• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 B65H
管理番号 1341640
審判番号 不服2017-12758  
総通号数 224 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2018-08-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-08-29 
確定日 2018-06-21 
事件の表示 特願2013- 68311「シート搬送装置、印刷機、シート搬送方法及びプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成26年10月 6日出願公開、特開2014-189385〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成25年3月28日の出願であって、平成28年12月15日付けで手続補正書が提出され、平成29年5月22日付けで拒絶の査定がなされ、これに対し、同年8月29日付けで拒絶査定に対する審判請求がなされると同時に手続補正書が提出されて特許請求の範囲、及び明細書を補正する手続補正がなされたものである。


第2 平成29年8月29日付け手続補正書による補正(以下「本件補正」という。)についての補正却下の決定

[補正却下の決定の結論]
本件補正を却下する。

[理由]
1 補正の内容
本件補正は、特許請求の範囲について、下記(1)に示す本件補正前の(すなわち、平成28年12月15日付けで提出された手続補正書により補正された)特許請求の範囲の請求項1を、下記(2)に示す特許請求の範囲の請求項1へと補正することを含むものである。

(1)本件補正前の特許請求の範囲の請求項1
「シートを搬送路に沿って一方向へ搬送させる搬送部と、
前記シートに青色光を照射する発光部と、
前記搬送部に搬送されている前記シートの表面で反射した前記青色光を集光することで前記シートの表面を複数回撮影する撮影部と、
前記撮影部の撮影により取得された複数の撮像データから、前記シート固有の所定の表面状態を参照して、前記シートが実際に搬送された距離を示す実搬送距離を算出する搬送距離演算部と、
前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離を参照しながら、前記シートを前記搬送路の所定位置に搬送させる搬送制御部と、
を備えることを特徴とするシート搬送装置。」

(2)本件補正後の特許請求の範囲の請求項1
「シートを搬送路に沿って一方向へ搬送させる搬送部と、
前記シートに青色光を照射する発光部と、
前記搬送部に搬送されている前記シートの表面で反射した前記青色光を集光することで前記シートの表面を複数回撮影する撮影部と、
前記撮影部の撮影により取得された複数の撮像データから、前記シート固有の所定の表面状態を参照して、前記シートが実際に搬送された距離を示す実搬送距離を算出する搬送距離演算部と、
前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離を参照しながら、前記シートを前記搬送路の所定位置に搬送させる搬送制御部と、
を備え、
前記搬送部は、
前記搬送制御部から入力するパルス信号のパルス数に応じた距離だけ前記シートを搬送させる搬送ローラを備え、
前記搬送制御部は、
パルス数と搬送距離の対応関係を記憶し、当該対応関係と前記パルス数とから想定される前記シートの搬送距離である想定搬送距離と、前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離と、を比較し、前記想定搬送距離と前記実搬送距離との差が所定の距離閾値以上となっている場合には、前記対応関係を、その時点における前記パルス数と前記実搬送距離との対応関係に置き換える補正処理を行う
ことを特徴とするシート搬送装置。」(下線は審決で付した。以下同じ。)

