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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 E03B
管理番号 1329530
審判番号 不服2016-590  
総通号数 212 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-08-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-01-14 
確定日 2017-06-14 
事件の表示 特願2014-511963「PH2OCP-運搬可能な水および気候生成システム」拒絶査定不服審判事件〔平成24年12月 6日国際公開、WO2012/164338、平成26年 7月17日国内公表、特表2014-517171〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
平成23年12月 6日 国際出願(パリ条約による優先権主張 2011年5月27日、米国)
平成26年12月 4日 拒絶理由通知(同年12月9日発送)
平成27年 6月 5日 意見書・手続補正書
平成27年 9月10日 拒絶査定(同年9月15日発送)
平成28年 1月14日 審判請求書・手続補正書


第2 補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成28年1月14日付けの手続補正を却下する。

1 補正の内容・目的
平成28年1月14日付けの手続補正(以下「本件補正」という。)は、平成27年6月5日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1を次のように補正することを含むものである。(下線部は補正箇所を示す。)
(補正前)
「運搬可能な水生成システムで使用するための組立体であって、
キャビネットと、
キャビネットの内側に取り付けられ、デシカント材料を充満させられた内部コア、およびデシカント材料を取り囲む金属製外部シェルを有するデシカントロータホイールと、
キャビネット内部でデシカントロータホイールを回転させるためのモータと、
マイクロ波を中で発生させるためのマイクロ波加熱室とを備え、前記デシカントロータホイールは、マイクロ波加熱室を少なくとも部分的に通って回転する、組立体。」
(補正後)
「運搬可能な水生成システムで使用するための組立体であって、
第1の部分および第2の部分を含む気流の経路を有するキャビネットと、
キャビネットの内側に取り付けられ、デシカント材料を充満させられた内部コア、およびデシカント材料を取り囲む金属製外部シェルを有するデシカントロータホイールと、
キャビネット内部でデシカントロータホイールを回転させるためのモータと、
前記気流の経路の第2の部分内に配置されたマイクロ波を中で発生させるためのマイクロ波加熱室とを備え、前記デシカントロータホイールは、前記デシカントロータホイールの第1の領域が、前記気流の経路の第1の部分内に配置され、かつ前記デシカントロータホイールの第2の領域が、マイクロ波加熱室内に配置されるように、マイクロ波加熱室を少なくとも部分的に通って回転し、
前記モータが、前記デシカントロータホイールの異なる領域をマイクロ波加熱室および気流の経路の第1の部分に露出するようにデシカントロータホイールを回転する、組立体。」

上記補正事項は、請求項1に係る発明を特定するために必要な事項である「キャビネット」について、「第1の部分および第2の部分を含む気流の経路を有する」ことを限定し、同じく「マイクロ波加熱室」について、「前記気流の経路の第2の部分内に配置された」ことを限定し、同じく「デシカントロータホイール」について、「前記デシカントロータホイールの第1の領域が、前記気流の経路の第1の部分内に配置され、かつ前記デシカントロータホイールの第2の領域が、マイクロ波加熱室内に配置され」ることを限定し、同じく「モータ」について、「前記デシカントロータホイールの異なる領域をマイクロ波加熱室および気流の経路の第1の部分に露出するようにデシカントロータホイールを回転する」ことを限定したものであり、かつ補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載された発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号の特許請求の範囲の減縮を目的とする補正事項を含むものである。
また、新規事項を追加するものではないから、同法第17条の2第3項の規定を満たしている。
そこで、本件補正後の上記請求項1に係る発明(以下「補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について以下に検討する。

2 独立特許要件違反(特許法第29条第2項違反)
(1)刊行物
ア 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の優先日前に頒布された刊行物である、特開2010-38411号公報(以下「刊行物1」という。)には、次の記載がある(下線は審決で付した。以下同様。)。

