したとおりである。
したがって、上記訂正は、実質上特許請求の範囲の拡張・変更にあたらない。

(2)訂正事項2について
(2-1)訂正事項1の(2-2)に係る訂正について
上記訂正事項2の(2-2)に係る訂正は、上記第3 1(2)(2-2)で検討したように、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、「受信されて保存され」る「第2の層のデータユニット」について、訂正前は、「全てまたは一部」のいずれであるか特定されていない構成であったのに対し、訂正後は、「第2の層のデータユニットの全て」であることを特定したものといえるから、特許請求の範囲の拡張・変更にあたらないことは明らかである。

(2-2)訂正事項2の(2-1)、(2-3)ないし(2-9)に係る訂正について
上記訂正は、上記第3 1(2)(2-1)、(2-3)ないし(2-9)で検討したように、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
上記明瞭でない記載について、特許請求の範囲の他の記載、および、特許明細書の発明の詳細な説明を参酌すると、訂正前の特許請求の範囲に係る発明は、訂正後の特許請求の範囲に記載のとおりの発明であると理解できることは、上記第3 2(A)(2)(2-1)、(2-3)ないし(2-9)で検討したとおりである。
したがって、上記訂正は、実質上特許請求の範囲の拡張・変更にあたらない。

(3)訂正事項3ないし10について
上記訂正は、上記第3 1(3)ないし(10)で検討したように、誤訳の訂正もしくは誤記の訂正を目的とするものである。
そして、上記訂正に係る発明の詳細な説明に記載された事項は、訂正前の発明の詳細な記載の他の記載や図面を参酌すれば、誤記であることが明白であり、上記訂正により、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更されないことは明白である。

(4)まとめ
したがって、訂正事項1ないし訂正事項10は、いずれも、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではないから、本件訂正は、特許法第126条第6項の規定に適合する。

(C)独立特許要件
本件訂正が、特許請求の範囲の減縮、誤記又は誤訳の訂正、明瞭でない記載の釈明を目的とするものであることは前記のとおりであるところ、訂正後における特許請求の範囲の請求項に記載される事項により特定される発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。

したがって、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるから、本件訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合する。

第4 むすび
以上、本件審判の請求に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書き第1号ないし第3号に揚げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項までの規定に適合する。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
スケーラブルビデオコーディングを利用したリニアなデジタルTV番組の伝送方法
【技術分野】
【0001】
<関連特許出願>
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で米国仮特許出願第61/097,531号(出願日2008年9月16日)の利益を主張し、当該仮特許出願の全体の内容は、参照することによって本願に包含されている。
【0002】
本発明は全体としてデータ通信システムに関し、特に、ビデオデータの伝送に関する。
【背景技術】
【0003】
現在のリニアなデジタルテレビ(TV)伝送システムにおいては、エンドユーザ端末で利用可能なTV番組の総数を制限する帯域の制約が存在する。高解像度のTV番組がますます一般的になってくると、この帯域の制約が目に見えてくる。プライムタイム(ゴールデンタイム)の視聴者を奪い合う高解像度(HD)番組等のさらに広い帯域を必要とするコンテンツがさらに多くなると、ピーク時間に使用可能な帯域幅がボトルネックになり得る。
【0004】
1日の間、一般的なTV放送サービスの帯域需要は、大きく変化するだろう。例えば、帯域需要は、一般的に、平日の午後6時から午後11時の間、及び週末の午前10時から午後11時までにおいてピークを迎える。ピーク時間において、ほとんどの場合、使用可能な帯域の全ては使用されていないが、いくつかの条件において帯域が不十分であり得る。一方、通常、オフピーク時間においては、帯域は十分に利用可能である。
【0005】
