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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1332895
審判番号 不服2016-15333  
総通号数 215 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-11-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-10-12 
確定日 2017-09-28 
事件の表示 特願2012-67821号「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成25年10月3日出願公開、特開2013-198568号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯
本願は、平成24年3月23日の出願であって、平成28年7月8日付けで拒絶査定がなされ、これに対して、同年10月12日付けで拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がなされたが、当審において平成29年4月14日付けで拒絶理由通知がなされ、これに対して、同年6月12日付けで手続補正がなされたものである。

2 本願の請求項1に係る発明
平成29年6月12日付けの手続補正は、特許請求の範囲を補正する内容を含んでおり、当該補正後の特許請求の範囲の請求項1に係る発明は、次のとおりのものである(以下、「本願発明」という。A?Fは本願発明を分説するため当審で付した。)。
「【請求項1】
A 遊技者に遊技利益を付与するか否かを抽選により決定する抽選手段と、
B 前記抽選手段によって抽選結果が導出された場合に、背景画像に演出図柄が重畳して変動表示されるとともに所定の画像態様によって変動演出を行い、該変動演出およびその後停止表示された演出図柄によって前記抽選結果を報知する主表示画像、および、当該主表示画像に重畳もしくは挿入表示される画像態様にて当該抽選結果を示唆する1または複数種類の予告演出画像が組み合わされて構成される変動表示画像の態様を決定する変動表示画像決定手段と、
C 前記変動表示画像決定手段によって決定された変動表示画像を画像表示部に表示する画像表示手段と、を備え、
D 少なくとも前記主表示画像における前記変動演出として前記演出図柄がリーチ態様となっている状態で実行されると、遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記主表示画像における特定の画像態様、および、前記予告演出画像として前記演出図柄がリーチ態様となる前の状態で表示されると、該予告演出画像が重畳もしくは挿入表示された前記主表示画像において遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記予告演出画像における特定の画像態様が対象画像として予め設定されており、
E 前記変動表示画像決定手段によって、前記対象画像が含まれた前記変動表示画像の態様が決定された場合に、当該対象画像の表示開始の所定時間前から、前記主表示画像における特定の画像態様、および、前記予告演出画像における特定の画像態様、の少なくとも一方の表示が開始されるまでの残り時間を所定の報知演出にて報知し得る報知演出実行手段と、を備え、
F 前記報知演出実行手段は、
前記所定の報知演出を、少なくとも、前記画像表示部において前記残り時間を表す表示が該残り時間の経過に伴い変化していく経時的な表示演出、音声出力部から出力される音声によって該残り時間を報知する音声演出、もしくは、該画像表示部とは別に設けられた発光表示部を順次点灯または消灯させることによって該残り時間を報知する発光演出、のいずれか一つによって実行し得ることを特徴とする遊技機。」

3 当審の拒絶理由の概要
当審の平成29年4月14日付け拒絶理由の概要は、本願の出願前日本国内において頒布された以下の刊行物1、2に基づく以下の(1)、(2)のとおりのものである。
刊行物1:特開2002-360842号公報
刊行物2:特開2002-35269号公報

(1) 本願の請求項1に係る発明は、刊行物1に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し又は同条第2項の規定により、特許を受けることができない。

(2) 本願の請求項1に係る発明は、刊行物1に記載された発明に刊行物2に記載された事項を適用することで、当業者であれば容易になし得たものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。

4 刊行物に記載された事項
(1) 刊行物1
当審の拒絶理由で引用された刊行物1には、次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

(ア) 「【0061】図1に示すように、パチンコ機1は、外枠2と、その前部に設けられた前面枠3とを備えている。前面枠3は外枠2の一側部にて開閉可能に装着されている。・・・
【0069】さらに、特別図柄表示装置20の表示部20aでは、遊技球Bの作動口11への入賞に基づいて、各図柄列21?23の図柄変動表示(本実施の形態においては、スクロール変動表示)が行われるような構成となっている。・・・」

(イ) 「【0075】主基板50は、主たる制御を司るためのものであって、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。RAMはCPUによる演算結果を図柄乱数バッファ、図柄乱数エリア、停止図柄エリア等に一時的に記憶する。・・・
【0076】また、RAMは、後述する特別遊技状態としての大当たり状態の発生を決定するための乱数カウンタをも備えている。この乱数カウンタは、乱数更新処理により、所定(例えば「0」?「299」)の範囲で、例えば2ms毎に、1カウントずつ更新される。本実施の形態では、遊技球Bが作動口11に入賞し、それが作動口用スイッチ41にて検出されたときに(保留最大回数時は除く)、前記乱数カウンタの値が所定値、例えば「7」であった場合に、大当たり状態が発生させられるようになっている。
・・・
【0078】さて、本実施の形態では、特別図柄表示装置20の表示部20aにおける各種表示制御は、主たる制御を行う主基板50ではなく、主として特別図柄表示装置20の表示制御基板110において行われるように構成されている。なお、表示制御基板110は、特別図柄表示装置20に組み込まれた状態となっている。」

(ウ) 「【0092】図5(a)に示すように、特別図柄表示装置20の表示部20aには、屋根YN等の背景画像が表示され、その前側に位置するように、各図柄列21?23が表示されるようになっている。・・・
【0094】各々の図柄列21?23においては、表示される図柄70A?70H,70Iが、原則として所定の表示領域において下から上方向へと移動するかのごとく表示される。より詳しくは、図9に示すように、凧が逆放物線を描きながら奥行き方向かつ、上昇しているかの如く変動表示される。また、左図柄列21の側方には、表示対象としてのキャラクタGCが表示されるようになっている。・・・
【0095】さて、図5(c)に示すように、上述したように変動表示される各図柄列21?23の各図柄70A?70Iは、所定時間経過後、表示部20aの大当たりラインL1?L5上に停止表示(確定停止表示)される。このとき、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で、前記大当たりラインL1?L5上に停止表示される。なお、停止図柄とは、各図柄列21?23が図柄変動を停止したときに確定表示される図柄である。・・・」

(エ) 「【0096】次に、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態について説明する。・・・」

(オ) 「【0101】上記リーチ状態において、リーチパターンとしては、中図柄列22の図柄70A?70Hが通常変動時と同様に単にスクロールする「ノーマルリーチ」の外に、種々のリーチパターンが設定されている。これらリーチパターンのうち、「ノーマルリーチ」以外のリーチパターンは、いわゆる「スーパーリーチ」と称されるものである。・・・「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待値(大当たり期待値)が高くなるようになっている。・・・
【0102】本実施の形態では、図7(b),(c),(d)及び図8(a),(b)に示すように、「スーパーリーチ」として、キャラクタGCがまといを振り回すとともに、凧の図柄70A?70Iがまといの図柄に切り換えられる「まといリーチ」(図7(b)?(d)参照)、前記キャラクタGCに代えて、別のキャラクタKCが表示されるとともに、背景が境内に切り替わり、凧の図柄70A?70Iが提灯の図柄に切り換えられる「提灯リーチ」(図8(a)参照)、前記キャラクタGCに代えて、さらに別のキャラクタMCが表示されるとともに、中央の図柄(例えば図柄70E)を中心に、回りの図柄が台風のように回転する「台風リーチ」(図8(b)参照)等が設定されている。・・・」

