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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  G02B
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  G02B
管理番号 1325895
異議申立番号 異議2017-700014  
総通号数 208 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2017-04-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-01-06 
確定日 2017-03-14 
異議申立件数
事件の表示 特許第5948763号発明「防眩性フィルム、偏光板及び画像表示装置」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第5948763号の請求項1ないし8に係る特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
特許第5948763号の請求項1ないし8に係る特許についての出願は、平成23年8月29日に特許出願され、平成28年6月17日に特許の設定登録がされ、その後、その特許に対し、特許異議申立人赤松 智信により特許異議の申立てがされたものである。

2.本件発明
特許第5948763号の請求項1ないし8に係る特許は、それぞれ、その特許請求の範囲の請求項1ないし8に記載された事項により特定されるところ、特許第5948763号の請求項1ないし8に係る特許は次のとおりのものである。

「【請求項1】
光透過性基材の一方の面上に表面に凹凸形状を有する防眩層が設けられた防眩性フィルムであって、
前記防眩層は、前記光透過性基材と接する側の反対側の表面にアスペクト比が2以上の棒状凸部が複数形成されており、
前記防眩層の前記光透過性基材と接する側の反対側の表面において凸部の占める割合が、単位面積当たり20?40%であり、更に、
前記防眩層の表面の単位面積当たりの、全凸部の個数をN_(T)、前記全凸部に含まれる棒状凸部の個数をN_(S)と夫々したとき、前記N_(T)及びN_(S)が、下記式(1)を満たし、
前記棒状凸部は、有機微粒子の凝集体により形成されたものであり、
前記防眩層の前記光透過性基材と接する側の反対側の表面の単位面積当たりの、全凸部の個数をN_(T)、前記全凸部に含まれる、面積が500μm^(2)以上の凸部の個数をN_(C)と夫々したとき、前記N_(T)及びN_(C)が、下記式(3)を満たすことを特徴とする防眩性フィルム。
N_(S)/N_(T)>0.2 (1)
N_(C)/N_(T)≧0.25 (3)
【請求項2】
N_(T)及びN_(S)は、更に下記式(2)を満たす請求項1記載の防眩性フィルム。
N_(S)/N_(T)>0.4 (2)
【請求項3】
防眩層の光透過性基材と接する側の反対側の表面に形成された複数の棒状凸部は、その長軸の方向がランダムに配置されている請求項1又は2記載の防眩性フィルム。
【請求項4】
防眩層は、無機微粒子を更に含有する請求項1、2又は3記載の防眩性フィルム。
【請求項5】
無機微粒子は、層状無機化合物である請求項4記載の防眩性フィルム。
【請求項6】
防眩層は、膜厚が2.0?7.0μmである請求項1、2、3、4又は5記載の防眩性フィルム。
【請求項7】
偏光素子を備えてなる偏光板であって、
前記偏光板は、偏光素子表面に請求項1、2、3、4、5又は6記載の防眩性フィルムを備えることを特徴とする偏光板。
【請求項8】
最表面に請求項1、2、3、4、5若しくは6記載の防眩性フィルム、又は、請求項7記載の偏光板を備えることを特徴とする画像表示装置。」

3.申立理由の概要
特許異議申立人は、証拠として下記の甲第1号証ないし甲第3号証を提出し、請求項1-4、6に係る特許は、特許法第29条第1項第3号の規定に違反してなされたものであり、請求項5、7、8に特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであるから、請求項1ないし8に係る特許を取り消すべきものである旨主張している。

甲第1号証:特開2011-98445号公報
甲第2号証:特開2008-304638号公報
甲第3号証:国際公開第2010/047298号
(以下、甲第1号証ないし甲第3号証を、それぞれ引用例1ないし引用例3という。)

4.引用例の記載事項
(1)引用例1
ア 引用例1には次の事項が記載されている。
(なお、下線は、後述する引用発明の認定に関連する箇所を示すために、当合議体が付したものである。)

(ア)「【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶ディスプレイ(LCD)やプラズマディスプレイ(PDP)等のディスプレイ表面に設ける光学積層体およびその製造方法に関し、当該光学積層体を具備してなる偏光板、および当該光学積層体または当該偏光板を具備してなる表示装置に関する。」

