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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する H04W |
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管理番号 | 1339383 |
審判番号 | 訂正2018-390017 |
総通号数 | 222 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2018-06-29 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2018-01-25 |
確定日 | 2018-03-29 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6220049号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第6220049号の明細書、特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正明細書、訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項4について訂正することを認める。 |
理由 |
1 手続の経緯 本件特許第6220049号は、2013年(平成25年)4月1日を国際出願日とする出願である特願2016-504440号の請求項1?27に係る発明について、平成29年10月6日に特許権の設定登録がされたものであって、平成30年1月25日に本件訂正審判の請求がされたものである。 2 請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は,特許第6220049号の明細書、特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正明細書、訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項4について訂正することを認めるとの審決を求めるものであり、その訂正事項は次のとおりである。 (1) 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項4に「EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set」と記載されているのを、「EPDCCH (Enhanced Physical Downlink Control Channel) set」に訂正する。 (2) 訂正事項2 願書に添付した明細書の段落[0031]に「PDCCH (Physical Dedicated Control Channel)」と記載されているのを、「PDCCH」に訂正する。 (3) 訂正事項3 願書に添付した明細書の段落[0120]に「EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set」と記載されているのを、「EPDCCH (Enhanced Physical Downlink Control Channel) set」に訂正する。 3 訂正の適否 (1) 訂正の目的 ア 訂正事項1 本件特許に係る特許出願(特願2016-504440号)は、特許法第184条の4第1項の「外国語特許出願」である国際出願PCT/CN2013/073589(以下,「本件国際出願」という。)が、同法第184条の3第1項の規定により特許出願とみなされたものであり、同法第184条の4第1項の規定により翻訳文が提出されたものである。 そして、本件特許の請求項4に係る発明(以下、「本件発明」という。)は請求項1を引用するものであり、その発明特定事項は、以下のとおりである。 「 【請求項1】 受信装置毎の受信環境に応じて、DMRS(Demodulation Reference Signal)を配置可能な複数の隣接リソース単位からなるDMRSグループ毎に、前記DMRSを配置するか否かを決定することにより、前記受信装置毎にDMRSの配置パターンを設定する参照信号設定手段と、 前記DMRSの配置パターンを示す情報、および、前記配置パターンに従ってリソースに配置されたDMRSを含む送信信号を送信する送信手段と、 を具備する送信装置。 【請求項4】 前記参照信号設定手段は、 上位レイヤのシグナリングで、EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set またはPDCCH setごとに前記DMRSの配置パターンを設定する、 請求項1記載の送信装置。」 本件特許に対応する、国際出願日における本件国際出願の請求の範囲(国際公開第2014/161141号(WO,A1))の請求項1、及び3を引用する請求項5に係る発明の発明特定事項は、以下のとおりである。 「 Claim 1 A transmission apparatus comprising: a reference signal configuration section that configures a demodulation reference signal (DMRS) mapping pattern for each reception apparatus; and a transmission section that transmits a transmission signal including information indicating the DMRS mapping pattern, and a DMRS mapped in a resource according to the DMRS mapping pattern. Claim 3 The transmission apparatus according to claim 1, wherein the reference signal configuration section configures the DMRS mapping pattern by determining whether or not to map the DMRS in each DMRS group including a plurality of adjacent resource units in which the DMRS is mappable. Claim 5 The transmission apparatus according to claim 3, wherein the reference signal configuration section configures the DMRS mapping pattern for each enhanced physical downlink control channel (EPDCCH) set or PDCCH set via higher layer signaling .」 上記請求項4に記載された「EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set 」に対応する本件国際出願の請求の範囲(Claim 5)には「enhanced physical downlink control channel (EPDCCH) set」と記載されており、また、本件国際出願の明細書には、Enhanced Physical Dedicated Control Channelなるものは記載されておらず、更に、段落0120の記載によれば、EPDCCHはenhanced physical downlink control channelを意味するといえ、加えて、本件特許が属するセルラ移動体通信システム(LTE-Advanced)において、「EPDCCH」が「Enhanced Physical Downlink Control Channel」を意味することは技術常識であることを踏まえると、上記請求項4の記載が誤訳であることが明らかであるから、上記請求項4に「EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set」と記載されているのを、「EPDCCH (Enhanced Physical Downlink Control Channel) set」と訂正することは、誤訳の訂正を目的とするものといえる。 したがって、訂正事項1に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げられる「誤記又は誤訳の訂正」を目的とするものである。 イ 訂正事項2 願書に添付した明細書の段落0031の「NCTでは、CRSおよびPDCCH(Physical Dedicated Control CHannel)を配置せずに、DMRSおよびDMRSで復調するEPDCCH(Enhanced PDCCH)で運用することが考えられている。」との記載に対応する、国際出願日における本件国際出願の明細書(国際公開第2014/161141号(WO,A1))の段落0031の記載は,以下のとおりである。 「In NCT, the operation is supposedly performed using a DMRS and an enhanced PDCCH (EPDCCH) to be demodulated using the DMRS, without mapping any CRS or PDCCH.」 そして、願書に添付した明細書の段落0031に記載された「CRSおよびPDCCH(Physical Dedicated Control CHannel)を配置せずに、」に対応する本件国際出願の明細書には「without mapping any CRS or PDCCH.」と記載されており、また、訂正事項1と同様に、本件国際出願の明細書には、Enhanced Physical Dedicated Control Channelなるものは記載されておらず、また、段落0120の記載によれば、EPDCCHはenhanced physical downlink control channelを意味するといえ、更に、本件特許が属するセルラ移動体通信システム(LTE-Advanced)において、「PDCCH」が「Physical Downlink Control Channel」を意味することは技術常識であることを踏まえると、本件国際出願の明細書に記載された「PDCCH」が「Physical Dedicated Control Channel」を意味するものでないことは明らかであるから、願書に添付した明細書の段落0031の「PDCCH(Physical Dedicated Control CHannel)」と記載されているのを、「PDCCH」と訂正することは、誤訳の訂正を目的とするものといえる。 したがって、訂正事項2に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げられる「誤記又は誤訳の訂正」を目的とするものである。 ウ 訂正事項3 願書に添付した明細書の段落0120の「また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、上位レイヤのシグナリングで、EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set またはPDCCH setごとに前記DMRSの配置パターンを設定する、構成を採る。」との記載に対応する国際出願日における本件国際出願の明細書(国際公開第2014/161141号(WO,A1))の段落0120の記載は以下のとおりである。 