(ア) 「【0001】
本発明は、加湿機能と除湿機能とを有する空気清浄機および空気中の水分を凝縮するための凝縮器に関する。」

(イ) 「【0016】
図1、図3に示すように、実施形態の空気清浄機1は、その周囲を筐体である主部筐体ケース2と前部筐体ケース3とで覆われており、前部筐体ケース3の前面には、前面パネル4が、前部筐体ケース3の被係止部(図示せず)に前面パネル4の係止部(図示せず)が弾性変形され、取り付けられている。
・・・
【0017】
図1に示す空気清浄機1は、図2(b)に示すように、前面パネル4と前部筐体ケース3との間のクリアランスcを通して室内の空気を吸入するためのファンモータ7(図3参照)と、ファンモータ7によって吸入される室内の空気の集塵や脱臭を行うためのフィルタユニット5と、室内の空気を加湿するための水が貯留される水タンク13と、フィルタユニット5を通して清浄にされた空気を水タンク13内から汲み上げられた水により加湿する気化フィルタユニット15と、フィルタユニット5を通して清浄にされた空気の水分を吸い取る除湿用のデシカントロータ9と、デシカントロータ9で吸収した水分を気化する空気を加熱するためのヒータ33(図3参照)と、デシカントロータ9から吸収し気化された水分を含む空気からその水分を凝縮するための凝縮器11(図3参照)と、ファンモータ7の遠心ファン7aの周りを囲うとともに上部の排出口2oに向かって遠心ファン7a外周との間隙が拡がって形成され清浄にされた空気を排出するための渦巻状のファンケーシング8(図3参照)とを備えている。
【0018】
図1、図2(b)に示すように、空気清浄機1の筐体である前部筐体ケース3と前面パネル4との間には、クリアランスcが上下左右に形成され、このクリアランスcを通して、図2(b)の矢印α11のように、室内の汚れた空気が空気清浄機1内に吸入され、フィルタユニット5を通ってろ過され清浄にされた空気が、渦巻状のファンケーシング8(図3、図2(b)参照)に案内され、図1に示すように、主部筐体ケース2の上部に開口された排出口2oを通って、室内に排出される。」

(ウ) 「【0053】
<<除湿ユニットの構造>>
空気清浄機1において、図2(b)の白抜き矢印α11のようにフィルタユニット5を通ってろ過され清浄にされた空気を加湿する除湿モードを行うための除湿ユニットについて説明する。
図11は、後方(図2(b)の紙面右側)から見たデシカントロータ9、ヒータ33等の除湿ユニットを示す図2(b)のD-D線断面図である。図12は、デシカントロータ9、ヒータ33を覆うヒータケース34、ファンケーシング31等を取り外した状態を示す斜視図である。
図13は、除湿ユニットを構成する凝縮器11近傍を示す図2(b)のE-E線断面図であり、図14は、除湿ユニットを構成する凝縮器11近傍を示すF-F線断面図である。
【0054】
除湿ユニットは、図11の矢印β11のように回転されフィルタユニット5を通って(図2(b)の白抜き矢印α11参照)清浄にされた空気の水分を吸湿するデシカントロータ9と、デシカントロータ9に温風を送る送風源でありファンケーシング31(図11、図12参照)に覆われる除湿ファン(図示せず)と、ヒータケース34に覆われ該除湿ファンから送られる空気に熱を付与し温風にするヒータ33と、ヒータ33により加熱された熱風によりデシカントロータ9から気化された水分を含む空気を冷却し該空気中の水分を凝縮する凝縮器11(図13参照)と、デシカントロータ9の回転を検知する光反射型センサ40(図5、図14、図16(b)参照)とを備えている。
ここで、図13に示す凝縮器11においては、ヒータ33により加熱された熱風によりデシカントロータ9から気化された水分を含む空気が、多数の後記の格子部11b1内を上から下に通流されることで冷却され、該空気中の水が凝縮される。
【0055】
図2(b)に示すように、空気清浄機1は、除湿ユニットにおける空気の水分を吸収するデシカントロータ9を上方に配置するとともに気化フィルタユニット15をデシカントロータ9より下方に配置している。また、空気清浄機1は、デシカントロータ9が吸湿した水分を気化した空気を凝縮する流路をもつ凝縮部の格子部11b1を有する凝縮器11で、デシカントロータ9および気化フィルタユニット15の前方を覆って配置している。」