(カ) 「【0106】また、主基板50は、内部乱数カウンタ、大当たり図柄カウンタ、外れリーチ図柄カウンタ、外れ図柄カウンタ等の各カウンタの値を各乱数エリアに格納する。そして、所定のタイミングにおいて対応する保留ランプ24a?24dを消灯させるとともに、保留カウンタの値をデクリメントし、各エリア等に格納されたデータに基づき図柄変動を実行する。
【0107】このとき、主基板50は、当該変動に際し、指令としてのコマンドを特別図柄表示装置20の表示制御基板110をはじめ、ランプ制御基板120、音声制御基板130等へと出力(送信)する。さて、当該コマンドには、(1)変動開始から所定時間後に図柄70A?70Iを確定表示させる旨の時間情報及び各リーチパターンに代表される変動パターンからなるパターン情報、並びに、(2)いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるかという図柄情報が含まれる。ここで、図柄情報としては、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄が含まれ、これらは、上述した内部乱数カウンタ、大当たり図柄カウンタ、外れリーチ図柄カウンタ、外れ図柄カウンタ等に基づいて決定されるものである。」

(キ) 「【0113】さらに、表示制御基板110は、当該コマンドに基づき図柄変動を開始するとともに、変動停止に至るまでの間、前記変動パターンに基づく種々の演出を行う。当該演出としては、例えばリーチ演出が主として挙げられる。
【0114】すなわち、上記コマンドのうち、パターン情報に基づき、表示制御基板110のCPU63は、テーブルを参酌して、上述した各変動パターンの中から所定のパターンを選択決定するとともに、当該決定したパターンに基づく演出を、変動開始から確定表示までの間、別途設定された時間データの秒数分だけ実行する。さらにその後、主基板50側のCPUは、自身が有するタイマに基づき、前記所定時間に応じたタイミングで、表示制御基板110に対し、確定コマンドを出力する。
【0115】一方、表示制御基板110のCPU63は前記一旦停止からさらに所定時間後において(時間情報に基づく変動を完了した時点で)、前記図柄情報に応じた図柄70A?70Iを確定停止表示させる。このとき、結果的に前記出力された確定コマンドに同期して、図柄70A?70Iが確定表示させられることとなる。同様に、ランプ制御基板120、音声制御基板130の各CPUも、前記タイミングにおいて、ランプ演出、音声演出を確定停止させる。
【0116】なお、本実施の形態では、変動パターンに関し、リーチ演出以外の演出に関しても、上記と同様に変動パターン情報に盛り込まれた上で制御が行われる。リーチ演出以外の演出としては、前述したすべり変動をはじめとして、再変動、リーチ予告、スーパーリーチ予告、大当たり予告、本実施の形態特有の「カウントダウン予告」等の演出が挙げられる。・・・」

(ク) 「【0121】ここで、前記図柄変動を行うべく表示制御基板110に対し出力されるコマンドに、「カウントダウン予告」を行う旨の情報が含まれていた場合において、表示制御基板110側で行われる処理内容について詳述する。
・・・
【0124】次に、リーチ状態が発生してから、所定時間の間、図10(b)に示すように、ノーマルリーチと同様の表示が行われる(第1の表示態様に相当)。・・・
【0125】続いて、所定時間経過後、CPU63は、カウントダウン予告を実行するべく次のような制御を行う。すなわち、図10(c)に示すように、それまでキャラクタGCが振り回していたまといMTの回転を停止させるとともに、上部の標識部HSに、所定の数字、例えば本実施の形態では切換の3秒前であることを示唆する「3」という数字(識別標識)を表示させる。
・・・
【0127】続いて、前記「3」の数字の表示から1秒経過した後、図11(a)に示すように、キャラクタGCが振り回していたまといMTの回転を再度停止させるとともに、上部の標識部HSに、「2」という数字(識別標識)を表示させる。これにより、切換の2秒前であることが示唆されることとなる。
【0128】さらに、図11(b)に示すように、キャラクタGCが先ほどとは反対方向を向いた状態で上記と同様にまといMTを振り回す動作表示を行う。続いて、前記「2」の数字の表示から1秒経過した後、図11(c)に示すように、キャラクタGCが振り回していたまといMTの回転を再度停止させるとともに、上部の標識部HSに、「1」という数字(識別標識)を表示させる。これにより、切換の1秒前であることが示唆されることとなる。・・・
【0129】そして、前記「1」の数字の表示から1秒経過した後、図12(a)?(d)のいずれかに示すように、キャラクタGCが振り回していたまといMTの回転を再度停止させるとともに、上部の標識部HSに、予め設定されていた所定の識別標識を表示させる。
・・・
【0131】また、図12(b)に示すように標識部HSに「Go」の文字が表示された場合には、中図柄列22の図柄70A?70Iの変動が継続され、次に、所定の発展型のスーパーリーチによる演出が実行される(第2の表示態様に切り換えられる)。従って、このような示唆(予告)を認知した遊技者、又は切換を認知した遊技者にとっては、それまでよりも大当たり状態発生の期待感が高められることとなる。
・・・
【0135】また、カウントダウン予告によって、前記切換の行われる旨を事前に把握することができ、その切換の所定時間前(3秒前)からその切換タイミングを把握することができる。・・・」

(ケ) 「【0143】(f)示唆を、可変表示装置20以外の外部装置においても併せて行うようにしてもよい。例えば、外部装置がスピーカ9等の音声発生手段である場合には、スピーカから「3」「2」「1」といった具合にかけ声が発生される構成となっていてもよい。さらに、外部装置がランプ等の発光手段である場合には、標識部HSの停止表示に合わせて、ランプがフラッシュさせられる構成となっていてもよい。」

(コ) 図10、11には、表示部20aにおいて、キャラクタGCが持っているまといMTの標識部HSの表示が、時間の経過に伴い「3」「2」「1」と変化する経時的な表示演出が実行されることが図示されている。

