ポートフォリオを新規に作成して保存 |
|
|
既存のポートフォリオに追加保存 |
|
PDFをダウンロード![]() |
審決分類 |
審判 査定不服 1項3号刊行物記載 特許、登録しない。 A63F 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 A63F 審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 A63F 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63F |
---|---|
管理番号 | 1334891 |
審判番号 | 不服2017-1721 |
総通号数 | 217 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2018-01-26 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2017-02-06 |
確定日 | 2017-11-24 |
事件の表示 | 特願2014- 24818「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成27年 8月24日出願公開、特開2015-150084〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成26年2月12日に特許出願したものであって、平成27年3月20日付けで拒絶理由通知がなされ、これに対して同年5月19日に意見書及び手続補正書が提出され、同年10月8日付けで最後の拒絶理由通知がされ、これに対して同年11月30日付けで意見書及び手続補正書が提出され、平成28年4月26日付けで平成27年11月30日付けの手続補正が却下されるとともに最後の拒絶理由通知がされ、これに対して平成28年6月14日に意見書及び手続補正書が提出され、同年12月8日に同年6月14日付けの手続補正が却下されるとともに拒絶査定がなされ、これに対して、平成29年2月6日付けで拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正書が提出されたものである。 第2 平成29年2月6日付け手続補正についての補正却下の決定 [補正の却下の決定の結論] 平成29年2月6日付け手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。 [理由] 1.本件補正の概要 本件補正は、特許請求の範囲の請求項1の記載の補正を含む補正であり、本件補正前の平成27年5月19日付けの手続補正書における請求項1の記載と、本件補正後の特許請求の範囲の請求項1の記載は、それぞれ、次のとおりである。 (補正前:平成27年5月19日付け手続補正) 「【請求項1】 始動条件の成立により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、 前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、当該判定結果を報知するための演出を制御する演出制御手段とを備え、 前記演出制御手段は、 前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する特定演出を実行した後、前記判定結果を報知する報知演出を実行する第1演出制御手段と、 前記特定演出が実行されているときに、当該特定演出の内容を示唆する付加演出を実行する第2演出制御手段とを有し、 前記第2演出制御手段は、 所定の変更条件が成立すると、前記判定結果に基づいて、実行している前記付加演出を変更する、遊技機。」 (補正後:平成29年2月6日付け手続補正) 「【請求項1】 A 始動条件の成立により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、 B 前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、当該判定結果を報知するための演出を制御する演出制御手段とを備え、 C 前記演出制御手段は、 前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する複数種類の特定演出のうちの何れかを実行した後、前記判定結果を報知する報知演出を実行する第1演出制御手段と、 D 前記特定演出が実行されているときに、当該特定演出の種類に応じた付加演出を実行する第2演出制御手段とを有し、 E 前記第2演出制御手段は、 前記判定結果に基づいて、実行している前記付加演出を、前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出に変更するときがある、遊技機。」 (下線部は補正箇所を示す。A?Eは本願補正発明を分説するために当審で付した。)。 2.補正の適否 (1)本件補正 本件補正は、特許請求の範囲の記載について、以下の補正事項を含むものである。 (ア)補正事項1 本件補正前の請求項1における「前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する特定演出を実行した後、前記判定結果を報知する報知演出を実行する第1演出制御手段と、」という記載を、本件補正後の請求項1において「前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する複数種類の特定演出のうちの何れかを実行した後、前記判定結果を報知する報知演出を実行する第1演出制御手段と、」とする補正。 (イ)補正事項2 本件補正前の請求項1における「前記特定演出が実行されているときに、当該特定演出の内容を示唆する付加演出を実行する第2演出制御手段とを有し、」という記載を、本件補正後の請求項1において「前記特定演出が実行されているときに、当該特定演出の種類に応じた付加演出を実行する第2演出制御手段とを有し、」とする補正。 (ウ)補正事項3 本件補正前の請求項1における「前記第2演出制御手段は、所定の変更条件が成立すると、前記判定結果に基づいて、実行している前記付加演出を変更する、」という記載を、本件補正後の請求項1において「前記第2演出制御手段は、 前記判定結果に基づいて、実行している前記付加演出を、前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出に変更するときがある、」とする補正。 (2)補正の目的等についての検討 (ア)補正事項1について 上記補正事項1は、補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「第1演出制御手段」が実行する「特定演出」に関して、「複数種類の特定演出のうちの何れか」に限定する補正であり、かつ、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるので、特許法第17条の2第5項第2号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。 (イ)補正事項2について 上記補正事項2は、補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「第2演出制御手段」が実行する「付加演出」について、本件補正前の請求項1では「当該特定演出の内容を示唆する」とされていたものを、補正後の請求項1では、「当該特定演出の種類に応じた」ものとする補正である。 そして、上記補正事項2の補正後の請求項1に係る発明の「付加演出」は、「当該特定演出の種類に応じた」ものであっても「当該特定演出の内容を示唆」しないようなものも含むものであるといえる。 したがって、上記補正事項2により、補正後の請求項1に係る発明の「付加演出」は、補正前の請求項1に係る発明の「当該特定演出の内容を示唆」する構成を有しないものも含むことになるという点で、補正前の請求項1に係る発明の「付加演出」よりも技術的範囲が拡張されたものとなるから、上記補正事項2は、補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものではなく、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものといえない。 また、上記補正事項2は請求項の削除、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明のいずれにも該当しないことは明らかである。 以上のことから、上記補正事項2は、特許法第17条の2第5項の各号に掲げるいずれの事項を目的とするものにも該当しない。 (ウ)補正事項3について 上記補正事項3は、補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「第2演出制御手段」が「実行している前記付加演出を変更する」制御に関して、「前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出に変更するときがある」制御に変更した上で、補正前の請求項1に係る発明で特定されていた「所定の変更条件が成立する」という条件を省くものである。 そして、補正事項3による補正後の請求項1における「付加演出」を「前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出に変更するときがある」制御は、補正前の請求項1に係る発明の具備する、「前記付加演出画像」を何らかに「変更する」ための「所定の変更条件」を有する制御であるとはいえないから、補正後の請求項1に係る発明においては、補正前の請求項1に係る発明で特定されていた「所定の変更条件」を有しない制御を含むことになる。 よって、上記補正事項3は、上記補正事項3による補正後の請求項1に係る発明における「前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出に変更するときがある」制御が、補正前の請求項1に係る発明の「所定の変更条件が成立すると、」「付加演出を変更する」制御よりも技術的範囲が拡張されたものになるという点で、補正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものではなく、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものといえない。 また、上記補正事項3は請求項の削除、誤記の訂正、明りょうでない記載の釈明のいずれにも該当しないことは明らかである。 以上のことから、上記補正事項3は、特許法第17条の2第5項の各号に掲げるいずれの事項を目的とするものにも該当しない。 3.独立特許要件 本件補正については上記「2.補正の適否」のとおりであるが、仮に、本件補正が限定的減縮を目的とするものとして、本件補正後の請求項1に記載された発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について、以下に検討する。 (1)本件補正後の請求項1に係る発明 補正後の請求項1に係る発明(以下、「本願補正発明」という。)は、上記「1.本件補正の概要」において示したとおりのものである。 (2)刊行物1に記載された発明 本願の出願日前に頒布された刊行物である、特開2014-4142号公報(以下、「刊行物1」という。)には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は当審で付与した。以下同様。)。 (1-ア)「【0023】 本実施形態の遊技機10は前面枠12を備え、該前面枠12は本体枠(外枠)11にヒンジ13を介して開閉回動可能に組み付けられている。遊技盤30(図2参照)は前面枠12の表側に形成された収納部(図示省略)に収納されている。また、前面枠(内枠)12には、遊技盤30の前面を覆うカバーガラス(透明部材)14を備えたガラス枠15が開閉可能に取り付けられている。」 (1-イ)「【0052】 遊技制御装置100は、第1特図1始動入賞口36、第2特図1始動入賞口641若しくは普通変動入賞装置37への入賞、又はそれらの始動記憶に基づいて、特図1表示器51(変動表示装置)又は特図2表示器52(変動表示装置)で第1又は第2特図変動表示ゲームを行う。第1特図変動表示ゲーム及び第2特図変動表示ゲームは、複数の特別図柄(特図、識別情報)を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、各特図変動表示ゲームに対応して、メイン表示装置(画像表示装置)41にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄等)を変動表示させる飾り特図変動表示ゲームが実行されるようになっている。そして、特図変動表示ゲームの結果として、特図1表示器51若しくは特図2表示器52の表示態様が特別結果態様(特別結果)となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応してメイン表示装置41の結果態様も特別結果態様となる。 【0053】 メイン表示装置41における飾り特図変動表示ゲームは、例えば、メイン表示装置41において前述した数字等で構成される飾り特別図柄(識別情報)を左変動表示領域42a(第1特別図柄)、右変動表示領域42c(第2特別図柄)、中変動表示領域42b(第3特別図柄)のそれぞれにおいて各図柄を識別困難な速さで変動表示(高速変動)する。