(エ) 「【0057】
<ファンケーシング31、ヒータ33、ヒータケース34等の構成>
図11、図12に示すファンケーシング31内には、内部にデシカントロータ9に吸湿された水分を気化する風を供給するために除湿ファンモータE7(図5参照)で駆動される除湿ファン(図示せず)が配設されており、該ファンケーシング31に隣接してヒータアッセンブリ33Sが配置されている。
【0058】
ここで、ヒータ33とヒータ33が内部に設けられたヒータケース34とを有する組み立て体をヒータアッセンブリ33Sと称す。
・・・
【0059】
ここで、図12に示すファンケーシング31とヒータアッセンブリ33S(図15参照)との接続部30Sには、ファンケーシング31に送風口(図示せず)が開口されるとともに、該ファンケーシング31の送風口(図示せず)に対向してヒータケース34に受風口(図示せず)が開口されており、ファンケーシング31内の除湿ファン(図示せず)によって送風される空気がヒータ33を有するヒータアッセンブリ33S内に送られる構成である。
【0060】
<ファンケーシング31>
図11、図12に示すファンケーシング31は、例えば、ポリスチレンを用いて射出成形により、除湿ファン(図示せず)を覆うとともに、凝縮器11で水分が凝縮された後の空気が送られる凝縮された後の空気受風口(図示せず)とヒータケース34に接続される送風口(図示せず)とを有し、かつ凝縮器11で水分が凝縮された後の空気を除湿ファンによりヒータアッセンブリ33Sへ送る送風路を具える形状に形成されている。
【0061】
<ヒータアッセンブリ33S>
図11、図12に示すヒータアッセンブリ33Sのヒータケース34は、図15に示すように、ニクロム線のヒータ33が取り付けられる第1ヒータケース34aと、平板状の第2ヒータケース34bとが別体に製造され、互いを合わせて構成されている。
ヒータ33は、第1ヒータと第2ヒータとを有し、所定の発熱量を得ている。なお、ヒータ33は、単数または複数で構成してもよく、その数は限定されない。
図15に示す第1ヒータケース34aは、例えば、アルミメッキ鋼板を用いて、絞り加工により成形され、受風口(図示せず)が開口される受風部34a1とヒータ33が取り付けられるとともにヒータ33に電流を流すための結線kが導出されるヒータ収容部34a2とを有する形状に成形されている。
【0062】
図15(b)に示す第2ヒータケース34bは、例えば、ステンレス鋼板を用いて、ほぼ平板状に形成され、ヒータ33で加熱された空気を送るための送風孔34b1が開口されている。
図11、図12に示すように、ヒータアッセンブリ33Sは、ファンケーシング31の送風口(図示せず)に対向させるとともにファンケーシング31に隣接して、第2ヒータケース3の34bの送風孔34b1を、フィルタユニット5を通って清浄にされた空気の水分を吸湿するデシカントロータ9に対向して取り付けられる。
【0063】
これにより、凝縮器11で水分が凝縮された後の空気が、凝縮器11の送風口11a2(図17(b)、図18参照)と凝縮空気受風口とを介してファンケーシング31に送られ、送られたファンケーシング31内の空気が、除湿ファン(図示せず)により、ファンケーシング31の送風口およびヒータケース34の受風口を介して、ヒータアッセンブリ33Sのヒータケース34内に送風される。そして、ヒータ33により加熱された空気が、図15(b)に示す第2ヒータケース34の送風孔34b1から、清浄にされた空気の水分を吸湿したデシカントロータ9に吹き付けられ、デシカントロータ9に吸湿された水分を気化する。」

(オ) 「【0067】
<デシカントロータ9>
図16(a)に示すデシカントロータ9は、通流される空気の水分を吸湿するデシカント9aと、デシカント9aの外周部に配置されデシカントロータ9を回転させるための樹脂性の外周歯車9bと、デシカント9aの一面に配置されデシカント9aを保持するデシカント保持部材9c(図16(c)参照)とを有している。
図16(c)に示すように、デシカント保持部材9cは、例えば、0.4mm厚のステンレス鋼板をプレス加工等により、中央部9c1と、中央部9c1から放射状に形成される放射支持部9c2と、放射支持部9c2を支持する形状の第1円部9c3、放射支持部9c2を支持する形状であるとともに外周歯車9bにネジn1止めされる第2円部9c4を有する格子状に形成されている。
【0068】
<デシカントロータ支持部材36>
図16(b)に示すように、デシカントロータ支持部材36は、例えば、ポリスチレン等を用いて樹脂成形される樹脂成形品であり、デシカントロータ9の回転軸(図示せず)が挿通される軸孔36a1が形成される中央部36aと、中央部36aから放射状に形成される4本の放射部36bと、放射部36bが接続されるとともにロータ駆動歯車37を収容する歯車収容部36c1が形成される外周部36cとを有する形状に形成されている。
【0069】
ここで、ロータ駆動歯車37が、図5に示すデシカント駆動モータ37mによって駆動されることで外周歯車9bが回転し、デシカントロータ9のデシカント9aが回転駆動される。なお、デシカント駆動モータ37mは、回転センサ37m1を有しており、回転センサ37m1で検出したデシカント駆動モータ37mの回転検出信号がマイコンE1に入力され、デシカント駆動モータ37mの回転制御がなされている。
図16(b)に示すデシカントロータ支持部材36は、放射部36bが形成されることにより、図3、図2(b)のF-F線断面図の図14に示すように、放射部36b間の空間を通って、フィルタユニット5を通って清浄にされた空気がデシカントロータ9に当たるように構成されている。・・・」