2 補正目的について
本件補正により、本件補正前の請求項1の「搬送部」を、「前記搬送制御部から入力するパルス信号のパルス数に応じた距離だけ前記シートを搬送させる搬送ローラを備え」と補正する事項が追加され(以下「補正事項1」という。)、本件補正前の請求項1の「搬送制御部」を、「パルス数と搬送距離の対応関係を記憶し、当該対応関係と前記パルス数とから想定される前記シートの搬送距離である想定搬送距離と、前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離と、を比較し、前記想定搬送距離と前記実搬送距離との差が所定の距離閾値以上となっている場合には、前記対応関係を、その時点における前記パルス数と前記実搬送距離との対応関係に置き換える補正処理を行う」と補正する事項(以下「補正事項2」という。)が追加されたものである。
上記補正事項1は、本件補正前の請求項1の「シート搬送装置」における「搬送部」を、「前記搬送制御部から入力するパルス信号のパルス数に応じた距離だけ前記シートを搬送させる搬送ローラを備え」と具体的に特定したものであるから、上記補正事項1は、特許法第17条の2第5項第2号に係る「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものに該当する。
また、上記補正事項2は、本件補正前の請求項1の「シート搬送装置」における「搬送制御部」を、「パルス数と搬送距離の対応関係を記憶し、当該対応関係と前記パルス数とから想定される前記シートの搬送距離である想定搬送距離と、前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離と、を比較し、前記想定搬送距離と前記実搬送距離との差が所定の距離閾値以上となっている場合には、前記対応関係を、その時点における前記パルス数と前記実搬送距離との対応関係に置き換える補正処理を行う」と具体的に特定したものであるから、上記補正事項2は、特許法第17条の2第5項第2号に係る「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものに該当する。
また、上記補正事項1及び2は、いずれも、特許法第17条の2第3項及び第4項に違反するところはない。

3 独立特許要件について
そこで、本件補正後の前記請求項1に係る発明(以下「本願補正発明」という。)が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか)について、以下に検討する。

(1)本願補正発明
本願補正発明は、平成29年8月29日付け手続補正書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される、上記「1 (2)本件補正後の特許請求の範囲の請求項1」に記載したとおりのものと認める。

