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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 H01M 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 H01M |
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管理番号 | 1334340 |
異議申立番号 | 異議2016-701153 |
総通号数 | 216 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2017-12-28 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2016-12-16 |
確定日 | 2017-09-20 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5979177号発明「正極ペースト及びその製造方法」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第5979177号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-3〕について訂正することを認める。 特許第5979177号の請求項2、3に係る特許を維持する。 特許第5979177号の請求項1に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 |
理由 |
1.手続の経緯 特許第5979177号の請求項1-3に係る特許についての出願は、平成26年5月14日の出願であって、平成28年8月5日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許について、特許異議申立人 森川真帆(以下、「申立人」という。)により特許異議の申立てがされ、平成29年6月14日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である平成29年8月9日に意見書の提出及び訂正の請求(以下、「本件訂正請求」という。)がされたものである。 2.訂正の適否についての判断 (1)訂正の内容 本件訂正請求による訂正(以下、「本件訂正」という。)の内容は、以下に示すように、訂正前の特許請求の範囲を訂正特許請求の範囲に訂正するものである。 [訂正前の特許請求の範囲] 「【請求項1】 結着剤と正極活物質とを含む、非水電解質二次電池用の正極ペーストであって、 前記結着剤は、 重量平均分子量が50000?140000であり、かつ、水酸基含有量が42?60mol%である、ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂と、 重量平均分子量が800000?1200000であるポリフッ化ビニリデンと、を含む、 正極ペースト。 【請求項2】 当該正極ペーストに占める固形分の比率が60質量%以上である、 請求項1に記載の正極ペースト。 【請求項3】 前記ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂の含有量が、前記正極ペーストに占める固形分において0.1質量%以上であり、 前記ポリフッ化ビニリデンの含有量が、前記固形分において1.0質量%以上であり、 前記ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂及び前記ポリフッ化ビニリデンの含有量の合計が、前記固形分において3.0質量%以下である、 請求項1又は2に記載の正極ペースト。」 [訂正特許請求の範囲] 「【請求項1】 (削除) 【請求項2】 結着剤と正極活物質とを含む、非水電解質二次電池用の正極ペーストであって、 前記結着剤は、 重量平均分子量が50000?140000であり、かつ、水酸基含有量が42?60mol%である、ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂と、 重量平均分子量が800000?1200000であるポリフッ化ビニリデンと、を含み、 当該正極ペーストに占める固形分の比率が60質量%以上である、 正極ペースト。 【請求項3】 前記ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂の含有量が、前記正極ペーストに占める固形分において0.1質量%以上であり、 前記ポリフッ化ビニリデンの含有量が、前記固形分において1.0質量%以上であり、 前記ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂及び前記ポリフッ化ビニリデンの含有量の合計が、前記固形分において3.0質量%以下である、 請求項2に記載の正極ペースト。」 (2)訂正の目的の適否、一群の請求項、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否 本件訂正は、請求項1を削除し、請求項1を引用する引用形式であった請求項2を独立形式に改め、請求項1又は2を引用していた請求項3を請求項2のみを引用する請求項3とするものであるから、それぞれ、特許請求の範囲の減縮、他の請求項の記載を引用する請求項の記載を当該他の請求項の記載を引用しないものとすること、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 また、本件訂正は、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。