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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G06F
管理番号 1333805
審判番号 不服2016-5334  
総通号数 216 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2017-12-28 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-04-11 
確定日 2017-10-17 
事件の表示 特願2010-149074「非汎用装置のための汎用連結性」拒絶査定不服審判事件〔平成23年 3月24日出願公開、特開2011- 60271〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯・本願発明
本願は、平成22年6月30日(パリ条約による優先権主張2009年7月1日、米国、2010年6月29日、米国)の出願であって、平成26年4月8日付けで拒絶理由通知がなされ、同年10月10日付けで手続補正がなされ、平成27年2月12日付けで拒絶理由通知がなされ、同年5月18日付けで意見書が提出されたが、同年12月7日付けで拒絶査定がなされ、これに対し、平成28年4月11日付けで拒絶査定不服審判の請求がされるとともに、同時に手続補正がなされ、同年12月1日付けで当審で拒絶理由通知がなされ、平成29年5月2日付けで手続補正がなされたものである。
そして、本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明は、平成29年5月2日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。(以下、「本願発明」という。)

「【請求項1】
第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルに各々が接続される、少なくとも1つのデータ収集デバイスであって、少なくとも1つのデータ収集デバイスが、少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能を有し、少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能が使用不能であることを特徴とする少なくとも1つのデータ収集デバイスと、
無線の第2の通信チャネルを介して各々のデータ収集デバイスに接続される中央連結ポイントと、
を有し、
前記中央連結ポイントが、前記無線の第2の通信チャネルを介して少なくとも1つのデータ収集デバイスをリモートで管理し、
少なくとも1つのデータ収集デバイスの少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能が必要であるとき、少なくとも1つのデータ収集デバイスが、前記第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルと同時に通信している間、前記中央連結ポイントが、前記無線の第2の通信チャネルを介して少なくとも1つのデータ収集デバイスにライセンスを送信し、
少なくとも1つのデータ収集デバイスの少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能がライセンスに対応し、
少なくとも1つのデータ収集デバイスの少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能を、前記ライセンスが活性化させ、該機能の使用を可能にすることを特徴とするシステム。」

2.引用例の記載、引用発明
(引用例1)
当審の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である、米国特許第7093760号明細書(以下、「引用例1」という。)には、図面と共に以下の記載がある。

a)「Referring now to FIG. 1 , transaction system 10 includes point-of-sale (POS) terminal 12 , bar code reader 14 , and in-store server 16 .
POS terminal 12 executes transaction software 20 , which processes items for purchase. Transaction software 20 obtains item identification information from bar code reader 14 over path 30 , determines prices of the items for purchase from in-store server 16 over network path 36 , tallies the prices of all items, and processes payment for the items. Path 30 may include a serial communication path, such as a universal serial bus (USB) connection.
Bar code reader 14 executes control software 22 , which identifies bar code data on purchased items, decodes the bar code data, and provides the item identification information to transaction software 20 . Control software 20 may be stored as firmware.
Bar code reader 14 includes a plurality of communication ports. One communication 40 couples to network communication circuitry 50 , which may include a USB wireless network adapter. Alternatively, network communication circuitry 50 may include a USB network adapter for establishing a wired network connection to maintenance computer 18 using a network cable.
Bar code reader 14 collects performance data 24 during its operation. Performance data 24 is useful for determining the operating status of bar code reader 14 . In a first embodiment, bar code reader 14 transfers performance data 24 to in-store server 16 over network paths 32 and 34 . Network path 32 is preferably wireless. Network path 34 is preferably wired as a network cable. Wireless access point 52 acts as a bridge between network paths 32 and 34 . Network paths 34 and 36 may include a network switch to facilitate cable connections between POS terminal 12 , in-store server 16 , and wireless access point 52 or bar code reader 14 .」(第1欄第63行?第2欄第29行の記載。下線は、当審で付与。以下、同様。)
(当審訳:ここで図1を参照すると、取引システム10は、販売時点(POS)端末12、バーコードリーダー14、そして店舗内サーバ16を備えている。
POS端末12は、購入のためのアイテムを処理する取引ソフトウェア20を実行する。取引ソフトウェア20は、経路30を介してバーコードリーダー14からアイテム識別情報を取得し、ネットワーク経路36を介して店舗内サーバ16から購入のためのアイテムの価格を決定し、全てのアイテムの価格を勘定し、そして、そのアイテムのための支払を処理する。経路30はユニバーサルシリアルバス(USB)接続のようなシリアル通信パスを含むことができる。
バーコードリーダー14は、購入したアイテム上のバーコードデータを識別し、バーコードデータを復号し、そして、取引ソフトウェア20へアイテム識別情報を提供する、制御ソフトウェア22を実行する。制御ソフトウェア20(当審注:「22」の誤記と認める。)は、ファームウェアとして格納することができる。
バーコードリーダー14は、複数の通信ポートを備えている。一つの通信部40は、USB無線ネットワークアダプタを含むことができ、ネットワーク通信回路50に結合する。あるいは、ネットワーク通信回路50は、ネットワークケーブルを用いたメンテナンスコンピュータ18に有線ネットワーク接続を確立するための、USBネットワークアダプタを含むことができる。
バーコードリーダー14は、その動作中に、性能データ24を収集する。性能データ24は、バーコードリーダー14の動作状態を決定するために有用である。第1実施例では、バーコードリーダー14は、ネットワーク経路32と34を介して店舗内サーバ16へ性能データ24を送信する。ネットワーク経路32は、無線であることが好ましい。ネットワーク経路34は、ネットワークケーブルとして有線であることが好ましい。無線アクセスポイント52は、ネットワーク経路32と34間のブリッジとして働く。ネットワーク経路34と36は、POS端末12、店舗内サーバ16、無線アクセスポイント52またはバーコードリーダー14との間のケーブル接続を容易にするためにネットワークスイッチを含むことができる。)