(2)引用刊行物
ア 刊行物1
本願の出願前の平成22年2月12日に頒布された特開2010-30281号公報(以下「刊行物1」という。)には、以下の記載がある。
(ア)「【特許請求の範囲】
【請求項1】
物体を移動させる機構と、
前記機構の駆動量に関する情報を取得する情報取得手段と、
物体の表面を撮像して画像データを取得するセンサと、
前記センサによって、移動する物体の表面を異なるタイミングで撮像して取得した、第1画像データ及び第2画像データを処理して、前記物体の移動情報を得る処理部と、
前記処理部で得た前記移動情報に基いて前記機構の駆動を制御する制御部と
を有し、前記処理部は、
(a)前記第1画像データの一部の領域の画像パターンを切り出す処理、
(b)前記第2画像データの中で、前記画像パターンと類似する類似領域をサーチする範囲を、前記情報取得手段で取得される情報に基づいて限定する処理、
(c)前記第2画像データに対し、前記類似領域を前記限定されたサーチ範囲の中でサーチする処理、
(d)前記第1画像データにおける前記画像パターンと、前記第2画像データにおける前記類似領域との位置関係から前記物体の移動情報を得る処理
を実行することを特徴とする装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記情報取得手段によって取得される情報に基づいて推定される、第1画像データを取得してから前記第2画像データを取得するまでの間の移動距離だけ、前記第1画像データの前記画像パターンの位置から離れた推定位置、の近傍を、前記第2画像データの中での前記限定されたサーチ範囲として設定することを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記処理部は、前記推定位置に対して前記物体の移動方向の上流側と下流側に所定の画素数だけ付加した領域を、前記限定されたサーチ範囲として設定することを特徴とする、請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記推定位置に対して前記物体の移動方向と直交する方向にも両側に所定の画素数だけ付加した領域を、前記サーチ範囲として設定することを特徴とする、請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記情報取得手段は、前記機構の駆動量を検出するエンコーダを有し、前記駆動量に関する情報は、前記第1画像を撮像してから前記第2画像を撮像するまでの間の前記エンコーダの出力を元に得られた値であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか記載の装置。
【請求項6】
前記情報取得手段は前記制御部における制御目標値を元に得られた値を前記駆動量に関する情報として取得することを特徴とする、請求項1から4のいずれか記載の装置。
【請求項7】
前記機構はステッピングモータを有し、前記情報取得手段は前記ステッピングモータの駆動パルス数を元に得られた値を前記駆動量に関する情報として取得することを特徴とする、請求項1から4のいずれか記載の装置。
【請求項8】
前記制御部は前記機構の駆動を駆動プロファイルに基づいて制御するものであり、前記情報取得手段は前記駆動プロファイルを元に得られた値を前記駆動量に関する情報として取得することを特徴とする、請求項1から4のいずれか記載の装置。
【請求項9】
前記機構は駆動力が与えられたローラを有し、情報取得手段は前記ローラの回転量に関する情報を取得することを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記機構は、複数箇所に設けられた回転ローラと、前記複数の回転ローラの間に張られたベルトを有し、前記回転ローラの回転によって前記ベルトが回転して前記ベルトに搭載れた物体が移動するものであり、前記情報取得手段は前記複数の回転ローラの少なくも一つの回転量に関する情報を取得することを特徴とする、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記センサは、複数の光電変換素子が2次元に配列されたエリアセンサであることを特徴とする、請求項1乃至10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
前記物体は記録媒体であり、前記記録媒体に対して記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段を有することを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の装置。
【請求項13】
前記物体は記録媒体を搭載して搬送するベルトであり、前記記録媒体に対して記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段を有することを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記第1画像データと前記第2画像データの取得の間に前記記録媒体を目標量だけステップ搬送し、前記ステップ搬送と前記記録ヘッドによる記録とを交互に繰り返して記録を行なうことを特徴とする、請求項12又は13記載の装置。
【請求項15】
前記記録媒体を連続的に搬送し、前記搬送と前記記録ヘッドによる記録とを同時に行なうことを特徴とする、請求項12又は13に記載の装置。」