(カ) 「【0072】
<凝縮器11>
図17(a)は、図2(b)のE-E線断面図の図13に示す凝縮器11の正面図であり、図17(b)は、図17(a)に示す凝縮器11の背面図である。図18は、図17(a)に示す凝縮器11の分解図である。
図17に示す凝縮器11は、ヒータケース34内のヒータ33により加熱された温風が、フィルタユニット5を通って清浄にされた空気の水分を吸湿したデシカントロータ9を挿通し、デシカントロータ9の水分を気化し該気化した水分を含んだ温風が流入する温風流入口11a1(図17(b)参照)と、凝縮器11の格子状の格子部11b1内の流路を上から下に凝縮下部材11cまで通流し冷却され凝縮した水が排出される凝縮水排出孔11c1と、凝縮下部材11cを通り凝縮後の空気が凝縮下部材11cから戻し流路11b2を通った後に再び、ファンケーシング31(図11、図12参照)内に送るための送風口11a2(図17(b)参照)とが形成されている。
【0073】
ここで、凝縮器11の凝縮水排出孔11c1から排出される凝縮水は、水タンク13の集水孔13b1(図6参照)または水タンク13の水タンク蓋13bに滴下され、水タンク13の集水孔13b1を通じて水タンク13内に貯留される。
凝縮器11は、図18に示すように、凝縮上部材11aと、凝縮上部材11aに連結される4つの同一形状の凝縮中部材11bと、凝縮中部材11bと連結される凝縮下部材11cと、側部の凝縮保持部材11d、11e(図17参照)とで構成されている。
図17、図18に示す凝縮上部材11aは、例えば、ポリプロピレンを用いて射出成形により成形される樹脂成形品である。
凝縮上部材11aは、デシカントロータ9の水分を気化し該気化した水分を含んだ温風が通流する凝縮前室11a3と凝縮後の空気が通流する凝縮後室11a4とに画成されている。」

(キ) 「【0086】
除湿モードは、除湿ユニットのデシカントロータ9が図11の矢印β11のように稼動するとともに、ファンケーシング31(図11、図12参照)内の除湿ファン(図示せず)が稼働し、ヒータケース34(図11、図12参照)に覆われるヒータ33に通電され、図2(b)の白抜き矢印α11のように、フィルタユニット5を通って清浄にした空気をデシカントロータ9で水分を吸い取り除湿を行い、フラップ2tが開放された排出口2o(図1、図2(b)参照)から排出できる。
図1に示す操作パネル60の結露セーブボタン58を押下すると、空気清浄モードの加湿機能が付加された状態から、所定の湿度、例えば、湿度センサE3で検知される空気の湿度が50%に上がった場合、空気清浄モードまたは空気清浄モードに除湿機能が付加された除湿モードに運転を切り換え、室内の露付きを抑制できる。」

(ク)【図2】、【図3】、【図11】、【図14】は以下のとおり。

【図2】


【図3】


【図11】


【図14】


(ケ) 上記(イ)を参照して【図1】をみると、空気清浄機1は運搬可能であることが明らかである。
また、【図2】(b)、【図3】、【図2】(b)のD-D線断面図である【図11】、【図2】(b)のF-F線断面図である【図14】をみると、デシカントロータ支持部材36の凝縮器11側を、中央部36aから放射状に形成される4本の放射部36bにより、上、左、右、下の4つに区画され、その区画の内、上の区画には、当該区画を塞ぐ部材が配置され、該塞ぐ部材とデシカントロータ9を挟んで反対側は、ヒータケース34に面しており、該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、デシカントロータ9の上方の区画を囲んでいることが理解できる。

