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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G03B
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G03B
管理番号 1325782
審判番号 不服2016-16132  
総通号数 208 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-04-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-10-28 
確定日 2017-03-09 
事件の表示 特願2016- 64843「写真撮影遊戯機及びその制御プログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成28年 9月 1日出願公開、特開2016-157129〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 経緯
1.手続
本願は、平成25年12月9日に出願した特願2013-254052号の一部を分割して、平成28年3月29日に新たな特許出願としたものであって、手続の概要は以下のとおりである。

手続補正 :平成28年 3月29日
拒絶理由通知 :平成28年 5月25日(起案日)
手続補正 :平成28年 7月12日
拒絶査定 :平成28年 8月 3日(起案日)
拒絶査定不服審判請求 :平成28年10月28日
手続補正 :平成28年10月28日
前置報告書 :平成28年11月24日

2.査定
原査定の理由は、概略、以下のとおりである。

本願の請求項1ないし請求項7に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。


刊行物1:特開2009-258488号公報
刊行物2:特開2013-076818号公報

第2 補正の却下の決定
平成28年10月28日付けの手続補正について次のとおり決定する。

《結論》
平成28年10月28日付けの手続補正を却下する。

《理由》
1.補正の内容
平成28年10月28日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)は、補正前の請求項1の記載を、以下のように、補正後の請求項1の記載とする補正を含むものである。

(補正前の請求項1)
【請求項1】
カメラと、
前記カメラで被写体を撮影し、複数の写真画像を生成する生成手段と、
前記複数の写真画像から選択された前記写真画像を表示し、文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像と、前記個別編集画像の使用例を示す見本編集画像を含む見本画像とを表示する表示手段と、
表示された前記写真画像に対して、前記個別編集画像を用いた編集入力と、前記見本画像の選択とを受け付け、前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施す編集手段と、
を備え、
前記見本編集画像は、前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された装飾画像、およびペンツールを用いて予め生成されたペン画像の少なくともいずれか一方の画像を含む、
写真撮影遊戯機。

(補正後の請求項1)
【請求項1】
カメラと、
前記カメラで被写体を撮影し、複数の写真画像を生成する生成手段と、
前記複数の写真画像から選択された前記写真画像を表示し、文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像と、前記個別編集画像の使用例を示す見本編集画像を含む見本画像とを表示する表示手段と、
表示された前記写真画像に対して、前記個別編集画像を用いた編集入力と、前記見本画像の選択とを受け付け、前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施す編集手段と、
を備え、
前記見本編集画像は、前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された装飾画像を含む、
写真撮影遊戯機。

2.本件補正の適合性
(2-1)補正の範囲・単一性
上記補正事項は、願書に最初に添付した明細書の記載(段落【0089】等)に基づくものであり、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてする補正である。
また、以下の(2-2)で検討するように、補正後の特許請求の範囲に記載される事項により特定される発明が、補正前の発明と単一性を満たすことは明らかである。

(2-2)補正の目的
上記補正事項は、補正前の択一的記載で特定される「前記見本編集画像は、前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された装飾画像、およびペンツールを用いて予め生成されたペン画像の少なくともいずれか一方の画像を含む」の構成について、その一方の構成である「ペンツールを用いて予め生成されたペン画像」について削除したものであり、上記択一的記載の構成のうちの一つの構成を削除することにより、特許請求の範囲で特定される画像を限定した補正であるといえるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。

(2-3)独立特許要件
上記補正事項は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるので、以下、独立特許要件について検討する。

(ア)補正後発明
本件補正後の請求項1に係る発明(以下「補正後発明」という。)は、以下のとおりである。
((A)ないし(G)は当審において付与した。以下「構成要件(A)」等として引用する。)

【請求項1】
(A)カメラと、
(B)前記カメラで被写体を撮影し、複数の写真画像を生成する生成手段と、
(C-1)前記複数の写真画像から選択された前記写真画像を表示し、
(C-2)文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像と、
(C-3)前記個別編集画像の使用例を示す見本編集画像を含む見本画像と
(C)を表示する表示手段と、
(D)表示された前記写真画像に対して、
(D-1)前記個別編集画像を用いた編集入力と、
(D-2)前記見本画像の選択と
(D)を受け付け、
(D-3)前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施す
(D)編集手段と、
(E)を備え、
(F)前記見本編集画像は、前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された装飾画像を含む、
(G)写真撮影遊戯機。

(イ)引用刊行物の記載
(イ-1)原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開2009-258488号公報(以下「刊行物1」という。)には、図面と共に次に掲げる事項が記載されている。

【0001】
本発明は、写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関し、特に、完成度の高い写真シールを簡単な操作で作成することができるようにすることにより、利用者の満足度を向上させることができるようにする写真シール作成装置、写真シール作成方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用者(被写体)を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の編集入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機が知られている。
【0003】
写真シール機では、被写体を撮影し、撮影で得た画像に編集(落書き)を行い、編集が施された編集画像または撮影画像をシール紙に印刷するという流れで1ゲームが終了する。また、1ゲーム内の、撮影を行う処理時間、編集を行う処理時間、印刷を行う処理時間のそれぞれには、制限時間が設けられているのが一般的である。
【0004】
写真シール機は遊戯施設等に設置され、女子中学生や女子高生が複数人の友達同時で利用することが多く、利用者は、出力されたシール紙を見ながら、望みどおりの編集(=落書き)であるかの仕上がりを確認して、色々な画像サイズが混在しているシール紙を小分けに切り、分け合ったりしている。

【0045】
写真シール作成装置1は、このような特徴を有するが、その筐体10は、図1に示されるように、事前接客ユニット11、撮影ユニット12、編集ユニット13、および天井ストロボユニット14の4つのユニットに大きく分けられる。

【0047】
撮影ユニット12は、被写体(利用者等)を撮影する機能を有しており、後述する内部の空間(撮影空間)において被写体の撮影が行われる。この撮影ユニット12は、大きく、前方ユニット12Aと後方ユニット12Bの2つに分けられる。

