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審決分類 |
審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する H02K 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する H02K 審判 訂正 2項進歩性 訂正する H02K 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する H02K 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する H02K 審判 訂正 判示事項別分類コード:857 訂正する H02K 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する H02K |
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管理番号 | 1335343 |
審判番号 | 訂正2017-390076 |
総通号数 | 218 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2018-02-23 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2017-07-31 |
確定日 | 2017-11-23 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第4397903号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第4397903号の明細書及び特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書及び特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件訂正審判の請求に係る特許第4397903号に係る特許(以下「本件特許」という。)についての出願は、平成11年9月29日に出願した特願平11-276187号の一部を、平成18年2月28日に新たな特許出願としたものであり、平成21年10月30日にその特許権の設定登録がなされたものである。 そして、平成29年7月31日に本件訂正審判の請求がなされたものである。 第2 請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第4397903号の明細書及び特許請求の範囲を、本審判請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。 第3 本件訂正内容 本件訂正の内容は、次のとおりである。 1.訂正事項1 特許請求の範囲の請求項1に 「回転軸を有するモータ本体と、電気接続端子を内蔵する端子内蔵部とを備え、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとを直接又は間接に結合して前記モータ本体と前記端子内蔵部とを一体化した駆動装置用モータにおいて、 回転軸の回転に伴う変化を検出するためのセンサを備えたセンサ基板を含む電気装置を保持する保持手段と、該保持手段及び前記センサ基板とは別体に設けられブラシを支持するブラシホルダとを有し、 前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記端子内蔵部のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内には、該端子内蔵部のハウジング内に凹む取り付け凹部が形成され、前記センサ基板及び前記保持手段は、前記取り付け凹部に対して前記回転軸の軸方向から嵌め込まれ、前記センサ基板及び前記保持手段が前記取り付け凹部に嵌め込まれた状態において前記センサ及び前記センサ基板は前記端子内蔵部のハウジングにおける接合端面の包囲領域内に配置され、前記保持手段及び前記ブラシホルダが前記端子内蔵部のハウジングに配置された状態で前記端子内蔵部のハウジングと前記モータ本体のハウジングとが結合された駆動装置用モータ。」 とあるのを、 「回転軸を有するモータ本体と、電気接続端子を内蔵する端子内蔵部とを備え、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとを直接又は間接に結合して前記モータ本体と前記端子内蔵部とを一体化した駆動装置用モータにおいて、 回転軸の回転に伴う変化を検出するためのセンサを備えたセンサ基板を含む電気装置を保持する保持手段と、該保持手段及び前記センサ基板とは別体に設けられブラシを支持するブラシホルダとを有し、 前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記端子内蔵部のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内には、該端子内蔵部のハウジング内に凹む取り付け凹部が形成され、前記センサ基板及び前記保持手段は、前記取り付け凹部に対して前記回転軸の軸方向から嵌め込まれ、前記センサ基板及び前記保持手段が前記取り付け凹部に嵌め込まれた状態において前記センサ及び前記センサ基板は前記端子内蔵部のハウジングにおける接合端面の包囲領域内に配置され、前記保持手段及び前記ブラシホルダが前記端子内蔵部のハウジングに配置された状態で前記端子内蔵部のハウジングと前記モータ本体のハウジングとが結合された駆動装置用モータであって、 前記端子内蔵部のハウジングの一部にはコネクタ部が形成され、該コネクタ部内には前記電気装置と電気的に接続された回転状態検出用電気接続端子が設けられ、 前記コネクタ部は、前記回転軸に対して直交する方向に向けて開口している駆動装置用モータ。」に訂正する。 2.訂正事項2 特許請求の範囲の請求項12を削除する。 3.訂正事項3 特許請求の範囲の請求項13に 「請求項12に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子は外部のモータ制御装置に電気的に接続するためのものである駆動装置用モータ。」 とあるのを、 「請求項1に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子は外部のモータ制御装置に電気的に接続するためのものである駆動装置用モータ。」 と訂正する。 4.訂正事項4 特許請求の範囲の請求項14に 「請求項12又は13に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部内には、ブラシと電気的に接続された給電端子が設けられた駆動装置用モータ。」 とあるのを、 「請求項1又は13に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部内には、ブラシと電気的に接続された給電端子が設けられた駆動装置用モータ。」 と訂正する。 5.訂正事項5 特許請求の範囲の請求項15を削除する。 6.訂正事項6 特許請求の範囲の請求項16に 「請求項12乃至15のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部は、前記回転軸を挟んで出力軸の反対側に設けられた駆動装置用モータ。」 とあるのを、 「請求項1、13及び14のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部は、前記回転軸を挟んで出力軸の反対側に設けられた駆動装置用モータ。」 と訂正する。 7.訂正事項7 特許請求の範囲の請求項17に 「請求項12乃至16のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部は、外径側に向けて突出した駆動装置用モータ。」 とあるのを、 「請求項1、13、14及び16のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部は、外径側に向けて突出した駆動装置用モータ。」 と訂正する。 8.訂正事項8 特許請求の範囲の請求項18に 「請求項1乃至17のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記ブラシホルダは、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記モータ本体のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内に設けられた駆動装置用モータ。」 