従って、オフピーク時間の帯域は十分に使用されておらず、ピーク時間においては、標準解像度(SD)及び高解像度(HD)TV番組に対するエンドユーザの要求に見合う十分な使用可能帯域幅がない。
【発明の概要】
【0006】
本発明の原理に従った例示の実施形態において、スケーラブルビデオコーディング(Scalable Video Coding(SVC))を使用した伝送方法が、ピークタイムの広い帯域幅を必要とするビデオの伝送をオフピーク時間に移動する。今まで十分に使用されていなかったオフピークの帯域が、有利に使用されて、僅かなアップグレード費用でまたはアップグレード費用無しで全体の伝送効率が改善される。
【0007】
特に、SVCエンコーダによって生成されたビデオビットストリームは、1つのベース層及び1または複数のエンハンスメント層を含む。本発明原理に従っている1つの例示の実施形態において、通常は低いビットレート、低いフレームレート及び低いビデオ品質でエンコーディングされているベース層ビデオストリームは、エンドユーザ端末に生でストリーム配信されるかまたは放送される一方で、1または複数のエンハンスメント層ビデオストリームは、開始時間以前のオフピーク時間の間にエンドユーザ端末に徐々にダウンロードされる。
【0008】
本発明による伝送方法は、リニアなTVサービスに使用されて、ピーク時間の帯域消費を減少させることが可能である。さらに、ベース層ビデオが基本のサービスとして扱われることが可能であり、その一方でエンハンスメント層がその高いビデオ品質に関する上位サービスとして扱われることも可能である。デジタル著作権管理(DRM)等が使用されて、エンハンスメント層ビデオへのアクセスが制御されてもよい。
【0009】
上述のように、かつ発明を実施するための形態から明らかになるように、他の実施形態及び特徴も利用可能でありかつ本発明の原理内に含まれる。
【0010】
本発明の実施形態に従った装置及び/または方法のいくつかの実施形態が、例示のみの目的で、添付の図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一般的なビデオ伝送環境のブロック図である。
【図2】本発明の原理に従った例示のビデオ伝送システムのブロック図である。
【図3A】SVCエンハンスメント層ビデオ情報を含むメディアコンテナファイルの例示の形式を示す図である。
【図3B】SVCエンハンスメント層ビデオ情報を含むメディアコンテナファイルの例示の形式を示す図である。
【図3C】SVCエンハンスメント層ビデオ情報を含むメディアコンテナファイルの例示の形式を示す図である。
【図4】SVCベース層ビデオ情報を伝送するためのパケットストリームの例示の形式を示す図である。
【図5】本発明の例示の実施形態のデバイス受信動作方法例のフロー図である。
【図6】事前にダウンロードされているエンハンスメント層データとストリーム配信されたベース層データとの同期化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の概念以外、添付図面に示されている要素は、公知であり、詳細には説明されていない。例えば、本発明の概念以外、放送、受信機及びビデオエンコーディングについて熟知していることが前提とされ、これらは本明細書には詳細に説明されていない。例えば、本発明の概念以外、NTSC(National Television System Committee)、PAL(Phase Alternation Lines)、SECAM(SEquential Couleur Avec Memoire)、及びATSC(Advanced Television System Committee)(ATSC)、中国デジタルテレビシステム(GB)20600-2006、及びDVB-H等のTV規格に関する現在の勧告及び今まで提案された勧告への熟知が前提とされる。同様に、本発明の概念以外、8-VSB(eight-level vestigial sideband)、QAM(Quadrature Amplitude Modulation)等の他の伝送概念、並びにラジオ周波数(RF)フロントエンド(front-end)(ローノイズブロック(low noise block)、チューナ、ダウンコンバータ(down converter)等)、デモジュレータ、コリレータ、リークインテグレータ(leak integrator)、及びスクエアラ(squarer)等の受信コンポーネントの熟知が前提とされる。さらに、本発明の概念以外、IP(Internet Protocol)、RTP(Real-time Transport Protocol)、RTCP(RTP Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)等のプロトコルへの熟知が前提とされ、本明細書において説明されていない。同様に、本発明の概念以外、MPEG(Moving Picture Expert Group)-2システム規格(ISO/IEC 13818-1)、H.264 AVC(Advanced Video Coding)及びスケーラブルビデオコーディング(SVC)が前提にされ、本明細書において説明されていない。本発明の概念が、それ自体は本明細書に記載されていない従来のプログラミング技術を用いて実装されてもよいことに留意すべきである。最後に、図面内の同様の参照符号は同様の要素を示す。