【0073】
図6は、前方ユニット12Aの構成例を示す図である。図6に示される正面12A-1は、撮影空間32内に面する側面であり、撮影作業を行う利用者にとって前方に位置する面である。つまり、利用者は、撮影空間32において、基本的にこの正面12A-1に向かって(前方ユニット12A側を向いて)撮影作業を行う。
【0074】
この正面12A-1には、撮影空間32内の被写体を撮影するカメラ51、例えば、カメラ51により光電変換されてリアルタイムに(即時)取得されている(撮り込まれている)取得画像や撮影結果である撮影画像、撮影作業に関する案内、および、背景画像の選択等を行うGUI(Graphical User Interface)画像の表示等、撮影作業に関する表示を行うとともに、画面上に重畳されたタッチパネルにより利用者の指示を受け付けるタッチパネルモニタ52、撮影空間32内を照明したり、カメラ51による撮影タイミングに合わせてフラッシュ光を発光したりする照明装置53-1乃至照明装置53-8、撮影作業中の利用者の手荷物等を置くための荷物置場54-1および荷物置場54-2、並びに、撮影作業に関する案内や効果音等の音声が出力されるスピーカ55-1およびスピーカ55-2が設けられている。
【0075】
カメラ51は、CCD(Charge Coupled Device)を利用した撮像素子等により構成され、写真シール作成ゲームの撮影作業の工程において、撮影空間32内の利用者を撮像し、画像(動画)を取得する(取得画像)。カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像(静止画)として保存される。なお、カメラ51として、CCDの代わりに、例えばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサを用いたカメラを使用してもよい。もちろん、これら以外にも、利用者を撮影し、デジタル画像データを得られるものであればどのようなカメラを用いるようにしてもよい。また、カメラ51の個数も設置位置も任意である。

【0120】
これらの中で、編集処理部203は、写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、利用者による、撮影作業の工程において得られた撮影画像に対する編集(落書き)に関する処理を行う。例えば、編集処理部203は、GUI画像を表示したり、利用者による編集入力を受け付けたり、その編集入力の画像を撮影画像に合成したりする。つまり、編集処理部203は、利用者に対して、撮影画像に対する編集入力機能を提供する。この編集入力機能として、どのような機能が提供されるようにしてもよいが、例えば、フリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行うペン画像入力機能や、所定の絵柄の画像を撮影画像の任意の位置に合成するスタンプ画像入力機能等がある。
【0121】
スタンプ画像入力機能とは、編集入力機能の1つであり、所定の絵柄の画像(スタンプ画像)を、所謂印鑑を押すように、撮影画像上の利用者が指示した位置にスタンプ画像として貼り付ける(合成する)編集入力機能のことである。例えば、利用者が、画面上に表示された予め用意された複数の絵柄の中から所望の絵柄のスタンプ画像を選択し、同じく表示された撮影画像上で場所を指定すると、その指定位置に指定された絵柄が合成される。
【0122】
つまり、スタンプ画像入力機能を用いることにより、利用者は、絵柄を容易に撮影画像に合成させることができる。例えば、利用者は、このスタンプ画像入力機能を用いることにより、同じ絵柄を複数箇所に合成させるような落書き作業を、フリーハンドで線や絵柄を描くペン画像入力機能と比べて容易に行うことができる。

【0137】
サンプル画像には、モデルによって予め撮影され、モデルが所定のポーズを取っている撮影画像に落書き編集が施された画像(以下、モデルサンプル画像と称する)や、モデルを使用せずに、落書き編集の内容のみが提示される画像がある。以下では、理解を容易にするために、モデルサンプル画像を表示して、表示したモデルサンプル画像とそのまま同じ写真シールを簡単に作成する例について説明する。
【0138】
図12は、サンプル貼り付け機能を有する写真シール作成ゲームの編集作業の工程において、編集用モニタ141に表示される編集画面250を示している。
【0139】
編集画面250の中央部には、画面上側から、時計表示部251、撮影画像表示部252、BGM制御部253、および編集ツール選択部254が配置されている。以下、時計表示部251、撮影画像表示部252、BGM制御部253、および編集ツール選択部254を総称して、共通利用表示部とも記述する。
【0140】
また、編集画面250の中央部に配置された共通利用表示部の両側には、編集済みモデルサンプル画像表示部261、編集画像表示部262、編集制御操作部263、記念日スタンプ表示部264、およびコンテンツパレット265がそれぞれ配置されている。具体的には、共通利用表示部の左側には、編集済みモデルサンプル画像表示部261-1、編集画像表示部262-1、編集制御操作部263-1、記念日スタンプ表示部264-1、およびコンテンツパレット265-1(以下、左側用編集表示部とも称する)が配置され、共通利用表示部の右側には、編集済みモデルサンプル画像表示部261-2、編集画像表示部262-2、編集制御操作部263-2、記念日スタンプ表示部264-2、およびコンテンツパレット265-2(以下、右側用編集表示部とも称する)が配置されている。
【0141】
このように、共通利用部を挟んで左右対象に左側用編集表示部と右側用編集表示部が配置されていることにより、複数人数で構成される1組の利用者が2枚の撮影画像に対して同時に編集することができる。
【0142】
時計表示部251には、編集作業(編集処理)の残り時間が表示される。撮影画像表示部252には、撮影処理で得られた編集対象画像としての6枚の撮影画像のサムネイル画像(縮小画像)が表示される。BGM制御部253は、編集作業中にスピーカ64より出力されるBGMを選択したり、音量を調整する操作を受け付ける。
【0143】
編集ツール選択部254は、落書き編集に用いられる各種の落書き編集ツールを選択するためのGUIボタンを表示する。GUIボタンとしては、「スペシャル」、「デコり」、「ペン」、「スタンプ」、「てがき」、および「コロコロ」が用意されており、例えば、利用者がタッチペン63-1を用い、編集ツール選択部254の「スペシャル」ボタンを選択すると、コンテンツパレット265には、作成スタンプ用のGUIが表示される。また、例えば、利用者がタッチペン63-2を用いて編集ツール選択部254の「ペン」ボタンを選択すると、コンテンツパレット265には、ペンによる落書き編集用のGUIが表示される。
【0144】
このように、左右の利用者が1つの編集ツール選択部254を共有することにより、編集画面250において、他の領域をより広く確保することができる。もちろん、コンテンツパレット265-1とコンテンツパレット265-2のそれぞれに対して編集ツール選択部254を個別に設けるようにしてもよい。
【0145】
次に、共通利用表示部の左側の左側用編集表示部と、共通利用表示部の右側の右側用編集表示部の機能について説明するが、左側用編集表示部と右側用編集表示部とでは、編集対象として撮影画像表示部252から選択される撮影画像が異なる以外は同様の機能となるので、以下では、右側用編集表示部についてのみ説明する。
【0146】
図13は、図12の編集画面250の右側半分を拡大した図である。
【0147】
編集済みモデルサンプル画像表示部261-2には、撮影処理時に利用者が選択した合成用画像と対応付けて記憶部102に記憶されている編集済みモデルサンプル画像が表示される。
【0148】
編集済みモデルサンプル画像表示部261-2はスタンプ機能を有しており、編集済みモデルサンプル画像表示部261-2に表示されている編集済みモデルサンプル画像がタッチペン63-2によって押下(選択)されると、編集済みモデルサンプル画像で使用されている編集入力機能の編集用合成画像が、そのまま編集画像表示部262-2に表示されている撮影画像に貼り付けられる。編集済みモデルサンプル画像表示部261-2に表示されている編集済みモデルサンプル画像のいずれの位置をタッチペン63-2で押下しても、編集済みモデルサンプル画像で使用されている編集入力機能の編集用合成画像が撮影画像に貼り付けられる。編集済みモデルサンプル画像を押下した時の編集用合成画像貼り付け処理(編集済みモデルサンプル貼り付け処理)の詳細については、図14を参照して後述する。編集済みモデルサンプル画像表示部261-2の左横には、編集済みモデルサンプル画像表示部261-2のスタンプ機能を説明する「見本を押すとスタンプになるよ 押してみてね!!」のメッセージが表示されている。
【0149】
編集画像表示部262-2は、編集対象の撮影画像(のサムネイル画像)を表示する。利用者は、撮影画像表示部252に表示されている6枚の撮影画像(のサムネイル画像)のいずれかをタッチペン63-2で押下すると、押下された撮影画像が編集画像表示部262-2に表示される。編集画像表示部262-2に表示された撮影画像は、撮影画像表示部252内で「落書き中」の文字が表示される。なお、編集画像表示部262-2は、撮影画像に落書き編集がなされた後は、撮影画像と落書き編集に対応した編集用合成画像を合成した編集画像を表示する。