とあるのを、 「請求項1乃至11、13、14、16及び17のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記ブラシホルダは、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記モータ本体のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内に設けられた駆動装置用モータ。」 と訂正する。 9.訂正事項9 特許請求の範囲の請求項19に 「請求項1乃至18のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記保持手段は合成樹脂製である駆動装置用モータ。」 とあるのを、 「請求項1乃至11、13、14及び16乃至18のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記保持手段は合成樹脂製である駆動装置用モータ。」 と訂正する。 10.訂正事項10 特許請求の範囲の請求項20に 「請求項1乃至19のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記端子内蔵部は、前記モータ本体から出力される回転力を駆動対象に伝達する出力部である駆動装置用モータ。」 とあるのを、 「請求項1乃至11、13、14及び16乃至19のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記端子内蔵部は、前記モータ本体から出力される回転力を駆動対象に伝達する出力部である駆動装置用モータ。」 と訂正する。 11.訂正事項11 明細書の段落0007に、 「請求項1の発明では、回転軸を有するモータ本体と、電気接続端子を内蔵する端子内蔵部とを備え、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとを直接又は間接に結合して前記モータ本体と前記端子内蔵部とを一体化した駆動装置用モータにおいて、回転軸の回転に伴う変化を検出するためのセンサを備えたセンサ基板を含む電気装置を保持する保持手段と、該保持手段及び前記センサ基板とは別体に設けられブラシを支持するブラシホルダとを有し、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記端子内蔵部のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内には、該端子内蔵部のハウジング内に凹む取り付け凹部が形成され、前記センサ基板及び前記保持手段は、前記取り付け凹部に対して前記回転軸の軸方向から嵌め込まれ、前記センサ基板及び前記保持手段が前記取り付け凹部に嵌め込まれた状態において前記センサ及び前記センサ基板は前記端子内蔵部のハウジングにおける接合端面の包囲領域内に配置され、前記保持手段及び前記ブラシホルダが前記端子内蔵部のハウジングに配置された状態で前記端子内蔵部のハウジングと前記モータ本体のハウジングとが結合された。」とあるのを、 「請求項1の発明では、回転軸を有するモータ本体と、電気接続端子を内蔵する端子内蔵部とを備え、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとを直接又は間接に結合して前記モータ本体と前記端子内蔵部とを一体化した駆動装置用モータにおいて、回転軸の回転に伴う変化を検出するためのセンサを備えたセンサ基板を含む電気装置を保持する保持手段と、該保持手段及び前記センサ基板とは別体に設けられブラシを支持するブラシホルダとを有し、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記端子内蔵部のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内には、該端子内蔵部のハウジング内に凹む取り付け凹部が形成され、前記センサ基板及び前記保持手段は、前記取り付け凹部に対して前記回転軸の軸方向から嵌め込まれ、前記センサ基板及び前記保持手段が前記取り付け凹部に嵌め込まれた状態において前記センサ及び前記センサ基板は前記端子内蔵部のハウジングにおける接合端面の包囲領域内に配置され、前記保持手段及び前記ブラシホルダが前記端子内蔵部のハウジングに配置された状態で前記端子内蔵部のハウジングと前記モータ本体のハウジングとが結合された。且つ、前記端子内蔵部のハウジングの一部にはコネクタ部が形成され、該コネクタ部内には前記電気装置と電気的に接続された回転状態検出用電気接続端子が設けられ、前記コネクタ部は、前記回転軸に対して直交する方向に向けて開口している。」 と訂正する。 12.訂正事項12 明細書の段落0017を削除する。 13.訂正事項13 明細書の段落0018に 「請求項13の発明では、請求項12に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子は外部のモータ制御装置に電気的に接続するためのものである。 請求項14の発明では、請求項12又は13に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部内には、ブラシと電気的に接続された給電端子が設けられた。」 とあるのを、 「請求項13の発明では、請求項1に記載の駆動装置用モータにおいて、前記回転状態検出用電気接続端子は外部のモータ制御装置に電気的に接続するためのものである。 請求項14の発明では、請求項1又は13に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部内には、ブラシと電気的に接続された給電端子が設けられた。」 と訂正する。 14.訂正事項14 明細書の段落0019に 「請求項15の発明では、請求項12乃至14のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部は、前記回転軸に対して直交する方向に向けて開口している。 請求項16の発明では、請求項12乃至15のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部は、前記回転軸を挟んで出力軸の反対側に設けられた。」 とあるのを、 「請求項16の発明では、請求項1、13及び14のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部は、前記回転軸を挟んで出力軸の反対側に設けられた。」 と訂正する。 15.訂正事項15 明細書の段落0020に 「請求項17の発明では、請求項12乃至16のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部は、外径側に向けて突出した。 請求項18の発明では、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記ブラシホルダは、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記モータ本体のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内に設けられた。」 とあるのを、 「請求項17の発明では、請求項1、13、14及び16のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部は、外径側に向けて突出した。 請求項18の発明では、請求項1乃至11、13、14、16及び17のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記ブラシホルダは、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記モータ本体のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内に設けられた。」 と訂正する。 16.訂正事項16 明細書の段落0021に 「請求項19の発明では、請求項1乃至18のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記保持手段は合成樹脂製である。 