【0013】
ほとんどのTV番組は、現在、図1に示されているようなシステムで伝送されている。示されているシステム100において、AVC(Advanced Video Coding)/MPEG-2エンコーダ110が、例えばTV番組に対応するビデオ信号101を受信し、STB150で示されている1または複数のセットトップボックス(STB)への配信のために生放送(live broadcast)信号125を生成する。その後、セットトップボックスは、受信した生放送信号125をデコーディングし、高解像度(HD)または標準解像度(SD)ビデオ等のビデオ信号165を、ユーザに表示するためのTV等の表示デバイス170に提供する。ビデオ信号165を生成するためにSTBによって必要とされる情報の全ては、信号125を介した生放送である。信号125は、有線または無線通信チャンネルを含む任意の適切な手段で伝送されてもよい。
【0014】
図2は、本発明の原理に従った例示のシステム200を示している。このシステムにおいて、エンコーディングされたビデオは、ビデオサーバ210からSTB等のエンドユーザ端末に、スケーラブルビデオコーディング(SVC)等の高度なコーディング技術を使用して伝送される。ビデオ信号201に基づいて、サーバ210のSVCエンコーダ212は、少なくとも2つの空間的に拡張可能な(spatially scalable)ビデオ層ストリームを生成する。すなわち、低いビットレートのSD解像度を用いた1つのベース層ストリーム、及び高いビットレートのHD解像度を用いた1つのエンハンスメント層ストリームである。ビデオ信号201は、例えば、HDTV番組に対応している。SVCベース層及びSVCエンハンスメント層は、ストリーム224及び226を介してSTB250に各々伝送される。本明細書においては空間的に拡張可能(例えば、SD対HD)という用語で説明されているが、本発明の原理は、SVC拡張性の時間的及び品質的なモードにも適用可能である。
【0015】
本発明によって考慮されているように、異なったSVC層は、異なった時間にエンドユーザ端末に伝送される。1つの例示の実施形態において、SVCエンハンスメント層ストリーム226は、オフピーク時間帯にSTB250に送信され、その一方で、対応するベース層ストリーム224は、視聴時間にSTB250に、例えば、ビデオ信号265が、表示デバイス270によりエンドユーザに表示するためにSTBによって生成される際に送信される。視聴時間は、1日の内のピーク帯域需要時間帯を含む任意の時間に発生してもよいことが考慮されている。
【0016】
エンハンスメント層ストリーム226が、エンコーディングする時刻にSTB250に送信されてもよい一方で、時間的に後に送信されるベース層ストリーム224は、記憶装置213等に保存され、視聴時刻にSTB250への伝送のために記憶装置から読み出される。代替的に、ビデオ信号201は、エンコーダ212によって生成されたときに送信されるベース層ストリーム224を用いて視聴時間において再生(re-play)されかつ再度エンコーディングされ得、それによって記憶装置213が除去される。図示していないが、エンハンスメント層ストリーム226は、生成された後に保存され、STB250に送信されるときに記憶装置から読み出されてもよい。保存及び読み出しのための任意の適切な手段が、ストリーム224及び/または226に対して使用可能である。
【0017】
異なった層のビデオストリーム224、226は、STB250等のエンドユーザ端末がSVCデコーティングのこれらの異なったビデオストリームを再同期化及び結合可能な限り、異なった伝送メカニズム(例えば、ファイルダウンロード、ファイルストリーミング配信等)を使用して送信される。別々のストリームとして説明されているが、ストリーム224及び226は、サーバ210からSTB250まで、同一または異なった物理チャンネル及び関連付けられた物理層デバイスを用いて送信されてもよい。例示の実施形態において、ストリーム224及び226は、異なったサーバから伝送されてもよい。
【0018】
STB250は、デコーディングのためにこれら2つのストリームを再同期化して結合し、そこから表示デバイス270によって表示されるビデオ265を生成する。ベース層ストリーム224がSTB250によって受信される際に、ビデオ信号265が生成されると考えられる。上述のように、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224より早い時刻に受信され、この場合、エンハンスメント層ストリーム226は、SVCデコーダ259によるデコーディングのために2つのストリームが255において結合する時間まで、メモリ257に保存されるだろう。通常、エンハンスメント層ストリーム226は、ベース層ストリーム224のデータが受信される前に完全に保存される。
