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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1338075
審判番号 不服2016-18194  
総通号数 220 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-04-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2016-12-05 
確定日 2018-03-08 
事件の表示 特願2014-257324「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成27年 3月26日出願公開、特開2015- 57140〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年12月25日に出願された特願2012-281526号の一部を新たに平成26年12月19日に特許出願したものであって、平成28年1月12日付けで拒絶理由通知がなされ、平成28年3月22日付けで意見書及び手続補正書が提出され、平成28年8月30日付け(発送日:平成28年9月6日)で拒絶査定がなされ、これに対して平成28年12月5日に拒絶査定不服審判が請求されるとともに手続補正がなされ、これに対して平成29年1月20日付けで前置報告がなされ、当審にて平成29年6月30日付けで拒絶理由通知がなされ、平成29年8月24日付けで意見書及び手続補正書が提出され、これに対して平成29年9月1日付でいわゆる最後の拒絶理由通知がなされ、これに対して平成29年11月2日に意見書及び補正書が提出されたものである。

第2 平成29年11月2日付けの手続補正についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
平成29年11月2日付けの手続補正(以下、本件補正という)を却下する。

[理由]
1.本件補正の概要
本件補正は特許請求の範囲の請求項1の補正を含むものであり、本件補正により、特許請求の範囲の請求項1の記載は、
補正前(平成29年8月24日付け手続補正)の
「【請求項1】
変動表示ゲームを実行可能な変動表示部と、当該遊技機の状態情報を表示可能な情報表示部と、を有する表示装置と、前記変動表示ゲームの制御を行う制御装置と、を備え、
前記変動表示部で実行された前記変動表示ゲームの結果が特別結果となる場合に、変動入賞装置を遊技球が入賞不可能な閉塞状態から遊技球が入賞可能な開放状態に変換するラウンド遊技を所定回数実行して、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特別遊技状態において実行される前記ラウンド遊技の前記所定回数には、複数の種類があり、
前記情報表示部は、
複数の発光部材により構成されてなり、当該複数の発光部材のうち少なくとも一以上の発光部材を点灯させることによって、前記特別遊技状態において実行される前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行うことが可能であり、
前記制御装置は、
前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号を、一つのデータにまとめて同一のポートから出力するとともに、前記表示装置と接続するためのコネクタにおける当該信号の信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定し、
さらに、前記表示装置と接続するためのコネクタを含んだ複数のコネクタが列を形成するように当該複数のコネクタを当該制御装置に実装し、この列には当該制御装置に電源を供給するための電源用コネクタを含めない構成とし、
前記表示装置と接続するためのコネクタを、ピン配列が2列のコネクタとしたことを特徴とする遊技機。」
から、
補正後(本件補正である平成29年11月2日付け手続補正)の
「【請求項1】
変動表示ゲームを実行可能な変動表示部と、当該遊技機の状態情報を表示可能な情報表示部と、を有する表示装置と、前記変動表示ゲームの制御を行う制御装置と、を備え、
前記変動表示部で実行された前記変動表示ゲームの結果が特別結果となる場合に、変動入賞装置を遊技球が入賞不可能な閉塞状態から遊技球が入賞可能な開放状態に変換するラウンド遊技を所定回数実行して、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特別遊技状態において実行される前記ラウンド遊技の前記所定回数には、複数の種類があり、
前記情報表示部は、
複数の発光部材により構成されてなり、当該複数の発光部材のうち少なくとも一以上の発光部材を点灯させることによって、前記特別遊技状態において実行される前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行うことが可能であり、
前記制御装置は、
前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号を、一つのデータにまとめて同一のポートから出力するとともに、当該制御装置と前記表示装置とを接続するための配線が接続される制御装置側コネクタにおける当該信号の信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定し、
さらに、前記制御装置側コネクタを含んだ複数のコネクタが列を形成するように当該複数のコネクタを当該制御装置に実装し、この列には当該制御装置に電源を供給するための電源用コネクタを含めない構成とし、
前記表示装置は、
前記配線が接続される表示装置側コネクタを、当該表示装置を当該遊技機に取り付けた時に前面側となる面に実装し、
前記制御装置側コネクタをピン配列が2列のコネクタとするとともに、前記表示装置側コネクタをピン配列が1列のコネクタとすることを特徴とする遊技機。」
へ補正された(下線は補正箇所を示す)。

2.補正の適否
本件補正は、補正前の請求項1において
(ア)「前記制御装置は、前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号を、一つのデータにまとめて同一のポートから出力するとともに、前記表示装置と接続するためのコネクタにおける当該信号の信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定し、さらに、前記表示装置と接続するためのコネクタを含んだ複数のコネクタが列を形成するように当該複数のコネクタを当該制御装置に実装し、この列には当該制御装置に電源を供給するための電源用コネクタを含めない構成とし」と特定されているのを、
「前記制御装置は、前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号を、一つのデータにまとめて同一のポートから出力するとともに、当該制御装置と前記表示装置とを接続するための配線が接続される制御装置側コネクタにおける当該信号の信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定し、さらに、前記制御装置側コネクタを含んだ複数のコネクタが列を形成するように当該複数のコネクタを当該制御装置に実装し、この列には当該制御装置に電源を供給するための電源用コネクタを含めない構成とし」とする補正、
(イ)「前記表示装置は、前記配線が接続される表示装置側コネクタを、当該表示装置を当該遊技機に取り付けた時に前面側となる面に実装し」という事項を追加する補正、
(ウ)「前記表示装置と接続するためのコネクタを、ピン配列が2列のコネクタとした」と特定されているのを、「前記制御装置側コネクタをピン配列が2列のコネクタとするとともに、前記表示装置側コネクタをピン配列が1列のコネクタとする」とする補正、
である。
そして、補正(ア)は、補正前の請求項1の発明特定事項である「制御装置」における「表示装置と接続するためのコネクタ」を、「制御装置と表示装置とを接続するための配線が接続される制御装置側コネクタ」と限定する補正であり、
補正(イ)は、補正前の請求項1の発明特定事項である「表示装置」について、「前記配線が接続される表示装置側コネクタを、当該表示装置を当該遊技機に取り付けた時に前面側となる面に実装し」という事項を付加することで限定する補正であり、
補正(ウ)は、「表示装置と接続するためのコネクタを」を「制御装置側コネクタ」とするとともに、「表示装置側コネクタ」を「ピン配列が1列のコネクタとする」という事項を付加することにより限定する補正である。
また、補正後の請求項1に記載された発明は、補正前の請求項1に記載された発明と、産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一である。
よって、本件補正は、特許法第17条の2第5項第2号に規定する限定的減縮を目的とするものに該当する。
そして、本件補正は新規事項を追加するものではない。

3.独立特許要件
そこで、本件補正後の請求項1に記載された発明(以下「本件補正発明」という。)が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否か(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について以下に検討する。

(1)刊行物
(1-1)刊行物1

平成29年9月1日付け拒絶理由通知において提示された、本願出願遡及日前に日本国内において頒布された刊行物である特開2011-143071号公報(以下、刊行物1という)には以下の記載がある(下線は合議体が審決にて付した。以下同じ)。