そして、所定時間後に変動している図柄を左変動表示領域42a、右変動表示領域42c、中変動表示領域42bの順に順次停止させて、左変動表示領域42a、右変動表示領域42c、中変動表示領域42bの各々で停止表示された識別情報により構成される結果態様により特図変動表示ゲームの結果を表示することで行われる。また、メイン表示装置41やサブ表示装置801では、興趣向上のためのキャラクタや情報の表示など多様な演出表示が行われる。」 (1-ウ)「【0132】 また、ROM111Bは、例えば、特図変動表示ゲームの実行時間、演出内容、リーチ状態の発生の有無などを規定する変動パターン(変動態様)を決定するための変動パターンテーブルを記憶している。変動パターンテーブルとは、始動記憶として記憶されている変動パターン乱数1?3をCPU111Aが参照して変動パターンを決定するためのテーブルである。また、変動パターンテーブルには、結果がはずれとなる場合に選択されるはずれ変動パターンテーブル、結果が大当りとなる場合に選択される大当り変動パターンテーブル等が含まれる。さらに、これらのパターンテーブルには、後半変動パターンテーブル、前半変動パターンテーブルが含まれている。 【0134】 よって、例えば、特図変動表示ゲームに対応して表示装置に表示される飾り特図変動表示ゲームが、表示装置における左、中、右の変動表示領域42a、42b、42cの各々で所定時間複数の識別情報を変動表示した後、左、右、中の順で変動表示を停止して結果態様を表示するものである場合、左、右の変動表示領域42a、42cで、特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報)で変動表示が停止した状態がリーチ状態となる。またこの他に、すべての変動表示領域42a、42b、42cの変動表示を一旦停止した時点で、左、中、右のうち何れか二つの変動表示領域で特別結果態様となる条件を満たした状態(例えば、同一の識別情報となった状態、ただし特別結果態様は除く)をリーチ状態とし、このリーチ状態から残りの一つの変動表示領域を変動表示するようにしても良い。そして、このリーチ状態には複数のリーチ演出が含まれ、特別結果態様が導出される可能性が異なる(信頼度が異なる)リーチ演出として、ノーマルリーチ(Nリーチ)、スペシャル1リーチ(SP1リーチ)、スペシャル2リーチ(SP2リーチ)、スペシャル3リーチ(SP3リーチ)、スペシャル4リーチ(SP4リーチ、プレミアリーチ)等が設定されている。なお、信頼度は、リーチなし<ノーマルリーチ<スペシャル1リーチ<スペシャル2リーチ<スペシャル3リーチ<スペシャル4リーチの順に高くなるようになっている。また、このリーチ状態は、少なくとも特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出される場合(大当りとなる場合)における変動表示態様に含まれるようになっている。すなわち、特図変動表示ゲームで特別結果態様が導出されないと判定する場合(はずれとなる場合)における変動表示態様に含まれることもある。よって、リーチ状態が発生した状態は、リーチ状態が発生しない場合に比べて大当りとなる可能性の高い状態である。 ・・・ 【0136】 また、CPU111Aは、後述する特図ゲーム処理における始動口スイッチ監視処理(ステップA1)や特図普段処理(ステップA9)にて、ROM111Bに記憶されている複数の変動パターンテーブルの中から、何れか一の変動パターンテーブルを取得する。具体的には、CPU111Aは、特図変動表示ゲームの遊技結果(大当り或いははずれ)や、現在の遊技状態としての特図変動表示ゲームの確率状態(通常確率状態或いは高確率状態)、現在の遊技状態としての普通変動入賞装置37の動作状態(通常動作状態或いは時短動作状態)、始動記憶数などに基づいて、複数の変動パターンテーブルの中から、何れか一の変動パターンテーブルを選択して取得する。また、遊技用マイコン111は、電源投入時や、大当り時などのイベント発生時、磁石や電波等による不正の検出時に個別IDレジスタ111Dに記憶されたIDを、情報伝達部71から出力する。」 (1-エ)「【0162】 次に、これらの制御回路において行われる遊技制御について説明する。 遊技制御装置100の遊技用マイコン111のCPU111Aでは、普図始動ゲート34に備えられたゲートスイッチ34aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普図の当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、普図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。そして、普図表示器に、識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する普図変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、普図表示器に特別の結果態様を表示するとともに、普電ソレノイド37cを動作させ、普通変動入賞装置37の可動部材37b,37bを所定時間(例えば、0.3秒間)前述のように開放する制御を行う。なお、普図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普図表示器にはずれの結果態様を表示する制御を行う。 【0163】 また、始動入賞口36に備えられた始動口1スイッチ36a又は第2特図1始動入賞口641内の始動口3スイッチ644からの遊技球の検出信号の入力に基づき始動入賞(始動記憶)を記憶し、この始動記憶に基づき、第1特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、第1特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。また、普通変動入賞装置37に備えられた始動口2スイッチ37aからの遊技球の検出信号の入力に基づき始動記憶を記憶し、この始動記憶に基づき、第2特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、第2特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。 【0164】 そして、遊技制御装置100のCPU111Aは、上記の第1特図変動表示ゲームや第2特図変動表示ゲームの判定結果を含む制御信号(演出制御コマンド)を、演出制御装置300に出力する。そして、特図1表示器51や特図2表示器52に、識別情報を所定時間変動表示した後、停止表示する特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、メイン表示装置41で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。さらに、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、演出状態(演出モード)の設定や、スピーカ19a,19bからの音の出力、各種LEDの発光、サブ表示装置801の表示及び動作、貯留球演出装置730や入賞球演出装置770での演出に関連した演出の実行を制御する処理等を行う。 【0165】 そして、遊技制御装置100のCPU111Aは、特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、特図1表示器51や特図2表示器52に特別結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。特別遊技状態を発生させる処理においては、CPU111Aは、例えば、大入賞口ソレノイド38bにより第1特別変動入賞装置38の開閉扉38c又は大入賞口ソレノイド39bにより第2特別変動入賞装置39の可動部材39cを開放させ、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定の開放可能時間(例えば、25秒)が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば、15回や2回など)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。また、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図1表示器51や特図2表示器52にはずれの結果態様を表示する制御を行う。」 (1-オ)「【0326】 次に、演出モードの選択と変動演出パターンの選択及びリーチ中の演出の切り替えについて説明する。図49には、第1演出モード(第1遊技モード)に対応する変動演出パターンと第2演出モード(第2遊技モード)に対応する変動演出パターンを示した。演出制御装置300では、遊技制御装置100で決定された変動パターンと、現在の演出モードとに基づき、変動演出パターンを選択して実行する。すなわち、演出制御装置300が、変動表示ゲーム実行手段(遊技制御装置100)が実行する変動パターンに対応する複数の演出態様の何れかにより演出表示を実行することが可能な演出表示手段をなす。 ・・・ 【0333】 すなわち、第1演出モードと第2演出モードとで共通の変動演出パターンが対応付けられた変動パターン(ここではリーチなし、ノーマルリーチ、SP1リーチ及びSP4リーチの変動パターン)が第1変動パターンをなし、第1演出モードと第2演出モードとで異なる変動演出パターンが対応付けられた変動パターン(ここではSP2リーチ及びSP3リーチ)が第2変動パターンをなす。ここでは、特別結果となる期待感を持てるリーチ状態(SP2リーチ及びSP3リーチ)において演出態様を切替可能としており、これにより遊技者に対して切替操作を促すことができる。」 (1-カ)「【0339】 図51から図54には、変動演出パターンの切り替えの一例を示した。図51(a)に示すように、リーチ演出が表示されていない状態では、メイン表示装置41の表示部41aにおける中央に設定された変動表示領域42a、42b、42cで識別情報が変動表示される。また、右下部に設定された記憶表示領域43では、第1始動記憶(ここでは1つ)に対応する保留表示47及び記憶されている第2始動記憶(ここでは0)に対応する保留表示47が表示される。なお、優先的に消化される第2始動記憶に対応する保留表示47は、第1始動記憶に対応する保留表示47の前方に重なるように表示される。さらに、上部の演出モード表示部41dには現在の演出モードが表示されるようになっており、ここでは第1演出モード(帝国モード)となっている。」 (1-キ)「【0362】 図56(a)に示す例はリーチ状態となる場合であって、前方に向いた表示部802には既に停止している左変動表示領域42aの識別情報と同じ識別情報が表示部802に表示されてリーチ状態となる。そして、図56(b)に示すように、サブ表示装置801が待機領域830に戻り、表示部802にSPリーチ等への発展を示唆する「発展か?」の表示(予告演出)が行われる。このとき、サブ表示装置801により覆われていたメイン表示装置41の右変動表示領域42cには、サブ表示装置801の表示部802に表示されていた識別情報と同じ識別情報が表示される。 【0363】 SPリーチに発展しない場合は、図56(c)に示すように表示部802の表示が「リーチ」に変更され、図56(d)に示すように結果態様(ここでははずれ)が表示されて特図変動表示ゲームが終了する。また、擬似連変動である場合は、図56(e)に示すように、中変動表示領域42bに再変動表示の実行を報知する「REP擬似」の表示がなされ、図56(f)に示すように再変動表示が行われる。もちろんこの他にSPリーチに発展する場合もあり、この場合は図58(b)に示すような発展図柄の表示を経てSPリーチとなる。 ・・・ 【0367】 また、SPリーチに発展する場合は、図58(c)に示すように、変動表示の停止タイミングで表示部802を前方に向けるように回転させ、表示部802にSPリーチへの発展を報知する発展図柄を表示する。その後、図58(d)に示すようにSPリーチ状態となり、サブ表示装置801を待機領域830に戻すとともに、演出回転体753の回転を停止するようになっている。またこのとき表示部802に「激アツ!」と表示することで大当りの期待度が高いことを報知するようになっている。 【0368】 このようなSPリーチへの発展の報知としては、図58(a)に示すように先に左変動表示領域42aでの変動表示を停止し、右変動表示領域42cの前方に位置するサブ表示装置801の表示部802に左変動表示領域42aと同じ識別情報を表示することで発生したリーチ状態から、中変動表示領域42bに発展図柄を表示することによる報知も可能である。また、図58(b)に示すように、サブ表示装置801が待機領域830にある状態で発展図柄を表示することによる報知も可能であり、この場合は表示部802に「CHANCE」と表示することでもSPリーチへの発展を報知する。」 (1-ク)「【0370】 以上のことから、遊技の進行に伴うメイン演出を表示可能なメイン表示装置41と、メイン演出の補助演出を表示可能なサブ表示装置801とを備えた遊技機において、メイン表示装置41の表示部41aの前方でサブ表示装置801を移動させることが可能な移動手段(スライド機構820)と、移動手段による移動後の位置でサブ表示装置801の表側と裏側とを反転させることが可能な表裏反転手段(回転駆動部810)と、移動手段及び表裏反転手段によるサブ表示装置801の動作を制御する動作制御手段(演出制御装置300)と、を備えていることとなる。 