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審決分類 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する G06Q
管理番号 1325140
審判番号 訂正2016-390090  
総通号数 208 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-04-28 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2016-07-01 
確定日 2016-10-06 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3798424号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第3798424号の明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯

本件特許第3798424号は,平成6年3月11日(優先権主張 1993年3月12日 米国,1993年5月25日 米国,1993年11月17日 米国,1994年1月27日 米国)を国際出願日とする出願であって,平成18年4月28日に設定登録され,平成26年3月11日に存続期間満了により権利登録が抹消され,平成28年7月1日に本件訂正審判の請求がなされたものである。

第2 請求の趣旨及び訂正の内容

本件訂正審判の請求の主旨は,本件特許の明細書を本件審判請求書に添付した訂正明細書のとおり訂正することを認める,との審決を求めるものであり,その訂正の内容は次のとおりである。

訂正事項
特許請求の範囲の請求項1?6を削除する。

第3 当審の判断

上記訂正事項は,本件特許の請求項1?6(全請求項)を削除するものであるから,特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
また,上記訂正事項は,願書に添付した明細書または図面に記載した事項の範囲内においてするものであるから,特許法第126条第5項の規定に適合する。
また,上記訂正事項は,実質上特許請求の範囲を拡張し,または変更するものでもないから,特許法第126条第6項の規定に適合する。

第4 むすび

以上のとおり,本件訂正審判の請求に係る訂正事項は,特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり,かつ,同条第5項,第6項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
遠隔モニタリング能力を含む電話及びビデオ通信のための対話システム
技術分野
本発明は、一般的にコンピュータ化された電話及びビデオ通信(telephone and video communication)の分野に関し、特に、モニタリング能力、あるいは監視能力、予定及び処理能力及び例えば、買い手(buyer)と売り手(vendor)のグループのような複数グループの構成員を選択的に接続する(interfacing)ための交通制御能力を適応させる、遠隔地(remote locations)と中央ステーション(central station)との間の電話及びビデオ通信のためのシステムに関する。該システムモニタリング能力は、安全、監視、品質管理と検査、食物に関連した施設及び他の施設における食料の標準及び/または他の標準の規則、市場調査、銀行の地下金庫、食料雑貨店チェーン、コンビニエンス・ストアなどにおける資金の預入れと引出しの遠隔モニタリング等に応用することができる。該システムの予定及び処理能力は、購買、販売、マーケッティング等を含む製品計画、医師や他の専門家のための教育会議、ゲーム・ショー等に種々に応用することができる。該システムの交通整理能力は、複数グループの選択的構成員の間で、卸売りのレベルで、オファー書及び返答書に宛て名を書いたり、交換したりすること、データを分析しコンパイルすること、会議を計画し、履行すること、販売を完了すること等に用いることができる。
背景技術
長年にわたり、多数の安全監視システムが異なる理由で種々の場所をモニタリングするために提案されてきた。一例として、危険や危難に身をさらす必要のある場所をモニタリングするのに特に好ましい。そのような場合、一般に、該目的は、侵入者の勇気を失わせること、警察等の安全隊員に通報すること、及び犯罪行為の数種の形式の記録を供給することが含まれる。
種々の形式の写真装置がこのようなシステムでの使用のため提案されてきた。しかしながら、テレビジョンの出現によって、場所の精査または監視の可能性は、実質的に高められた。そのことに関して、大きな現代的オフィス・ビルディングにおいては、ビルディング内の多数の重要な場所を表示する警備ステーションを有する内部の閉じた回路システム(internal closed-circuit system)を備えてないことはめったにない。それによって、一人の監視者がかなり大規模なビルディングを監視することができ、問題の場所に援助を要求することができる。さらに、このシステムにおいては、危機的事件におけるその後の研究及び分析のためモニター・ディスプレイを記録することが求められてきた。
上記の監視システムは、特に単一の施設に関しては有効であったが、付随する制限があった。例えば、単なるテレビジョン・ディスプレイは、可能性のある問題や存在する問題を明白に記録できないことがしばしばある。それゆえ、本発明は、広く分布した地域にわたって安全な場所を適応させるために監視能力を拡大する必要性を認めている。さらに、通信能力の増加、ディスプレイの向上及びディスプレイ制御の拡大についての必要性もまた認められている。
安全以外の理由による施設の監視は、伝統的に実質上人間を巻き込むことを含んでいる。例えば、品質を管理し、フランチャイズ店舗及び/または企業所有の場所(例えば、ファースト・フード施設)における食物及び/または他の標準を規定し、及び維持するための施設のきまりきった検査においては、そのような目的で雇われた検査員によるそのような施設への人間の訪問が伝統的に必要としてきた。あいにく、異なる場所から場所へ移動するには、望ましい時間及び出費以上の時間及び出費がかかる。さらに、実務上の問題として、特別の検査員及び/または支店マネージャが特別の地域に選任され、その結果、限られた地域を検査するのに専念するより多くの検査員を必要とすることに帰着する。
本発明は、中央ステーションから広く分布する地域にわたる遠隔地において、品質管理などに関する限り、検査を行う必要性を認めている。同様に、本発明は、不正行為を思い止まらせるため、及び/または、夜盗を妨げるために、銀行の地下倉庫、食料雑貨店チェーンまたはコンビニエンス・ストア等における資金の預入れ及び/または引出しを遠隔モニタすることのため、または、他の業務を行うことのための必要性も認めている。加えて、個別的なまたは相互に作用する市場調査の必要性もまた認められている。
他の例として、薬品及び医療機器の製造業者は、新しい薬品について詳細を説明し、新しい医療機器を実演広告するために、国内中あるいは世界中に広く分布した地域に居る医師、薬学者、病院代表者などといった医療専門家を訪問し、移動するディテール要員(“detail”persons)を典型的に雇っている。これらディテール要員は、一般的に、医師に会うため待つのに多くの時間を費し、たった数分間の医師の貴重な時間を得るのがしばしばである。多くの場合、待つことは、特に、医師が緊急処置のため呼び出されたり、他の忙しい環境においては、役に立たないことが立証される。また、不確実なスケジュールの結果として、時間が浪費される。
製品計画産業あるいはマーチャンダイズ産業における厄介な通信の一例について考察すると、商品の卸売り売り手または買い手は、異なる組織のため種々の買い手と会合の約束を計画しようとすること、買い手の施設から施設へと移動すること、及び、時々ほんの短い時間となるかもしれない会合のために待つことに多くの時間を費す。あいにく、異なる施設から施設へ移動するには、望ましい時間及び出費よりもはるかに多くの時間及び出費がかかる。さらに、実務上の問題として、特別の売り手セールス要員(vendor sales people)が、典型的には、特別の商品の商品計画をし、特別の買い手と交渉するために選任され、その結果、特別の買い手に専念する、より多くの売り手要員を必要とすることに帰結する。
さらに、万一、特別の売り手が、例えば苦情品の在庫処分のために、複数の買い手に対し特別の品目の特別の申し出書を発送したいという場合には、該売り手は、宣伝広告を行うか、あるいは、買い手と契約を始めるといった、かなりの努力を行わねばならない。宣伝広告は不特定の買い手によってのみながめられる可能性が大きく、それゆえ、すべての可能性のある買い手から申し出書を勧誘する信頼性の高い方法であると、いつも立証されるものではない。さらに、多くの買い手と個々の契約を始めることは、結局、最終販売が固まるまでは、困難な課題を構成する。同様に、買い手が特別の品目について売り手からの提案書を勧誘したい場合には、同様の実務が普及している。
それゆえに、本発明は、上述した応用のため、と同様に、類似の要求を伴う他の多くの異った応用のために、広く分布した地域にわたる遠隔地と中央ステーションのような他の場所から通信を行なうシステムの要求を認識している。特に、本発明は、複数のグループやサブ・グループの選択された構成員の間の申し出書や返答書のような、通信の宛て名書きや交換すること、そのような構成員に関するデータを分析しそしてコンパイルすること、会合の約束を計画すること、リアル・タイムに顔と顔を突き合せた会議を執行すること、取り引きを完成すること、及びそのようなグループ間の取り引きに関する請求書を発送する要求も認識している。
関連した文脈において、コンピュータ及び電話の技術は、テレコミュニケーション産業あるいは遠隔通信産業において多くの進歩をもたらしてきた。機能上、人間のオペレータと電話ネットワーク能力との統合、音声とデータ・スイッチング能力との統合、コンピュータ・アプリケーションとデータベースとの統合及び音声処理技術は、人間のオペレータに対し、広く種々のソース(sources)からの情報への瞬時のアクセスを提供するのみならず、人間のオペレータが各呼び出し(call)を同様に知的に(intelligently)処理できるようにしている。電話スイッチは、ファクシミリ、グラフィックス、ビデオあるいはオーディオ通信能力と同様に関連したデータを自動的に付加する呼出し処理能力(call handling capabilities)とともに、コンピュータ情報と知能とを統合するため、コンピュータとリンクされている。自動番号確認(automatic number identification)(ANI)や呼出し番号確認又は識別サービス(dialed number identification service)(DNIS)のような選択的なサービスや装置は、電話呼出しに先立って情報を確認することを促進し、それゆえに、さもなければ該呼出し人(the caller)とみなして情報を捕える人々によって実行される行動を排除することにより、呼出しと人間の能力を高めるものである。呼び出しの大スケールの処理を含む応用のために、スイッチとホスト・データベースは、自動的に、呼出し人の記録とリンクし、そして、音声応答システムを使用する場合には番号確認に呼出し人が入る必要を排除するものである。
より革命的な応用においては、ANIが呼出しと呼出し人の現在の記録の両方をオペレータの電話と端末に同時に渡すように用いられる。この応用によって、人間がデータベースから呼出し人の記録を入手し、入りそして受ける必要性を除去する。そのような進歩によって、通信、データ取扱い及び制御機能について人間の能力は非常に高められる。
コンピュータ、電話及びビデオ技術におけるほぼ同時の急速な開発によって、ビジュアル通信あるいはビデオ会議の概念が導入された。特に、これらの技術を統合する努力によって近年巨大な勢いが得られ、結果として、幾分、すべての産業における一般的要望から、時間と出費を維持することなり、そして、それによって、人間の効率と生産性を最大にする結果となる。ビデオホーン(video phones)の出現によって利用者は遠隔地から視覚的に(visually)通信を行なうことが可能になった。多くの産業は、高騰する交通費を除去するためにビデオ会議またはビジュアル・コミュニケーションの概念を迅速に見て取った。異った場所にいる従業員及び顧客は、対話型の(interactive)トレーニング活動やセミナーに、時間や移動のむだなしに参加することができる。
しかしながら、特に厄介な通信の伝統的分野には、なお障害物が残っている。まだ、多くの開発をもって、事実上すべての産業の部分は、顔と顔を突き合わせた通信の付加された利点をともなって、リアル・タイムの対話型データ共有(interactive data sharing)から利益を得ることができる。飛躍的な技術の進歩によって、能力を高める見込みを迅速に満足させ、それによって利用者が画像、グラフ、地図などの遠隔地からのイメージを共有し扱うことができるようになった。
オーディオ及びビデオ圧縮技術における技術的なブレークスルーによって、デスクトップ・ビデオ会議及びビジュアル通信が、日常のジビネス通信として経済的になったとともに実用的になった。ビデオ会議に十分に参加するためには、利用者の装置は、たとえ異った装置売り手からであっても、類似のユニットと通信しなければならない。国際電信電話諮問委員会(the International Telephone and Telegraph Consultative Committee)(CCITT)は、ビデオ及びオーディオ信号が公共のリンクを渡る伝達のために、どのように圧縮されそして伸張される(decompressed)かを取り扱っている、H.261(または「Px64」)と呼ばれる標準を定めてきた。現在、唯一の産業標準及びフォーマットがビデオ会議システムに採用されてはこなかった。それゆえ、該市場に使用しうる該システムは、常に互換性を有しているわけではなかった。結果として、多くの異なる形式のビデオ・コーデック(video codecs)(coders/decoders)は、一般に、使用されている。例えば、AT&T社のAVPコーデックは、最近のビデオ会議標準と互換性のある高品質フル・モーション・ビデオ・イメージとサウンドをデジタルに処理する、3個のチップを有するセットである。
