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審決分類 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 H04W
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04W
管理番号 1326472
審判番号 不服2016-604  
総通号数 209 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-05-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-01-14 
確定日 2017-03-21 
事件の表示 特願2013-525147「基準信号の送信」拒絶査定不服審判事件〔平成24年 2月23日国際公開、WO2012/022368、平成25年 9月12日国内公表、特表2013-535941〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は、平成22年(2010年)8月16日を国際出願日とする出願であって、平成27年9月8日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、平成28年1月14日に拒絶査定に対する審判請求がされると同時に、手続補正がなされたものである。

第2.平成28年1月14日付けの手続補正についての補正却下の決定
[補正却下の決定の結論]
平成28年1月14日付けの手続補正を却下する。

[理由]
1.補正前後の特許請求の範囲の記載
(1)補正前
本件補正前の平成27年7月14日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項2の記載は以下のとおりである。

「制御装置によって各ステップが実行される基準信号送信方法において、
基準信号送信で使用するための、アグリゲートされたコンポーネントキャリアのうちの少なくとも1つのコンポーネントキャリア及び関連リソースを指示する情報を局において受け取るステップと、
トリガに応答して、前記指示された少なくとも1つのコンポーネントキャリア及びリソースを使用して、前記局から少なくとも1つの基準信号を送信するステップと、
を含み、
前記関連リソースが、前記少なくとも1つのコンポーネントキャリアのための送信パラメータを含み、該送信パラメータが、セル固有の基準信号サブフレーム及び/又はユーザ装置固有の基準信号サブフレームの組、基準信号の開始位置、基準信号の帯域幅、基準信号のコーム、基準信号のホッピング構成、及び基準信号のシーケンスのうちの少なくとも1つを定める、
ことを特徴とする基準信号送信方法。」

(2)補正後
本件補正により、特許請求の範囲の請求項2の記載は、以下のとおり補正された。

「制御装置によって各ステップが実行される基準信号送信方法において、
基準信号送信で使用するための、アグリゲートされたコンポーネントキャリアのうちの少なくとも1つのコンポーネントキャリア及び関連リソースを指示する情報を局において受け取るステップと、
トリガに応答して、前記指示された少なくとも1つのコンポーネントキャリア及びリソースを使用して、前記局から少なくとも1つの基準信号を送信するステップと、
を含み、
前記少なくとも1つのコンポーネントキャリアの指示及び前記トリガが、同じメッセージで通信され、
前記メッセージの所定のビットの分析に基づいて、基準信号送信で使用するための少なくとも1つのコンポーネントキャリアを決定するステップを含む、
ことを特徴とする基準信号送信方法。」

2.補正の目的
本件補正が、特許法第17条の2第5項各号の目的に該当するかどうか検討する。
本件補正は、補正前の
「前記関連リソースが、前記少なくとも1つのコンポーネントキャリアのための送信パラメータを含み、該送信パラメータが、セル固有の基準信号サブフレーム及び/又はユーザ装置固有の基準信号サブフレームの組、基準信号の開始位置、基準信号の帯域幅、基準信号のコーム、基準信号のホッピング構成、及び基準信号のシーケンスのうちの少なくとも1つを定める」
という発明を特定する事項を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものではない。
また、請求項の削除、誤記の訂正、または明瞭でない記載の釈明を目的とするものでもない。
したがって、本件補正は、特許法第17条の2第5項各号のいずれの目的にも該当しない。

3.むすび(補正却下の決定)
以上のように、本件補正は、特許法第17条の2第5項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により、却下する。

第3.本願発明について
1.本願発明
平成28年1月14日付けの手続補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項2に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成27年7月14日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項2に記載された事項により特定されるとおりのもので、その記載は前記「(1)補正前」のとおりである。
なお、「トリガに応答して、前記指示された少なくとも1つのコンポーネントキャリア及びリソースを使用して」とある「リソース」は、その記載の前に「基準信号送信で使用するための、アグリゲートされたコンポーネントキャリアのうちの少なくとも1つのコンポーネントキャリア及び関連リソースを指示する情報を局において受け取るステップ」とあることから、「関連リソース」のことと認められる。