(イ)「【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の防眩フィルムにより防眩性とコントラストの両立がある程度できるものの、防眩性およびコントラストが不十分であった。この一因として、特許文献1に記載の防眩フィルムでは防眩層の面内方向に微粒子が凝集するものの、防眩層の膜厚が防眩層に包含される微粒子の平均粒径以上、上記微粒子の平均粒径の3倍以下の範囲にあるため、微粒子の凝集が進みにくいこととが挙げられる。微粒子の凝集が進みにくいと、防眩層表面の凹凸構造が小さくなるため防眩性が不足してしまう。また、防眩層の膜厚に対して微粒子の平均粒径が大きいため、表面に形成される凹凸の平均傾斜角度が大きくなり明室コントラストが不十分になってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、防眩性と高コントラストを両立することができる光学積層体およびその製造方法と、当該光学積層体を具備してなる偏光板、および当該光学積層体または当該偏光板を具備してなる表示装置を提供することを目的とする。」

(ウ)「【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、防眩性と高コントラストを両立することができる光学積層体およびその製造方法と、当該光学積層体を具備してなる偏光板、および当該光学積層体または当該偏光板を具備してなる表示装置を提供することができる。」

(エ)「【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を構成する光学機能層中のドメイン構造を説明するための図であって、(a)拡大平面図、(b)拡大側断面図である。
【図2】実施例1の光学積層体の光学顕微鏡写真である。
【図3】実施例2の光学積層体の光学顕微鏡写真である。
・・・略・・・
【図5】実施例4の光学積層体の光学顕微鏡写真である。」

(オ)「【0013】
本形態に係る光学積層体は、透光性基体上に光学機能層を設けた構成であって、上記光学機能層がドメイン構造を有する。図1は光学機能層中のドメイン構造を模式的に表した図である。(a)が光学積層体(光学機能層)の表面構造を示した平面図、(b)が光学積層体の側断面構造を示した側断面図である。
なお、図1は概念図を示したものであって、実際の縮尺とは異なる場合がある。
【0014】
図1(a)は、本発明を構成する光学機能層の拡大平面図である。本発明を構成する光学機能層中にはドメイン構造21が複数個存在し、複数のドメイン構造は隣接して存在する。また、隣接したドメイン構造の間隙には非ドメイン構造22が存在する。ドメイン構造21は透光性微粒子の凝集体であり、非ドメイン構造22は樹脂成分または凝集せずに個々に存在する透光性微粒子である。
【0015】
図1(b)は、図1(a)に示すA-A線における断面図である。光学機能層20は透光性基体10上に形成される。ドメイン構造21が存在する上部(光学機能層20の表面側)には主に凸構造が形成され、非ドメイン構造22が存在する上部には凹構造が形成される。すなわち、ドメイン構造と非ドメイン構造により光学機能層の表面凹凸が形成される。なお、ドメイン構造21は透光性微粒子の凝集体であることから、透光性微粒子の凝集状態に伴いドメイン構造21の上部には凸構造だけでなく凹凸構造が形成される。
ドメイン構造により形成される光学機能層の表面凹凸は、従来の微粒子を用いて作成した表面凹凸と比較し平均傾斜角度が小さくなるため、表面における光拡散が小さくなり高コントラスト性能を発現するのに有利となる。
【0016】
ドメイン構造は透光性微粒子の凝集体であるが、凝集した透光性微粒子の数は100個以上であることが好ましく、300個以上であることがさらに好ましく、500個以上であることが特に好ましい。凝集した透光性微粒子の数は多いほど好ましい。多くの透光性微粒子が集まることにより、光学機能層になだらかな表面凹凸構造を形成することができ、高コントラストに寄与する。
【0017】
単位面積当たりのドメイン構造の数は、1mm^(2)範囲内に20?1000個であることが好ましく、30?500個であることがさらに好ましく、50?300個であることが特に好ましい。ドメイン構造の数を当該範囲にした光学機能層を有する光学積層体は、防眩性と高コントラストを達成することができる光学積層体として好ましく使用することができる。20個未満だと表面凹凸の間隔が大きくなりギラツキが発生する問題がある。1000個超だと表面凹凸の数が増え、平均傾斜角度が大きくなったり、また凹凸間隔が小さくなりコントラストが低下する問題がある。
【0018】
ドメイン構造の数を増大させるとドメイン構造の大きさが小さくなり、ドメイン構造の数を減少させるとドメイン構造の大きさが大きくなるといった相補的な関係にある。
ドメイン構造の数を調節する方法としては、例えば、光学機能層の膜厚を調節する方法が挙げられる。より具体的には、光学機能層の膜厚を増大させるとドメイン構造が大きくなるためドメイン構造の数は減少し、光学機能層の膜厚を減少させるとドメイン構造が小さくなるためドメイン構造の数は増大する。
【0019】
光学機能層の膜厚D(μm)と透光性微粒子の平均粒子径r(μm)を、3×r<D≦10×rの関係式を満たすように調整することにより、防眩性と高コントラストを両立しやすくなる。3.5×r≦D≦9×rであることがさらに好ましく、4×r≦D≦8×rであることが特に好ましい。Dの下限値が3×r以下であると光学機能層表面の凹凸形状が小さくなり、防眩性が不足する。Dの上限値が10×r超であると、光学積層体にカールが発生しやすくなる。
【0020】
透光性微粒子が凝集してなるドメイン構造は、その径(長径または短径のいずれか一方)が50?100μmの範囲内にあれば好ましい。
当該範囲内のドメイン構造により形成された表面凹凸は、入射した光を散乱させやすくなるため防眩性が向上する。
【0021】
ドメイン構造は任意の形状を有する。ドメイン構造の形状としては、例えば、円型、楕円型、O字型、コの字型、L字型、あるいはこれらの形状を組み合わせた多角形型を挙げることができる。隣接して存在するドメイン構造はそれぞれ独立して任意の形状を有する。」