以上の記載事項及び図面の図示内容から、以下の認定をすることができる。

(サ) 上記(イ)【0075】には、「主基板50は、主たる制御を司るためのものであって、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備え・・・CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する・・・RAMはCPUによる演算結果を図柄乱数バッファ、図柄乱数エリア、停止図柄エリア等に一時的に記憶する」と記載され、同【0076】には、「RAMは・・・特別遊技状態としての大当たり状態の発生を決定するための乱数カウンタをも備え・・・乱数カウンタは・・・2ms毎に・・・更新され・・・前記乱数カウンタの値が所定値、例えば「7」であった場合に、大当たり状態が発生させられる」と記載されている。
ここで、刊行物1には、当該「乱数カウンタの値が所定値、例えば「7」であった場合に、大当たり状態が発生させられる」ことについて決定する処理をどの手段が実行しているのかは明記されていない。しかしながら、上記(イ)には主基板50が備えるCPUが「各種演算処理を実行する」と記載されていること、及び、乱数値に基づいて大当たり状態を発生させるか否かを決定するといった遊技に関する基本的な処理(演出以外の処理)を主基板のCPUが実行することは当該分野の技術常識であることからすると、当該「乱数カウンタの値が所定値、例えば「7」であった場合に、大当たり状態が発生させられる」ことについて決定する処理を主基板50のCPUが実行していることは明らかである。
また、上記(エ)【0096】には、「遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態」と記載されている。
そうすると、上記(イ)、(エ)には、2ms毎に更新される乱数カウンタの値が所定値であった場合、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態が発生させられることを決定する主基板50のCPUが記載されているということができる。

(シ) 上記(カ)【0106】には、「主基板50は、内部乱数カウンタ・・・等の各カウンタの値を各乱数エリアに格納する。そして、所定のタイミングにおいて・・・図柄変動を実行する」と記載され、同【0107】には、「このとき、主基板50は、当該変動に際し、指令としてのコマンドを特別図柄表示装置20の表示制御基板110をはじめ、ランプ制御基板120、音声制御基板130等へと出力(送信)する・・・当該コマンドには、(1)・・・各リーチパターンに代表される変動パターンからなるパターン情報、並びに、(2)いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるかという図柄情報が含まれる」と記載されている。
また、上記(キ)【0113】には、「表示制御基板110は、当該コマンドに基づき図柄変動を開始するとともに、変動停止に至るまでの間、前記変動パターンに基づく種々の演出を行う・・・当該演出としては、例えばリーチ演出が主として挙げられる」と記載され、同【0114】には、「・・・上記コマンドのうち、パターン情報に基づき、表示制御基板110のCPU63は・・・各変動パターンの中から所定のパターンを選択決定するとともに、当該決定したパターンに基づく演出を・・・実行する」と記載されている。
そうすると、上記(カ)、(キ)には、各リーチパターンに代表される変動パターンからなるパターン情報、並びに、いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるかという図柄情報が含まれるコマンドが主基板50から送信された場合に、各変動パターンの中から、所定のパターンを選択決定する表示制御基板110のCPU63が記載されているということができる。

(ス) 上記(ウ)【0092】には、「特別図柄表示装置20の表示部20aには・・・背景画像が表示され、その前側に位置するように、各図柄列21?23が表示される」と記載され、同【0094】には、「各々の図柄列21?23においては、表示される図柄70A?70H,70Iが・・・変動表示され・・・左図柄列21の側方には・・・キャラクタGCが表示される」と記載され、同【0095】には、「変動表示される各図柄列21?23の各図柄70A?70Iは、所定時間経過後・・・大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で・・・停止表示される」と記載されている。
そうすると、上記(ウ)には、特別図柄表示装置20の表示部20aに表示される画像として、背景画像が表示され、その前側に位置する各図柄列21?23において図柄70A?70Iが変動表示され、所定時間経過後、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で停止表示される画像(ここでは便宜上「画像1」という。)が存在することが記載されている。
また、上記(ウ)【0094】には、「左図柄列21の側方には・・・キャラクタGCが表示される」と記載され、上記(オ)【0101】には、「リーチパターンとして・・・「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待値・・・が高くなる」と記載され、同【0102】には、「「スーパーリーチ」として、キャラクタGCがまといを振り回す・・・「まといリーチ」・・・前記キャラクタGCに代えて、別のキャラクタKCが表示される・・・「提灯リーチ」・・・前記キャラクタGCに代えて、さらに別のキャラクタMCが表示される・・・「台風リーチ」・・・が設定されている」と記載されている。
そうすると、上記(ウ)、(オ)には、特別図柄表示装置20の表示部20aに表示される画像として、左図柄列21の側方に、大当たり状態が発生する期待値が高くなるスーパーリーチの際にまといを振り回すキャラクタGC、キャラクタKC又はキャラクタMCが表示される画像(ここでは便宜上「画像2」という。)が存在することが記載されている。
そして、当該スーパーリーチのリーチパターンは、上記画像1と上記画像2が組み合わされて構成される画像による変動パターンであることは明らかである。
したがって、上記(ウ)、(オ)には、背景画像が表示され、その前側に位置する各図柄列21?23において図柄70A?70Iが変動表示され、所定時間経過後、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で停止表示される画像、及び、左図柄列21の側方に、大当たり状態が発生する期待値が高くなるスーパーリーチの際にまといを振り回すキャラクタGC、キャラクタKC又はキャラクタMCが表示される画像、が組み合わされて構成される画像によるスーパーリーチのリーチパターンを含む変動パターンが存在することが記載されているということができる。

(セ) 上記(シ)、(ス)より、刊行物1には、
各リーチパターンに代表される変動パターンからなるパターン情報、並びに、いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるかという図柄情報が含まれるコマンドが主基板50から送信された場合に、
背景画像が表示され、その前側に位置する各図柄列21?23において図柄70A?70Iが変動表示され、所定時間経過後、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で停止表示される画像、及び、左図柄列21の側方に、大当たり状態が発生する期待値が高くなるスーパーリーチの際にまといを振り回すキャラクタGC、キャラクタKC又はキャラクタMCが表示される画像、が組み合わされて構成される画像によるスーパーリーチのリーチパターンを含む
各変動パターンの中から、所定のパターンを選択決定する表示制御基板110のCPU63
が記載されているということができる。