「The transmission apparatus according to an aspect of the embodiments employs a configuration in which the reference signal configuration section configures the DMRS mapping pattern for each enhanced physical downlink control channel (EPDCCH) set or PDCCH set via higher layer signaling. 」 願書に添付した明細書の段落0120に記載された「EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set 」に対応する本件国際出願の明細書には「enhanced physical downlink control channel (EPDCCH) set 」と記載されており、また、訂正事項1と同様に、本件国際出願の明細書には、Enhanced Physical Dedicated Control Channelなるものは記載されておらず、また、本件特許が属するセルラ移動体通信システム(LTE-Advanced)において、「EPDCCH」が「Enhanced Physical Downlink Control Channel」を意味することは技術常識であることを踏まえると、願書に添付した明細書の段落0120の上記記載が誤訳であることは明らかであるから、願書に添付した明細書の段落0120に「EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set 」と記載されているのを、「EPDCCH (Enhanced Physical Downlink Control Channel) set」と訂正することは、誤訳の訂正を目的とするものである。 したがって、訂正事項3に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げられる「誤記又は誤訳の訂正」を目的とするものである。 (2) 一群の請求項について 訂正事項1に係る訂正前の請求項4を引用している請求項はなく、訂正事項1によって記載が訂正される請求項4に連動して訂正されるものはない。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第3項の規定に適合するものである。 (3) 明細書の束について 明細書の訂正に係る訂正事項2に係る請求項はない。 また、明細書の訂正に係る訂正事項3は、訂正事項1に対応する部分について訂正するものであって、「EPDCCH (Enhanced Physical Dedicated Control Channel) set」に関係する請求項は、訂正事項1に係る請求項4のみである。 したがって、明細書の訂正に係る訂正事項2及び3に係る請求項の全てである、訂正事項1に係る請求項4について訂正審判が請求されているから、本件訂正審判は、特許法第126条第4項の規定に適合するものである。 (4) 願書に添付した明細書,特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であること ア 訂正事項1 上記(1)アのとおり、訂正事項1にかかる訂正は、誤訳の訂正を目的とするものであり、訂正事項1に係る訂正により何ら技術的に内容が変更されるものではないから、国際出願日における本件国際出願の明細書、請求の範囲又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入するものではない。 したがって、訂正事項1に係る訂正は、国際出願日における本件国際出願の明細書、請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 イ 訂正事項2 上記(1)イのとおり、訂正事項2にかかる訂正は、誤訳の訂正を目的とするものであり、訂正事項2に係る訂正により何ら技術的に内容が変更されるものではないから、国際出願日における本件国際出願の明細書、請求の範囲又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入するものではない。 したがって、訂正事項2に係る訂正は、国際出願日における本件国際出願の明細書、請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 ウ 訂正事項3 上記(1)ウのとおり、訂正事項3にかかる訂正は、誤訳の訂正を目的とするものであり、訂正事項3に係る訂正により何ら技術的に内容が変更されるものではないから、国際出願日における本件国際出願の明細書、請求の範囲又は図面のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において、新たな技術的事項を導入するものではない。 したがって、訂正事項3に係る訂正は、国際出願日における本件国際出願の明細書、請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 (5)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないこと ア 訂正事項1 上記(1)アのとおり、訂正事項1に係る訂正は、誤訳の訂正を目的とするものであり、訂正事項1に係る訂正により何ら特許請求の範囲の内容が変更されるものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでない。 したがって、訂正事項1に係る訂正は、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 イ 訂正事項2 上記(1)イのとおり、訂正事項2に係る訂正は、誤訳の訂正を目的とするものであり、訂正事項2に係る訂正により何ら特許請求の範囲の内容が変更されるものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでない。 したがって、訂正事項2に係る訂正は、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 ウ 訂正事項3 上記(1)ウのとおり、訂正事項3に係る訂正は、誤訳の訂正を目的とするものであり、訂正事項3に係る訂正により何ら特許請求の範囲の内容が変更されるものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し,又は変更するものでない。 したがって、訂正事項3に係る訂正は、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 (6)独立特許要件 ア 訂正事項1 上記(5)アのとおり、訂正事項1に係る訂正より何ら特許請求の範囲の内容が変更されるものではなく、本件発明は拒絶の理由を発見しないとして特許されたものであって、当該事情を変更する新たな事由もないことから、訂正後の本件発明は特許出願の際に独立して特許を受けることができるものである。 したがって、訂正事項1に係る訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。 4 むすび 以上のとおり、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第3項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 送信装置および制御信号配置方法 【技術分野】 【0001】 本発明は、送信装置および制御信号配置方法に関する。 【背景技術】 【0002】 近年、セルラ移動体通信システムにおいては、情報のマルチメディア化に伴い、音声データのみならず、静止画像データ及び動画像データ等の大容量データを伝送することが一般化しつつある。また、LTE-Advanced(Long Term Evolution Advanced)では、広帯域の無線帯域、MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)伝送技術、干渉制御技術を利用して高い伝送レートの通信を実現する検討が盛んに行われている。 【0003】 さらに、セルラ移動体通信システムにおいては、送信電力が低い無線通信基地局装置(以下、「基地局」と省略する)であるスモールセルを配置し、ホットスポットの高伝送レートを実現することが検討されている。スモールセルを運用するキャリア周波数として、マクロセルと異なる周波数を割り当てることが検討されている。3.5GHz等の高い周波数がキャリア周波数の候補となっている。スモールセルとマクロセルが異なる周波数帯で運用されると、スモールセルにおいてマクロセルからの送信信号が干渉とならない。したがって、スモールセルを配置することにより、高い伝送レートの通信を実現することができる。 【0004】 LTE-Advancedでは、データ信号であるPDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)の復調に使用する参照信号(RS:Reference signal)として、CRS(Cell specific Reference Signal)またはDMRS(DeModulation Reference Signal)が用いられる。 【0005】 CRSは、セル単位でアンテナポート数、リソース位置が定められ、データ信号の復調とともに回線品質の測定にも使用される。このため、無線通信端末装置(以下、「端末」と省略する。UE(User Equipment)と呼ばれることもある)ごとにCRSのリソース量を変更することは困難である。 【0006】 一方、DMRSは、ユーザ単位でアンテナポート数、リソース位置が定められ、主にデータ信号の復調に使用される。また、他のRB(Resource Block)pair(後述)に配置されるDMRSは、信号の割り当てに影響しない。このため、端末ごとにDMRSのリソース量を最適化しやすい。 【0007】 スモールセルでは、移動速度の遅い端末および遅延スプレッドが小さい室内に存在する端末を収容することが検討されている。そのような端末の回線品質は良いと推定される。そこで、回線品質が良い端末に対しては、DMRSの量を削減し、削減したリソースをデータ領域に使用し、さらに伝送レートを高くすることが検討されている(非特許文献1、2参照)。 【0008】 [リソースの説明] LTEおよびLTE-Advancedでは、1RBは12サブキャリア×0.5msecである。RBを時間軸上に二つ組み合わせた単位をRB pairと呼ぶ。したがって、RB pairは12サブキャリア×1msecである。周波数軸上の12サブキャリアの塊を表す場合、RB pairを単にRBと呼ぶこともある。また、RB pairは、物理レイヤでは、PRB(Physical RB)pairと呼ばれる。また、PRB pairの前半のRB(0.5msec)を1^(st) slot,後半のRB(0.5msec)を2nd slotと呼ぶ。 【0009】 また、1サブキャリア×1OFDMシンボルの単位を1RE(Resource Element)と呼ぶ。1RB pairあたりのOFDMシンボル数は、OFDMシンボルのCP lengthの長さによって変わる。normal CPの場合、1RB pairあたり14OFDMシンボルである。extended CPの場合、1RB pairあたり12OFDMシンボルである。 【0010】 Normal CPの場合のDMRSの配置パターンを図1に示す。アンテナポート#7、#8のみを使用する場合には、12REのみがDMRSに割り当てられる。アンテナポート#9以降が使用される場合には、24REがDMRSに割り当てられる。