2.引用発明
原査定の拒絶の理由に引用されたMotorola,Aperiodic SRS for LTE-A,3GPP TSG RAN1#60bis (R1-102114),2010年 4月(以下、「引用例」とい
う。)には、図面とともに以下の記載がなされている。

(1)「1.Introduction
In RAN1#60, the following agreement was reached regarding sounding reference signal (SRS) enhancements in LTE-A
●Dynamic aperiodic SRS is supported
○Continue discussion on PDCCH signaling aspects, how to provide aperiodic SRS resources (including for multiple antennas), how to share these resources with ones for periodic SRS, and for the duration of the dynamic SRS transmission (e.g. one-shot, with a timer, semi-persistent until disabled, etc.)
●Precoded SRS is not supported in Rel-10.
In this contribution, we discuss triggering of aperiodic SRS transmission, configuration of the sounding resources and duration of SRS transmission.」
(当審訳
1.はじめに
RAN1#60において、LTE-Aにおける拡張されたサウンディング基準信号(SRS)について、以下の合意に達した。
●動的な非周期的SRSがサポートされる。
○PDCCHシグナリングの観点で次の議論を続ける。どのようにして非周期的SRSのリソース(複合アンテナのためのものを含む)を与える
か。周期的SRSと、動的SRS送信(例えば、単発、タイマによるもの、要求があるまで準持続的)の期間とで、どのようにしてリソースを共有するか。
●プリコードされたSRSは、リリース10ではサポートされない。
本稿では、非周期的SRS送信のトリガと、サウンディング・リソース
と、SRS送信の期間について議論する。)

(2)「2.Aperiodic SRS
Aperiodic SRS will be supported in Rel-10 in order to increase SRS capacity and provide sounding capability as needed by the eNB. Similar to aperiodic CQI in LTE Rel-8, users will be triggered to transmit aperiodic SRS. This can be done using L1 or higher layer signalling. To minimize latency and overhead, L1 signalling using the PDCCH is preferred. If Rel-8 SRS configuration is re-used, a maximum of 16 users can be multiplexed into each sounding zone via different comb and cyclic shift assignment. This means that each sounding opportunity can support many users. To take advantage of this, group-based triggering can be used. Group-based DCI similar to DCI 3/3A can then be defined to trigger multiple users at the same time. Different grouping techniques can be used, for example based on CQI, data transmission pattern, and sounding requirements. To provide some flexibility, the DCI may contain additional information in addition to the trigger. For example, frequency location or cyclic shift can also be included. This will, however, increase the number of required bits and lower the number of users that can be multiplexed together. Naturally, to support group-based signalling, a new SRS-RNTI will have to be defined.

While the group-based triggering provides low overheads, flexibility is limited. To allow full flexibility, an alternative individual-based PDCCH can be used. This approach will allow the eNB to have precise control of the sounding configuration. To support this ability, a new DCI format can be configured for this purpose or an existing format can be reused to support this feature. The latter would use concept similar to random access procedure via PDCCH order. Reuse of existing DCI format (e.g. 0/1A) is preferred to avoid introduction a new format and therefore increasing the number of decodes at the UE.

Alternately, an SRS-request bit can be included in the PDCCH (UL Grants and/or DL Assignments) to request a dynamic aperiodic SRS transmission. In this case, dynamic one-shot/aperiodic SRS parameters are configured via RRC signalling as in Rel-8, and UE is triggered to send SRS via the SRS-request bit. Details may be found in [4].

Proposal - UEs are triggered to transmit aperiodic SRS via PDCCH. Group-based or individual-based PDCCH can be used.