(コ) 上記(ア)ないし(ケ)からみて、刊行物1には、次の発明(以下「刊行物1発明」という。)が記載されていると認める。

「その周囲を筐体である主部筐体ケース2と前部筐体ケース3とで覆われ、
前部筐体ケース3の前面に取り付けられた前面パネル4と前部筐体ケース3との間のクリアランスcを通して室内の空気を吸入するためのファンモータ7と、ファンモータ7によって吸入される室内の空気の集塵や脱臭を行うためのフィルタユニット5と、室内の空気を加湿するための水が貯留される水タンク13と、フィルタユニット5を通して清浄にされた空気を水タンク13内から汲み上げられた水により加湿する気化フィルタユニット15と、フィルタユニット5を通して清浄にされた空気が当たり空気の水分を吸い取る除湿用のデシカントロータ9と、デシカントロータ支持部材36と、デシカントロータ9に温風を送る送風源でありファンケーシング31に覆われる除湿ファンと、ヒータケース34に覆われ、デシカントロータ9で吸収した水分を気化する空気を加熱するためのヒータ33と、デシカントロータ9から吸収し気化された水分を含む空気からその水分を凝縮するための凝縮器11と、清浄にされた空気を室内に排出する、主部筐体ケース2の上部に開口された排出口2oを備えた、運搬可能な空気清浄機1であって、
デシカントロータ9は、通流される空気の水分を吸湿するデシカント9aと、デシカント9aの一面に配置され、ステンレス鋼板をプレス加工等により、中央部9c1と、中央部9c1から放射状に形成される放射支持部9c2と、放射支持部9c2を支持する形状の第1円部9c3、放射支持部9c2を支持する形状であるとともに外周歯車9bにネジn1止めされる第2円部9c4を有する格子状に形成される、デシカント9aを保持するデシカント保持部材9cとを有し、デシカント駆動モータ37mによって駆動されるロータ駆動歯車37が外周歯車9bを回転させ、デシカントロータ9のデシカント9aが回転駆動されるものであって、
デシカントロータ支持部材36は、デシカントロータ9の回転軸が挿通される中央部36aと、中央部36aから放射状に形成される4本の放射部36bと、放射部36bが接続されるとともにロータ駆動歯車37を収容する外周部36cとを有する形状に形成され、
デシカントロータ支持部材36の凝縮器11側を、中央部36aから放射状に形成される4本の放射部36bにより、上、左、右、下の4つに区画され、その区画の内、上の区画には、当該区画を塞ぐ部材が配置され、該塞ぐ部材とデシカントロータ9を挟んで反対側は、ヒータケース34に面しており、該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、デシカントロータ9の上方を囲み、
放射部36b間の空間を通って、フィルタユニット5を通って清浄にされた空気がデシカントロータ9に当たるように構成され、
ファンケーシング31は、除湿ファンを覆うとともに、凝縮器11で水分が凝縮された後の空気が送られる凝縮された後の空気受風口とヒータケース34に接続される送風口とを有し、
ヒータケース34は、受風口が開口され、ヒータ33が取り付けられる第1ヒータケース34aと、デシカントロータ9に対向する送風孔34aであって、ヒータ33で加熱された空気を送るための送風孔34b1が開口された第2ヒータケース34bとで構成され、
凝縮器11は、デシカントロータ9の水分を気化し該気化した水分を含んだ温風が温風流入口11a1から流入し、凝縮器11を通流し冷却され凝縮した水が排出される凝縮水排出孔11c1と、凝縮後の空気をファンケーシング31内に送るための送風口11a2とが形成され、凝縮器11の凝縮水排出孔11c1から排出される凝縮水は、水タンク13内に貯留されるもので、
凝縮器11で水分が凝縮された後の空気が、凝縮器11の送風口11a2と凝縮空気受風口とを介してファンケーシング31に送られ、送られたファンケーシング31内の空気が、除湿ファンにより、ファンケーシング31の送風口およびヒータケース34の受風口を介して、ヒータケース34内に送風され、そして、ヒータ33により加熱された空気が、第2ヒータケース34の送風孔34b1から、清浄にされた空気の水分を吸湿したデシカントロータ9に吹き付けられ、デシカントロータ9に吸湿された水分を気化する、空気清浄機1。」

イ 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の優先日前に頒布された刊行物である、特開平7-750号公報(以下「刊行物2」という。)には、次の記載がある。

(ア) 「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被除湿空気と再生用空気との間で水分(潜熱)の交換を行う空気調和装置に関するものである。」

(イ) 「【0013】図1において、1は回転形の潜熱交換器で、紙,織布,不織布等の非金属材から成るハニカム状のロータに吸湿材を含浸或いは塗布して形成されている。吸湿材にはシリカゲルの他に、ゼオライト,アルミナ等の無機酸化物や吸湿性プラスチックや植物性繊維等が適宜使用できる。この潜熱交換器1は後述する除湿流路2及び再生流路3に跨って回動可能に配置され、図示省略のモータによって一定速度で回転される。
【0014】2は室内空気を潜熱交換器1を通じて室内に還流する除湿流路、3は室外空気を潜熱交換器1を通じて室外に排気する再生流路であり、両流路2,3には矢印方向の流れを形成する図示省略の送風機が設けられている。
【0015】4は放射電磁波による誘電加熱を可能とした誘電加熱機で、再生流路3の上流側に配置されている。この誘電加熱機4は、フェライト磁石を用いた内磁形マグネトロン4aとその出力部を除いてこれを包囲するシールドケース4bとから成り、マグネトロン4aの出力部から放射された数百MHz?数十GHzのマイクロ波を再生流路3内に位置する潜熱交換器1に照射する。」