そして、本件訂正は一群の請求項である本件訂正後の請求項1?3に対して請求されたものである。 (3)小括 以上のとおりであるから、本件訂正は特許法第120条の5第2項第1号、第3号及び第4号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第4項、及び、同条第9項において準用する同法第126条第4項から第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項〔1-3〕について訂正を認める。 3.特許異議の申立てについて (1)本件発明 本件訂正請求により訂正された訂正請求項2及び3に係る発明(以下「本件発明2及び3」という。)は、その特許請求の範囲の請求項2及び3に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。 「【請求項2】 結着剤と正極活物質とを含む、非水電解質二次電池用の正極ペーストであって、 前記結着剤は、 重量平均分子量が50000?140000であり、かつ、水酸基含有量が42?60mol%である、ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂と、 重量平均分子量が800000?1200000であるポリフッ化ビニリデンと、を含み、 当該正極ペーストに占める固形分の比率が60質量%以上である、 正極ペースト。 【請求項3】 前記ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂の含有量が、前記正極ペーストに占める固形分において0.1質量%以上であり、 前記ポリフッ化ビニリデンの含有量が、前記固形分において1.0質量%以上であり、 前記ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂及び前記ポリフッ化ビニリデンの含有量の合計が、前記固形分において3.0質量%以下である、 請求項2に記載の正極ペースト。」 (2)特許異議申立理由の概要 訂正前の請求項1-3に係る特許に対する特許異議申立理由の要旨は、次のとおりである。 訂正前の請求項1-3に係る発明は、本件特許の出願日前に頒布された刊行物である下記の甲第1号証乃至甲第5号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、訂正前の請求項1-3に係る特許は取り消すべきものである。 記 甲第1号証:特開2012-195289号公報 甲第2号証:特開2011-238494号公報 甲第3号証:特開2012-113894号公報 甲第4号証:特開2013-219016号公報 甲第5号証:Solef(R) PVDF for Li-Ion Batteries,1-9頁,[online],2014年1月20日,SOLVAY,インターネットURL:http://www.solvay.com/en/binaries/Solef-PVDF-for-Batteries JP-273893.pdf 甲第5-2号証:甲第5号証の部分和訳 (3)取消理由の概要 訂正前の請求項1及び3に係る特許に対して平成29年6月14日付けで特許権者に通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。 訂正前の請求項1及び請求項1を引用する請求項3に係る発明は、発明の詳細な説明に記載したものではない。 したがって、訂正前の請求項1、3に係る特許は、その特許請求の範囲の記載が特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり、取り消すべきものである。 (4)甲号証の記載 本件の特許異議申立ての証拠として提出された甲第1号証(特開2012-195289号公報)には、以下の技術事項が記載されている。なお、下線は当審により付与したものである。 「【技術分野】 【0001】 本発明は、活物質の分散性、接着性に優れ、バインダーの添加量が少ない場合でも高容量のリチウム二次電池を作製することが可能なリチウム二次電池電極用組成物に関する。」 「【発明が解決しようとする課題】 【0007】 本発明は、活物質の分散性、接着性に優れ、バインダーの添加量が少ない場合でも高容量のリチウム二次電池を作製することが可能なリチウム二次電池電極用組成物を提供することを目的とする。」 「【0021】 本発明のリチウム二次電池電極用組成物中の上記ポリビニルアセタール樹脂の含有量は特に限定されないが、活物質100重量部に対して、好ましい下限は0.5重量部、好ましい上限は12重量部である。上記ポリビニルアセタール樹脂の含有量が0.5重量部未満であると、集電体への接着力が不足してしまうことがあり、12重量部を超えると、リチウム二次電池の放電容量が低下してしまうことがある。より好ましくは、2?5重量部である。」 「【0029】 本発明のリチウム二次電池電極用組成物中のバインダー全体の含有量は特に限定されないが、活物質100重量部に対して、好ましい下限は1重量部、好ましい上限は20重量部である。上記バインダーの含有量が1重量部未満であると、集電体への接着力が不足してしまうことがあり、20重量部を超えると、リチウム二次電池の放電容量が低下してしまうことがある。」 「【発明を実施するための形態】 【0035】 以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。 【0036】 (ポリビニルアセタール樹脂(A)?