【0153】
次に、図14を参照して、編集済みモデルサンプル画像表示部261-2の編集済みモデルサンプル画像が押下された場合の、編集処理部203による編集済みモデルサンプル貼り付け処理についてさらに説明する。
【0154】
編集済みモデルサンプル画像表示部261-2に表示される、見本となる編集済みモデルサンプル画像271は、モデルの背景に表示される背景画像271a、モデルを映した被写体画像271b、および、モデルの前景に表示される前景画像271cに分解することができる。編集済みモデルサンプル画像271の例では、モデルの背景に表示される背景画像271aはヴェール画像となっているが、その他の背景画像の種類にはオーラ画像などがある。前景画像271cには、ペン画像入力機能で入力されたペン画像とスタンプ画像入力機能で入力されたスタンプ画像が含まれている。
【0155】
編集作業開始時(撮影処理終了直後)においては、編集画像表示部262-2に、撮影処理時に選択した合成用画像と被写体としての利用者の画像を合成した撮影画像272が表示されるが、編集済みモデルサンプル画像表示部261-2の編集済みモデルサンプル画像が利用者によって押下されると、編集処理部203は、編集済みモデルサンプル画像表示部261-2に表示されている編集済みモデルサンプル画像271で使用されている編集入力機能の編集用合成画像を撮影画像272に一括で貼り付ける。
【0156】
即ち、編集済みモデルサンプル画像が押下された場合、編集処理部203は、図14に示されるように、背景画像271aとしてのヴェール画像入力機能を用いた編集用合成画像であるヴェール画像と、前景画像271cとしてのペン画像入力機能を用いた編集用合成画像であるペン画像、および、スタンプ画像入力機能を用いた編集用合成画像であるスタンプ画像を、撮影画像272に貼り付け、編集画像273を作成する。

【0171】
次に、図16と図17のフローチャートを参照して、図11のステップS5において実行される撮影処理の詳細な流れを説明する。なお、撮影処理では、上述したように、最終的に6枚の撮影画像を編集処理対象として決定するが、撮影は3枚単位で行われる。

【0192】
1枚のボーナス撮影による撮影画像生成後、ステップS55において、撮影処理部202は、撮影時間として設定されている所定時間(撮影所定時間)が経過したかを判定する。ステップS55で、撮影所定時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS49に戻り、上述したステップS49乃至S55の処理が繰り返される。これにより、編集処理で使用する撮影画像は6枚であるが、撮影時間が残っている間は、6枚以上の撮影画像を作成することができ、撮影画像の選択肢を増やすことができるので、利用者がより満足する撮影画像を作成することができる。
【0193】
ステップS55で、撮影所定時間が経過したと判定された場合、処理はステップS56に進み、撮影処理部202は、これまでの処理で得られた撮影画像を表示し、編集処理で編集の対象とする撮影画像である編集対象画像を利用者に選択させる。なお、上述したステップS48において、撮影可能な時間がないと判定され、撮影画像が6枚しか作成されなかった場合には、ステップS56の処理はスキップすることができる。
【0194】
ステップS57において、撮影処理部202は、ステップS56で選択された6枚の撮影画像を編集対象画像として保存して、撮影処理を終了する。
【0195】
次に、図19のフローチャートを参照して、図11のステップS7において実行される編集処理の詳細な流れを説明する。
【0196】
初めに、ステップS81において、編集処理部203は、撮影処理で編集対象画像として決定された撮影画像を取得する。

【0205】
ステップS88において、編集処理部203は、編集済みモデルサンプル画像表示部261に表示された編集済みモデルサンプル画像が押下されたかを判定する。ステップS88で、編集済みモデルサンプル画像が押下されたと判定された場合、処理はステップS89に進み、編集処理部203は、図14を参照して説明したように、押下された編集済みモデルサンプル画像で使用されている編集入力機能の編集用合成画像を、編集画像表示部262の撮影画像に反映する。