請求項20の発明では、請求項1乃至19のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記端子内蔵部は、前記モータ本体から出力される回転力を駆動対象に伝達する出力部である。」 とあるのを、 「請求項19の発明では、請求項1乃至11、13、14、16乃至18のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記保持手段は合成樹脂製である。 請求項20の発明では、請求項1乃至11、13、14、16乃至19のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記端子内蔵部は、前記モータ本体から出力される回転力を駆動対象に伝達する出力部である。」 と訂正する。 第4 当審の判断 1.訂正の目的の適否について (1)訂正事項1は、願書に添付した特許請求の範囲の請求項1に記載された「駆動装置用モータ」について、願書に添付した特許請求の範囲の請求項12に記載されていた「前記端子内蔵部のハウジングの一部にはコネクタ部が形成され、該コネクタ部内には前記電気装置と電気的に接続された回転状態検出用電気接続端子が設けられ」たものであることの限定をするとともに、その「コネクタ部」について、願書に添付した特許請求の範囲の請求項12を引用する請求項15に記載されていた「前記コネクタ部は、前記回転軸に対して直交する方向に向けて開口している」ことの限定をしたものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 したがって、当該訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 (2)訂正事項2及び5は、訂正事項1に伴い、請求項12及び請求項15を削除するものであり、訂正事項3、4及び6乃至10は、訂正事項1、2及び5に伴い、請求項13、14及び16乃至20の引用先を訂正するものである。 したがって、訂正事項2乃至10は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 (3)訂正事項11乃至16は、訂正事項1乃至10に伴い、明細書の記載を明瞭にしようとするものである。 したがって、訂正事項11乃至16は、特許法第126条第1項ただし書き第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 2.新規事項の追加の有無について 訂正事項1で訂正された請求項1は、願書に添付した特許請求の範囲の請求項1を引用した請求項12を引用した請求項15に相当するものであるから、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 また、訂正事項2及び5は、訂正事項1に伴い、請求項12及び請求項15を削除するもの、訂正事項3、4及び6乃至10は、訂正事項1、2及び5に伴い、請求項13、14及び16乃至20の引用先を訂正するもの、訂正事項11乃至16は、訂正事項1乃至10に伴い、明細書の記載を明瞭にしようとするものであって、同様に願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 3.特許請求の範囲の実質上の拡張・変更の存否について 上記1.で述べたとおり、訂正事項1は、願書に添付した特許請求の範囲の請求項1に記載された「駆動装置用モータ」について、願書に添付した特許請求の範囲の請求項12に記載されていた「前記端子内蔵部のハウジングの一部にはコネクタ部が形成され、該コネクタ部内には前記電気装置と電気的に接続された回転状態検出用電気接続端子が設けられ」たものであることの限定をするとともに、その「コネクタ部」について、願書に添付した特許請求の範囲の請求項12を引用する請求項15に記載されていた「前記コネクタ部は、前記回転軸に対して直交する方向に向けて開口している」ことの限定をしたものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、カテゴリーや対象、目的を変更するものではない。 また、上記1.で述べたとおり、上記訂正事項2及び5は、請求項12及び15を削除するものであり、訂正事項3、4及び6乃至10は請求項の引用先を訂正するものであり、訂正事項11乃至16は、訂正事項1乃至10に伴い、明細書の記載を明瞭にしようとするものであり、いずれもカテゴリーや対象、目的を変更するものではない。 したがって、当該訂正事項1乃至16は、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 4.独立特許要件について 上記1.のとおり、本件訂正の訂正事項1は請求項1を訂正するものであって、特許法第126条第1項ただし書き第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるから、同条第7項の規定に基づき、訂正後における請求項1及び該請求項を直接又は間接的に引用する請求項2?11、13、14、16?21に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否かについて、以下検討する。 (1)訂正後の本件発明 本件訂正により訂正された本件特許の請求項1?11、13、14、16?21に係る発明(以下「本件発明1?11、13、14、16?21」という。)は次のとおりのものである。 「【請求項1】 回転軸を有するモータ本体と、電気接続端子を内蔵する端子内蔵部とを備え、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとを直接又は間接に結合して前記モータ本体と前記端子内蔵部とを一体化した駆動装置用モータにおいて、 回転軸の回転に伴う変化を検出するためのセンサを備えたセンサ基板を含む電気装置を保持する保持手段と、該保持手段及び前記センサ基板とは別体に設けられブラシを支持するブラシホルダとを有し、 前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記端子内蔵部のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内には、該端子内蔵部のハウジング内に凹む取り付け凹部が形成され、前記センサ基板及び前記保持手段は、前記取り付け凹部に対して前記回転軸の軸方向から嵌め込まれ、前記センサ基板及び前記保持手段が前記取り付け凹部に嵌め込まれた状態において前記センサ及び前記センサ基板は前記端子内蔵部のハウジングにおける接合端面の包囲領域内に配置され、前記保持手段及び前記ブラシホルダが前記端子内蔵部のハウジングに配置された状態で前記端子内蔵部のハウジングと前記モータ本体のハウジングとが結合された駆動装置用モータであって、 前記端子内蔵部のハウジングの一部にはコネクタ部が形成され、該コネクタ部内には前記電気装置と電気的に接続された回転状態検出用電気接続端子が設けられ、 前記コネクタ部は、前記回転軸に対して直交する方向に向けて開口している駆動装置用モータ。 【請求項2】 請求項1に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記取り付け凹部には前記保持手段のための位置決め部が形成された駆動装置用モータ。 【請求項3】 請求項2に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記位置決め部は、前記取り付け凹部に前記保持手段が嵌め込まれた状態で該保持手段とその嵌め込み方向に当接して、前記端子内蔵部のハウジングに対する前記保持手段の嵌め込み方向の位置決めを可能とする駆動装置用モータ。 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサ基板は、前記センサの設けられる面が前記回転軸の軸方向に沿って配置されており、そのセンサ基板の配置状態において前記センサは前記回転軸側へ突出している駆動装置用モータ。 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサ基板は、その平面が前記回転軸と平行となるように設置された駆動装置用モータ。 【請求項6】 請求項5に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサは、一対のホール素子であって、それらホール素子は、前記回転軸の軸方向の直角方向に沿って前記センサ基板の一平面上に並設された駆動装置用モータ。 