(ア) 「【0031】
本実施形態の遊技機10は前面枠12を備え、該前面枠12は本体枠(外枠)11にヒンジ13を介して開閉回動可能に組み付けられている。遊技盤30(図2参照)は前面枠12の表側に形成された収納部(図示省略)に収納されている。また、前面枠(内枠)12には、遊技盤30の前面を覆うカバーガラス(透明部材)14を備えたガラス枠15が取り付けられている。
・・・
【0040】
特別変動入賞装置38は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉38cを有しており、補助遊技としての特図変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な閉塞状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する。
即ち、特別変動入賞装置38は、例えば、駆動装置としての大入賞口ソレノイド38b(図3参照)により駆動される開閉扉38cによって開閉される大入賞口を備え、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせ、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与するようになっている。
【0041】
なお、大入賞口の内部(入賞領域)には、当該大入賞口に入った遊技球を検出する検出手段としてのカウントスイッチ38a(図3参照)が配設されている。
特別変動入賞装置38の下方には、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト口39が設けられている。
また、遊技領域32の外側(例えば、遊技盤30の上部)には、特図変動表示ゲームをなす第1特図変動表示ゲームや第2特図変動表示ゲーム及び普図始動ゲート34への入賞をトリガとする普図変動表示ゲームを一箇所で実行する一括表示装置50が設けられている。
【0042】
一括表示装置50は、図5(a)に示すように、7セグメント型の表示器(LEDランプ)等で構成された第1特図変動表示ゲーム用の第1特図変動表示部(特図1表示器)51及び第2特図変動表示ゲーム用の第2特図変動表示部(特図2表示器)52と、普図変動表示ゲーム用の変動表示部(普図表示器)53と、同じくLEDランプで構成された各変動表示ゲームの始動記憶数報知用の記憶表示部54?56を備える。
また、一括表示装置50には、大当りが発生すると点灯して大当り発生を報知する第1遊技状態表示部(第1遊技状態表示器)57、時短状態が発生すると点灯して時短状態発生を報知する第2遊技状態表示部(第2遊技状態表示器)60、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態となっているエラーを表示するエラー表示部(第3遊技状態表示器)58、大当り時のラウンド数(特別変動入賞装置38の開閉回数)を表示するラウンド表示部59が設けられている。
【0043】
特図1表示器51と特図2表示器52における特図変動表示ゲームは、例えば変動表示ゲームの実行中、即ち、表示装置41において飾り特図変動表示ゲームを行っている間は、中央のセグメントを点滅駆動させて変動中であることを表示する。そして、ゲームの結果が「はずれ」のときは、はずれの結果態様として例えば中央のセグメントを点灯状態にし、ゲームの結果が「当り」のときは、当りの結果態様(特別結果態様)としてはずれの結果態様以外の結果態様(例えば「3」や「7」の数字等)を点灯状態にしてゲーム結果を表示する。
【0044】
普図表示器53は、変動中はランプを点滅させて変動中であることを表示する。そして、ゲームの結果が「はずれ」のときは、例えばランプを消灯状態にし、ゲームの結果が「当り」のときはランプを点灯状態にしてゲーム結果を表示する。
【0045】
特図1保留表示器54は、特図1表示器51の変動開始条件となる始動入賞口36への入賞球数のうち未消化の球数(始動記憶数=保留数)を表示する。具体的には、図5(b)のように、保留数が「0」のときは4つのランプを全て消灯状態にし、保留数が「1」のときはランプ1のみを点灯状態にする。また、保留数が「2」のときはランプ1と2を点灯状態にし、保留数が「3」のときはランプ1と2と3を点灯状態にし、保留数が「4」のときは4つのランプ1?4をすべて点灯状態にする。
【0046】
特図2保留表示器55は、特図2表示器52の変動開始条件となる第2始動入賞口(普通変動入賞装置37)の始動記憶数(=保留数)を、特図1保留表示器54と同様にして表示する(図5(b)参照)。
【0047】
普図保留表示器56は、図5(c)に示すように、普図表示器53の変動開始条件となる普図始動ゲート34の始動記憶数(=保留数)を表示する。例えば保留数が「0」のときはランプ1と2を消灯状態にし、保留数が「1」のときはランプ1のみを点灯状態にする。また、保留数が「2」のときはランプ1と2を点灯状態にし、保留数が「3」のときはランプ1を点滅、ランプ2を点灯状態にし、保留数が「4」のときはランプ1と2を点滅状態にする。
【0048】
第1遊技状態表示器57は、例えば通常の遊技状態の場合にはランプを消灯状態にし、大当りが発生している場合にはランプを点灯状態にする。
第2遊技状態表示器60は、例えば通常の遊技状態の場合にはランプを消灯状態にし、時短状態が発生している場合にはランプを点灯状態にする。
【0049】
第3遊技状態表示器58は、例えば遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が低確率状態の場合にはランプを消灯状態にし、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態の場合にはランプを点灯状態にする。
【0050】
ラウンド表示部59は、例えば、通常の遊技状態の場合にはランプを消灯状態にし、大当りが発生した場合にはその大当りのラウンド数に対応するランプ(2ラウンドor15ラウンド)を点灯状態にする。なお、ラウンド表示部59は7セグメント型の表示器で構成してもよい。」

(イ) 「【0062】
図3は、本実施形態のパチンコ遊技機10の制御システムのブロック図である。
遊技機10は遊技制御装置100を備え、遊技制御装置100は、遊技を統括的に制御する主制御装置(主基板)であって、遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる。」

(ウ) 「【0068】
遊技用マイコン111は、遊技を統括的に制御する制御手段を構成している。具体的には、遊技用マイコン111は、CPU(中央処理ユニット:マイクロプロセッサ)111A、読出し専用のROM(リードオンリメモリ)111B及び随時読出し書込み可能なRAM(ランダムアクセスメモリ)111Cを備える。」

(エ) 「【0087】
また、出力部130には、データバス140に接続され特別変動入賞装置38を開成させるソレノイド(大入賞口ソレノイド)38bや普通変動入賞装置37の可動部材37bを開成させるソレノイド(普電ソレノイド)37cの開閉データと、一括表示装置50のLEDのカソード端子が接続されているデジット線のオン/オフデータを出力するための第3出力ポート135、一括表示装置50に表示する内容に応じてLEDのアノード端子が接続されているセグメント線のオン/オフデータを出力するための第4出力ポート136、大当り情報など遊技機10に関する情報を外部情報端子71へ出力するための第5出力ポート137が設けられている。外部情報端子71から出力された遊技機10に関する情報は、例えば遊技店に設置された情報収集端末や遊技場内部管理装置(図示省略)に供給される。
【0088】
さらに、出力部130には、第3出力ポート135から出力される大入賞口ソレノイド38bの開閉データ信号を受けてソレノイド駆動信号や普電ソレノイド37cの開閉データ信号を受けてソレノイド駆動信号を生成し出力する第1ドライバ(駆動回路)138a、第3出力ポート135から出力される一括表示装置50の電流引き込み側のデジット線のオン/オフ駆動信号を出力する第2ドライバ138b、第4出力ポート136から出力される一括表示装置50の電流供給側のセグメント線のオン/オフ駆動信号を出力する第3ドライバ138c、第5出力ポート137から管理装置等の外部装置へ供給する外部情報信号を外部情報端子71へ出力する第4ドライバ138dが設けられている。」

(オ) 「【0103】
そして、遊技制御装置100のCPU111Aは、上記の第1特図変動表示ゲームや第2特図変動表示ゲームの判定結果を含む制御信号(演出制御コマンド)を、演出制御装置300に出力する。そして、特図1表示器51や特図2表示器52に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
また、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、表示装置41で特図変動表示ゲームに対応した飾り特図変動表示ゲームを表示する処理を行う。
さらに、演出制御装置300では、遊技制御装置100からの制御信号に基づき、スピーカ19a,19bからの音の出力、各種LEDの発光を制御する処理等を行う。
【0104】
そして、遊技制御装置100のCPU111Aは、特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、特図1表示器51や特図2表示器52に特別結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。
特別遊技状態を発生させる処理においては、CPU111Aは、例えば、大入賞口ソレノイド38bにより特別変動入賞装置38の開閉扉38cを開放させ、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。
そして、大入賞口に所定個数(例えば、10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間(例えば、25秒又は1秒)が経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば、15回又は2回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。
また、特図変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特図1表示器51や特図2表示器52にはずれの結果態様を表示する制御を行う。」