(ソ) 上記(ク)【0124】には、「リーチ状態が発生してから、所定時間の間、図10(b)に示すように、ノーマルリーチと同様の表示が行われ」と記載され、同【0125】には、「続いて、所定時間経過後、CPU63は、カウントダウン予告を実行するべく・・・図10(c)に示すように・・・まといMTの・・・標識部HSに・・・切換の3秒前であることを示唆する「3」という数字(識別標識)を表示させる」と記載されており、当該「カウントダウン予告」は「リーチ状態」において実行されるということができる。
また、同【0125】?【0131】には、「CPU63は、カウントダウン予告を実行するべく・・・まといMTの・・・標識部HSに・・・切換の3秒前であることを示唆する「3」という数字(識別標識)を表示させ」、「前記「3」の数字の表示から1秒経過した後・・・標識部HSに、「2」という数字(識別標識)を表示させ・・・切換の2秒前であることが示唆され」、「続いて、前記「2」の数字の表示から1秒経過した後・・・標識部HSに、「1」という数字(識別標識)を表示させ・・・切換の1秒前であることが示唆され」、「前記「1」の数字の表示から1秒経過した後・・・標識部HSに、予め設定されていた所定の識別標識を表示させ」、「標識部HSに「Go」の文字が表示された場合には・・・所定の発展型のスーパーリーチによる演出が実行される」と記載されている。
ここで、カウントダウン予告の後に、「所定の発展型のスーパーリーチによる演出が実行される」ということは、当該「スーパーリーチによる演出が実行される」ことが、カウントダウン予告の「対象」として「予め設定」されているということができる。
また、上記(オ)【0102】には、「「スーパーリーチ」として・・・凧の図柄70A?70Iがまといの図柄に切り換えられる「まといリーチ」・・・背景が境内に切り替わり、凧の図柄70A?70Iが提灯の図柄に切り換えられる「提灯リーチ」・・・中央の図柄・・・を中心に、回りの図柄が台風のように回転する「台風リーチ」・・・が設定されている」と記載されており、スーパーリーチにおいて、背景又は図柄70A?70Iが特定の画像態様になることが記載されている。
さらに、上記(ス)に示したとおり、上記(オ)【0101】には、「「スーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期待値・・・が高くなる」と記載され、上記(シ)に示したとおり、上記(キ)【0114】には、「表示制御基板110のCPU63」と記載されている。
そうすると、上記(オ)、(キ)、(ク)には、
表示制御基板110のCPU63は、
リーチ状態において、大当たり状態が発生する期待値が高くなり、背景又は図柄70A?70Iが特定の画像態様になる所定の発展型のスーパーリーチによる演出が実行されることをカウントダウン予告の対象として予め設定する
ことが記載されているということができる。

(タ) 上記(キ)【0116】には、「変動パターンに関し、リーチ演出以外の演出に関しても、・・・変動パターン情報に盛り込まれた上で制御が行われ・・・リーチ演出以外の演出として・・・カウントダウン予告・・・が挙げられる」と記載され、上記(シ)に示したとおり、上記(キ)【0114】には、「表示制御基板110のCPU63は・・・各変動パターンの中から所定のパターンを選択決定するとともに、当該決定したパターンに基づく演出を・・・実行する」と記載されている。
ここで、当該「変動パターン情報」にカウントダウン予告に関する情報が盛り込まれていれば、表示制御基板110のCPU63は、カウントダウン予告の演出を実行する所定の変動パターンを選択決定し、その場合に、当該決定した変動パターンに基づくカウントダウン予告の演出を実行することは明らかである。
また、上記(ク)【0135】には、「カウントダウン予告によって・・・切換の所定時間前(3秒前)からその切換タイミングを把握することができる」と記載されており、カウントダウン予告の演出は、スーパーリーチへの切換の所定時間前からその切換タイミングまで実行されることが記載されている。
そうすると、上記(キ)、(ク)には、
表示制御基板110のCPU63は、
カウントダウン予告の演出を実行する所定の変動パターンを選択決定した場合に、スーパーリーチへの切換の所定時間前からその切換タイミングまでカウントダウン予告の演出を実行する
ことが記載されているということができる。

(チ) 上記(コ)に示したとおり、図10、11には、表示部20aにおいて、キャラクタGCが持っているまといMTの標識部HSの表示が、時間の経過に伴い「3」「2」「1」と変化する経時的な表示演出が実行されることが図示されている。
また、上記(ケ)【0143】には、「示唆を、可変表示装置20以外の外部装置においても併せて行うようにしてもよい。例えば、外部装置がスピーカ9等の音声発生手段である場合には、スピーカから「3」「2」「1」といった具合にかけ声が発生される構成となっていてもよい。さらに、外部装置がランプ等の発光手段である場合には、標識部HSの停止表示に合わせて、ランプがフラッシュさせられる構成となっていてもよい」と記載されている。
ここで、当該「示唆」とは、上記(ク)【0125】?【0131】に記載された、カウントダウン予告の演出による「示唆」を意味するといえる。
そうすると、上記(ケ)、(コ)には、カウントダウン予告の演出として、可変表示装置20の表示部20aにおけるカウントダウン予告に併せて、スピーカ9等の音声発生手段から発生されるかけ声によって「3」「2」「1」といった具合に報知し、さらに、ランプ等の発光手段のフラッシュによって標識部HSの停止表示に合わせて報知することが記載されている。

以上の記載事項、図面の図示内容及び認定事項から、刊行物1には、次の発明が記載されていると認められる(以下、「引用発明」という。a?fは引用発明を分説するため当審で付した。)。
「a 2ms毎に更新される乱数カウンタの値が所定値であった場合、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態が発生させられることを決定する主基板50のCPUと(認定事項(サ))、
b 各リーチパターンに代表される変動パターンからなるパターン情報、並びに、いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるかという図柄情報が含まれるコマンドが主基板50から送信された場合に、背景画像が表示され、その前側に位置する各図柄列21?23において図柄70A?70Iが変動表示され、所定時間経過後、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で停止表示される画像、及び、左図柄列21の側方に、大当たり状態が発生する期待値が高くなるスーパーリーチの際にまといを振り回すキャラクタGC、キャラクタKC又はキャラクタMCが表示される画像、が組み合わされて構成される画像によるスーパーリーチのリーチパターンを含む各変動パターンの中から、所定のパターンを選択決定する表示制御基板110のCPU63と(認定事項(セ))、
c 各図柄列21?23の図柄変動表示が表示部20aで行われる特別図柄表示装置20と(【0069】)、を備え、
d 表示制御基板110のCPU63は、
リーチ状態において、大当たり状態が発生する期待値が高くなり、背景又は図柄70A?70Iが特定の画像態様になる所定の発展型のスーパーリーチによる演出が実行されることをカウントダウン予告の対象として予め設定し(認定事項(ソ))、
e カウントダウン予告の演出を実行する所定の変動パターンを選択決定した場合に、スーパーリーチへの切換の所定時間前からその切換タイミングまでカウントダウン予告の演出を実行し(認定事項(タ))、
f カウントダウン予告の演出として、可変表示装置20の表示部20aにおけるカウントダウン予告に併せて、スピーカ9等の音声発生手段から発生されるかけ声によって「3」「2」「1」といった具合に報知し、さらに、ランプ等の発光手段のフラッシュによって標識部HSの停止表示に合わせて報知する(認定事項(チ))パチンコ機1(【0061】)。」