アンテナポート#7,#8,#9,#10が使用される場合、同一サブサブキャリアの隣接するOFDMシンボルにおいて、アンテナポート#7,#8がOCC(Orthogonal Cover Code)でCDMA多重され、アンテナポート#9,#10がOCCでCDMA多重される。さらに、アンテナポート#11,#12,#13,#14が使用される場合、同一サブサブキャリアの4REを用いて、アンテナポート#7,#8,#11,#13がOCCでCDMA多重され,アンテナポート#9,#10,#12,#14がOCCでCDMA多重される。 【0011】 複数のアンテナポートは、SU-MIMO(Single User MIMO)およびMU-MIMO(Multi User MIMO)に使用される。SU-MIMOでは、1つの端末にアンテナポート#7?#14を使用することができる。ただし、1アンテナポートとして使用することができるのはアンテナポート#7,#8のみであり、アンテナポート数X(>1)では、アンテナポート#7,#8,…..#X+6が使用される。例えば、アンテナポート数Xが6の場合では、アンテナポート#7,#8,#9,#10,#11,#12が使用される。直交多重のMU-MIMOは、アンテナポート#7,#8をOCC多重することで実現される。ただし、端末は、自局の割り当てしか知らないので、MU-MIMOが実際行われているかどうかを認識することはできない。 【0012】 [周波数軸方向の削減] 図2に、DMRSを周波数軸方向に削減したDMRSの配置パターンの一例を示す。端末が室内にあって遅延スプレッドが短い場合等、回線品質の周波数変動が緩やかな受信環境にある端末に対してこの配置パターンを割り当てると、DMRSを削減したことによる受信品質の低下を抑えることができる。周波数軸方向にDMRSを削減する場合には、同一サブサブキャリアの4REを用いて多重する。これにより、アンテナポート#7,#8,#11,#13のCDMA多重およびアンテナポート#9,#10,#12,#14のCDMA多重をサポートすることができる。 【0013】 [時間軸方向の削減] 図3に、DMRSを時間軸方向に削減したDMRSの配置パターンの一例を示す。移動速度が低く、回線品質の時間変動が緩やかな受信環境にある端末に対してこの配置パターンを割り当てると、DMRSを削減したことによる受信品質の低下を抑えることができる。しかしながら、アンテナポート#7から#14が使用される場合、同一サブサブキャリアの4REを用いて、アンテナポート#7,#8,#11,#13がCDMA多重され、アンテナポート#9,#10,#12,#14がCDMA多重されるので、従来のデザインでは、アンテナポート#11から#14をサポートすることができない。 【先行技術文献】 【非特許文献】 【0014】 【非特許文献1】R1-130022“Analysis and initial evaluation results for overhead reduction and control signaling enhancements” 【非特許文献2】R1-130138“Downlink DMRS redunction for small cell” 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0015】 端末が、接続先のスモールセルをサブフレームごとに変更する運用では、スモールセルによって受信品質が異なるので、最適なDMRSのパターンもサブフレーム毎に異なる。 【0016】 しかしながら、従来のDMRSの配置方法は、全ての端末に固定のパターンでDMRSを配置することが想定されており、端末ごとに異なる受信環境に適応していない。 【0017】 また、複数の隣接するセル間において同一のパターンでDMRSを配置すると、一つの基地局が、DMRSの電力を上げて(power boosting)、回線品質を高めようとしても、他セルの基地局が同一リソースのDMRSの電力を上げると干渉量が増えるため、回線品質が向上し難い。 【0018】 本発明の目的は、各端末の受信環境に適応してDMRSを配置し、高い伝送レートで通信を行うことができる送信装置および制御信号配置方法を提供することである。 【課題を解決するための手段】 【0019】 本発明の一態様の送信装置は、受信装置毎にDMRS(Demodulation Reference Signal)の配置パターンを設定する参照信号設定手段と、前記DMRSの配置パターンを示す情報、および、前記配置パターンに従ってリソースに配置されたDMRSを含む送信信号を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。 【0020】 本発明の一態様の制御信号配置方法は、受信装置毎にDMRS(Demodulation Reference Signal)の配置パターンを設定し、前記DMRSの配置パターンを示す情報、および、前記配置パターンに従ってリソースに配置されたDMRSを含む送信信号を送信する。 【発明の効果】 【0021】 本発明によれば、DMRSの配置パターンを端末毎に設定することができるので、各端末の受信環境に適応してDMRSを配置し、高い伝送レートで通信を行うことができる。 【図面の簡単な説明】 【0022】 【図1】DMRSの配置の一例を示す図 【図2】周波数軸方向に削減したDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図3】時間軸方向に削減したDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図4】本発明の実施の形態1に係る、Normal CPかつDLサブフレームのDMRSの配置パターンとシグナリングを示す図 【図5】本発明の実施の形態1に係る、Extended CPかつDLサブフレームのDMRSの配置パターンとシグナリングを示す図 【図6】本発明の実施の形態1に係る、すべてのビットが”0”であるビット列に対応するDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図7】本発明の実施の形態1に係る基地局の要部構成を示すブロック図 【図8】本発明の実施の形態1に係る端末の要部構成を示すブロック図 【図9】本発明の実施の形態1に係る基地局の構成を示すブロック図 【図10】本発明の実施の形態1に係る端末の構成を示すブロック図 【図11】本発明の実施の形態1のバリエーションにおけるDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図12】本発明の実施の形態1のバリエーションにおけるDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図13】本発明の実施の形態2に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図14】本発明の他の実施の形態1に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図15】本発明の他の実施の形態2に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図16】本発明の他の実施の形態3に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図17】本発明の他の実施の形態4に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図 【図18】本発明の他の実施の形態5に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図 【発明を実施するための形態】 【0023】 以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において、「DMRSの配置パターン」とは、予め定められたDMRSを配置可能なREの全てにDMRSを配置したパターン、および、予め定められたDMRSを配置可能なREの内、所定の規則に従って一部のREにDMRSを配置せず、DMRSを削減したパターン、の両方を含むものとする。 【0024】 [実施の形態1] [概要] 本実施の形態では、複数ビットのシグナリングにより、DMRSの配置パターンを端末ごとに通知する。この場合の各ビットは、対応する各DMRSグループにDMRSを配置して送信するか否かを示す。DMRSグループは、DMRSを配置可能な複数の隣接REからなる。DMRSのアンテナポート数が3以上の場合(すなわち、アンテナポート#9を使用する場合)、サブキャリア方向に2個、OFDMシンボル方向に2個の隣接する4REを1つのDMRSグループとする。また、DMRSのアンテナポート数が2以下の場合、サブキャリア方向に1個、OFDMシンボル方向に2個の隣接する2REをDMRSグループとする。これにより、例えば、移動速度が遅い端末に対して時間軸方向にDMRSを削減した配置パターンを割り当て、遅延スプレッドが短い端末に対して周波数軸方向にDMRSを削減した配置パターンを割り当てることができる。 【0025】 [Normal CP] 図4は、Normal CPかつDLサブフレームのDMRSの配置パターンとシグナリングを示す図である。Normal CPでは、DMRSグループ数を6とし、各DMRSグループをA,B,C,D,E,Fで表す。図4(A)、(B)は、アンテナポート数が3以上の場合を示し、図4(C)、(D)は、アンテナポート数が2以下の場合を示す。図4(A)、(C)は、DMRSが削減されない場合を示し、図4(B)、(D)は、DMRSが削減された場合を示す。また、各ビットの”1”は、対応するDMRSグループにDMRSを配置して送信することを示し、”0”は、対応するDMRSグループではDMRSを送信しないことを示す。図4(B)、(D)の例では、“1,0,1,0,1,0”が指示されているので、DMRSグループA,C,EのみでDMRSが送信され、DMRSグループB,D,FではDMRSが送信されない。端末では、DMRSグループA,C,EのDMRSを用いてチャネル推定を行う。 【0026】 なお、Special subframeでは、DMRSが配置されるOFDMシンボルが通常のDLサブフレームと異なるが、DLサブフレームと同様に6つのDMRSグループに分けることできる。 【0027】 [Extended CP] 図5は、Extended CPかつDLサブフレームのDMRSの配置パターンとシグナリングを示す図である。Extended CPでは、アンテナポート#7,#8のみが使用され、アンテナポート#9以降は使用されない。図5では、DMRSグループ数を8とし、各DMRSグループをA,B,C,D,E,F,G,Hで表す。図5(A)は、DMRSが削減されない場合を示し、図5(B)は、DMRSが削減された場合を示す。図5(B)の例では“1,0,1,0,1,0,1,0”が指示されているので、DMRSグループA,C,E,GのみでDMRSが送信され、DMRSグループB,D,F,HではでDMRSが送信されない。端末では、DMRSグループA,C,E,GのDMRSを用いてチャネル推定を行う。 【0028】 このように、同一サブキャリアのOFDMシンボル方向に隣接する2REをグループ化し、DMRSの送信、非送信を切り替えると、グループ内の2REで2つのアンテナポート間(#7と#8または#9と#10)のOCCでのCDMA多重を保つことができる。また、アンテナポート#9以上を使用する場合に、隣接するサブキャリアを含め4REをグループ化することにより、DMRSに使用しないREをPDSCHに割り当てる際に、データとDMRSの多重を避けることができる。なお、アンテナポートが異なるPDSCHとDMRSを多重すると、受信側の干渉キャンセラの動作が複雑になる。 【0029】 [特別な動作] ここで、すべてのビットが”0”であるビット列(以下、「All 0ビット列」という)を、すべてのDMRSを送信しないとすると、端末は、チャネル推定を行うことができず、PDSCHを復調することができない。