(カ)「【0027】
<光学機能層>
光学機能層は樹脂成分、透光性微粒子および溶剤を含有する塗料を透光性基体上に塗布し、上記溶剤を揮発させた後、上記樹脂成分を硬化させて形成することができる。光学機能層には他の任意成分を含有させてもよい。
光学機能層の厚さは2.0?15.0μmの範囲であることが好ましく、より好ましくは3.0?10.0μmの範囲であり、さらに好ましくは4.0?9.0μmの範囲である。光学機能層が2.0μmより薄い場合は、紫外線硬化型時に酸素阻害による硬化不良を起こし、光学機能層の耐磨耗性が劣化しやすくなる。光学機能層が15.0μmより厚い場合は、光学機能層の硬化収縮によるカールの発生や、マイクロクラックの発生、透光性基体との密着性の低下、さらには光透過性の低下が生じてしまう。そして、膜厚の増加に伴う必要塗料量の増加によるコストアップの原因ともなる。
光学機能層に表面凹凸構造を形成させることにより防眩層として使用することができる。また、透光性基体上に防眩層を有する積層体は、防眩フィルムとして使用することができる。」

(キ)「【0041】
(透光性微粒子)
透光性微粒子としては、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン-アクリル共重合体、ポリエチレン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化エチレン系樹脂等よりなる有機系の透光性の樹脂微粒子、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化カルシウム、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン等の無機系の透光性微粒子を使用することができる。透光性微粒子の屈折率は、1.40?1.75が好ましく、屈折率が1.40未満または1.75より大きい場合は、透光性基体あるいは樹脂マトリックスとの屈折率差が大きくなり過ぎ、全光線透過率が低下する。また、透光性微粒子と樹脂との屈折率の差は、0.2以下が好ましい。透光性微粒子の平均粒子径は、0.5?5μmの範囲のものが好ましく、1.0?3μmがより好ましい。粒径が0.5μmより小さい場合は防眩性が低下するため、また5μmより大きい場合は、ギラツキを発生すると共に、表面凹凸の程度が大きくなり過ぎて表面が白っぽくなってしまうため好ましくない。また、上記光学機能層中に含まれる透光性微粒子の割合は特に限定されないが、樹脂組成物100質量部に対し、0.1?20質量%とするのが防眩機能、ギラツキ等の特性を満足する上で好ましく、光学機能層表面の微細な凹凸形状とヘイズ値をコントロールし易い。ここで、「屈折率」は、JIS K-7142に従った測定値を指す。また、「平均粒子径」は、電子顕微鏡で実測した100個の粒子の直径の平均値を指す。」

(ク)「【0049】
(偏光基体)
本発明においては、光学機能層とは反対面の透光性基体上に、偏光基体を積層してもよい。光学機能層と透光性基体と偏光基体とを積層することにより、偏光板とすることができる。これらの層間は直接積層されていてもよいし、粘着層等の他の層を介して積層されていてもよい。ここで、当該偏光基体は、特定の偏光のみを透過し他の光を吸収する光吸収型の偏光フィルムや、特定の偏光のみを透過し他の光を反射する光反射型の偏光フィルムを使用することが出来る。光吸収型の偏光フィルムとしては、ポリビニルアルコール、ポリビニレン等を延伸させて得られるフィルムが使用可能であり、例えば、2色性素子として沃素または染料を吸着させたポリビニルアルコールを一軸延伸して得られたポリビニルアルコール(PVA)フィルムが挙げられる。光反射型の偏光フィルムとしては、例えば、延伸した際に延伸方向の屈折率が異なる2種類のポリエステル樹脂(PEN及びPEN共重合体)を、押出成形技術により数百層交互に積層し延伸した構成の3M社製「DBEF」や、コレステリック液晶ポリマー層と1/4波長板とを積層してなり、コレステリック液晶ポリマー層側から入射した光を互いに逆向きの2つの円偏光に分離し、一方を透過、他方を反射させ、コレステリック液晶ポリマー層を透過した円偏光を1/4波長板により直線偏光に変換させる構成の日東電工社製「ニポックス」やメルク社製「トランスマックス」等が挙げられる。」