【0019】
例示の実施形態において、エンハンスメント層ストリーム226は、ビデオフレーム各々のデコーディングタイミング情報を維持するMP4ファイル等のメディアコンテナファイルの形式にされる。サーバ210のファイルライタブロック216は、SVCエンコーダ212によって生成されたエンハンスメント層ストリームを上述のメディアコンテナファイルの形式にする。このファイルは、STB250にダウンロードされて256で保存される。デコーディング時刻においてまたはその少し前において、STB250のファイルリーダブロック256が、当該ダウンロードされたメディアコンテナファイル内に含まれているエンハンスメント層ビデオデータ及びそれに関連するタイミング情報を抽出する。ファイルライタ216及びファイルリーダ256の動作は、変更されたMPファイル構造に関して以下でさらに詳しく説明される。
【0020】
信号201によって示されるTV番組が表示に関してスケジューリングされている場合、ベース層ビデオストリーム224は、生放送、ネットワークストリーミング配信等を介して、STB等の複数の受信デバイスに放送(送信)される。例示の実施形態において、ベース層ビデオストリーム224の放送(送信)は、リアルタイムプロトコル(RTP)ストリーミングを用いて行われる。RTPは、ベース層ストリーム224を上述のメディアコンテナファイル内のエンハンスメント層データと同期化するために使用されるヘッダ内の時間情報を提供する。サーバ210において、パケタイザ(packetizer)214は、STB250にストリーミング配信するためにSVCベース層をRTPパケット形式にする。STB250において、デパケタイザ(de-packetizer)254は、ブロック255によってエンハンスメント層と同期化させて結合させるために受信されたベース層RTPパケットストリーム224からベース層ビデオデータ及びタイミング情報を抽出する。パケタイザ214及びデパケタイザ254の動作は、例示のRTPパケット構造を参照して以下でされに詳細に説明される。
【0021】
エンハンスメント層ファイルは、デジタル著作権管理(DRM)保護付きであってもよい。エンハンスメント層ビデオに対して条件付きアクセスを用いることは、高度なビデオをベース層ビデオに追加される上位アドオンサービスとして提供することを可能にする。例えば、HD番組は、エンハンスメント層への条件付きアクセスによって提供され得、その一方で、SD番組はベース層へのアクセスによって全ての契約者に提供され得る。HD番組のこれらの契約に関して、1または複数のエンハンスメント層ファイルが、後に使用される1または複数のHD番組の全てまたは一部に関して、STBに前もってダウンロードされるだろう。エンハンスメント層ファイルの各々は、1もしくは複数のHD番組またはHD番組の一部のデータを含んでもよい。HD番組を契約していないユーザは、インジケータ等に基づいて、エンハンスメント層データ受信できるかもしくは受信できなくてもよく、または当該ファイルを受信できるが保存もしくは復号できなくてもよい。インジケータは、例えば、様々な可能性があるが、ユーザがパスワードもしくはアクセスコードを間違えなく入力するかまたはユーザのSTBにスマートカードを挿入すること等のユーザとのやりとりに基づいて設定されてもよい。エンハンスメント層がDRM保護付きであり、STB250がこれらを復号可能である場合、このような復号は258において行われ、復号されたエンハンスメント層データは、その後、ファイルリーダ256に提供される。代替的に、復号は、ファイルリーダ256によって行われてもよい。ファイルリーダ256は、復号されたエンハンスメント層データを、視聴時間にSTB250にストリーミング配信されたベース層データとの同期化及び結合のためにブロック255に提供する。結合されたデータは、その後、ビデオ信号265のデコーディング及び生成のためにSVCデコーダ259に送られる。RTPストリーム内の対応するSVCベース層を有するMP4ファイル内のSVCエンハンスメント層を同期化及び結合する例示の方法は、以下に説明される。
【0022】
例示の実施形態において、エンハンスメント層への条件付きアクセス機能は、同期化及び結合ブロック255によって制御されてもよい。例えば、エンハンスメント層メディアコンテナファイル内のデジタルセキュリティ機能が、STB250がエンハンスメント層データを使用する権利を有していると示す場合、ブロック255は、エンハンスメント層データとベース層データとの同期化及び結合を行い、そうでない場合、同期化及び結合はスキップされ、ベース層データのみがSVCデコーダ259に送られる。セキュリティ機能は、エンハンスメント層がデコーディング可能な回数を示すインジケータを含んでもよい。この回数は、エンハンスメント層がデコーディングされるたびに、エンハンスメント層のデコーディングが許可されなくなるまでデクリメント(減少)させられる。