そこで、本実施の形態では、All 0ビット列は、特別な動作を通知するものとする。以下、その動作例について説明する。 【0030】 [動作例1:CRSおよびPDCCHを配置しないNCT(New carrier type)] 本例では、All 0ビット列が、先頭の2OFDMシンボルにDMRSを配置することを示すものとする。図6(A)は、本例のDMRSの配置パターンの一例を示す図である。 【0031】 NCTでは、CRSおよびPDCCHを配置せずに、DMRSおよびDMRSで復調するEPDCCH(Enhanced PDCCH)で運用することが考えられている。LTE-Advancedでは、DMRSが、CRS、および、CRSで復調されるPDCCHが配置されるサブフレームに配置される前提で設計されている。PDCCHはサブフレームの先頭のOFDMシンボルに配置されるので、DMRSは先頭のOFDMシンボルを避けて配置される。PDCCHが配置されないNCTでは先頭OFDMシンボルをPDSCHに使用することが考えられている。 【0032】 しかしながら、PDSCHを先頭のOFDMシンボルに配置すると、DMRSとの間隔が広くなり、チャネル推定精度が劣化するという懸念がある。そこで、本例では、DMRSを先頭の2OFDMシンボルに配置する。これにより、チャネル推定精度が悪いと予測される端末に対して、チャネル推定精度を向上させることができる。 【0033】 [動作例2] 本例では、All 0ビット列が、1つおきのRB pairにDMRSを配置することを示すものとする。図6(B)は、本例のDMRSの配置パターンの一例を示す図である。本例では、DMRSが偶数のRB pairのみに配置され、奇数RB pairに配置されない。これにより、DMRSを配置するRE数を約1/2にすることができる。 【0034】 [動作例3] 本例では、All 0ビット列が、CRSを用いてPDSCHを復調することを指示するものとする。図6(C)は、本例のDMRSの配置パターンの一例を示す図である。本例ではDMRSが配置されず、代わりにCRSが配置される。本例は特に、rel.8?11の端末が接続できるBCT(Backward Compatible carrier Type)に対して有効である。BCTではCRSが送信されるサブフレームがあるため、そのサブフレームにおいてPDSCHのプリコーディングがCRSと同じでよい場合に、DMRSのREをすべてPDSCHに使用することができるので、DMRSを削減してもチャネル推定精度を維持することができる。 【0035】 [DMRSの配置パターンの通知方法] 以下、本実施の形態における、基地局が端末にDMRSの配置パターンを通知する方法について説明する。 【0036】 [Option 1:上位レイヤのシグナリングとDCIでの通知の組み合わせ] Option 1では、基地局が、端末に対して、予め上位レイヤのシグナリングで、DMRSの配置パターンの候補を通知しておき、その後、動的に、DMRSの配置パターンの候補の中から1つを選択し、PDCCHまたはEPDCCHで送信されるDCIにて通知する。 【0037】 このように、2段階の通知を行うことにより、DCIにて通知するシグナリングのビット数を削減することができる。さらに、動的なシグナリングは、DCI format 2Dで送信されるPQI(PDSCH RE Mapping and Quasi-Co-Location indicator)と共通とすることもできる。なお、PQIは、2ビットであり、以下の表に示すように、上位レイヤで設定されるパラメータを指示する情報である。 【表1】 【0038】 上位レイヤでは、最大4セットのパラメータが設定される。パラメータの内容は、以下の通りである。 ・Number of CRS antenna ports for PDSCH RE mapping ・CRS frequency shift for PDSCH RE mapping ・MBSFN subframe configuration for PDSCH RE mapping ・Zero-power CSI-RS resource configuration for PDSCH RE mapping ・PDSCH starting position for PDSCH RE mapping ・CSI-RS resource configuration identity for PDSCH RE mapping 【0039】 Option 1では、このパラメータに、”Reduced DMRS pattern”を追加する。これにより、DCIで動的に指示するビット数を増加させずに、DMRSの配置パターンを指示することができる。PQIで指示するパラメータは、主にCoMPの送信ポイントのパラメータを指定するために使用される。したがって、DMRSの配置パターンも、送信ポイントごとに変更することができる。したがって、基地局は、回線品質に応じてDMRSの配置パターンを選択することができる。 【0040】 [Option 2:上位レイヤのシグナリングと(E)PDCCH set typeでの通知] Option 2-1では、上位レイヤのシグナリングで、EPDCCH set(またはPDCCH set)ごとにDMRSの配置パターンを設定する。LTE-Advancedでは、2つのEPDCCH set(サーチスペース)を設定することができる。そこで、端末は、PDSCHが割り当てられたEPDCCH setによって、DMRSの配置パターンを変更する。EPDCCH setは、setごとにlocalized割り当て/Distributed割り当てのいずれかを設定し、RB pair数を設定することができるので、EPDCCH setごとに端末の受信品質が異なる。したがって、基地局は、端末の回線品質の変動にあわせてEPDCCH setおよびPDCCH setを選択することができるので、回線品質に応じてDMRSの配置パターンを選択することができる。 【0041】 Option 2-2では、上位レイヤのシグナリングで、EPDCCHの候補位置ごとにDMRSの配置パターンを設定する。LTE-Advancedでは、Aggregation levelごとに、複数のEPDCCHの候補位置が設定される。端末は、EPDCCHの候補位置をブラインド復号し、DL grantおよびUL assignmentを検出する。その際、端末は、EPDCCHの候補位置の中から検出した位置によって、DMRSの配置パターンを変更する。したがって、基地局は、端末の回線品質の変動にあわせてEPDCCHの候補位置を選択することができるので、回線品質に応じてDMRSの配置パターンを選択することができる。 【0042】 [Option 3:割り当てられたRB pairによるDMRSの配置パターンの選択] 端末は、割り当てられたRB pairによって、DMRSの配置パターンを選択する。これにより、DCIでDMRSの配置パターンを通知する必要がないので、シグナリングのビットを削減することができる。 【0043】 Option3-1では、割り当てられたRB pair数によってDMRSの配置パターンを選択する。基地局は、RB pairの数がN以上の端末に対して、DMRSの削減数がより多い配置パターンを割り当て、RB pair数がN未満の端末に対して、DMRSの削減数がより少ない配置パターンを割り当てる。RB pair数が多く割り当てられる端末の回線品質は良い場合が多いので、基地局は、回線品質に合わせてDMRSの削減数を選択することができる。 【0044】 Option 3-2では、システムバンド幅によって、DMRSの配置パターンを選択する。システムバンド幅によって、PRG(Precoding Resource block Group)sizeが異なる。PRG sizeは、隣接するRB pairで同一プリコーディングを仮定してよい範囲である。そこで、PRG sizeが1の場合、隣接RB pairのDMRSは、異なるプリコーディングと仮定することができるので、隣接RB pairのDMRSを使用することができない。この場合、基地局は、DMRSの削減数が少ない配置パターンを割り当てる。一方、PRG sizeが2以上の場合、隣接RB pairは同一プリコーディングと仮定することができる。この場合、基地局は、DMRSの削減数が多い配置パターンを割り当てる。 【0045】 Option 3-3では、割り当てられた連続RB pair数によってDMRSの配置パターンを選択する。基地局は、連続RB pairの数がM以上の端末に対して、DMRSの削減数がより多いパターンを割り当て、連続RB pairの数がM未満の端末に対して、DMRSの削減数がより少ないパターンを割り当てる。連続して配置されるRB pairの間では、回線品質の相関が高いことが予想されるので、端末は、そのRB pairの間でDMRSを補間した値を用いてチャネル推定することができる。したがって、この場合、DMRSの削減数を多くしても、DMRSを削減したことによる受信品質の低下を抑えることができる。 【0046】 Option 3-4では、割り当てられたRB pair番号またはRBG(Resource Block Group)番号によってDMRSの配置パターンを選択する。基地局は、割り当てられたリソースの先頭RB pair番号またはRBG番号によって、DMRSの配置パターンを決定する。先頭に割り当てるRBを変えることで、柔軟にDMRSの配置パターンを定めることができる。パターン数がXの場合、RB pair番号まはたDMRS番号のmodulo X演算でパターンを定めてもよい。 【0047】 なお、本実施の形態では、DMRSの配置パターンを指定するビット列が上位レイヤで通知される場合について説明したが、本発明はこれに限られず、直接DL DCIに含まれるビットで通知してもよい。これにより、複数のDMRSの配置パターンをダイナミックに選択することができる。 【0048】 [通信システムの構成] 本実施の形態に係る通信システムは、送信装置と受信装置とを有する。特に、本実施の形態では、送信装置を基地局100とし、受信装置を端末200として説明する。この通信システムは、例えば、LTE-Advancedシステムである。そして、基地局100は、例えば、LTE-Advancedシステムに対応する基地局であり、端末200は、例えば、LTE-Advancedシステムに対応する端末である。 【0049】 [基地局100の要部構成] 図7は、本実施の形態に係る基地局100の要部構成を示すブロック図である。 【0050】 基地局100において、参照信号設定部101は、DMRSを生成するとともに、端末200ごとにDMRSの配置パターンを設定する。そして、参照信号設定部101は、DMRS、および、DMRSの配置パターンを示す情報を出力する。 【0051】 送信部106は、参照信号設定部101で設定されたDMRSの配置パターンを示す情報、および、当該配置パターンに従って配置されたDMRSを含む送信信号を端末200へ送信する。 【0052】 [端末200の要部構成] 図8は、本実施の形態に係る端末200の要部構成を示すブロック図である。 【0053】 端末200において、参照信号設定部206は、受信信号に含まれる制御信号に基づいてDMRSの配置パターンを設定する。そして、参照信号設定部206は、DMRSの配置パターンを示す情報を出力する。 【0054】 復調部203は、参照信号設定部206から受け取ったDMRSの配置パターンを示す情報に基づいてDMRSの位置を特定し、DMRSを用いてチャネル推定を行い、データ信号を復調する。 【0055】 [基地局100の構成] 図9は、本実施の形態に係る基地局100の構成を示すブロック図である。