(ケ)「【実施例1】
【0065】
前記、電離放射線硬化型フッ化アクリレートA液、ATO含有紫外線硬化型樹脂B液を含む表1記載の所定の混合物をディスパーにて30分間攪拌することによって得られた光学機能層形成用の塗料を、膜厚80μm、全光線透過率92%からなる透明基体のTACフィルム(富士フイルム社製;TD80UL)の片面上にロールコーティング方式にて塗布(ラインスピード;20m/分)し、30?50℃で20秒間予備乾燥を経た後、100℃で1分間乾燥し、窒素雰囲気(窒素ガス置換)中で紫外線照射(ランプ;集光型高圧水銀灯、ランプ出力;120W/cm、灯数:4灯、照射距離;20cm)を行うことで塗工膜を硬化させた。このようにして、厚さ7.3μmの光学機能層を有する実施例1の光学積層体を得た。
【実施例2】
【0066】
光学機能層形成用塗料を、前記電離放射線硬化型フッ化アクリレートA液、ATO含有紫外線硬化型樹脂B液を含む表1記載の所定の混合液に変更した以外は、実施例1と同様にして、厚さ7.2μmの光学機能層を有する実施例2の光学積層体を得た。
【実施例3】
【0067】
光学機能層形成用塗料を、ATO含有紫外線硬化型樹脂B液を含む表1記載の所定の混合液に変更した以外は、実施例1と同様にして、厚さ6.0μmの光学機能層を有する実施例3の光学積層体を得た。
【実施例4】
【0068】
厚さ11.0μmの光学機能層とした以外は実施例2と同様にして実施例4の光学積層体を得た。」

(コ)「【0073】
【表1】



(サ)「【0074】
<評価方法>
次に実施例および比較例の光学積層体について、下記の項目について評価を行った。
【0075】
(ドメイン数)
ドメイン数は、光学顕微鏡を用い倍率50倍で光学積層体の写真撮影を行い、写真の0.1mm^(2)枠内に存在するドメイン数を目視にて測定した。なお、0.1mm^(2)を示す枠内外にわたって存在するドメインについては、その面積が枠内に半分以上占めていると目視にて認められる場合のみカウントした。上記のようにして0.1mm^(2)枠内に存在するドメイン数を計測した後、1mm^(2)あたりに存在するドメイン数を算出した。
光学顕微鏡;OLYMPUS製 BX60
カメラ ;NIKON製 COOLPIX E995
撮影モード;透過
実施例および比較例の光学積層体を図に示した(実施例1が図2、実施例2が図3、実施例3が図4、実施例4が図5、比較例1が図6、比較例3が図7、比較例4が図8)。
なお、比較例2の光学積層体は、平均粒子径に対して光学機能層の厚さが薄いことから、ドメイン構造を形成しなかったため写真撮影を行わなかった。
・・・略・・・
【0078】
(算術平均粗さ・凹凸の平均間隔)
算術平均粗さRaおよび凹凸平均間隔Smは、JIS B0601-1994に従い、表面粗さ測定器(商品名:サーフコーダSE1700α、小坂研究所社製)を用いて測定した。
【0079】
(平均傾斜角度)
平均傾斜角度は、ASME95に従い、表面粗さ測定器(商品名:サーフコーダSE1700α、小坂研究所社製)を用いて平均傾斜を求め、次式に従って平均傾斜角度を算出した。
平均傾斜角度=tan^(-1)(平均傾斜)
【0080】
(画像鮮明性)
JIS K7105に従い、写像性測定器(商品名:ICM-1DP、スガ試験機社製)を用い、測定器を透過モードに設定し、光学くし幅0.5mmにて測定した。
【0081】
(防眩性)
防眩性は、画像鮮明性の値が0?80のとき○、81?90のとき△、91?100のとき×とした。
【0082】
(ギラツキ)
ギラツキは、各実施例及び各比較例の光学積層体形成面と反対面に、無色透明な粘着層を介して解像度が50ppiの液晶ディスプレイ(商品名:LC-32GD4、シャープ社製)と、解像度が100ppiの液晶ディスプレイ(商品名:LL-T1620-B、シャープ社製)と、解像度が120ppiの液晶ディスプレイ(商品名:LC-37GX1W、シャープ社製)と、解像度が140ppiの液晶ディスプレイ(商品名:VGN-TX72B、ソニー社製)と、解像度が150ppiの液晶ディスプレイ(商品名:nw8240-PM780、日本ヒューレットパッカード社製)と、解像度が200ppiの液晶ディスプレイ(商品名:PC-CV50FW、シャープ社製)の画面表面にそれぞれ貼り合わせ、暗室にて液晶ディスプレイを緑表示とした後、各液晶TVの法線方向から解像度200ppiのCCDカメラ(CV-200C、キーエンス社製)にて撮影した画像において、輝度バラツキが確認されない時の解像度の値が、0?50ppiのとき×、51?100ppiのとき△、101?140ppiのとき○、141?200ppiのとき◎とした。
【0083】
(明室コントラスト)
明室コントラストは、実施例及び比較例の光学積層体において、光学機能層の形成面と反対面に、無色透明な粘着層を介して液晶表示装置(商品名:LC-37GX1W、シャープ社製)の画面表面に貼り合せ、液晶表示装置画面の正面上方60°の方向から蛍光灯(商品名:HH4125GL、ナショナル社製)にて液晶ディスプレイ表面の照度が200ルクスとなるようにした後、液晶表示装置を白表示及び黒表示としたときの輝度を色彩輝度計(商品名:BM-5A、トプコン社製)にて測定し、得られた黒表示時の輝度(cd/m^(2))と白表示時の輝度(cd/m^(2))を以下の式にて算出した時の値が、800以下のとき×、801以上のとき○とした。
コントラスト=白表示の輝度/黒表示の輝度
【0084】
(暗室コントラスト)
暗室コントラストは、実施例及び比較例の光学積層体において、光学機能層の形成面と反対面に、無色透明な粘着層を介して液晶表示装置(商品名:LC-37GX1W、シャープ社製)の画面表面に貼り合せ、暗室条件下で液晶表示装置を白表示及び黒表示としたときの輝度を色彩輝度計(商品名:BM-5A、トプコン社製)にて測定し、得られた黒表示時の輝度(cd/m^(2))と白表示時の輝度(cd/m^(2))を以下の式にて算出した時の値が、900?1100のとき×、1101?1300のとき△、1301?1500のとき○とした。
コントラスト=白表示の輝度/黒表示の輝度
【0085】
(マクベス濃度)
マクベス反射濃度は、JIS K 7654に従い、マクベス反射濃度計(商品名:RD-914、サカタエンジニアリング社製)を用い、実施例および各比較例の光学積層体の透光性基体の樹脂層とは反対側の面をマジックインキ(登録商標)で黒塗りした後、樹脂層表面のマクベス反射濃度を測定した。
【0086】
(光沢度)
光沢度は、JIS Z8741に従い、光沢計(商品名:VG2000 日本電色社製)を用い、60°鏡面光沢度を測定した。
【0087】
得られた結果を表2示した。尚、表中のデータは、特段の記載がない限り、ケン化処理を行う前の光学積層体を測定した結果である。」