とにかく、世界中の平易な古い電話システム(plain old telephonesystem)(POTS)にわたってカラー・イメージを伝達することができる圧縮の案を提供し互換性を達成するための進行中の努力がささげられつつある。ライブ・アクション・カラー・ビデオ(live-action,color video)と、ネットワーク及びモデムを経由した標準の音声電話回線とを合体させる試みが最近導入されている。適切なビデオ・キャプチャー・ボード(video capture board)とモデムを使用することによって、ライブ・ビデオが登録商標「マイクロソフト ウインドウズ」が動作する、いかなる386または486パーソナル・コンピュータで受信され表示され得る。フレーム・レート(frame rate)は、ディスプレイの形式及び通信装置の形式に依存する。例えば、通常の呼出し電話回線(a normal dial-up telephone line)を通して、32,000色のVGA(video graphics array)ディスプレイ装置と486CPU(中央処理装置)と14.4kbs(毎秒1,000ビット)のモデムとを有するコンピュータは毎秒5フレームのフレーム・レートを達成できる。パーソナル・コンピュータ間のリンクは、例えば、モデム、域内情報通信網(LAN)、シリアル・ポート、他の高速デジタル・リンクによって、種々の方法で、達成される。
上述の要求に応えるために、本発明は、複式の能力を備え、改良されたシステムを創造することにおける、最近の電話及びビデオの進歩を使用することを認識している。
発明の開示
本発明のシステムは、概略的に、コンピュータ制御のもとの音声品質回線を備えた今日のコンピュータ環境における、呼出し電話施設(dial-up telephone facilities)を用いて、複数の遠隔の広く分布した場所と中央ユニットとの間の電話及びビデオ通信を含む。
特に、例えば、標準のアナログ回線及び総合ディジタル通信網(ISDN)のディジタル回線上のテレフォニック・ビデオ(telephonic video)のダイナミック・グラフィックス(dynamic graphics)は、ビデオホーン(videophone)を促進するように制御されているが、一方、ビデオ・スチル・ディスプレイ(video still displays)及びディジタル回線は、オーディオ能力に加えて高忠実度(hi-fi)ビデオ・ディスプレイを促進する。これらすべては、効率的な対話型システムを得るために、コンピュータ対話型能力と結び付けられている。そして、該対話型能力は、例えば、安全及び監視能力、予定及び処理能力または商業的生産品の発送及びビデオ販売(video vending)能力のような種々の機能を提供するように設計され得る。
本システムの監視能力は、武装化した強盗及び夜盗と闘争することから、食料及び衛生基準などに関する食料及び他の施設における品質管理及び規則活動と、マーケット・リサーチのための不連続なあるいは対話型のモニタリングと、銀行の地下金庫、食料雑貨店チェーン及びコンビニエンス・ストアーなどにおける基金の預入れ及び引出しのモニタリングとに及ぶ応用に用いることができ得る。
予定、処理、生産品発送またはビデオ販売の能力は、購買、販売、マーケッティングなどを含むマーチャンダイジング(merchandising)から医師及び他の専門家のための教育会議、ゲーム・ショー、日付をつけるサービス(dating service)までに及び応用に用いられ得る。このような応用において、本システムは、データを分析しコンパイルすること、会議を計画しビジュアル会議を履行すること、取引きを完成することなどのために、売り手と買い手のような、複数のグループまたはサブ・グループの選択的な構成員の間の申し出書及び返答書の形式における通信交通(communication traffic)の宛て名書きと交換を行うように設計し得る。中央ユニットからの通信交通の選択的発送あるいは中央ユニットによって制御された通信交通の選択的発送によって、情報の過負荷(overload)を効率的に避ける。
本システムの開示された実施態様においては、(一方向あるいは双方向の通信用の)ビデオホーン・カメラ、スピーカーホーンまたは通常の電話機と(アナログ・モーション及びアナログ高解像度フリーズ・フレームの)アナログ・ビデオあるいはディジタル・ビデオのいずれか1つ、または両方を提供する能力を備えたパーソナル・コンピュータとが、いくつかの通信及び制御ステーションを含む中央ステーションと通信するための遠隔地に設置されており、そして、該中央ステーションも、同様に、同一の能力のいくつかあるいはすべてを備え得る。監視、予定あるいは生産品発送作業の一部分として、(動作及び色彩を描写する)ビデオ・ディスプレイによって、要望により、遠隔地と同様に、各通信及び制御ステーションにおいて、グラフィックス、オーディオ及びデータ信号が供給され得る。ビデオホーン・カメラまたはパーソナル・コンピュータは、より近づいて見るための高解像度イメージを許容する目的で良く知られたイメージ向上技術(image enhancement techniques)を利用し得る。
監視作業と関連する1つの模範的な作業フォーマットにおいては、精査または監視の場所のための同一性確認の指示は、電話番号、他の仕事のデータ及び/またはグラフィック・ディスプレイ・データを取って来るために、順々にメモリを呼ぶ(address)ように準備されている。よって、順々に、監視地所は、場所のシーンのイメージを供給するオーディオ・ビデオ通信を得るために、公衆電話システムを経由して呼出される。加えて、該場所と関連するデータは、便宜的な参照としてグラフィカルに表示される。例えば、安全の応用としては、応答時間(responce time)が例えば、警察を呼出すためには、しばしば重大であり、それゆえ、ビデオと関連してデータを持ったり表示することは、もし必要であれば、自動的にしろ手動的にしろ、瞬時に行動を起こすことを可能にすることに注目すべきである。ディスプレイは、また、瞬時にビデオ・シーン・イメージとともに供給される、例えば、入口や出口の点や対応する街路の物理的場所などの吟味される前提の床面図(floor plan)を表示する場所及びグラフィカル・データもまた含まれ得ることに注目すべきである。
ディスプレイの順序は、ランダムであっても、ディスプレイの時間間隔をともなってプログラムされているように、予め定められてもよい。例えば、安全監視下にある遠隔地は、10分ごとに1回、30秒間観察される。選択的に、単一の遠隔地においては、据え付けられた異なったカメラについての種々の観察時間がプログラムされ得る。例えば、複数のカメラを有する銀行を調べる場合には、第1のカメラからの光景は20秒間取られ、第2のカメラからの10秒間の光景が続き、そして、第3のカメラからの10秒間の光景に現われる地下金庫に拡大される。
各シーンのディスプレイについて、例えば、電話番号、銀行、マーケットあるいは検査地などの場所名、その場所の住所、その場所の安全に勤めている警察所やその場所の重要な要員などの電話番号を表示することなどの適切なデータのグラフィック・ディスプレイが提供される。強盗が侵入しやすい、銀行や他の地所をモニタする場合には、例えば、「緊急(emergency)」や「要注意(alert)」など、状況の状態あるいは性質もまた表示され得る。レンズが観察を妨げるために履れている場合など、カメラが作動していない状況を検出するための検出器は、他の1つの「要注意」状況を知らせるために用いられ得る。
精査する場所あるいは中央ステーションからの命令(command)について、通信は状況を表示するように命じられ得る。特別の制御が設けられ、そして、行動を開始したりディスプレイを切り換えるために精査する場所での表示を可能とする。また、特別の作業が、手動の開始命令あるいは検知装置により自動的にビデオホーンを介して、命令され得る。
各コントロール・ユニットにおいて、各オペレータの累積する取扱い能力に依存する各オペレータへの順番の呼出しを伴って、単一のモニターに複数のオペレータを用いうる。例えば、もし、あるオペレータが各6秒の平均速度で呼出し(calls)を取扱っているならば、そのオペレータへの呼出しはその速度で続けられるであろう。あるいは、単一のモニターあるいは複数のモニターを観察している単独のオペレータもまた考慮されている。さらに、呼出しの選択的な分配は適当である。例えば、「緊急」状況を報告する呼出しは、緊急処理について訓練された特別のオペレータに優先してつながれ得る。あるいは、呼出しは最も近い利用可能なオペレータに発送され得る。加えて、複数の呼出しは順番に列を作っているので、「緊急」あるいは「要注意」状況を報告する呼び出しは、上に乗る特徴(override feature)に従って、他のルーチンの呼出しに先んじられ得る。
卸売りのマーチャンダイジングと関連する1つの模範的な実施形態に従って、該システムは、第三者によって独立して管理され、そして、すべての売り手及び買い手の施設から隔れて位置している中央交通制御システムを含み得る。該中央交通制御システムは、会合の約束を計画し、そして伝統的で複雑な購買作業を手速くかたずけるために、買い手と売り手のような複数の選択された構成員へのそして、該構成員からの申し出書及び返答書を発送する。呼出しは、例えば、特別の申し出を有する売り手、特別の申し出に返答する買い手、申し込み(proposals)を勧誘する買い手、申し込みに返答する売り手、または、会合の約束を求める買い手などのタイプに分類される。種々のタイプの呼出しは、いくつかの形式の資格証明あるいは認可を含んでいる。例えば、該システムへのアクセス(access)は、資格を与えられた者(entities)あるいは登録された者に制限されている。また、1つの売り手の申し込みを競争者に漏らす呼出しは一般に禁じられているというような一定の制限が負わされ得る。
一例によれば、売り手は興味のある買い手に特別の品目の特別の申し出を配布したいと思うかもしれない。該発送システムにおいては、登録の間に典型的に取得される買い手のデータを分析し、配布物が伝えられる買い手のリストはコンパイルされる。特別の買い手は、売り手により区別されて、特別の申し出が送り得る。例えば、売り手は、各々の登録された構成員に準備されたすべての参加する買い手及び売り手のリストから特別の買い手を指名し得る。時々、新しい構成員については周期的な更新が繰り返され得る。
通信回線の数が限られている場合において、すべての興味のある買い手に特別の申し出の適正な発送を促進するために、該発送システムは、買い手のサブセット(subset)をランダムに選択するための乱数発生器を含んでいてもよく、各サブセットに順番に配布物を送ってもよい。いくつかの状況においては、該発送システムは、呼出し人(売り手または買い手)がすべての受信する可能性のある集団に同時に配布したい場合は、付加的な通信回線を要求したり加えたりする能力を有している。もちろん、そのような場合には呼出し人が付加的料金を負うであろう。配布物が、発送順序に、例えば、通信回線数と等しい、指定された数の買い手のサブセットへ伝達される、ナンバリング・システムもまた適用され得る。例えば、特別の申し出が、最初に1番のサブセットへ配布され、そして、2番のサブセットなどへ配布される。一方、次の特別の申し出は、最初に2番のサブセットに配布され、そして、3番のサブセットなどへ配布される。申し出られた品目のビデオ・レコーディングは中央場所のビデオ・ファイル・サーバー(video file server)に蓄えられてもよく、そのようにして、興味のある買い手が購入する前にその品目をながめることが可能となる。買い手が在庫品の一部分を購入する場合には、在庫品の計算書が維持されている。同様に、買い手は、指定されたマーチャンダイズのために資格を与えられた売り手から特別の品目のための申し込みを勧誘したいと思うかもしれない。発送システムと異った買い手及び売り手との間の通信は、例えば、電子メール(2台のデスクトップ・パーソナル・コンピュータの間のネットワークをわたったメッセージの伝達)、電子掲示板、オン・ライン・コンピュータ・サービス(登録商標「Prodigy」や登録商標「Compuserve」のようなもの)、ファクシミリ、ボイス・メールなどによって、種々の方法で、達成される。
売り手及び買い手は、会合の約束を求めたり変更するために、そして、特定の買い手との会合の約束について情報を更新するために中央交通制御システムと直接に通信することができる。1つのシナリオによれば、売り手は、中央交通制御システムを呼出し、資格検査を経て、特定の買い手との会合の約束の計画を行なう。
会合の約束は、コマンドによって、買い手の場所から、あるいは中央交通制御システムから実行することができる。通信は、売り手側のディスプレイの能力に従って始められる。すなわち、上述のように、中央交通制御システム、または、択一的に、(一つの側あるいは複数の側に配置された)統合されたシステムは、買い手の場所と同様に、現在の売り手の能力に従って選択されたフォーマットでディスプレイ・ユニットまたはモニタを駆動するブリッジ(a bridge)またはスイッチ・ユニットとともに複式のビデオ・フォーマット能力が組み入れられている。開示されているように、1台のモニタは、複数のフォーマットに適応されうるし、複数台のモニタは、同時の複式ディスプレイのために選択的に動作されうる。
予約された会合の約束の列は、ビデオ通信の時間間隔とともに、プログラムされて、開発されてもよい。予約された会合の約束の記録は中央交通制御システムによって維持されている。
適当な回数で、遠隔地からの指名の同一性判断は、会合の約束が予約された時に、記録されている電話番号及び/またはグラフィック・ディスプレイ・データを呼び出すために、順番に、メモリを呼び出す目的で、行なわれている。それゆえ、売り手や監視場所などは、売り手や特定の売り手の場所の周囲の地域のイメージを提供するオーディオ・ビデオ通信を入手するために、手動であれ自動であれ、公衆電話システムを介して呼び出される。加えて、売り手(あるいは買い手)に関するデータは、便宜的参照として、画像として表示される。特定の売り手に関する各シーンの表示のために、供給される適切なデータのグラフィック・ディスプレイは、例えば、電話番号、PIN番号、ビデオ・フォーマット、売り手の率(rating)、現在の売り手の引き渡し状況などを表示する。
マウス(a mouse)のような特別の制御は、動作を始めたり、ディスプレイを変えたりするために売り手の場所で明示できるように制定されることができる。また、特別のオペレーションは手動で開始されたり、自動装置により自動的に開始される、ビデオホーンや(高品質の)ビデオ・スチルや高忠実度(hi-fi)ビデオを介して命令されてもよい。