【0371】 また、遊技機10は、複数の変動表示領域42a、42b、42cの各々に複数の識別情報を変動表示させる変動表示ゲームをメイン演出としてメイン表示装置41に表示し、該変動表示ゲームが予め定めた特別結果となった場合に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるよう構成され、動作制御手段(演出制御装置300)は、変動表示ゲームの進行状態に応じて移動手段(スライド機構820)により複数の変動表示領域42a、42b、42cのいずれかの前方にサブ表示装置801を移動させることが可能であることとなる。」 (1-ケ)図56(b)の図示内容により、符号「41(41a)」で示された部材において、符号「42a」、「42c」で示された位置に「3」が表示され、符号「42b」で示された位置に「↓」という表示がされている間、符号「801」で示された部材において符号「802」で示された位置において、「発展か?」という表示がされていることが見てとれる。そして、図56における、図56(b)下部に記載の矢印より、図56(b)から、図56(c)または図56(e)へと移行することは明らかである。 また、図56(c)の図示内容により、符号「41(41a)」で示された部材において、符号「42a」、「42c」で示された位置に「3」が表示され、符号「42b」で示された位置に「↓」という表示がされている間、符号「801」で示された部材において符号「802」で示された位置において、「リーチ」という表示がされていることが見てとれる。 そして、図56(c)に続く図56(d)の図示内容により、符号「41(41a)」で示された部材において、符号「42a」、「42c」で示された位置に「3」が表示され、符号「42b」で示された位置に「4」という表示がされている間、符号「801」で示された部材において符号「802」で示された位置において、「リーチ」という表示がされていることが見てとれる。 また、図56(e)の図示内容により、符号「41(41a)」で示された部材において、符号「42a」、「42c」で示された位置に「3」が表示され、符号「42b」で示された位置に「REP擬似」という表示がされている間、符号「801」で示された部材において符号「802」で示された位置において、「発展か?」という表示がされていることが見てとれる。 また、図56(e)の下部には、図56(f)への矢印が記載されており、図56(f)の下部には「Nリーチ or ロングリーチ(高割合) or SPリーチ(低割合)へ」と記載されているから、図56(f)の図示内容により、図56(e)の表示がされた後に、Nリーチ、ロングリーチ、SPリーチへの何れかに移行するということが見てとれる。 また、上記(1-カ)の段落【0339】には「メイン表示装置41の表示部41aにおける・・・変動表示領域42a、42b、42c」と記載され、上記(1-キ)の段落【0362】には「サブ表示装置801の表示部802」と記載されているから、図56(b)?(e)において符号「41(41a)」、「42a」、「42b」、及び「42c」は、メイン表示装置41(表示部41a)、変動表示領域42a、変動表示領域42b、及び変動表示領域42cを意味し、符号「801」及び「802」は、それぞれ、サブ表示装置801及び表示部802であるといえる。 よって、図56には、 メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされている間、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示がされた(図56(b))後は、 メイン表示装置41の表示部41aにおける表示が継続されている間、サブ表示装置801の表示部802の表示が「リーチ」という表示に変更された(図56(c))後に続いて、メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「4」がされている間、サブ表示装置801の表示部802において、「リーチ」という表示が継続される(図58(d))場合と、 メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42bに「REP擬似」という表示がされている間、サブ表示装置801の表示部802における「発展か?」という表示がされて(図56(e))から、その後、Nリーチ、ロングリーチ、SPリーチの何れかの状態に移行する場合とがあることが図示されている。 (1-コ)図58(b)の図示内容により、符号「41(41a)」で示された部材において、符号「42a」、「42c」で示された位置に「3」が表示され、符号「42b」で示された位置に「発展図柄」の表示がされている間、符号「801」で示された部材において符号「802」で示された位置において、「CHANCE」という表示がされていることが見てとれる。 そして、上記(1-カ)の段落【0339】には「メイン表示装置41の表示部41aにおける・・・変動表示領域・・・42b」と記載され、上記(1-キ)の段落【0367】には「サブ表示装置801・・・表示部802」と記載されているから、図58(b)において、符号「42b」、「801」及び「802」は、それぞれ、メイン表示装置41の表示部41aにおける変動表示領域42b、サブ表示装置801及び表示部802であるといえる。 よって、図58(b)には、メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「発展図柄」の表示がされている間、サブ表示装置801の表示部802において、「CHANCE」という表示がされることが図示されている。 (1-サ)図58(d)の図示内容により、符号「801」で示された部材において符号「802」で示された位置において、「激アツ」という表示がされていることが見てとれる。 そして、上記(1-カ)の段落【0339】には「メイン表示装置41の表示部41aにおける・・・変動表示領域・・・42b」と記載され、上記(1-キ)の段落【0367】には「サブ表示装置801・・・表示部802」と記載されているから、図58(d)において、符号「42b」、「801」及び「802」は、それぞれ、メイン表示装置41の表示部41aにおける変動表示領域42b、サブ表示装置801及び表示部802であるといえる。 よって、図58(d)には、サブ表示装置801の表示部802に、「激アツ」という表示がされることが図示されている。 上記(1-ア)?(1-ク)の記載事項及び上記(1-ケ)?(1-サ)により認定される図示内容より、以下の事項が導かれる。 (1-シ)上記(1-イ)の段落【0052】には、「第1特図1始動入賞口36、第2特図1始動入賞口641若しくは普通変動入賞装置37への入賞・・・に基づいて、・・・第1又は第2特図変動表示ゲームを行う。」と記載され、上記(1-エ)の段落【0162】には、「CPU111Aでは、」と記載され、これに続く段落【0163】には「始動入賞口36に備えられた始動口1スイッチ36a又は第2特図1始動入賞口641内の始動口3スイッチ644からの遊技球の検出信号の入力に基づき・・・第1特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値を抽出して・・・第1特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。・・・普通変動入賞装置37に備えられた始動口2スイッチ37aからの遊技球の検出信号の入力に基づき・・・第2特図変動表示ゲームの大当り判定用乱数値を抽出してROM111Bに記憶されている判定値と比較し、第2特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。」と記載されている。 そして、上記(1-エ)の段落【0163】に記載の「始動入賞口36に備えられた始動口1スイッチ36a又は第2特図1始動入賞口641内の始動口3スイッチ644からの遊技球の検出信号の入力」或いは「普通変動入賞装置37に備えられた始動口2スイッチ37aからの遊技球の検出信号の入力」は、上記(1-イ)の段落【0052】に記載の「第1特図1始動入賞口36、第2特図1始動入賞口641若しくは普通変動入賞装置37への入賞」を意味することは明らかである。 よって、上記(1-イ)、(1-エ)により、CPU111Aは、第1特図1始動入賞口36、第2特図1始動入賞口641若しくは普通変動入賞装置37への入賞に基づいて抽出された大当り判定用乱数値により、第2特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行うといえる。 また、上記(1-エ)の段落【0165】には、「CPU111Aは、特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、・・・特別遊技状態を発生させる処理を行う。」と記載され、上記(1-ク)の段落【0371】には「遊技者に有利な特別遊技状態」と記載されているから、特図変動表示ゲームの結果の当りはずれにより、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かが判定されるといえる。 したがって、刊行物1には、第1特図1始動入賞口36、第2特図1始動入賞口641若しくは普通変動入賞装置37への入賞に基づいて抽出された大当り判定用乱数値により、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かを判定するCPU111Aについて記載されているといえる。 (1-ス)上記(1-イ)の段落【0052】には、「特図変動表示ゲームの結果として、・・・特別結果態様(特別結果)となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応してメイン表示装置41の結果態様も特別結果態様となる。」と記載され、上記(1-イ)の段落【0053】には、「飾り特図変動表示ゲームは、・・・メイン表示装置41において・・・飾り特別図柄(識別情報)を・・・変動表示・・・する。そして、所定時間後に変動している図柄を左・・・停止させて、・・・停止表示された識別情報により構成される結果態様により特図変動表示ゲームの結果を表示することで行われる。・・・メイン表示装置41やサブ表示装置801では、・・・キャラクタや情報の表示など・・・演出表示が行われる。」と記載され、上記(1-エ)の段落【0163】には「第1特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。・・第2特図変動表示ゲームの当りはずれを判定する処理を行う。」と記載されている。 また、上記(1-エ)の段落【0165】には、「特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、・・・特別遊技状態を発生させる処理を行う。」と記載されているから、特図変動表示ゲームの判定結果として、当りはずれが判定されること、すなわち、特別遊技状態を発生させるか否かが判定されることが明らかである。 したがって、飾り特図変動表示ゲームでは、特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づいて、メイン表示装置41において飾り特別図柄(識別情報)を変動表示した後、停止表示させて、特別遊技状態を発生させるか否かを表示し、メイン表示装置41やサブ表示装置801でキャラクタや情報の表示などの演出表示が行われるといえる。 また、上記(1-エ)の段落【0164】には、「演出制御装置300では、・・・メイン表示装置41で・・・飾り特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。・・・演出制御装置300では、・・・サブ表示装置801の表示・・・に関連した演出の実行を制御する処理等を行う。」と記載されているから、飾り特図変動表示ゲームを表示する処理及び演出に関連した演出の実行を制御する処理等が、演出制御装置300により行われるといえる。 よって、刊行物1には、特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づいて、メイン表示装置41において飾り特別図柄(識別情報)を変動表示した後停止表示させて、特別遊技状態を発生させるか否かを表示し、メイン表示装置41やサブ表示装置801でキャラクタや情報の表示などの演出表示をする、飾り特図変動表示ゲームの実行を制御する演出制御装置300について記載されているといえる。 (1-セ)上記(1-ケ)により、図56には、 メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされている間、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示がされた(図56(b))後は、 メイン表示装置41の表示部41aにおける表示が継続されている間、サブ表示装置801の表示部802の表示が「リーチ」という表示に変更された(図56(c))後に続いて、メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「4」がされている間、サブ表示装置801の表示部802において、「リーチ」という表示が継続される(図58(d))場合と、 メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42bに「REP擬似」という表示がされている間、サブ表示装置801の表示部802における「発展か?」