(2) 刊行物2
当審の拒絶理由で引用された刊行物2には、次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

「【0017】・・・リーチ状態であることを示すリーチ図柄配列(本発明の所定の表示態様に対応している)が形成されることを予告するリーチ予告を行う場合は、図柄表示列110,130,150が変動を停止して図柄が確定するまでに、リーチ予告のカウントダウン、リーチ演出等を行う。リーチ予告のカウントダウンは、画面20aにリーチ予告が表示されるタイミングを報知するものであり、具体的には、図4に示すように、例えば画面20aの右下位置にカウントダウン用図柄80(本発明の報知手段に対応している)を表示し、この時点からカウントダウン用図柄80によるカウントダウンが開始される。第1実施の形態では、報知開始時に最初に表示されるカウントダウン用図柄80は「5」であり、この値がリーチ予告が表示されるまでの所要時間となる。この場合は、時間経過に伴って、「5」→「4」→「3」…の順でカウントダウン用図柄80の値が減少していき、カウントダウン用図柄80が「0」になるまでカウントダウンは継続される。そして、図5に示すように、カウントダウン用図柄80が「0」になりカウントダウンが終了すると、これに合わせてリーチ図柄配列が形成されることを予告するリーチ予告が行われる。
【0018】このリーチ予告では、例えば、画面20aにリーチ予告を演出するキャラクター82(第1実施の形態では船の図柄)が予め読み込まれた乱数に基づいて表示される。図14に示すように、キャラクター82は、例えば飛行機、船、車の3種類の図柄があり、この中から選択され表示されるキャラクター82の種類は、カウントダウン開始時のカウントダウン用図柄80の種類に対応している。・・・
【0019】そして、リーチ予告の後、左図柄表示列110、次いで右図柄表示列150が変動を停止して、予め読み込まれた乱数に基づいてリーチ図柄配列(リーチ状態)が形成される。・・・
【0020】リーチ図柄配列が形成されると、キャラクター82に対応したリーチ演出用図柄84によってリーチ演出が行われる。このリーチ演出用図柄84は、図14に示すように、例えば空、海、陸の3種類の背景があり、この中から選択され表示されるリーチ演出用図柄84の種類は、キャラクター82の種類に対応している。第1実施の形態では、キャラクター82が船の図柄であり、したがってこれに対応した海の背景がリーチ演出用図柄84となる。なお、リーチ演出中は、画面20aに海を背景とした船の動画が表示される。」

5 対比
本願発明と引用発明とを対比する(対比の見出しとしての(a)?(f)は引用発明の分説構成と対応させた。)。

(a) 引用発明において「乱数カウンタ」は「2ms毎に更新される」ものであるから、その値は2ms毎に変化することは明らかである。
そうすると、「乱数カウンタの値が所定値」であった場合に「大当たり状態が発生させられる」ことを決定するということは、2ms毎に変化する乱数カウンタの値が所定値と一致するか否かを判断すること、つまり乱数カウンタを用いて「抽選」を行うことにより「大当たり状態が発生させられる」か否かを決定しているということができる。
また、引用発明において「遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態が発生させられる」ことは、本願発明において「遊技者に遊技利益を付与する」ことに相当することは明らかである。
したがって、引用発明における「2ms毎に更新される乱数カウンタの値が所定値であった場合、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態が発生させられることを決定する主基板50のCPU」は、本願発明における「遊技者に遊技利益を付与するか否かを抽選により決定する抽選手段」に相当する。

(b) 引用発明の構成bについて、以下(b1)?(b3)に分けて検討する。

(b1) 引用発明において「いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるかという図柄情報が含まれるコマンドが主基板50から送信された場合」には、既に主基板50のCPUにおいて、「いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるか」、つまり、大当たり図柄で確定表示させるかなどが決められており、大当たり状態が発生させられるか否かが決定されていることは明らかである。
そして、上記(a)に示したとおり引用発明の「主基板50のCPU」は、本願発明の「抽選手段」に相当し、また、引用発明において、当該「主基板50のCPU」が大当たり状態が発生させられるか否かを決定しているということは、本願発明において、「抽選手段」が「抽選結果を導出」しているということができる。
そうすると、引用発明における「各リーチパターンに代表される変動パターンからなるパターン情報、並びに、いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるかという図柄情報が含まれるコマンドが主基板50から送信された場合」は、本願発明における「前記抽選手段によって抽選結果が導出された場合」に相当する。

(b2) 引用発明における「図柄70A?70I」、「前側」に「変動表示」されることは、それぞれ、本願発明における「演出図柄」、「重畳して変動表示される」ことに相当するから、引用発明において「背景画像が表示され、その前側に位置する各図柄列21?23において図柄70A?70Iが変動表示され」ることは、本願発明において「背景画像に演出図柄が重畳して変動表示される」ことに相当する。
また、引用発明において「図柄70A?70Iが変動表示され、所定時間経過後、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で停止表示される」ことは、所定の画像態様によって当該変動表示及び停止表示を行い、大当たりか否かなどを報知している、つまり抽選結果を報知していることが明らかであるから、本願発明において「所定の画像態様によって変動演出を行い、該変動演出およびその後停止表示された演出図柄によって前記抽選結果を報知する」ことに相当し、このとき引用発明において表示される当該背景画像及び図柄70A?70Iによる「画像」は、本願発明の「主表示画像」に相当する。
さらに、引用発明において「左図柄列21の側方に、大当たり状態が発生する期待値が高くなるスーパーリーチの際にまといを振り回すキャラクタGC、キャラクタKC又はキャラクタMCが表示される」ことは、当該キャラクタが背景画像に重畳もしくは挿入表示されていることは明らかであり、スーパーリーチであること、つまり大当たり状態が発生する期待値が高い状態であることを示唆していることも明らかであるから、本願発明において「当該主表示画像に重畳もしくは挿入表示される画像態様にて当該抽選結果を示唆する」ことに相当し、このとき引用発明において表示される当該キャラクタによる「画像」は、本願発明の「1または複数種類の予告演出画像」に相当する。
そうすると、引用発明における「背景画像が表示され、その前側に位置する各図柄列21?23において図柄70A?70Iが変動表示され、所定時間経過後、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で停止表示される画像」及び「左図柄列21の側方に、大当たり状態が発生する期待値が高くなるスーパーリーチの際にまといを振り回すキャラクタGC、キャラクタKC又はキャラクタMCが表示される画像」が「組み合わされて構成される画像」は、本願発明における「背景画像に演出図柄が重畳して変動表示されるとともに所定の画像態様によって変動演出を行い、該変動演出およびその後停止表示された演出図柄によって前記抽選結果を報知する主表示画像」および「当該主表示画像に重畳もしくは挿入表示される画像態様にて当該抽選結果を示唆する1または複数種類の予告演出画像」が「組み合わされて構成される変動表示画像」に相当する。