【0224】
図22は、編集済みモデルサンプル画像に使用されている編集入力機能の編集用合成画像を、編集入力機能単位で、撮影画像に貼り付けるかまたは貼り付けないかの操作を行うようにした場合の、編集画面250(の右側部分)のその他の例を示している。
【0225】
図22の編集画面250は、コンテンツパレット311-2に、撮影画像に貼り付けるかまたは貼り付けないかの操作を行うタブを設けることにより、利用者が、撮影画像に貼り付けるかまたは貼り付けないかの操作を行うことができるようになされている。
【0226】
即ち、コンテンツパレット311-2のタブには、「マーカー」、「カク」、「ネオン」、「ぷにょ」、「ブラック」、「カラフル」、「かこみ」、「ノーマル」のタブの他に、「おすすめ」のタブが設けられている。
【0227】
「おすすめ」のタブには、編集済みモデルサンプル画像表示部261-2に表示されている編集済みモデルサンプル画像と同一の編集済みモデルサンプル画像を表示する編集済みモデルサンプル画像表示部321、編集済みモデルサンプル画像に使用されている編集入力機能に対応するヴェール画像入力機能、ペン画像入力機能、およびスタンプ画像入力機能を表すヴェール画像入力機能表示部322-1、ペン画像入力機能表示部323-1、およびスタンプ画像入力機能表示部324-1、並びに、そのヴェール画像入力機能によるヴェール画像、ペン画像入力機能によるペン画像、およびスタンプ画像入力機能によるスタンプ画像の撮影画像への貼り付けをオンまたはオフする「オンオフ」ボタン322-2、「オンオフ」ボタン323-2、および「オンオフ」ボタン324-2が設けられている。
【0228】
利用者は、例えば、ヴェール画像入力機能表示部322-1に対応する「オンオフ」ボタン322-2を押下してオンまたはオフすることにより、編集済みモデルサンプル画像に使用されている編集入力機能の編集用合成画像のうちのヴェール画像入力機能の編集用合成画像(即ちヴェール画像)のみを、編集画像表示部262-2の撮影画像に貼り付けたり、消去することができる。
【0229】
ペン画像入力機能およびスタンプ画像入力機能についても同様に、ペン画像入力機能表示部323-1に対応する「オンオフ」ボタン323-2、または、スタンプ画像入力機能表示部324-1に対応する「オンオフ」ボタン324-2を押下してオンまたはオフすることにより、利用者は、ペン画像またはスタンプ画像を貼り付けまたは消去することができる。
【0230】
なお、「オンオフ」ボタン322-2、「オンオフ」ボタン323-2、および「オンオフ」ボタン324-2を設けずに、ヴェール画像入力機能表示部322-1、ペン画像入力機能表示部323-1、およびスタンプ画像入力機能表示部324-1の画像そのものを押下することで、編集入力機能の編集用合成画像を貼り付けまたは消去するようにしてもよい。即ち、ヴェール画像入力機能表示部322-1、ペン画像入力機能表示部323-1、およびスタンプ画像入力機能表示部324-1が、編集入力機能の編集用合成画像を貼り付けまたは消去する機能を兼用するようにしてもよい。
【0231】
図20乃至図22を参照して、編集済みモデルサンプル画像に使用されている編集用合成画像を、編集入力機能単位で、貼り付けたり、消去する操作を可能とする例について説明したが、貼り付けまたは消去以外に、編集画像に貼り付けた編集入力機能の編集用合成画像の位置を変更したい場合も考えられる。この場合、例えば、編集処理部203は、編集画像表示部262-2の編集画像上に貼り付けられた編集入力機能の編集用合成画像をタッチペン63-2で押下し、ドラックアンドドロップすることで、所望の位置に移動可能とすることができる。これにより、操作に慣れた利用者であれば、より個性的な編集画像を、簡単に作成することができる。







(イ-2)原査定の拒絶の理由に引用された刊行物である特開2013-76818号公報(以下「刊行物2」という。)には、図面と共に次に掲げる事項が記載されている。

【0001】
本発明は、写真シール作成装置およびその制御方法、並びにプログラムに関し、特に、編集対象画像として選択した複数の撮影画像に対して簡単に一発落書きを行うことができるようにする写真シール作成装置およびその制御方法、並びにプログラムに関する。

【0211】
図25は、ステップS113で表示される編集画面の例を示している。
【0212】
図25の編集画面では、画面中央上部に配置される、編集時間の残時間を表示する残時間表示部501、および、編集処理中に出力されるBGMを操作するBGM操作部502を除いて、同じ構成の画面が左右対称に配置されている。これにより、2人の利用者が同時に編集入力を行うことができる。即ち、タブレット内蔵モニタ62に対して左側に立っている利用者は、タッチペン63-1を用いて編集画面の左半分において撮影画像の編集を行い、右側に立っている利用者は、タッチペン63-2を用いて編集画面の右半分において撮影画像の編集を行うことができる。
【0213】
図25では、編集画面の左側の画面構成について説明し、右側の画面構成については同様であるので説明を適宜省略する。図25においては、左側の利用者向けの画面構成については、符号の最後に”L”を付し、右側の利用者向けの画面構成については符号の最後に”R”を付している。後述する図についても同様である。

【0225】
編集ツール選択部517Lの左側には、編集ツール選択部517Lで選択された編集ツールに対応する編集コンテンツパレット518Lが表示される。図25の例では、上述したように、編集ツール選択部517Lで「スタンプ・コロコロ」ボタンが選択されているので、「スタンプ・コロコロ」ボタンに対応する編集コンテンツパレット518Lが表示されている。
【0226】
編集画面の左側半分は、以上のような構成とされ、上述した画像選択部511L、終了ボタン512L、編集画像表示部513L、ボタン群514L、ケータイおまけボタン515L、一発落書きボタン516L、編集ツール選択部517L、及び編集コンテンツパレット518Lと、左右対象となる配置で、編集画面の右側半分に、画像選択部511R、終了ボタン512R、編集画像表示部513R、ボタン群514R、ケータイおまけボタン515L、一発落書きボタン516R、編集ツール選択部517R、及び編集コンテンツパレット518Rが表示されている。



(ウ)刊行物1に記載された発明
(ウ-1)刊行物1の【0001】-【0004】の記載によれば、刊行物1には、遊戯施設に設置される写真シール作成装置に関する発明が記載されている。

(ウ-2)刊行物1の【0045】、【0047】、【0073】、【0074】の記載によれば、刊行物1の写真シール作成装置はカメラを有している。

(ウ-3)刊行物1の【0075】の記載によれば、刊行物1の写真シール作成装置は、「カメラ51により取得された取得画像は、本撮影として、所定のタイミングのフレーム画像が抜き出され、撮影画像(静止画)として保存される」との記載があるから、カメラにより取得された取得画像を静止画(撮影画像)として保存する手段を有している。
また、刊行物1の【0171】、【0192】-【0194】の記載によれば、撮影処理部は、複数枚撮影された画像から6枚の撮影画像を編集対象画像として選択・保存して、撮影処理を終了することが開示されているから、上記保存される静止画(撮影画像)は複数である。
以上まとめると、刊行物1の写真シール作成装置は、カメラにより取得された取得画像を6枚選択して静止画(撮影画像)として保存する手段を有している。

(ウ-4)刊行物1の図12は、【0138】の記載によれば「編集用モニタ141に表示される編集画面250」であって、上記編集画面には、以下の構成が表示されることが開示されている。

(ウ-4-1)刊行物1の【0138】、【0140】、【0149】の記載によれば、「編集画像表示部262」を有していて、編集画像表示部には、編集対象の撮影画像(のサムネイル画像)を表示することが開示されている。上記編集対象の画像は、「撮影画像表示部252に表示されている6枚の撮影画像(のサムネイル画像)のいずれかをタッチペン63-2で押下すると、押下された撮影画像」であることも記載されている。
してみると、編集画像表示部には、撮影画像表示部252に表示されている6枚の撮影画像から選択された編集対象の撮影画像(のサムネイル画像)を表示することが開示されている。