b)「In the first embodiment, an in-store computer connected to the in-store network acts as a maintenance computer 18 . For purposes of illustration, FIG. 1 shows in-store server 16 as maintenance computer 18 . However, it is envisioned that a different in-store computer connected to the in-store network may act as maintenance computer 18 .
In-store server 16 executes maintenance software 26 . Maintenance software 26 analyzes performance data 24 and provides status information and recommendations to a technician.
In-store server 16 may include a web server and maintenance software 26 may include web application 44 and web pages 42 for allowing a technician to initiate uploading of performance data 24 from bar code reader 14 over network connections 32 and 34 .
In-store server 16 or bar code reader 14 may automatically execute maintenance software 26 at predetermined times, such as during checkout to obtain the latest checkout performance data 24 .
Maintenance software 26 may include web application 44 for analyzing performance data 24 and providing operating status information to help a technician. The technician accesses web application 44 through a home page within web pages 42 . Web application 44 may display the operating status information in web pages 42 . Under technician control, in-store server 16 displays web pages 42 .
The technician may also access the maintenance software web application 44 to download control software update 28 to bar code reader 14 over in-store network paths 32 and 34 . In this way, a technician may obtain performance data 24 and upgrade bar code reader 14 with control software update 28 without having to operate POS terminal 12 .
Alternatively, maintenance software 26 may automatically deliver control software update 28 . For example, in-store server 16 may automatically look for a new control software update 28 , download the new control software update 28 if it exists, and deliver it to bar code reader 14 .」(第2欄第35行?第3欄第5行の記載。)
(当審訳:第1実施例では、店舗内ネットワークに接続された店舗内コンピュータは、メンテナンスコンピュータ18として働く。図解のために、図1は、メンテナンスコンピュータ18としての店舗内サーバ16を示す。しかしながら、店舗内ネットワークに接続された他の店舗内コンピュータが、メンテナンスコンピュータ18として働くことができることが想定される。
店舗内サーバ16は、メンテナンスソフトウェア26を実行する。メンテナンスソフトウェア26は、性能データ24を解析し、そして、状態情報と推奨を技術者へ提供する。
店舗内サーバ16は、ウェブサーバを含むことができ、また、メンテナンスソフトウェア26は、ネットワーク接続32と34を介してバーコードリーダー14から性能データ24のアップロードの開始を技術者が可能とするために、ウェブアプリケーション44とウェブページ42を含むことができる。
店舗内サーバ16またはバーコードリーダー14は、最新のチェックアウト性能データ24を取得するためにチェックアウトの間など、所定の時点で、メンテナンスソフトウェア26を自動的に実行することができる。
メンテナンスソフトウェア26は、技術者を支援するために、性能データ24を解析し、そして、動作状態情報を提供するウェブアプリケーション44を含むことができる。技術者は、ウェブページ42内のホームページを通して、ウェブアプリケーション44にアクセスする。ウェブアプリケーション44は、ウェブページ42に動作状態情報を表示してもよい。技術者による制御下で、店舗内サーバ16は、ウェブページ42を表示する。
技術者は、また、店舗内ネットワーク経路32と34を介してバーコードリーダー14へ制御ソフトウェアのアップデート28をダウンロードするために、メンテナンスソフトウェアウェブアプリケーション44にアクセスしてもよい。これにより、技術者は、POS端末12を操作すること無く、性能データ24と、制御ソフトウェアアップデート28によりアップグレードしたバーコードリーダー14を得ることができる。
あるいは、メンテナンスソフトウェア26は、制御ソフトウェアアップデート28を自動的に配信できる。例えば、店舗内サーバ16は、自動的に新しい制御ソフトウェアアップデート28を探すことができ、もしそれがあれば、その新しい制御ソフトウェアアップデート28をダウンロードすることができ、そして、それをバーコードリーター14へ配信することができる。)