(ウ) 「【0017】上記の空気調和装置は、誘電加熱機4を作動し、潜熱交換器1を回動させながら除湿流路2に室内空気を、再生流路3に室外空気を夫々流入することで使用される。
【0018】除湿流路2に流入された室内空気の水分は、潜熱交換器1を通過する際に該通過部分の吸湿材で吸着され、水分を取り除かれた低温度の空気が室内に還流される。誘電加熱機4の作動により再生流路3内に位置する潜熱交換器1に照射されるマイクロ波は、無機質の吸湿材や熱交換器本体には殆ど吸入されず、その大部分が吸湿材に吸着されている水分に吸収され、これにより該水分が加熱されて再生流路3内に脱離し該吸湿材が再生される。一方、再生流路3に流入された室外空気には、潜熱交換器1を通過する際に該通過部分の吸湿材から脱離された水分が取り込まれ、該湿潤空気が室外に排気される。」

(エ) 上記(ア)ないし(ウ)によると、刊行物2には、次の事項が開示されていると認められる。

「被除湿空気と再生用空気との間で水分(潜熱)の交換を行う空気調和装置において、ハニカム状のロータに吸湿材を含浸或いは塗布して形成されている回転形の潜熱交換器1の吸湿材に吸着されている水分が、加熱されて脱離し該吸湿材が再生されるように、フェライト磁石を用いた内磁形マグネトロン4aとその出力部を除いてこれを包囲するシールドケース4bとから成る誘電加熱機4のマグネトロン4aの出力部から潜熱交換器1にマイクロ波を照射すること。」

(2)対比
補正発明と刊行物1発明とを対比する。
ア 刊行物1発明の「筐体である主部筐体ケース2と前部筐体ケース3」、「空気の水分を吸湿するデシカント9a」、「デシカント9aの一面に配置され、ステンレス鋼板をプレス加工等により、中央部9c1と、中央部9c1から放射状に形成される放射支持部9c2と、放射支持部9c2を支持する形状の第1円部9c3、放射支持部9c2を支持する形状であるとともに外周歯車9bにネジn1止めされる第2円部9c4を有する格子状に形成される、デシカント9aを保持するデシカント保持部材9c」、「『デシカント9a』と『デシカント保持部材9cとを有』する『デシカントロータ9』」、及び「『デシカントロータ9のデシカント9a』を『回転駆動』する『デシカント駆動モータ37m』」は、それぞれ補正発明の「キャビネット」、「デシカント材料を充満させられた内部コア」、「デシカントを取り囲む金属製外部シェル」、「デシカントロータホイール」、及び「キャビネット内部でデシカントロータホイールを回転させるためのモータ」に相当する。
また、刊行物1発明の「デシカント駆動モータ37mによって駆動されるロータ駆動歯車37が外周歯車を回転させ、デシカントロータ9のデシカント9aが回転駆動される」ことは、補正発明の「デシカントロータホイールは、」「回転」すること、及び「モータが、」「デシカンロータホイールを回転する」ことに相当する。

イ 刊行物1発明の「空気清浄機1」において、「凝縮器11の凝縮水排出孔11c1から排出される凝縮水は、水タンク13内に貯留される」が、「水タンク13」は、「室内の空気を加湿するための水が貯留される」ものであるから、少なくとも室内の空気を加湿するための水の一部は、凝縮器11で生成しているといえる。
そうすると、刊行物1発明の「運搬可能な空気清浄機1」は、補正発明の「運搬可能な水生成システムで使用するための組立体」に相当する。

ウ 刊行物1発明は、「クリアランスcを通して室内の空気を吸入するためのファンモータ7」、「吸入される室内の空気の集塵や脱臭を行うためのフィルタユニット5」、「フィルタユニット5を通して清浄にされた空気が当たり空気の水分を吸い取る除湿用のデシカントロータ9」、「清浄にされた空気を、室外に排出する」「排出口2o」を備えていることからみて、刊行物1発明の躯体内には、「クリアランスc→フィルタユニット5→デシカントロータ9→排出口2o」という空気の経路(以下「空気の経路A」という。)があるといえる。