ビデオ・レコーダ及び/またはビデオ・プリンタは、ディスプレイのビデオ・レコーディングあるいはビデオ・プリントアウトを選択的または連続的に入手するために、遠隔の売り手の場所、中央交通制御ステーション、または買い手の場所に配置されている。
複合的に統合された中央交通制御ステーションは、すべての通信回線が話し中であり、かなりの数の呼び出し残がある場合に、お互いに呼び出しを発送する能力を有して、広く分布している売り手または買い手の場所と通信するように設計されている。例えば、特定の買い手のために予定された会合の予約が企図されていたより長く続く場合や、商品を熟知している他の買い手が、会合の予約に加わり取り扱う場合には、呼出しは次の利用可能なオペレータ(買い手)に発送されてもよい。
ある状況のもとでは、呼出しが優先されるのが望ましい。例えば、会合の予約が列を作り、特別の会合の予約が上に乗る特徴に従って、他の送付された会合の予約に先んじられ得る。呼出しの回数及び会合の予約のために買い手に負わされる、関連する料金の記録は維持され、そして、分析され究極的には売り手に再度料金請求される。もちろん、予定のための料金は、直接に売り手に負わされる。伝達が開始されたことによるが、(買い手または売り手の)各呼出し人に負わされる料金の記録は維持され、各呼出し人に料金請求される。ビデオ・レコーダ及び/またはプリンタは、ディスプレインのビデオ・レコーディングまたはコンピュータ・プリントアウトを選択的にあるいは連続的に取得するために、遠隔地または中央ユニットに配置されている。
複合的な制御ユニットは、すべての通信回線が話し中であり、かなりの数の呼出し残があり、また、呼出し残が優先される場合には、お互いへ呼出しを発送するための能力を有して、広く分布した場所をモニタするのに用いられる。
他の本発明の特徴と同様に、これらは、添付図面とともに、以下の詳細な説明から明白になるであろう。
【図面の簡単な説明】
添付図面とともに開示されている本発明の実施態様についての以下の説明を考察することによって本発明及びその利点が完全に理解されるであろう。
図1は、モニタリング能力を適用した本発明に係るシステムの一実施形態の高レベルのブロック・ダイアグラムである。
図2は、予定及び処理及び商品発送及び販売能力を適用した本発明に係るシステムの他の一実施形態のより詳細なブロック及びピクトリアル・ダイアグラムである。
図3は、模式的に表示した図2のシステムの基本的構成要素のより詳細なブロック・ダイアグラムである。
図4は、図2のシステムにおいてフォーマットされる、売り手に特有の情報のための模式的な記憶セル(storage cell)の断片的ダイアグラム的な表示である。
図5は、図2のシステムにおいてフォーマットされる、買い手に特有の情報のための模式的な記憶セルの断片的ダイアグラム的表示である。
図6は、予定されている会合の予約の開始を自動的に実行するための、図2のシステムの模式的オペレーション・フォーマットを示す論理ダイアグラムである。
図7は、会合の予約を予定するための、図2のシステムの模式的オペレーション・フォーマットを示す論理ダイアグラムである。
図8は、図2の中央交通制御システムの基本的構成要素の模式的構成を示す詳細なブロック・ダイアグラムである。
図9は、売り手や買い手のような、呼出し人を自動的に資格検査するための、図8のシステムの模式的なオペレーティング・フォーマットを示す論理フロー・ダイアグラムである。
図10は、買い手の要求を示す、図2の実施態様において用いられる模式的な書式である。
図11は、中央交通ステーションから買い手または売り手へ伝達される。図2の実施態様において用いられる模式的なメッセージである。
発明を実施するための最良の形態
上述の如く、この発明のシステムの重要な一側面は、呼出しによる公衆電話システムが複数の遠隔地に所在する場所と1つの中央ステーション間との画像通信、あるいはテレビ会議に有効に利用できるという認識を基礎に成り立っている。詳述すれば、これまでにも従来のアナログあるいはデジタル回線といった音声帯域回線による呼出しを、テレビ電話機器、コンピュータ機器(テレビ機能を搭載するパソコン)、探知機、及び音声発生装置や自動ダイアル装置さらにはDチャンネルの帯域内周波信号方式による機器など種々の形態を持つ電話関連機器と連携させれば、安全及び監視機能、予定及び処理機能、製品発送及び販売機能の拡充につながることが広く認識されている。
図1(中央、上)に示すシステムは、上記の目的を達成するための、遠隔地に所在する複数の場所L1-Lnと少なくとも1つの中央ユニットCSとの間に有効な通信を提供する、呼出しによる公衆電話システムTSである。
実施例の1つは、遠隔地に所在する複数の場所L1-Lnが広範な場所を包含し監視にあたるというものである。広範な場所の例として、食品雑貨チェーンやコンビニエンスストアといった商店、銀行、倉庫、住宅、現金自動預け払い機、レストラン、工場、プラント、会社や駐車場等々が挙げられる。場所L1-Lnは択一的に特定の販売者の用地を具現することができ、中央ユニットは特定の購買者の施設(1あるいは複数のオペレータ、例えば購買者自身、を有する複数の通信および制御ステーションを包含する)、あるいは購買者の施設とは異なる複数の場所に設置することができ、それら場所は購買者の施設と遠く離れていても構わない。
基本的に、L1-Lnのそれぞれの場所は最低1つのテレビ電話機能(以下に詳述する)を備えており、これにより電話システムTSを介して電話による信号が提供され、中央ユニットあるいは中央ステーションCSでのディスプレイが可能となる。ビデオ信号ディスプレイ装置と併せて、手動あるいはコンピュータ制御による音声信号およびデータ信号も通信やモニタリングオペレーションを補い或いは高度化するために使用されている。これに関連して、L1-Lnのそれぞれの場所は、数台のビデオスピーカホーン(一方向、双方向通信機能及びエコーキャンセル機能つき)、カメラ(テレビ電話への画像の提供と高品位静止画像の提供を平行して行なう場合独立型カメラが使用されることもある)、センサーおよびスイッチ類、自動ダイアル装置や、コンピュータ記憶装置を組み込むことができ、コンピュータ記憶装置は中央ユニットCSから送られてくるコマンドの起動や応答を、さらにはあらゆる動作の起動(初期化)を行い変更を可能にしたり特殊環境への適応を行なう。
中央ユニットCSは電話によるインターフェイス、制御とシーケンス交換を行なうコンピュータ12を組み込んでおり、コンピュータ12は複数のオペレータ端末V1-Vnと結合されている。1つの例では、それぞれのオペレータ端末V1-Vnはテレビ電話のモニターステーションとなっている。従って1フォーマットにおけるルーチンオペレーションの間、テレビ電話ステーションV1-Vnは単に1シーケンスの提供を行なうに過ぎない。1シーケンスは音声、情景とグラフィックディスプレイを複合したもので、状況(監視の場合)、あるいは特定の遠隔の場所L1-Lnにおける特定の販売者およびその周囲に展示されている商品を写しだす。
1つの応用例として、特異な環境では1つあるいは複数のテレビ電話ステーションV1-Vnを、特異な状況にさらされている1つあるいは複数の場所L1-Lnとのモニタリング及び通信専用のものとして使用することができる。
緊急時用としてテレビ電話端末の追加も行なえる。具体的にいえば、個々の通信にはセルラーホーン機能が具備される。後述するように、このような機能は場所L1-Lnにおいても重要となる。
上記説明の通り、特殊な事態(すなわち「緊急」あるいは「警報」)の発動は中央ユニットCS、あるいは遠隔の場所L1-Lnのいずれかで行なわれる。実質的には、ある場所で検知された特殊な事態に応答して、呼出しオペレーションが起動し、「特殊事態」を1つあるいは複数のテレビ電話ステーションV1-Vnから伝達し、これによりモニターが行なわれ、監視場所L1-Lnの一ヶ所で発生した特殊事態に作用を及ぼすことが可能となる。
続いて中央ユニットCSは管轄の警察署に自動的に緊急通話(武装強盗発生中のように)を行なう。管轄警察署の決定は特殊事態発生中の特定の場所L1-Lnに接続されているデータベースが行い、例えばその際以下に詳述するANIが使用される。この間、オペレータは警察署の人員配備関係者に状況説明を行なうか、あるいは直接応答のあるパトロールカーと連絡をとることができる。それ以外にも、オペレータは自動ダイアル装置を作動させれば、オペレータ側ビデオ端末に表示される自動ダイアルコード番号(中央ユニットのデータベースより送られる)がオペレータと管轄警察署をつないでくれる。煩雑な場合、オペレータは通常の電話やセルラーホーンを使用しビデオ端末に表示される電話番号を手動でダイアルしても構わない。
典型的な一連のオペレーションを図1に示す。場所L1の銀行が、銃を携帯し銀行強盗を目論む何者かに侵入されるという想定である。以下詳細するが、特定場所L1で種々に発生されるコマンド信号により侵入者の目的はある時点で明らかにすることができる。その結果を受けて、場所L1の電話装置が作動し、呼出しオペレーションを促し、呼出しオペレーションが場所L1の銀行をテレビ電話ステーションV1-Vnのいずれか1つのステーションに電話システムTS及びコンピュータ12を介して接続する。仮に該当するテレビ電話ステーションがV1であると想定する。詳細は以下に述べるが、上記のような事態が発生した場合、コンピュータ12へ発信された番号(場所L1から発せられたもの)が特殊事態の本質、即ち事態が「緊急」に属するものか「警報」に属するものであるかを表す。
換言すれば、事態の本質は発信番号識別信号(DNIS)により表示され、これには電話システムTSから呼び出せる常時入手可能な機能、一例を挙げれば一般にDチャンネルと呼ばれているものが使用されている。発信番号識別信号(DNIS)は同様にして、中央ユニットCSでは特定モニターはスーパーマーケット専用に、その他のモニターは銀行あるいは同種に属するものに使用されているという具合に、特殊事態にある場所のタイプを表示することもできる。
Dチャンネルが1つのオペレーショナルコンフィギュレーションの提供を行なっていても、ある種のDNISあるいはANI(自動番号識別装置)のデータ信号はDチャンネル装置を用いずに帯域内通信にて受信され得るという点は注目すべきであり、いずれの場合にもDNIS信号は場所L1の銀行からの発信番号の表示を行なう。提供データ(DNISは事態把握に、ANIは識別にそれぞれ使用される)をもとにコンピュータ12は識別データを収集し、テレビ電話ステーションV1上にグラフィック表示をする。このように、テレビ電話ステーションV1は、場所L1の銀行内のビデオ映像を画像データと共に写しだし、特殊事態の本質、即ち「警報」あるいは「緊急」の表示を行い、当該場所や重要人物等々を表示する。中央ユニットCSで受信される信号を拡大し高解像度の画像を提供するため、最新のテレビ電話技術と関連する画像高度化技術の使用も勿論可能である。従って、中央ステーションでは大型モニタを使用し、質の高い画像を見ることができる。
遠隔地において監視にあたる職員は、後述するように、音声発生装置を含むARU(図2)対話式(インタラクティブ)技術の使用により、タッチトーン操作で遠隔地の場所コード番号や予め設定された状況コード(DNIS使用)が入力でき、中央ユニットCSに代わってあらかじめ設定された電話番号に通話することができる。例示すれば、遠隔地の職員は「緊急時には1、警報時には2の状況コードに従い遠隔地の場所コードを入力して下さい」などという、生の或いは予め録音された音声プロンプトを受け取ることができる。
遠隔地の場所L1-Lnに専用通信回線を使用すれば、遠隔地の電話を既定の呼び出し回数、たとえば3回、の後に応答するような設定ができ、これにより遠隔地の場所L1-Lnの一日の通常ボーリングを既定のあるいは任意の回数に設定し、回線が使用可能な状況かどうかの判断が行なえる。回線が塞がっている、あるいは故障の場合には、「警報」の事態が中央ユニットCSに伝えられ、これによって特定の場所Lnの状況を捜査するための警官を召集できる。これに代わる例として、中央ユニットCSは回線機能が正常かどうか判断するために電話をかけるが、電話料金を節約し課徴金を避けるため、異常無しと分かる早い段階で判断を下し通話を終了させることができる。つまり、呼び出し音3回後の応答を待たず、2回呼び出し音が鳴った時点でシステムが通話を終了させる。また遠隔の場所L1-Lnに設置されている検出器が、保安を乱す目的で故意にレンズがカバーされたような状況において、「警報」の事態を中央ユニットCSに表示することができる。
また他方、遠隔地は、中央ユニットCSで認識され得る特異なあるいは固有の音調を発することができ、不正に電話機を交換したり、またそれに類似する行為が行なわれ、犯罪者が平常の状況をわざと作り上げようとしたような場合に使用できる。
その他の特徴として、回線800が調査指示のためいかなる形態の電話を問わず通信の受信を行なうように、一つの着信回線を中央ユニットCSに指定することができる。例えば、上記回線を用いて通信するとインターフェイス又はオペレータにより応答を受けることができ、特定の場所の調査開始が指示される。この場合場所の特定はANI信号によって行なわれることがある。従って監視場所で潜在的危険を感知した職員はどの電話からでも指定の番号に通話するだけで調査の指示が行なえる。
中央ユニットCSでは、以下に詳述するように、緊急の表示が継続され、平行してシステムは手動制御を遂行する。場所L1におけるその場の状況は変更することができ、各種カメラの選択や、情景に修正を加えたり、また音声や映像の制御が行なえるのもその一例である。カメラには、ワイヤレス、パン撮り、ズーム撮りのできるもの等多様な種類があり、また情景を修正するには、カメラにパン撮り、ズーム操作、偏向撮りをさせ、あるいは静止画像を提供させたりと思いのままに操作することができる。さらにその後の調査に利用するため、受信しうる全ての信号を記録(VCR)することができる。また場所L1-Lnの各場所を指定することにより、所望ならばDNIS番号を用いて記憶装置内にある固有のDNIS(発信番号)認識データを正確に呼び出すことができる点にも注目すべきである。
中央ユニットCSでは、複数の単一モニターが多数のオペレータを利用しており、通信は各オペレータの累積的処理能力に応じそれぞれのオペレータに配列される。例えば、特定のオペレータが平均して6秒ごとに通話を処理している場合、そのオペレータに対してはその一定の率で通信の配列が行なわれる。