図9において、基地局100は、参照信号設定部101と、割当情報生成部102と、誤り訂正符号化部103と、変調部104と、信号割当部105と、送信部106と、受信部107と、復調部108と、誤り訂正復号部109と、を有する。 【0056】 参照信号設定部101は、DMRSを生成する。また、参照信号設定部101は、端末200ごとに、DMRSの配置パターンを決定する。具体的には、参照信号設定部102は、全ての配置パターンの中からいくつかの候補を選択する。そして、参照信号設定部101は、サブフレームごとに、配置パターンの候補の中から最終的なDMRSの配置パターンを決定する。 【0057】 そして、参照信号設定部101は、選択した配置パターンの候補を示す上位レイヤのシグナリングを制御信号として誤り訂正符号化部103へ出力する。また、参照信号設定部101は、生成したDMRSと、候補の中から決定したDMRSの配置パターンを示す情報を信号割当部105に出力する。 【0058】 割当情報生成部102は、送信すべき下り回線データ信号(DLデータ信号)、及び、上り回線(UL)に割り当てる上り回線データ信号(ULデータ信号)が有る場合、データ信号を割り当てるリソース(RB pair)を決定し、割当情報(DL assignmentおよびUL grant)を生成する。DL assignmentは、DLデータ信号の割当に関する情報、および、参照信号設定部101から受け取ったDMRSの配置パターンを示す情報を含む。UL grantは、端末200から送信されるULデータ信号の割当リソースに関する情報を含む。DL assignmentは、信号割当部105へ出力される。UL grantは、信号割当部105及び受信部107へ出力される。 【0059】 誤り訂正符号化部103は、送信データ信号(DLデータ信号)、及び、参照信号設定部101から受け取った制御信号を入力し、入力信号に対して誤り訂正符号化を行い、変調部104へ出力する。 【0060】 変調部104は、入力信号に対して変調処理を行い、変調信号を信号割当部105へ出力する。 【0061】 信号割当部105は、割当情報生成部102から受け取った、DMRSの配置パターンを示す情報を含む割当情報(DL assignment及びUL grant)をEPDCCHまたはPDCCHに割り当てる。また、信号割当部105は、変調部104から受け取ったデータ信号を、割当情報生成部102から受け取った割当情報(DL assignment)に対応する下り回線リソースに割り当てる。さらに、信号割当部105は、参照信号設定部101から受け取ったDMRSの配置パターンを示す情報に基づいて、参照信号設定部101から受け取ったDRMSを割り当てる。なお、信号割当部105は、PDSCH領域において、削減したDMRSに対応するREにPDSCH(データ信号)を割り当てる。 【0062】 このように、割当情報、DMRS及びデータ信号が所定のリソースに割り当てられることにより、送信信号が形成される。形成された送信信号は、送信部106へ出力される。 【0063】 送信部106は、入力信号に対してアップコンバート等の送信処理を行い、アンテナを介して端末200へ送信する。 【0064】 受信部107は、端末200から送信された信号をアンテナを介して受信し、復調部108へ出力する。具体的には、受信部107は、割当情報生成部102から受け取ったUL grantが示すリソースに対応する信号を受信信号から分離し、分離した信号に対してダウンコンバート等の受信処理を行い、復調部108へ出力する。また、受信部107は、信号割当部105から受け取ったECCEインデックスに関連付けられたPUCCHリソースに対応する信号からA/N信号を抽出(受信)する。 【0065】 復調部108は、入力信号に対して復調処理を行い、得られた信号を誤り訂正復号部109へ出力する。 【0066】 誤り訂正復号部109は、入力信号を復号し、端末200からの受信データ信号を得る。 【0067】 [端末200の構成] 図10は、本実施の形態に係る端末200の構成を示すブロック図である。図10において、端末200は、受信部201と、信号分離部202と、復調部203と、誤り訂正復号部204と、制御信号受信部205と、参照信号設定部206と、誤り訂正符号化部207と、変調部208と、信号割当部209と、送信部210と、を有する。 【0068】 受信部201は、基地局100から送信された信号をアンテナを介して受信し、ダウンコンバート等の受信処理を行い、信号分離部202へ出力する。 【0069】 信号分離部202は、受信部201から受け取った受信信号のうち、リソース割当に関する制御信号を抽出して制御信号受信部205へ出力する。また、信号分離部202は、制御信号受信部205から出力されたDL assignmentが示すデータリソースに対応する信号(つまり、DLデータ信号)を受信信号から抽出して復調部203へ出力する。 【0070】 復調部203は、参照信号設定部206から受け取ったDMRSの配置パターンを示す情報に基づいてDMRSの位置を特定し、DMRSを用いてチャネル推定を行う。復調部203は、チャネル推定に基づいて、信号分離部202から出力された信号を復調し、復調された信号を誤り訂正復号部204へ出力する。 【0071】 誤り訂正復号部204は、入力信号を復号し、基地局100からの受信データ信号を得る。誤り訂正復号部204は、特に、DMRSの配置パターンの候補を示す制御信号を参照信号設定部206へ出力する。 【0072】 制御信号受信部205は、信号分離部202から受け取った信号成分においてブラインド復号を行うことにより、自機宛の制御信号(DL assignment又はUL grant)を検出する。すなわち、制御信号受信部205は、参照信号設定部206で設定されたサーチスペースを構成する複数の割当候補の内の1つに割り当てられた制御信号を受信する。制御信号受信部205は、検出した自機宛のDL assignmentを信号分離部202へ出力し、検出した自機宛のUL grantを信号割当部209へ出力する。また、制御信号受信部205は、DL assignmentに含まれる、DMRSの配置パターンを示す情報を参照信号設定部206へ出力する。 【0073】 参照信号設定部206は、誤り訂正復号部204から出力されたDMRSの配置パターンの候補を示す制御信号、および、制御信号受信部205から出力された、候補の中から決定したDMRSの配置パターンを示す情報に基づいて、最終的なDMRSの配置パターンを決定する。参照信号設定部206は、決定したDMRSの配置パターンを示す情報を復調部203へ出力する。 【0074】 誤り訂正符号化部207は、送信データ信号(ULデータ信号)を入力し、入力信号を誤り訂正符号化し、変調部208へ出力する。 【0075】 変調部208は、入力信号を変調し、変調信号を信号割当部209へ出力する。 【0076】 信号割当部209は、入力信号を、制御信号受信部205から受け取ったUL grantに従って割り当て、送信部210へ出力する。 【0077】 送信部210は、入力信号に対してアップコンバート等の送信処理を行い、アンテナを介して基地局100へ送信する。 【0078】 以上のように、本実施の形態によれば、DMRSの配置パターンを端末毎に設定することができるので、各端末の受信環境に適応してDMRSを配置することができ、DMRSを削減したことによる受信品質の低下を抑えることができる。例えば、移動速度が遅い端末に対して時間軸方向にDMRSを削減した配置パターンを割り当て、遅延スプレッドが短い端末に対して周波数軸方向にDMRSを削減した配置パターンを割り当てることができる。そして、削減したDMRSに対応するRSにデータ信号を割り当てることにより、高い伝送レートで通信を行うことができる。 【0079】 [実施の形態1のバリエーション] 本バリエーションでは、複数のRB pairが割り当てられた際に、チャンネル推定精度を向上させるために、RB pair番号によってDMRSの配置パターンを変更する。特に、1st slotのOFDMシンボル(Normal CPではOFDMシンボル#5,6)に割り当てられるDMRSの数と2nd slotのOFDMシンボル(Normal CPではOFDMシンボル#12,13)に割り当てられるDMRSの数が異なる場合、すべてのRB pairで同一のDMRSの配置パターンを使用すると、時間軸方向のDMRSの配置に偏りが生ずる。DMRSの配置に偏りがあると、OFDMシンボルあたりのDMRSの送信パワーに偏りが生ずる。そこで、DMRSを配置する各OFDMシンボルにおけるDMRSの数を均一化するため、RB pair番号が奇数のRB pairとRB pair番号が偶数のRB pairでは、DMRSグループの配置を1st slotと2nd slotで入れ替える。 【0080】 図11、図12は、本バリエーションにおけるDMRSの配置パターンの一例を示す図である。図11に、1st slotと2nd slotでDMRSグループの数が異なるABCDEF=101010の例を示す。1st slotと2nd slotで入れ替えない場合(図11(A))、偶数のRB pairおよび奇数のRB pairのいずれも、ABCが1st slot(OFDMシンボル#5,#6)に対応し、DEFが2nd slot(OFDMシンボル#12,#13)に対応している。したがって、OFDMシンボル#5,#6に送信されるDMRSの数とOFDMシンボル#12,#13に送信されるDMRS数との間に差が生じる。1st slotと2nd slotでDMRSグループの配置を入れ替える場合(図11(B))、偶数のRB pairでは、ABCが1st slotに対応し、DEFが2nd slotに対応し、奇数のRB pairでは、ABCが2nd slotに対応し、DEFが1st slotに対応する。これにより、DMRSを配置するOFDMシンボルにおけるDMRSの数を均一化することができ、DMRSを配置するOFDMシンボルのDMRSの送信パワーを平均化することができる。 【0081】 なお、本バリエーションは、1st slotと2nd slotでDMRSグループの数が異なる場合のみに適用し、DMRSグループの数が等しい場合には適用しなくてもよい。図12に、1st slotと2nd slotでDMRSグループの数が等しいABCDEF=001100の例を示す。1st slotと2nd slotを入れ替えない場合(図12(A))、同一OFDMシンボルにおいてDMRSの間隔が12サブキャリア以上離れることはない。一方、1st slotと2nd slotを入れ替える場合(図12(B))、同一OFDMシンボルにおいてDMRSの間隔が12サブキャリア以上離れることがある。周波数軸方向の間隔が離れすぎると、周波数軸方向のチャネル推定精度が劣化してしまう。そこで、周波数軸方向の回線品質精度を劣化させないため、本バリエーションは、1st slotと2nd slotでDMRSグループの数が異なる場合のみに適用し、DMRSグループの数が等しい場合には適用しない。 【0082】 [実施の形態2] [概要] 本実施の形態では、DMRSの配置パターンに対して、サブフレームごとにDMRSグループの位置を変更するhoppingを適用する。hoppingを適用することにより、複数のサブフレームにおいて、互いに異なるリソースにDMRSが配置されることになる。この場合、端末は、それらのDMRSを補間した値を用いてPDSCHのチャネル推定を行うことができるので、チャネル推定精度を向上することができる。 【0083】 Hoppingの方法には、初期値に基づき、端末ごとに異なる規則に従いリソースを変更するrandom hoppingと、初期値に基づき、時間軸(サブフレーム)または周波数軸(サブキャリア)方向に巡回シフトするcyclic shift hoppingとがある。 【0084】 random hoppingでは、端末またはセルごとに、サブフレームごとに異なるリソースが選択されるので、初期値において、DMRSが衝突しないように設定しても、異なるサブフレームではDMRSが衝突する可能性がある。