したがって、上記引用例1の摘記事項及び図面に記載された取引システムの構成によれば、上記引用例1には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が開示されている。

(引用発明)
「取引システム10は、POS端末12、バーコードリーダー14、そして店舗内サーバ16を備え、
POS端末12は、購入のためのアイテムを処理する取引ソフトウェア20を実行し、
取引ソフトウェア20は、経路30を介してバーコードリーダー14からアイテム識別情報を取得し、
バーコードリーダー14は、購入したアイテム上のバーコードデータを識別し、バーコードデータを復号し、そして、取引ソフトウェア20へアイテム識別情報を提供する、制御ソフトウェア22を実行し、
バーコードリーダー14は、ネットワーク経路32と34を介して店舗内サーバ16へ性能データ24を送信し、ネットワーク経路32は、無線であることが好ましく、
メンテナンスコンピュータ18としての店舗内サーバ16は、メンテナンスソフトウェア26を実行し、
店舗内サーバ16は、ウェブサーバを含むことができ、また、メンテナンスソフトウェア26は、ウェブアプリケーション44とウェブページ42を含むことができ、
店舗内サーバ16またはバーコードリーダー14は、所定の時点で、メンテナンスソフトウェア26を自動的に実行することができ、
技術者は、店舗内ネットワーク経路32と34を介してバーコードリーダー14へ制御ソフトウェアのアップデート28をダウンロードするために、メンテナンスソフトウェアウェブアプリケーション44にアクセスし、
POS端末12を操作すること無く、制御ソフトウェアアップデート28によりアップグレードしたバーコードリーダー14を得ることができ、
あるいは、メンテナンスソフトウェア26は、制御ソフトウェアアップデート28を自動的に配信でき、
店舗内サーバ16は、自動的に新しい制御ソフトウェアアップデート28を探すことができ、もしそれがあれば、その新しい制御ソフトウェアアップデート28をダウンロードすることができ、そして、それをバーコードリーター14へ配信する
取引システム10。」

(引用例2)
当審の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である、特開2007-142684号公報(以下、「引用例2」という。)には、図面と共に以下の記載がある。

c)「【0013】
本発明のさらなる目的は、IEEE802.11に代表される無線LANとBluetooth通信のように互換性のない2つの通信機能を好適に搭載するとともに、混信を招くことなく2つの通信機能を同時に使用することができる、優れた無線通信装置を提供することにある。」(【0013】の記載。)

(引用例3)
当審の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である、特開2008-72488号公報(以下、「引用例3」という。)には、図面と共に以下の記載がある。

d)「【0030】
この通信方法では、図2に示すように、セルラインタフェース部CI又はWLANインタフェース部WIの何れかを使用しての通信中、通信中以外のインタフェース部(例えば、セルラインタフェース部CIを使用していれば、WLANインタフェース部WIへの着信)に着信を受け(ステップS1)、現在の通信中の通信内容と着信に係る通信内容とを比較判断し(ステップS2)、その着信処理に対して着信の許可(ステップS3)又は着信の不許可(ステップS4)を行う。例えば、セルラインタフェース部CIによる音声通話中に、WLANインタフェース部WIに対する着信があった場合、その着信が音声呼であるか、データ呼であるかを判断し、データ呼であれば着信を許可し、通話中に他のインタフェース部であるWLANインタフェース部WIによるデータ着信を行う。
【0031】
斯かる構成とすれば、1台の通信端末装置4を以てセルラインタフェース部CIとWLANインタフェース部WIとを使い分け、着信内容により着信の許可又は着信の不許可に制御する。これにより、セルラインタフェース部CIとWLANインタフェース部WIの有効利用が図られる。この結果、通信中のインタフェース部に対し、休止中のインタフェース部の有効利用が行えるとともに、通話中等の着信拒否を回避でき、通信範囲の拡大が図られる。そして、斯かる通信方法は、後述の通信プログラムの処理手順によって実行される。」(【0030】?【0031】の記載。)