【0023】
上述のように、本発明の例示の実施形態において、エンコーディングされたSVCストリームのベース層及びエンハンスメント層は、生放送のために、各々、事前ダウンロード可能なMP4ファイルとRTPパケットストリームに分割される。ISO規格化団体は、エンコーディングされたAVCコンテンツの包含のためにMP4ファイル形式を定義している(ISO/IEC 14496-15:2004 情報技術--オーディオビジュアルオブジェクトのコーディング--第15部:AVC(Advanced Video Coding)ファイル形式)が、MP4ファイル形式は、SVCでコーディングされたコンテンツにも容易に拡張可能である。図3A-3Cは、変更されたMP4ファイル内のエンコーディングされたSVCエンハンスメント層コンテンツの例示のレイアウトを示している。
【0024】
図3A及び3Cに示されているように、本発明の例示の実施形態において使用される変更されたMP4ファイル300は、メタデータアトム(metadeta atom)301及びメディアデータアトム(metadeta atom)302を含んでいる。メタデータアトム301は、編集リスト320を含んでいるSVCトラックアトム310を含んでいる。編集リスト320の編集内容の各々は、メディア時間及び存続期間を含んでいる。この編集内容は、端末相互間に配され、トラックタイムラインを生成する。SVCトラックアトム310は、サンプル表(sample table)340を含んでいるメディア情報アトム330も含む。サンプル表340は、サンプル記述アトム350、時間とサンプルとを対応させた表360及びスケーラビリティ(scalability)レベル記述子アトム370を含む。時間とサンプルとを対応させた表360は、メディアのタイミング及び構造データを含んでいる。アトム360のさらに詳細な表示は、図3Bに示されている。図3Bに示されているように、アトム360内のエントリの各々は、エンハンスメント層のコーディングされているビデオサンプル及び当該ビデオサンプルの対応する存続期間dTへのポインタを含んでいる。サンプルは、デコーディング順に保存される。サンプルのデコーディングタイムスタンプは、編集リスト内の全ての先行するサンプルの存続期間を追加することによって判定されてもよい。時間とサンプルとを対応させた表は、図3Bに示されているように、これらの存続期間を与える。
【0025】
図3Cに示されているメディアデータアトム302は、アトム360内のポインタによって参照されるエンハンスメント層のコーディングされたビデオサンプルを含む。メディアデータアトム302内のサンプルの各々は、アクセスユニット及び対応する長さを含む。アクセスユニットは、連続的なネットワーク抽象化層(NAL)ユニットの1つのセットであり、このセットのデコーディングは、1つのデコーディングされたピクチャをもたらす。
【0026】
図3A-3Cに示された例示のファイル形式が、SVCエンハンスメント層データしか含まないことに注意する。SVCベース層データ及びエンハンスメント層データの両方を含むファイル形式は、エンハンスメント層サンプルとインタリーブ(interleave)されたベース層サンプルを含む。
【0027】
図2の例示のシステム200を参照すると、図3A-3Cに示されているファイル等の変形されたMP4ファイルを生成する場合、サーバ210内のファイルライタ216は、タイミング情報を有するエンハンスメント層NALUを、SVCエンコーダ212からMP4ファイルのメディアデータアトム構造内にコピーする。上述のように、変形されたMP4ファイルは、当該ファイルが関連する番組の生放送の前に、STB250に事前にダウンロードされる。
【0028】
STB250内のファイルリーダ256は、サーバ210内のファイルライタ216の逆の機能を実行する。ファイルリーダ256は、257内に保存されている事前にダウンロードされているメディアコンテナファイルを読み込み、アトム360内のタイミング情報を有するエンハンスメント層NALU、及びISO/IEC JTC1/SC29/WG11 CORDING OF MOVING PICTURES AND AUDIO(ISO/IEC 14496-15 Amendment 2-情報技術--オーディオビジュアルオブジェクトのコーディング--スケーラブルビデオコーディングのファイルフォーマットサポート)に定義されているようなアトム370内のスケーラビリティレベル記述子を抽出する。
【0029】
RTPでSVCエンコーディングされたストリームのパケット化及び伝送は、IETFによって特定されている(例えば、SVCビデオに関するRTPペイロードフォーマット、IETF、2009年3月6日参照)。ベース層及びエンハンスメント層NALUは、別々のRTPパケット内にパケット化されてもよい。図4は、本発明の例示の実施形態に従って、SVCベース層のみを送信するRTPパケットストリームを示している。パケットの各々のRTPタイムスタンプは、コンテンツのサンプリングタイムスタンプに設定されている。