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサ基板上には、回転状態検出用電気接続端子が電気的に接続される電気接続端子が設けられた駆動装置用モータ。 【請求項8】 請求項7に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子と前記電気接続端子とが電気的に接続されると共に前記センサ基板が前記保持手段に保持された駆動装置用モータ。 【請求項9】 請求項7又は8に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子と前記電気接続端子とは、前記センサ基板における前記センサの裏側で電気的に接続された駆動装置用モータ。 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子は、その一部が前記保持手段によって支持された駆動装置用モータ。 【請求項11】 請求項7乃至10のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサ基板が前記保持手段に保持された状態で、前記電気接続端子と前記回転状態検出用電気接続端子とが接続可能とされた駆動装置用モータ。 【請求項12】 (削除) 【請求項13】 請求項1に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子は外部のモータ制御装置に電気的に接続するためのものである駆動装置用モータ。 【請求項14】 請求項1又は13に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部内には、ブラシと電気的に接続された給電端子が設けられた駆動装置用モータ。 【請求項15】 (削除) 【請求項16】 請求項1、13及び14のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部は、前記回転軸を挟んで出力軸の反対側に設けられた駆動装置用モータ。 【請求項17】 請求項1、13、14及び16のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部は、外径側に向けて突出した駆動装置用モータ。 【請求項18】 請求項1乃至11、13、14、16及び17のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記ブラシホルダは、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記モータ本体のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内に設けられた駆動装置用モータ。 【請求項19】 請求項1乃至11、13、14及び16乃至18のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記保持手段は合成樹脂製である駆動装置用モータ。 【請求項20】 請求項1乃至11、13、14及び16乃至19のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記端子内蔵部は、前記モータ本体から出力される回転力を駆動対象に伝達する出力部である駆動装置用モータ。 【請求項21】 請求項20に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記出力部と共にパワーウィンド装置を構成するレギュレータを往復駆動する駆動装置用モータ。」 (2)刊行物に記載された発明 審判請求人は、本件特許の出願前に頒布された刊行物である特開平7-76264号公報(以下、「甲第1号証」という。)、実願平4-33043号(実開平5-84773号)のCD-ROM(以下、「甲第2号証」という。)、実願平4-72808号(実開平6-31374号)のCD-ROM(以下、「甲第3号証」という。)、実願平3-60776号(実開平6-77472号)のCD-ROM(以下、「甲第4号証」という。)、特開平10-157574号公報(以下、「甲第5号証」という。)、特開平8-26125号公報(以下、「甲第6号証」という。)、特開平11-18391号公報(以下、「甲第7号証」という。)、実願平5-71286号(実開平7-34319号)のCD-ROM(以下、「甲第8号証」という。)及び国際公開98/40751号(以下、「甲第9号証」という。)を示し、本件発明1は、本件特許出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が上記刊行物に記載された発明に基いて容易に発明をすることができたものではなく、特許法第29条第2項に該当しない旨主張するので、以下検討する。 (a)甲第1号証には、ワイパー駆動装置に関し、 絶縁プラスチック材で成型された接続板60により作られる電気接続モジュール12(【0035】)を有したワイパー駆動装置であって、 電気接続モジュール12はブレード保持板82を備え、ブレード保持板82の外面86には、カーボンブラシ90を案内するガイド88が設けられ(【0043】【0044】)、接続板60と一体になっているセンサー本体74を有するセンサー72(【0041】)、を備え(【0041】)、 電気接続モジュール12を、整流器28の周囲のカーボンブラシ90と共にモーターハウジング16内に設置(【0048】)するものが記載されている。 (b)甲第2号証には、パワーウインド用駆動部に関し、 導電ブラシ23と2個のホール素子34を搭載している円板状基板22(【0007】)を有したパワーウインド駆動部1であって、 円板状基板22をハウジング11の開口部13に取着した(【0007】)ものが記載されている。 (c)甲第3号証には、制御モーターに関し、 正負一対のブラシ11(【0008】)、 リードスイッチ22が設けられた基板23(【0010】)を有した制御モーターであって、 基板23はモーターケース1に形成された位置決めピン等の位置決め手段によりモーターケース内の所定位置に配置され(【0010】)、 モーターケース内にリードスイッチ装置を設けたことにより、上記した減速歯車等とリードスイッチ装置との位置調整を必要とせず、また構成を簡単とすることができる(【0011】)ものが記載されている。 (d)甲第4号証には、ブラシホルダの保持構造に関し、 ブラシを保持するブラシホルダを(【0005】)を有したモータ1であって、 エンドケース4の大径孔部10Aの開口部にブラシホルダ12が絶縁ケース13を介して配設され(【0007】)たものが記載されている。 (e)甲第5号証には、ワイパ装置に関し、 コンタクトプレートを備えたカプラ(【0003】)、 ブラシ13が装着されているブラシホルダ11(【0020】)を有したワイパ装置1であって、 直流モータ3の回転出力を減速する駆動伝達機構としての減速機構33が収納されたハウジング2(【0018】)の上面基端部寄りには、取付面22が形成され、 取付面22には、取付面22に対して垂直方向に突出する取付凸部23、該面22に対して垂直方向にハウジング2の内側まで貫通する長方形状の装着孔24が形成され(【0022】)、 カプラ25は、装着凸部26が前記装着孔24に嵌合するとともに嵌合孔28に前記取付凸部23が嵌合して組み付けられ(【0023】)、装着孔24にカプラ25の装着凸部26を嵌め込むようにした、つまり、カプラ25のハウジング2に対する組み付けは、前記ブラシホルダ11、ロータ16等の組み付け方向、即ち連結孔7の中心軸線Laに対して上方からみて直交する方向である(【0024】)ものが記載されている。 (f1)甲第6号証には、電動ステアリング装置に関し、 ブラシ付き電動機8のブラシ12を収納するブラシケースを一体成形したインサートモールド基板5(【0029】)を有した電動パワーステアリング装置1であって、 インサートモールド基板5はインサートモールドにより、コネクタ5Bを一体的に形成(【0033】)され、 ギアボックスハウジング2内に、インサートモールド基板5を収納し、カバー4で覆って密閉する(【0025】)ものが記載されている。 (f2)さらに、甲第6号証には、電動ステアリング装置に関し、上記(f1)のインサートモールド基板5に代えて、ブラシレスモータの永久磁石22の磁気式回転センサ等の位置検出素子23が配置されたインサートモールド基板21(【0045】)を備える電動パワーステアリング装置20(【0042】)も記載されている。 (g)甲第7号証には、小型モータに関し、 第1のホール素子9、第2のホール素子10が固定されたホルダ18(【0086】)と、 第1のブラシ11が取付けられている第1のブラシホルダ13(【0045】)と、 第2のブラシ12が取付けられている第2のブラシホルダ14(【0059】)と、 とを有した小型モータ1において、 ホルダ18は回路基板17に形成されたホルダ取付部17mに取り付けられ(【0075】)、 回路基板17は、ギヤケース3に備えた外板3eの内側に形成された回路基板収容部3f内に収められるL字形状に形成されており、図示しないビス孔において4個の回路基板固定用ビス27を表面から裏面にそれぞれ通しながらギヤケース3にねじ込ませることによってギヤケース3に固定され(【0063】)たものが記載されている。 (h)甲第8号証には、回転検出装置に関し、 検出子としての磁気感応素子21が支持部13によって固定的に支持され(【0015】)、一対のブラシがブラシホルダに保持されて装着されているブラシホルダーステー12を(【0013】)を有したモータ1であって、 ブラシホルダーステー12はモーターハウジング3のエンドブラケット5に嵌合されて固定され(【0013】)たものが記載されている。 (i)甲第9号証(パテントファミリの特表2000-512479号公報を仮訳として用いる。)には、ホールセンサを介した回転数ピックアップ機能を備えたモータに関し、 モータケーシング22は一方の側では遮蔽されており、もう一方の側ではモータの内部構成部材の組み付けのために開放され、この開放側は、軸受けカバー12によって密閉され、この軸受けカバー12は同時にブラシホルダ7も形成しており(第9頁第23?25行)、 ブラシホルダ7内にはプリント回路板4が集積されており、このプリント回路板4にホールセンサ3が配設されている(第9頁第23?25行)ものが記載されている。 (3)対比・判断 甲第1?9号証の、いずれにも、「回転軸の回転に伴う変化を検出するためのセンサを備えたセンサ基板を含む電気装置を保持する保持手段」と、「該保持手段及び前記センサ基板とは別体に設けられブラシを支持するブラシホルダ」とを有した「駆動装置用モータ」を前提にして、「端子内蔵部のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内には、該端子内蔵部のハウジング内に凹む取り付け凹部が形成され」、「前記センサ基板及び前記保持手段は、前記取り付け凹部に対して前記回転軸の軸方向から嵌め込まれ、前記センサ基板及び前記保持手段が前記取り付け凹部に嵌め込まれた状態において前記センサ及び前記センサ基板は前記端子内蔵部のハウジングにおける接合端面の包囲領域内に配置され」た構成とすることが、記載も示唆もされていない。 したがって、本件発明1は、甲第1?9号証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえず、また、本件発明1をさらに限定する本件発明2?11、13、14、16?21も、同様に、甲第1?9号証号証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。 (4)まとめ また、そのほかに、本件発明1?11、13、14、16?21が、特許出願の際独立して特許を受けることができないとすべき理由は見当たらない。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第7項の規定に適合する。 第5 むすび 以上のとおりであるから、本件審判の請求に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合する。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 駆動装置用モータ 【発明の詳細な説明】 【技術分野】 【0001】 本発明は、モータ本体と、電気接続端子を内蔵する端子内蔵部とを備え、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとを直接又は間接に結合して前記モータ本体と前記端子内蔵部とを一体化した駆動装置用モータに関するものである。 【背景技術】 【0002】 図10及び図11に示すパワーウィンド装置を駆動するモータは、前記駆動装置用モータの一種である。パワーウィンド装置は、モータ1と、Xアーム式のレギュレータ2とから構成されている。レギュレータ2は、車両ドアに止着される支持ベース3と、支持ベース3に支軸17を介して回動可能に支持されるリフトアーム5と、リフトアーム5に一体的に結合されたセクタギヤ4と、リフトアーム5に回動可能に連結されたイコライザアーム6と、イコライザアーム6の下端部の移動を案内するイコライザブラケット7と、イコライザアーム6の上端部及びリフトアーム5の上端部の移動を案内するリフトアームブラケット8とからなる。 【0003】 図8は、モータ1を構成する出力部10の内部構造を示す。モータ1を構成するモータ本体9の回転軸(図示略)に連結されたウオーム11は、出力部10のハウジング12とカバー13とで被覆された内部で出力軸14に止着されたウオームホイール15に噛合している。モータ本体9側の回転力は、ウオーム11、ウオームホイール15、出力軸14、及び出力軸14に止着された駆動ギヤ16を介してセクタギヤ4に伝えられ、セクタギヤ4は支軸17を中心にして回動する。支軸17を中心としたセクタギヤ4の回動によりリフトアームブラケット8が上下動し、リフトアームブラケット8に取り付けられたウィンドガラス(図示略)が上下動する。 【0004】 前記ウィンドガラスの閉動作に伴う異物挟み込みを検出する検出手段をモータ1に内蔵した技術がある。この技術の一例が特願平10-35158号に開示されている。特願平10-35158号に開示される従来技術ではホール素子がモータの回転情報を出力する前記検出手段として用いられている。 【発明の開示】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 前記検出手段をモータ1内に後組み付けで内蔵する場合、検出手段に対する電気接続は、ハンダ付けあるいはカシメによる接続方式による。しかし、ハンダ付けあるいはカシメによる接続方式では、この接続の部分の付近のスペースに余裕を持たせる必要があり、装置が大きくなる。しかも、前記の接続方式では作業工数が多く、電気接続作業は面倒な作業となる。 【0006】 本発明は、駆動装置用モータの大型化をもたらすことなく前記の電気接続作業を容易に行えるようにすることを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 請求項1の発明では、回転軸を有するモータ本体と、電気接続端子を内蔵する端子内蔵部とを備え、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとを直接又は間接に結合して前記モータ本体と前記端子内蔵部とを一体化した駆動装置用モータにおいて、回転軸の回転に伴う変化を検出するためのセンサを備えたセンサ基板を含む電気装置を保持する保持手段と、該保持手段及び前記センサ基板とは別体に設けられブラシを支持するブラシホルダとを有し、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記端子内蔵部のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内には、該端子内蔵部のハウジング内に凹む取り付け凹部が形成され、前記センサ基板及び前記保持手段は、前記取り付け凹部に対して前記回転軸の軸方向から嵌め込まれ、前記センサ基板及び前記保持手段が前記取り付け凹部に嵌め込まれた状態において前記センサ及び前記センサ基板は前記端子内蔵部のハウジングにおける接合端面の包囲領域内に配置され、前記保持手段及び前記ブラシホルダが前記端子内蔵部のハウジングに配置された状態で前記端子内蔵部のハウジングと前記モータ本体のハウジングとが結合された。且つ、前記端子内蔵部のハウジングの一部にはコネクタ部が形成され、該コネクタ部内には前記電気装置と電気的に接続された回転状態検出用電気接続端子が設けられ、前記コネクタ部は、前記回転軸に対して直交する方向に向けて開口している。 