(カ) 「【0372】
次に、前記実施形態の遊技機における一括表示装置のより具体的な構成について説明する。図79には一括表示装置50と該一括表示装置のセグメント線やデジット線を駆動する遊技制御装置100のドライバ138b,138c(図3参照)との電気的な接続構成が示されている。
図79において、符号380が付されているのは遊技制御装置100の基板101上に設けられるドライバ138b,138cの出力端子が接続されるコネクタ端子、符号580が付されているのは一括表示装置50のLEDが集約して設けられるユニット基板としてのLED基板で、このLED基板580上にはセグメント線およびデジット線の始端が接続されるコネクタ端子が設けられている。また、符号480が付されているのは中継用の端子基板で、この中継用の端子基板480上には入力側のコネクタ端子481と出力側のコネクタ端子482が設けられている。
なお、各コネクタ端子380,481,482,581には、それぞれ12個の端子が設けられており、これら12個の端子は上から順に、セグメント線の第1データSEG1、第2データSEG2、……第8データSEG8、デジット線の第1データDGT0、第2データDGT1、……第4データDGT3を伝送するための端子に割り当てられている。
【0373】
上記遊技制御基板101上のコネクタ端子380には、両端にコネクタ491a,491bを有する接続用リード線491の一方のコネクタ491aが挿入され、中継用の端子基板480上のコネクタ端子481には他方のコネクタ491bが挿入される。また、中継用の端子基板480上のコネクタ端子482には、両端にコネクタ492a,492bを有する接続用リード線492の一方のコネクタ492aが挿入され、一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ端子581には他方のコネクタ491bが挿入される。これによって、遊技制御装置100の基板101上に設けられているドライバ138b,138cの出力端子と、一括表示装置50のLED基板580上の対応するセグメント線およびデジット線とが電気的に接続されるようになっている。
【0374】
図80には、上記コネクタ端子581と一括表示装置50のLED基板580上に設けられている7セグメント型LED表示器からなる特図1表示器51および特図2表示器52(図5参照)のセグメント端子およびデジット端子との間、および上記コネクタ端子581と特図1保留表示器54および特図2保留表示器55を構成するLEDランプD3?D10,一括表示装置50の他の表示器53,56?60を構成するLEDランプD11?D18との間をそれぞれ接続する配線パターンの第1実施例が示されている。
図80に示されているように、コネクタ端子581の12個の端子のうち上側の8個の端子に結合されてセグメントデータSEG1?SEG8を伝送するデータ線としての配線L1?L8には、特図1表示器51および特図2表示器52の7個のセグメントa?gおよびドットポイントDPAのいずれかが接続されている。また、配線L1?L8には、8個のLEDランプD3?D10と8個のLEDランプD11?D18のいずれかのアノード端子がそれぞれ接続されている。
【0375】
さらに、コネクタ端子581の12個の端子のうち下から4番目の端子に結合されてデジットデータDGT0を伝送する配線L9には、特図1表示器51のコモン端子COMおよびDPC端子が接続され、コネクタ端子581の12個の端子のうち下から3番目の端子に結合されてデジットデータDGT1を伝送する配線L10には、特図2表示器52のコモン端子COMおよびDPC端子が接続されている。また、コネクタ端子581の12個の端子のうち下から2番目の端子に結合されてデジットデータDGT2を伝送する配線L11には、LEDランプD3?D10のカソード端子が共通に接続され、コネクタ端子581の12個の端子のうち一番下の端子に結合されてデジットデータDGT3を伝送する配線L12には、LEDランプD3?D10のカソード端子が共通に接続されている。
【0376】
図81には、上記セグメントデータSEG1?SEG8とデジットデータDGT0?DGT3によって点灯されるセグメントもしくはLEDとの関係が示されている。なお、デジットデータDGT0?DGT3は、順次時分割で選択レベルに変化されるようになっており、いずれか1つのデジットデータが選択レベルにされたときに、選択レベルにされたセグメントデータSEG1?SEG8が供給されているセグメントもしくはLEDが点灯状態にされる。つまり、この実施例では、ダイナミック駆動で一括表示装置50の各LEDの点灯制御が行われることとなる。
・・・
【0378】
図82には、特図1保留表示器54および特図2保留表示器55を構成するLEDランプD3?D10の具体的な並べ方の例が示されている。すなわち、特図1保留表示器54を構成するLEDランプD3?D6が横一列に並べて配設され、さらにその隣に、D3?D6と連続するように、特図2保留表示器55を構成するLEDランプD7?D10が横一列に並べて配設されている。また、他の表示器53,56?60を構成するLEDランプD11?D18は、特図1保留表示器54および特図2保留表示器55を構成するLEDランプD3?D10の下方にて横一列に並べて配設されている。」

(キ) (ア)の【0042】の「一括表示装置50は、・・・第1特図変動表示ゲーム用の第1特図変動表示部(特図1表示器)51及び第2特図変動表示ゲーム用の第2特図変動表示部(特図2表示器)52と、・・・を備え」、「一括表示装置50には、大当りが発生すると点灯して大当り発生を報知する第1遊技状態表示部・・・57、時短状態が発生すると点灯して時短状態発生を報知する第2遊技状態表示部・・・60、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態となっているエラーを表示するエラー表示部・・・58、大当り時のラウンド数(特別変動入賞装置38の開閉回数)を表示するラウンド表示部59が設けられている。」との記載から、刊行物1には「特図変動表示ゲーム用の第1特図変動表示部(特図1表示器)51及び第2特図変動表示部(特図2表示器)52と、大当りが発生すると点灯して大当り発生を報知する第1遊技状態表示部57、時短状態が発生すると点灯して時短状態発生を報知する第2遊技状態表示部60、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態となっているエラーを表示するエラー表示部58、大当り時のラウンド数(特別変動入賞装置38の開閉回数)を表示するラウンド表示部59が設けられている一括表示装置50」が記載されているといえる。

(ク) (イ)の【0062】の「遊技機10は遊技制御装置100を備え、遊技制御装置100は、・・・遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる」との記載から、刊行物1には「遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130と、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる遊技制御装置100を備え」た「遊技機10」について記載されているといえる。

(ケ) (ウ)の【0068】の「遊技用マイコン111は、CPU・・・111A、・・・ROM・・・111B及び・・・RAM・・・111Cを備え」との記載から、刊行物1には「遊技用マイコン111は、CPU111A、ROM111B及びRAM111Cを備え」ることが記載されているといえる。

(コ) (オ)の【0103】の「CPU111Aは・・・第1特図変動表示ゲームや第2特図変動表示ゲームの判定結果を含む制御信号・・・を・・・出力し、・・・特図変動表示ゲームを表示する処理を行う」との記載から、刊行物1には「CPU111Aは第1特図変動表示ゲームや第2特図変動表示ゲームの判定結果を含む制御信号を出力し、特図変動表示ゲームを表示する処理を行う」ことが記載されているといえる。

(サ) (ア)の【0040】の「特別遊技状態中は・・・遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与する」との記載、(オ)の【0104】の「遊技制御装置100のCPU111Aは、特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、特図1表示器51や特図2表示器52に特別結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。特別遊技状態を発生させる処理においては、・・・特別変動入賞装置38の開閉扉38cを開放させ、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。・・・大入賞口を開放すること・・・を所定ラウンド回数・・・継続する(繰り返す)制御・・・を行う。」との記載から、刊行物1には「特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合には、特図変動表示部51や52に特別結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行い、特別遊技状態を発生させる処理においては、特別変動入賞装置38の開閉扉38cを開放させることを所定ラウンド回数繰り返す制御を行」い、「特別遊技状態中は、遊技者に所定の遊技価値(賞球)を付与する」うことが記載されているといえる。

(シ) (ア)の【0031】の「遊技機10は前面枠12を備え、・・・遊技盤30(図2参照)は、前面枠12の表側に形成された収納部・・・に収納され」との記載、【0041】の「例えば、遊技盤30・・・の上部には一括表示装置50が設けられ」との記載、及び図1の符号10で付されたものは符号12が付された部材を含み、図2の符号30内で示す領域の右下部に符号50で示される箇所があることから、一括表示装置50は遊技機10に備えられた前面枠12の表側に形成された収納部に収納される遊技盤30内に含まれることがいえる。
そうすると、刊行物1の記載から「一括表示装置50は遊技機10に備えられている」ことがいえる。

(ス) (ア)の【0050】の「大当りが発生した場合にはその大当りのラウンド数に対応するランプ(2ラウンドor15ラウンド)を点灯状態にする。」との記載から、刊行物1には「大当りが発生した場合にはその大当りのラウンド数として2ラウンドor15ラウンドがあ」ることが記載されているといえる。また、【0042】の「大当り時のラウンド数(特別変動入賞装置38の開閉回数)を表示するラウンド表示部59が設けられている」、【0050】の「ラウンド表示部59は7セグメント型の表示器で構成してもよい」の記載とあわせると、刊行物1には「ラウンド表示部59は、2ラウンド大当りに対応するランプ及び15ラウンド大当りに対応するランプ、または7セグメント型の表示器で構成され、大当りが発生した場合にはその大当りのラウンド数に対応するランプを点灯状態にする」ことが記載されているといえる。

(セ) (エ)の【0087】 の「出力部130には、・・・一括表示装置50に表示する内容に応じてLEDのアノード端子が接続されているセグメント線のオン/オフデータを出力するための第4出力ポート136・・・が設けられ」との記載、【0088】の「第4出力ポート136から出力される一括表示装置50の電流供給側のセグメント線のオン/オフ駆動信号」との記載、及び上記認定事項(キ)から一括表示装置50はラウンド表示部59を含み、上記認定事項(ク)から出力部130は遊技制御装置100に含まれることがいえることから、刊行物1には「遊技制御装置100に含まれる出力部130には、ラウンド表示部59を含む一括表示装置50に表示する内容に応じてLEDのアノード端子が接続されているセグメント線のオン/オフデータを出力するための第4出力ポート136が設けられ、第4出力ポート136から一括表示装置50の電流供給側のセグメント線のオン/オフ駆動信号を出力」することが記載されているといえる。