(b3) 引用発明において、「スーパーリーチのリーチパターンを含む各変動パターンの中から、所定のパターンを選択決定する」ことは、変動パターンを選択決定することで変動表示の際の画像の態様を決定していることが明らかであるから、本願発明において「変動表示画像の態様を決定する」ことに相当する。
そうすると、引用発明における「スーパーリーチのリーチパターンを含む各変動パターンの中から、所定のパターンを選択決定する表示制御基板110のCPU63」は、本願発明における「変動表示画像の態様を決定する変動表示画像決定手段」に相当する。

したがって、引用発明における「各リーチパターンに代表される変動パターンからなるパターン情報、並びに、いかなる図柄70A?70Iで確定表示させるかという図柄情報が含まれるコマンドが主基板50から送信された場合に、背景画像が表示され、その前側に位置する各図柄列21?23において図柄70A?70Iが変動表示され、所定時間経過後、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択された上で停止表示される画像、及び、左図柄列21の側方に、大当たり状態が発生する期待値が高くなるスーパーリーチの際にまといを振り回すキャラクタGC、キャラクタKC又はキャラクタMCが表示される画像、が組み合わされて構成される画像によるスーパーリーチのリーチパターンを含む各変動パターンの中から、所定のパターンを選択決定する表示制御基板110のCPU63」は、本願発明における「前記抽選手段によって抽選結果が導出された場合に、背景画像に演出図柄が重畳して変動表示されるとともに所定の画像態様によって変動演出を行い、該変動演出およびその後停止表示された演出図柄によって前記抽選結果を報知する主表示画像、および、当該主表示画像に重畳もしくは挿入表示される画像態様にて当該抽選結果を示唆する1または複数種類の予告演出画像が組み合わされて構成される変動表示画像の態様を決定する変動表示画像決定手段」に相当する。

(c) 引用発明における「各図柄列21?23の図柄変動表示」は、構成bの「表示制御基板110のCPU63」によって決定された所定の変動パターンによって表示される画像、つまり「変動表示画像」であることは明らかである。
ここで、上記(b3)に示したとおり、引用発明の「表示制御基板110のCPU63」は、本願発明の「変動表示画像決定手段」に相当する。
そうすると、引用発明における「各図柄列21?23の図柄変動表示」は、本願発明における「前記変動表示画像決定手段によって決定された変動表示画像」に相当する。
そして、引用発明における「表示部20a」、「特別図柄表示装置20」は、それぞれ、本願発明における「画像表示部」、「画像表示手段」に相当する。
したがって、引用発明における「各図柄列21?23の図柄変動表示が表示部20aで行われる特別図柄表示装置20」は、本願発明における「前記変動表示画像決定手段によって決定された変動表示画像を画像表示部に表示する画像表示手段」に相当する。

(d) 引用発明における「リーチ状態」は、背景及び図柄70A?70Iからなる画像、つまり「主表示画像」において、変動演出の際の図柄がリーチ態様となっている状態であることが明らかであるから、本願発明における「前記主表示画像における前記変動演出として前記演出図柄がリーチ態様となっている状態」に相当する。
また、引用発明において「大当たり状態が発生する期待値が高くな」るということは、「遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高」くなっていることであることは明らかである。
さらに、引用発明において「背景又は図柄70A?70Iが特定の画像態様になる所定の発展型のスーパーリーチによる演出」は、その記載のとおり「特定の画像態様」によるものであるから、当該「スーパーリーチによる演出」が実行されることをカウントダウン予告の「対象」として「予め設定」するということは、「背景又は図柄70A?70I」、つまり「主表示画像」における「特定の画像態様」を「対象画像」として「予め設定」しているということができる。
そうすると、引用発明において「リーチ状態において、大当たり状態が発生する期待値が高くなり、背景又は図柄70A?70Iが特定の画像態様になる所定の発展型のスーパーリーチによる演出が実行されることを」「対象として予め設定」しているということは、本願発明において「前記主表示画像における前記変動演出として前記演出図柄がリーチ態様となっている状態で実行されると、遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記主表示画像における特定の画像態様」(構成Dの「および」の前の部分)が「対象画像として予め設定されて」いることに相当する。
したがって、引用発明において「リーチ状態において、大当たり状態が発生する期待値が高くなり、背景又は図柄70A?70Iが特定の画像態様になる所定の発展型のスーパーリーチによる演出が実行されることをカウントダウン予告の対象として予め設定」することと、本願発明において「少なくとも前記主表示画像における前記変動演出として前記演出図柄がリーチ態様となっている状態で実行されると、遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記主表示画像における特定の画像態様、および、前記予告演出画像として前記演出図柄がリーチ態様となる前の状態で表示されると、該予告演出画像が重畳もしくは挿入表示された前記主表示画像において遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記予告演出画像における特定の画像態様が対象画像として予め設定されて」いることは、「少なくとも前記主表示画像における前記変動演出として前記演出図柄がリーチ態様となっている状態で実行されると、遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記主表示画像における特定の画像態様」(構成Dの「および」の前の部分)が「対象画像として予め設定されて」いる点で共通する。

(e) 引用発明において「表示制御基板110のCPU63」によって、「カウントダウン予告の演出を実行する所定の変動パターンを選択決定した場合」は、上記(d)に示したとおり、スーパーリーチにおける「特定の画像態様」、つまり「前記対象画像」が含まれた変動表示画像の態様が決定されていることは明らかであるから、本願発明において「前記変動表示画像決定手段によって、前記対象画像が含まれた前記変動表示画像の態様が決定された場合」に相当する。
また、引用発明においては、「スーパーリーチへの切換」によって、「特定の画像態様」、つまり「対象画像」の表示が開始されること、及び、「カウントダウン予告」によって、スーパーリーチへの「切換タイミングまで」、つまり「特定の画像態様」の表示が開始されるまで、の残り時間を所定の報知演出にて報知していることが明らかである。
そうすると、引用発明において「カウントダウン予告の演出を実行する所定の変動パターンを選択決定した場合に、スーパーリーチへの切換の所定時間前からその切換タイミングまでカウントダウン予告の演出を実行」することは、本願発明において「前記変動表示画像決定手段によって、前記対象画像が含まれた前記変動表示画像の態様が決定された場合に、当該対象画像の表示開始の所定時間前から、前記主表示画像における特定の画像態様」(構成Eの「および」の前の部分)の「表示が開始されるまでの残り時間を所定の報知演出にて報知し得る」ことに含まれるということができる。
したがって、引用発明における「カウントダウン予告の演出を実行する所定の変動パターンを選択決定した場合に、スーパーリーチへの切換の所定時間前からその切換タイミングまでカウントダウン予告の演出を実行」する「表示制御基板110のCPU63」と、本願発明おける「前記変動表示画像決定手段によって、前記対象画像が含まれた前記変動表示画像の態様が決定された場合に、当該対象画像の表示開始の所定時間前から、前記主表示画像における特定の画像態様、および、前記予告演出画像における特定の画像態様、の少なくとも一方の表示が開始されるまでの残り時間を所定の報知演出にて報知し得る報知演出実行手段」は、「前記変動表示画像決定手段によって、前記対象画像が含まれた前記変動表示画像の態様が決定された場合に、当該対象画像の表示開始の所定時間前から、前記主表示画像における特定の画像態様(構成Eの「および」の前の部分)の「表示が開始されるまでの残り時間を所定の報知演出にて報知し得る報知演出実行手段」である点で共通する。