という表示が継続されて(図56(e))から、その後、Nリーチ、ロングリーチ、SPリーチの何れかの状態へ移行する場合とがあることが図示されている。 また、上記(1-コ)により、図58(b)には、メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「発展図柄」の表示がされている間、サブ表示装置801の表示部802において、「CHANCE」という表示がされることが図示されている。 また、上記(1-キ)の段落【0362】には、「リーチ状態となる場合であって、・・・図56(b)に示すように、・・・表示部802にSPリーチ等への発展を示唆する「発展か?」の表示(予告演出)が行われる。」と記載され、続く段落【0363】には、「SPリーチに発展しない場合は、図56(c)に示すように表示部802の表示が「リーチ」に変更され、図56(d)に示すように結果態様(ここでははずれ)が表示されて特図変動表示ゲームが終了する。・・・擬似連変動である場合は、図56(e)に示すように、中変動表示領域42bに再変動表示の実行を報知する「REP擬似」の表示がなされ、・・・この他にSPリーチに発展する場合もあり、この場合は図58(b)に示すような発展図柄の表示を経てSPリーチとなる。」と記載されているから、図56(b)の図示内容はリーチ状態であり、図56(c)、図56(d)は、図56(b)に図示されたリーチ状態からSPリーチに発展しない場合であり、図56(d)は、はずれ図柄で停止する例であり、図56(e)は、図56(b)に図示されたリーチ状態から擬似連変動となる場合であり、図58(b)は、図56(b)に図示されたリーチ状態からSPリーチに発展する場合であるといえる。 また、(1-ウ)の段落【0134】には、「飾り特図変動表示ゲームが、・・・リーチ状態には・・・リーチ演出が含まれ、・・・リーチ状態が発生した状態は、リーチ状態が発生しない場合に比べて大当りとなる可能性の高い状態である。」と記載されているから、飾り特図変動表示ゲームにおいては、大当りとなる可能性が高いことを示すリーチ状態が発生するリーチ演出が行われるといえる。 そして、上記認定事項(1-ス)により、演出制御装置300は飾り特図変動表示ゲームを制御するといえる。 よって、演出制御装置300は大当りとなる可能性が高いことを示すリーチ状態が発生するリーチ演出を制御するといえる。 また、上記(1-ク)の段落【0370】には「遊技の進行に伴うメイン演出を表示可能なメイン表示装置41と、メイン演出の補助演出を表示可能なサブ表示装置801」と記載されているから、メイン表示装置41における遊技の進行に伴う表示はメイン演出であり、サブ表示装置801における表示は補助演出であるといえる。 よって、刊行物1には、 演出制御装置300は、 大当りとなる可能性が高いことを示すリーチ状態におけるメイン演出として、 リーチ状態からSPリーチに発展しない演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「↓」という表示が継続された後に続いて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「4」が表示され、はずれ図柄で停止する演出)がされている間(図56(b)、(c)、(d))、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示(図56(b))がされた後に「リーチ」という表示(図56(c)、(d))に変更される補助演出を行う場合と、 リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態からSPリーチに発展する演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「発展図柄」の表示を行う演出)がされている間(図56(b)、図58(b))、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示(図56(b))がされた後に「CHANCE」という表示(図58(b))に変更される補助演出を行う場合と、 リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「REP擬似」という表示を行う演出)がされている間、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示(図56(b)、(e))がなされる補助演出を行う場合の何れかがあり、 リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされる場合は、補助演出として表示装置801の表示部802における「発展か?」という表示(図56(e))がされているのを、Nリーチ、ロングリーチ、SPリーチへの何れかの状態に移行する制御を行うことについて記載されているといえる。 (1-ソ)上記(1-セ)の認定事項により、 演出制御装置300は、 大当りとなる可能性が高いことを示すリーチ状態におけるメイン演出として、 リーチ状態からSPリーチに発展しない演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「↓」という表示が継続された後に続いて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「4」が表示され、はずれ図柄で停止する演出)を実行する場合と、 リーチ状態からSPリーチに発展する演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「発展図柄」の表示を行う演出)を実行する場合と、 リーチ状態から擬似連変動となる演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「REP擬似」という表示を行う演出)を実行する場合の何れかがあるといえる。 また、上記(1-エ)の段落【0165】には、「特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、・・・特別遊技状態を発生させる処理を行う。」と記載され、上記(1-イ)の段落【0052】には、「特図変動表示ゲームの結果として、・・・特別結果態様(特別結果)となった場合には、大当りとなって特別遊技状態(いわゆる、大当り状態)となる。また、これに対応してメイン表示装置41の結果態様も特別結果態様となる。」と記載され、上記(1-イ)の段落【0053】には、「飾り特図変動表示ゲームは、・・・メイン表示装置41において・・・停止表示された識別情報により構成される結果態様により特図変動表示ゲームの結果を表示することで行われる。」と記載されているから、飾り特図変動表示ゲームの結果として、メイン表示装置41においては、大当りとなって特別遊技状態が発生するか否かが表示されるといえる。 したがって、上記(1-イ)?(1-エ)により、飾り特図変動表示ゲームにおいては、大当りとなる可能性が高いことを示すリーチ状態が発生するリーチ演出の後に、飾り特図変動表示ゲームの結果として、メイン表示装置41においては、大当りとなって特別遊技状態が発生するか否かが表示されるといえる。 また、上記認定事項(1-ス)により、演出制御装置300は飾り特図変動表示ゲームを制御するといえる。 よって、刊行物1には、 演出制御装置300は、 大当りとなる可能性が高いことを示すリーチ状態におけるメイン演出としての、 リーチ状態からSPリーチに発展しない演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「↓」という表示が継続された後に続いて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「4」が表示され、はずれ図柄で停止する演出)と、 リーチ状態からSPリーチに発展する演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「発展図柄」の表示を行う演出)と、 リーチ状態から擬似連変動となる演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「REP擬似」という表示を行う演出)とを含む演出 の何れかを実行した後、特別遊技状態が発生するか否かをメイン表示装置41の表示部41aに表示する手段であることについて記載されているといえる。 (1-タ)上記(1-セ)の認定事項により、刊行物1には、 演出制御装置300は、 リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態からSPリーチに発展しない演出がされているときに、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示がされた後に「リーチ」という表示に変更される補助演出を行い、 リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態からSPリーチに発展する演出がされているときに、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示がされた後に「CHANCE」という表示に変更される補助演出を行い、 リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされているときに、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示が継続される補助演出を行う手段であるといえる。 (1-チ)上記(1-セ)の認定事項により、演出制御装置300は、リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされているときには、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示が継続される補助演出が実行されているのを、Nリーチ、ロングリーチ、SPリーチの何れかに移行する制御を行うといえる。 また、上記(1-サ)により、図58(d)には、サブ表示装置801の表示部802に、「激アツ」という表示がされることが図示されており、上記(1-キ)の段落【0367】には、「図58(d)に示すようにSPリーチ状態となり、・・・このとき表示部802に「激アツ!」と表示することで大当りの期待度が高いことを報知する」と記載されているから、SPリーチとなると、サブ表示装置801の表示部802に大当りの期待度が高いことを報知する「激アツ」という表示がされるといえる。 したがって、演出制御装置300は、リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされているときに、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示が継続される補助演出が実行されているのを、Nリーチ、ロングリーチ、あるいは、サブ表示装置801の表示部802に大当りの期待度が高いことを報知する「激アツ」という表示がされるSPリーチへの何れかの状態に移行する制御を行うことについて記載されているといえる。 また、上記(1-エ)の段落【0165】には、「特図変動表示ゲームの結果が当りの場合は、・・・特別遊技状態を発生させる処理を行う。」と記載され、上記(1-ウ)の段落【0136】には「特図変動表示ゲームの遊技結果(大当り或いははずれ)・・・に基づいて、複数の変動パターンテーブルの中から、何れか一の変動パターンテーブルを選択して取得する。」と記載され、上記(1-ウ)の段落【0132】には、「変動パターン・・・を決定するための変動パターンテーブル」と記載され、上記(1-オ)の段落【0333】には「変動パターン(ここではリーチなし、ノーマルリーチ、SP1リーチ及びSP4リーチの変動パターン)・・・変動パターン(ここではSP2リーチ及びSP3リーチ)」と記載されている。 したがって、特図変動表示ゲームの遊技結果(大当り或いははずれ)である、特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づいて、変動パターンテーブルが選択されることにより、SP1?SP4のリーチの変動パターンが決定されることは明らかである。 よって、刊行物1には、演出制御装置300は、特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づいて、リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされているときに、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示が継続される補助演出が実行されているのを、Nリーチ、ロングリーチ、あるいは、サブ表示装置801の表示部802に大当りの期待度が高いことを報知する「激アツ」という表示がされるSPリーチの何れかに移行する制御を行うことについて記載されているといえる。 上記(1-ア)?(1-ク)の記載事項及び上記(1-ケ)?