When group-based signalling is used, sounding resource configuration (e.g. bandwidth, comb, cyclic shift, and antenna selection) is usually done with RRC signalling on a per user basis. Alternately, different SRS configurations can be pre-defined and users are assigned to one of the configuration. This approach can also be used for individual-based signalling to reduce the number of bits to be transmitted. It is possible for aperiodic and periodic SRS to share the same resources if LTE-A SRS design is backward compatible. Note that if a UE is configured for periodic SRS, it will take precedence over aperiodic SRS
Proposal - Sounding reference signal configuration is preconfigured using RRC signalling for group-based signalling and in case an SRS-request bit is included in the PDCCH. An alternative is to provide dynamic SRS configuration in the PDCCH for individual-based signalling.」
(当審訳
2.非周期的SRS
SRSの能力向上と、eNBが必要とするサウンディング性能を得るために、非周期的SRSはリリース10でサポートされる。LTEのリリース8の非周期QSIと同様に、ユーザは非周期的SRSを送信するようにトリガされる。これは、L1またはより高位レイヤのシグナリングにより行われ
る。レイテンシィとオーバヘッドを最小化するため、PDCCHによるL1シグナリングが好適である。リリース8のSRS構成を再利用する場合に
は、異なるコーム及びサイクリック・シフトの割当てによって、最大16
ユーザをそれぞれのサウンディング区域に多重化できる。このことは、各サウンディングの機会が、多くのユーザをサポートできることを示す。これを利用して、グループベースのトリガを使うことができる。DCI3/3Aと同様なグループベースのDCIは、そのとき同時に多数のユーザをトリガするように定義できる。例えば、CQIに基づくもの、データ送信パターン、サウンディングの必要性のような異なるグループ化の技術が使用できる。適応化のため、トリガに追加の情報を含めることができる。例えば、周波数位置やサイクリック・シフトも含めることができる。しかしながら、これに
よって必要なビット数が増え、同時に多重化できるユーザが減ることにな
る。当然、グループベースのシグナリングをサポートするために、新たなSRS-RNTIを定義しなければならない。

グループベースのトリガはオーバヘッドを減らす一方、適応化が制限される。完全な適応化のために、代わりに個人ベースのPDCCHが使用でき
る。このアプローチは、eNBがサウンディング設定の正確な制御を得ることを許可する。この能力をサポートするため、この目的のための新たなDCIフォーマットを構成するか、この特徴をサポートするために既存のフォーマットを再利用することができる。後者は、PDCCH命令によるランダムアクセス処理と同様のコンセプトを使用するであろう。既存のDCIフォーマット(例えば、0/1A)の再利用は、あらたなフォーマットの導入と、それにともなうUEにおける復号量の増加をさけるために好適である。

それに代わって、動的な非周期的SRSの送信を要求するため、PDCCH(ULグラント及び/又はDL割当て)にSRS要求のビットを含めることができる。この場合は、動的な単発/不周期的SRSのパラメータは、リリース8のようにRRCシグナリングにより設定され、UEは、SRS要求ビットにより、SRSを送るようにトリガされる。詳細は[4]により知ることができる。

提案 UEは、PDCCHにより、非周期的SRSを送信するようにトリガされる。グループベース又は個人ベースのPDCCHが使用できる。

グループベースのシグナリングを使用するときには、サウンディング・リソース設定(例えば、帯域幅、コーム、サイクリック・シフト、アンテナ選択)は普通、ユーザごとに基づいたRRCシグナリングによって行われる。それに代わって、異なる複数のSRS設定をあらかじめ定義して、ユーザにそのうちの1つを割り当てることができる。このアプローチはまた、個人
ベースのシグナリングで、送信するビット数を減らすために用いることもできる。LTE-AのSRSの設計が、後方互換の場合には、非周期的SRSと周期的SRSとで、同じリソースを共有することができる。UEが周期的SRS用に設定されている場合には、非周期的SRSに優先することに留意すべきである。