【0009】 請求項2の発明では、請求項1に記載の駆動装置用モータにおいて、前記取り付け凹部には前記保持手段のための位置決め部が形成された。 請求項3の発明では、請求項2に記載の駆動装置用モータにおいて、前記位置決め部は、前記取り付け凹部に前記保持手段が嵌め込まれた状態で該保持手段とその嵌め込み方向に当接して、前記端子内蔵部のハウジングに対する前記保持手段の嵌め込み方向の位置決めを可能とする。 請求項4の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記センサ基板は、前記センサの設けられる面が前記回転軸の軸方向に沿って配置されており、そのセンサ基板の配置状態において前記センサは前記回転軸側へ突出している。 【0011】 請求項5の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記センサ基板は、その平面が前記回転軸と平行となるように設置された。 請求項6の発明では、請求項5に記載の駆動装置用モータにおいて、前記センサは、一対のホール素子であって、それらホール素子は、前記回転軸の軸方向の直角方向に沿って前記センサ基板の一平面上に並設された。 【0012】 請求項7の発明では、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記センサ基板上には、回転状態検出用電気接続端子が電気的に接続される電気接続端子が設けられた。 【0013】 請求項8の発明では、請求項7に記載の駆動装置用モータにおいて、前記回転状態検出用電気接続端子と前記電気接続端子とが電気的に接続されると共に前記センサ基板が前記保持手段に保持された。 【0014】 請求項9の発明では、請求項7又は8に記載の駆動装置用モータにおいて、前記回転状態検出用電気接続端子と前記電気接続端子とは、前記センサ基板における前記センサの裏側で電気的に接続された。 【0015】 請求項10の発明では、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記回転状態検出用電気接続端子は、その一部が前記保持手段によって支持された。 【0016】 請求項11の発明では、請求項7乃至10のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記センサ基板が前記保持手段に保持された状態で、前記電気接続端子と前記回転状態検出用電気接続端子とが接続可能とされた。 【0017】 (削除) 【0018】 請求項13の発明では、請求項1に記載の駆動装置用モータにおいて、前記回転状態検出用電気接続端子は外部のモータ制御装置に電気的に接続するためのものである。 請求項14の発明では、請求項1又は13に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部内には、ブラシと電気的に接続された給電端子が設けられた。 【0019】 請求項16の発明では、請求項1、13及び14のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部は、前記回転軸を挟んで出力軸の反対側に設けられた。 【0020】 請求項17の発明では、請求項1、13、14及び16のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記コネクタ部は、外径側に向けて突出した。 請求項18の発明では、請求項1乃至11、13、14、16及び17のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記ブラシホルダは、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記モータ本体のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内に設けられた。 【0021】 請求項19の発明では、請求項1乃至11、13、14及び16乃至18のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記保持手段は合成樹脂製である。 請求項20の発明では、請求項1乃至11、13、14及び16乃至19のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、前記端子内蔵部は、前記モータ本体から出力される回転力を駆動対象に伝達する出力部である。 【0022】 請求項21の発明では、請求項20に記載の駆動装置用モータにおいて、前記出力部と共にパワーウィンド装置を構成するレギュレータを往復駆動する。 【発明の効果】 【0023】 本発明では、駆動装置用モータの大型化をもたらすことなく電気接続作業を容易に行えるという優れた効果を奏する。 【発明を実施するための最良の形態】 【0024】 以下、本発明をパワーウィンド装置に具体化した第1の実施の形態を図1?図7に基づいて説明する。 図1(a)及び図2(a)に示すモータ本体21は、出力部22に対してねじ23の締め付けにより結合される。モータ本体21のハウジング24は、出力部22のハウジング25に直接結合される。即ち、図3に示すモータ本体21側のハウジング24の環状の接合端面241と、出力部22側の環状の接合端面251とが全周で接合する。 【0025】 出力部22の内部構造は図11と同じであり、モータ本体21と出力部22とが直接結合された状態ではモータ本体21の回転軸211が出力部22内のウオーム26(図3に図示)に結合する。モータ本体21側の回転力は、回転軸211、ウオーム26、ウオームホイール(図示略)、出力軸27、及び出力軸27に止着された駆動ギヤ28を介してレギュレータを構成するセクタギヤ(図示略)に伝えられる。 【0026】 ハウジング24の接合端面241の包囲領域内にはブラシホルダ29が設けられている。ブラシホルダ29には一対のブラシ(図示略)が支持されている。モータ本体21と出力部22とが直接結合された状態では一対のブラシは回転軸211上の整流子(図示略)に接触する。 【0027】 図3に示すように、ハウジング25の接合端面251の包囲領域内には取り付け凹部252が形成されている。取り付け凹部252には合成樹脂製の保持体31が嵌め込まれる。図5に示すように、保持体31は、基板部32と、基板部32の一側端部に連なる第1の保持部33と、基板部32の他側端部に連なる第2の保持部34とからなる。基板部32には挿通孔321が形成されている。挿通孔321には回転軸211が通される。 【0028】 第1の保持部33は、第1アーム35と、第1アーム35の先端から折曲反転する第2アーム36とからなる。第1アーム35には配置孔351が形成されている。又、第1アーム35の基端部には案内斜面352が形成されている。第2アーム36の先端部には案内斜面363が形成されている。図1(b)に示すように、第2アーム36には複数の押さえ片361及び複数の位置決め片362が形成されている。各押さえ片361の外面には、第2アーム36の基端側から先端側に向かうにつれて第1アーム35から徐々に離間する傾斜面364が形成されている。又、各押さえ片361の内面には押さえ突部365が形成されている。図5に示すように、第1の保持部33には一対のホール素子39,40(ホール素子40は図4に示す)を備えたセンサ基板41が装着される。ホール素子39,40は配置孔351から第1アーム35の内側へ突出している。センサ基板41は案内斜面352,363間から挿入される。 【0029】 第2の保持部34は、内側アーム37と外側アーム38とからなる。外側アーム38の先端部には案内斜面383が形成されている。図2(b)に示すように、外側アーム38には押さえ片381及び位置決め片382が形成されている。 【0030】 押さえ片381の外面には、外側アーム38の先端側から基端側に向かうにつれて内側アーム37から徐々に離間する傾斜面384が形成されている。又、押さえ片381の内面には押さえ突部385が形成されている。図5に示すように、第2の保持部34には遮断器42が装着される。遮断器42は案内斜面383と内側アーム37との間から挿入される。遮断器42は、バイメタル421及びコネクタ422を備えた焼損防止手段である。バイメタル421は遮断器42内の一対の導体(図示略)間の電気接続の入り切りを行なう。 【0031】 図4は、センサ基板41及び遮断器42を装着した保持体31を取り付け凹部252に嵌め込んだ状態を示す。