(1-サ)により認定される図示内容、及び(1-シ)?(1-チ)の認定事項により、刊行物1には、次の発明が記載されていると認められる(以下、「刊行物1発明」という。)。 「a 第1特図1始動入賞口36、第2特図1始動入賞口641若しくは普通変動入賞装置37への入賞に基づいて抽出された大当り判定用乱数値により、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かを判定するCPU111Aと(上記(1-シ))、 b 特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づいて、メイン表示装置41において飾り特別図柄(識別情報)を変動表示した後停止表示させて、特別遊技状態を発生させるか否かを表示し、メイン表示装置41やサブ表示装置801でキャラクタや情報の表示などの演出表示をする、飾り特図変動表示ゲームの実行を制御する演出制御装置300とを有し(上記(1-ス))、 c 演出制御装置300は、 大当りとなる可能性が高いことを示すリーチ状態におけるメイン演出としての、 リーチ状態からSPリーチに発展しない演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「↓」という表示が継続された後に続いて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「4」が表示され、はずれ図柄で停止する演出)と、 リーチ状態からSPリーチに発展する演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「発展図柄」の表示を行う演出)と、 リーチ状態から擬似連変動となる演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「REP擬似」という表示を行う演出) とを含む演出の何れかを実行した後、特別遊技状態が発生するか否かをメイン表示装置41の表示部41aに表示する手段(演出制御装置300)であり(上記(1-セ)、(1-ソ))、 d リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態からSPリーチに発展しない演出がされているときに、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示がされた後に「リーチ」という表示に変更される補助演出を行い、 リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態からSPリーチに発展する演出がされているときに、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示がされた後に「CHANCE」という表示に変更される補助演出を行い、 リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされているときに、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示が継続される補助演出を行う手段(演出制御装置300)であり(上記(1-セ)、(1-タ))、 e 演出制御装置300は、特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づいて、リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされているときには、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示が継続される補助演出が実行されているのを、Nリーチ、ロングリーチ、あるいは、サブ表示装置801の表示部802に大当りの期待度が高いことを報知する「激アツ」という表示がされるSPリーチの何れかに移行する制御を行う、遊技機10(上記(1-ア)、(1-セ)、(1-チ))。」 (3)対比 本願補正発明と刊行物1発明とを対比する。なお、刊行物1発明の構成a?eに対応して見出し(a)?(e)を付した。 (a)刊行物1発明の「第1特図1始動入賞口36、第2特図1始動入賞口641若しくは普通変動入賞装置37への入賞」は、本願補正発明の「始動条件」に相当する。 また、刊行物1発明の「遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かを判定する」ことは、本願補正発明の「遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する」ことに相当する。 よって、刊行物1発明の構成「第1特図1始動入賞口36、第2特図1始動入賞口641若しくは普通変動入賞装置37への入賞に基づいて抽出された大当り判定用乱数値により、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか否かを判定するCPU111A」は、本願補正発明「始動条件の成立により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段」に相当する。 (b)刊行物1発明の「特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果」は、本願補正発明の「前記特別遊技判定手段による判定結果」に相当する。 また、刊行物1発明の「メイン表示装置41において飾り特別図柄(識別情報)を変動表示した後停止表示させて、特別遊技状態を発生させるか否かを表示し、メイン表示装置41やサブ表示装置801でキャラクタや情報の表示などの演出表示をする、飾り特図変動表示ゲーム」は、「特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果」を報知する所定の演出であるから、本願補正発明の「前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、当該判定結果を報知するための演出」に相当する。 よって、刊行物1発明の「特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果に基づいて、メイン表示装置41において飾り特別図柄(識別情報)を変動表示した後停止表示させて、特別遊技状態を発生させるか否かを表示し、メイン表示装置41やサブ表示装置801でキャラクタや情報の表示などの演出表示をする、飾り特図変動表示ゲームの実行を制御する演出制御装置300」は、本願補正発明の「前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、当該判定結果を報知するための演出を制御する演出制御手段」に相当する。 (c)刊行物1発明の「大当りとなる可能性が高いことを示す」ことは、本願補正発明の「前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する」ことに相当する。 また、刊行物1発明の「メイン表示装置41の表示部41aにおけるリーチ演出のメイン演出」は、「リーチ状態からSPリーチに発展しない演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「↓」という表示が継続された後に続いて、変動表示領域42a、42cに、「3」という表示が、変動表示領域42bに「4」が表示され、はずれ図柄で停止する演出)と、リーチ状態からSPリーチに発展する演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「発展図柄」の表示を行う演出)と、リーチ状態から擬似連変動となる演出(メイン表示装置41の表示部41aにおいて、変動表示領域42a、42cに「3」が表示され、変動表示領域42bに「↓」という表示がされた後に変動表示領域42bにおいて「REP擬似」という表示を行う演出)と」からなる、複数種類のものといえるから、本願補正発明の「複数種類の特定演出」に相当する。 また、刊行物1発明の「特別遊技状態が発生するか否かをメイン表示装置41の表示部41aに表示する」ことは、本願補正発明の「前記判定結果を報知する報知演出を実行する」ことに相当する。 よって、刊行物1発明の構成cは、本願補正発明の構成Cに相当する。 (d)刊行物1発明の「サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示がされた後に「リーチ」という表示に変更される補助演出」は、「リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態からSPリーチに発展しない演出がされているときに」行われるものであり、刊行物1発明の「サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示がされた後に「CHANCE」という表示に変更される補助演出」は、「リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態からSPリーチに発展する演出がされているときに」行われるものであり、「サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示が継続される補助演出」は、「リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされているときに」行われるものであるから、これらの補助演出は、本願補正発明の「当該特定演出の種類に応じた付加演出」に相当する。 よって、刊行物1発明の構成dは、本願補正発明の構成Dに相当する。 (e)刊行物1発明の「特別遊技状態を発生させるか否かの判定結果」は、本願補正発明の「前記判定結果」に相当する。 また、刊行物1発明の、「リーチ状態におけるメイン演出として、リーチ状態から擬似連変動となる演出がされているときには、サブ表示装置801の表示部802において、「発展か?」という表示が継続される」、「実行されている」「補助演出」は、本願補正発明の「実行している前記付加演出」に相当する。 そして、刊行物1発明の「特別遊技状態を発生させる期待度が高いSPリーチ状態を示す「激アツ」という表示を行う補助演出」は、本願補正発明の「前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出」に相当する。 また、刊行物1発明の「サブ表示装置801の表示部802に大当りの期待度が高いことを報知する「激アツ」という表示がされる」ことは、本願補正発明の「前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出」に相当する。 そして、刊行物1発明の「Nリーチ、ロングリーチ、あるいは、サブ表示装置801の表示部802に大当りの期待度が高いことを報知する「激アツ」という表示がされるSPリーチの何れかに移行する制御を行う」ことは、「SPリーチ」「に移行」した場合に「サブ表示装置801の表示部802に大当りの期待度が高いことを報知する「激アツ」という表示がされる」ことを意味するから、本願補正発明の「前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出に変更するときがある」ことに相当する。 したがって、 また、刊行物1発明の「遊技機10」は、本願補正発明の「遊技機」に相当する。 よって、刊行物1発明の構成eは、本願補正発明のEに相当する。 したがって、本願補正発明と刊行物1発明とは、 「 始動条件の成立により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、 前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、当該判定結果を報知するための演出を制御する演出制御手段とを備え、 前記演出制御手段は、 前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する複数種類の特定演出のうちの何れかを実行した後、前記判定結果を報知する報知演出を実行する第1演出制御手段と、 前記特定演出が実行されているときに、当該特定演出の種類に応じた付加演出を実行する第2演出制御手段とを有し、 前記第2演出制御手段は、 前記判定結果に基づいて、実行している前記付加演出を、前記特別遊技が行われる期待度に応じた特別示唆演出に変更するときがある、遊技機。」 で一致し、構成上の差異はない。 したがって、本願補正発明は、刊行物1発明と同一であり、刊行物1に記載された発明である。また、仮に本願補正発明が刊行物1発明と同一でないとしても、本願補正発明は、刊行物1発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 よって、本願補正発明は、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないか、又は、特許法第29条第2項の規定に基づいて特許を受けることができないものである。 (4)請求人の主張について 請求人は、審判請求書第5頁第10行?同頁第16行において、 「つまり、請求項1の発明は、高期待度を示唆する複数種類の特定演出の何れかの実行中に、当該特定演出の種類に応じた付加演出を実行します(以下、特徴1という)。 また、請求項1の発明は、実行している付加演出を、大当り期待度に応じた特別示唆演出に変更するときがあります(以下、特徴2という)。」 と主張し、また、審判請求書第7頁第10行?