【0030】
図2の例示のシステム200を参照すると、サーバ210のパケタイザ214が、RTPヘッダタイムスタンプ領域内にコピーされているタイミング情報を用いて、RTPプロトコルに従ってSVCベース層NALUをパケット化している。デパケタイザ254は、STBのネットワークバッファ(図示せず)からSTBによって受信されたパケットを読み込んで、関連するタイミング情報を有するベース層NALUを抽出する。
【0031】
そこから抽出されたタイミング情報に基づいて、STB250内の同期化及び結合モジュール255が、デパケタイザ254及びファイルリーダ256から得られたベース及びエンハンスメント層NALUを同期化及び結合する。同期化の後、生RTPストリームから非パケット化されたベース層NALUと事前にダウンロードされていたMP4ファイルから抽出される対応するエンハンスメントNALUとが結合される。例示の実施形態において、ベース層NALUとエンハンスメント層NALUとの結合は、デコーダ259に対して、正確なデコーディング順序でNALUを表示することを含んでもよい。結合されたNALUは、その後、適切なSVCデコーディングのためにデコーダ259に送信される。
【0032】
本発明の原理に従ったSTB250等の受信デバイスの例示の動作方法のフロー図が図5に示されている。505において、STBは、後に使用される番組のエンハンスメント層ビデオ(ELV)ファイル507を、サーバ210等から受信して保存する。510において、上述の番組の視聴時間に先立って、STB250がサーバ210から、番組に関連しており、RFC2327に記載されているセッション記述プロトコル(SDP)に従っているようなセッション記述ファイルを受信する。このSDPファイルは、1または複数の関連付けられたエンハンスメント層の存在及びそれらの暗号化情報を特定してもよい。515において、STBは、STBが番組に対して関連付けられたELVファイルを有しているか、及び上述のようにELVファイルが上位サービス契約に関係しているDRMによって保護されている場合に、STBが当該ELVファイルを復号して読み込めるかを判定する。そうであるならば、上述のファイルリーダ機能256等のELVファイルリーダ処理が520で開始される。
【0033】
525において、STBは、RTPストリーミング等によって、SVCベース層のパケット(1または複数)のフレームを受信する。ベース層フレームの各々は、図4に示されているような、1または複数のパケットによって表されてもよい。530において、ベース層フレームは、さらなる処理のために非パケット化される。図4に示されているように、ベース層RTPパケットの各々は、RTPヘッダ及びSVCベース層NALUを含む。535において判定されるように、関連付けられたELVファイルが存在し、STBがそれを読み込み可能であるならば、動作は540に進み、そこにおいて、同期化情報が非パケット化されたベース層フレームから抽出される。このような同期化情報は、例えば、フレームのベース層パケット(1または複数)のヘッダ内のRTPタイムスタンプを含んでもよい。545において、ベース層フレームのタイミング情報と合致するタイミング情報を有しているエンハンスメント層アクセスユニットのNALUがELVファイル507から読み込まれる。タイミング情報に基づいて、エンハンスメント層NALUを特定する例示の方法が以下に説明されている。ベース層NALU(1または複数)及びそれに合致するエンハンスメント層NALU(1または複数)は、550において結合、すなわち、それらのタイミング情報に基づいて適切に並べられ、当該結合されたものが表示のために555においてデコーディングされる。
【0034】
535において、ベース層がSTBにストリーミング配信されている番組に関連付けられているELVファイルが無い場合、またはSTBがELVを読み込めない場合、動作は555に進み、そこで単独のベース層フレームが視聴のためにデコーディングされる。
【0035】
560において、番組が終了を迎えたかに関する判定が行われる。番組に関するベース層パケットがもはや受信されなくなった時に終了を迎える。そうではない場合、動作が525にループバックして次のベース層フレームが受信されて、上述の手順が繰り返され、これ以外の場合、図5の処理が終了する。ELVファイル507が番組の終了の前に完全に読み込まれている場合、利用可能であるならば他のELVファイルが読み込まれるか、または動作はエンハンスメント層無しでベース層のみのデコーディングを行う。
【0036】
上述の例は、MP4及びRTPを用いて与えられているが、同期化メカニズムは、他の規格形式の中で、例えば、MP4及びMPEG2-TSに適用されてもよい。
【0037】
複数のエンハンスメント層を用いた応用に関して、全てのエンハンスメント層が1または複数のファイルで事前にダウンロードされて、ベース層がストリーミング配信されてもよい。代替的に、1または複数のエンハンスメント層が事前にダウンロードされ、1または複数のエンハンスメント層がベース層とともにストリーミング配信されてもよい。