(ウ-4-2)刊行物1の【0140】、【0143】の記載によれば、「コンテンツパレット265」を有していて、編集ツール選択部254の「スペシャル」ボタンを選択すると作成スタンプ用のGUI(の画像)が、編集ツール選択部254の「ペン」ボタンを選択するとペンによる落書き編集用のGUI(の画像)が、それぞれ、表示されることが開示されている。

(ウ-4-3)刊行物1の【0140】、【0147】、【0148】、【0153】、【0154】の記載によれば、「編集済みモデルサンプル画像表示部261」を有していて、編集済みモデルサンプル画像表示部には、見本となる編集済みモデルサンプル画像271が表示されていること、および、見本となる編集済みモデルサンプル画像271は、モデルの前景に表示される前景画像271cを含むことが開示されている。いいかえると、前景画像271cを含む見本となる編集済みモデルサンプル画像271を表示しているといえる。

(ウ-5)編集処理に関する構成
(ウ-5-1)刊行物1の【0120】-【0122】の記載をみると、刊行物1の写真シール作成装置は、撮影画像に対してフリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う「ペン画像入力機能」や、撮影画像の指定位置に、画面上に表示された予め用意された複数の絵柄の中から所望の絵柄のスタンプ画像を選択して合成する「スタンプ画像入力機能」を有していることが開示されている。

(ウ-5-2)刊行物1の【0205】の記載によれば、刊行物1の写真シール作成装置は、編集済みモデルサンプル画像表示部261に表示された編集済みモデルサンプル画像が押下されたかを判定し、押下されたと判定された場合、押下された編集済みモデルサンプル画像で使用されている編集入力機能の編集用合成画像を、編集画像表示部262の撮影画像に反映する編集処理部を有している。また、刊行物1の【0156】の記載によれば、上記編集は、前景画像271cとしてのスタンプ画像入力機能を用いた編集用合成画像であるスタンプ画像を、撮影画像272に貼り付け、編集画像273を作成することを含むことであることも開示されている。
以上のことから、刊行物1の写真シール作成装置は、編集済みモデルサンプル画像表示部261に表示された編集済みモデルサンプル画像が押下されたかを判定し、押下されたと判定された場合、前景画像271cとしてのスタンプ画像入力機能を用いた編集用合成画像であるスタンプ画像を、撮影画像272に貼り付けることで、編集画像表示部262の撮影画像に反映することを含む処理を行う編集処理部を有している。

(ウ-6)刊行物1の【0153】、【0154】の記載によれば、編集済みモデルサンプル画像は、図14にあるように、モデルの前景に表示される前景画像271cを含み、上記前景画像271cは、ペン画像入力機能で入力されたペン画像とスタンプ画像入力機能で入力されたスタンプ画像を含んでいることが開示されている。

(ウ-7)まとめ
以上(ウ-1)ないし(ウ-6)の記載によれば、刊行物1には以下の発明(以下、刊行物1発明という。)が開示されている。
((a)ないし(d)は当審において付与し、以下「構成要件(a)」等として引用する。)

(a)カメラと、
(b)カメラにより取得された取得画像を6枚選択して静止画(撮影画像)として保存する手段と、
(c-1)編集画像表示部262に、撮影画像表示部252に表示されている6枚の撮影画像から選択された編集対象の撮影画像を表示し、
(c-2)編集ツール選択部254の「スペシャル」ボタンを選択すると作成スタンプ用のGUIの画像と、編集ツール選択部254の「ペン」ボタンを選択するとペンによる落書き編集用のGUIの画像と、
(c-3)前景画像271cを含む見本となる編集済みモデルサンプル画像271と、
(c)を表示する編集画面を有する編集用モニタと、
(d-1)撮影画像に対してフリーハンドの線等で撮影画像に落書きを行う「ペン画像入力機能」や、撮影画像の指定位置に、画面上に表示された予め用意された複数の絵柄の中から所望の絵柄のスタンプ画像を選択して合成する「スタンプ画像入力機能」と、
(d-2)編集済みモデルサンプル画像表示部261に表示された編集済みモデルサンプル画像が押下されたかを判定し、押下されたと判定された場合、前景画像271cとしてのスタンプ画像入力機能を用いた編集用合成画像であるスタンプ画像を、撮影画像272に貼り付けることで、編集画像表示部262の撮影画像に反映することを含む処理を行う編集処理部と
(e)を備え、
(f)編集済みモデルサンプル画像は、モデルの前景に表示される前景画像271cを含み、上記前景画像271cは、ペン画像入力機能で入力されたペン画像とスタンプ画像入力機能で入力されたスタンプ画像を含む、
(g)写真シール作成装置。

(エ)対比
補正後発明と刊行物1発明とを対比する。

(エ-1)補正後発明の構成要件(G)と刊行物1発明の構成要件(g)とを対比する。
刊行物1発明の「写真シール作成装置」は、「利用者(被写体)を撮影し、得られた被写体の画像を予め用意されたフレーム画像、スタンプ画像、または手書きの線画像の編集入力画像と合成する編集処理を行い、シール紙に印刷し、写真シールとして利用者に提供する写真シール機」(【0002】)、「遊戯施設等に設置され、女子中学生や女子高生が複数人の友達同時で利用することが多く、利用者は、出力されたシール紙を見ながら、望みどおりの編集(=落書き)であるかの仕上がりを確認して、色々な画像サイズが混在しているシール紙を小分けに切り、分け合ったりしている。」(【0004】)であり、補正後発明の「写真撮影遊戯機」は、発明の詳細な説明によれば「被写体(ユーザ)を撮影した写真画像に対してユーザが落書きを行い、その落書きした写真画像をシール紙に印刷する等してユーザに提供する写真撮影遊戯機」(【0002】)であるから、ユーザが撮影した画像に対して編集を行い、上記編集を行った画像をシール紙に印刷して出力する装置である点で相違がないから、刊行物1発明の「写真シール作成装置」は、補正後発明の「写真撮影遊戯機」と相違がない。

(エ-2)補正後発明の構成要件(A)と刊行物1発明の構成要件(a)とを対比する。
刊行物1発明の「カメラ」は、写真撮影遊戯機が具えるカメラであるから、この点で、補正後発明の構成要件(A)と相違がない。

(エ-3)補正後発明の構成要件(B)と刊行物1発明の構成要件(b)とを対比する。
刊行物1発明において「カメラにより取得された取得画像を6枚選択して静止画(撮影画像)として保存する手段」を有するためには、カメラで被写体を撮影し、静止画(写真画像)を生成する生成手段を有することは明らかであり、上記生成される写真画像は6枚であるから複数である。
したがって、刊行物1発明は、補正後発明の構成要件(B)を備えているといえる。