(引用例4)
当審の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である、特開2005-198021号公報(以下、「引用例4」という。)には、図面と共に以下の記載がある。

e)「【請求項1】
定額課金制が適用される第1の無線経路と従量課金制が適用される第2の無線経路とを利用可能な携帯通信端末が、現在地において利用可能な無線経路の候補を検出し、該検出した候補に前記第1の無線経路が含まれるとき、前記現在地における通信を前記第1の無線経路により実行することを特徴とする無線経路選択方法。
【請求項2】
前記携帯通信端末が、現在地における通信を前記第2の無線経路により実行する間、前記候補として新たに前記第1の無線経路を検出したとき、前記通信の無線経路を前記第2の無線経路から前記第1の無線経路に切り替えることを特徴とする請求項1記載の無線経路選択方法。
【請求項3】
前記携帯通信端末が、前記通信により、ネットワークに接続されたサーバ装置からデータファイルを取得することを特徴とする請求項1又は2記載の無線経路選択方法。
【請求項4】
前記携帯通信端末が前記サーバ装置にデータファイルの分割供給を要求し、
前記サーバ装置が前記携帯通信端末に当該データファイルを分割して順次的に送信し、
前記携帯通信端末が前記サーバ装置からの分割ファイルの受信毎に前記候補を検出することを特徴とする請求項3記載の無線経路選択方法。
【請求項5】
前記携帯通信端末が前記サーバ装置に複数のデータファイルを要求し、
前記サーバ装置が前記第1および第2の各無線経路に相互に異なる当該データファイルを送出し、
前記携帯通信端末が前記サーバ装置からの各データファイルを並列的に受信することを特徴とする請求項3記載の無線経路選択方法。」(【請求項1】?【請求項5】の記載。)

(引用例5)
当審の拒絶の理由に引用された、本願の優先日前に頒布された刊行物である、特開2000-276350号公報(以下、「引用例5」という。)には、図面と共に以下の記載がある。

f)「【0002】
【従来の技術】従来、例えばLAN(Local Area Network)などのネットワークにおいて、ネットワークに接続されたクライアント(例えばパーソナルコンピュータ)が、ライセンス管理されているソフトウェア(各種のアプリケーション・プログラムなど)を使用する場合に、ライセンス管理機能を有するサーバ(以下ライセンスサーバと呼ぶ)が関与するライセンス管理システムが設けられている。
【0003】ライセンス管理システムでは、クライアントが使用対象のソフトウェアに対するライセンスの発行をライセンスサーバに問合わせを行なう手順から開始される。ライセンスサーバは、問合わせに応じて、当該ソフトウェアの使用を許諾するためのライセンスの発行をチェックする。そして、クライアントは、ライセンスサーバからライセンスが発行されると、当該ライセンスにより使用許諾されたソフトウェアを実行することになる。」(【0002】?【0003】の記載。)