同頁第14行において、 「上記したように、引用文献1には、ミッションの図柄でのリーチ成立に成功するか否かの一種類のミッション演出が記載されています。このことから明らかなように、引用文献1には、上記した特徴1および効果1が開示も示唆もされておりません。 また、上記したように、引用文献1には、ミッション演出において「7でリーチをかけろ!」等のメッセージが追加表示されますが、このメッセージは大当り期待度に応じたものではありません。このことから明らかなように、引用文献1には、上記した特徴2および効果2が開示も示唆もされておりません。 また、引用文献2にも、上記した特徴1及び2、および、効果1及び2は、開示も示唆もされておりません。 従いまして、請求項1の発明は、新規性および進歩性を有するものと思料いたします。」 と主張している。 しかしながら、請求人の主張する特徴1及び特徴2は、上記(3)で検討したように、上記刊行物1発明の有する構成である。 したがって、請求人の上記主張における引用文献1(平成28年12月8日付け補正の却下の決定で示された特開2008-245800号公報)及び引用文献2(同日付け補正の却下の決定で示された特開2012-157780号公報)については検討するまでもなく、上記(3)で検討したように、本願補正発明は、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないか、又は、特許法第29条第2項の規定に基づいて特許を受けることができないものである。 よって、請求人の主張を採用することはできない。 (5)まとめ したがって、本願補正発明は、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないか、又は、特許法第29条第2項の規定に基づいて特許出願の際独立して特許を受けることができない。 よって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明 1.本願発明 本件補正は、上記のとおり却下されることとなったので、本願の請求項1?3に係る発明は、平成27年5月19日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?3に記載された事項により特定されるとおりのものであるところ、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、次のとおりのものである(A?E’は、本願発明を分説するために当審で付した。)。 「【請求項1】 A 始動条件の成立により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、 B 前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、当該判定結果を報知するための演出を制御する演出制御手段とを備え、 C’前記演出制御手段は、 前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する特定演出を実行した後、前記判定結果を報知する報知演出を実行する第1演出制御手段と、 D’ 前記特定演出が実行されているときに、当該特定演出の内容を示唆する付加演出を実行する第2演出制御手段とを有し、 E’前記第2演出制御手段は、 所定の変更条件が成立すると、前記判定結果に基づいて、実行している前記付加演出を変更する、遊技機。」 2.刊行物に記載された事項 (1)刊行物2 原査定の拒絶の理由(平成28年4月26日付け拒絶理由通知)に引用文献1として引用された特開2004-321712号公報(以下「刊行物2」という。)には、図面と共に以下の事項が記載されている(下線は当審で付した。以下同じ。)。 (2-ア)「【0004】 パチンコ遊技機では、特別図柄(識別情報)を可変表示(変動)する可変表示手段の表示結果があらかじめ定められた特定の表示態様の組合せとなることを、通常、「大当り」という。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数( 例えば15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例えば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)が成立していない場合には、大当り遊技状態は終了する。 【0005】 また、可変表示手段において最終停止図柄(例えば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、特定の表示結果と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。リーチ状態において、変動パターンを通常状態における変動パターンとは異なるパターンにすることによって、遊技の興趣が高められている。そして、可変表示手段に可変表示される図柄の表示結果がリーチ状態となる条件を満たさない場合には「はずれ」となり、可変表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。」 (2-イ)「【0012】 【課題を解決するための手段】 本発明による遊技機は、各々が識別可能な複数種類の識別情報(例えば特別図柄)を可変表示可能な可変表示手段(例えば可変表示装置9)を備え、あらかじめ定められている可変表示の実行条件(例えば、遊技領域に設けられた始動入賞領域への入賞)が成立した後、可変表示の開始条件(例えば、前回の特別図柄の可変表示および大当り遊技状態の終了)の成立にもとづいて識別情報の可変表示を開始し、可変表示の表示結果が特定の表示結果(例えば左中右図柄が同一の図柄)となったときに遊技者にとって有利な遊技状態である特定遊技状態(例えば大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、・・・」 (2-ウ)「【0019】 【発明の実施の形態】 以下、本発明の一実施形態を図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例である第1種パチンコ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機を正面からみた正面図、図2は遊技盤の前面を示す正面図である。」 (2-エ)「【0036】 可変表示装置9における特別図柄の可変表示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特別図柄の組み合わせが大当り図柄(特定表示態様)であると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板20が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例えば10個)の打球が入賞するまで開放する。そして、開閉板20の開放中に打球がV入賞領域に入賞しV入賞スイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板20の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数(例えば15ラウンド)許容される。」 (2-オ)「【0050】 この実施の形態では、遊技機に設けられているランプ・LEDおよび演出用駆動手段は、演出制御基板80に搭載されている演出用CPU101を含む演出制御手段によって制御される。また、可変表示装置9、普通図柄表示器10およびランプ・LED等を制御するためのデータがROMに格納されている。演出用CPU101は、ROMに格納されているデータにもとづいて可変表示装置9、普通図柄表示器10およびランプ・LED等を制御する。そして、ランプドライバ基板35に搭載されている出力ポート352および各駆動回路を介して、ランプ・LEDおよび演出用駆動手段が駆動される。従って、機種変更を行う場合に、演出制御基板80を新たな機種のものに交換すれば、ランプドライバ基板35を交換せずに機種変更を実現することができる。」 (2-カ)「【0087】 なお、「通常変動」とは、リーチ態様を伴わない変動パターンである。「ノーマルリーチ」とは、リーチ態様を伴うが変動結果(停止図柄)が大当りを生じさせるものとならない変動パターンである。「リーチA」は、「ノーマルリーチ」とは異なるリーチ態様を持つ変動パターンである。また、リーチ態様が異なるとは、リーチ変動時間において異なった態様の変動態様(速度や回転方向等)やキャラクタ等が現れることをいう。例えば、「ノーマル」では単に1種類の変動態様によってリーチ態様が実現されるのに対して、「リーチA」では、変動速度や変動方向が異なる複数の変動態様を含むリーチ態様が実現される。」 (2-キ)「【0092】 図11は、入賞時始動入賞表示設定処理を示すフローチャートである。入賞時始動入賞表示設定処理において、CPU56は、まず、始動入賞があったことを示す始動入賞フラグをセットする(ステップS121)。始動入賞フラグは、特別図柄プロセス処理の終了後に実行される記憶処理(ステップS31)で参照される。次に、CPU56は、ランダム1(大当り判定用乱数)を生成するためのカウンタからランダム1を抽出し(ステップS122)、大当り判定モジュールを実行する。すなわち、大当り判定サブルーチンをコールする(ステップS123)。大当り判定モジュールにおいてランダム1の値にもとづいて大当りとなると判定された場合には(ステップS124)、大当り時変動パターン種別テーブルを使用することに決定する(ステップS125)。大当り時変動パターン種別テーブルは、大当りとなるときの変動パターンを決定するために用いられるテーブルである。大当り時変動パターン種別テーブルには、大当りとなるときの複数種類の変動パターン(例えば変動パターン番号11?14)が予め設定されるとともに、変動パターン決定用乱数(ランダム4)と比較される比較値が各変動パターンに割り当てられている。」 (2-ク)「【0098】 複数種類の変動パターンの中には特別演出パターンが含まれている。特別演出パターンとは、特別図柄の可変表示中の表示状態(可変表示状態)を所定のタイミングで変更する特別な演出態様(発展演出態様)を含んだ変動パターンのことをいう。例えば、所定のタイミングで通常変動状態をリーチ状態に発展させたり、所定のタイミングでリーチ状態をスーパーリーチ状態に発展させるような特別なリーチ演出態様を含んだ変動パターンである。後述するように、特別演出パターンは予め複数種類設けられている(図26?図28参照)。なお、リーチ状態に発展させる変動パターンは全て特別演出パターンとされていてもよい。すなわち、ステップS124において大当りとなると判定された変動パターンおよびステップS128においてリーチとなると判定された変動パターン(具体的には図9の変動パターン番号2?14)は全て特別演出パターンとされていてもよい。」 (2-ケ)「【0159】 図26は、特別演出パターンの他の例を示す説明図である。図26に示すように、特別始動入賞表示(図の例では表示態様Bの「手榴弾」)が変動中始動記憶表示エリア19に表示されているときに、高い確率で特別演出パターンが実行される。図26(a)に示すように、可変表示装置9の図柄表示エリアで特別図柄(左中右図柄)の可変表示(変動)が開始される。そして、図26(b)に示すように、左右図柄が同一の図柄(図の例では「7」)で揃って停止し、中図柄だけが変動しているリーチ状態となる。その後、図26(c)に示すように、リーチ状態において所定のタイミングで「手榴弾」が投げられて爆発する。なお、「手榴弾」の画像はスプライト画像やムービー画像で実現される。図26(d)に示すように、「手榴弾」が投げられて爆発すると、背景画像に「炎」が現れ、その状態においてリーチ状態を続行するスーパーリーチ状態に発展する。スーパーリーチ状態では、背景に「炎」が現れるほかに、例えば中図柄がゆっくり変動したり変形したりすることにより、大当りの可能性が高いことを遊技者に報知する。そして、図26(d)に示すように、スーパーリーチ状態に発展すると、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様が変化する。例えば、特別始動入賞表示の「手榴弾」が爆発する。 【0160】 図26に示した特別演出パターンにおいて、所定のタイミングで「手榴弾」が投げられて爆発する演出態様が、特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)に対応する特別演出態様である。遊技者は、特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)にもとづいて、特別演出パターンにおいて特別始動入賞表示の表示態様に対応する特別演出態様(手榴弾が投げられて爆発する演出態様)が実行されることを期待する。また、図26に示した特別演出パターンにおいては、所定のタイミングで特別演出態様が実行されたことにもとづいて、特別図柄の可変表示状態がリーチ状態からスーパーリーチ状態に変更される。従って、遊技者は、特別演出態様が実行されると、リーチ状態からスーパーリーチ状態に発展することを期待し、さらに大当りが発生することを期待する。また、図26に示した特別演出パターンにおいても、特別演出態様が実行された後に、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様が変化する。