このため、干渉をコーディネーションするのではなく、干渉をRandamizeすることができる。したがって、Random hoppingは、基地局間でコーディネーションが困難な場合に有効である。 【0085】 一方、cyclic shift hoppingでは、初期値の設定で衝突を回避したDMRSは、次のサブフレームにおいても衝突を回避することができる。したがって、初期値の設定で干渉をコーディネーションすることができる。しかしながら、初期値の設定においてDMRSが衝突すると、次のサブフレームにおいてもDMRSが衝突する。したがって、cyclic shift hoppingは、基地局間でコーディネーションが容易である場合に有効である。 【0086】 図13は、本実施の形態に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図である。図13では、cyclic shift hoppingの例を示している。本例のDMRSの配置パターンは、ABCDEF=1000101である。本例ではサブフレームごとに同一OFDMシンボル内で周波数軸上にDMRSグループをcyclic shiftさせる。したがって、DMRSグループABCの内でリソースのシフトを行い、DMRSグループDEFの内でリソースのシフトを行う。例えば、DMRSグループAは、サブフレーム0ではサブキャリア#0,#1に配置され、サブフレーム1ではサブキャリア#10,#11に配置され、サブフレーム2ではサブキャリア#5,#6に配置される。 【0087】 このように、周波数軸上でのDMRSグループのcyclic shift hoppingを適用すると、DMRSを配置するOFDMシンボル間でDMRSを送信するリソース量がサブフレーム間で変化しないので、時間軸上でのチャネル推定精度を初期の配置と同等に保つことができる。 【0088】 また、random hopingを適用する場合、hoppingパターンを、端末ごとまたはセルごとに設定することが望ましい。hoppingパターンを端末ごとに設定する場合、端末のID(UEID)またはC-RNTIをhoppingパターンの算出に使用すると、端末ごとに異なるhoppingパターンを設定することができる。また、hoppingパターンを基地局ごとに設定する場合、基地局ID(例えば、PCI(physical cell ID))をhoppingパターンの算出に使用すると、基地局ごとに異なるhoppingパターンを設定することができる。 【0089】 さらに、図13に示すように、hopping ON/OFFを通知するため、上位レイヤのシグナリングを追加してもよい。端末はHoppingがONの場合、あらかじめ指定されているhoppingパターンに従いDMRSを受信し、hoppingがOFFの場合、hoppingはないものとしてDMRSを受信する。さらに上位レイヤのビットを追加し、以下のように、hopping ON/OFFおよびhopping patternを細かく指定してもよい。これにより、フレキシビリティが向上する。 00 hopping off 01 cyclic shift hopping 10 UE specific random hopping 11 Cell specific random hopping 【0090】 本実施の形態は、特に、1つの端末に複数のサブフレームが割り当てられる場合に有効である。1つの端末に複数のサブフレームを同時に割り当てることをマルチサブフレーム割り当てと呼ぶ。マルチサブフレームが割り当てられた場合、端末は、複数のサブフレームが自局に割り当てられていると認識し、複数のサブフレームに配置されるDMRSは同一のプリコーディングであると仮定することができる。したがって、端末は、前後のサブフレームのDMRSを補間した値を用いてチャネル推定を行うことができる。この場合、サブフレーム間で異なるサブキャリアにDMRSを配置すると周波数軸方向のチャネル推定精度を向上することができる。そこで、サブフレーム間のrandom hoppingまたはcyclic shift hoppingを適用すると、サブフレーム間で異なるサブキャリアにDMRSが配置されるので、周波数軸方向のチャネル推定精度を向上することができる。 【0091】 なお、本実施の形態では、サブフレーム間でDMRSの配置パターンを変更するhoppingを適用したが、本発明はこれに限られず、RB間でDMRSの配置パターンを変更するhoppingを適用してもよい。特に、時間軸方向のホッピングを適用すると、1st slotと2nd slotでDMRSのリソース量が異なる場合、DMRSホッピングによりDMRSのリソース量が平均化され、DMRSの送信パワーを平均化することができる。 【0092】 [他の実施の形態] [1]上記実施の形態1、2では、DMRSを配置しなかったREにPDSCHを配置したが、本実施の形態ではDMRSを配置しなかったREにPDSCHを配置しない。換言すれば、当該DMRSのパワーを0にする。このようなDMRSをzero power DMRSと呼ぶ。本実施の形態によれば、特に、DMRSの配置がオーバラップしないようにDMRSの配置パターンが設定された端末間では、DMRSの送信パワーを上げて送信しても、PDSCHおよびDMRSへの干渉量が増加しないという利点がある。 【0093】 図14は、本実施の形態に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図である。図14では、zero power DMRSを適用する例を示す。本例では上位レイヤのシグナリングを1ビット追加し、zero power DMRS ON/OFFを通知する。Zero power DMRSがOFFの場合(図14(A))、DMRSを配置しなかったREにはPDSCHを配置して送信する。Zero power DMRSがONの場合(図14(B))、DMRSを配置しなかったREにはPDSCHを配置しない。 【0094】 [2]上記の通り、マルチサブフレームが割り当てられた場合、端末は、複数のサブフレームが自局当てであると認識し、複数のサブフレームに配置されるDMRSは同一のプリコーディングであると仮定することができる。しかしながら、割り当ての先頭サブフレームでは、1つ前のサブフレームのDMRSを使用することができないため、OFDMシンボルの先頭部分のチャネル推定精度が劣化する。そこで、本実施の形態では、初回のサブフレームでは両スロットにDMRSを配置する。 【0095】 図15は、本実施の形態に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図である。図15のDMRSの配置パターンはABCDEF=000101であり、DMRSが2nd slotのみに配置されるパターンである。また、図15の例では、連続するサブフレーム0,1,2が割り当てられている。この場合、サブフレーム1,2には、DMRSの配置パターン通りにDMRSグループD,FにDMRSが配置され、他のDMRSのリソースにはPDSCHが配置される。一方、先頭のサブフレーム0には、1st slotにもDMRSが配置される。配置パターンは2nd slotと同一のサブキャリアとする。これにより、割り当ての先頭サブフレームのチャンネル推定精度を向上させることができる。 【0096】 なお、本例では、1st slotのDMRSのパターンを2nd slotと同一としたが、1st slotではすべてのDMRSグループABCにDMRSを配置してもよい。これにより、どのようなDMRSの配置パターンであっても同一のフォーマットを適用することができる。 【0097】 [3]本実施の形態では、MU-MIMOをサポートするため、DMRSの配置パターンの適用を制限する。MU-MIMOを適用する場合、DMRSが配置されるREが端末間で同一であると、DMRS間の干渉を除去しやすい。特にOCCで多重されるアンテナポート#7とアンテナポート#8の多重では、同一のREsにDMRSが配置されると、DMRSが直交多重されているので、端末は、DMRS間の干渉を除去することができ、チャネル推定精度を向上することができる。また、MU-MIMOは、主にアンテナポート#7,#8を使用して行われる。LTE-Advancedでは、端末は、MU-MIMOが適用されているか否かを通知されないので、MU-MIMOが適用されているか否か分からずに自局宛の信号を受信する。 【0098】 そこで、本実施の形態では、アンテナポート#7または#8が割り当てられ、アンテナポート#9が割り当てられなかった場合、基地局は、DMRSを削減したDMRSの配置パターンであっても、全てのDMRSグループ(DMRSを配置可能なすべてのRE)にDMRSを配置する(図16(A))、あるいは、予め定められたDMRSの配置パターンに従ってDMRSを配置する(図16(B))、ものとする。これにより、MU-MIMOでペアとなる端末間で同一のDMRSの配置パターンを使用し、各端末においてDMRS間の干渉を除去することができる。なお、予め定められたDMRSの配置パターンは、すべての端末に対して共通のパターンであってもよく、端末のUE-ID等によって端末間で異なるパターンでもよい。予め定められたDMRSの配置パターンが端末間で異なる場合、DMRSを同一REに送信するため、基地局は、同一のDMRSの配置パターンが割り当てられている端末同士をMU-MIMOのペアとして選択する。 【0099】 このように、アンテナポート#7,#8が割り当てられたことにより、DMRSの配置パターンを変更することにより、端末は、MU-MIMOをしているかどうか判定できないが、MU-MIMOをしている場合にDMRSの割り当てリソースを同一リソースに設定することができる。 【0100】 [4]また、本発明では、基地局が端末にDMRSを配置するDMRSグループの間隔(周波数軸方向あるいは時間軸方向)を通知してもよい。この時、端末は、間隔に従い複数のRB pairに渡って、DMRSの送信位置を決定する。図17は、本実施の形態に係るDMRSの配置パターンの一例を示す図である。図17では、周波数軸方向の間隔を指示する例を示す。図17(A)は、既存の配置パターンの通りにDMRSを配置した例である。図17(B)は、既存の配置パターンを基準とし、周波数軸方向に1つおきのDMRSグループにDMRSを配置した例である。図17(C)は、既存の配置パターンを基準とし、周波数軸方向に2つおきのDMRSグループにDMRSを配置した例である。既存のDMRSグループの配置では、周波数軸上のRB pairの境にDMRSグループが配置されている。それらは隣接していたので、この周囲のリソースのチャネル推定精度が過剰に高くなっていた。図17(B)では、隣接する2つのDMRSグループのうち片方のみからDMRSが送信されるので、周波数軸方向のチャネル推定精度の劣化を抑えつつDMRSの数を削減することができる。なお、本実施の形態では、6つのDMRSグループについてDMRSの送信の有無を個別に通知するよりも、通知ビット数を削減することができる。 【0101】 [5]また、本発明では、各DMRSグループのエレメントの配置順序をDMRSグループ毎に異ならせても良い。以下、DMRSグループが4つのエレメントabcdである場合を例に説明する。直交符号長4のOCCのエレメントabcdは、以下の式で表現される。 【数1】 【0102】 図18(A)に示すように、abcdの配置がアンテナポートごとに異なり、さらにアンテナポート#7,#8,#11,#13では、昇順abcd(図中→)とその逆順の降順dcba(図中←)が周波数軸上に交互に配置されている。これにより、OFDMシンボル内で同一位相の信号ばかりが送信されることを防いでいる。アンテナポート#9,#10,#12,#14も同様に、cdab(図中→)と逆順のbadcが交互に配置されている。