なお、選択式による通信の分配が適切な場合もあり、一例として「緊急」の状況を報知する通話を緊急時手続について訓練された特定のオペレータにつなぐというようなことが可能である。また他方、通話を別の空いているオペレータにつなぐという方法もある。さらに、通話が順次待機の列に並んでいるような状況であっても、優先機能により「緊急」あるいは「警報」の事態を告げる通話をその他の日常的通話より優先させることができる。銀行での状況を表示するには、それに相応しいレイアウトでビデオカメラおよびセンサー、スイッチ類が配置される。個々のカメラや、スイッチ、センサー類(手動スイッチを含む)は種々の形態をとることができ、例えば、センサーには音波、赤外線、可視光、金属探知機等々の種類がある。
ATMとの位置関係により、接近する人物の探知には動作探知機が使用され、動作探知機は個々人の探知を行なうと、中央ユニットCSが受像できるよう交信を開始する。別の方法として、ATM利用顧客がPIN(個人識別番号)を入力すると同様に交信が開始される。中央ユニットCSとの交信の開始は時計で制御できるよう企図されており、これにより中央ユニットCSが既定の時間帯、例えば午後7時から午前12時の間、しか受信を行なわないよう構成することができる。さらに、当該システムは、DNIS及びANI通信が応答に先立って時計との間で相互参照するように構成できる。例えば、仮に現在時間が午後5時から午後10時の時間帯であれば選択通話は受け付けられない。このようなオペレーションは当該システムの種々の応用例において有用である場合とそうでない場合とがある。
次に図面2に示された別の実施例では、場所L1-Lnは遠隔の販売者の所在を表す。商業への応用例では、中央ユニットCS(図1)は、交通管制システムTISを組織し、予約の調整とその処理および複数のグループ間の通信の調整を行なう。遠隔地にある特定の販売者場所は、購買者あるいは販売者の施設から離れた集中交通管制システムTISと通信を行なう。
購買者として例を引けば、XYZ製薬(大規模チェーン)は、特定のあるいはそれに従属する種類の商品の購入を専門とする購買者を使用することができる。
例えば、ある購買者(人)は肌や頭髪用のボディートリートメント商品の購入を、別の購買者はビタミン剤や処方不要の売薬の購入を、さらに別の購買者は雑誌や玩具の購入をそれぞれ専門に担当するという具合である。本システムは、複数の購買者グループあるいは従属するグループの個々の購買者と、複数の販売者グループあるいは従属するグループの有資格会員間の選択式情報伝達を容易にする。例えば、販売者から出される一定商品に対する特別の申し出に関する情報は、その一定商品の購買を任命されている購買者にしか提供されない。同様にして、購買者から出される選択商品に対する提示要求の情報も、該当する選択商品の販売を任命されている販売者にしか提供されない。同じく、会議の予約は販売者あるいは購買者により調整されるが、現行の商慣習に則し、概ね販売者が組まれた日程に従うよう企図されている。しかし、予約の確認は購買者が行うのが常であり、予約の実行要求は一般的には購買者が自動ダイアル装置を使用し直接にあるいは自動的に行なう。
ARU(音声応答装置)を含む完全自動化対話型音声応答システムは特定購買者に代わり予約の調整を行い、続いて全購買者に代わり中央又は集中交通管制ステーションの記憶装置に予約の読み込みを実施する。これに代わる例として、各特定購買者の予約を各購買者の端末記憶装置に転送し、読み込みを行なうことができる。必要とあらば、販売者がいずれかの方法(タッチトーン、電子メール、音声メール、フアクシミリや類似するもの)を選択して交通管制ステーションと交信し、予約を入れ及び/又は予約の確認を行い、及び/又は会議の召集を行なうことができるのもその一例である。また購買者もいずれかの方法(タッチトーン、電子メール、音声メール、フアクシミリや類似するもの)を選択して交通管制システムと交信し、予約の承認や、その他の情報の更新を行なうことができる。テレビ会議(リアルタイムの)中、販売者は取扱い商品あるいはパッケージや販売促進用のディスプレイを表示したりすることができ、その他の購買者と有効な情報の交換が行なえる。
ビデオ信号表示(リアルタイム、カラー画像、動画、静止フレーム)と併せて、会議運営の充実と高度化のために、手動あるいはコンピュータ制御による音声やデータ信号も使用される。システムの模範例では、各販売者の場所には、何台かのビデオスピーカホーン(一方向、双方向通信機能とエコーキャンセル機能つき)、カメラ一台(テレビ電話への画像提供と高品位静止画像の提供を同時に行なう場合は単体のカメラも使用される)、スイッチ類、自動ダイアル装置、およびコンピュータ記憶装置が組み込まれており、コンピュータ記憶装置が集中交通管制システムから送られてくるコマンドの起動と応答、さらに種々の動作の起動を行い変更や特殊環境への適応に対処する。
従来から商用への応用では、通信費用の負担は販売者が行なうのが妥当とされている。これに関連し便宜を図ろうと、長距離のアウトバウンド通信の場合には、MEGACOMのように、それぞれの購買者の施設に割引料金サービスの導入が行なえるようになっている。購買者のした通信データは電話会社(例えばAT&T電話会社)から入手でき、解析が行なわれ各特定販売者へかけられた通話の割り出しが行なわれ、累積料金が計上される。例えば、発信通話は各購買者の施設で、あるいは個別に管理する集中交通管制施設でモニターされ、その費用は特定販売者に再請求される。
これに代わって、各販売者の場所にはトールフリーや「800」のサービスを導入することができ、購買者が「800」発信を行った場合には、その請求は各販売者場所に行なわれる。さらには、購買者側場所と販売者側場所が共に電話サービスの契約、導入を行なえば、集中交通管制システムは、集中明細サービスをも包括し、これにより販売者が発信、受信する通話の入手および報告、さらには購買者との双方間での情報の入手や報告を受けることができるようになる。またさらには、すべてのテレビ電話による通信と関連する取り引き費用は購買者と販売者に中枢的に請求されることもできる。
その他にもかなりの量のデータの開発、保管が可能である。例えば、集中交通管制ステーションはそれぞれの購買者の施設に代わり、当該施設に所在する全購買者の行なうアウトバウンド通信の記録保持を行い、記録に含まれるものは、通信データ、発信時間、通信を行なった購買者名および通信時間等のデータである。このようにして、各購買者のための情報が順次編集される。また同様に、集中交通管制ステーションは各販売者が行なう全ての通話記録を保持することができる。例証すれば、ある特定の団体が、特定の購買者にかけられた販売者からの通信回数を突き止めたいとすると、集中交通管制ステーションはこれに応じて上記のようなデータを販売者の行なったアウトバンド通話と、購買者のデータベース(電話番号、名称その他の情報を含む)とを比較検討しながら編集を行なう。
さらには、場合によって各購買者の有効度をサマリー形式で記録し、興味を示す関係者に提供することができる。購買者の有効度の確認には特定の購買者が一週毎にかけるテレビ電話の通信回数の集計や、平均通信時間、その他にもデータベースから表示される種々のデータが利用される。データベースから表示することのできるデータとしては販売者名、通信参加者の氏名等がある。例えば、ある特定の購買者にとってサマリーは1993年3月20日の週に平均20分の通話が40回行なわれていることを示すこととなり、情報がさらに詳細であれば、1993年3月20日における最初の予約が入ったのはABCフルーツ社のジョンブロー氏からであり、通信開始午前10時、通信時間は1時間12分、次の予約は午前11時12分、XYZ食器商会のマリースミスからのもので通話時間は11分であったというふうに、事細かに事象の特定を行なうことができる。
集中交通管制システムTISは、適当と思われる販売者の場所に自動的に電話をかける(たとえば、購買者からの提案要求の一斉通信)ことができ、適当と思われる販売者場所の選定は購買者から提案要求のある商品の購入を指定されている販売者(例えば特定の商品あるいはそれに従属する商品を専門とする)場所のデータベースによりなされる。同様に、予約の実行には、購買者が適当と思われる販売者場所に通話を行なうことができ、適当と思われる販売者場所の選定は、場所L1-Lnの、特定の購買者との間に予約をもつ1の特定販売者に関連するデータベースにより行う。別の方法としては、購買者が自動ダイアル装置を作動させれば、購買者側ビデオ端末に表示される自動ダイアルコード番号(集中交通管制ステーションのデータベースより入手される)が、適当と思われる販売者につないでくれる。煩雑な場合は、購買者は通常の電話やセルラーホーンを使用し、ビデオ端末上に表示される電話番号を手動でダイアルすることもできる。セルラー式の伝達方式がもっともダイナミックな動作や、高解像度の静止画像の表示に優れていることが最近になって認められている。
次に、図2に示す全システムの実施例の操作について、いくぶん詳細に説明する。記憶装置やデータ保持装置、それに自動ダイアル装置、プリンタ、ビデオカセットレコーダ等からなる、集中交通制御TIS側にのみ図示されている特定の基本構成要素は、明らかに販売者の側にも使用され得る。
図示された実施例においては、集中交通管制システムTISは、販売者と購買者間のオンラインやオフライン通信の指示や切り替え操作を、特別の申し出や、特別の申し込みの形態で実施し、同時に販売者あるいは購買者からの予約依頼の受け付けも行なう。予約の要求は概して販売者側場所L1-Lnで開始され、引き続き購買者が特定の販売者と日程に組み込まれた予約に応じて適時通信を開始する。
中央トラフィック(交通)制御(又は管制)システムTISは、指定された売手または買手との連絡を可能にするために、売手位置L1-Lnまたは買手位置V1-Vnとの交信(所定の順序またはランダム)を開始することができる。ヴィジュアル協議のために、買手は適当な売手位置L1-Lnとの交信を開始することができる。やはり、これもたとえばスケジュールがある場合には順番に、場合によってはランダムに行う。
図2に示すように、それぞれの売手位置は異なる通信機能を有しうる。この図においては、標準アナログライン上のアナログ電話通信機能(静止、ビデオホン、またはPC)のための端末VP1、VS1、またはISDNライン上のデジタルビデオ機能のための端末VD1、またアナログおよびデジタル通信機能のための複合端末CDP1を示す。説明のために、図2には、アナログおよびデジタル通信機能をともに有する一つの電話を示す(CDP1参照)。
ビデオホン端末VP1は、AT&Tから入手できるユニットたとえばVideophone 2500、またはMCIから入手できるユニットとすることができる。ある型のデジタルビデオシステムVD1たとえばNCR PVS-70システムがやはりAT&T/NCRから入手でき、高品質の画像を与えるという評価がなされている。静止ビデオシステムVS1はAT&TのPICASSO^(TM)静止イメージホンとすることができる。これは、“画像完全”静止カラー画像と音声とを同時にわずか数秒のうちに送信する。PICASSO^(TM)ホンのボタンを押すことにより、カムコーダまたは電子カメラ用の静止画像を撮影することができ、また別のボタンを押すことにより、その像を別のPICASSO^(TM)ホンに送信することができる。そのようなビデオ静止システムは標準アナログ電話線に接続され、日常の通信で使用される広範囲のビデオ技術に適合し、また工業規格のカムコーダ、電子カメラ、マウスデバイス、ドキュメントスキャナ、およびフォトCDプレーヤに適合する。したがって、実質的にすべてのタイプ、サイズ、または寸法の完全カラー画像を、TV、LCDパネル、PCモニタ、またはビデオモニタのディスプレイに送信することができる。画像はPCインタフェースを用いて記憶またはプリントすることができる。
図2には、また、トラフィック制御システムTISに接続された、代表的なオペレータ端末V1-Vn(この実施態様の場合、買手によって人員配置されている)をも示す。もちろん、すべてのオペレータ端末は、中央トラフィック制御システムに対してと同様に、両立するように構成することができる。それぞれのビデオホンシステムは固有のコーデック(場合によっては、オプションとして二つ以上を備える)によっている、ということに注意されたい。一般に、オペレータ端末は、電話切替えおよび各種の制御機能とともに、ビデオホン動作を行う機能を有する。
中央トラフィック制御システムTISは、いくつかのオペレーティングデバイスたとえば自動ダイヤル装置30、メモリ32、“D”チャンネル信号プロセッサ34、オーディオ応答ユニット(ARU)36、および発呼者試験ユニット38に接続された、計算機制御とインタフェースシステム28を含む。これらの構成要素と相互接続とを以下で詳細に説明する。
計算機制御とインタフェースシステム28は、クロック40とオペレータステーション42にも接続されている。クロック40は、前述のように、スケジューリング操作を制御することができる。たとえば、予約の更新または変更たとえばキャンセルを遠隔実行(たとえば、中央トラフィック制御システムによって)して、いろいろな方法たとえばファクシミリ、電子メール、音声メールその他によって適当な買手に送ることができる。同様に、クロック40は、たとえば特定の提供および提案が、規定された期間内でのみ有効なとき、期間限界をモニタすることができる。
人員が配置されているオペレータステーション42により、予約の探索、特定の提供を行う売手からの呼出し、あるいは予約または提案を探索する買手からの呼出しを、自動応答ユニットまたはメッセージ記録装置に混乱がある場合、または発呼者が回転式電話から呼出している場合に、操作員に転送することができる。売手または買手によっては、いつでもある程度、操作員との電話通信を好むことがありうる。
前述のように、各種の売手装置構成を受入れることのできる柔軟性は、中央トラフィック制御システムTISおよびオペレータ端末V1-Vnの重要な側面である。この点に関して認識すべきことは、買手オペレータ端末V1-Vnのみがフォーマットスイッチ41(下中央)に接続されているように図示されている場合でも、中央トラフィック制御システムTISはビデオファイルサーバの一部として示されているある型のフォーマットスイッチをも有する、ということである。フォーマットスイッチ41(図2)は、アナログビデオ回路および静止ビデオ回路(アナログ通信ライン上にある)ならびにデジタルビデオ回路(デジタル通信ライン上にある)のうち両立性のあるものを、そのような特定回路を含む一つ以上のモニタを駆動するために、選択する。ビデオモニタV1-Vnの各々は、カメラC1?Cnを備え、これらのカメラは運動画像と静止画像の処理をいろいろな形で容易にするものとすることができる。フォーマットスイッチユニット41(図2)は、単一のアナログライン39(アナログラインAL1?ALnに属する)を切替えて、ビデオホン回路または静止ビデオ回路のどちらかに接続することができ、または39aで示すデジタルライン(またはデジタルラインDL1?DLnに属するライン)を切替えて、デジタルビデオ回路に接続することができる。一般に、デジタルビデオの場合、二つのライン(一つはオーディオデータ用、一つはデジタルデータ用)が必要である、ということに注意されたい。あるいは、オーディオラインをアナログラインとして使用することもできる。