g)「【0013】(システムの構成)同実施形態のシステムは、図1に示すように、例えばLANなどのネットワーク1上において、ライセンスサーバ2と、クライアント3と、モバイル・クライアント4とが当該ネットワーク1に接続されたネットワーク環境を想定する。
【0014】ライセンスサーバ2は、クライアント3,4が使用するソフトウェアの使用許諾を行なうためのライセンスを発行(貸出し)する専用サーバを想定し、同一ソフトウェア(ソフトウェア名により特定)に対して複数のライセンス情報(20-1?20-N)を格納する記憶装置(ハードディスクドライブなど)20を備えている。ライセンスサーバ2は、発行するライセンスの総数、即ち使用可能なソフトウェアを制限するようにライセンス情報を発行する機能を有する。ライセンス情報は、具体的には図2から図5に示すような形式である(使用方法については後述する)。
【0015】クライアント3は、通常ではネットワーク1に接続された状態で動作するパーソナルコンピュータなどを想定し、アプリケーション・プログラムなどのソフトウェアを格納するための記憶装置(ハードディスクドライブなど)31を有する。また、クライアント3は、ライセンスサーバ2から発行されたライセンス情報をファイル形式で格納(キャッシング)するためのメモリ30を有する。このメモリ30は、不揮発性のEEPROM(フラッシュEEPROMも含む)などのICメモリまたは記憶装置31の記憶領域である。
【0016】モバイル・クライアント4は、ネットワーク1への接続及び切離しが可能な携帯型情報端末装置(ノート型パーソナルコンピュータなども含む)を想定している。モバイル・クライアント4は、基本的にはクライアント3と同様の機能を有し、アプリケーション・プログラムなどのソフトウェアを格納するための記憶装置(ハードディスクドライブなど)41、及びライセンスサーバ2から発行されたライセンス情報をファイル形式で格納(キャッシング)するためのメモリ40を有する。メモリ40は、不揮発性のEEPROM(フラッシュEEPROMも含む)などのICメモリまたは記憶装置41の記憶領域である。
【0017】(ライセンス管理動作)以下図1と共に、図6のフローチャートを参照して同実施形態のライセンス管理の基本的動作を説明する。
【0018】まず、図1に示すように、ネットワーク1にはクライアント3及びモバイル・クライアント4が接続されている状態を想定する。この状態では、各クライアント3,4の動作は基本的に同様であるため、モバイル・クライアント4とライセンスサーバ2間の動作を説明する。
【0019】モバイル・クライアント4は、既に自身の記憶装置41にインストールされているソフトウェアを使用するために、ネットワーク1を介して、ライセンスサーバ2に対してライセンスの問合わせを実行する(ステップS1)。ライセンスサーバ2は、クライアント4からの問合わせに応じて、使用可能なライセンスがあるか否かをチェックする(ステップS2)。即ち、通常では、同一のソフトウェアに対して、発行(貸出し)可能なライセンスの総数(20-1?20-N)は制限されている。
【0020】ライセンスサーバ2は、現時点で使用可能なライセンスが存在しない場合(即ち、他のクライアントに対して制限数までライセンスを発行している場合)、モバイル・クライアント4に対してライセンスの貸出しができない旨を通知する(ステップS3のNO,S6)。
【0021】一方、ライセンスサーバ2は、使用可能なライセンスが存在する場合には、ライセンスの発行(貸出し)処理を実行する(ステップS3のYES,S4)。具体的には、ライセンスサーバ2は、図2に示すようなライセンス情報を、ネットワーク1を介して要求元のモバイル・クライアント4に送出する。モバイル・クライアント4は、ライセンスサーバ2からのライセンス情報を受信すると、内部のメモリ40にファイル形式で格納(キャッシュ)する(ステップS5)。
【0022】以上のように同実施形態のライセンス管理方式であれば、モバイル・クライアント4は、使用対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を、ネットワーク1を介してサーバ2から受信すると、内部のメモリ40にキャッシュする。なお、他のクライアント3の場合も、使用対象のソフトウェアに対応するライセンス情報を、ネットワーク1を介してサーバ2から受信すると、内部のメモリ30にキャッシュする。
【0023】従って、モバイル・クライアント4は、内部のメモリ40に格納したライセンス情報により使用許諾されたソフトウェアを、必要に応じて実行することができる。これにより、ユーザは、モバイル・クライアント4をネットワーク1から切離して操作する場合でも、既にライセンス情報により許諾されたソフトウェアを使用することができる。」(【0013】?【0023】の記載。)

(引用例6)
本願の優先日前に頒布された刊行物である、特開2005-25616号公報(以下、「引用例6」という。)には、図面と共に以下の記載がある。

h)「【0002】
【従来の技術】
例えばデジタルカラー複写機などの画像形成装置は、近年著しく改善され発達している。このために画像形成装置の利用形態及びその機能が拡張している。しかし、ユーザが、画像形成装置が有する全ての機能を活用するとは限らず、多くの機能がかえって操作を複雑にすることがある。また、画像形成装置は、次第にソフトウエアの改良により、バージョンアップする傾向にあり、このために付加価値が高くなる。
【0003】
【特許文献1】
特開平10-111626号公報
【0004】
【特許文献2】
特開2000-77480
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、画像形成装置は、ソフトウエアの改良により、バージョンアップし、付加価値が高くなる傾向にある。またバージョンアップしたことで機能が多様となり、扱いが複雑になる傾向がある。
【0006】
このような状況のもとでユーザは、特にバージョンアップされた機能及びその機能を使用するためのソフトウエアの全てを必要とするものではない。ユーザの要求は多彩であるし、またユーザが画像形成装置を使用する目的に応じて、その機能やバージョンが異なる。このような要望に応えるために、個々の画像形成装置に対して独立して機能制限を行うことができる機能制限手段が装備されるようになった。
【0007】
しかし、多くの台数を所有するユーザは、個々の画像形成装置のそれぞれに対して独自の機能制限を与えようとすると、長時間のメンテナンス作業時間が必要となる。
【0008】
そこでこの発明は、多くの台数の画像形成装置の機能制限を行う場合、ローカルエリアネットワーク、通信回線などを活用し、1箇所の装置(或はサーバー)から、任意の画像形成装置に対して任意の機能制限を設定することができるようにした画像形成装置の管理装置を提供することを目的とする。」(【0002】?【0008】の記載。)