(ソ) (カ)の【0375】には「コネクタ端子581の12個の端子のうち一番下の端子に接続されてデジットデータDGT3を伝送する配線L12には、LEDランプD3?D10のカソード端子が共通に接続され」「コネクタ端子581の12個の端子のうち下から2番目の端子に結合されてデジットデータDGT2を伝送する配線L11には、LEDランプD3?D10のカソード端子が共通に接続され」という記載があり、配線L11、L12のいずれもLEDランプD3?D10のカソード端子に接続される旨記載されているが、図80から、DGT2と接続されているL11にはD3?D10が共通に接続されており、DGT3と接続されているL12にはD11?D18が共通に接続されていることが看取できることから、上記「配線L12には、LEDランプD3?D10のカソード端子が共通に接続され」という記載は、「配線L12には、LEDランプD11?D18のカソード端子が共通に接続され」の誤記であることは明らかである。
そうすると、(カ)の【0372】の「各コネクタ端子380,481,482,581には、それぞれ12個の端子が設けられており、・・・デジット線の……第4データDGT3」の記載とあわせると、刊行物1には「デジット線の第4データDGT3を伝送する配線L12には、LEDランプD11?D18のカソード端子が共通に接続され」という事項が記載されているといえる。

(タ) (ア)の【0042】の「一括表示装置50は、・・・第1特図変動表示ゲーム用の第1特図変動表示部(特図1表示器)51及び第2特図変動表示ゲーム用の第2特図変動表示部(特図2表示器)52と、・・・第1遊技状態表示部・・・57、第2遊技状態表示部・・・60、・・・エラー表示部58、・・・ラウンド表示部59が設けられている」との記載、図5における符号50が付された部分における符号54及び(特図1保留表示器)、符号55及び(特図2保留表示器)という記載が付された部分において、符号55及び(特図2保留表示器)の下方の左側の2つの○を囲む矩形に対して符号59及び(ラウンド数表示器)という記載が付されていること、(カ)の【0378】の「図82には、・・・表示器53,56?60を構成するLEDランプD11?D18は、特図1保留表示器54および特図2保留表示器55を構成するLEDランプD3?D10の下方にて横一列に並べて配設されている」との記載、図82において符号54,符号55が付された8つの○の下方にD11からD18と記載された○が記載され、符号55が付された4つの○のうち、左側の2つの○の下にD15とD16と記載された○が記載されており、ラウンド表示器59を示す○2つとD15,D16と記載された○は同じ位置にあることから、「ラウンド表示器59はLEDランプD15及びD16から構成されている」といえる。
また、(カ)の【0374】の「図80には、・・・上記コネクタ端子581と・・・LEDランプD11?D18との間をそれぞれ接続する配線パターン・・・が示されている。・・・配線L1?L8には、・・・8個のLEDランプD11?D18のいずれかのアノード端子がそれぞれ接続されている」との記載、図80において、D15、D16はそれぞれL5、L6を介してコネクタ端子581中の符号5、6が付された○と接続されていることがそれぞれ看取できることから、「LEDランプD15、D16はコネクタ端子581の端子5、端子6と接続されている」といえる。
さらに、(カ)の【0373】の「上記遊技制御基板101上のコネクタ端子380には、両端にコネクタ491a,491bを有する接続用リード線491の一方のコネクタ491aが挿入され、中継用の端子基板480上のコネクタ端子481には他方のコネクタ491bが挿入され・・・中継用の端子基板480上のコネクタ端子482には、両端にコネクタ492a,492bを有する接続用リード線492の一方のコネクタ492aが挿入され、一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ端子581には他方のコネクタ491bが挿入され・・・これによって、遊技制御装置100の基板101上に設けられているドライバ138b、138cの出力端子と、一括表示装置50のLED基板580上の対応するセグメント線およびデジット線とが電気的に接続され」との記載、及び図79において、符号581が付された部材の符号5、6が付された○と、符号380が付された部材の符号5、6が付された○が、符号492b、492a、482、481、491b、491aが付された部材の符号5、6が付された部分、及び符号491、492が付された直線のうち、SEG5、SEG6と記載された直線を経由して、対応した位置関係にあることが看取できる。
そうすると、遊技制御装置100の基板101上に設けられているコネクタ端子380と一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ端子581とが、コネクタ491a、接続用リード線491、コネクタ端子481、コネクタ491b、コネクタ端子482、コネクタ492a、接続用リード線492、コネクタ492bを介して電気的に接続されていることから、コネクタ端子380とコネクタ端子581はそれぞれ対応するものであり、「コネクタ端子581の端子5、6と、これに対応するコネクタ端子380における端子5、6とが接続用リード線491、492のうちSEG5、SEG6に対応する接続用リード線を介して接続され」ているということができる。ここで、該端子5、6は、コネクタ端子380の両端部ではない位置にあることは明らかである。

以上のことから、刊行物1には「一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ端子581の端子5、6と、これに対応する、遊技制御装置100に設けられた、一括表示装置50と接続するためのコネクタ端子380における端子5、6とが、接続用リード線491、492のうちSEG5、SEG6に対応する接続用リード線を介して接続され、ラウンド表示部59であるLEDランプD15及びD16はコネクタ端子581の端子5、6と接続され、端子5、6はコネクタ端子380の両端部ではない位置にあ」ることが示されているといえる。

(チ) (カ)の【0372】の「各コネクタ端子380,481,482,581には、それぞれ12個の端子が設けられており」の記載、(カ)の【0373】の「遊技制御基板101上のコネクタ端子380」「LED基板580上のコネクタ端子581」の記載、及び図79の符号380が付された部材と符号581が付された部材には、1?12の符号が付された○印が1列に配列したことが図示されていることから、刊行物1において、「コネクタ端子380と、コネクタ端子581は端子が1列のコネクタにて構成される」ことが看取できる。

上記記載事項(ア)?(カ)及び認定事項(キ)?(チ)から、刊行物1には、
「特図変動表示ゲーム用の第1特図変動表示部(特図1表示器)51及び第2特図変動表示部(特図2表示器)52と、大当りが発生すると点灯して大当り発生を報知する第1遊技状態表示部57、時短状態が発生すると点灯して時短状態発生を報知する第2遊技状態表示部60、遊技機10の電源投入時に大当りの確率状態が高確率状態となっているエラーを表示するエラー表示部58、大当り時のラウンド数(特別変動入賞装置38の開閉回数)を表示するラウンド表示部59が設けられている一括表示装置50(認定事項(キ)、(シ))と、
遊技用マイクロコンピュータ(以下、遊技用マイコンと称する)111を有するCPU部110と、入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130と、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる遊技制御装置100を備え(認定事項(ク))、
遊技用マイコン111は、CPU111A、ROM111B及びRAM111Cを備え(認定事項(ケ))、CPU111Aは第1特図変動表示ゲームや第2特図変動表示ゲームの判定結果を含む制御信号を出力し、特図変動表示ゲームを表示する処理を行う(認定事項(コ))ものであり、
特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合には、特図変動表示部51や52に特別結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行い、特別遊技状態を発生させる処理においては、特別変動入賞装置38の開閉扉38cを開放させることを所定ラウンド回数繰り返す制御を行い、特別遊技状態中は、遊技者に所定の遊技価値を付与するようになっている(認定事項(サ))遊技機10(認定事項(ク)、(シ))において、
大当りが発生した場合にはその大当りのラウンド数として2ラウンドor15ラウンドがあり、
ラウンド表示部59は、2ラウンド大当りに対応するランプ及び15ラウンド大当たりに対応するランプ、または7セグメント型の表示器(LEDランプ)で構成され、大当たりが発生した場合はその大当たりのラウンド数に対応するランプを点灯状態にし(認定事項(ス))、
遊技制御装置100に含まれる出力部130には、ラウンド表示部59を含む一括表示装置50に表示する内容に応じてLEDのアノード端子が接続されているセグメント線のオン/オフデータを出力するための第4出力ポート136が設けられ、第4出力ポート136から一括表示装置50の電流供給側のセグメント線のオン/オフ駆動信号を出力し(認定事項(セ))、
デジット線の第4データであるデジットデータDGT3を伝送する配線L12には、LEDランプD11?D18のカソード端子が共通に接続され(認定事項(ソ))、
一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ端子581の端子5、6と、これに対応する、遊技制御装置100に設けられた、一括表示装置50と接続するためのコネクタ端子380における端子5、6とが、接続用リード線491、492のうちSEG5、SEG6に対応する接続用リード線を介して接続され、ラウンド表示部59であるLEDランプD15及びD16はコネクタ端子581の端子5、6と接続され、端子5、6はコネクタ端子380の両端部ではない位置にあり(認定事項(タ))、
コネクタ端子581と、コネクタ端子380とを端子の配列が1列のコネクタにて構成される(認定事項(チ))、
遊技機10。」
という発明(以下、「刊行物1発明」という)が示されている。

(1-2)刊行物2
平成29年9月1日付け拒絶理由通知に周知技術として引用され、本願出願遡及日前に頒布された刊行物である特開2009-172297号公報(以下「刊行物2」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている(下線は当審で付した。以下同じ。)。