【0038】
図6は、上述の変更されたMP4ファイル等であって、RTPストリームにおいて受信されるベース層データに対応している事前ダウンロードメディアコンテナファイル内のエンハンスメント層データを特定する例示の方法を示している。ベース層RTPパケットBnがサーバからストリーミング配信される場合、STBは、ストリーミング配信が開始された後のある時点でこのストリーミングを受信(tune into)する(605)。ベース層RTPパケットBnの各々は、ストリーム内の第1のパケットのタイムスタンプB1(例えば、t1=0)を基準とするRTPタイムスタンプtnを有している。
【0039】
図6の例に示されているように、STBは、ベース層パケットB2のストリーミングの間に受信を行う。しかし、このストリームを適切にデコーディングするために、STBはアクセスポイントを受信しなければならず、この受信はパケットB3が受信される際に発生する。パケットB3のタイムスタンプは、メディアコンテナファイル内の対応するエンハンスメント層データE3を発見するために使用される。換言すれば、メディアコンテナファイル内のトラックタイムラインの開始からtn-t1であるエンハンスメント層データサンプルは、ベース層パケットBnに対応しているだろう。データサンプルが上述の変更されたMP4形式等で、それらに対応する存続期間を用いて一覧化された場合、先行するサンプルの存続期間が合計されてトラックタイムラインの開始からのデータサンプルの時間的変位、すなわちRTPタイムスタンプに相当するデータサンプルが判定される。従って、図6で示されているように、E3は、B3に対応して判定される。なぜならば、E1及びE2の存続期間の合計dT1+dT2は、t3-t1、ベース層RTPストリームの開始からのB3の時間的変位に等しいからである。このように、STBの同期化及び結合モジュール(255)は、生ストリーミング放送から得られる第1のアクセスポイントパケット(Bn)のRTPタイムスタンプを、RTPストリームの開始からのパケットの時間的変位を判定するための基準点として使用する(すなわち、tn-t1)。その後、同期化及び結合モジュールは、事前にダウンロードされているエンハンスメント層メディアコンテナファイルの時間とサンプルとを対応させた表(360)をチェックし、トラックタイムラインの開始からの同一のまたは実質的に同一の時間的変位を有するエンハンスメント層サンプルを検索する。図6において、B3及びE3は、同期化されてSVCデコーディングに関して一緒に提供される第1のベース及びエンハンスメント層データを表す。
【0040】
上記のことを考慮して、上述の記載は、本発明の原理を例示しているだけであり、当業者が、本明細書内に明示的に記載していなくとも、本発明の原理を含みかつ本発明の精神及び範囲内にある様々な代替の構成を考え出すことが可能であることが理解されるだろう。例えば、別個の機能的要素の文脈で説明されていたとしても、これらの機能的要素は、1つの集積回路(IC)内、または複数の集積回路(IC)内で具体化されてもよい。同様に、別個の要素として示されていても、いくつかまたは全ての要素は、例えば、任意の様々な適切な記憶媒体内に具体化されているソフトウェアであって、1または複数のステップに対応する関連付けられたソフトウェアを実行するデジタル信号プロセッサまたは汎用プロセッサ等の、保存されているプログラムによって制御されているプロセッサ内に実装されてもよい。さらに、本発明の原理は、例えば、地上放送波、衛星、Wi-Fi(Wireless-Fidelity)、携帯電話等の、様々なタイプの有線及び無線通信システムに適用可能である。実際、本発明の概念は、固定または携帯受信器に適用可能である。従って、様々な変更を例示の実施形態に対して行うことが可能であり、他の構成も本発明の精神及び範囲から逸脱することなく考え出すことが可能であることが理解されるべきである。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ再生装置内で第1の層及び第2の層において伝送されるエンコーディングされたデジタルビデオ信号を再生する方法であって、前記第2の層は前記第1の層の解像度、フレームレート及び品質のうちの少なくとも1つを向上させる情報を含み、前記方法が、