i)「【0012】
図1は、この発明が適用された複数の画像形成装置(MFP1からMFP6)がローカルエリアネットワーク(LAN)により接続された様子を示している。画像形成装置MFP1は、例えばビルの1階のフロア、画像形成装置MFP2、MFP3、MFP4は、ビルの2階のフロア、画像形成装置MFP5、MFP6は、ビルの3階のフロアに設置されているものとする。
【0013】
各画像形成装置MFP1?MFP6は、同じ構成であるが、ここでは、1階のフロアに設置された画像形成装置MFP1が、ライセンスマネージャー(以下サービング画像形成装置MFP1という)として、設定されていものとする。他の画像形成装置MFP2?MFP6を一般画像形成装置と称する。サービング画像形成装置MFP1に対してはハードウエアキー500を装着することができる。
【0014】
このハードウエアキー500は、ライセンス情報(コード)を有する。ライセンス情報は、画像形成装置の特定の機能の動作許可・動作非許可を示すコードである。特定の機能とは、例えばスキャン機能とネットワーク印刷機能であるものとする。ハードウエアキー500に格納されているライセンス情報は、後述するライセンス管理部に格納され、配信可能なライセンス情報として管理される。
【0015】
ここで、本発明では、スキャン機能の動作を許可するという同じ内容のライセンス情報を1つあるいはそれ以上を有してもよい。またネットワーク印刷機能に付いても同様であり、ネットワーク印刷機能の動作を許可するという同じ内容のライセンス情報を1つあるいはそれ以上を有してもよい。これは、図1に示すように、サービング画像形成装置MFP1は、複数の画像形成装置MFP2?MFP6の特定の機能(例えばスキャン機能とネットワーク印刷機能)を管理し、同時に複数の画像形成装置に対して、スキャン機能或はネットワーク印刷機能の動作を許可しなければならい場合があるからである。
【0016】
スキャン機能は、画像形成装置のスキャナを利用して、原稿などを光学的に読み取り、画像データを生成し、例えばハードディスク或はページメモリに保存する機能である。この保存データを、ネットワーク通信手段を介して、LANに接続されたコンピュータが取り込むことができるようになっている。またネットワーク印刷機能は、LANに接続されたコンピュータからの画像データを、ネットワーク通信手段を介して取り込み、一時的にハードディスクに記録し、この画像データを画像として、プリンタ部でプリントアウトする機能である。
【0017】
装置を使用する一般ユーザは、ハードウエアキー500を簡単に挿脱することができない
。ハードウエアキー500は、ユーザとメーカー或は販売店との間で、ライセンス使用の契約が成立した上で、サービスマンにより、サーバー(或はマスター)となる画像形成装置MFP1に取り付けられる。
【0018】
サービング画像形成装置MFP1は、他の一般画像形成装置MFP2?MFP6とライセンス情報に関してコミュニケーションすることができる。つまり、一般画像形成装置MFP2?MFP6は、例えばMFP3は、特定の機能の動作が必要なとき、サービング画像形成装置MFP1に対して、ライセンス情報を要求することができる。これに応答して、サービング画像形成装置MFP1は、特定の機能の動作を許可するライセンス情報が、ハードウエアキー500から与えられているかどうかを確認し、要求した一般画像形成装置(例えばMFP3)に、ライセンス情報を伝送する。これにより、一般画像形成装置(例えばMFP3)は、ハードウエアキーを有しなくても、ライセンス情報に基づき特定の機能を立ち上げることができるというものである。」(【0012】?【0018】の記載。)

3.対比、一致点、相違点
本願発明と引用発明とを対比する。

あ)引用発明の「POS端末12」は「経路30を介してバーコードリーダー14からアイテム識別情報を取得」する「取引ソフトウェア20」を実行するものであるから、「経路30」を介して「POS端末12」は「バーコードリーダー14」と接続されているといえ、引用発明の「経路30」は本願発明の「第1の通信チャネル」に、引用発明の「POS端末12」は本願発明の「データターミナル」にそれぞれ相当する。
また、引用発明の「バーコードリーダー14は、購入したアイテム上のバーコードデータを識別し、バーコードデータを復号し、そして、取引ソフトウェア20へアイテム識別情報を提供する、制御ソフトウェア22を実行」するものであるから、引用発明の「バーコードリーダー14」は、ソフトウェア又はハードウェア機能を有しているといい得るものである。
したがって、引用発明の「バーコードリーダー14」は、本願発明の「第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルに各々が接続される、少なくとも1つのデータ収集デバイスであって、少なくとも1つのデータ収集デバイスが、少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能を有し、少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能が使用不能であることを特徴とする少なくとも1つのデータ収集デバイス」と「第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルに各々が接続される、少なくとも1つのデータ収集デバイスであって、少なくとも1つのデータ収集デバイスが、少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能を有する少なくとも1つのデータ収集デバイス」である点で共通するといえる。