(ア) 「【0013】
以下、本発明の実施態様について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ機GMを示す正面図である。図示のパチンコ機GMは、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠1と、外枠1に固着されたヒンジ2を介して開閉可能に枢着される前枠3とで構成されている。この前枠3には、遊技盤5が表側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。」

(イ) 「【0038】
主制御部21において点灯駆動されるLED群は、具体的には、抽選結果表示部14を構成する7セグメントLEDと、普通図柄表示部19を構成する2個のLEDランプである。なお、抽選結果表示部14での表示態様を豊富化できる上に、図柄始動口を2個設けた遊技機にも対応できるので、この実施形態では、7セグメントLEDを2個配置している。
【0039】
図4は、主制御基板21の回路構成を概略的に図示したものである。この主制御基板21は、プリント基板の表裏両面にしか配線パターンが存在しない両面基板で構成されている。そして、主制御基板21の表裏とも、電子部品の配置スペースを除く全てのスペースがベタアース面となっている。ここで、ベタアース面とは、回路基板上の信号パターンや電源パターンを除いた全ての部分を、グランド電位に設定したグランド面を意味する。この実施形態では、ベタアース面は、逆C字ループ状に形成された絶縁性の隔離ラインIS
Oによって、内外に二分割されている。そして、二分割された内側ベタアースER1と外側ベタアースER2とは、回路基板の裏面において、逆C字の開放端である電流出口部EXTで接続されている。したがって、電子部品が配置される回路基板の表面側については、ベタアース面が隔離ラインISOによって、完全に内外に二分される。
・・・
【0042】
一方、隔離ラインISOの外側には、払出制御基板24と各種信号を送受信する第一制御コネクタCN1と、電源基板20から直流電圧や制御信号SYS,CLR,ABNを受ける電源コネクタCN2と、遊技盤上の遊技部品とスイッチ信号や駆動信号を送受信する遊技コネクタCN3と、演出インタフェイス基板27に制御コマンドCMDを送信する第二制御コネクタCN4と、LEDランプ群に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5とが、基板外周に沿って列状に配置されている。」


上記(ア)、(イ)の記載事項及び図4から、以下(ウ)の事項が導かれる。すなわち、

(ウ) 図4には、四角形状の部材の上側の辺にそって、それぞれ「CN3」、「CN4」、「CN5」との符号が付された3つの四角形の部品が一列に配置され、四角形状の部材の左側の辺の側に、「CN2」との符号が付された四角形の部品が配置されている点が図示されている。
さらに、段落【0039】には、「図4は、主制御基板21の回路構成を概略的に図示したものである。」と記載されているから、図4に図示された上記四角形状の部材が主制御基板21を表すことは明らかである。また、段落【0042】には、「電源コネクタCN2」、「遊技コネクタCN3」、「第二制御コネクタCN4」及び「LEDランプ群に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5」と記載されており、また、図4に図示された上記「四角形状の部材の上側の辺にそって、それぞれ「CN3」、「CN4」、「CN5」との符号が付された3つの四角形の部品が一列に配置され、四角形状の部材の左側の辺の側に、「CN2」との符号が付された四角形の部品が配置されている」ことは、「CN3」、「CN4」、「CN5」との符号が付された3つの四角形の部品が列を形成するように実装され、この列には「CN2」との符号が付された四角形の部品は含めないこととといえるから、刊行物2には、主制御基板21には、LEDランプ群に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5、遊技コネクタCN3、及び、第二制御コネクタCN4が列を形成するように実装され、この列には電源コネクタCN2は含めない点が記載されているといえる。

上記(ア)、(イ)の記載事項及び(ウ)の認定事項を総合すると、刊行物2には、次の事項が記載されていると認められる(以下「刊行物2記載の事項」という。)。
「パチンコ機GMにおいて(段落【0013】)、主制御基板21には、抽選結果表示部14を構成する7セグメントLEDを含むLEDランプ群に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5、遊技コネクタCN3、及び、第二制御コネクタCN4が列を形成するように実装され、この列には電源コネクタCN2は含めない点。(段落【0038】、認定事項(ウ))」

(1-3)刊行物3
平成29年9月1日付け拒絶理由通知に周知技術として引用され、本願出願遡及日前に頒布された刊行物である特開2009-201528号公報(以下「刊行物3」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている(下線は当審で付した。以下同じ。)。

(ア) 「【0019】
以下、本発明の実施態様について詳細に説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ機GMを示す正面図である。図示のパチンコ機GMは、島構造体に着脱可能に装着される矩形枠状の木製外枠1と、外枠1に固着されたヒンジ2を介して開閉可能に枢着される前枠3とで構成されている。この前枠3には、遊技盤5が表側から着脱自在に装着され、その前側には、ガラス扉6と前面板7とが夫々開閉自在に枢着されている。」

(イ) 「【0044】
主制御部21において点灯駆動されるLED群には、抽選結果表示部14を構成する7セグメントLEDと、普通図柄表示部19を構成する2個のLEDランプとが含まれている。なお、抽選結果表示部14での表示態様を豊富化できる上に、図柄始動口を2個設けた遊技機にも対応できるので、この実施形態では、7セグメントLEDを2個配置している。また、ゲート18や、図柄始動口15に、連続して遊技球が通過した場合に待機状態となる抽選保留数や、大当たりラウンド数などを表示するLEDについても、主制御部21によって直接的に点灯制御されている。
【0045】
図4(a)は、主制御基板21の回路構成を概略的に図示したものである。この主制御基板21は、プリント基板の表裏両面にしか配線パターンが存在しない両面基板で構成されている。そして、主制御基板21の表裏とも、電子部品の配置スペースを除く実質的に全てのスペースがベタアース面となっている。ここで、ベタアース面とは、回路基板上の信号パターンや電源パターンを除いた全ての部分を、グランド電位に設定したグランド面を意味する。」
・・・
【0053】
また、主制御基板21の外周部には、払出制御基板24と各種信号を送受信する第一制御コネクタCN1と、電源基板20から直流電圧や制御信号SYS,CLR,ABNを受ける電源コネクタCN2と、遊技盤上の遊技部品とスイッチ信号や駆動信号を送受信する遊技コネクタCN3と、演出インタフェイス基板27に制御コマンドCMDを送信する第二制御コネクタCN4と、LEDランプ群に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5とが、基板外周に沿って列状に配置されている。」

上記(ア)、(イ)の記載事項及び図4の記載から、以下(ウ)の事項が導かれる。すなわち、

(ウ) 図4(a)には、四角形状の部材の上側の辺にそって、それぞれ「CN3」、「CN4」、「CN5」との符号が付された3つの四角形の部品が一列に配置され、四角形状の部材の左側の辺の側に、「CN2」との符号が付された四角形の部品が配置されている点が図示されている。
さらに、段落【0045】には、「図4は、主制御基板21の回路構成を概略的に図示したものである。」と記載されているから、図4(a)に図示された上記四角形状の部材が主制御基板21を表すことは明らかである。また、段落【0053】には、「電源コネクタCN2」、「遊技コネクタCN3」、「第二制御コネクタCN4」及び「LEDランプ群に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5」と記載されており、また、図4に図示された上記「四角形状の部材の上側の辺にそって、それぞれ「CN3」、「CN4」、「CN5」との符号が付された3つの四角形の部品が一列に配置され、四角形状の部材の左側の辺の側に、「CN2」との符号が付された四角形の部品が配置されている」ことは、「CN3」、「CN4」、「CN5」との符号が付された3つの四角形の部品が列を形成するように実装され、この列には「CN2」との符号が付された四角形の部品は含めないこととといえるから、刊行物3には、主制御基板21には、LEDランプ群に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5、遊技コネクタCN3、及び、第二制御コネクタCN4が列を形成するように実装され、この列には電源コネクタCN2は含めない点が記載されているといえる。

上記(ア)、(イ)の記載事項及び(ウ)の認定事項を総合すると、刊行物3には、次の事項が記載されていると認められる(以下「刊行物3記載の事項」という。)。
「パチンコ機GMにおいて(段落【0019】)、主制御基板21には、抽選結果表示部14を構成する7セグメントLEDを含むLEDランプ群に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5、遊技コネクタCN3、及び、第二制御コネクタCN4が列を形成するように実装され、この列には電源コネクタCN2は含めない点。(段落【0053】、認定事項(ウ))」

(1-4)刊行物4
平成29年9月1日付け拒絶理由通知に刊行物4として引用され、本願出願遡及日前に頒布された刊行物である特開2012-95880号公報(以下「刊行物4」という。)には、図面とともに以下の事項が記載されている(下線は当審で付した。以下同じ。)。