すべての実施態様において、51aで一般的に示すビデオレコーダ(VCR)をも備えることができる。VCRは、あとで参照するためのヒストリーデータ、たとえば、監督者との協議または特定の特性に関するメモリのリフレッシュの場合の監視下の状況または売手ディスプレイのヒストリーデータを提供するために、連続的または間欠的に記録するようにセットすることができる。あるいは、ビデオプリンタ(やはり51aで示す)をも使用することができる。たとえば中央ステーションCSまたはトラフィック制御システムTISからリクエストコマンドを受信すると、ビデオレコーダはディスプレイ画像の圧縮ビデオ信号を記録することができる。もちろん、必要であるならば、ビデオレコーダによる連続記録は一時停止させることができる。
二台以上のカメラが設置されている場所では、単一のビデオレコーダをカメラからの記録を制御し順序配列するために、切替えデバイスにより複数のカメラに接続することができる。切替えデバイス、たとえばソニーがモデルNo.YS-S100として製造しているインテリジェントシーケンシャルスイッチャーを、複数の記録の制御と順序配列とのために使用することができる。さらに、複数のビデオレコーダ、たとえば、デジタルまたはアナログラインで送信される画像を記録するための独立のビデオレコーダを接続することができる。
場合によっては、監視下の状況または売手製品のビューイングの選択凍結フレーム、または各ビューイングの特定時間間隔を、VCRに記録またはビデオプリンタによって印刷することができる。たとえば、監視下の各場所または売手位置に対する20分間の予約のうち2秒間(特定時間間隔)を記録または印刷することができる。そのようなビデオ印刷は中央配置CSまたは買手と売手の両方が得ることができる。
同様に、たとえばオペレータ端末V1(または遠隔配置L1-Lnまたは中央ユニットCSまたは中央トラフィック制御システムTIS)は、たとえば日付、時刻、場所、ビューイング時間その他を示す所定通信の印刷記録を提供するための標準ラインプリンタを含むことができる。したがって、必要であれば、詳細なハードコピー記録が入手できる。
いくつかの実施態様においては、たとえば売買のために、トラフィック制御システムTISは、メモリ32の内部またはこれとは別のところに、EDIソフトウエア(エレクトロニックデータ交換=フォームのコンピュータ間直接交換を容易にする)その他を記憶するためのビデオEDI35をも含むことができる。認識すべきことは、買手端末V1-Vnもメモリに記憶されたEDIソフトウエアその他を有することができ、それによってフォームへのアクセスおよびフォームの交換が容易となる、ということである。トラフィック制御システムTISもビデオファイルサーバ37を含み、これによって、売手と買手は売手が提供する製品または買手が望む製品のビデオ記録を蓄積することができる。“データ記憶”と名付けた45で示すブロックは、標準システムおよびネットワークソフトウエアを記憶する。47で示した、情報過負荷を防ぐための選択性論理は、複数のグループまたはサブグループたとえば卸売り買手と売手のグループのメンバー間に選択的に通信を送る。選択性論理47に関する操作を、次に説明する。
ここで、売手が予約のスケジューリングを行う初期段階を考える。このとき、選ばれた売手には、呼出し番号の先行告知と操作指示書とが与えられる。そこで、売手電話AT1(図2)からの典型的な操作手順を考える。ここで、売手は、中央システムTISによるダイヤルアップ操作を開始し、特定買手との予約のスケジューリングを行うための探索をする。接続により、呼出された番号は、容易に入手できる装置を用いて「呼出される番号の識別信号」(DNIS)によって表示され、いわゆるDチャンネル装置34を通じてダイヤルアップ電話システムTSによって提供される。ここで、中央トラフィック制御システムTISは、呼出される番号へのダイヤルによって売手が特定買手との予約をなす権利を有するかどうかを決定する基準を有することになる。売手が入力するPIN番号も発呼者(売手)によって資格が与えられる。
ダイヤルアップ電話システムTSも、いわゆるDチャンネル装置34上の呼出し番号を示す「自動番号識別」(ANI)信号を与える。この開示実施態様のいろいろな操作局面において、そのような信号は中央トラフィック制御システムTISのために遠隔売手位置L1を識別する。そのような情報を用いて、メモリ32は代替型の呼出し信号を発生させ、電話計算機制御とインタフェース28からの特定出線にコマンドを送って補足的通信が可能になるようにする。具体的に言うと、たとえば、ANI信号はメモリ32からの各種の関連データをとり出すことができるであろう。このようにして、一つの予約は、次に詳しく説明するように、あとからの実行のためにスケジューリングすることができる。
単に予約をスケジューリングする代わりに、発呼者が買手端末VP1にいて、特定買手とのビデオ通信の開始を望んでいるとする。通信が達成されると、呼出しはたとえば買手端末V1に直接向けて処理することができ、この端末において適当なビデオホン通信が売手との間に提供される。このとき、端末V1-Vnのビデオモニタは、ダイヤルアップ電話システムTS、およびトラフィック制御システムTISの計算機制御とインタフェース28からのビデオホン信号を受信するために、両立するようにすることができる。
協議が売手からの直接呼出しの結果としてなされるかまたはスケジューリングされた予約結果としてなされるかには関わりなく、本発明においては、選択されたオペレータ端末V1-Vn(買手端末)は接続される売手端末と両立するように構成される。その場合、端末AT1(売手)はオーディオおよびデジタル信号を単に受けとるだけであり、ARUインタフェースにおけると同様に、予約スケジューリングのための使用に関してそのような端末の代表となる。あるいは、オペレータステーション42により、個人間での通信が可能である。
ビデオホン端末VP1は、端末V1-Vnの一つとのオーディオ/ビデオ通信の一つの形態を与えるそのようなユニットの代表である。そのような通信の間、フォーマットスイッチ41が作動し、モニタV1またはVnの一つと協同して機能するようにビデオホン回路を始動させる。したがって、メモリ32からのデータを使用して、各出呼出しに対して、両立通信が実行される。
端末VS1で示されるような静止ビデオシステム(PICASSO^(TM)ユニット)との通信の場合、フォーマットスイッチ41はモニタV1またはVnの両立動作のために静止ビデオ回路を作動させる。特に効率的な動作は、組合わせフォーマットたとえばビデオホンと静止ビデオシステム(多くの場合、単一のアナログラインを使用)を含みうる、ということに注意されたい。具体的に言うと、適当な回路を二つとも動作させた状態で、カメラとモニタV1とがビデオホンフォーマットで動作し、買手と売手との間の効率的な個人間通信を調節するようにすることができる。同時に、カメラとモニタV1が静止ビデオフォーマットで動作して売手の製品を効率的に表示することができる。さらに、端末VS1のマウス51がモニタV1のディスプレイのカーソルを制御して対話型通信をさらに強化する。たとえば51に示すようなマウスは、買手端末V1-Vnにも備えることができる。ここでも、フォーマットスイッチ41が、両立フォーマットを達成するための操作を制御する。可能性をさらに示すために、端末VD1が、高解像度の動ディスプレイのためのデジタルラインを用いる高忠実度(ハイファイ)電話ビデオシステムを代表するものとする。他のフォーマットの場合と同様に、フォーマットスイッチ41は両立回路すなわちデジタルビデオ回路を選択的に作動させて、カメラとモニタの選択組合わせを駆動する。
容易にわかるように、端末V1-Vnのビデオプラットフォームは、複数のオーディオビデオフォーマットの調節のためにかなりの柔軟性を与える。カメラの複数フォーマット機能がビデオモニタV1-Vnとともに便利さを提供する。
要約すると、端末V1について、ディスプレイのためのビデオ位置を含む多くの位置における各種装置との通信を説明した。端末V1-Vnの各々は、ディスプレイのほかに、ハンドピースまたは同等物、および実質的な制御パネル(電話パッドの形とするかまたはパソコンキーボードの一部としての形にすることができる)を含む。いずれにしても、各端末V1-Vnのための制御パネルは、作動ビデオフォーマットのための現行の調節装置のほかに、本件のシステムに関する専用調節装置を含む。
制御の一つの形はビデオ調節である。たとえば、あるプログラムによれば、協議は端末V1(図2)によりビデオホンフォーマットで開始されることになるであろう。したがって、ビデオホン回路が始動され、ビデオモニタV1が駆動される。ある時点で、協議参加者が静止ビデオ通信の追加を決めたとする。キーパッド上のタッチ音による適当なコマンドにより、一連の操作が開始される。具体的に言うと、自動ダイヤル装置30(図2)を作動させることにより別のライン接続が確立され、静止ビデオ回路が作動する。端末V1において、静止ビデオ回路が作動し、モニタV1(別のモニタまたは分割画像動作を含みうる)が駆動される。動ビデオと静止ビデオとのために別々のディスプレイが使用できるので、一つのモニタのところにいる買手は、カメラとこのモニタを通じて売手と向かい合って話しながら協議することができ、一方売手は第2のモニタにより製品の詳細を静止画像で示すことができる。もちろん、そのような静止画像の系列において、視点(view)を変えることができ、またマウス51によって制御されるカーソルによって区域を強調することができる。
静止ビデオフォーマットを作動させることの代わりとして、協議参加者はデジタルへの移行を選ぶことができる。キーパッドからの適当なコマンドによって、必要なステップが始動させられる。自動ダイヤル装置30がデジタル接続をダイヤルアップし、次にこの接続を用いて、フォーマットスイッチ41がデジタルビデオ回路を作動させ、モニタV1-Vnの一つを駆動する。強化されたハイファイビデオ接続により、ここで仮定されたビデオホン通信が最善の形で終結されるであろう、ということに注意されたい。
これらの例から明らかなように、端末V1にいるオペレータは相当の制御能力を有し、たとえば一つのビデオフォーマットから別のビデオフォーマットに移行する能力を有する。もちろん、そのような操作は、売手が必要な機能を有することを仮定している。そのような機能は、以下で詳細に説明するように、グラフィックディスプレイに表示することができる。
以上の説明から明らかなように、ここで開示するシステムは、ビデオホン技術を、他の電話システム技術との組合わせにおいて、計算機制御およびグラフィックス技術とともに使用して、ビジュアル協議のためのトラフィックの効率的なスケジューリングと処理を実現するものである。
上で説明したように、実施例の中央トラフィック制御システムTISは、出呼出しを開始させ、また入呼出しを受信し、処理するように機能する。予約をスケジュールするための売手からの入呼出しの説明を再開すると、電話計算機制御とインタフェース28(図2)が入呼出しを受信した場合、28はオペレータステーション42またはオーディオ応答ユニット36に接続することができる。同時に、入データ信号(DNISおよびANI)が制御のためおよび/または情報として“D”チャンネルプロセッサ34に送られる。たとえば、計算機制御とインタフェース28は、メモリ32から、一つ以上の端末VD1その他を含む売手位置L1の識別番号をとり出すことができる。そのような信号がデータを表す場合、売手または売手組織が予約スケジューリングの権利を有する一つ以上の買手が識別される。しかし、予約スケジューリングを行う場合、売手は事実上すべてのタイプの電話装置または端末、たとえば、図2に示すようなユニットAT1、VP1、VS1、VD1、またはCDP1のどれでも、使用することができる。ユニットAT1は、予約スケジューリングその他のための電話-コンピュータ対話型呼出しまたはオペレータ直接呼出し(ステーション42)に十分なものである。
前述のように、最初に、売手が始動させた買手に対する入呼出しは、スケジューリング予約のために計算機制御とインタフェース28(図2、右上)を通じて受信でき、あるいはビジュアル協議のためのフォーマットスイッチ41を含むインタフェース電話スイッチSW(図1、左中段)によって買手位置に直接受入れることができる。フォーマットスイッチ41は、アナログラインAL1?ALNおよびデジタルラインDL1?DLNのための可変(variable)コーデックを含むことができる。アナログラインに対しては、計算機能を有するビデオコーデックを、AT&Tから入手できるようなAVP1000ビデオコーデックチップセットの形とすることができる。事実上、このコーデックチップセットはビデオホン操作を完全に行うもので、ビデオエンコーダ、ビデオデコーダ、および内部システムコントロールから成る。フォーマットスイッチユニット41は、標準アナログラインとISDN上のラインとの間に接続されているように図示されている。ビデオホンユニットからの呼出しを受信すると、フォーマットスイッチユニット41は適当なラインすなわちアナログラインを選択する。あるいは高忠実度ビデオ(デジタル)からの呼出しを受信すると、フォーマットスイッチユニット41はデジタルラインを選択する。また、前述のように、ビジュアル通信(実時間)中、買手は、スイッチを、たとえば、単一アナログラインによる動画像送信から高解像度凍結フレームに変えることができる。この高解像度凍結フレームは大きな14インチモニタで見ることができる。さらに、画像は、同時に凍結フレーム画像でも見るために、どちらの端からでも操作することができる。