い)引用発明の「バーコードリーダー14は、ネットワーク経路32と34を介して店舗内サーバ16へ性能データ24を送信」し、「ネットワーク経路32は、無線である」ことが好ましいものであるから、引用発明の「ネットワーク経路32と34」のうち無線である「ネットワーク経路32は本願発明の「無線の第2の通信チャネル」に相当し、引用発明の「店舗内サーバ16」は、本願発明の「無線の第2の通信チャネルを介して各々のデータ収集デバイスに接続される中央連結ポイント」に相当する。

う)引用発明の「メンテナンスコンピュータ18としての店舗内サーバ16」で実行される「メンテナンスソフトウェア26」に含まれる「メンテナンスソフトウェアウェブアプリケーション44」にアクセスし「店舗内ネットワーク経路32と34を介してバーコードリーダー14へ制御ソフトウェアのアップデート28をダウンロード」することは、本願発明の「前記中央連結ポイントが、前記無線の第2の通信チャネルを介して少なくとも1つのデータ収集デバイスをリモートで管理」することに相当するといえる。

え)引用発明の「POS端末12」は「経路30を介してバーコードリーダー14からアイテム識別情報を取得」する「取引ソフトウェア20」を実行するものであるから、引用発明は、「バーコードリーダー14」は「経路30」を介して「POS端末12」と「アイテム識別情報」を送信する通信をしているといえ、引用発明は、本願発明の「少なくとも1つのデータ収集デバイスが、前記第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルと同時に通信している間」とは、「少なくとも1つのデータ収集デバイスが、前記第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルと通信している」点で一致するといえる。

お)引用発明は「取引システム10」は、本願発明の「システム」に相当する。

したがって、両者は以下の一致点と相違点を有する。

〈一致点〉
「第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルに各々が接続される、少なくとも1つのデータ収集デバイスであって、少なくとも1つのデータ収集デバイスが、少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能を有する少なくとも1つのデータ収集デバイスと、
無線の第2の通信チャネルを介して各々のデータ収集デバイスに接続される中央連結ポイントと、
を有し、
前記中央連結ポイントが、前記無線の第2の通信チャネルを介して少なくとも1つのデータ収集デバイスをリモートで管理し、
少なくとも1つのデータ収集デバイスが、前記第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルと通信しているシステム。」

〈相違点1〉
本願発明の「データ収集デバイス」は、「少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能が使用不能である」のに対し、引用発明の「バーコードリーダー14」は、少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能が使用不能であるとはされていない点。

〈相違点2〉
本願発明は、「少なくとも1つのデータ収集デバイスの少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能が必要であるとき、少なくとも1つのデータ収集デバイスが、前記第1の通信チャネルを介して対応するデータターミナルと同時に通信している間、前記中央連結ポイントが、前記無線の第2の通信チャネルを介して少なくとも1つのデータ収集デバイスにライセンスを送信」するものであるのに対し、引用発明は、「バーコードリーダー14」の「経路30」を介した「POS端末12」との通信と、「バーコードリーダー14」の「ネットワーク経路32と34」を介した「店舗内サーバ16」との通信を同時に行うとはされておらず、また、「店舗内サーバ16」が「ネットワーク経路32と34」を介して「バーコードリーダー14」にライセンスを送信するものでもない点。

〈相違点3〉
本願発明は、「少なくとも1つのデータ収集デバイスの少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能がライセンスに対応し、
少なくとも1つのデータ収集デバイスの少なくとも1つのソフトウェア又はハードウェア機能を、前記ライセンスが活性化させ、該機能の使用を可能にする」ものであるのに対し、引用発明は、「バーコードリーダー14」のソフトウェア又はハードウェア機能をライセンスにより活性化させるものではない点。