(エ-4)補正後発明の構成要件(C-1)ないし(C-3)、(C)と刊行物1発明の構成要件(c-1)ないし(c-3)、(c)とを対比する。
まず、補正後発明の上記構成要件に係る記載は、「前記複数の写真画像から選択された前記写真画像を表示し、文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像と、前記個別編集画像の使用例を示す見本編集画像を含む見本画像とを表示する表示手段と」の記載であるから、「表示手段」を特定するものであって、上記表示手段が表示する構成として、i)「前記複数の写真画像から選択された前記写真画像(を表示し)」、ii)「文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像」、iii)「前記個別編集画像の使用例を示す見本編集画像を含む見本画像」の3つの画像を表示することを特定しているものと認めることができるから、当該認定に従い、補正後発明を上記(C-1)ないし(C-3)、(C)と分説して検討する。

(エ-4-1)補正後発明の構成要件(C-1)と刊行物1発明の構成要件(c-1)とを対比する。
刊行物1発明の編集画像表示部262に表示される「編集対象の撮影画像」は、「6枚の撮影画像から選択された」画像であり、これは、上記(エ-3)で検討した、「6枚選択して静止画」であるから、補正後発明の「前記複数の写真画像」に相当する。
したがって、刊行物1発明の「6枚の撮影画像から選択された編集対象の撮影画像」は、補正後発明の「前記複数の写真画像から選択された前記写真画像」に相当するといえるから、刊行物1発明は、補正後発明の構成要件(C-1)を有している。

(エ-4-2)補正後発明の構成要件(C-2)と刊行物1発明の構成要件(c-2)とを対比する。
刊行物1発明の「編集ツール選択部254の「スペシャル」ボタンを選択すると作成スタンプ用のGUIの画像と、編集ツール選択部254の「ペン」ボタンを選択するとペンによる落書き編集用のGUIの画像」は、例えば、図12のコンテンツパレット265に表示されるものであるが、これらの記載をみても、編集に用いるための何らかの図形からなる画像が表示されていることは理解できるが、「文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像」であるかは明らかではない。
以上のことから、刊行物1発明は、編集に用いるための図形からなる複数の画像を表示している点で、補正後発明の構成要件(C-2)に対応するといえる。
もっとも、補正後発明では、表示手段は「文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像」を表示しているのに対し、刊行物1発明では、そのような画像を表示していない点で相違する。

(エ-4-3)補正後発明の構成要件(C-3)と刊行物1発明の構成要件(c-3)とを対比する。
刊行物1発明の「編集済みモデルサンプル画像」は、「前景画像271cを含む見本となる編集済みモデルサンプル画像271」であるから、編集処理を行うための見本、すなわち、「見本画像」といえる。
また、刊行物1発明の前景画像271cは構成要件(d-2)も参酌すると、「撮影画像272に貼り付けることで、編集画像表示部262の撮影画像に反映」する編集を行っているから「見本編集画像」である。
したがって、刊行物1発明は、「見本編集画像を含む見本画像」を表示しているから、この点で、補正後発明の構成要件(C-3)に対応している。
もっとも、補正後発明では、「見本編集画像」が「前記個別編集画像の使用例を示す見本編集画像」であるのに対し、刊行物1発明では、当該特定事項を有していない点で相違する。

(エ-4-4)補正後発明の構成要件(C)と刊行物1発明の構成要件(c)とを対比する。
刊行物1発明の編集用モニタは、上記(c-1)ないし(c-3)の画像を表示する表示手段である点で、補正後発明の構成要件(C)に相当する。
もっとも、刊行物1発明の表示手段は、上記(エ-4-2)、(エ-4-3)で検討した、相違点を有することは先の検討のとおりである。

(エ-5)補正後発明の構成要件(D-1)ないし(D-3)、(D)と刊行物1発明の構成要件(d-1)、(d-2)とを対比する。
まず、補正後発明の上記構成要件に係る記載は、「表示された前記写真画像に対して、前記個別編集画像を用いた編集入力と、前記見本画像の選択とを受け付け、前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施す編集手段と」の記載であるから、「編集手段」を特定するものであって、
上記編集手段は、
i)「表示された前記写真画像に対して、前記個別編集画像を用いた編集入力を受け付け」ることと、
ii)「表示された前記写真画像に対して、前記見本画像の選択を受け付け」ることと、
iii)「前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施す」ことと、
を行うことが特定されていると認めることができる。
したがって、以下では、当該認定に従い、補正後発明を上記(D-1)ないし(D-3)、(D)と分説して検討する。

(エ-5-1)補正後発明の構成要件(D-1)と刊行物1発明の構成要件(d-1)とを対比する。
刊行物1発明の構成要件(d-1)は、撮影画像に対して、構成要件(d-2)とは異なる編集を行っている点で、「編集入力」を受け付けているといえるが、構成要件(d-1)に係る構成については、具体的開示がないため、上記編集入力が「表示された前記写真画像に対して」、「前記個別編集画像を用いた編集入力」であるか特定されておらず、また、上記編集入力の受け付けが、補正後発明では、構成要件(D-1)ないし(D-3)の処理を同じ編集手段で行うのに対し、刊行物1発明では、構成要件(d-2)の処理を行う編集処理部で受け付けているかも明らかでない点で相違する。

(エ-5-2)補正後発明の構成要件(D-2)、(D-3)、(D)と刊行物1発明の構成要件(d-2)とを対比する。
刊行物1発明の「編集済みモデルサンプル画像表示部261に表示された編集済みモデルサンプル画像」は、(エ-4-3)の対比によれば、見本画像であり、刊行物1発明の構成要件(d-2)の「編集画像表示部262の撮影画像」は、刊行物1発明の構成要件(c-1)および、対比(エ-3)からみて、「前記写真画像」である。
そして、「編集済みモデルサンプル画像が押下されたかを判定し、押下されたと判定された場合、前景画像271cとしてのスタンプ画像入力機能を用いた編集用合成画像であるスタンプ画像を、撮影画像272に貼り付けることで、編集画像表示部262の撮影画像に反映する」から、「前記見本画像の選択」を受け付け、前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施しているといえ、上記編集を施す手段である「編集処理部」は編集手段といえる。
以上のことから、刊行物1発明は、補正後発明の構成要件(D)、(D-2)、(D-3)を備えている。

(エ-6)補正後発明の構成要件(E)と刊行物1発明の構成要件(e)とを対比する。
刊行物1発明の「写真シール作成装置」は、上記(エ-1)ないし(エ-5-2)で対比したとおりの各手段を備えているから、当該各手段を備えている「写真撮影遊戯機」である点で、補正後発明と相違がない。
もっとも、各対比で検討したとおりの相違点を有することは、先に検討したとおりである。