従って、演出効果が向上するとともに、遊技者の大当りに対する期待感が一層高まる。」 (2-コ)「【0240】 図43は、演出制御プロセス処理における全図柄停止待ち処理(ステップS804)を示すフローチャートである。全図柄停止待ち処理において、演出制御用CPU101は、全図柄停止を指示する演出制御コマンド(特別図柄停止の演出制御コマンド)を受信しているか否か確認する(ステップS841)。全図柄停止を指示する演出制御コマンドを受信していれば、記憶されている停止図柄で図柄を停止させる制御を行う(ステップS842)。」 (2-サ)「【0246】 具体的には、図45に示す例では、始動入賞の発生を検出すると、始動入賞記憶数が1となる。始動入賞時に実行される入賞時始動入賞表示設定処理において、遊技制御手段は、始動入賞にもとづいて特別図柄の可変表示の表示結果が大当り、リーチ、またははずれとなるか否かを判定し、その判定結果にもとづいて変動パターンを決定する。そして、変動パターンが特別演出パターンであるときは、特別始動入賞表示指定コマンドを演出制御手段に送信する。また、始動入賞の発生を検出すると、始動入賞記憶数が2となる。そして、始動入賞にもとづいて特別図柄の可変表示の表示結果を判定し、その判定結果にもとづいて変動パターンを決定する。そして、変動パターンが特別演出パターンでない(特別演出パターン以外の変動パターンである)ときは、通常始動入賞表示指定コマンドを演出制御手段に送信する。なお、変動パターンが特別演出パターンでないときでも、所定の割合で特別始動入賞表示指定コマンドを演出制御手段に送信する。」 (2-シ)「【0250】 演出制御手段は、遊技制御手段から変動パターン指定の演出制御コマンドを受信すると、特別図柄の変動を開始させる。このとき、可変表示手段9の変動中始動記憶表示エリア19に特別始動入賞表示を表示させる必要があるとき(特別演出パターンが実行されるときや、変動中始動入賞表示フラグがセットされているとき)は、変動中始動記憶表示エリア19に特別始動入賞表示を表示させる制御を行う。演出制御手段は、変動パターンに応じたプロセスデータに従って特別図柄の変動中の制御を実行する。このとき、変動パターンが特別演出パターンであれば、特別演出パターンに応じたプロセスデータ中の表示制御実行データに従って可変表示手段9の表示状態の制御を実行する。すなわち、特別演出態様の実行にもとづいて特別図柄の可変表示状態を変更する。また、場合により、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様を変化させる。」 (2-ス)「【0254】 また、特別演出パターンに対応する特別演出態様が複数種類設けられ、演出制御手段は、特別演出パターンに対応する複数種類の特別演出態様のうちの所定の特別演出態様を実行した後に、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様を所定の特別演出態様に応じて変化させる制御を実行するので、特別演出パターンにおける演出効果を一層向上させることができる。」 (2-セ)「【0261】 また、始動記憶表示エリア18および変動中始動記憶表示エリア19の位置は、可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリアの下方であったが、このような位置に限られるわけではない。始動記憶表示エリア18および変動中始動記憶表示エリア19を可変表示装置9と別個に設けてもよい。」 (2-ソ)「【0269】 なお、上記の各実施の形態のパチンコ遊技機1は、始動入賞にもとづいて可変表示装置9に可変表示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1種パチンコ遊技機であり、かつ、プリペイドカードによって球貸しを行うカードリーダ(CR:Card Reader)式の第1種パチンコ遊技機であったが、プリペイドカードによって球貸しを行うCR式パチンコ遊技機だけでなく、現金によって球貸しを行うパチンコ遊技機にも適用可能である。さらに、始動入賞にもとづいて開放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続する第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用できる。」 (2-タ)図26には、手榴弾が投げられて爆発する画像が表示されているときに、その下方において、別の手榴弾の画像が表示されていることが図示されている。 上記(2-ア)?(2-ソ)の記載事項及び上記(2-タ)により認定される図示内容により、以下の事項が導かれる。 (2-チ)上記(2-サ)の段落【0246】には、「始動入賞の発生を検出すると、始動入賞記憶数が1となる。始動入賞時に実行される入賞時始動入賞表示設定処理において、・・・特別図柄の可変表示の表示結果が大当り・・・となるか否かを判定し、」と記載され、上記(2-キ)の段落【0092】には、「入賞時始動入賞表示設定処理において、CPU56は、・・・ランダム1(大当り判定用乱数)・・・を抽出し・・・大当り判定モジュールを実行する。・・・大当り判定モジュールにおいてランダム1の値にもとづいて大当りとなると判定された」と記載されているから、CPU56は、始動入賞の発生始動入賞の発生により抽出された大当り判定用乱数の値にもとづいて特別図柄の可変表示の表示結果が大当りとなるか否かを判定するといえる。 また、上記(2-エ)の段落【0036】には、「特別図柄の可変表示は、・・・停止する。停止時の特別図柄の組み合わせが大当り図柄・・・であると、大当り遊技状態に移行する。」と記載され、(2-イ)の段落【0012】には、「遊技者にとって有利な遊技状態である・・・大当り遊技状態」と記載されているから、特別図柄の可変表示が大当り図柄で停止すると遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行するといえる。 したがって、刊行物2には、始動入賞の発生始動入賞の発生により抽出された大当り判定用乱数の値に基づいて、遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行するか否かを判定するCPU56について記載されているといえる。 (2-ツ)上記(2-コ)の段落【0240】には、「演出制御用CPU101は、・・・停止図柄で図柄を停止させる制御を行う」と記載され、上記(2-オ)の段落【0050】には、「演出用CPU101を含む演出制御手段」と記載されているから、演出制御手段は、停止図柄で図柄を停止させる制御を行うといえる。 また、上記(2-シ)の段落【0250】には、「演出制御手段は、変動パターンに応じたプロセスデータに従って特別図柄の変動中の制御を実行する。」と記載され、上記(2-ソ)の段落【0269】には、「可変表示装置9に可変表示される特別図柄の停止図柄」と記載されている。 したがって、演出制御手段は、可変表示装置9における、特別図柄の可変表示及び特別図柄の停止図柄の表示を制御するといえる。 また、上記(2-サ)の段落【0246】には、「特別図柄の可変表示の表示結果が大当り、・・・となるか否かを判定し、その判定結果にもとづいて変動パターンを決定する。」と記載され、上記(2-カ)の段落【0087】には、「変動結果(停止図柄)」と記載されているから、大当りか否かの判定結果にもとづいて停止図柄及び変動パターンが決定されるといえる。 そして、上記(2-ア)の段落【0004】には、「大当りが発生すると、・・・大当り遊技状態に移行する。」と記載されているから、大当りか否かの判定結果は、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果であるといえる。 よって、刊行物2には、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて、可変表示装置9における、特別図柄の可変表示と、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄の表示とを制御する、演出制御手段について記載されているといえる。 (2-テ)上記(2-ケ)の段落【0159】には、「可変表示装置9の図柄表示エリアで・・・リーチ状態において所定のタイミングで「手榴弾」が投げられて爆発する。・・・「手榴弾」の画像・・・「手榴弾」が投げられて爆発すると、・・・スーパーリーチ状態に発展する。スーパーリーチ状態では、・・・大当りの可能性が高いことを遊技者に報知する。」と記載され、上記(2-ケ)の段落【0160】には、「「手榴弾」が投げられて爆発する演出態様が、特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)に対応する特別演出態様である。・・・遊技者は、特別演出態様が実行されると、リーチ状態からスーパーリーチ状態に発展することを期待し、」と記載されている。 したがって、可変表示装置9の図柄表示エリアにおいて、リーチ状態において大当りの可能性が高いスーパーリーチ状態に発展することを期待させる、投げられて爆発する手榴弾の画像を表示させる、特別演出態様が実行されるといえる。 また、上記(2-エ)の段落【0036】には、「可変表示装置9における特別図柄の可変表示は、・・・停止する。停止時の特別図柄の組み合わせが大当り図柄・・・であると、大当り遊技状態に移行する。」と記載され、上記(2-サ)の段落【0246】には、「特別図柄の可変表示の表示結果が大当り、・・・となるか否かを判定」と記載されているから、可変表示装置9においては、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄が表示されるといえる。 また、上記(2-ア)の段落【0005】には、「可変表示手段において・・・最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)」と記載されているから、可変表示手段においては、リーチ状態となった後に、大当り発生か否かの最終結果が表示されるといえる。 したがって、上記(2-ア)、(2-エ)、(2-サ)により、可変表示装置9において、リーチ状態となった後に、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄が表示されるといえる。 そして、上記(2-ス)の段落【0254】には、「演出制御手段は、・・・特別演出態様を実行した後に、」と記載され、上記(2-コ)の段落【0240】には、「演出制御用CPU101は、・・・停止図柄で図柄を停止させる制御を行う」と記載され、上記(2-オ)の段落【0050】には、「演出用CPU101を含む演出制御手段」と記載されているから、演出制御手段は、特別演出態様を実行する制御と、停止図柄で図柄を停止させる制御を行うといえる。 よって、刊行物2には、演出制御手段は、可変表示装置9の図柄表示エリアにおいて、リーチ状態において大当りの可能性が高いスーパーリーチ状態に発展することを期待させる、投げられて爆発する手榴弾の画像を表示させる特別演出態様を実行した後に、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄を表示する制御を行う手段であることについて記載されているといえる。 (2-ト)上記(2-ケ)の段落【0159】には、「特別始動入賞表示(・・・「手榴弾」)が変動中始動記憶表示エリア19に表示されているときに、・・・可変表示装置9の図柄表示エリアで・・・リーチ状態において・・・「手榴弾」が投げられて爆発する。」と記載され、上記(2-セ)の段落【0261】には、「変動中始動記憶表示エリア19の位置は、可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリアの下方であったが、」と記載され、上記(2-タ)により、図26(c)には、手榴弾が投げられて爆発する画像が表示されているときに、その下方において、別の手榴弾の画像が表示されていることが図示されているから、可変表示装置9の図柄表示エリアで手榴弾が投げられて爆発する表示がされているときにおいても、可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリアの下方に位置する変動中始動記憶表示エリア19において、変動中始動記憶表示エリア19における表示態様(手榴弾)の特別始動入賞表示が実行されていることは明らかである。 そして、上記(2-ケ)の段落【0160】には、「「手榴弾」が投げられて爆発する演出態様が、特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)に対応する特別演出態様である。」と記載されている。 よって、上記(2-ケ)、(2-セ)、(2-タ)により、手榴弾が投げられて爆発する特別演出態様が実行されているときに、可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリアの下方に位置する変動中始動記憶表示エリア19において、特別演出態様に対応する表示態様(手榴弾)が表示される特別始動入賞表示が実行されるといえる。 また、上記(2-シ)の段落【0250】には「演出制御手段は、・・・変動中始動記憶表示エリア19に特別始動入賞表示を表示させる制御を行う。」と記載されているから、演出制御手段は、変動中始動記憶表示エリア19に特別始動入賞表示を表示させる制御を行うといえる。 