エ 刊行物1発明は、「凝縮器11で水分が凝縮された後の空気が、凝縮器11の送風口11a2と凝縮空気受風口とを介してファンケーシング31に送られ、送られたファンケーシング31内の空気が、除湿ファンにより、ファンケーシング31の送風口およびヒータケース34の受風口を介して、ヒータケース34内に送風され、そして、ヒータ33により加熱された空気が、第2ヒータケース34の送風孔34b1から、清浄にされた空気の水分を吸湿したデシカントロータ9に吹き付けられ、デシカントロータ9に吸湿された水分を気化する」ものであって、さらに「凝縮器11は、デシカントロータ9の水分を気化し該気化した水分を含んだ温風が温風流入口11a1から流入し、凝縮器11を通流し冷却され凝縮した水が排出される凝縮水排出孔11c1と、凝縮後の空気をファンケーシング31内に送るための送風口11a2とが形成され」ていることも併せてみると、刊行物1発明の躯体内には、「凝縮器11内部→凝縮器11の送風口11a2→ファンケーシング31の凝縮空気受風口→ファンケーシング31内部(除湿ファン)→ファンケーシング31の送風口→ヒータケース34の受風口→ヒータケース34内部(ヒータ33)→ヒータケース34(第2ヒータケース34b)の送風孔34b1→デシカントロータ9→凝縮器11の温風流入口11a1→凝縮器11内部」という空気の経路(以下「空気の経路B」という。)があるといえる。

オ 刊行物1発明において、「ヒータケース34に覆われ」た「ヒータ33により加熱された空気が」「デシカントロータ9に吹き付けられ」ることから、刊行物1発明の「該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36c」で囲われた部分と、補正発明の「マイクロ波加熱室」とは、「加熱室」で共通している。
よって、刊行物1発明の「デシカントロータ支持部材36の凝縮器11側」の「上の区画には、」「当該上の区画を塞ぐ部材が配置され、」「該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、デシカントロータ9の上方を囲」んでいることと、補正発明の「デシカントロータホイールの第2の領域が、マイクロ波加熱室内に配置されるように、マイクロ波加熱室を少なくとも部分的に通って」いることとは、「デシカントロータホイールの一部の領域が、加熱室内に配置されるように、加熱室を少なくとも部分的に通って」いることで共通する。
また、刊行物1発明において、「該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、デシカントロータ9の上方を囲」んでいることから、「フィルタユニット5を通って清浄された空気がデシカントロータ9に当たる」のは、「該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、」「デシカントロータ9」を「囲」んでいない部分といえる。

カ そうすると、上記ウないしオからみて、「ヒータ33」の有無、及びデシカントロータ9にどのような空気が当たるかを勘案すると、刊行物1発明の「空気の経路A」、「空気の経路B」、「『該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、』『囲』んでいる『デシカントロータ9の上方』」、及び「『該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、』『囲』んでいる『デシカントロータ9の上方』以外の部分」が、それぞれ補正発明の「気流の経路の第1の部分」、「気流の経路の第2の部分」、「デシカントロータホイールの第2の領域」、及び「デシカントロータホイールの第1の領域」に相当する。

キ 刊行物1発明の「該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、」「囲」んでいる「デシカントロータ9の上方」と、「デシカントロータ9の上方以外」の部分とは、「デシカントロータ9」における異なる領域といえ、また、その上方以外の部分は、ヒータケース34内部を通らない方の経路である「空気の経路A」に露出しているともいえる。
よって、刊行物1発明の「空気の経路A」及び「該塞ぐ部材とヒータケース34とデシカントロータ支持部材36の外周部36cとで、デシカントロータ9の上方を囲」むことと、補正発明の「デシカントロータホイールの異なる領域をマイクロ波加熱室及び気流の経路の第1の部分に露出する」こととは、「デシカントロータホイールの異なる領域を加熱室及び気流の経路の第1の部分に露出する」ことで共通する。

ク したがって、両者は、以下の点で一致する。
(一致点)
「運搬可能な水生成システムで使用するための組立体であって、
第1の部分および第2の部分を含む気流の経路を有するキャビネットと、
キャビネットの内側に取り付けられ、デシカント材料を充満させられた内部コア、およびデシカント材料を取り囲む金属製外部シェルを有するデシカントロータホイールと、
キャビネット内部でデシカントロータホイールを回転させるためのモータと、
前記気流の経路の第2の部分内に配置された加熱室とを備え、前記デシカントロータホイールは、前記デシカントロータホイールの第1の領域が、前記気流の経路の第1の部分内に配置され、かつ前記デシカントロータホイールの第2の領域が、加熱室内に配置されるように、加熱室を少なくとも部分的に通って回転し、
前記モータが、前記デシカントロータホイールの異なる領域を加熱室および気流の経路の第1の部分に露出するようにデシカントロータホイールを回転する、組立体。」