(エ-7)補正後発明の構成要件(F)と刊行物1発明の構成要件(f)とを対比する。
刊行物1発明の「前景画像271c」は、「ペン画像入力機能で入力されたペン画像とスタンプ画像入力機能で入力されたスタンプ画像を含」むことは特定されているが、このことが「前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された装飾画像を含む」ことに相当するか明らかではないから、刊行物1発明は、補正後発明の構成要件(F)を備えているとはいえない。

(エ-3)まとめ(一致点・相違点)
以上まとめると、補正後発明と刊行物1発明とは以下の一致点で一致し相違点で相違する。

(一致点)
カメラと、
前記カメラで被写体を撮影し、複数の写真画像を生成する生成手段と、
前記複数の写真画像から選択された前記写真画像を表示し、編集に用いるための図形からなる複数の画像と見本編集画像を含む見本画像とを表示する表示手段と、
表示された前記写真画像に対して、前記見本画像の選択を受け付け、前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施す編集手段と、
を備え、
写真撮影遊戯機。

(相違点)
相違点1
編集に用いるための図形からなる複数の画像として、補正後発明では「文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像」を表示しているのに対し、刊行物1発明では、そのような画像を表示していない点

相違点2
「見本編集画像」が、補正後発明では、「前記個別編集画像の使用例を示す見本編集画像」であるのに対し、刊行物1発明では、当該特定事項を有していない点

相違点3
補正後発明では、「編集入力」を受け付ける「編集入力受け付け」が、「表示された前記写真画像に対して」、「前記個別編集画像を用いた編集入力」を受け付けることであって、上記「編集入力受け付け」を「見本画像の選択を受け付け」、「見本編集画像の編集を施す」編集手段で受け付けている構成であるのに対し、刊行物1発明では、上記「編集入力受け付け」が、「表示された前記写真画像に対して」、「前記個別編集画像を用いた編集入力」を受け付けることであるか特定されておらず、上記「編集入力受け付け」を「見本画像の選択を受け付け」、「見本編集画像の編集を施す」編集手段で受け付ける構成であるかも特定されていない点

相違点4
補正後発明では「前記見本編集画像は、前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された装飾画像を含む」の特定事項を有しているのに対し、刊行物1発明は、当該特定事項を有していない点

(オ)判断
(オ-1)相違点1について
刊行物1に記載されたGUIの画像の例は、「編集ツール選択部254の「スペシャル」ボタンを選択すると作成スタンプ用のGUIの画像と、編集ツール選択部254の「ペン」ボタンを選択するとペンによる落書き編集用のGUIの画像」である。
刊行物1発明の構成要件(c-2)の記載を総合すると、編集ツール選択部254のボタンを選択すると、上記選択にあわせた「GUIの画像」が表示されることが読み取れる。
そして、図12を参酌すると、編集ツール選択部254のボタンは、上記「スペシャル」や「ペン」の他に、「スタンプ」のボタンもあることからみて、「スタンプ」のボタンを押せば、「スタンプ」の編集を行うためのGUIの画像が表示されることは、当業者であれば普通に想起しえたことである。
そして、「スタンプ」の編集を行うためのGUIの画像は、例えば、刊行物2の図25の518L、518Rにあるような、スタンプ画像であることは、周知のことであって、当該スタンプ画像は、補正後発明の、図形からなる複数の個別編集画像といえるから、刊行物1発明において、「スタンプ」のボタンを押すことにより、個別編集画像に相当するスタンプ画像が表示される構成を想定することは、刊行物1の記載及び本願出願前周知の事項から当業者が容易になしえたことである。

(オ-2)相違点3について
刊行物1発明において、『「スタンプ」のボタンを押せば、「スタンプ」の編集を行うためのGUIの画像が表示されることは、当業者であれば普通に想起しえた』ことは、上記(オ-1)で検討したとおりである。そして、上記「スタンプ」のボタンは、例えば、図12等の表示例を見れば、「ペン」と同列に記載されているから、図12等の表示において、265の部分に「スタンプ」の編集を行うためのGUIの画像((オ-1)の検討によれば、個別編集画像に相当する画像といえる画像である。)が表示され、当該「スタンプ」を、適宜、編集画像表示部262の画像((エ-4-1)の対比によれば、前記写真画像である。)に貼り付けるように編集することは、当該技術分野の技術常識を勘案すれば、当業者であれば普通に想定できることである。
そして、上記編集処理は、写真画像に編集処理を行うという点で、「前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施す」編集処理と共通するから、同じ「編集処理部」で当該編集処理に係る編集入力を受け付けるようにすることは、当業者が容易になしえたことである。
したがって、刊行物1発明において、相違点3の構成を設けることは、当業者が容易になしえたことである。

(オ-3)相違点2、相違点4について
まず、補正後発明の「装飾画像」について検討する。
「装飾画像」について、発明の詳細な説明には「個別編集画像表示領域4108に表示された個別編集画像418aと同じ装飾の画像である。」(【0089】)と記載されているから、「個別編集画像」といいうるものであり、相違点4は『刊行物1発明は、「前記見本編集画像は、前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された個別編集画像を含む」の特定事項を有していない点』といいかえることができるから、以下では、上記いいかえた相違点で検討する。
上記相違点は、「見本編集画像」についての相違点である。
刊行物1発明において、上記「見本編集画像」に相当する構成は、図14にある「前景画像271c」である。
刊行物1に記載された、「前景画像」は、刊行物1の以下の記載を参酌すると
「【0156】
即ち、編集済みモデルサンプル画像が押下された場合、編集処理部203は、図14に示されるように、背景画像271aとしてのヴェール画像入力機能を用いた編集用合成画像であるヴェール画像と、前景画像271cとしてのペン画像入力機能を用いた編集用合成画像であるペン画像、および、スタンプ画像入力機能を用いた編集用合成画像であるスタンプ画像を、撮影画像272に貼り付け、編集画像273を作成する。」