前記ビデオ再生装置において、前記第2の層のデータユニットを受信するステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記第2の層の当該受信されたデータユニットをエンハンスメント層のメディアコンテナファイル内に保存するステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記第2の層のデータユニットに対応する第1の層のデータユニットを受信するステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記第1の層の更なるデータユニットを受信する間に前記第1の層のデータユニットを前記第2の層の対応するデータユニットと結合するステップであって、前記第2の層のデータユニットの全ては、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に受信されて保存され、前記第1の層のデータユニット及び前記第2の層のデータユニットは、デジタルサンプルを含む、前記結合するステップと、
前記ビデオ再生装置において、前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成するステップと、
を含み、前記結合するステップは、
合致する同期情報を有する前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを特定することを含み、
前記第1の層のデジタルサンプル及び前記第2の層のデジタルサンプルを特定することは、
第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い判定することと、
トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と合致する、前記第2の層のデータユニットを特定すること、
を含み、
前記第2の層のデータユニットを特定することは、前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とデジタルサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより、前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層のデータユニットの前記時間的変位を判定することを含む、前記方法。
【請求項2】
第1の層及び第2の層において伝送されるエンコーディングされたデジタルビデオ信号を再生する装置であって、前記第2の層が前記第1の層の解像度、フレームレート及び品質のうちの少なくとも1つを向上させる情報を含み、前記装置が、
前記第2の層のデータユニットを受信する手段と、
前記第2の層の当該受信されたデータユニットをエンハンスメント層のメディアコンテナファイル内に保存する手段と、
前記第2の層のデータユニットに対応する前記第1の層のデータユニットを受信する手段と、
前記第1の層の更なるデータユニットを受信する間、前記第1の層のデータユニットを前記第2の層の対応するデータユニットと結合する手段であって、前記第2の層のデータユニットの全てが、前記第1の層の任意の対応するデータユニットが受信される前に、受信されかつ保存され、前記第1の層のデータユニット及び前記第2の層のデータユニットは、デジタルサンプルを含む、前記結合する手段と、
前記結合されたデータユニットをデコーディングすることによって出力ビデオフレームを生成する手段と、
を含み、
前記結合する手段は、合致する同期情報を有する前記第1の層におけるデジタルサンプル及び前記第2の層におけるデジタルサンプルを特定することにより前記データユニットを結合し、
前記特定することは、
第1の層のデータユニットのストリームの開始からの前記第1の層のアクセスポイントの時間的変位を、タイムスタンプに従い判定することと、
トラックタイムラインの開始からの時間的変位が前記第1の層の前記アクセスポイントの前記時間的変位と合致する、前記第2の層のデータユニットを特定することと、
を含み、
前記第2の層のデータユニットを特定することは、前記エンハンスメント層のメディアコンテナファイルの時間とデジタルサンプルとを対応させた表にアクセスすることにより、前記トラックタイムラインの開始からの前記第2の層のデータユニットの前記時間的変位を判定することを含む、前記装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2016-10-27 
結審通知日 2016-10-31 
審決日 2016-11-14 
出願番号 特願2011-527806(P2011-527806)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (H04N)
P 1 41・ 856- Y (H04N)
P 1 41・ 851- Y (H04N)
P 1 41・ 853- Y (H04N)
最終処分 成立  
前審関与審査官 堀井 啓明  
特許庁審判長 藤井 浩
特許庁審判官 渡邊 聡
清水 正一
登録日 2015-10-02 
登録番号 特許第5815408号(P5815408)
発明の名称 スケーラブルビデオコーディングを利用したリニアなデジタルTV番組の伝送方法  
代理人 特許業務法人 谷・阿部特許事務所  
代理人 特許業務法人谷・阿部特許事務所  
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