(シ)「【0088】
【表2】


(ス)「【0089】
表2に示すように、各実施例の光学積層体は、光学機能層の膜厚Dと上記光学機能層に含有されてなる透光性微粒子の平均粒子径rが、3×r<D≦10×rの関係式を満たすため、防眩性と高コントラスト(明室および暗室)を達成することができるものであった。特に実施例1?3の光学積層体は防眩性と高コントラストに加え、さらにギラツキにも効果を奏するものであった。
一方、各比較例の光学積層体は、上記関係式3×r<D≦10×rを満たさないため、防眩性と高コントラスト(明室および暗室)を両立することができなかった。」

(ス)「【符号の説明】
【0090】
1 光学積層体
10 透光性基体
20 光学機能層
21 ドメイン構造
22 非ドメイン構造」

(セ)「【図1】




(ソ)「【図2】




(タ)「【図3】



(チ)「【図5】



イ 引用例1に記載された発明
上記ア(ウ)、ア(オ)及びア(キ)からみて、引用例1には、「防眩性と高コントラストを両立することができる光学積層体」として、以下の「光学積層体」が記載されている(以下、「引用発明」という。)。

「透光性基体上に光学機能層を設け、防眩性と高コントラストを両立することができるようにした光学積層体であって、
光学機能層中にはドメイン構造が複数個存在し、複数のドメイン構造は隣接して存在し、隣接したドメイン構造の間隙には非ドメイン構造が存在し、
ドメイン構造は透光性微粒子の凝集体であり、
ドメイン構造が存在する上部(光学機能層の表面側)には主に凸構造が形成され、非ドメイン構造が存在する上部には凹構造が形成され、ドメイン構造と非ドメイン構造により光学機能層の表面凹凸が形成され、
単位面積当たりのドメイン構造の数は、1mm^(2)範囲内に20?1000個であることが好ましく、30?500個であることがさらに好ましく、50?300個であることが特に好ましく、
透光性微粒子が凝集してなるドメイン構造は、その径(長径または短径のいずれか一方)が50?100μmの範囲内にあり、
ドメイン構造は任意の形状を有し、ドメイン構造の形状としては、例えば、円型、楕円型、O字型、コの字型、L字型、あるいはこれらの形状を組み合わせた多角形型を挙げることができ、
透光性微粒子は、有機系の透光性の樹脂微粒子である、
光学積層体」