(イ)「【技術分野】
【0001】
本発明は、記録装置に好適に用いられるシート搬送の技術分野に関する。」
(ウ)「【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ダイレクトセンサはパターンマッチングの画像処理に要する演算量が膨大である。より高速な移動速度(記録速度)に対応しようとすると、より短時間で移動検出を行なう必要があり、処理能力が非常に高いプロセッサが要求される。そのコストは記録装置のコスト上昇を招くことになる。
【0006】
本発明は上記課題の認識に基づいてなされたものであり、従来の装置のさらなる改良を目的とする。本発明のより具体的な目的は、ダイレクトセンサを用いて物体の直接検出する装置において、従来以上の高速移動(より高速な記録動作)への対応を可能とすることである。本発明の更なる目的は、ダイレクトセンサの処理部の処理能力が従来より小さくても短時間に移動情報を検出することを可能とすることである。」
(エ)「【0012】
図1は、本発明の実施形態であるインクジェット方式の記録装置の主要部の構成を示した上面図である。また、図2は、当該記録装置の記録部及び搬送系を詳細に説明するための断面図である。
【0013】
シート状の物体である紙やプラスチック薄板等の記録媒体8は、オートシートフィーダ32に積載されている。記録が開始されると、給紙モータ35が駆動され、この駆動力がギア等を介してピックアップローラ31に伝達される。ピックアップローラ31の回転によって、記録媒体8はオートシートフィーダ32から一枚ずつ分離され、記録装置の内部に給紙される。この際、ペーパセンサ33が記録媒体8の有無を検出し、給紙が正常に行われたか否かを判断する。給紙された記録媒体8は、回転体である第1の搬送ローラ9の回転によって、これに接触した状態で所定の速度でY方向へ搬送される。
【0014】
図2を参照するに、第1の搬送ローラ9の搬送方向下流には更に第2の搬送ローラ10が設置されており、それぞれの搬送ローラには搬送中の記録媒体8を上部から押さえるためのピンチローラ11及び拍車ローラ12が備えられている。搬送モータ14の回転駆動力はプーリ機構を介して第2の搬送ローラ9に伝達される。また、第2の搬送ローラ10が第1の搬送ローラ9と同期して回転するように、同期ベルト15が張られている。このように、搬送方向の上流側に位置する第1の搬送ローラ9が主駆動ローラとなっており、回転角センサ18は主駆動ローラの回転を検出するようになっている。
【0015】
また、回転する2箇所の搬送ローラの間で装置内のヘッドカートリッジ1に対向する位置には、通過する記録媒体8を下方から支えるように平板からなるプラテン17が配備されている。搬送中の記録媒体8の記録領域は、このようなプラテン17による下方からの支えと、ピンチローラ11及び拍車ローラ12による上部からの押さえによって、記録ヘッド26の吐出口面に対し所定の距離で平行を保てるようになっている。
【0016】
第1の搬送ローラ9には、これと回転軸を共有するコードホイール13が取り付けられており、回転角センサ18はコードホイール13の回転を検出するロータリーエンコーダを構成している。
【0017】
図4は、コードホイール13及び回転角センサ18の配置状態を説明するための模式図である。コードホイール13の円周部には等間隔にスリット201が刻まれており、回転角センサ18は、スリット201が通過する位置に設置されている。回転角センサ18は光学式の透過型センサであり、移動するスリット201を検知し、検知したタイミングでパルス信号を発信する。このパルス信号により、コードホイール13の回転量が検出され、パルス信号が発信される時間間隔などから、記録媒体の位置、搬送速度などが算出される。すなわち本実施形態では、コードホイール13及び回転角センサ18からなるロータリエンコーダが、搬送ローラの駆動量に関する情報を取得する情報取得手段となっている。情報取得手段で得られた情報によって間接的に記録媒体の搬送量及び/又は搬送速度が算出できるようになっている。
【0018】
再度、図1を参照する。キャリッジ2は、装置本体に設置されたガイドシャフト3に案内支持されており、ガイドシャフト3が延在するX方向に沿って往復移動が可能になっている。キャリッジ2の移動力は、キャリッジモータ4の駆動力が、モータプーリ5、従動プーリ6及びタイミングベルト7等に伝達されることによって得られている。また、キャリッジ2には、ホームポジションセンサ30が設けられており、ホームポジションセンサ30がホームポジションに設置されている遮蔽板36を通過することにより、キャリッジ2がホームポジションにあることを検知することができる。
【0019】
キャリッジ2に搭載されたヘッドカートリッジ1は、インクジェット方式でインクを吐出する記録ヘッド26と記録ヘッド26に供給するインクを貯留したインクタンクを備えている。記録ヘッド26は、キャリッジ2とともにX方向に移動しながら、下方を通過する記録媒体8に対し所定のタイミングで画像信号に従ってインクを吐出する。図5は、記録ヘッド26の構造を部分的に示すための模式的斜視図である。本実施形態で使用する記録ヘッド26は、熱エネルギを発生するための電気熱変換体を複数備え、発生した熱エネルギを利用してインクを吐出する仕組みになっている。記録媒体と一定の間隔で対面する吐出口面21には、所定のピッチで複数の吐出口22が形成されている。インクタンクより供給されたインクは、共通液室23に一旦貯留された後、更に個々の吐出口22に連通する複数の液路24内へと毛細管力によって導かれる。個々の液路24内の吐出口22に近い部分には、熱エネルギを発生するための電気熱変換体25が配設されている。電気熱変換体25には、画像信号に基づいて所定のパルスが印加され、これによって発生した熱が液路24内のインクに膜沸騰を起こさせる。そして、この時の発泡圧力によって吐出口22から所定量のインクが滴として吐出される。なお、インクジェット方式は、熱エネルギを用いたものに限らず、ピエゾ素子、MEMS素子、静電素子等を用いてインクを吐出させる方式であっても良い。