前記一対のブラシの一方は、図示しない配線を介してハウジング24の一部となるコネクタ部30内の一方の給電端子48に電気接続されている。遮断器42を装着した保持体31を取り付け凹部252に嵌め込んだ状態では、前記一対のブラシの他方は、図示しない配線、前記一対の導体、コネクタ422とハウジング25側のコネクタ43との接続、図示しない配線を介してハウジング24の一部となるコネクタ部30内の他方の給電端子48に電気接続されている。モータ本体21への電力供給は、コネクタ部30内の給電端子48、ブラシ及び整流子を介して行われる。遮断器42は、モータ本体21が過熱するとモータ本体21への給電を遮断する。 【0032】 モータ本体21の回転軸211には回転状態検出用マグネット44が取り付けられている。センサ基板41を装着した保持体31を取り付け凹部252に嵌め込み、かつモータ本体21と出力部22とを結合した状態では、ホール素子39,40が回転状態検出用マグネット44の周囲に位置する。ホール素子39,40は、回転軸211の回転に伴う回転状態検出用マグネット44の周囲の磁界の変化を検出し、センサ基板41はホール素子39,40から得られる検出情報を検出電圧として出力する。一対のホール素子39,40の採用はモータ本体21の回転方向を検出するためである。 【0033】 コネクタ部30内には4本の回転状態検出用電気接続端子45が設けられており、ハウジング25の環状の接合端面251の包囲領域内には4本の回転状態検出用電気接続端子46が設けられている。回転状態検出用電気接続端子45と回転状態検出用電気接続端子46とは、ハウジング25内の図示しない配線を介して1対1に接続している。4本の回転状態検出用電気接続端子46の2本は給電用であり、残りの2本は前記検出電圧を外部のモータ制御装置へ出力するためのものである。 【0034】 図6及び図7(a)に示すように、図5の状態からハウジング25の取り付け凹部252に保持体31を嵌め込んだ状態では、位置決め片362,382の先端が取り付け凹部252の位置決め凹部253に当接すると共に、回転状態検出用電気接続端子46がセンサ基板41と押さえ片361との間に配置される。センサ基板41と押さえ片361との間に配置された各回転状態検出用電気接続端子46は、センサ基板41上の4つの電気接続端子411(図では1つのみ示す)と1対1に対向する。 【0035】 図7(a)の状態からモータ本体21を出力部22に直接結合すると、図7(b)に示すように、モータ本体21のハウジング24の内壁面242が押さえ片361,381の傾斜面364,384に当接する。この当接作用により押さえ片361がセンサ基板41側に押されて弾性変形し、押さえ突部365が回転状態検出用電気接続端子46を電気接続端子411に押し付ける。この押しつけ作用により回転状態検出用電気接続端子46と電気接続端子411とが電気的に接続すると共に、センサ基板41が第1の保持部33にしっかりと保持される。又、前記当接作用により押さえ片381がバイメタル421側に押されて弾性変形し、押さえ突部385がバイメタル421を内側アーム37に押し付ける。この押しつけ作用により遮断器42が第2の保持部34にしっかりと保持される。 【0036】 第1の実施の形態では以下の効果が得られる。 (1-1)モータ本体21側のハウジング24の接合端面241と、出力部22側のハウジング25の接合端面251とを接合、即ちモータ本体21と出力部22とを直接に結合すれば、回転状態検出用電気接続端子46と電気接続端子411とが保持手段である保持体31の弾性変形作用によって電気的に確実に接続する。回転状態検出用電気接続端子46と電気接続端子411との確実な電気接続は、出力部22のハウジング25に対するねじ23の締め付けによって容易に達成される。 【0037】 (1-2)モータ本体21と出力部22とを直接に結合すれば、電気装置であるセンサ基板41が保持体31の弾性変形作用によってハウジング24,25内で保持体31に確実に保持される。 【0038】 (1-3)モータ本体21のハウジング24の環状の接合端面241と、端子内蔵部である出力部22のハウジング25の環状の接合端面251との接合は、モータ本体21と出力部22とを直接結合する。ハウジング24,25間の直接結合は、ハウジング24,25間のシール性の確保を容易にする。 【0039】 (1-4)押さえ片361は、モータ本体21のハウジング24との非干渉状態では、端子内蔵部である出力部22側の回転状態検出用電気接続端子46と電気装置であるセンサ基板41側の電気接続端子411とを電気的に接続しない位置にある。押さえ片361は、モータ本体21のハウジング24との干渉状態では、出力部22側の回転状態検出用電気接続端子46とセンサ基板41側の電気接続端子411とを電気的に接続する位置にある。出力部22側の回転状態検出用電気接続端子46とセンサ基板41側の電気接続端子411とは、電気接続手段となる押さえ片361の弾性変形によって確実に電気接続する。押さえ片361の弾性変形によって回転状態検出用電気接続端子46と電気接続端子411とを電気的に接続する構成は簡便である。 【0040】 (1-5)合成樹脂による保持体31の一体形成は、保持体31の製造を容易にする。 (1-6)回転状態検出用電気接続端子46と電気接続端子411との確実な電気接続に必要な押しつけ力よりも過大な押しつけ力で押さえ片361を付勢した場合にも、第1アーム35及び基板部32が弾性変形して前記の過大な押しつけ力を吸収する。第1アーム35及び基板部32が弾性変形しないとすると、前記の過大な押しつけ力を吸収することができず、保持体31が損傷する。この損傷を回避するにはモータ本体21のハウジング24と保持体31との間の組み付け精度を高くする必要がある。しかし、合成樹脂による保持体31の一体形成は、モータ本体21のハウジング24と保持体31との間の高い組み付け精度を必要とせず、保持体31の製造が容易になる。 【0041】 (1-7)出力部22は端子内蔵部として好適である。 (1-8)車両ドアに装着されるパワーウィンド装置の小型化の要求が強い。小型化の要求の強いパワーウィンド装置のモータは本発明の適用対象として好適である。 【0042】 次に、図8及び図9の第2の実施の形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同じ符号が付してある。 この実施の形態では、ブラシホルダ47が保持体31に一体形成されている。 【0043】 図示の例ではセンサ基板41及び遮断器42が保持体31に装着されている。このような一体構成は、ブラシホルダ47の組み付けを容易にする。 本発明では以下のような実施の形態も可能である。 (1)複数対の回転状態検出用電気接続端子46と電気接続端子411とを単一の押さえ片で電気接続させること。 (2)出力部22側のハウジング25との干渉によって回転状態検出用電気接続端子46と電気接続端子411とを電気接続する保持体を用いること。 (3)保持体を介してモータ本体21と出力部22とを間接に結合すること。例えば、ハウジング24側の接合端面241の全周とハウジング25側の接合端面251の全周との間に保持体の一部(例えば第1の実施の形態における位置決め片362,382に相当する部分)を介在すること。 (4)保持体を弾性のある金属で一体形成すること。 (5)押さえ片361,381を別体形成し、別体形成した押さえ片を脱落不能に保持体に組み付けて保持手段を構成すること。 (6)コネクタ422のない遮断器42を電気装置として保持体31に装着し、遮断器42側の電気接続端子と出力部22側の電気接続端子とを保持体31の弾性変形によって電気接続するように構成すること。 (7)パワーウィンド装置以外の駆動装置のモータ、例えばサンルーフ装置のモータに本発明を適用すること。 【図面の簡単な説明】 【0044】 【図1】第1の実施の形態を示し、(a)は分解一側面図。(b)は要部拡大一側面図。 【図2】(a)は分解他側面図。(b)は要部拡大他側面図。 【図3】出力部22に保持体31を嵌め込む前の状態を示す要部分解正面図。 【図4】出力部22に保持体31を嵌め込んだ状態を示す要部正面図。 【図5】出力部22に保持体31を嵌め込む前の状態を示す要部分解断面図。 【図6】モータ本体21と出力部22との結合前であって出力部22に保持体31を嵌め込んだ状態を示す一部破断一側面図。 【図7】(a)は図6に対応する要部断面図。(b)はモータ本体21と出力部22との結合状態を示す要部断面図。 【図8】第2の実施の形態の保持体を示す正面図。 