「【0224】
図22は、編集済みモデルサンプル画像に使用されている編集入力機能の編集用合成画像を、編集入力機能単位で、撮影画像に貼り付けるかまたは貼り付けないかの操作を行うようにした場合の、編集画面250(の右側部分)のその他の例を示している。
【0225】
図22の編集画面250は、コンテンツパレット311-2に、撮影画像に貼り付けるかまたは貼り付けないかの操作を行うタブを設けることにより、利用者が、撮影画像に貼り付けるかまたは貼り付けないかの操作を行うことができるようになされている。
【0226】
即ち、コンテンツパレット311-2のタブには、「マーカー」、「カク」、「ネオン」、「ぷにょ」、「ブラック」、「カラフル」、「かこみ」、「ノーマル」のタブの他に、「おすすめ」のタブが設けられている。
【0227】
「おすすめ」のタブには、編集済みモデルサンプル画像表示部261-2に表示されている編集済みモデルサンプル画像と同一の編集済みモデルサンプル画像を表示する編集済みモデルサンプル画像表示部321、編集済みモデルサンプル画像に使用されている編集入力機能に対応するヴェール画像入力機能、ペン画像入力機能、およびスタンプ画像入力機能を表すヴェール画像入力機能表示部322-1、ペン画像入力機能表示部323-1、およびスタンプ画像入力機能表示部324-1、並びに、そのヴェール画像入力機能によるヴェール画像、ペン画像入力機能によるペン画像、およびスタンプ画像入力機能によるスタンプ画像の撮影画像への貼り付けをオンまたはオフする「オンオフ」ボタン322-2、「オンオフ」ボタン323-2、および「オンオフ」ボタン324-2が設けられている。
【0228】
利用者は、例えば、ヴェール画像入力機能表示部322-1に対応する「オンオフ」ボタン322-2を押下してオンまたはオフすることにより、編集済みモデルサンプル画像に使用されている編集入力機能の編集用合成画像のうちのヴェール画像入力機能の編集用合成画像(即ちヴェール画像)のみを、編集画像表示部262-2の撮影画像に貼り付けたり、消去することができる。
【0229】
ペン画像入力機能およびスタンプ画像入力機能についても同様に、ペン画像入力機能表示部323-1に対応する「オンオフ」ボタン323-2、または、スタンプ画像入力機能表示部324-1に対応する「オンオフ」ボタン324-2を押下してオンまたはオフすることにより、利用者は、ペン画像またはスタンプ画像を貼り付けまたは消去することができる。」

「【0231】
図20乃至図22を参照して、編集済みモデルサンプル画像に使用されている編集用合成画像を、編集入力機能単位で、貼り付けたり、消去する操作を可能とする例について説明したが、貼り付けまたは消去以外に、編集画像に貼り付けた編集入力機能の編集用合成画像の位置を変更したい場合も考えられる。この場合、例えば、編集処理部203は、編集画像表示部262-2の編集画像上に貼り付けられた編集入力機能の編集用合成画像をタッチペン63-2で押下し、ドラックアンドドロップすることで、所望の位置に移動可能とすることができる。これにより、操作に慣れた利用者であれば、より個性的な編集画像を、簡単に作成することができる。」

とあるから、スタンプ画像(図では「黒のハートマーク」)を、前景画像271cの領域の所望の位置に(設定して)貼り付けたものといえ、図を参酌すると、ハートマークの角度がそれぞれ異なっているから、貼り付けるときの角度も設定されたものである。
刊行物1の記載では、上記スタンプの大きさについて、設定可能であるか記載はないが、例えば、刊行物2の図25(518R、518L)にあるように、スタンプのサイズを設定可能とすることは、普通に行われていることであるから、上記ハートマークの大きさも設定されたものとすることは、当業者であれば、普通に想起しえたものである。
また、【0231】の記載をみれば、【0231】の機能を利用しない場合は、前景画像271cをそのまま写真画像(編集画像表示部262に表示される画像)に貼り付けていることが理解でき、この場合、上記スタンプ画像(ハートマーク)を前景画像271cの所望の位置、大きさ、角度で配置するように設定することは、前記見本画像(編集画像表示部262に表示される画像)における位置、大きさ、及び角度を予め設定することに相当する。
そして、上記ハートマークは、「スタンプ」の一例の画像であるから、「個別編集画像」の一つであり、前景画像271cは、上記個別編集画像(ハートマーク)の使用例を示しているといえ、前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された個別編集画像を含んでいる。
してみると、刊行物1発明において、上記相違点2、相違点4の構成を採用することは、当業者が容易になしえたことである。

(カ)効果
以上のように、上記相違点は、当業者が容易に想到し得たものと認められ、本願発明全体としてみても格別のものはなく、その作用効果も、上記相違点に係る構成の採用に伴って当然に予測される程度のものにすぎず、格別顕著なものがあるとは認められない。

(キ)まとめ(独立特許要件)
以上によれば、補正後発明は、刊行物1に記載された発明、および、本願出願前周知の事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができない。

したがって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1.本願発明
平成28年10月28日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1ないし請求項7に係る発明は、平成28年7月12日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし請求項7に係る発明のとおりであるところ、そのうち、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、以下のとおりのものである。

【請求項1】
カメラと、
前記カメラで被写体を撮影し、複数の写真画像を生成する生成手段と、
前記複数の写真画像から選択された前記写真画像を表示し、文字、図形、又は文字と図形との組み合わせからなる複数の個別編集画像と、前記個別編集画像の使用例を示す見本編集画像を含む見本画像とを表示する表示手段と、
表示された前記写真画像に対して、前記個別編集画像を用いた編集入力と、前記見本画像の選択とを受け付け、前記見本画像の選択を受け付けた場合、表示された前記写真画像に対し、当該見本画像における前記見本編集画像の編集を施す編集手段と、
を備え、
前記見本編集画像は、前記見本画像における位置、大きさ、及び角度が予め設定された装飾画像、およびペンツールを用いて予め生成されたペン画像の少なくともいずれか一方の画像を含む、
写真撮影遊戯機。

2.刊行物1の記載
審査官が拒絶の査定で引用した刊行物1には、上記第2 2.(2-3)(イ)(イ-1)に示したとおりの事項が記載されている。

3.刊行物1記載の発明
上記刊行物1には、上記第2 2.(2-3)(ウ)に示した、刊行物1発明が記載されている。

4.対比・判断
本願発明は、前記第2 2.(2-3)(ア)で認定した補正後発明に、上記第2 2.(2-2)で検討した、択一的記載の選択肢である構成を付加したものである。

そうすると、本願発明は、上記付加された択一的選択肢の構成の他に、付加されていない択一的選択肢の構成を含み、当該付加されていない択一的選択肢の構成は補正後発明の構成であるといえるところ、当該補正後発明が、上記第2 2.(2-3)(オ)で述べたとおり、刊行物1の記載、および、本願出願前周知の事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様の理由により、刊行物1の記載に基いて当業者が容易に発明をすることができたものである。

5.むすび
以上のとおり、本願発明は、刊行物1に記載された発明および本願出願前周知の事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、残る請求項2ないし7に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
 
審理終結日 2016-12-22 
結審通知日 2017-01-10 
審決日 2017-01-25 
出願番号 特願2016-64843(P2016-64843)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G03B)
P 1 8・ 575- Z (G03B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 堀 洋介  
特許庁審判長 清水 正一
特許庁審判官 小池 正彦
渡邊 聡
発明の名称 写真撮影遊戯機及びその制御プログラム  
代理人 坂根 剛  
代理人 上羽 秀敏  
代理人 中西 健  

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