提案 サウンディング基準信号の構成は、グループベースのシグナリングのためのRRCシグナリングによって、あらかじめ設定され、そしてこの場
合、SRS要求ビットはPDCCHに含まれる。代案は、個人ベースのシグナリングのためのPDCCHで、動的なSRS設定が与えられる。)

(3)「3.SRS Duration and Resource
In LTE SRS design, users can be configured to hop and transmit SRS across the bandwidth. This is beneficial for cell-edge users as SRS reliability can be substantially improved. Aperiodic SRS in LTE-A should also have this capability to ensure the same coverage and performance as LTE. Figure 1 illustrates aperiodic SRS transmission that hops across the SRS resources. Similar hopping patterns as in LTE can be reused.
(図面は省略する。)
Figure 1. Aperiodic SRS transmission.

Proposal - It should be possible to transmit aperiodic SRS in multiple SC-FDMA symbols.
Several approaches for providing additional SRS resources have been discussed in [2, 3]. They include, for example, transmitting the SRS on the uplink DMRS. The eNB will have to separate the SRS from RS signals of scheduled users using MU-MIMO processing techniques.」
(当審訳
3.SRSの期間とリソース
LTEのSRSの設計では、ユーザが帯域幅にわたってSRSをホップして送信するように設定される。これにより、SRSの信頼度が改善されるので、セル端のユーザに有利である。LTE-Aの非周期的SRSは、LTEと同じカバレッジと性能を保証するため、この能力を持つべきである。図1は、SRSリソースにわたってホッピングする非周期的SRSの送信を示
す。LTEにおける同様のホッピングパターンが再利用できる。
(図面は省略する。)
図1.非周期的SRSの送信

提案 SC-FDMAの複数のシンボルにより、非周期的SRSの送信を可能とすべきである。
SRSの追加のリソースを与えるいくつかのアプローチについて、[2,3]で議論されてきた。例えば、アップリンクのDMRSでSRSを送信することである。eNBは、MU-MIMO技術を使用するスケジュールされたユーザのRS信号から、SRSを区別すべきであろう。)

(4)「4.Conclusions
This contribution discusses triggering of aperiodic SRS transmission, configuration of the sounding resources and duration of SRS transmission. The following points are recommended for consideration -
●UEs are triggered to transmit aperiodic SRS via PDCCH. Group-based or individual-based PDCCH can be used.
●Sounding reference signal configuration is preconfigured using RRC signalling for group-based signalling and in case an SRS-request bit is included in the PDCCH. An alternative is to provide dynamic SRS configuration in the PDCCH for individual-based signalling.
●It should be possible to transmit aperiodic SRS in multiple SC-FDMA symbols.」
(当審訳
4.むすび
本稿では、非周期的SRSの送信のトリガ、サウンディング・リソース及びSRS送信の期間の設定について議論した。以下の点について考慮することを勧めるものである。

●UEは、PDCCHにより、非周期的SRSの送信をトリガされる。グループベース又は個人ベースのPDCCHが使用できる。
●サウンディング基準信号の設定は、グループベースのシグナリングためのRRCシグナリングを使用してあらかじめ設定され、その場合、SRS要求ビットは、PDCCHに含まれる。代案は、個人ベースのシグナリングのためのPDCCHで、動的なSRS設定が与えられる。
●SC-FDMAの複数のシンボルにより、非周期的SRSの送信を可能とすべきである。)

したがって、引用例には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されているといえる。

LTE-Aにおけるサウンディング基準信号(SRS)のリソース設定
(例えば、帯域幅、コーム、サイクリック・シフト、アンテナ選択)が、UEごとにRRCシグナリングによって行われるか、PDCCHで、UEに複数のSRSのリソース設定のうちの1つを割り当てることで、動的なSRSのリソース設定が与えられ、
UEは、PDCCHにより、非周期的SRSの送信をトリガされる、
方法。