(2)引用例2
引用例2には次の事項が記載されている。

(ア)「【技術分野】
【0001】
この発明は、防眩性フィルムおよびその製造方法、偏光子ならびに表示装置に関する。詳しくは、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、小型から大型までのすべての液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)、プラズマディスプレイ(Plasma Display Panel:PDP)、エレクトロルミネッセンス(Electro Luminescence:EL)ディスプレイ、表面伝導型電子放出素子ディスプレイ(Surface-conduction Electron-emitter Display:SED)などの表示装置の表示面に用いられる防眩性フィルムに関する。」

(イ)「【0036】
防眩層12は、樹脂と微粒子13とを含んでいる。樹脂については後述する。微粒子13としては、例えば、無機微粒子および有機微粒子の少なくとも1種を用いることができる。また、微粒子13の形状としては、例えば、球形状、扁平状を用いることができる。微粒子13の平均粒径は、好ましくは1?6μmである。この範囲にすることで所望の表面形状を得ることが可能である。すなわち、防眩層12の表面に連続的でなだらかなうねりの微細凹凸形状を形成できる。」

(ウ)「【0037】
有機微粒子としては、例えば、アクリル樹脂(PMMA)、ポリスチレン(PS)、アクリル-スチレン共重合体、メラミン樹脂、ポリカーボート(PC)などからなるものを用いることができる。有機微粒子は、架橋や未架橋などの特性には特に限定されるものではなく、プラスチックなどからなるものであれば用いることができる。また、無機微粒子としては、例えば、酸化珪素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化錫、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、カオリン、硫酸カルシウムなどからなるものを用いることができる。これらの無機微粒子に対して有機物処理を施すことによりその表面を非極性にすることが好ましい。後述する乾燥工程において微粒子13の対流や凝集が適度に生じて、所定のベナードセルが形成されるからである。」

(2)引用例3
引用例3には、以下の事項が記載されている。

(ア) 「[0002] 表示装置の表面に用いる光学シートは、透明基材の観察者側の面に機能層として防眩性、帯電防止性、防汚性等の機能を持つ層が積層されている。
通常、前記機能を発現させるために、例えば、防眩性を付与するためには、表面層に凹凸形状を付与したり、表面層を形成する樹脂に拡散粒子を含有させるなどの方法がとられる。また、帯電防止性を付与するためには、導電性微粒子や導電性樹脂を添加し、防汚性を付与するためには、含フッ素ポリマーや防汚剤を添加するなどの方法がとられる。
これらの拡散粒子、導電性微粒子、添加剤等は、表面層を形成する樹脂とは完全に相溶することがないため、これらを用いた光学シートは可視光を拡散する作用を有する。また、表面層の凹凸も同様に可視光を拡散する作用を有する。
さらには、光学シート間の干渉斑や光学シートと表示素子との間での干渉斑を防ぐため、表面層、透明基材の裏面、各層間に可視光波長以上の凹凸を設けることも行われるが、この凹凸も同様に可視光を拡散する作用を有する。」

(イ) 「[0040] 本発明にかかる光学シートにおいて、透明樹脂中に透光性粒子以外の添加剤が、必要に応じて配合される。例えば、硬度などの物理特性、反射率、散乱性などの光学特性などの向上のため、各種無機粒子を添加することができる。
無機粒子としては、ジルコニウム、チタン、アルミニウム、インジウム、亜鉛、錫、アンチモン等の金属やZrO_(2)、TiO_(2)、Al_(2)O_(3)、In_(2)O_(3)、ZnO、SnO_(2)、Sb_(2)O_(3)、ITO、ATO、SiO_(2)等の金属酸化物が挙げられる。その他カーボン、MgF、珪素、BaSO_(4)、CaCO_(3)、タルク、カオリンなどが含まれる。
該無機粒子の粒径は、拡散透過強度分布への影響を少なくするために、機能層を塗工する際の樹脂組成物中でなるべく微細化されていることが好ましく、平均粒径が100nm以下の範囲であることが好ましい。
無機粒子を100nm以下に微細化することで透明性を損なわない光学シートを形成できる。なお、無機粒子の粒子径は、光散乱法や電子顕微鏡写真により測定できる。」