ただし、周波数軸方向にDMRSグループを1つおきに配置すると(図18(B))、同一順(図中←)のOCC符号のみが選択されてしまい、パワーバランスが悪くなる。そこで、図18(C)に示すように、DMRSを配置するDMRSグループにおいて、昇順と降順を交互に使用するように定めてもよい。 【0103】 [その他] [1]なお、本発明において、DMRSの配置パターンは、PDSCH領域に送信されるEPDCCHには適用しない。EPDCCHのマッピングは、DMRSが配置されるREを避けるように規定されている。また、複数の端末でEPDCCHが配置されるREは共有されている。したがって、端末ごとに異なる配置パターンを設定すると、EPDCCHを同一RBに配置することが困難となる。 【0104】 [2]また、本発明において、DMRSの配置パターンを、PDSCH領域に送信されるEPDCCHに適用してもよい。その際、DMRSの配置パターンは、EPDCCHセットを割り当てる際に上位レイヤで通知されてもよい。このようにすると、EPDCCHのコードレートを下げることができ、回線品質が良い場合、リソースの利用効率を改善することができる。 【0105】 [3]また、本発明において、DMRSの配置パターンの適用を、変調多値数が高い方式(例えば、16QAM,64QAM,256QAM等)または符号化率が高い方式が用いられている場合に限定してもよい。DMRSを削減することは、回線品質が良い場合に有効である。回線品質が良い場合、変調多値数が高い方式が使用される。同様に、回線品質が良い場合、符号化率が高い方式が使用される。 【0106】 したがって、DMRSの配置パターンの適用を、変調多値数が高い方式または符号化率が高い方式が用いられている場合に限定する。これにより、回線品質が悪い場合にはDMRSを削減しない配置パターンが使用されるので、DMRSの受信品質を確保することができる。LTEでは、これらの変調多値数と符号化率はMCS(Modulation and Coding Scheme)テーブルによって決まるので、MCSテーブルのインデックスによって、適用するかしないかを決めてもよい。 【0107】 [4]また、上記の実施の形態1では、1ビットが示すDMRSの単位(DMRSグループ)は、アンテナポート数が3以上の場合(アンテナポート#9を使用する場合)、サブキャリア方向に2個、OFDMシンボル方向に2個の隣接する4REをグループとしたが、本発明はこれに限られず、隣接する2OFDMシンボルとしてもよい。この場合、通知に必要となるビット数は12ビットとなる。このとき、アンテナポート#7,#8,#11,#13とアンテナポート#9,#10,#12,#14とで、別々にDMRSの削減数を設定することができる。例えば、自セルがアンテナポート#7?#10を使用しており、他セルがアンテナポート#7,#8のみを使用している場合、他セルのDMRSに与える干渉を低減するため、使用するリソース数を削減することができる。 【0108】 [5]また、本発明では、基地局が端末に複数のRBのDMRSグループを同時に通知してもよい。例えば、1RB pairあたり6DMRSグループがある場合、2RB pairであれば12ビットで12DMRSグループ、3RBであれは18ビットで18DMRSグループを同時に通知し、そのパターンを2RB pairごと、または、3RB pairごとに同一パターンを繰り返す。特に、DMRSグループ数が少ない割り当てを選択する場合に、時間、周波数軸方向にバランスのとれたパターンを選択することができる。 【0109】 [6]なお、上記各実施の形態において、アンテナポートとは、1本又は複数の物理アンテナから構成される、論理的なアンテナを指す。すなわち、アンテナポートは必ずしも1本の物理アンテナを指すとは限らず、複数のアンテナから構成されるアレイアンテナ等を指すことがある。 【0110】 例えば3GPP LTEにおいては、アンテナポートが何本の物理アンテナから構成されるかは規定されず、基地局が異なる参照信号(Reference signal)を送信できる最小単位として規定されている。 【0111】 また、アンテナポートはプリコーディングベクトル(Precoding vector)の重み付けを乗算する最小単位として規定されることもある。 【0112】 [7]上記各実施の形態では、本発明をハードウェアで構成する場合を例にとって説明したが、本発明はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。 【0113】 また、上記各実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部または全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。 【0114】 また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路または汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)又は、LSI内部の回路セルの接続若しくは設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用してもよい。 【0115】 さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。 【0116】 また、上記実施の形態の送信装置は、受信装置毎にDMRS(Demodulation Reference Signal)の配置パターンを設定する参照信号設定手段と、前記DMRSの配置パターンを示す情報、および、前記配置パターンに従ってリソースに配置されたDMRSを含む送信信号を送信する送信手段と、を具備する構成を採る。 【0117】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、サブフレーム毎に、前記DMRSの配置パターンを設定する、構成を採る。 【0118】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、前記DMRSを配置可能な複数の隣接リソース単位からなるDMRSグループ毎に、前記DMRSを配置するか否かを決定することにより、前記DMRSの配置パターンを設定する、構成を採る。 【0119】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、予め上位レイヤのシグナリングで前記DMRSの配置パターンの候補を各受信装置に通知し、その後、動的に、前記DMRSの配置パターンの候補の中から1つを選択することにより、前記DMRSの配置パターンを設定する構成を採る。 【0120】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、上位レイヤのシグナリングで、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)setまたはPDCCH setごとに前記DMRSの配置パターンを設定する、構成を採る。 【0121】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、上位レイヤのシグナリングで、EPDCCHの候補位置ごとに前記DMRSの配置パターンを設定する、構成を採る。 【0122】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、割り当てられたRB pair数によって前記DMRSの配置パターンを選択する、構成を採る。 【0123】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、システムバンド幅によって前記DMRSの配置パターンを選択する、構成を採る。 【0124】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、割り当てられた連続RB pair数によって前記DMRSの配置パターンを選択する、構成を採る。 【0125】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、割り当てられたRB pair番号またはRBG(Resource Block Group)番号によって前記DMRSの配置パターンを選択する、構成を採る。 【0126】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記DMRSの配置パターンは、前記PRB pairの前半である1st slotと、前記PRB pairの後半である2nd slotの両方に前記DMRSグループを有するものであり、前記設定手段は、RB pair番号が奇数のRB pairとRB pair番号が偶数のRB pairとで、前記DMRSグループの配置を1st slotと2nd slotで入れ替える、構成を採る。 【0127】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記DMRSの配置パターンを示す情報は、前記各DMRSグループについて前記DMRSを配置するか否かを1ビットで表すビット列である、構成を採る。 【0128】 また、上記実施の形態の送信装置は、全ての前記DMRSグループにおいて前記DMRSを配置しないことを表す第1ビット列は、他の動作を示す、構成を採る。 【0129】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記第1ビット列は、先頭の2OFDMシンボルにDMRSを配置することを示す、構成を採る。 【0130】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記第1ビット列は、1つおきのRB(Resource Block)pairにDMRSを配置することを示す、構成を採る。 【0131】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記第1ビット列は、CRS(Cell specific Reference Signal)を用いてPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を復調することを指示する、構成を採る。 【0132】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、サブフレーム毎に、前記DMRSグループの位置を変更する、構成を採る。 【0133】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、RB間で、前記DMRSグループの位置を変更する、構成を採る。 【0134】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、前記DMRSを配置しなかったDMRSグループのリソース単位にPDSCHを割り当てる、構成を採る。 【0135】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、前記DMRSを配置しなかったDMRSグループのリソース単位の送信電力を0にする、構成を採る。 【0136】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記DMRSの配置パターンは、PRB pairの前半である1st slotと、前記PRB pairの後半である2nd slotの両方に前記DMRSグループを有するものであり、前記設定手段は、所定の受信装置に対して、前記2nd slotのDMRSグループにのみ前記DMRSを配置する配置パターンを選択し、かつ、複数のサブフレームを割り当てた場合、最初のサブフレームでは、前記1st slotのDMRSグループに前記DMRSを配置する、構成を採る。 