3.対比
引用発明の「リソース設定」は、「(例えば、帯域幅、コーム、サイク
リック・シフト、アンテナ選択)」とするものであるから、本願発明の「関連リソース」とは、「少なくとも1つのコンポーネントキャリアのための送信パラメータ」である点を除いて、少なくとも「送信パラメータを含み、該送信パラメータが、セル固有の基準信号サブフレーム及び/又はユーザ装置固有の基準信号サブフレームの組、基準信号の開始位置、基準信号の帯域
幅、基準信号のコーム、基準信号のホッピング構成、及び基準信号のシーケンスのうちの少なくとも1つを定める」とする点で共通する。
そして、引用発明の「UE」は、本願発明の「局」に対応するので、両者は、基準信号送信で使用するための、関連リソースを指示する情報を局において受け取るステップを含む点で共通する。
引用発明は、「非周期的SRSの送信をトリガされる」ので、それによって非周期的SRSを送信するのは明らかであり、基準信号送信方法といえるものである。
したがって、本願発明と引用発明とを対比すると、次の点で一致する。

基準信号送信方法において、
関連リソースを指示する情報を局において受け取るステップと、
トリガに応答して、前記指示されたリソースを使用して、前記局から少なくとも1つの基準信号を送信するステップと、
を含み、
前記関連リソースが、送信パラメータを含み、該送信パラメータが、セル固有の基準信号サブフレーム及び/又はユーザ装置固有の基準信号サブフ
レームの組、基準信号の開始位置、基準信号の帯域幅、基準信号のコーム、基準信号のホッピング構成、及び基準信号のシーケンスのうちの少なくとも1つを定める、
ことを特徴とする基準信号送信方法。

また次の点で相違する。

相違点1
本願発明は、制御装置によって各ステップが実行されるものであるのに対して、引用発明では、制御装置に関する特定がない点。

相違点2
本願発明は、「……情報を局において受け取るステップ」が、基準信号送信で使用するための、アグリゲートされたコンポーネントキャリアのうちの少なくとも1つのコンポーネントキャリアを指示する情報を含み、「関連リソース」の「送信パラメータ」を、「前記少なくとも1つのコンポーネントキャリアのための送信パラメータ」とするのに対して、引用発明では、そのような特定がない点。

4.相違点に対する判断
相違点1について
引用発明においても、制御装置によって実行する方法とすることに、困難な点はない。

相違点2について
LTE-Aにおいて、キャリアアグリケーションを適用することは普通に行われることである。
例えば、原査定の拒絶の理由に引用された特開2010-178129号公報(平成22年8月12日公開)には、キャリアアグリケーションを適用したLTE-Aにおいて、移動局の、リソース割当てを含んだSRSコン
フィグレーション情報の受信、及びSRSの送信について記載されている。
引用発明においても、キャリアアグリケーションを適用することに格別の点はなく、そのために、関連リソースを指示する情報とともに、アグリゲートされたコンポーネントキャリアのうちの少なくとも1つのコンポーネントキャリアを指示する情報を局であるUEにおいて受け取り、関連リソースの送信パラメータをそのようなコンポーネントキャリアのためのものを含むようにすること、及びそれらを使用してSRSを送信することに困難な点はない。

上記のように、引用発明において、各相違点を本願発明のようにすることに困難な点はないから、本願発明は引用発明に基づき当業者が容易に発明をすることができたものである。

5.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-10-18 
結審通知日 2016-10-24 
審決日 2016-11-08 
出願番号 特願2013-525147(P2013-525147)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H04W)
P 1 8・ 572- Z (H04W)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 古市 徹  
特許庁審判長 近藤 聡
特許庁審判官 北岡 浩
加藤 恵一
発明の名称 基準信号の送信  
代理人 須田 洋之  
代理人 田中 伸一郎  
代理人 弟子丸 健  
代理人 大塚 文昭  
代理人 工藤 嘉晃  
代理人 上杉 浩  
代理人 近藤 直樹  
代理人 西島 孝喜  

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