4.当審の判断
〈相違点1〉?〈相違点3〉について
引用例5には、モバイル・クライアントに既にインストールされているソフトウェアを使用するために、ライセンスサーバはモバイル・クライアントにライセンス情報を送出し、モバイル・クライアントは受信したライセンス情報によりソフトウェアを実行することができる技術が、引用例6には、画像形成装置が有する特定の機能の動作が必要なとき、サービング画像形成装置は、要求した一般画像形成装置に、ライセンス情報を伝送し、一般画像形成装置は、ライセンス情報に基づき特定の機能を立ち上げることができる技術が記載されるように、機器が有しているソフトウェア又はハードウェア機能が必要であるときに、サーバから前記機器にライセンス情報を送信し、前記機器は受信したライセンス情報により前記ソフトウェア又はハードウェア機能を使用可能とする技術は、本願の優先日前周知技術である。
当該周知技術において、受信したライセンス情報により使用可能となる、機器が有しているソフトウェア又はハードウェア機能は、ライセンス情報を受信前は使用が不能であったことは明らかであり、また、受信したライセンス情報によりソフトウェア又はハードウェア機能が使用可能となることは、ソフトウェア又はハードウェア機能がライセンスに対応し、ソフトウェア又はハードウェア機能をライセンスが活性化させ、該機能の使用を可能にするともいい得ることであるから、上記周知技術は、機器がソフトウェア又はハードウェア機能を有し、ソフトウェア又はハードウェア機能が使用不能であり、機器のソフトウェア又はハードウェア機能が必要であるとき、サーバが、機器にライセンスを送信し、機器のソフトウェア又はハードウェア機能がライセンスに対応し、機器のソフトウェア又はハードウェア機能を、前記ライセンスが活性化させ、該機能の使用を可能にする技術といい得るものである。
そして、引用発明は、「制御ソフトウェア22」を実行する「バーコードリーダー14」に対し「ネットワーク経路32と34」を介して「店舗内サーバ16」から「制御ソフトウェアアップデート28」を配信するもの、すなわち、ソフトウェア又はハードウェア機能を有する機器である「バーコードリーダー14」に対し、無線の第2の通信チャネルである「ネットワーク経路32と34」を介して、サーバである「店舗内サーバ16」より、当該ソフトウェア又はハードウェア機能を更新する情報を送信するものといい得るものであることを考慮すれば、引用発明に上記周知技術を適用して、「バーコードリーダー14」(少なくとも1つのデータ収集デバイス)がソフトウェア又はハードウェア機能を有し、ソフトウェア又はハードウェア機能が使用不能であり、少なくとも1つのデータ収集デバイスのソフトウェア又はハードウェア機能が必要であるとき、「店舗内サーバ16」(中央連結ポイント)が、「ネットワーク経路32と34」(無線の第2の通信チャネル)を介して少なくとも1つのデータ収集デバイスにライセンスを送信し、少なくとも1つのデータ収集デバイスのソフトウェア又はハードウェア機能がライセンスに対応し、少なくとも1つのデータ収集デバイスのソフトウェア又はハードウェア機能を、前記ライセンスが活性化させ、該機能の使用を可能にすることは、当業者が容易になし得たことと認められる。
また、引用例2に無線LANとBluetooth通信の2つの通信機能を同時に使用することが、引用例3にセルラインタフェース部CIによる音声通話中に他のインタフェース部であるWLANインタフェース部WIによるデータ着信を行うことが、引用例4に第1および第2の各無線経路に相互に異なる当該データファイルを送出し、前記携帯通信端末が前記サーバ装置からの各データファイルを並列的に受信することが記載されるように、複数の通信チャネルを有する通信機器において、複数のチャネルで同時に通信を行うことも本願優先日前周知技術であり、引用発明の「経路30」(第1の通信チャネル)を介した通信を「ネットワーク経路32と34」(第2の通信チャネル)を介した通信と同時に行う構成とすることは、必要に応じ、当業者が適宜なし得る設計事項にすぎない。
したがって、引用発明に上記各周知技術を適用して、本願発明の上記相違点1?3に係る構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

そして、効果についてみても、引用発明に対する上記各周知技術の採用に伴って予測し得ない格別顕著なものが本願発明にあるとも認められない。

5.むすび
以上のとおり、本願発明は、引用発明及び各周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、他の請求項について検討するまでもなく、拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2017-05-24 
結審通知日 2017-05-25 
審決日 2017-06-07 
出願番号 特願2010-149074(P2010-149074)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 小林 義晴  
特許庁審判長 高瀬 勤
特許庁審判官 稲葉 和生
山田 正文
発明の名称 非汎用装置のための汎用連結性  
代理人 竹内 茂雄  
代理人 山本 修  
代理人 小林 泰  
代理人 小野 新次郎  
代理人 夫馬 直樹  

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