(ア) 「【0225】
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態の遊技機10について説明する。
なお、第2実施形態の遊技機10においては、遊技制御基板110を分割構成とした点が、第1実施形態の遊技機10と異なる。したがって、以下、第1実施形態と同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略し、主に異なる部分について説明する。」

(イ) 「【0255】
また、第1実施形態ではその説明を省略したが、遊技制御基板110には、電源用コネクタ118や外部通信用コネクタ119以外のその他のコネクタ116として、演出制御装置80等に制御信号(コマンド)を出力するサブコマンド出力コネクタ116A、始動入賞口(図示省略)内の始動口1スイッチ36aからの信号が入力される始動口1スイッチ用コネクタ116B、普通変動入賞装置(図示省略)内の始動口2スイッチ37aからの信号が入力される始動口2スイッチ用コネクタ116C、普電ソレノイド37cや大入賞口ソレノイド38bに駆動信号を出力する普電・大入賞口ソレノイド用コネクタ116D、一般入賞口スイッチ35a?35nからの信号が入力される入賞口スイッチ用コネクタ116E、一括表示装置50に駆動信号を出力する特図普図LED用コネクタ116Fが実装されている。
なお、第1実施形態の場合も本実施形態の場合も、遊技制御基板110に実装されている電源用コネクタ118や外部通信用コネクタ119以外のその他のコネクタ116は、前述したものに限ることはなく任意である。」

上記(ア)?(イ)の記載事項及び図31の記載から、以下(ウ)の事項が導かれる。すなわち、

(ウ)図31には、116(116F)との符号が付された四角に、2列に点を配置したことが図示されており、上記116(116F)との符号が付された四角は段落【0255】に記載の「特図普図LED用コネクタ116F」に対応することは明らかであることから、図31に接した当業者は、図31に示される2列に配置した点は、特図普図LED用コネクタ116Fに配置された2列のピンであると看取するものといえる。
そうすると、刊行物4には、特図普図LED用コネクタ116Fは、ピン配列が2列のコネクタである点が記載されているといえる。

上記(ア)?(イ)の記載事項及び(ウ)の認定事項を総合すると、刊行物4には、次の事項が記載されていると認められる(以下「刊行物4記載の事項」という。)。

「遊技機10において(段落【0225】)、遊技制御基板110には一括表示装置50に駆動信号を出力する特図普図LED用コネクタ116Fが実装され(段落【0255】)、特図普図LED用コネクタ116Fは、ピン配列が2列のコネクタである点(認定事項(ウ))。」

(1-5)電子的情報1
平成29年9月1日付け拒絶理由通知に電子的情報1として引用され、本願出願遡及日前に電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった電子的情報である、
基本として,パチスロ、パチンコ整備日記,[2017年8月31日検索],インターネット、<URL:http://blog.livedoor.jp/salamandroidea/archives/51528711.html>、2010年7月23日掲載
(以下「電子的情報1」という。)には以下の事項が記載されている。

(ア)中列の「今後、パチンコエラー解除、ボリュームなどの配線を載せていこうと思っているのですが、毎回画像で説明したりするのも面倒なので、基本的にはコネクタ番号、ピン番号で説明していくつもりです。なので今回は、コネクタ番号、ピン番号の読み方について解説したいと思います。」の次にコネクタCN7という符号が付加され、白色の矩形をなす部材が撮影された画像が看取できる。

(イ)該画像の下に「真ん中にある数字 CN7 これがコネクタ番号です。ピン番号はこのコネクタの場合、左から、
1 3 5 7 9 11 13 15
2 4 6 8 10 12 14 16
といったように並んでいます。」
という記載がある。

上記電子的情報1のタイトルが「パチスロ、パチンコ整備日記」であること、及び上記(ア)(イ)から、下記(ウ)の事項がいえる。

(ウ)パチンコ機に用いられるコネクタ番号、ピン番号に関する説明を記載したものであり、コネクタ番号CN7のコネクタのピン番号は、左から
1 3 5 7 9 11 13 15
2 4 6 8 10 12 14 16
といったように並んでいること。

そうすると、電子的情報1には、パチンコ機に実装される2列のコネクタは、ピン番号を左から
1 3 5 7 9 11 13 15
2 4 6 8 10 12 14 16
のように並べることが示されているといえる。

(2)本件補正発明と刊行物1発明との対比

本件補正発明と刊行物1発明とを対比する。

(ア)刊行物1発明の「特図変動表示ゲーム用の第1特図変動表示部51、第2特図変動表示部52」、「第1遊技状態表示部57、第2遊技状態表示部60、エラー表示部58、ラウンド表示部59」、「一括表示装置50」、「第1特図変動表示ゲームや第2特図変動表示ゲームの判定結果を含む制御信号を出力し、特図変動表示ゲームを表示する処理を行う」「CPU111A」「を有するCPU部110と」「入力ポートを有する入力部120と、出力ポートやドライバなどを有する出力部130と、CPU部110と入力部120と出力部130との間を接続するデータバス140などからなる遊技制御装置100」、「遊技機10」について、それぞれ、本件補正発明の「変動表示ゲームを実行可能な変動表示部」、「遊技機の状態情報を表示する情報表示部」、「表示装置」、「変動表示ゲームの制御を行う」「制御装置」、「遊技機」に相当する。

(イ)刊行物1発明の「特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合には、特図変動表示部51若しくは52に特別結果態様を表示するとともに、特別変動入賞装置38の開閉扉38cを開放させることを所定ラウンド回数繰り返す制御を行」うことについて、刊行物1発明の「特別変動入賞装置の開閉扉38c」が開放されることは、本願発明の「特別変動入賞装置を遊技球が入賞不可能な閉塞状態から遊技球が入賞可能な開放状態に変換する」ことに相当し、刊行物1発明の「所定ラウンド回数繰り返す制御を行」うことは、本願発明の「ラウンド遊技を所定回数実行」することに相当する。
そうすると、刊行物1発明において「特図変動表示ゲームの結果が当たりの場合には、特図変動表示部51若しくは52に特別結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行い、特別遊技状態を発生させる処理においては、特別変動入賞装置38の開閉扉38cを開放させることを所定ラウンド回数繰り返す制御を行」うことは、本件補正発明の「変動表示部で実行された変動表示ゲームの結果が特別結果となる場合に、変動入賞装置を遊技球が入賞不可能な閉塞状態から遊技球が入賞可能な開放状態に変換するラウンド遊技を所定回数実行」することに相当する。

(ウ)刊行物1発明の「大当たり時のラウンド数として2ラウンドor15ラウンドがあ」ることは、本件補正発明の「特別遊技状態において実行されるラウンド遊技の所定回数には、複数の種類があ」ることに相当する。

(エ)刊行物1発明の「ラウンド表示部59は2ラウンド大当りに対応するランプ及び15ラウンド大当りに対応するランプ、または7セグメント型の表示器(LEDランプ)で構成され、大当たりが発生した場合はその大当たりのラウンド数に対応するランプを点灯状態に」することは、本件補正発明の「情報表示部は、複数の発光部材により構成されてなり、当該複数の発光部材のうち少なくとも一以上の発光部材を点灯させることによって、特別遊技状態において実行されるラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行うことが可能であ」ることを含むものである。

(オ)刊行物1発明の「遊技制御装置100に含まれる出力部130には、ラウンド表示部59を含む一括表示装置50に表示する内容に応じてLEDのアノード端子が接続されているセグメント線のオン/オフデータを出力するための第4出力ポート136が設けられ、第4出力ポート136から一括表示装置50の電流供給側のセグメント線のオン/オフ駆動信号を出力」すること、及び「デジット線の第4データであるデジットデータDGT3を伝送する配線L12には、LEDランプD11?D18のカソード端子が共通に接続され」ていることについて検討する。
刊行物1発明の「ラウンド表示部59」は「一括表示装置50」に含まれ、「ラウンド表示部59」は「2ラウンド大当りに対応するランプ及び15ラウンド大当たりに対応するランプ、または7セグメント型の表示器(LEDランプ)で構成され」ることから、「一括表示装置50に表示する内容」として「ラウンド表示部59」を構成するすべてのランプまたはLEDランプに表示される内容が含まれることは明らかであり、刊行物1発明の「一括表示装置50に表示する内容に応じて」出力する「セグメント線のオン/オフデータ」は、本件補正発明の「ラウンド遊技の所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号」を含む。
また、刊行物1発明の「第4出力ポート136」は、「遊技制御装置100」が「セグメント線のオン/オフデータを出力する」ためのものであり、本件補正発明の「制御装置」が「信号を」「出力する」ための「同一のポート」に相当する。
さらに、刊行物1発明の「デジット線の第4データであるデジットデータDGT3を伝送する配線L12には、LEDランプD11?D18のカソード端子が共通に接続され」ていることから、ラウンド表示部59であるLEDランプD15、D16を含むLEDランプ11?D18は共通のデジット線に接続するためにまとまっているということができ、本件補正発明の「一つにまとめて(同一のポートから出力する)」という事項に相当する。
なお、「デジットデータDGT3を伝送する配線L12には、LEDランプD11?D18のカソード端子が共通に接続され」ることに関しては、平成28年3月22日付け意見書の「2.補正の内容及び根拠」の「(1)請求項1に関して」において、請求人が「なお、図120のLEDセグメント5、6、7のピンからのセグメント線が接続する3つのラウンド表示LED(第1ラウンド数表示部、第2ラウンド数表示部及び第3ラウンド数表示部)は、全て共通のデジット線(LEDデジット3のピンに接続するコモン線)に接続するため、一つのセグメントグループとしてまとまっている。このように、ラウンド遊技の所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号が、一つのデータにまとめて出力されている。」と主張しているので、同様に、「一つにまとめて(同一のポートから出力する)」という事項に相当するとしたものである。