上および下で説明する実施例フォーマットを含むシステムの動作においては、請求書作成のために、レコードが作られる。すなわち、端末14(図1)が請求書作成メモリユニットとして備えられ、標準プリンタ(下で説明)が計算機制御とインタフェース28によって制御されて、請求書作成される料金に関するすべての処理を記録する。そのようなデータは、いろいろな時点で、いろいろに処理することができる。基本的には、このコンセプトは請求書作成データを明確に表示することを含み、したがってたとえば、売手になされる呼出しの少くとも一部を当該売手に後請求(rebill)することができる。
ダイヤルアップ電話システムTS(図2)の構成を少し詳しく述べると、相互交換キャリア(たとえば、AT&T)が呼出しに関する包括的データ(呼出す側の電話番号、呼出される側の電話番号、日付、時刻、呼出しの長さ(時間)、請求書作成データその他を明示する)を提供する。次に、試験または検索操作が売手データベースに関して実行される。これによって、料金(マークアップありまたはなし)の一部が(売手への適当な識別番号付きで)後請求される。そのような操作は、“私設”ネットワーク、たとえばいわゆるSDN(ソフトウエア定義ネットワーク)、SDDN(ソフトウエア定義データネットワーク、これはISDN操作と両立する)、またはこれら二つのサービス提供の組合わせ(SDDN付きのSDN)に関して、特に有効でありうる。AT&TのSDNは、AT&T公共ネットワーク内に私設の地域ネットワークを構築する能力を組織体に提供する仮想ネットワークサービスである、ということに注意されたい。個別化データベースは、その組織体と関係のあるいろいろな場所(すなわち、そのサービス組織体が多くの異なるビジネス実体において“私設”ネットワークサービスを設定する)に関する情報、ならびに機能およびルート割当て情報を含む。さらに、SDNは、音声、アナログデータ、デジタルデータ、および画像転送を含む。SDDNはSDNの一つの機能であって、もっともしばしばSDNとともに設定される。これら二つのネットワークの組合わせは、ネットワーク管理と請求書作成とのために、すべての異なる場所を結びつける能力を与える。買手も売手も、彼らの支店、プラント、および/または取引先に少くとも一つの類似モードのビデオを設置することによって、参加者ネットワークの範囲を拡大することを望みうる、ということに注意されたい。
要するに、システムTISの計算機制御とインタフェース28の調節により、メモリ32または独立の請求書作成データメモリ49(図3)の記憶機能を用いる請求書作成データユニットによって、後割当て(reapportioning)と後請求(rebilling)オプションが実行される。
ここまで、主としてシステムTISへの入呼出しの処理について詳しく述べた。しかし、前述のように、ある種のモードは出呼出しを手操作制御または自動操作下に置くことを含む。次に、そのような操作について詳しく述べる。
制御操作の結果として、スケジュールされた協議のシーケンスを実行するために、中央トラフィック制御位置TISの計算機制御とインタフェース28(図2)または買手位置V1-Vnの制御用計算機44(図1)は、たとえば、メモリ32に指示して、出呼出したとえば売手位置L1に対する電話番号をとり出すことができる。この電話番号はメモリ32(または買手位置のメモリ)から制御用計算機44に送られ、44は自動ダイヤル装置30と同様の自動ダイヤル装置を作動させ、ダイヤルアップ信号を、ダイヤルアップ電話システムTSに備えられた応答ライン(off-hook line)に送る。一般に、売手位置L1において、ビデオ操作のための専用ラインまたは他のラインがこの通信を受信する。
手操作呼出しに代わるものとして、このシステムは、一連の予約が可能なように計算機制御下で動作させることができる。この操作中、制御用計算機44はメモリ32(またはその場所のメモリ)から遠隔位置に対する電話番号を順次にとり出して自動ダイヤル装置34を作動させ、スケジュールされたとおりに形成される接続を割当てる。特定の買手と売手との間の協議が終了したら、制御用計算機44は次の待ち接続のために接続を終了させる。点滅灯、または「次の予約に対してあと5分」のグラフィック表示が行われ、発呼者に対して次の予約を示すことを求めることができる。この動作により、端末V1?Vnのうちどれか一つにおいてスケジュールされた順序表示を生成させることができる。
中央トラフィック制御システムTISによって、いろいろな売手および買手会社を登録することができる。登録にあたって、中央トラフィック制御システムTISは、売手および買手会社の各担当者に資格付与(qualification)するために、検査数字付きの識別又は確認(identification)カードを発行することができる。たとえば、XYZ社が4人の売手担当者を有し、4人全員がアナログ機能のみを備えた売手位置L1に配置されているとする。さらに、この位置の電話番号が(212)555-5555であるとする。この場合、トラフィック制御システムTISは、識別番号を割当てて、その識別番号のもとにメモリ内に下記の情報を記憶させることができる。「ジョーンズ、ロジャー、XYZおもちゃ会社、アナログシステム、電話番号(212)555-5555、EFG社(中央ステーション番号(310)666-6666)との対話のために登録、優先権なし、IJK社(中央ステーション番号(414)777-7777)、買手番号3の優先権、木曜予約を優先権付きで売手に提供することができる。」登録にあたって、それぞれの売手および買手は、申込み用紙に必要事項を記入するか、または中央トラフィック制御システムTISに特定の情報たとえば売買を指示された製品の性質を提供する。この情報は製品コード(図4と5)の確定リストと関連させて提供することができる。指定された製品コードは、選択性論理48が情報過負荷を避けるためのルート割当て決定を行う助けとなる。同様に、予約を探索する売手および買手はこれらの製品コードにもとづいて資格付与され(qualified)、有資格の人物によってのみ予約が行われるように制限される。
買手の要求に応えて、予約、特別の提供または提案を行うために、売手は中央トラフィック制御システムTISによりダイヤルアップ操作を開始することができる。そのような呼出しのために、ARU36は、前述のように、売手に音声合図を送り、応答のタッチ音入力を促す。一つのARUを、いくつもの組織体のために使用することができ、あるいはいくつかのARUをいくつかの大きな組織体のために使用することができる。ARUは個々の買手のための音声メール機能を有することができる。特定の提供または提案に関するすべての情報を記録したあと、中央トラフィック制御システムTISは予約または識別番号を与える。たとえば、発呼者は、ARUを通じて、予約をキャンセルする呼出しがあったかどうか、あるいは特別の提供または提案を補足する呼出しがあったかどうかを照会することができる。呼出しが予約をキャンセルするためだけのものである場合、売手は予約番号を入力するだけで良い。同様に、呼出しが、特定の提供に対する販売が完了したことを報告するだけのものである場合、売手は識別番号を入力するだけで良い。
売手が回転式電話から呼出している場合、あるいは何か他の理由がある場合、操作員が売手からの情報をとり出すこともでき、またシステムの自動機能の場合と同様に、処理された適当なリクエストデータを入力するためにトラフィック制御システムTISにアクセスすることができる。さらに、操作員は、売手が音声メールメッセージを残すことができるように、呼出しをARUに転送することができる。
トラフィック制御システムTISは、自動的にまたは要求に応じて、ファクシミリによるスケジュールその他のデータを個々の買手に送ることができる。あるいは、スケジュールその他のデータを、一般に夜通しのバッチモードによりデータを買手位置のコンピュータにダウンロードすることによって、個々の買手に提供することができる。予約または特別の提供および提案の最新の変更は、買手の端末に表示する(実時間)ことができ、または電子メールによって送ることができる。
数多くのビジネス実体にサービスする可能性のある中央トラフィック制御場所においては、いくつかの操作員グループとともにいくつかのオーディオ応答ユニット(ARU)を使用することができる。多数の呼出しを調節するために、自動呼出しディストリビュータ(ACD)を使用し、DNISによって異なるビジネス実体を識別して、呼出しにルートを割当てすることができる。
認識すべきことは、特定の製品に関するビデオ記録を、買手の調査のためにビデオファイルサーバ37に記憶することができ、販売を、売手と買手との間のビジュアル協議なしで完了することができる、ということである。
やはり認識すべきことは、ここで開示した買手端末を小売商人が使用して、家にここで述べた売手ユニットと類似のユニットを有する人に製品を直接売ることができる、ということである。そのような場合、ANIを使用して特定の家庭呼出しを識別することができ、DNISを使用して興味ある特定の製品を識別することができる。
前述のように、トラフィック制御システムTISは、ダイヤルアップ電話システムTSによる非常に多種類の通信のための構成要素を含む。
図3を参照すると、オペレータ端末V1-Vn(図3、下部)の各々を、制御ユニット具体的には制御用計算機44(中央)に接続することができ、44は自動ダイヤル装置30、メモリ32、およびビデオオーディオレコーダ51a(ビデオおよびオーディオ機能)に相互接続されている。また、これらのユニット(およびその他)を、ビデオステーションまたはオペレータ端末V1-Vnによって時分割することができる。この目的のために、端末V1-Vnの間におけると同様に位置L1-Lnへの接続を移行させるための機能を制御用計算機44に備えることができる。たとえば、端末V1-Vnにいる操作員(買手)がある種の製品の専門家である場合に、特定端末にルート割当てされた特定売手からの指定呼出しがなされたとき、この移行機能が状況の変更の調節を行う。
まず、前述のように、売手または任意の遠隔電話インタフェース予約スケジューリングシステム(トラフィック制御(図2)と類似のもの)によって始動された入呼出しは、当業者には周知のインタフェース電話スイッチ43によって調節される電話相互接続102(図3、左上)を通じて受信される。情報信号を伴う呼出し(ANIとDNIS)は、復号のためにDチャンネル回路104に送られる。すなわち、前述のように、呼出し番号信号(ANI)は呼出している遠隔位置を識別する。呼出される番号信号(DNIS)は、特定の買手、買手組織体、その他を示すことができる。
ANIおよびDNIS信号によって運ばれる情報は、制御用計算機44によって回路104(図3)からメモリ32(右上)に送られる。詳しく言うと、ライン103が情報(DNIS)を搬送し、ライン105が呼出し識別番号(ANI発呼者ID)を搬送する。まず、ANI処理を、特に図4に示すような記憶データと関連させて説明する。
図7において、ブロック200に示す呼出しが開始されると、中央ステーションはDチャンネルタイプの信号、たとえば、呼出し番号に対する自動番号識別番号(ANI)を含む信号を受信する。ANI信号に応答して、システムは、オーディオ応答ユニット(ARU)による予備ルーチンの実行のために、メモリ32(図3)からセルをとり出す。
前記のオペレーションはブロック202で続けられ、挨拶のあと、オーディオ応答ユニット36は発呼者に指示を送り、個人識別番号(PIN番号)の入力を求める。この指示は、単純に「あなたの識別番号を入力して下さい。」という形にすることができる。
照会ブロック204において、発呼者が入力したPIN番号が、ユニット38による試験のために制御用計算機44で受信される。すなわち、入力されたPIN番号が記憶されているPIN番号(図4、セル70)と比較されてそのPIN番号が正しいものであるかどうかが決定され、その発呼者が資格付与されていることが確認される。
その番号が正しくない場合、プロンプト“no”(図7、ブロック204)が表示され、その呼出しはブロック206に示すように完了させることができ、あるいは別の機会を与えることができる。最後に、呼出しを終了メッセージによって終了させることができ、あるいは呼出しを操作員に転送することができる。
正しいPIN番号が入力されると、ブロック208でオペレーションが続けられ、有資格発呼者は、次に、予約スケジューリングを希望する買手を識別するために、指示が送られる。たとえば、この指示は単純に「あなたが予約スケジューリングを希望する買手の識別番号を入力して下さい。」という形にすることができる。
照会ブロック210においては、買手の識別番号を用いて、計算機検査(図3、試験ユニット38)により、売手セル70(図4)で指定される発呼者に対して適する買手がいるかどうかが決定される。発呼者が、識別された買手との予約スケジューリングの有資格者である場合、インタフェースは、計算機44の制御下で、ブロック212に示すように、予約に必要な時間をスケジュールするためのメニューによって、オペレーションを進める。たとえば、発呼者(売手)に対して、「15分の予約を必要とする場合、ポンドキーを押して下さい。30分の予約を必要とする場合、スターキーを押して下さい。もし1時間が必要であると信じるならば、1キーを押して下さい。」という指示をすることができる。時間が指定されると、その情報はブロック214に示すようなメモリ32(図2と3)に記憶される。詳しく言うと、このデータは買手セル72(図5)に記憶される。さらに、売手のPIN番号で示される優先権(priority status)を主張することができる。メモリ32は買手への報告の基礎としてデータを記憶することもできる、ということに注意されたい。そのような報告は、交換キャリア呼出しデータの比較、まとめ、および分析、ならびに、売手電話番号を含む予約スケジューリングファイルを含むことができる。
このシステムは、売手に対する資格付与、または長期間のスケジュール予約に対する資格付与を必要としうる。たとえば、このシステムは売手を選択するための長期間の予約を制限しうる。しかし、ブロック216(図7)に示すような予約メニューを実行し、インタフェースは、発呼者に三つの予約時間の選択肢(一つを選ぶことができる)を示すことにより、オペレーションを続行することができる。
