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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A61B
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 取り消して特許、登録 A61B
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 A61B
管理番号 1337815
審判番号 不服2016-13438  
総通号数 220 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-04-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-09-07 
確定日 2018-03-20 
事件の表示 特願2012- 85989「X線透視撮影装置」拒絶査定不服審判事件〔平成25年10月24日出願公開、特開2013-215247、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年4月5日の出願であって、平成27年2月24日付けで拒絶理由が通知され、同年5月8日付けで意見書及び手続補正書が提出され、同年11月30日付けで拒絶理由が通知され、平成28年2月8日付けで意見書が提出され、同年5月30日付けで拒絶査定(以下、「原査定」という。)されたところ、同年9月7日に拒絶査定不服審判の請求がなされたものである。
その後当審において平成29年9月4日付けで拒絶理由(以下、「一回目当審拒絶理由」という。)が通知され、同年11月6日付けで意見書及び手続補正書が提出され、同年11月22日付けで最後の拒絶理由(以下、「二回目当審拒絶理由」という。)が通知され、平成30年1月26日付けで意見書及び手続補正書が提出さたものである。

第2 原査定の概要
原査定(平成28年5月30日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

本願請求項1?4に係る発明は、以下の引用文献A?Cに基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
A.特開2010-115429号公報
B.特開2011-120897号公報
C.特開2010-131371号公報

第3 当審拒絶理由の概要
1 一回目当審拒絶理由の概要は次のとおりである。
理由1
本件出願は、請求項1の「画像処理後の画像」に3通りの解釈があり、請求項1の記載に不備があるので、請求項1及び請求項1を直接又は間接的に引用する請求項2?4の記載は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

理由2
本件出願の請求項1?4に係る発明は、以下の引用文献1に基づいて、当業者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
引用文献等一覧
1.特開2010-115429号公報(原査定の引用文献A)

2 二回目当審拒絶理由の概要は次のとおりである。
理由1(特許法第36条第6項第2号違反について)
請求項1の「前記X線画像上の前記デバイス及びマーカ以外のX線反射物の除去」とは、「X線画像上の前記デバイス及びマーカ以外」を削除すること、マスクすること、あるいは、「前記デバイス及びマーカ以外」の実物を被検者から取り去ること等色々解釈できるので、明確でない。
したがって、本願は、請求項1の記載に不備があるので、請求項1及び請求項1を引用する請求項2の記載は、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

理由2(特許法第17条の2第3項違反について)
「デバイス及びマーカ以外のX線反射物の除去を促す通知を行う通知手段」を導入する請求項1に係る発明は、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項(以下、「当初明細書等」という。)のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないものでない。
請求項1を引用する請求項2に係る発明についても同様である。
したがって、平成29年11月6日付けでした手続補正は、当初明細書等の範囲内においてしたものでないから、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。

理由3(特許法第36条第6項第1号違反について)(下線は当審で付与した)
注目領域の設定を促す手段以外の「デバイス及びマーカ以外のX線反射物の除去を促す通知を行う通知手段」を備えた本件請求項1に係る発明は、発明の課題を解決できると認識できる範囲のものではない。
したがって、本願は、請求項1の記載に不備があるため、請求項1及び請求項1を引用する請求項2の記載は、特許法第36条第6項第1号に規定する要件を満たしていない。

第4 本願発明
本願の請求項1?2に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」?「本願発明2」という。)は、平成30年1月26日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1?2に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1は以下のとおりである。
「【請求項1】
X線管と、前記X線管から照射され被検体を通過したX線を検出するX線検出器とを備え、
前記被検体の体内に挿入されたデバイス及びマーカを含む領域を透視または連続撮影して、X線画像を表示部に表示するX線透視撮影装置において、
前記表示部に表示された前記デバイス及びマーカを含む領域の画像から、前記デバイス及びマーカ以外のX線反射物を除去した注目領域を設定することを操作者に促す通知を行う通知手段と、
前記注目領域を設定する注目領域設定手段と、
前記注目領域の画像を複数枚取得する画像取得部と、前記画像取得部により取得した数枚の画像を重ね合わせて積算画像を作成する積算部と、前記積算部により作成した積算画像から前記デバイスの部分を抽出する抽出部とを備え、前記抽出部で抽出された画像を前記表示部に表示する画像処理部と、
を備えることを特徴とするX線透視撮影装置。」