5.特許第29条第1項第3号及び特許法第29条第2項についての判断
(1)請求項1に係る発明について
ア 特許法第29条第1項第3号について
(ア)請求項1に係る発明(以下、「本件第1発明」という。)と引用発明とを対比すると、引用発明の「透光性基体」及び「有機系の透光性の樹脂微粒子」である「透光性微粒子」は、それぞれ本件第1発明の「光透過性基材」及び「有機微粒子」に相当する。
また、引用発明の「光学積層体」は、「防眩性」を有するのであるから、本件第1発明の「防眩性フィルム」に相当し、引用発明の「光学機能層」は、本件第1発明の「防眩層」に相当する。
また、引用発明の「凸構造」は、「光学機能層」において「ドメイン構造が存在する上部(光学機能層の表面側)」に形成されているから、本件第1発明の「防眩層の光透過性基材と接する側の反対側の表面」の「凸部」に相当する。

相違点:
本件第1発明においては、
凸部は、「前記防眩層の前記光透過性基材と接する側の反対側の表面において」「占める割合」が「単位面積当たり20?40%であ」るのに対し、
引用発明においては、
凸構造(凸部)は、光学機能層(防眩層)の表面において占める割合が不明である点。

(イ)上記相違点について検討する。
引用発明は、「光学機能層」において、「ドメイン構造が存在する上部(光学機能層の表面側)」に「凸構造」が形成され、「非ドメイン構造が存在する上部」には「凹構造」が形成され、「ドメイン構造と非ドメイン構造」により「光学機能層の表面凹凸」が形成され、「単位面積当たりのドメイン構造の数は、1mm^(2)範囲内に20?1000個であることが好ましく、30?500個であることがさらに好ましく、50?300個であることが好ましく」、「透光性微粒子が凝集してなるドメイン構造は、その径(長径または短径のいずれか一方)が50?100μmの範囲内にある」ものである。
「ドメイン構造」及び「非ドメイン構造」の「上部」に形成される「光学機能層の表面凹凸」が、ドメイン構造の3次元形状、ドメイン構造の間隔、光学機能層の硬化・収縮条件・膜厚等により変わり得ること、また、その結果として、「光学機能層の表面凹凸」が、実際にどのような凹凸の値を持ち、どのような傾斜角の分布となるのか特定することができないことが当業者の技術常識であることから、ドメイン構造に関し、単位面積当たりのドメイン構造の数を、20?1000個、30?500個あるいは50?300個、ドメイン構造の長径または短径のいずれか一方を50?100μmと特定しただけでは、「光学機能層」(防眩層)の表面において、凸構造が占める割合が単位面積当たり20?40%となるということはできない。
また、本件特許明細書の段落【0016】によると、「凸部」とは、傾斜角が0.7°以上となる部分で囲まれた領域であると解されるところ、引用発明の「凸構造」は傾斜角が不明である。

してみると、引用発明は、「光学機能層」(防眩層)の表面において、傾斜角が0.7°以上となる部分で囲まれた領域である「凸部」の占める割合が、単位面積当たり20?40%となる条件を満たしているということはできない。
したがって、本件第1発明と引用発明とは少なくとも上記相違点で相違しているのであるから、本件第1発明は、引用例1に記載された発明とはいえない。

(ウ)特許異議申立人の主張について
特許異議申立人は、特許異議申立書第13頁第7行?25行の「ウ 構成要件C」において、
「甲1発明は、構成cより、ドメイン構造の径が50?100μmの範囲内にあり、また、単位面積当たりのドメイン構造の数は、1mm^(2)範囲内に20?1000個である。
甲1発明において、ドメイン構造の径と単位面積当たりの数の関係は甲第1号証の段落【0018】に、「ドメイン構造の数を増大させるとドメイン構造の大きさが小さくなり、ドメイン構造の数を減少させるとドメイン構造の大きさが大きくなるといった相補的な関係にある。」と記載されている。
具体的には、ドメイン構造の径が50μm程度のものが、実施例1の図2に示されており、そのドメイン構造の個数は表2から130個/mm^(2) である。したがって、実施例1では、1mm^(2)範囲内にドメイン構造が占める面積は、(25×10^(-3))^(2)×π×130=0.25mm^(2)で、単位面積当たり25%である。また、ドメイン構造の径が50μm程度のものが、実施例2の図3に示されており、そのドメイン構造の個数は表2から190個/mm^(2) である。したがって、実施例2では、1mm^(2)範囲内にドメイン構造が占める面積は、(25×10^(-3))^(2)×π×190=0.37mm^(2)で、単位面積当たり37%である。
よって、甲1発明の構成cは、本件発明1の構成要件C「前記防眩層の前記光透過性基材と接する側の反対側の表面において凸部の占める割合が単位面積当たり20?40%であり、」と一致する。」旨主張している。
しかしながら、引用例1の図2あるいは図3は、引用例1の実施例1あるいは実施例2の光学積層体においてドメイン数を目視にて測定するために、光学積層体を光学顕微鏡を用い倍率50倍で写真撮影を行ったものであるところ、図2あるいは図3において、ドメイン構造の径が50μm程度のものが存在することが把握されるとしても、ドメイン構造の径が50μm程度とはいえないものも相当数存在すること、また、個々のドメイン構造の形状も単純な円ではなく複雑なものとなっていることも把握される。
そうすると、全てのドメイン構造が直径50μmの円であることを前提として単位面積当たりドメイン構造が占める割合を25%あるいは37%として求めた上記の計算は、図2あるいは図3に図示された内容に基づくものとはいえない。
さらに、例え、単位面積当たりドメイン構造が占める割合が20?40%の範囲内にあることが示せたとしても、上記(イ)において示したとおり、ドメイン構造(・非ドメイン構造)の形状が、直接「光学機能層(防眩層)表面」の「凹凸」の形状となるわけではなく、ましてや、傾斜角が0.7°以上となる部分で囲まれた領域として定義されている「凸部」の領域となるわけでもないのであるから、本件第1発明における「前記防眩層の前記光透過性基材と接する側の反対側の表面において凸部の占める割合が、単位面積当たり20?40%」となっていることを示したことにはならない。
よって、特許異議申立人の上記「ウ 構成要件C」における主張は、根拠がないものである。