照会ブロック218では、予約がなされたかどうかを確認するために照会が行われる。プロンプト“no”により、ブロック206の呼出しが終了する。プロンプト“yes”により、予約時間がメモリ32に記憶される。詳しく言うと、前述のように、予約は、図5に示す買手セル72に記憶される。この記憶ステップを図7のブロック220に示す。予約時間および期間または間隔がたとえば1992年5月12日、3:45p.m.と決定されたならば、この予約にはブロック222で番号が割当てられる。その場合、一般にメモリ32内の売手セルには電話番号と同様に予約番号によってもアクセスできる。いったん予約番号が割当てられると、発呼者は、ブロック224に示されるように、たとえば発呼者のビデオフォーマット機能を決定するために、ビデオフォーマット情報に関する指示を送ることができる。もちろん、ビデオフォーマットデータがすでに売手セル(図4の売手セル70参照)に記録されている場合には、このステップは省略することができる。そうでない場合には、ビデオフォーマット情報はブロック226に示すように記憶される。前述のように、スケジューリング操作はビデオ通信を使用しないで、コンピュータ対話操作によることができる。その場合、Dチャンネル信号は主として識別および/または情報のために使用される。これに対して、ビデオオペレーションの場合、データは補助的なグラフィック表示のために用いられる。詳しく言うと、制御用計算機44から、代表ANI信号がメモリ32に送られ、詳細なグラフィック情報、詳しくは図5に買手セル72として一般的に示す識別データをとり出す。信号表示形式のそのようなデータが制御用計算機44から一連のグラフィックラインG1?Gnの一つによりモニタステーションV1?Vnの選ばれた一つに送られる。
図3に戻ると、ステーションV1の内部では、発呼者に関するグラフィック識別信号データがグラフィックジェネレータ108によって受信され、処理されてビデオ信号となり、ビデオミキサ110に送られる。ビデオミキサ110からの出力はモニタ114を駆動し、シーングラフィック表示を与える。
ANI信号処理と同時に行われるオペレーションとして、DNIS信号表示も制御用計算機44によってメモリ32に送られ、特定位置(売手)の表示をとり出す。売手の信号表示も制御用計算機44からグラフィックジェネレータ108に送られ、ディスプレイ表示を生成する(図4の売手データ70参照)。このように、ビデオミキサ110は画像シーン表示との同時表示のためにいろいろなグラフィック信号を受信する。次に、その信号発生源について説明する。
スケジュールされた予約に関係するオペレーションに代わるものとして、ある種の環境下では、売手が直接ダイヤルによって買手端末とのビデオ通信を確立できるようにするのが望ましいこともある。もちろん、呼出しは各種の試験によって条件づけることもでき、単純に受入れることもできる。いずれにしても、上で仮定したように、遠隔位置(図2)からの電話接続が確立されると、特定の入線がモニタステーションV1に接続される。詳しく言うと、信号は112(図3)に示すスイッチとプロセッサ(図2のフォーマットスイッチ41の一部)によって受信され、ディスプレイ画面60を含むビデオモニタ114を駆動する。特に、ビデオスイッチとプロセッサ112はビデオミキサ110に接続され、グラフィックとともにディスプレイのシーン内容を与える。
ビデオスイッチとプロセッサ112はアナログラインAL1?ALNとデジタルラインDL1?DLNとのための可変(variable)コーデックを含むことができる。アナログラインのためには、計算機能を有するビデオコーデックを、AT&Tから入手できるAVP1000ビデオコーデックチップセットの形とすることができる。要するに、コーデックチップセットはビデオホンオペレーションを実行するもので、ビデオエンコーダ、ビデオデコーダ、および内部システムコントローラから成る。
周知のように、システムコントローラは、ビデオデータ、オーディオデータ、およびデータ信号を生成および受信する。これと関連して、ビデオスイッチとプロセッサ112はケーブル(多重経路)接続を有するように示してある。すなわち、経路またはラインAL1は、電話スイッチ43と、ビデオスイッチとプロセッサ112との間で符号化ビデオホン信号を搬送する一連のラインAL1?ALNの一つである。このときライン113は受信されたビデオデータをビデオミキサに搬送する。ライン115(バスまたはケーブル)はいくつかのその他の信号、詳しくいうと、送信および受信されるオーディオ信号、ならびに送信されるビデオおよびデータ信号を、モニタ114に搬送する。ビデオスイッチとプロセッサ112もデータ信号流れのために制御用計算機44に接続される。
次に、制御用計算機44の制御動作を示す論理プログラムを、図6によって説明する。このプログラムは、決定または照会ブロック132に導くように示されているライン130(上中央)から入力される。照会ブロック132から出される照会は、次の予約をメモリ32(図3)に記録するのに都合が良いかどうかに関するものである。そのために、システムの順次ダイヤルアップ動作において、制御用計算機44は次の予約を開始するのに好都合であるかどうかをクロック40(図2)によって決定する。時機が良い場合には、プロンプト“yes”がブロック132からの経路に送られ、処理がブロック134まで進められて、次の呼出しのための位置データをとり出す経路が捜される。ブロック136に示すように、次の呼出しは、記録データ(図4、セル70)に応じて、また呼出されている位置がビデオホン、ビデオ静止(高品質)、またはハイファイビデオ機能を有するかどうかに応じて、適当なフォーマットラインに入力される。
そこでオペレーションはブロック142によりもち出された照会を導入し「答」があるかどうかを決定する。もしライン143で示されるように答がなければ所定数のリンが鳴った後で又は所定時間が経過した後で呼出しは自動的に終了する。勿論呼出しは、ブロック144に示されるようにコーラーにメッセージを残すかどうかの選択を与えた後で終了する。あるいはもし呼出しが「答あり」ならばPIN番号に対する合図(cue)はブロック146に示されるように与えられる。
オペレーションは照会ブロック148で継続しPIN番号が入ったかどうかを決定する。PIN番号がない状態ではプログロムはブロック144にもどされ呼出しは終了する。もしPIN番号が正しく入れられるならば、プログラムは照会ブロック150に進み所望の遠隔地との接触が確立されたかどうかを決定する。ここでも実質的おくれがある場合は「no」が指示されブロック144で呼出しが終了する。
ブロック150から「yes」経路で買手がそのライン上にあることが示されるとプログラムはブロック152へ進む。その結果オペレーションは買手グラフィックディスプレイを与える。上に示したように、一つの実施形態においてデータはメモリ32(第3図)において4桁の数でアドレスされ各遠隔地を指示する。
入手しうる電話番号により自動呼出し器36はその間で作動され一方グラフィックスデータはディスプレイの用意をされる。一度買手のグラフィックディスプレイが形成化されると呼出しはブロック154により示されるように買手に移行される。ブロック154から出るとブロック156は買手に「時間がもうない」とか「予約待ち」とかのような合図を送る。
かくして本システムは遠隔地L1-Lnを表示するディスプレイのシーケンスを達成する。上に示したように単一のモニターステーションを使用しうるが開示された実施形態において数個のモニターステーションV1-Vnが手動で制御される「出てゆく」呼出しまたは「入ってくる」呼出しのための割り込みのシーケンスを取扱うことができる。
本質的に、制御コンピュータ44と組合わされて(第4図、セル70)、再割当て及び再請求オプションが、メモリ32の記憶能力及びプリンタ51aを利用して、請求データユニット49により実施される。これらのオペレーションは補助ステップ158(第5図)を含む。
第8図は本システムTISのより詳しい例示型を示す。電話インターフェーススイッチ43(上左)は、上に処理されたような各種の能力をもった二方向の通信を収容しうる呼出し公衆電話システムTSに対する多数のラインコネクション(第1図及び第2図)を収容する。
電話インターフェース構造43(第8図)は、実質的なメモリを入れた制御コンピュータ44により制御される自動呼出し器30により出てゆく呼出しの配置を収容する。自動呼出し器は電話技術において周知でありデジタル指令に応じて呼出しを配置する機能を有するものである。このようなデジタル指令の給源として、制御コンピュータ44は実質的な演算能力を含み、電話インターフェース構造43を介して電話交通を各種の通信型において制御する機能を有する。交通は、売手及び買手の位置、例えば買手位置V1-Vn及び売手端末、例えば端末L1-Lnにおいて遠隔地端末をサービスし相互結合するために制御される。
制御コンピュータ44は又、電話インターフェース構造43を介して遠隔ステーションをインターフェースするか音声で合図するために、オーディオ応答装置36に連結される。ここでも又いろいろな型のオーディオ応答装置が、音声で合図するために、デジタル信号を受けるために、そしてあるプロセシングを遂行するために、電話技術においてよく知られている。この点に関して、オーディオ応答装置36はある辞書能力を導入し得、又は制御コンピュータ44に依存して音声による広範な辞書能力を発揮する。
制御コンピュータ44は又、「D」チャネル回路104を介して電話インターフェース構造43から信号を受けるように接続される。例えば上に説明したように「D」チャネル回路は呼出しを示すANI及びDNIS信号及び呼出されたステーション番号を受ける。本質的には、「D」チャネル回路104は、周知の電話技術に従って制御コンピュータ44に対し呼出し関連情報を提供する。
ある程度くり返して述べれば、制御コンピュータ44は上述の構造と共に、遠隔地端末とインターフェースするための実質的な能力を有する。しかしながら、、ある条件の下では手動の通信も望まれる。従って上に説明したようにオペレーターステーション42は制御コンピュータ44に接続されて人間のインターフェースを収容する。オペレーターステーション42はグラフィックス・ディスプレイ能力及び制御コンピュータ44を介して実現される各種の制御(第8図)をもったCRT端末の形をとりうる。
上に示したように、交通制御機能を達成するために、制御コンピュータ44は実質的な演算能力、詳しく言えば、制御目的のための記憶マネージメント、配送、遠隔地ステーションのスケジュリング及び相互連絡、を有する。説明の便宜のために第8図において、制御コンピュータ44に集約しうるいくつかのオペレーション成分を別々に図示する。このような別々の図示は又オペレーションの説明を容易ならしめるものである。詳しく言えば、別個の記憶能力は買手-売手記憶装置T24及び買手-売手/商品コード記憶装置26の型式で図示される。記憶装置T24及びT26は制御コンピュータ44によりアドレスされて、買手と売手の端末間のオンライン及びオフライン通信を制御し容易ならしめるために他のデータと共にプロセスされるデータを供給する。
上に示したように、各種の売手と買手との間の通信は実質的な制御及び調整及び限定を含む。従って「交通制御」なる用語は適切であると思われる。この点に関し、クオリフィケーション装置(呼出人・テスト装置)38は制御コンピュータ44及び記憶装置T24及びT26の両者に接続される。本質的には、クオリフィケーション装置(呼出人・テスト装置)38は確認及び限定データを受取り選ばれた個人的通信のための買手及び売手を命名(qualify)する。記憶装置T26は、上に述べたようなオペレーションのために、料金請求データメモリ49及びプリンター51aと共に、制御コンピュータ44に直接に接続される。
上記の広範な処理を総括すると本発明システムは売手と買手との間のようなオンライン及びオフラインの通信を色々と実現する。この通信はビデオディスプレイによってかなり向上する。従ってビデオファイルサーバ(server)37は電話インターフェース構造43及び制御(コントロール)コンピュータ44にに直接連結(couple)される。モニターステーションV1-Vnも同様に選ばれた時間又は呼出し(call)モニターのために連結される。
構造(第8図)の予備的記述にかんがみ、本発明システムの広範な説明を特別な状態を仮定し典型的なオペレーチングシーケンス(operating sequences)を示して表現する。従って第8図の構造を交通制御システム(TIS)として第2図のシステムに連結させ売手及び買手の端末の間の選ばれた通信をコントロルし調整する。この点に関して商品分類のシステムを用い通信の選択率を向上し情報の過多を防止する。一般に商品は十進法に従って分類され各種商品の商業チャネルに多少等しくされる。例えばこのような分類の成分は次のようになる。

この例示的分類によれば「身体処理」商品はコード「470000」を有する。このような商品のより明確な分類は追加の十進法表示を有する。例えば上に示したように水レジスト、日やけ防止処理はコード「471234」により示される。従って商品の全範囲が分類されコード化されこれにより通信交通をコントロールし調整する。
一般に予備的問合せ、販売のオファー及び提案のためのリクエストはすべて、潜在的に興味をもつ売手又は買手を選択的に特定するための商品コードを有する。更なる分類の要素として買手又は売手は特別コード、例えばスーパーマーケット、デパート、ドラッグストア等のようなビジネスを主として指定する特別なコードを割当てられることが出来る。
下に詳述するように本システムのオペレーションはそれがビデオ通信を例えば売手と買手との間で選択的に調整しコントロールするとして処理され本来複雑な購買オペレーションを迅速に行なう。この点に関し実施型態は6ケのタイプの電話呼出しを処理する。更に詳しく云えば主な呼出しは下記のチャートに従って分類される。

典型的には各種のタイプの呼出しは或る型の資格付与又は命名(qualification)又は承認を含む。例えば本システムへのアクセスは典型的には資格付与又は命名された(qualified)又は登録された(registered)構成要素(entities)に対して限定される。更に或種の限定が次のような構成要素に課せられる。例えば1人の売手の提案を別の売手に暴露する呼出しは禁止される。又他の買手に関連するインフォメーションにアクセスしようとする買手からの呼出しを制限することは望ましいかも知れない。勿論特定な型の限定及び資格付与は特定な応用次第で実現される。しかしながら開示された実施型態によれば上述のタイプの呼出しはすべて或る型の資格付与を含む。これらの資格付与は、記憶装置T24及びT26からの参照データと関連する呼出しから誘導される情報を利用する資格付与装置(呼出し人テスト装置)38(第8図)によって一般に遂行される。この点に関し資格付与装置(呼出人テスト装置)38のための論理はこれから示すように第9図のフローダイヤグラムに従って実現される。
開示された実施型態において買手及び売手のための資格付与は多少類似する。詳しくは呼出人売手(calling vendor)のためのテストは:
呼出しステーションは売手(又は買手)として登録されているか?