第5 引用文献、引用発明等
1 引用文献1について (下線は当審で付与した。)
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に頒布された刊行物である上記引用文献1(特開2010-115429号公報)には、図面とともに次の事項が記載されている。
(1-ア)
「【背景技術】
【0002】
従来より、血栓などにより血管内に生じた梗塞部位に対して、血管内インターベンション治療と呼ばれる治療法が行なわれている。
・・・。
【0007】
上述した血管内インターベンション治療においては、X線診断装置により治療対象部位の透視撮影が行なわれ、医師は、バルーン付きカテーテルやステントを用いた一連の処理を、モニタに表示されたX線画像を参照しながら遠隔操作により実行する。
・・・
【0013】
ステント強調表示技術においては、治療対象部位のX線画像が時系列に沿って複数フレーム撮影され、ステントマーカーを基準とすることで動くステントの位置が一致するように各X線画像に対して補正が行なわれる。そして、動き補正が行なわれた複数のX線画像に対して加算平均などの処理が行なわれることにより、ステントストラットが強調された強調画像が生成される。
【0014】
具体的には、図13に示すように、第2フレームのステントマーカーの位置が第1フレームのステントマーカーの位置と一致するように、第2フレームに対して補正処理が行なわれる。このような補正処理が複数フレーム(例えば、第30フレームまで)について行なわれ、ステントマーカーの位置が一致した複数の補正処理済みX線画像に対して加算平均処理が行なわれる。これにより、図13に示すように、ステントストラットが強調されてステント全体が鮮明に写し出された強調画像が生成され、生成された強調画像がモニタに表示される。」

(1-イ)
「【実施例】
【0026】
まず、本実施例におけるX線診断装置の構成について説明する。図1は、本実施例におけるX線診断装置の構成を説明するための図である。
【0027】
図1に示すように、本実施例におけるX線診断装置100は、高電圧発生器11と、X線管12と、X線絞り装置13と、天板14と、Cアーム15と、X線検出器16と、Cアーム回転・移動機構17と、天板移動機構18と、Cアーム・天板機構制御部19と、絞り制御部20と、システム制御部21と、入力部22と、表示部23と、画像データ生成部24と、画像データ記憶部25と、画像処理部26とを有する。」

(1-ウ)
「【0029】
X線絞り装置13は、X線管12が発生したX線を被検体Pの関心領域に対して選択的に照射されるように絞り込むための装置である。例えば、X線絞り装置13は、スライド可能な4枚の絞り羽根を有し、これら絞り羽根をスライドさせることで、X線管12が発生したX線を絞り込んで被検体Pに照射させる。
・・・
【0035】
絞り制御部20は、X線絞り装置30が有する絞り羽根の開度を調整することで、X線の照射範囲を制御する。」

