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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する C08L |
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管理番号 | 1339381 |
審判番号 | 訂正2018-390032 |
総通号数 | 222 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2018-06-29 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2018-02-16 |
確定日 | 2018-03-30 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6262487号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第6262487号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 特許第6262487号(以下、「本件特許」という。)は、平成25年10月8日を出願日として出願されたものであって、平成29年12月22日にその特許権の設定登録がされ、その後、平成30年2月16日付け(受理日:同月同日)で本件審判が請求されたものである。 第2 請求の趣旨 本件審判の請求の趣旨は、本件特許の特許請求の範囲を、審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを求めるものであり、その訂正の内容は次の訂正事項1のとおりである。 (訂正事項1) 特許請求の範囲の請求項1において、 「芳香族ビニル化合物由来の単量体単位(a)及びファルネセン由来の単量体単位(b)を含む共重合体(A)と、ゴム成分(B)と、カーボンブラック(C)及びシリカ(D)とを含有するゴム組成物であって、 前記共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)が2,000?200,000であり、前記単量体単位(a)及び(b)の合計に対する単量体単位(a)の割合が50?60質量%であり、 前記ゴム成分(B)100質量部に対し、前記共重合体(A)を0.1?100質量部、カーボンブラック(C)及びシリカ(D)を合計で0.1?150質量部含有し、 前記カーボンブラック(C)の平均粒径が5?100nmであり、 前記シリカ(D)の平均粒径が0.5?200nmである、ゴム組成物。 のゴム組成物を少なくとも一部に用いたタイヤ。」 と記載されているのを、 「芳香族ビニル化合物由来の単量体単位(a)及びファルネセン由来の単量体単位(b)を含む共重合体(A)と、ゴム成分(B)と、カーボンブラック(C)及びシリカ(D)とを含有するゴム組成物であって、 前記共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)が2,000?200,000であり、前記単量体単位(a)及び(b)の合計に対する単量体単位(a)の割合が50?60質量%であり、 前記ゴム成分(B)100質量部に対し、前記共重合体(A)を0.1?100質量部、カーボンブラック(C)及びシリカ(D)を合計で0.1?150質量部含有し、 前記カーボンブラック(C)の平均粒径が5?100nmであり、 前記シリカ(D)の平均粒径が0.5?200nmである、ゴム組成物。」 に訂正する。 第3 当審の判断 (1)訂正の目的について 訂正前の請求項1の「・・・ゴム組成物。のゴム組成物を少なくとも一部に用いたタイヤ。」との記載は、請求項1を引用する請求項2の「・・・請求項1に記載のゴム組成物。」との記載、請求項1を引用する請求項3ないし7の「・・・請求項1・・・に記載のゴム組成物。」との記載及び請求項1を引用する請求項8の「請求項1・・・に記載のゴム組成物を少なくとも一部に用いたタイヤ。」との記載との関係より、誤記であることは明らかであって、訂正前の請求項1の特許発明は「ゴム組成物」に係る発明であると認められる。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤記又は誤訳の訂正を目的とするものである。 (2)新規事項の有無について 上記(1)のとおり、訂正事項1は、誤記又は誤訳の訂正を目的とするものであって、本件特許の願書に最初に添付した明細書又は特許請求の範囲には、本発明がゴム組成物に関するものであることが記載されている(請求項1、段落【0001】、【0005】?【0008】など。)。 したがって、訂正事項1は、本件特許の願書に最初に添付した明細書又は特許請求の範囲に記載した事項の範囲内においてしたものであり、特許法第126条第5項に規定する要件に適合する。 (3)特許請求の範囲の拡張又は変更の存否について 上記(1)のとおり、訂正事項1は、誤記又は誤訳の訂正を目的とするものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するするものには該当しない。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第6項の規定に適合する。 (4)独立特許要件について 上記(1)のとおり、訂正事項1は、誤記又は誤訳の訂正を目的とするものであって、実質的な内容の変更を伴うものではないから、訂正後の請求項1ないし8に係る発明は、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由を発見しない。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第7項の規定に適合する。 第4 むすび 以上のとおり、本件審判請求による訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 芳香族ビニル化合物由来の単量体単位(a)及びファルネセン由来の単量体単位(b)を含む共重合体(A)と、ゴム成分(B)と、カーボンブラック(C)及びシリカ(D)とを含有するゴム組成物であって、 前記共重合体(A)の重量平均分子量(Mw)が2,000?200,000であり、前記単量体単位(a)及び(b)の合計に対する単量体単位(a)の割合が50?60質量%であり、 前記ゴム成分(B)100質量部に対し、前記共重合体(A)を0.1?100質量部、カーボンブラック(C)及びシリカ(D)を合計で0.1?150質量部含有し、 前記カーボンブラック(C)の平均粒径が5?100nmであり、 前記シリカ(D)の平均粒径が0.5?200nmである、ゴム組成物。 【請求項2】 前記単量体単位(b)がβ-ファルネセン由来の単量体単位である、請求項1に記載のゴム組成物。 【請求項3】 前記共重合体(A)の分子量分布(Mw/Mn)が1.0?4.0である、請求項1又は2に記載のゴム組成物。 【請求項4】 前記芳香族ビニル化合物がスチレン、α-メチルスチレン及び4-メチルスチレンから選ばれる少なくとも1種である、請求項1?3のいずれかに記載のゴム組成物。 【請求項5】 前記共重合体(A)の38℃における溶融粘度が0.1?3,000Pa・sである、請求項1?4のいずれかに記載のゴム組成物。 【請求項6】 前記ゴム成分(B)がスチレンブタジエンゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム及びイソプレンゴムから選ばれる少なくとも1種である、請求項1?5のいずれかに記載のゴム組成物。 【請求項7】 前記共重合体(A)のガラス転移温度が-60?0℃である、請求項1?6のいずれかに記載のゴム組成物。 【請求項8】 請求項1?7のいずれかに記載のゴム組成物を少なくとも一部に用いたタイヤ。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2018-03-07 |
結審通知日 | 2018-03-09 |
審決日 | 2018-03-22 |
出願番号 | 特願2013-210870(P2013-210870) |
審決分類 |
P
1
41・
852-
Y
(C08L)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 岡▲崎▼ 忠 |
特許庁審判長 |
加藤 友也 |
特許庁審判官 |
小柳 健悟 上坊寺 宏枝 |
登録日 | 2017-12-22 |
登録番号 | 特許第6262487号(P6262487) |
発明の名称 | ゴム組成物及びタイヤ |
代理人 | 片岡 誠 |
代理人 | 片岡 誠 |
代理人 | 片岡 誠 |