(H)の合成) 重合度320、ケン化度99モル%のポリビニルアルコール350重量部を純水3000重量部に加え、90℃の温度で約2時間攪拌し溶解させた。この溶液を40℃に冷却し、これに濃度35重量%の塩酸230重量部を添加した後、液温を1℃に下げてn-ブチルアルデヒド155重量部を添加しこの温度を保持してアセタール化反応を行い、反応生成物を析出させた。その後、液温を30℃、3時間保持して反応を完了させ、常法により中和、水洗及び乾燥を経て、ポリビニルアセタール樹脂(A)の白色粉末を得た。得られたポリビニルアセタール樹脂をDMSO-d_(6)(ジメチルスルホキサシド)に溶解し、13C-NMR(核磁気共鳴スペクトル)を用いてブチラール化度(アセタール化度)、水酸基量及びアセチル基量を測定したところ、ブチラール化度は49モル%、水酸基量は50モル%、アセチル基量は1モル%であった。 また、表1に示す条件とした以外は、ポリビニルアセタール樹脂(A)と同様にして、ポリビニルアセタール樹脂(B)?(H)を合成した。 【0037】 【表1】 【0038】 (実施例1) (リチウム二次電池正極用組成物の調製) バインダーとして得られたポリビニルアセタール樹脂(A)2重量部に、N-メチルピロリドン95重量部を加えて、ポリビニルアセタール樹脂の5重量%溶液を調製した。この溶液100重量部に対して、正極活物質としてマンガン酸リチウム(日本化学工業社製、セルシードC-5H)50重量部、導電助剤としてアセチレンブラック(電気化学工業社製、デンカブラック)を4重量部加えて混合し、リチウム二次電池正極用組成物を得た。 【0039】 (実施例2?7) 表2に示すポリビニルアセタール樹脂を用い、N-メチルピロリドンの添加量を変更した以外は実施例1と同様にして、リチウム二次電池正極用組成物を得た。 【0040】 (実施例8) 表2に示すポリビニルアセタール樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVDF、クレハ社製、#1100)の混合物をバインダー樹脂として用い、N-メチルピロリドンの添加量を変更した以外は実施例1と同様にして、リチウム二次電池正極用組成物を得た。」 「【0048】 <評価> 実施例及び比較例で得られたリチウム二次電池電極用組成物(正極用、負極用)について以下の評価を行った。結果を表2に示した。」 「【0058】 【表2】 」 以上の記載から次のことがいえる。 【0036】、【0038】の下線部によれば、甲第1号証には、実施例1として、「重合度320のポリビニルアルコールにアセタール化反応を行い、ポリビニルアセタール樹脂(A)の白色粉末を得、得られたポリビニルアセタール樹脂(A)の水酸基量は50モル%であり、得られた上記ポリビニルアセタール樹脂(A)2重量部をバインダーとして用い、N-メチルピロリドン95重量部を加えて、ポリビニルアセタール樹脂の溶液を調製し、この溶液100重量部に対して、正極活物質としてマンガン酸リチウム50重量部、導電助剤としてアセチレンブラックを4重量部加えて混合して得たリチウム二次電池正極用組成物」が記載されている。 そして、【0040】の記載によれば、実施例8として、バインダー樹脂、及び、N-メチルピロリドンの添加量のみが実施例1と異なるリチウム二次電池正極用組成物が記載されており、【0058】の【表2】の記載によれば、実施例8のバインダー樹脂は、ポリビニルアセタール樹脂(A)1重量部とポリフッ化ビニリデン1重量部の混合物であり、N-メチルピロリドンの添加量は98重量部である。また、【0037】の【表1】の記載によれば、バインダーとして得られた上記ポリビニルアセタール樹脂(A)の計算分子量は1.85×10^(4)である。 したがって、甲第1号証には、実施例8として以下の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。 [甲1発明] 「重合度320のポリビニルアルコールにアセタール化反応を行い、ポリビニルアセタール樹脂(A)の白色粉末を得、得られたポリビニルアセタール樹脂(A)の水酸基量は50モル%、計算分子量は1.85×10^(4)であり、得られた上記ポリビニルアセタール樹脂(A)1重量部とポリフッ化ビニリデン1重量部の混合物をバインダー樹脂として用い、N-メチルピロリドン98重量部を加えて、ポリビニルアセタール樹脂の溶液を調製し、この溶液100重量部に対して、正極活物質としてマンガン酸リチウム50重量部、導電助剤としてアセチレンブラックを4重量部加えて混合して得たリチウム二次電池正極用組成物。」 (5)判断 ア 取消理由通知に記載した取消理由(特許法第36条第6項第1号)について 請求項1及び請求項1を引用する請求項3は本件訂正により削除されたため、本件特許の請求項1及び請求項1を引用する請求項3に対して通知した取消理由については、対象となる請求項が存在しない。 イ 特許異議申立理由(特許法第29条第2項)について 本件発明2と甲1発明とを対比する。 本件発明2は、「正極ペーストに占める固形分の比率が60質量%以上である」ものであるところ、本件発明2でいう「正極ペーストに占める固形分の比率」とは、本件明細書の段落【0024】の記載によれば、「正極ペースト全体に占める固形分(活物質、導電材、結着剤)の割合(固形分率)」である。この定義に従い、該割合を甲1発明で計算すると、固形分は、マンガン酸リチウム50重量部+アセチレンブラック4重量部+ポリビニルアセタール樹脂(A)1重量部とポリフッ化ビニリデン1重量部=56重量部であり、正極ペースト全体は、固形分56重量部+N-メチルピロリドン98重量部=154重量部であるから、「正極ペーストに占める固形分の比率」は、56/154=約36質量%となる。 