呼出人(caller)は適当なPINナンバー(識別又は確認番号(Identification Number)を与えることができるか?
売手は指定商品に命名又は資格付与(qualified)されているか?
売手は同定された買手(単数又は複数)に承認されるか?
買手を呼出すためのテストは全く類似している。
資格付与装置(呼出人テストユニット(caller test unit))38(第8図)に組み入れられる論理を考えるために第8図及び第6図をほヾ同時に参照する。電話インターフェース構造43(第8図)を通して入ってくる呼出し(call)が生ずると、「D」チャネル信号は回路104を通して制御コンピューター44へ供給される。この結果制御コンピューター44は最初の端末の呼出し番号(ANI)を用いる買手-売手記憶装置T24をアドレスする。勿論他の応用においてDNIS信号を同様に使用しうる。オペレーションはブロックT40(第9図)によって図示される。呼出し番号によってアドレスされると記憶装置T24(第8図)は代表信号を供給する。この信号は第一に、呼出し番号が登録された買手又は売手に属すること、構成要素が買手であるか又は売手であるか、及び構成要素の識別又は確認番号(PIN)を指示する。記憶装置T24を利用するオペレーションは第9図の質問ブロックT42に図示される。
もし呼出し端末番号が位置しないで不登録呼出人(caller)を示すならば資格付与装置(呼出人テスト装置)38(第8図)は制御コンピュータ44を作動して適当な制御を行なう。詳しく云えばオーディオ応答ユニット36は指示されて終了メッセージを提供し、又はオペレーターステーション42を作動して人間インターフェースに切り換えることが出来る。このような代替装置は第9図にブロックT44で示される。
登録された端末から発するコールのために資格付与装置(呼出人テスト装置)38(第8図)は適当なデータ、即ち買手か売手か及びレファレンスPINを記憶する。オペレーションは第9図にブロックT46で図示される。
適当に登録された呼出し端末の決定によって制御コンピュータ44はオーディオ応答ユニット36を作動し同定ナンバー(PIN)のための言葉による合図を提供する。オペレーションは質問ブロックT48として第9図に示される。もしコーラーが無効なPINを示すキーパッド(keypad)デジタル情報をエントリするならば又は全然エントリをしないならばオペレーションは再びブロックT44に進み前述のようにコールの終了又は転送を行なう。有効なPINのエントリによってオペレーションは進行してブロックT50により示されるように個人の識別ナンバーを記憶する。
資格付与装置(呼出人テスト装置)38(第8図)は次に制御コンピューター44と協同してオーディオ応答装置を働かせ呼出しの型のための呼出し人(caller)と商品コードとに合図する(これらのオペレーションを表わすブロックT52及びT54(第9図)を参照)。このようなオペレーションは第9図に詳しくは示されないが不適切な応答又は応答の欠如は図示のようにプロセスをブロックT44の機能に転送し呼出しを終結するか転送する。これと反対にもし適当な情報が受取られるならば資格付与装置(呼出人テスト装置)38(第8図)はリクエストされた情報を受取り記憶する。従って装置38は呼出人のPIN番号、呼出しのタイプ及び商品のコードを含む。次いでこのデータは、第9図中の質問ブロックT56に示されるようにプロセス段階において参照(reference)データに対し資格付与装置(呼出し人テスト装置)内でテストされる。テストの詳細は下記に示すように詳しく処理される。しかしながら第9図に示されるように、もしテストが成功しなかったならばプロセスは再たび終結ブロックT44に向け進行する。さもなければプロセスはブロックT58へ進み呼出しの実体的通信を実現する。
呼出しの最終テストは記憶装置T26に関連して資格付与装置(呼出人テスト装置)38(第8図)のオペレーションを含む。すなわち各買手及び売手に対し装置T26は商品コードを記憶しそして場合によっては他の特別な情報を記憶する。例えば典型的には売手はある種の情報にアクセスすることを拒否される。例えば売手は「A」(別の売手の特別なオファー)、「D」(RFPに応答した別の売手)等のような型の呼出しにアクセスできない。しかしながら例外は可能であり、これに関し特別な状態がユニットT26に記憶されうることを認識することは重要である。
さて上述のようなルーチン状態に戻って各買手及び売手は特別な商品コードと関係する。これに関し商品は通信を容易にし速やかにするのみならず料金の請求データ(メモリ49に記憶される)はサブスクライバーのための現実の商品コードに基きうる。
特定の実施例をあげると、売手とされたコーラーが特別のオファーを提示しようとする。この売手は髪製品(チャートA、コード472000)のみに関係するとする。しかしながらこの呼出し人は「興味ある商品」を水レジスタント・サン・スキン(sun skin)製品、コード471234として識別するとする。従って識別された商品コードはコーラーの登録された商品コードと一致しない。このような場合プロセスは停止しこの結果コールは終了するか又はオペレーターに転送される。この段階において起りそうなオペレーションは呼出しをオペレーターに附することであろう。従って資格付与装置(呼出人テスト装置)38は、呼出しによって表わされている構成要素(entity)は識別コードに関しアクセスすることを許されると仮定することによってこのテストを結論する。
一度呼出し人が識別されると、制御コンピュータ44(第8図)は主としてビデオファイルサーバ(server)37と機能して通信を実現する。勿論上に詳記したように、会合等の予約(アポイントメント)が求められる場合にはビデオファイルサーバ37の機能は比較的形式的なものである。アポイントメントに関しては呼出し人は直ちに呼出し型「E」及び「F」内で単にリクエストしうる。即ち会合等の予約(アポイントメント)を得る概念内で、呼出し人は単に特定の売手又は買手の代表と直ちに話をすることを求めうる。
特定のオペレーションを考えるために、呼出人は特別なオファー、即ち呼出しタイプ「A」を持った売手であると仮定する。具体例として呼出し人は婦人用に荷造りされた大きな容量のヘアー・シャンプーを保持する差押えられた商品(商品コード「472147」)を取扱う売手構成要素を表示しうるとする。この商品コードが記憶されると制御コンピュータ44はビデオファイルサーバ37とオーディオ応答ユニット36を作動して商品、即ちヘアー・シャンプーのビデオ提供を受入れる。典型的には売手は電話呼出しをする前に商品が色々と表示されるような提示及びビデオ提示で表明された価格づけ等を含む各種の情報を構成し終っているだろう。よってビデオ提示の有効な記録が、ヘアーシャンプー用の販売提示型、即ち製品コード「472147」、としてファイル・サーバ37に記憶される。
ビデオ記録の完結と共に、ヘアー・シャンプーを識別する製品コード「472147」と関連するすべての買手を切離すべく制御コンピュータ44は記憶装置T26を作動する。識別又は確認された買手のリスト及び記録されたビデオ提示をもって後続のオペレーションはビデオ提示を選ばれた買手群に通信することを含む。開示された実施型態によれば識別された買手群は表示の利用可能を知らされる。しかる後資格付与又は命名された(qualified)買手は、ファイルサーバ37から記憶されたビデオ提示を受けるために電話インターフェース構造43(第8図)を通して通信(コール「B」)を確立しうる。各種の取きめが含まれる。中央交通システムTISはビデオファイルサーバ37にアクセスするすべての買手の記録又はログ(log)を維持し得、これはリクエストがあれば売手に提供しうる。ビデオ提示を見るに際し各買手により費される時間(時計で与えられる)の記録も又維持されうる。例えば、ある買手はビデオを僅か二、三分見た後でビデオを終結し一方別の買手はビデオ提示の全部が見られる。売手はこのような情報をリクエストし、市場開発又は他の理由のために特別なオファーに対する買手の反応を決定しうる。ある状態において、買手達は売手により特別なオファーの通知を速い時点で受けることが特に有利でありうる。従って買手に知らせる際にシーケンス(sequence)を決定するためのランダム(random)なオペレーションか又は順次的(rotational)なオーダー計画を実現することが望ましくありうる。例えば通知のため買手のリストを註文するため制御コンピュータ44にランダム番号発生装置を組入れることが出来る。
買手又は売手に対する通知は個人的プログラミングを考慮してかなり異なりうる。ある状態では売手は買手の特別リストを提供するか又は別法として特定な買手を除外しうる。すべての買手及び売手は登録に際しネットワークの参加メンバーのリストを提供される。新規メンバーの定期的な最新情報は時々販布されうる。
開示された実施型態によれば制御コンピュータ44は自動ダイヤル装置(auto dialer 30)を作動して買手との電話通信を確立しその後オーディオ応答ユニット36が買手に通知する。別法としてファクシミル等を利用し又は各種の電子郵便を利用しうる。どのような場合でも買手の選ばれたグループは、女性用に荷造りされたヘアー・シャンプーに関する提示が電話インターフェース構造43を通してインターフェースすることによりアクセスしうることを通知される。応答する買手(呼出しタイプ「B」)は上記するように資格付与又は命名され(qualified)、次いでビデオファイルサーバ37と接続されビデオ提示を受ける。然る後興味ある買手は、典型的には更なるビデオ通信のために、売手と直接接触する。このようにして処理の基礎は関連商品及び関連条件の実質的な通信をもって迅速且つ有効に完了する。
他の可能性はタイプ「C」のコールに関連し、これにより買手は提案のためのリクエストを分配する。ここでも各種の通信が商品コードに基づいて売手の選ばれたグループ又はサブグループに対し行なわれる。ここで資格付与又は命名の後で特定な型の通信を考えるために買手は、第11図に図示されるようなグラフィック(graphic)を売手に知らせるべくビデオ通信を使用しうる。第10図は商品の特定の情報を提供する例示的買手リクエスト型を示す。ブランクフォーム(Blank forms)が、各買手の端末にフォームダイレクトリ(例えばメニューで示されるもの)等が記憶されうる。従って提案のためのリクエストをする際に買手はブランクフォームにアクセスし特定の情報を記入しうる。本質的には、グラフィックでも識別されるような特定の製品を示す商品コード番号「472361」が供給される。通知が売手に送られた後で第11図に示されるようなメッセージが中央交通制御システムTISから買手に伝達されうる。チェック・デジット(check digit)を供給しうる。同様にして売手は、特定のオファーを示すため例示的買手リクエストフォームに類似したブランクフォームにアクセスしうる。
提案のためのリクエストの受領につづいて興味を示す売手は上記したようなビデオ提示を提出しうる。別法として売手は会合の約束(アポイントメント)のための呼出しをするか又は彼等の提案を買手に伝達する。このようにして本システムはビデオフォーマットを使用して買手と売手との間に選択的に製品の情報を伝達するに際してかなりの柔軟性を与える。
上の記述にかんがみ、多数のオペレーションフォーマット、プログラム及びレイアウトがコンピュータ及び電話装置と協同して各種のビデオ電話(videophone)装置を用いて達成されうる。上に示したように、開示された実施型態はある態様を提供するがその範囲はせまいものでなくその範囲はむしろ下記の請求の範囲によるべきである。
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】(削除)
【請求項2】(削除)
【請求項3】(削除)
【請求項4】(削除)
【請求項5】(削除)
【請求項6】(削除)
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2016-09-05 
結審通知日 2016-09-08 
審決日 2016-09-27 
出願番号 特願平6-520340
審決分類 P 1 41・ 851- Y (G06Q)
最終処分 成立  
前審関与審査官 川崎 優  
特許庁審判長 金子 幸一
特許庁審判官 野崎 大進
手島 聖治
登録日 2006-04-28 
登録番号 特許第3798424号(P3798424)
発明の名称 遠隔モニタリング能力を含む電話及びビデオ通信のための対話システム  
代理人 藤本 芳洋  
代理人 藤本 芳洋  

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