【図9】保持体の底面図。 【図10】従来装置を示す要部拡大斜視図を組み込んだ斜視図。 【図11】出力部10の断面図。 【符号の説明】 【0045】 21...モータ本体。22...端子内蔵部となる出力部。24...モータ本体側のハウジング。25...出力部側のハウジング。31...保持手段となる保持体。361...電気接続手段となる押さえ片。41...電気装置となるセンサ基板。411...電気装置側の電気接続端子。46...端子内蔵部側の電気接続端子となる回転状態検出用電気接続端子。47...ブラシホルダ。 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 回転軸を有するモータ本体と、電気接続端子を内蔵する端子内蔵部とを備え、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとを直接又は間接に結合して前記モータ本体と前記端子内蔵部とを一体化した駆動装置用モータにおいて、 回転軸の回転に伴う変化を検出するためのセンサを備えたセンサ基板を含む電気装置を保持する保持手段と、該保持手段及び前記センサ基板とは別体に設けられブラシを支持するブラシホルダとを有し、 前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記端子内蔵部のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内には、該端子内蔵部のハウジング内に凹む取り付け凹部が形成され、前記センサ基板及び前記保持手段は、前記取り付け凹部に対して前記回転軸の軸方向から嵌め込まれ、前記センサ基板及び前記保持手段が前記取り付け凹部に嵌め込まれた状態において前記センサ及び前記センサ基板は前記端子内蔵部のハウジングにおける接合端面の包囲領域内に配置され、前記保持手段及び前記ブラシホルダが前記端子内蔵部のハウジングに配置された状態で前記端子内蔵部のハウジングと前記モータ本体のハウジングとが結合された駆動装置用モータであって、 前記端子内蔵部のハウジングの一部にはコネクタ部が形成され、該コネクタ部内には前記電気装置と電気的に接続された回転状態検出用電気接続端子が設けられ、 前記コネクタ部は、前記回転軸に対して直交する方向に向けて開口している駆動装置用モータ。 【請求項2】 請求項1に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記取り付け凹部には前記保持手段のための位置決め部が形成された駆動装置用モータ。 【請求項3】 請求項2に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記位置決め部は、前記取り付け凹部に前記保持手段が嵌め込まれた状態で該保持手段とその嵌め込み方向に当接して、前記端子内蔵部のハウジングに対する前記保持手段の嵌め込み方向の位置決めを可能とする駆動装置用モータ。 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサ基板は、前記センサの設けられる面が前記回転軸の軸方向に沿って配置されており、そのセンサ基板の配置状態において前記センサは前記回転軸側へ突出している駆動装置用モータ。 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサ基板は、その平面が前記回転軸と平行となるように設置された駆動装置用モータ。 【請求項6】 請求項5に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサは、一対のホール素子であって、それらホール素子は、前記回転軸の軸方向の直角方向に沿って前記センサ基板の一平面上に並設された駆動装置用モータ。 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサ基板上には、回転状態検出用電気接続端子が電気的に接続される電気接続端子が設けられた駆動装置用モータ。 【請求項8】 請求項7に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子と前記電気接続端子とが電気的に接続されると共に前記センサ基板が前記保持手段に保持された駆動装置用モータ。 【請求項9】 請求項7又は8に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子と前記電気接続端子とは、前記センサ基板における前記センサの裏側で電気的に接続された駆動装置用モータ。 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子は、その一部が前記保持手段によって支持された駆動装置用モータ。 【請求項11】 請求項7乃至10のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記センサ基板が前記保持手段に保持された状態で、前記電気接続端子と前記回転状態検出用電気接続端子とが接続可能とされた駆動装置用モータ。 【請求項12】 (削除) 【請求項13】 請求項1に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記回転状態検出用電気接続端子は外部のモータ制御装置に電気的に接続するためのものである駆動装置用モータ。 【請求項14】 請求項1又は13に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部内には、ブラシと電気的に接続された給電端子が設けられた駆動装置用モータ。 【請求項15】 (削除) 【請求項16】 請求項1、13及び14のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部は、前記回転軸を挟んで出力軸の反対側に設けられた駆動装置用モータ。 【請求項17】 請求項1、13、14及び16のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記コネクタ部は、外径側に向けて突出した駆動装置用モータ。 【請求項18】 請求項1乃至11、13、14、16及び17のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記ブラシホルダは、前記モータ本体のハウジングと前記端子内蔵部のハウジングとが直接又は間接に結合される状態において前記モータ本体のハウジングにおける結合側となる接合端面の包囲領域内に設けられた駆動装置用モータ。 【請求項19】 請求項1乃至11、13、14及び16乃至18のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記保持手段は合成樹脂製である駆動装置用モータ。 【請求項20】 請求項1乃至11、13、14及び16乃至19のいずれか1項に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記端子内蔵部は、前記モータ本体から出力される回転力を駆動対象に伝達する出力部である駆動装置用モータ。 【請求項21】 請求項20に記載の駆動装置用モータにおいて、 前記出力部と共にパワーウィンド装置を構成するレギュレータを往復駆動する駆動装置用モータ。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2017-10-30 |
結審通知日 | 2017-11-01 |
審決日 | 2017-11-15 |
出願番号 | 特願2006-53367(P2006-53367) |
審決分類 |
P
1
41・
856-
Y
(H02K)
P 1 41・ 121- Y (H02K) P 1 41・ 857- Y (H02K) P 1 41・ 854- Y (H02K) P 1 41・ 851- Y (H02K) P 1 41・ 853- Y (H02K) P 1 41・ 855- Y (H02K) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 安食 泰秀 |
特許庁審判長 |
久保 竜一 |
特許庁審判官 |
堀川 一郎 中川 真一 |
登録日 | 2009-10-30 |
登録番号 | 特許第4397903号(P4397903) |
発明の名称 | 駆動装置用モータ |
代理人 | 碓氷 裕彦 |
代理人 | 碓氷 裕彦 |