(カ)刊行物1発明の「一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ端子581の端子5、6と、これに対応する、遊技制御装置100に設けられた、一括表示装置50と接続するためのコネクタ端子380における端子5、6とが、接続用リード線491、492のうちSEG5、SEG6に対応する接続用リード線を介して接続され、ラウンド表示部59であるLEDランプD15及びD16はコネクタ端子581の端子5、端子6と接続され、端子5、6はコネクタ端子380の両端部ではない位置にあり」について検討する。
刊行物1発明の「接続用リード線491、492のうちSEG5、SEG6に対応する接続用リード線」は、ラウンド表示部59であるLEDランプD15及びD16と、遊技制御装置100に設けられたコネクタ端子380とを、一括表示装置50上のコネクタ端子581を経由して接続するための配線であるから、刊行物1発明の「接続用リード線491、492のうちSEG5、SEG6に対応する接続用リード線」は、本件補正発明の「当該制御装置と前記表示装置とを接続するための配線における当該信号の信号線」に相当し、刊行物1発明の「コネクタ端子380」は本件補正発明の「当該制御装置と前記表示装置とを接続するための配線が接続される制御装置側コネクタ」に相当する。
また、刊行物1発明における「コネクタ端子380」における「端子」は、本件補正発明における「制御装置側コネクタ」の「ピン」に相当する。
そうすると、刊行物1発明における「遊技制御基板100に設けられた」「コネクタ端子380における端子5,6」について、「端子5,6はコネクタ端子380の両端部ではない位置にあ」ることは、本件補正発明の「制御装置は」「当該制御装置と前記表示装置とを接続するための配線が接続される制御装置側コネクタにおける当該信号の信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定した」ことに相当する。

(キ)刊行物1発明の「一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ端子581」「を端子の配列が1列のコネクタにて構成した」ことは、本件補正発明における「表示装置側コネクタ」「をピン配列が1列のコネクタとする」ことに相当する。

以上のことから、本件補正発明と刊行物1発明は以下の点で一致する。

「変動表示ゲームを実行可能な変動表示部と、当該遊技機の状態情報を表示可能な情報表示部と、を有する表示装置と、前記変動表示ゲームの制御を行う制御装置と、を備え、
前記変動表示部で実行された前記変動表示ゲームの結果が特別結果となる場合に、変動入賞装置を遊技球が入賞不可能な閉塞状態から遊技球が入賞可能な開放状態に変換するラウンド遊技を所定回数実行して、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特別遊技状態において実行される前記ラウンド遊技の前記所定回数には、複数の種類があり、
前記情報表示部は、
複数の発光部材により構成されてなり、当該複数の発光部材のうち少なくとも一以上の発光部材を点灯させることによって、前記特別遊技状態において実行される前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行うことが可能であり、
前記制御装置は、
前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号を、一つのデータにまとめて同一のポートから出力するとともに、当該制御装置と前記表示装置とを接続するための配線が接続される制御装置側コネクタにおける当該信号の信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定し、
表示装置側コネクタをピン配列が1列のコネクタとする、
遊技機。」

一方、両者は以下の点で相違する。

(相違点1)
本件補正発明は「表示装置と接続するためのコネクタを含んだ複数のコネクタが列を形成するように当該複数のコネクタを当該制御装置に実装し、この列には当該制御装置に電源を供給するための電源用コネクタを含めない構成とし」ているのに対して、
刊行物1発明は、遊技制御装置100に設けられた、一括表示装置50と接続するためのコネクタ端子380は他のコネクタ端子とどのような位置関係に実装されているのか、遊技制御装置100に電源を供給するための電源用コネクタがどのような位置関係に実装されているのかについて特定されていない点。

(相違点2)
「信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定」した「制御装置側コネクタ」について、本件補正発明は、「ピン配列が2列のコネクタとした」のに対して、刊行物1発明における「制御遊技装置100に設けられた一括表示装置50と接続するためのコネクタ端子380」は端子の配列が2列のコネクタではない点。

(相違点3)
「表示装置」について、本件補正発明は「配線が接続される表示装置側コネクタを、当該表示装置を当該遊技機に取り付けた時に前面側となる面に実装し」ているのに対して、刊行物1発明は「一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ端子581」は、一括表示装置50が遊技機に取り付けられたときにどの部分に実装されるかについて特定されていない点。

(3) 相違点に対する判断

上記相違点について検討する。

ア 相違点1について

表示装置と接続するためのコネクタを含んだ複数のコネクタが列を形成するように当該複数のコネクタを当該制御装置に実装し、この列には当該制御装置に電源を供給するための電源用コネクタを含めない構成とすることについて、例えば刊行物2記載事項、刊行物3記載事項に示されるように、LEDランプ群(本願の表示装置に相当する)に点灯制御信号を出力する点灯コネクタCN5、遊技コネクタCN3、及び第二制御コネクタCN4が列を形成するように実装され、この列には電源コネクタCN2は含めないことは、遊技機の制御基板を構成するにあたって周知技術(以下、周知技術1という)にすぎず、周知技術1を刊行物1発明における遊技制御装置100に設けられたコネクタ端子の配置に適用することで上記相違点1に係る本件補正発明の構成とすることは当業者にとって格別の困難性を要するものではない。

イ 相違点2について

刊行物4の【0255】、【0257】、図31には、遊技制御基板110に実装されている、一括表示装置50に駆動信号を出力する特図普図LED用コネクタ116F(本件補正発明の「制御装置側コネクタ」に相当)を、ピン配列が2列のコネクタとすることが記載されている。
ここで、例えば電子的情報1にあるように、パチンコ機に実装される2列のコネクタは、ピン番号を左から
1 3 5 7 9 11 13 15
2 4 6 8 10 12 14 16
のように並べることが広く知られている。
そして、刊行物1発明において、本件補正発明における表示装置と接続するためのコネクタに相当する、一括表示装置50と接続するためのコネクタ端子380を、同じく本件補正発明の制御装置側コネクタに相当する、刊行物4に記載される、遊技制御基板110に実装されている、一括表示装置50に駆動信号を出力する特図普図LED用コネクタ116Fのような、ピン配列が2列のコネクタに置換して構成することは当業者が必要に応じてなし得る設計的変更にすぎないものである。
このとき、ラウンド表示部59であるLEDランプD15及びD16が接続されるコネクタ端子581の端子5、6に対応する、一括表示装置50と接続するためのピン配列が2列のコネクタ116Fのピン番号5、6の位置は、電子的情報1の内容を踏まえれば、上記の通り左から3番目に配置され、刊行物1発明のコネクタ端子380同様にコネクタの端部ではない位置に設定されることになる。
そうすると、刊行物1発明において、一括表示装置50と接続するためのコネクタ端子380を、刊行物4及び電子的情報1に記載された2列のコネクタで置換することで、上記相違点2に係る本件補正発明の構成とすることは当業者にとって格別の困難性を要するものではない。