よって、本件発明2は、「正極ペーストに占める固形分の比率が60質量%以上である」のに対し、甲1発明では、「正極ペーストに占める固形分の比率」は約36質量%である点で、両者は相違するといえる。 この相違点について検討する。 甲第1号証の段落【0021】には、リチウム二次電池電極用組成物中のポリビニルアセタール樹脂の含有量を、上限として、活物質100重量部に対して12重量部にすることが、また、段落【0029】には、リチウム二次電池電極用組成物中のバインダー全体の含有量を、上限として、活物質100重量部に対して20重量部とすることが記載されており、甲1発明における活物質であるマンガン酸リチウムが50重量部の場合について換算すると、甲1発明において、ポリビニルアセタール樹脂の含有量を6重量部として、あるいは、バインダー全体の含有量を10重量部として、固形分を6?10重量部増やし、上記「正極ペーストに占める固形分の比率」を上げることは示唆されるかもしれない。 しかしながら、そのようにして、上記「正極ペーストに占める固形分の比率」を上げたとしても、その値は40重量%程度にすぎず、本件発明2の「60質量%以上」には及ばないし、40重量%程度以上にすると、【0021】、【0029】に記載されているように、「放電容量の低下をまねく」ため、40重量%程度以上にすることには阻害要因があるといえる。 したがって、甲1発明において、「正極ペーストに占める固形分の比率」を60質量%以上にしようとする動機づけはなく、ほかに、甲1発明において、「正極ペーストに占める固形分の比率」を60質量%以上とすることについて、本件の特許異議申立ての証拠として提出された甲2?5号証にもそのようなことについては記載されていないし、周知技術であるというに足る証拠もないので、当業者に容易に想到し得ることであるとはいえない。 そして、本件明細書の【0006】-【0010】の記載によれば、本件発明2は、高速乾燥を可能にするために正極ペーストの固形分率を上げることを前提として、固形分率を60質量%以上に上げた場合に生じる塗工性の悪化や密着度の低下という課題を解決するものである。 したがって、甲1発明は、「固形分比率を60質量%以上である」という上記課題が生じる前提においてそもそも本件発明2と異なるものであるから、申立人が主張するように、甲1発明において、上記相違点に係る本件発明2の特定事項を採用することは当業者が適宜なし得ることであるとはいえないので、本件発明2は、甲1発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるということはできない。 本件発明3は、本件発明2と同じ「正極ペーストに占める固形分の比率が60質量%以上である」との特定事項を有するものであるから、本件発明2と同じ理由により、甲1発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるということはできない。 4.むすび 以上のとおりであるから、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては、本件請求項2及び3に係る特許を取り消すことはできない。 また、他に本件請求項2及び3に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。 さらに、請求項1は訂正により削除されたため、本件特許の請求項1に対して申立人がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (削除) 【請求項2】 結着剤と正極活物質とを含む、非水電解質二次電池用の正極ペーストであって、 前記結着剤は、 重量平均分子量が50000?140000であり、かつ、水酸基含有量が42?60mol%である、ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂と、 重量平均分子量が800000?1200000であるポリフッ化ビニリデンと、を含み、 当該正極ペーストに占める固形分の比率が60質量%以上である、 正極ペースト。 【請求項3】 前記ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂の含有量が、前記正極ペーストに占める固形分において0.1質量%以上であり、 前記ポリフッ化ビニリデンの含有量が、前記固形分において1.0質量%以上であり、 前記ポリビニルアセタールを基本骨格とする樹脂及び前記ポリフッ化ビニリデンの含有量の合計が、前記固形分において3.0質量%以下である、 請求項2に記載の正極ペースト。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2017-09-07 |
出願番号 | 特願2014-100350(P2014-100350) |
審決分類 |
P
1
651・
121-
YAA
(H01M)
P 1 651・ 537- YAA (H01M) |
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 近藤 政克 |
特許庁審判長 |
池渕 立 |
特許庁審判官 |
宮本 純 千葉 輝久 |
登録日 | 2016-08-05 |
登録番号 | 特許第5979177号(P5979177) |
権利者 | トヨタ自動車株式会社 |
発明の名称 | 正極ペースト及びその製造方法 |
代理人 | 家入 健 |
代理人 | 須藤 雄一郎 |
代理人 | 須藤 雄一郎 |
代理人 | 家入 健 |