(1-エ)
図13



上記摘記事項(1-イ)に記載された実施例の「X線診断装置100」の構成は、慣用技術であり、当該「X線診断装置100」における「画像処理部26」により上記摘記事項(1-ア)に記載されたステント強調表示技術を実施していることは明らかであるから、上記引用文献1には、次の発明が記載されていると認められる。
「X線管12と、X線絞り装置13と、X線検出器16と、絞り制御部20と、システム制御部21と、入力部22と、表示部23と、画像データ生成部24と、画像データ記憶部25と、画像処理部26とを有するX線診断装置100であって、
X線絞り装置13は、X線管12が発生したX線を被検体Pの関心領域に対して選択的に照射されるように絞り込むための装置であって、スライド可能な4枚の絞り羽根を有し、これら絞り羽根をスライドさせることで、X線管12が発生したX線を絞り込んで被検体Pに照射させ、
絞り制御部20は、X線絞り装置30が有する絞り羽根の開度を調整することで、X線の照射範囲を制御するものであり、
画像処理部26により、時系列に沿って複数フレーム撮影された治療対象部位のX線画像について、ステントマーカーを基準とすることで動くステントの位置が一致するように各X線画像に対して補正が行なわれ、ステントマーカーの位置が一致した複数の補正処理済みX線画像に対して加算平均処理が行なわれステントストラットが強調されてステント全体が鮮明に写し出された強調画像が生成され、生成された強調画像を表示部23に表示させる、
X線診断装置100。」
(以下、「引用発明」という。)

2 引用文献Bについて
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に頒布された刊行物である上記引用文献B(特開2011-120897号公報)には、「【0034】・・・医用画像中の人工物体の体裁を変更するためのシステムおよび方法に関し、より具体的には、マンモグラフィ画像などの医用画像中の人工物体の体裁の抑制またはマスキングに関する」技術事項が記載されている。

3 引用文献Cについて
原査定の拒絶の理由に引用され、本願の出願前に頒布された刊行物である上記引用文献C(特開2010-131371号公報)には、「【0013】 ・・・X線画像を参照して行なわれる血管内インターベンション治療実行時に、ステントなどの治療用機器の視認性を保証したX線画像を即時に表示できないという課題」に対して「【0071】・・・表示部23のモニタにて、設定領域に対応する枠が付加された原画像の動画表示と拡大画像の動画表示とが並列して行なわれる」技術事項が記載されている。

第6 対比・判断
1 本願発明1について

ア 本願発明1と引用発明を対比する。

(ア)引用発明の「X線管12」、「X線検出器16」、「ステント」、「ステントマーカー」、「表示部23」及び「X線診断装置100」は、それぞれ、本願発明1の「X線管」、「X線検出器」、「デバイス」、「マーカ」、「表示部」及び「X線透視撮影装置」に相当する。

そうすると、引用発明の「X線検出器16」は、「X線透視撮影装置100」の有するものであり、「X線管12」から照射され患者を透過したX線を検出するものであるから、本願発明1の「前記X線管から照射され被検体を通過したX線を検出するX線検出器」に相当する。
また、引用発明の「時系列に沿って複数フレーム撮影された治療対象部位のX線画像について」「ステントマーカーの位置が一致した複数の補正処理済みX線画像に対して加算平均処理が行なわれステントストラットが強調されてステント全体が鮮明に写し出された強調画像」「を表示部23に表示させる」ことは、ステントマーカーとステントストラットを含む画像領域が表示部23に表示されることであるから、本願発明1の「前記被検体の体内に挿入されたデバイス及びマーカを含む領域を透視または連続撮影して、X線画像を表示部に表示する」ことに相当する。

以上より、引用発明1の「X線管12と、X線絞り装置13と、X線検出器16と、絞り制御部20と、システム制御部21と、入力部22と、表示部23と、画像データ生成部24と、画像データ記憶部25と、画像処理部26とを有するX線診断装置100であって」、「時系列に沿って複数フレーム撮影された治療対象部位のX線画像について」「ステントマーカーの位置が一致した複数の補正処理済みX線画像に対して加算平均処理が行なわれステントストラットが強調されてステント全体が鮮明に写し出された強調画像」「を表示部23に表示させるX線診断装置100」は、本願発明1の「X線管と、前記X線管から照射され被検体を通過したX線を検出するX線検出器とを備え、
前記被検体の体内に挿入されたデバイス及びマーカを含む領域を透視または連続撮影して、X線画像を表示部に表示するX線透視撮影装置」に相当する。