ウ 相違点3について

遊技機に設けられ、発光部材を有する表示装置において、表示装置に設ける表示装置側コネクタを、当該表示装置を当該遊技機に取り付けた時に前面側となる面に実装することは周知技術にすぎない(以下、周知技術2という。例えば、特開2006-95197号公報(段落【0039】、図7には、「ラウンド数報知装置900」(表示装置)の「基盤905」の前面側に「コネクタ906」(表示装置側コネクタ)を実装する点が記載されている。)、特開2007-7098号公報(段落【0068】、図8には、「第2LED回路基板50」(表示装置)の前面側に「基板コネクタ53」(表示装置側コネクタ)を実装する点が記載されている。)、特開2011-50465号公報(段落【0120】、図14には、「遊技情報表示基板81」(表示装置)の前面側に「コネクタ87」(表示装置側コネクタ)を実装する点が記載されている。)。
そして、刊行物1発明において、「コネクタ端子581」を「一括表示装置50」のどの位置に実装するかは、「一括表示装置50」の遊技機への取り付けのし易さや他の部材との位置関係等を考慮して当業者が適宜設定し得るものであるから、刊行物1発明における「コネクタ端子581」の実装位置に関して上記周知技術2を適用し、「コネクタ端子581」(表示装置側コネクタ)を、「一括表示装置50」(表示装置)を遊技機に取り付けた時に前面側となる面に実装し、上記相違点3に係る本件補正発明の構成とすることは、当業者にとって格別の困難性を要するものではない。

(4)小括
以上のとおりであるから、本件補正発明は、刊行物1発明、周知技術1、2、電子的情報1、刊行物4記載の事項に基づき当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

(5)審判請求人の主張について
審判請求人は平成29年11月2日付け意見書の「5.本願発明と引用文献との比較」において、以下の主張を行っている。

「補正後の本願請求項1に記載の発明(以下、本願発明という)と引用文献1-5、電子的情報1とを比較すると、引用文献1-5、電子的情報1は、『前記表示装置は、前記配線が接続される表示装置側コネクタを、当該表示装置を当該遊技機に取り付けた時に前面側となる面に実装し』及び『前記表示装置側コネクタをピン配列が1列のコネクタとする』という特徴的構成について開示していない。
本願発明は、上記特徴的構成を有することによって、表示装置を遊技機に取り付けた時に前面側となる表示装置の面に表示装置側コネクタを実装し、表示装置側コネクタをピン配列が1列のコネクタとすることができる。
このように、表示装置側コネクタをピン配列が1列のコネクタとし、表示装置の前面側に実装することができるため、表示装置(例えば、表示基板)の実装時の前後方向の厚みを抑えることができる。すなわち、変動表示部及び情報表示部(例えば、LED)が設けられる面と同じ面(前面側)に表示装置側コネクタを実装することができるため、表示装置の前面側に部品を集中させることができ、表示装置の裏面の厚みを抑えることができる。また、表示装置の裏面にスペースを確保することができる。
また、表示装置の前面側に表示装置側コネクタを実装するため、表示装置の裏面側に配線を回す必要があるが、表示装置側コネクタはピン配列が1列のコネクタであるため、配線を曲げた時の電線にかかる負荷を減らすことができ、断線を防止することができる。
このように、本願発明によれば、表示装置(例えば、表示基板)のスペース効率を高めることができ、省スペース化を図ることができる。また、表示装置が奥まっていると、変動表示部及び情報表示部(例えば、LED)の視認性に問題が生じる可能性があるのに対し、本願発明では、表示装置を盤面の手前側に寄せることができるため、変動表示部及び情報表示部(例えば、LED)の視認性を高めることができる(図3、図113)。」

しかしながら、上記の相違点3について検討したように、刊行物1発明における一括表示装置50のLED基板580上のコネクタ581についても、遊技機における表示装置に実装されるコネクタの実装方法に関する上記周知技術2を踏まえると、一括表示装置50が遊技機に取り付けされたときにコネクタ端子581が前面側となるようにコネクタ端子581を実装する構成をとることで、上記相違点3の構成とすることもまた当業者にとって格別の困難性を要するものではなく、その結果、表示装置の前面側に部品を集中させることができるから、表示装置の裏面の厚みを抑え、表示装置の裏面にスペースを確保することができ、さらに表示装置側コネクタはピン配列が1列のコネクタであるため、配線を曲げたときの電線にかかる負荷を減らすことができ、断線を防止することができることは明らかである。

以上を総合すると、刊行物1発明に周知技術1、2、電子的情報1、刊行物4記載の事項を適用することで、本件補正発明同様の効果を奏することは当業者ならば予測し得た程度のものにすぎない。

第3 本願発明について
1.本願発明
本件補正は上記のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明(以下、本願発明という)は、平成29年8月24日付けの手続補正書により補正された、特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、上記第2の1.において記載した次のとおりのものである。

「【請求項1】
変動表示ゲームを実行可能な変動表示部と、当該遊技機の状態情報を表示可能な情報表示部と、を有する表示装置と、前記変動表示ゲームの制御を行う制御装置と、を備え、
前記変動表示部で実行された前記変動表示ゲームの結果が特別結果となる場合に、変動入賞装置を遊技球が入賞不可能な閉塞状態から遊技球が入賞可能な開放状態に変換するラウンド遊技を所定回数実行して、遊技者に所定の遊技価値を付与可能な特別遊技状態を発生可能な遊技機において、
前記特別遊技状態において実行される前記ラウンド遊技の前記所定回数には、複数の種類があり、
前記情報表示部は、
複数の発光部材により構成されてなり、当該複数の発光部材のうち少なくとも一以上の発光部材を点灯させることによって、前記特別遊技状態において実行される前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行うことが可能であり、
前記制御装置は、
前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号を、一つのデータにまとめて同一のポートから出力するとともに、前記表示装置と接続するためのコネクタにおける当該信号の信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定し、
さらに、前記表示装置と接続するためのコネクタを含んだ複数のコネクタが列を形成するように当該複数のコネクタを当該制御装置に実装し、この列には当該制御装置に電源を供給するための電源用コネクタを含めない構成とし、
前記表示装置と接続するためのコネクタを、ピン配列が2列のコネクタとしたことを特徴とする遊技機。」

2.拒絶理由通知の概要
平成29年9月1日付け拒絶理由通知は、本願発明は、上記刊行物1発明及び刊行物2-3記載の周知技術、電子的情報1の内容を踏まえた刊行物4記載の事項に基づき当業者が容易に発明することができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないというものである。

3.刊行物1発明の認定
刊行物1発明の認定は、前記「第2 平成29年11月2日付けの手続補正についての補正却下の決定」の「3.独立特許要件」に記載したとおりである。

4.対比・判断
本願発明は、本件補正発明について、
(ア)「前記制御装置は、前記ラウンド遊技の前記所定回数を特定させる表示を行う全ての発光部材の点灯態様を指定するための信号を、一つのデータにまとめて同一のポートから出力するとともに、当該制御装置と前記表示装置とを接続するための配線が接続される制御装置側コネクタにおける当該信号の信号線のピンの配置をピン配列の列の端部とならない位置に設定し、さらに、前記制御装置側コネクタを含んだ複数のコネクタが列を形成するように当該複数のコネクタを当該制御装置に実装し、この列には当該制御装置に電源を供給するための電源用コネクタを含めない構成とし」という記載から、
「制御装置と表示装置とを接続するための配線が接続される制御装置側コネクタ」について、「制御装置と」表示装置と「を」接続するための「配線が接続される制御装置側」という限定を削除するとともに、「制御」装置「側」という限定を削除し、
(イ)「前記表示装置は、前記配線が接続される表示装置側コネクタを、当該表示装置を当該遊技機に取り付けた時に前面側となる面に実装し」という限定を削除し、
(ウ)「前記制御装置側コネクタをピン配列が2列のコネクタとするとともに、前記表示装置側コネクタをピン配列が1列のコネクタとする」という記載から、「制御装置側コネクタ」を「表示装置と接続するためのコネクタ」とすることで上記(ア)の「制御装置側コネクタ」に関する限定を削除したことによる発明特定事項との一貫性をとるとともに、「表示装置側コネクタをピン配列が1列のコネクタとする」という限定を削除したものである。

ここで、本願発明と刊行物1発明とを対比した相違点は、上記「3.独立特許要件」の「(2)本件補正発明と刊行物1発明との対比」で検討した(相違点1)(相違点2)と同様のものになるから、上記「3.独立特許要件」の「(3)相違点に対する判断」の「ア 相違点1について」「イ 相違点2について」で検討したとおり、刊行物1発明及び周知技術1、電子的情報1、刊行物4記載の事項に基づいて本願発明とすることは、当業者ならば容易になし得たものであるといえる。

5.むすび
以上のとおり、本願発明は刊行物1発明及び周知技術1、電子的情報1、刊行物4記載の事項に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は拒絶されるべきものである。
よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2017-12-28 
結審通知日 2018-01-09 
審決日 2018-01-22 
出願番号 特願2014-257324(P2014-257324)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A63F)
P 1 8・ 575- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 小林 英司  
特許庁審判長 平城 俊雅
特許庁審判官 川崎 優
青木 洋平
発明の名称 遊技機  
代理人 特許業務法人後藤特許事務所  
代理人 後藤 政喜  
代理人 飯田 雅昭  

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