(f) 引用発明における「カウントダウン予告の演出」、「可変表示装置20の表示部20aにおけるカウントダウン予告」、「スピーカ9等の音声発生手段から発生されるかけ声によって「3」「2」「1」といった具合に報知」する演出、「パチンコ機1」は、それぞれ、本願発明における「前記所定の報知演出」、「前記画像表示部において前記残り時間を表す表示が該残り時間の経過に伴い変化していく経時的な表示演出」、「音声出力部から出力される音声によって該残り時間を報知する音声演出」、「遊技機」に相当する。
また、引用発明における「ランプ等の発光手段のフラッシュによって標識部HSの停止表示に合わせて報知する」演出は、「画像表示部とは別に設けられた発光表示部」を「点灯させる」ことによって、カウントダウン予告の「残り時間」について報知する「発光演出」であるということができる。
したがって、引用発明における「カウントダウン予告の演出として、可変表示装置20の表示部20aにおけるカウントダウン予告に併せて、スピーカ9等の音声発生手段から発生されるかけ声によって「3」「2」「1」といった具合に報知し、さらに、ランプ等の発光手段のフラッシュによって標識部HSの停止表示に合わせて報知するパチンコ機1」と、本願発明における「前記報知演出実行手段は、前記所定の報知演出を、少なくとも、前記画像表示部において前記残り時間を表す表示が該残り時間の経過に伴い変化していく経時的な表示演出、音声出力部から出力される音声によって該残り時間を報知する音声演出、もしくは、該画像表示部とは別に設けられた発光表示部を順次点灯または消灯させることによって該残り時間を報知する発光演出、のいずれか一つによって実行し得ることを特徴とする遊技機」とは、「前記報知演出実行手段は、前記所定の報知演出を、少なくとも、前記画像表示部において前記残り時間を表す表示が該残り時間の経過に伴い変化していく経時的な表示演出、音声出力部から出力される音声によって該残り時間を報知する音声演出、もしくは、該画像表示部とは別に設けられた発光表示部を点灯させることによって該残り時間を報知する発光演出、のいずれか一つによって実行し得る遊技機」である点で共通する。

以上の検討より、本願発明と引用発明とは、
「A 遊技者に遊技利益を付与するか否かを抽選により決定する抽選手段と、
B 前記抽選手段によって抽選結果が導出された場合に、背景画像に演出図柄が重畳して変動表示されるとともに所定の画像態様によって変動演出を行い、該変動演出およびその後停止表示された演出図柄によって前記抽選結果を報知する主表示画像、および、当該主表示画像に重畳もしくは挿入表示される画像態様にて当該抽選結果を示唆する1または複数種類の予告演出画像が組み合わされて構成される変動表示画像の態様を決定する変動表示画像決定手段と、
C 前記変動表示画像決定手段によって決定された変動表示画像を画像表示部に表示する画像表示手段と、を備え、
D’ 少なくとも前記主表示画像における前記変動演出として前記演出図柄がリーチ態様となっている状態で実行されると、遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記主表示画像における特定の画像態様、が対象画像として予め設定されており、
E’ 前記変動表示画像決定手段によって、前記対象画像が含まれた前記変動表示画像の態様が決定された場合に、当該対象画像の表示開始の所定時間前から、前記主表示画像における特定の画像態様の表示が開始されるまでの残り時間を所定の報知演出にて報知し得る報知演出実行手段と、を備え、
F’ 前記報知演出実行手段は、
前記所定の報知演出を、少なくとも、前記画像表示部において前記残り時間を表す表示が該残り時間の経過に伴い変化していく経時的な表示演出、音声出力部から出力される音声によって該残り時間を報知する音声演出、もしくは、該画像表示部とは別に設けられた発光表示部を点灯させることによって該残り時間を報知する発光演出、のいずれか一つによって実行し得ることを特徴とする遊技機。」
の点で一致し、以下の点で相違する。

[相違点1]:「報知演出実行手段」による報知の「対象画像」に関して、本願発明では「前記予告演出画像として前記演出図柄がリーチ態様となる前の状態で表示されると、該予告演出画像が重畳もしくは挿入表示された前記主表示画像において遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記予告演出画像における特定の画像態様」(構成Dの「および」の後の部分)が対象画像として予め設定され、「報知演出実行手段」は「前記予告演出画像における特定の画像態様」(構成Eの「および」の後の部分)の表示が開始されるまでの残り時間を所定の報知演出にて報知するのに対し、引用発明ではそのような「対象画像」が予め設定されておらず、そのような「対象画像」の表示が開始されるまでの報知も行われない点。(D’、E’)

[相違点2]:「報知演出実行手段」による「発光演出」に関して、本願発明では発光表示部を「順次点灯または消灯させる」ことによって該残り時間を報知するのに対し、引用発明では「順次点灯または消灯させ」ていない点。(F’)

6 判断
(1) 相違点1について
刊行物2には、【0017】に「リーチ状態であることを示すリーチ図柄配列・・・が形成されることを予告するリーチ予告を行う場合は・・・リーチ予告のカウントダウン・・・を行う。リーチ予告のカウントダウンは、画面20aにリーチ予告が表示されるタイミングを報知するものであり・・・例えば画面20aの右下位置にカウントダウン用図柄80・・・を表示し、この時点からカウントダウン用図柄80によるカウントダウンが開始され・・・カウントダウン用図柄80が「0」になりカウントダウンが終了すると、これに合わせてリーチ図柄配列が形成されることを予告するリーチ予告が行われる」と記載され、【0018】に「このリーチ予告では、例えば、画面20aにリーチ予告を演出するキャラクター82・・・が・・・表示される。・・・キャラクター82は、例えば飛行機、船、車の3種類の図柄があり」と記載され、【0019】に「リーチ予告の後・・・リーチ図柄配列(リーチ状態)が形成される」と記載されている。
ここで、刊行物2に記載された「リーチ予告を演出するキャラクター82」は、「予告」を「演出」する画像であるから「予告演出画像」であるといえるし、「リーチ図柄配列(リーチ状態)が形成される」前の状態で表示されるから、「演出図柄がリーチ態様となる前の状態で表示される」「予告演出画像」であるといえる。