(イ)本願発明1の「前記注目領域を設定する注目領域設定手段」における、「前記注目領域を設定する」ことは、「前記表示部に表示された前記デバイス及びマーカを含む領域の画像から、前記デバイス及びマーカ以外のX線反射物を除去した注目領域を設定すること」であって、「前記デバイス及びマーカ以外のX線反射物を除去した」は、「X線透視撮影装置」のオペレータが、画像のうちのどの部分を除去するかという、「X線透視撮影装置」の使用方法を限定するものであって、「X線透視撮影装置」自体の構成を特定するものではない。そして、本願の明細書段落【0031】の記載を参照すれば、「前記デバイス及びマーカを含む領域の画像から、前記デバイス及びマーカ以外のX線反射物を除去」するためには、「コリメータ23」を操作するものと認められる。
してみると、本願発明1の「前記表示部に表示された前記デバイス及びマーカを含む領域の画像から、前記デバイス及びマーカ以外のX線反射物を除去した注目領域を設定すること」は、実質的には、「コリメータ23」を操作することであると解される。

そうすると、
引用発明の「X線管12が発生したX線を被検体Pの関心領域に対して選択的に照射されるように絞り込むための装置であって、スライド可能な4枚の絞り羽根を有し、これら絞り羽根をスライドさせることで、X線管12が発生したX線を絞り込んで被検体Pに照射させ」る「X線絞り装置13」「が有する絞り羽根の開度を調整することで、X線の照射範囲を制御するものであ」る「絞り制御部20」は、「X線絞り装置13」を用いて関心領域を設定する手段であるから、本願発明1の「前記注目領域を設定する注目領域設定手段」に相当する。

(ウ)引用発明の「時系列に沿って複数フレーム撮影され」ること、「ステントマーカーを基準とすることで動くステントの位置が一致するように各X線画像に対して補正が行なわれ、ステントマーカーの位置が一致した複数の補正処理済みX線画像に対して加算平均処理が行なわれステントストラットが強調されてステント全体が鮮明に写し出された強調画像が生成され」ること、及び「生成された強調画像を表示部23に表示させる」ことは、それぞれ、本願発明1の「前記注目領域の画像を複数枚取得する」こと、「取得した数枚の画像を重ね合わせて積算画像を作成する」こと、及び「画像処理後の画像を前記表示部に表示する」ことに相当する。
してみると、引用発明の「時系列に沿って複数フレーム撮影された治療対象部位のX線画像について、ステントマーカーを基準とすることで動くステントの位置が一致するように各X線画像に対して補正が行なわれ、ステントマーカーの位置が一致した複数の補正処理済みX線画像に対して加算平均処理が行なわれステントストラットが強調されてステント全体が鮮明に写し出された強調画像が生成され、生成された強調画像を表示部23に表示させる」「画像処理部26」と、
本願発明1の「前記注目領域の画像を複数枚取得する画像取得部と、前記画像取得部により取得した数枚の画像を重ね合わせて積算画像を作成する積算部とを備え、前記抽出部で抽出された画像を前記表示部に表示する画像処理部」とは、
「前記注目領域の画像を複数枚取得する画像取得部と、前記画像取得部により取得した数枚の画像を重ね合わせて積算画像を作成する積算部とを備え、画像処理後の画像を前記表示部に表示する画像処理部」である点で共通する。

よって、本願発明1と引用発明との一致点及び相違点は、次のとおりである。

(一致点)
「X線管と、前記X線管から照射され被検者を通過したX線を検出するX線検出器とを備え、前記被検者の体内に挿入されたデバイス及びマーカを含む領域を透視または連続撮影して、X線画像を表示部に表示するX線透視撮影装置において、
注目領域を設定する注目領域設定手段と、
前記注目領域の画像を複数枚取得する画像取得部と、前記画像取得部により取得した数枚の画像を重ね合わせて積算画像を作成する積算部とを備え、画像処理後の画像を前記表示部に表示する画像処理部と、
を備えるX線透視撮影装置。」