【0137】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、アンテナポート#7または#8が割り当てられ、アンテナポート#9が割り当てられなかった場合には、全てのDMRSグループにDMRSを配置する、あるいは、予め定められたDMRSの配置パターンに従ってDMRSを配置する、構成を採る。 【0138】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記送信部は、周波数軸方向あるいは時間軸方向における、前記DMRSを配置するDMRSグループの間隔を示す情報を送信信号に含める、構成を採る。 【0139】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、前記各DMRSグループのリソース単位の配置順序を前記DMRSグループ毎に異ならせる、構成を採る。 【0140】 また、上記実施の形態の送信装置は、前記設定手段は、前記DMRSを配置するDMRSグループにおいて、昇順と降順を交互に使用する、構成を採る。 【0141】 また、上記実施の形態の受信装置は、受信信号に含まれる制御信号に基づいてDMRSの配置パターンを設定する参照信号設定手段と、前記DMRSの配置パターンに基づいてDMRSの位置を特定し、前記DMRSを用いてチャネル推定を行い、データ信号を復調する復調手段と、を具備する構成を採る。 【0142】 また、上記実施の形態の制御信号配置方法は、受信装置毎にDMRS(Demodulation Reference Signal)の配置パターンを設定し、前記DMRSの配置パターンを示す情報、および、前記配置パターンに従ってリソースに配置されたDMRSを含む送信信号を送信する。 【0143】 また、上記実施の形態の復調方法は、受信信号に含まれる制御信号に基づいてDMRSの配置パターンを設定し、前記DMRSの配置パターンに基づいてDMRSの位置を特定し、前記DMRSを用いてチャネル推定を行い、データ信号を復調する。 【産業上の利用可能性】 【0144】 本発明は、LTE-Advancedに準拠した移動通信システムに用いるのに好適である。 【符号の説明】 【0145】 100 基地局 200 端末 101,206 参照信号設定部 102 割当情報生成部 103,207 誤り訂正符号化部 104,208 変調部 105,209 信号割当部 106,210 送信部 107,201 受信部 108,203 復調部 109,204 誤り訂正復号部 202 信号分離部 205 制御信号受信部 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 受信装置毎の受信環境に応じて、DMRS(Demodulation Reference Signal)を配置可能な複数の隣接リソース単位からなるDMRSグループ毎に、前記DMRSを配置するか否かを決定することにより、前記受信装置毎にDMRSの配置パターンを設定する参照信号設定手段と、 前記DMRSの配置パターンを示す情報、および、前記配置パターンに従ってリソースに配置されたDMRSを含む送信信号を送信する送信手段と、 を具備する送信装置。 【請求項2】 前記参照信号設定手段は、 サブフレーム毎に、前記DMRSの配置パターンを設定する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項3】 前記参照信号設定手段は、 予め上位レイヤのシグナリングで前記DMRSの配置パターンの候補を各受信装置に通知し、その後、動的に、前記DMRSの配置パターンの候補の中から1つを選択することにより、前記DMRSの配置パターンを設定する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項4】 前記参照信号設定手段は、 上位レイヤのシグナリングで、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)setまたはPDCCH setごとに前記DMRSの配置パターンを設定する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項5】 前記参照信号設定手段は、 上位レイヤのシグナリングで、EPDCCHの候補位置ごとに前記DMRSの配置パターンを設定する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項6】 前記参照信号設定手段は、 割り当てられたRB pair数によって前記DMRSの配置パターンを選択する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項7】 前記参照信号設定手段は、 システムバンド幅によって前記DMRSの配置パターンを選択する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項8】 前記参照信号設定手段は、 割り当てられた連続RB pair数によって前記DMRSの配置パターンを選択する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項9】 前記参照信号設定手段は、 割り当てられたRB pair番号またはRBG(Resource Block Group)番号によって前記DMRSの配置パターンを選択する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項10】 前記DMRSの配置パターンは、前記PRB pairの前半である1st slotと、前記PRB pairの後半である2nd slotの両方に前記DMRSグループを有するものであり、 前記参照信号設定手段は、 RB pair番号が奇数のRB pairとRB pair番号が偶数のRB pairとで、前記DMRSグループの配置を1st slotと2nd slotで入れ替える、 請求項9記載の送信装置。 【請求項11】 前記DMRSの配置パターンを示す情報は、前記各DMRSグループについて前記DMRSを配置するか否かを1ビットで表すビット列である、 請求項1記載の送信装置。 【請求項12】 全ての前記DMRSグループにおいて前記DMRSを配置しないことを表す第1ビット列は、他の動作を示す、 請求項11記載の送信装置。 【請求項13】 前記第1ビット列は、先頭の2OFDMシンボルにDMRSを配置することを示す、 請求項12記載の送信装置。 【請求項14】 前記第1ビット列は、1つおきのRB(Resource Block)pairにDMRSを配置することを示す、 請求項12記載の送信装置。 【請求項15】 前記第1ビット列は、CRS(Cell specific Reference Signal)を用いてPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)を復調することを指示する、 請求項12記載の送信装置。 【請求項16】 前記参照信号設定手段は、 サブフレーム毎に、前記DMRSグループの位置を変更する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項17】 前記参照信号設定手段は、 RB間で、前記DMRSグループの位置を変更する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項18】 前記参照信号設定手段は、 前記DMRSを配置しなかったDMRSグループのリソース単位にPDSCHを割り当てる、 請求項1記載の送信装置。 【請求項19】 前記参照信号設定手段は、 前記DMRSを配置しなかったDMRSグループのリソース単位の送信電力を0にする、 請求項1記載の送信装置。 【請求項20】 前記DMRSの配置パターンは、PRB pairの前半である1st slotと、前記PRB pairの後半である2nd slotの両方に前記DMRSグループを有するものであり、 前記参照信号設定手段は、 所定の受信装置に対して、前記2nd slotのDMRSグループにのみ前記DMRSを配置する配置パターンを選択し、かつ、複数のサブフレームを割り当てた場合、 最初のサブフレームでは、前記1st slotのDMRSグループに前記DMRSを配置する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項21】 前記参照信号設定手段は、 アンテナポート#7または#8が割り当てられ、アンテナポート#9が割り当てられなかった場合には、全てのDMRSグループにDMRSを配置する、あるいは、予め定められたDMRSの配置パターンに従ってDMRSを配置する、 請求項1記載の送信装置。 【請求項22】 前記送信手段は、 周波数軸方向あるいは時間軸方向における、前記DMRSを配置するDMRSグループの間隔を示す情報を送信信号に含める、 請求項1記載の送信装置。 【請求項23】 前記参照信号設定手段は、 前記各DMRSグループのリソース単位の配置順序を前記DMRSグループ毎に異ならせる、 請求項1記載の送信装置。 【請求項24】 前記参照信号設定手段は、 前記DMRSを配置するDMRSグループにおいて、昇順と降順を交互に使用する、 請求項23記載の送信装置。 【請求項25】 受信信号に含まれる制御信号に基づいてDMRS(Demodulation Reference Signal)の配置パターンを決定し、前記DMRSの配置パターンは、受信装置毎の受信環境に応じて、DMRSを配置可能な複数の隣接リソース単位からなるDMRSグループ毎に、前記DMRSを配置するか否かを決定することにより、基地局装置において前記受信装置毎に設定されたものである、参照信号設定手段と、 前記DMRSの配置パターンに基づいてDMRSの位置を特定し、前記DMRSを用いてチャネル推定を行い、データ信号を復調する復調手段と、 を具備する受信装置。 【請求項26】 受信装置毎の受信環境に応じて、DMRS(Demodulation Reference Signal)を配置可能な複数の隣接リソース単位からなるDMRSグループ毎に、前記DMRSを配置するか否かを決定することにより、前記受信装置毎にDMRSの配置パターンを設定し、 前記DMRSの配置パターンを示す情報、および、前記配置パターンに従ってリソースに配置されたDMRSを含む送信信号を送信する、 を具備する制御信号配置方法。 【請求項27】 受信信号に含まれる制御信号に基づいてDMRS(Demodulation Reference Signal)の配置パターンを決定し、前記DMRSの配置パターンは、受信装置毎の受信環境に応じて、DMRSを配置可能な複数の隣接リソース単位からなるDMRSグループ毎に、前記DMRSを配置するか否かを決定することにより、基地局装置において前記受信装置毎に設定されたものである、 前記DMRSの配置パターンに基づいてDMRSの位置を特定し、 前記DMRSを用いてチャネル推定を行い、 データ信号を復調する、 を具備する復調方法。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2018-03-06 |
結審通知日 | 2018-03-08 |
審決日 | 2018-03-20 |
出願番号 | 特願2016-504440(P2016-504440) |
審決分類 |
P
1
41・
852-
Y
(H04W)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 倉本 敦史 |
特許庁審判長 |
北岡 浩 |
特許庁審判官 |
松永 稔 中木 努 |
登録日 | 2017-10-06 |
登録番号 | 特許第6220049号(P6220049) |
発明の名称 | 送信装置および制御信号配置方法 |
代理人 | 鷲田 公一 |
代理人 | 鷲田 公一 |