イ 特許法第29条第2項について
(ア) 引用発明の光学積層体は、引用例1の段落【0015】、段落【0019】に記載されているように、ドメイン構造により形成される光学機能層の表面凹凸は、従来の微粒子を用いて作成した表面凹凸と比較し平均傾斜角度が小さくなるため、表面における光拡散が小さくなり高コントラスト性能を発現することができる事に着目して、ドメイン構造と非ドメイン構造により光学機能層の表面凹凸を形成するとともに、光学機能層の膜厚D(μm)と透光性微粒子の平均粒子径r(μm)を、3×r<D≦10×rの関係式を満たすように調整することにより、防眩性と高コントラストを両立しやすくしたものである。
また、段落【0018】に、「ドメイン構造の数を増大させるとドメイン構造の大きさが小さくなり、ドメイン構造の数を減少させるとドメイン構造の大きさが大きくなるといった相補的な関係にある。」こと、「ドメイン構造の数を調節する方法としては、例えば、光学機能層の膜厚を調節する方法が挙げられる。より具体的には、光学機能層の膜厚を増大させるとドメイン構造が大きくなるためドメイン構造の数は減少し、光学機能層の膜厚を減少させるとドメイン構造が小さくなるためドメイン構造の数は増大する。」ことが記載されている。
しかしながら、引用例1には、「光学機能層」(防眩層)の表面において、「傾斜角が0.7°以上となる部分で囲まれた領域」を「凸部」とし、光学機能層の表面において、「凸部」の占める割合を、単位面積当たり20?40%とすることについて示唆する記載はない。
また、引用例2(特に、段落【0037】)あるいは引用例3(特に、段落【0040】)には、防眩層において、無機微粒子としてタルクを用いることが記載されているものの、防眩層の表面において、「傾斜角が0.7°以上となる部分で囲まれた領域」を「凸部」とし、防眩層の表面において、「凸部」の占める割合を、単位面積当たり20?40%とすることについて示唆する記載はない。
したがって、引用発明において、上記相違点に係る本件第1発明の構成とすることは、当業者にとって容易になし得ることとはいえない。

(イ) 以上のとおり、本件第1発明は、引用例1?3に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることできたものとはいえない。

(2)請求項2?請求項8に係る発明について
請求項2?8に係る発明は、本件第1発明の発明特定事項をすべて含み、さらに他の発明特定事項を付加したものであるから、上記請求項1に係る発明についての上記(1)ア及び(1)イの判断と同様な理由により、請求項2?8に係る発明は、引用例1に記載された発明ではなく、引用例1?3に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものでもない。

6.むすび
したがって、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、請求項1ないし8に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1ないし8に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2017-03-03 
出願番号 特願2011-186246(P2011-186246)
審決分類 P 1 651・ 113- Y (G02B)
P 1 651・ 121- Y (G02B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 横川 美穂  
特許庁審判長 鉄 豊郎
特許庁審判官 河原 正
中田 誠
登録日 2016-06-17 
登録番号 特許第5948763号(P5948763)
権利者 大日本印刷株式会社
発明の名称 防眩性フィルム、偏光板及び画像表示装置  
代理人 特許業務法人 安富国際特許事務所  

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