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審決分類 |
審判 一部申し立て 発明同一 C22B 審判 一部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 C22B |
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管理番号 | 1323456 |
異議申立番号 | 異議2016-700152 |
総通号数 | 206 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2017-02-24 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2016-02-24 |
確定日 | 2016-09-28 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5770232号発明「混合抽出剤のスクリーン効果によるコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第5770232号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項15について訂正することを認める。 特許第5770232号の請求項15に係る特許についての異議申立てを却下する。 |
理由 |
第1 手続の経緯 特許第5770232号の請求項1?15に係る特許についての出願は、 平成25年8月27日(パリ条約による優先権主張 2012年8月27日(KR)大韓民国)に特許出願され、平成27年7月3日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許のうちの請求項15に係る特許に対し、特許異議申立人特許業務法人藤央特許事務所により平成28年2月24日に特許異議申立てがなされ、同年5月13日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である同年8月15日に意見書及び訂正請求書が提出されたものである。 第2 訂正の適否 1 訂正の内容 特許請求の範囲の請求項15を削除する。 2 訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否 上記訂正は、請求項15を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり(なお、請求項15以外の請求項1-14については異議申立てがされておらず、訂正もないことから、特許法第120条の5第9項で準用する特許法第126条第7項の規定は適用されない。)、新規事項の追加には該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 そして、請求項ごとに請求されたものである。 3 結論 以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正は、特許法第120条の5第2項第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第3項、及び、同条第9項において準用する同法第126条第5?6項の規定に適合するので、訂正後の請求項15について訂正を認める。 第3 特許異議申立てについて 以上のとおり、請求項15は訂正により削除されたため、本件特許の請求項15に対して、特許異議申立人特許業務法人藤央特許事務所がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 マンガンとコバルトとを含み、pH(酸度)が4-5である水溶液に対し、2-エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)を含み、2-エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)の濃度(M)とアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度(M)との比が0.4乃至0.6である混合抽出剤を使用して溶媒抽出することによって、マンガンを含む有機相を獲得することを特徴とする、コバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項2】 前記水溶液は、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上を含むことを特徴とする、請求項1に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項3】 前記水溶液は、マンガン及びコバルト、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上を各々同一な濃度で含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項4】 前記水溶液に含まれたマンガン及びコバルト、ニッケル及びリチウムからなるグループから選択された1種以上の濃度は各々1-20g/Lであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項5】 前記混合抽出剤に含まれた2-エチルヘキシルホスホニック酸(2-ethyl hexyl phosphonic acid)及びアルキルモノカルボキシル酸(alkyl monocarboxylic acid)の濃度は0.1M-1Mであることを特徴とする、請求項1に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項6】 前記溶媒抽出から得られる有機相に対してEDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)による洗浄工程を遂行することを特徴とする、請求項1に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項7】 前記EDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)の濃度は0.05M-2Mであることを特徴とする、請求項6に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項8】 前記EDTA(Ethylenediaminetetraacetic acid)の濃度は0.01M-0.15Mであることを特徴とする、請求項6に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項9】 洗浄工程後の有機相に対して酸による脱去工程を遂行することを特徴とする、請求項6に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項10】 前記酸の濃度は0.5M-2Mであることを特徴とする、請求項9に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項11】 前記溶媒抽出工程は多段からなることを特徴とする、請求項1に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項12】 前記脱去工程は多段からなることを特徴とする、請求項9に記載のコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法。 【請求項13】 請求項1の方法により得られることを特徴とする、マンガンを含む有機相。 【請求項14】 請求項6の方法により得られることを特徴とする、マンガンを含む有機相。 【請求項15】 (削除) |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2016-09-12 |
出願番号 | 特願2013-175591(P2013-175591) |
審決分類 |
P
1
652・
537-
XA
(C22B)
P 1 652・ 161- XA (C22B) |
最終処分 | 決定却下 |
前審関与審査官 | 池ノ谷 秀行 |
特許庁審判長 |
板谷 一弘 |
特許庁審判官 |
小川 進 鈴木 正紀 |
登録日 | 2015-07-03 |
登録番号 | 特許第5770232号(P5770232) |
権利者 | コリア・インスティテュート・オブ・ジオサイエンス・アンド・ミネラル・リソーシーズ(ケイアイジーエーエム) |
発明の名称 | 混合抽出剤のスクリーン効果によるコバルトの抽出挙動抑制及びマンガンの選択的な回収方法 |
代理人 | 蔵田 昌俊 |
代理人 | 蔵田 昌俊 |
代理人 | 峰 隆司 |
代理人 | 峰 隆司 |
代理人 | 河野 直樹 |
代理人 | 河野 直樹 |