ケ そして、以下の点で相違する。
(相違点)
加熱室の熱源が、
補正発明では、マイクロ波であるのに対し、
刊行物1発明では、ヒータである点。

(3)判断
ア 相違点について
刊行物2には、「被除湿空気と再生用空気との間で水分(潜熱)の交換を行う空気調和装置において、ハニカム状のロータ(補正発明の「内部コア」に相当。)に吸湿材(補正発明の「デシカント材料」に相当。)を含浸或いは塗布して形成されている回転形の潜熱交換器1(補正発明の「デシカントロータホイール」に相当。)の吸湿材に吸着されている水分が、加熱されて脱離し該吸湿材が再生されるように、フェライト磁石を用いた内磁形マグネトロン4aとその出力部を除いてこれを包囲するシールドケース4b(補正発明の「マイクロ波を中で発生させるためのマイクロ波加熱室」に相当。)とから成る誘電加熱機4のマグネトロン4aの出力部から潜熱交換器1にマイクロ波を照射すること」(上記(1)イ(エ)を参照。以下「刊行物2記載事項」という。)が記載されている。
そして、刊行物1発明と刊行物2記載事項は、ともに除湿機能を有する空調機に関するものであるから、刊行物1発明において、デシカントローラを加熱しデシカントから水分を解放し再生させるための加熱室の熱源であるヒータに替えて、刊行物2記載事項の回転形の潜熱交換器1の吸湿材に吸着されている水分を脱離し該吸湿材が再生されるように加熱するための熱源であるマイクロ波を採用することは、当業者が容易になし得ることにすぎない。

イ なお、請求人は、審判請求書において、引用文献2(刊行物2)では、「誘導加熱機は、気流の経路に配置されるものであって、デシカントロータホイールがその内部を通過するマイクロ波加熱室に配置されるものではない。」、「室内の空気に含まれる水分を取り除くことによって、除湿された空気を提供することを目的とするものであって、空気中の水蒸気を抽出しかつ凝結させて水を生成することを目的とするものではない。」、「したがって、引用文献2に開示される発明は、本願発明とは全く異なるものである。」と、主張しているが、刊行物2記載事項は、刊行物1発明の、気流の経路に配置されデシカントロータがその内部を通過する加熱室に配置される、熱風の熱源であるヒータに替えてマイクロ波を採用することで引用された事項であり、かつ、刊行物2記載事項は、回転形の潜熱交換器1の吸湿材に吸着されている水分が加熱されて脱離し該吸湿材が再生されるようにする加熱するための熱源としてマイクロ波を使う、除湿機能を有する空気調和装置に関するものであり、補正発明と技術分野が全く異なるものではないから、該主張は採用できない。

ウ 小括
よって、補正発明は、当業者が刊行物1発明及び刊行物2記載事項に基いて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

3 補正の却下の決定のむすび
以上のとおり、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。
よって、補正の却下の決定の結論のとおり決定する。


第3 本願発明
1 本願発明
平成28年1月14日付けの手続補正は却下されたので、本願の請求項1から20に係る発明は、平成27年6月5日付けの手続補正書の特許請求の範囲の請求項1ないし20に記載された事項により特定されるものと認められるところ、そのうち請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、上記「第2 1」において、本件補正前の請求項1として示したとおりのものである。

2 対比・判断
本願発明の発明特定事項を全て含み、さらに上記「第2 1」に記載した補正事項を限定した補正発明が、上記「第2 2」において検討したとおり、当業者が刊行物1発明及び刊行物2記載事項に基いて容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も、同様に、当業者が刊行物1発明及び刊行物2記載事項に基いて、容易に発明をすることができたものである。

3 むすび
以上のとおり、本願発明は、当業者が刊行物1発明及び刊行物2記載事項に基いて容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2016-12-22 
結審通知日 2017-01-10 
審決日 2017-02-01 
出願番号 特願2014-511963(P2014-511963)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (E03B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 越柴 洋哉  
特許庁審判長 赤木 啓二
特許庁審判官 住田 秀弘
中田 誠
発明の名称 PH2OCP-運搬可能な水および気候生成システム  
代理人 特許業務法人川口國際特許事務所  

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