(相違点1)
画像処理部が、本願発明1では、「前記積算部により作成した積算画像から前記デバイスの部分を抽出する抽出部とを備え、前記抽出部で抽出された画像を前記表示部に表示する」のに対して、引用発明では、「ステントマーカーの位置が一致した複数の補正処理済みX線画像に対して加算平均処理が行なわれステントストラットが強調されてステント全体が鮮明に写し出された強調画像が生成され、生成された強調画像を表示部23に表示させる」点。

(相違点2)
本願発明1は、「前記表示部に表示された前記デバイス及びマーカを含む領域の画像から、前記デバイス及びマーカ以外のX線反射物を除去した注目領域を設定することを操作者に促す通知を行う通知手段」を備えるのに対して、引用発明はそのような「通知手段」を備えていない点。

(2)相違点についての判断
事案に鑑みて、上記相違点2について検討すると、相違点2に係る本願発明1の構成は、上記引用文献1及び上記引用文献Bには記載されておらず、また、一回目当審拒絶理由で、X線診断装置において、撮影画像の着目部を抽出し、抽出した部分を含む画像を表示させることは、周知技術であるとして例示した上記引用文献Cにも記載されておらず、さらに、本願出願時において周知技術であるともいえない。

(3)結論
したがって、相違点1について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても引用発明並びに引用文献1、B及びCに記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものではない。

2 本願発明2について
本願発明2は、本願発明1を限定した発明であるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明並びに引用文献1、B及びCに記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものではない。

第7 原査定についての判断
平成30年1月26日付けの手続補正による補正後の請求項1は、「前記表示部に表示された前記デバイス及びマーカを含む領域の画像から、前記デバイス及びマーカ以外のX線反射物を除去した注目領域を設定することを操作者に促す通知を行う通知手段」という技術的事項を有するものとなっており、上記のとおり、原査定における引用文献A?Cには記載されておらず、本願出願前における周知技術でもないので、本願発明1?2は、当業者であっても、原査定における引用文献A?Cに基づいて容易に発明できたものではない。
したがって、原査定を維持することはできない。

第8 一回目当審拒絶理由(特許法第36条第6項第2号第29条第2項)についての判断
平成29年11月6日付けの手続補正により、請求項1が補正され、請求項1?2は明確になった。
同じく、平成29年11月6日付けの手続補正により、請求項1が補正され、上記第4?第6で説示したように、本願の請求項1?2係る発明は、引用文献1に基づいて、当業者が容易に発明できたものとはいえなくなった。
したがって、これらの拒絶の理由は解消した。

第9 二回目当審拒絶理由(特許法第36条第6項第2号第17条の2第3項第36条第6項第1号)についての判断
平成30年1月26日付けの手続補正により、請求項1が補正され、請求項1?2は明確になった。また、請求項1に係る発明は、当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入しないものとなり、請求項1?2に係る発明は、新規事項を含まないものとなった。さらに、請求項1に係る発明は、発明の課題を解決できると認識できる範囲のものとなり、請求項1?2に係る発明は、発明の詳細な説明に記載されたものとなった。
したがって、これらの拒絶の理由は解消した。

第10 むすび
以上のとおり、原査定の理由によって、本願を拒絶することはできない。
他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2018-03-07 
出願番号 特願2012-85989(P2012-85989)
審決分類 P 1 8・ 537- WY (A61B)
P 1 8・ 561- WY (A61B)
P 1 8・ 121- WY (A61B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 小田倉 直人遠藤 孝徳  
特許庁審判長 伊藤 昌哉
特許庁審判官 ▲高▼見 重雄
信田 昌男
発明の名称 X線透視撮影装置  
代理人 阿久津 好二  
代理人 喜多 俊文  
代理人 江口 裕之  
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