また、刊行物2には、【0020】に「リーチ図柄配列が形成されると・・・リーチ演出が行われ・・・キャラクター82が船の図柄で・・・リーチ演出中は、画面20aに海を背景とした船の動画が表示される」と記載されている。
ここで、当該「キャラクター82」が背景及び演出図柄からなる主表示画像に重畳もしくは挿入表示されていることも明らかであるから、刊行物2に記載された事項では、リーチ状態において、当該「キャラクター82」が重畳もしくは挿入表示された主表示画像が表示されるということができる。
そして、リーチ状態になると、遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性(大当たり状態になる可能性)が相対的に高まることは、当該分野の技術常識である。
そうすると、刊行物2に記載された事項において、「リーチ予告を演出するキャラクター82」が表示され、カウントダウンが終了すると、リーチ状態になるということは、当該「キャラクター82」が表示されると、リーチ状態になって、当該「キャラクター82」が重畳もしくは挿入表示された主表示画像において遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まるということができる。

さらに、刊行物2に記載された事項において、「カウントダウンが終了すると」「リーチ予告を演出するキャラクター82」が「飛行機、船、車の3種類の図柄」で表示されるということは、当該「キャラクター82」の「飛行機、船、車の3種類の図柄」という特定の画像態様がカウントダウンの「対象画像」として予め設定されているということができる。

したがって、刊行物2には、予告演出画像として演出図柄がリーチ態様となる前の状態で表示されると、該予告演出画像が重畳もしくは挿入表示された主表示画像において遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記予告演出画像における特定の画像態様がカウントダウンの対象画像として予め設定されていることが記載されているということができる。

そして、引用発明と刊行物2に記載された事項は、図柄の変動表示演出を行う際に、遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる特定の画像態様の画像を表示させる点、当該特定の画像態様の画像を対象画像として、カウントダウンによる予告を行う点、及び、そうすることで遊技者の期待感を高めることを目的とする点で共通する。
よって、引用発明において図柄の変動表示演出を行う際に、刊行物2に記載された事項を適用し、予告演出画像として演出図柄がリーチ態様となる前の状態で表示されると、該予告演出画像が重畳もしくは挿入表示された主表示画像において遊技者に遊技利益を付与する抽選結果が導出される可能性が相対的に高まる前記予告演出画像における特定の画像態様についても、カウントダウン予告の対象画像として予め設定することで、リーチ予告の予告演出画像に関してもカウントダウン予告を行うようにして、上記相違点1に係る本願発明の構成とすることは、当業者であれば容易になし得たことである。

(2) 相違点2について
所定の残り時間を報知するために、発光表示部を順次点灯または消灯させることは、本願の出願前に周知、慣用の技術であって(例えば、特開2004-166906号公報の【0046】、【0065】?【0067】には、ランプ122、123は、ポート150?159の点灯態様により大入賞口142の開放時間を遊技者に対して報知するようになっており、大入賞口142の開放時間とポート150?159の点灯態様との対応関係が設定されている「ランプ演出テーブル1」においては、ポート150?159を「順次消灯」するように設定され、また、「ランプ演出テーブル2」においては、ポート150?159を「順次点灯」するように設定されていることが記載されている。また、例えば、特開2001-327673号公報の【0126】には、レベルメータ表示器143の表示灯144が「順次に点灯」していくことで、特別遊技の終了までの残り時間が遊技者に報知されることが記載されている。さらに、例えば、特開平7-112059号公報の【0011】には、球移送体11の回転時期を表示するため、タイマー表示手段19のLED20a?20eを「順に点灯と消灯を繰り返して移動」させることが記載されている。)、引用発明においてカウントダウン予告の演出を実行する際の残り時間を報知するために、当該周知、慣用の技術に基づいて発光表示部を順次点灯または消灯させるように構成して、上記相違点2に係る本願発明の構成とすることは、当業者であれば適宜なし得たことである。

(3) 請求人の主張及び本願発明が奏する効果について
本願発明について、請求人は、平成29年6月12日付けの意見書の「3.本願発明と刊行物に記載された発明との対比」において、「・・・刊行物1においては、確かにキャラクタGCが保持するまといの標識部にてカウントダウン表示(カウントダウン予告)をしていると思しき記載が見受けられますが、この予告の対象となっているのは図柄の停止タイミング、もしくは、スーパーリーチへの発展タイミング等のリーチ態様後の所定タイミングを対象としたものであり、リーチ態様となる前に行われる予告演出を対象としたものではありません。つまり、刊行物1には、本願発明のように、「リーチ態様となっている状態で実行される・・・主表示画像における特定の画像態様」ばかりでなく「リーチ態様となる前の状態で表示される・・・予告演出画像における特定の画像態様」をもタイマ演出の対象とし、これらの対象についてタイマ演出を実行し得るように構成したことは記載も示唆もなされておりません」、「また、刊行物2においても、リーチ演出が開始されるまでのタイミングや大当たりとなるタイミングをカウントダウンしていると思しき記載は見受けられますが、刊行物1と同様、本願発明のように、「リーチ態様となっている状態で実行される・・・主表示画像における特定の画像態様」ばかりでなく「リーチ態様となる前の状態で表示される・・・予告演出画像における特定の画像態様」をもタイマ演出の対象としたものではありません」と主張する。
しかしながら、請求人が主張する「「リーチ態様となる前の状態で表示される・・・予告演出画像における特定の画像態様」をもタイマ演出の対象とし、これらの対象についてタイマ演出を実行し得る」構成、つまり本願発明の構成Dの後半部分に係る構成は、上記相違点1に係る構成であって、上記(1)に示したとおり、引用発明及び刊行物2に記載された事項から、当業者であれば容易になし得たものである。
また、上記相違点1、2によって本願発明が奏する効果は、当業者が引用発明及び刊行物2に記載された事項から予測し得る程度のものであって、格別のものではない。
したがって、請求人の主張は採用することができない。

7 まとめ
以上のように、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができない。
したがって、本願は拒絶すべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2017-07-20 
結審通知日 2017-07-25 
審決日 2017-08-14 
出願番号 特願2012-67821(P2012-67821)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 渡辺 剛史  
特許庁審判長 瀬津 太朗
特許庁審判官 石原 徹弥
藤田 年彦
発明の名称 遊技機  
代理人 特許業務法人青海特許事務所  

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