よって、刊行物2には、演出制御手段は、手榴弾が投げられて爆発する特別演出態様が実行されているときに、可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリアの下方に位置する変動中始動記憶表示エリア19において、特別演出態様に対応する表示態様(手榴弾)が表示される特別始動入賞表示を実行する手段であることについて記載されているといえる。 (2-ナ)上記(2-ケ)の段落【0159】には、「スーパーリーチ状態に発展すると、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様が変化する。例えば、特別始動入賞表示の「手榴弾」が爆発する。」と記載されている。 そして、上記(2-サ)の段落【0246】には、「特別図柄の可変表示の表示結果が大当り・・・となるか否かを判定し、その判定結果にもとづいて変動パターンを決定する。」と記載され、上記(2-ク)の段落【0098】には、「変動パターンの中には特別演出パターンが含まれている。特別演出パターンとは、・・・所定のタイミングでリーチ状態をスーパーリーチ状態に発展させるような特別なリーチ演出態様を含んだ変動パターンである。」と記載されているから、特別図柄の可変表示の表示結果が大当りとなるか否かの判定結果に基づいて、リーチ状態からスーパーリーチ状態に発展するといえる。 そして、上記(2-ア)の段落【0004】には、「大当りが発生すると、・・・大当り遊技状態に移行する。」と記載されている。 したがって、大当りか否かの判定結果によりリーチ状態からスーパーリーチ状態に発展することは、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づくことであるといえる。 よって、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)が変化するといえる。 また、上記(2-ス)の段落【0254】には、「演出制御手段は、・・・特別演出態様を実行した後に、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様を所定の特別演出態様に応じて変化させる制御を実行する」と記載されているから、演出制御手段は、特別演出態様を実行した後に、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示を変化させる制御を行うといえる。 よって、刊行物2には、演出制御手段は、特別演出態様の実行後に、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)を変化させることについていえる。 上記(2-ア)?(2-ソ)の記載事項、上記(2-タ)で認定される図示内容及び上記(2-チ)?(2-ナ)の認定事項により、刊行物2には、次の発明が記載されていると認められる(以下、「刊行物2発明」という。)。 「a 始動入賞の発生始動入賞の発生により抽出された大当り判定用乱数の値に基づいて、遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行するか否かを判定するCPU56と(上記(2-チ))、 b 大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて、可変表示装置9における、特別図柄の可変表示と、大当りか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄の表示とを制御する、演出制御手段とを備え(上記(2-ツ))、 c 演出制御手段は、 可変表示装置9の図柄表示エリアにおいて、リーチ状態において大当りの可能性が高いスーパーリーチ状態に発展することを期待させる、投げられて爆発する手榴弾の画像を表示させる、特別演出態様を実行する手段(演出制御手段)(上記(2-テ))と、 d 手榴弾が投げられて爆発する特別演出態様が実行されているときに、可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリアの下方に位置する変動中始動記憶表示エリア19において、特別演出態様に対応する表示態様(手榴弾)が表示される特別始動入賞表示を実行する手段(演出制御手段)とを有し(上記(2-ト))、 e 演出制御手段は、特別演出態様の実行後に、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)を変化させる、パチンコ遊技機(上記(2-ウ)、(2-ナ))。」 3.対比・判断 本願発明と刊行物2発明とを対比する。なお、刊行物2発明の構成a?eに対応して見出し(a)?(e)を付した。 (a)刊行物2発明の「始動入賞の発生始動入賞」は、本願発明の「始動条件」に相当するから、刊行物2発明の「始動入賞の発生始動入賞の発生により抽出された大当り判定用乱数」は、本願発明の「始動条件の成立により取得された判定情報」に相当する。 また、刊行物2発明の「遊技者にとって有利な大当り遊技」は、本願発明の「遊技者に有利な特別遊技」に相当する。 よって、刊行物2発明の「始動入賞の発生始動入賞の発生により抽出された大当り判定用乱数の値に基づいて、遊技者にとって有利な大当り遊技状態に移行するか否かを判定するCPU56」は、本願発明の「始動条件の成立により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段」に相当する。 (b)刊行物2発明の「大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果」は、本願発明の「前記特別遊技判定手段による判定結果」に相当し、刊行物2発明の「可変表示装置9における、特別図柄の可変表示と、大当りか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄の表示」は、本願発明の「当該判定結果を報知するための演出」に相当する。 よって、刊行物2発明の「大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて、可変表示装置9における、特別図柄の可変表示と、大当りか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄の表示とを制御する、演出制御手段」は、本願発明の「前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、当該判定結果を報知するための演出を制御する演出制御手段」に相当する。 (c)刊行物2発明の「可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリア」は、本願発明の「第1表示領域」に相当し、刊行物2発明の「リーチ状態において大当りの可能性が高いスーパーリーチ状態に発展することを期待させる」ことは、本願発明の「前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する」ことに相当する。 したがって、刊行物2発明の「可変表示装置9の図柄表示エリアにおいて、リーチ状態において大当りの可能性が高いスーパーリーチ状態に発展することを期待させる、投げられて爆発する手榴弾の画像を表示させる特別演出態様」は、本願発明の「前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する特定演出」に相当する。 また、刊行物2発明の「大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄」は、本願発明の「前記判定結果」に相当するから、刊行物2発明の「大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄を表示する制御を行う」ことは、本願発明の「前記判定結果を報知する報知演出を実行する」ことに相当する。 したがって、刊行物2発明の「可変表示装置9の図柄表示エリアにおいて、リーチ状態において大当りの可能性が高いスーパーリーチ状態に発展することを期待させる、投げられて爆発する手榴弾の画像を表示させる特別演出態様を実行した後に、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて決定される特別図柄の停止図柄を表示する制御を行う手段」は、本願発明の「前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する特定演出を実行した後、前記判定結果を報知する報知演出を実行する第1演出制御手段」に相当する。 よって、刊行物2発明の構成cは、本願発明のC’に相当する。 (d)刊行物2発明の「手榴弾が投げられて爆発する特別演出態様」は、本願発明の「前記特定演出」に相当する。 そして、刊行物2発明の「可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリアの下方に位置する変動中始動記憶表示エリア19において、特別演出態様に対応する表示態様(手榴弾)が表示される特別始動入賞表示」は、「手榴弾が投げられて爆発する特別演出態様」(本願発明の「前記特定演出」に対応)の内容を示唆するものといえるから、本願発明の「当該特定演出の内容を示唆する付加演出」に相当する。 したがって、刊行物2発明の「手榴弾が投げられて爆発する特別演出態様が実行されているときに、可変表示装置9の表示画面における図柄表示エリアの下方に位置する変動中始動記憶表示エリア19において、特別演出態様に対応する表示態様(手榴弾)が表示される特別始動入賞表示を実行する手段(演出制御手段)」は、本願発明の「前記特定演出が実行されているときに、当該特定演出の内容を示唆する付加演出を実行する第2演出制御手段」に相当する。 よって、刊行物2発明の構成dは、本願発明の構成D’に相当する。 (e)刊行物2発明の、「特別演出態様の実行後」になることは、「特別演出態様の実行」の終了という条件が成立したということであるといえるから、本願発明の「所定の変更条件が成立する」ことに相当する。 また、刊行物2発明の「大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果」は、本願発明の「前記判定結果」に相当し、刊行物2発明の「変動中始動記憶表示エリア19に」「特別始動入賞表示」が表示されていることは、本願発明の「実行している前記付加演出」に相当する。 そして、刊行物2発明の「変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)を変化させる」ことは、本願補正発明の「実行している前記付加演出を変更する」ことに相当する。 また、刊行物2発明の「パチンコ遊技機」は、本願発明の「遊技機」に相当する。 よって、刊行物2発明の「演出制御手段は、特別演出態様の実行後に、大当り遊技状態に移行するか否かの判定結果に基づいて、変動中始動記憶表示エリア19に表示されている特別始動入賞表示の表示態様(手榴弾)を変化させる、パチンコ遊技機」は、本願発明の「前記第2演出制御手段は、所定の変更条件が成立すると、前記判定結果に基づいて、実行している前記付加演出を変更する、遊技機」に相当する。 したがって、本願発明と刊行物2発明とは、 「 始動条件の成立により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する特別遊技判定手段と、 前記特別遊技判定手段による判定結果に基づいて、当該判定結果を報知するための演出を制御する演出制御手段とを備え、 前記演出制御手段は、 前記特別遊技が行われる期待度が高いことを示唆する特定演出を実行した後、前記判定結果を報知する報知演出を実行する第1演出制御手段と、 前記特定演出が実行されているときに、当該特定演出の内容を示唆する付加演出を実行する第2演出制御手段とを有し、 前記第2演出制御手段は、 所定の変更条件が成立すると、前記判定結果に基づいて、実行している前記付加演出を変更する、遊技機。」 で一致し、構成上の差異はない。 したがって、本願発明は、刊行物2発明と同一であり、刊行物2に記載された発明である。また、仮に本願発明が刊行物2発明と同一でないとしても、本願発明は、刊行物2発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 4.むすび 以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないか、又は、特許法第29条第2項の規定に基づいて特許を受けることができないものである。 したがって、その余の請求項について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2017-09-22 |
結審通知日 | 2017-09-26 |
審決日 | 2017-10-10 |
出願番号 | 特願2014-24818(P2014-24818) |
審決分類 |
P
1
8・
113-
Z
(A63F)
P 1 8・ 57- Z (A63F) P 1 8・ 575- Z (A63F) P 1 8・ 121- Z (A63F) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 廣瀬 貴理 |
特許庁審判長 |
服部 和男 |
特許庁審判官 |
金田 理香 平城 俊雅 |
発明の名称 | 遊技機 |
代理人 | 特許業務法人 小笠原特許事務所 |