【0020】
本実施形態の記録装置は、シリアル型のインクジェット記録装置であり、吐出口22が配列する方向はキャリッジ2の移動方向(X方向)とは交差する方向になっている。キャリッジ2を往復移動させながら吐出口22からインクを吐出する記録走査と、第1の搬送ローラ9及び第2の搬送ローラ10の回転によって記録媒体をY方向に所定量だけステップ搬送する搬送動作を交互に繰り返すことにより、記録媒体8に画像を形成していく。なお、記録媒体を途切れなく連続的にY方向に搬送すると同時に、キャリッジ2をX方向に往復移動させて記録を行なうようにしてもよい。
【0021】
キャリッジ2の側面には、記録媒体8の表面を撮像して画像処理によって搬送量を直接検知するためのダイレクトセンサユニット16が設置されている。なお、ダイレクトセンサユニット16の設置位置は、その検知領域が記録媒体が通過する領域であれば、特に制限は無い。例えば、図2のプラテン17の側に設けて、記録媒体の裏面を検知するようにしてもよい。
【0022】
図6(a)及び(b)は、ダイレクトセンサユニット16の概略構成を説明するための模式図である。ダイレクトセンサユニット16には、発光素子41と、発光素子41から照射され記録媒体8によって反射された光を光学系43を介して受光する撮像素子42が配設されている。撮像素子42は、CCDやCMOSのような、複数の光電変換素子が配列されたラインセンサ又はエリアセンサである。本実施形態の撮像素子42は縦横10μmの1画素、図6(b)のように横11×縦20になるように2次元に配列されているものとする。光学系43と撮像素子42は、光学倍率が1倍となるように構成されており、1つの画素で検出される領域は、記録媒体の縦横10μmの領域に相当する。撮像素子42で撮像された画像データはアナログフロントエンド44にて所定の処理が施された後、装置本体のコントローラへ転送される。
【0023】
ここで取得される画像データとは、撮像素子42による撮像で得られた入力値に基づいた、記録媒体8の部分的な表面状態が特徴づけられるような画像情報である。例えば、記録媒体8の表面形状(例えば紙の繊維パターン)により現れる陰影であってもよいし、予め表面に印刷されているパターンであってもよい。
【0024】
図7は、コントローラの処理部において、2つの異なるタイミングT1とT2においてダイレクトセンサユニット16で得られた画像データから、記録媒体8の移動量及び搬送速度を求める方法を説明する図である。501は、時刻T1においてダイレクトセンサユニット16が搬送中の記録媒体表面を検出して得られた第1画像データである。このような画像データが得られた場合、コントローラの処理部は、画像データ501に対して所定の大きさを有する相関窓領域601を配置させる。
【0025】
図8は、上記画像データ501に対する相関窓領域の配置状態を説明するための模式図である。本実施形態において、相関窓領域は5画素×5画素の領域を有している。相関窓領域内には記録媒体8の表面に存在する特徴的なパターン(ここでは十字パターン)が存在していることがわかる。その後コントローラの処理部は、相関窓領域の画像データを抽出し、マッチングパターン602として記憶する。
【0026】
図7において、502は時刻T1とは異なる時刻T2においてダイレクトセンサユニット16が搬送中の記録媒体表面を検出して得られた第2画像データである。コントローラの処理部は、第2画像データに対しマッチング領域を順次移動させてサーチし、既に記憶されているマッチングパターン602と最も類似する位置を検出する。そして、第1画像データ501におけるマッチングパターンの位置と、第2画像データ502におけるマッチングパターンの位置との距離Lより、時刻T1とT2の間に記録媒体8が移動した移動量(移動距離)を取得する。また、時刻T1とT2の時間差より記録媒体8の移動速度も算出することができる。この際、本実施形態においては、より迅速に距離Lを求めるために、第2画像データ502に対しマッチング領域を順次移動させる領域に制限を加える。この方法については後に詳しく説明する。」
(オ)「【0035】
次に、以上説明した記録装置を用いて、回転角センサ18から得られる搬送情報とダイレクトセンサユニット16から得られる搬送情報の両方を併用しつつ、従来よりも迅速に搬送制御を実行するための方法をいくつかの実施例に従って説明する。
【実施例1】
【0036】
図10は、本実施形態における記録媒体の搬送制御において、CPU101が行う処理を説明するためのフローチャートである。また、図11は、フローチャートに示す各工程における記録媒体の搬送状態を説明するための図である。
【0037】
ホスト装置110からの記録開始コマンドにより記録動作が開始されると、CPU101は、給紙モータ35を駆動して、オートシートフィーダ32から1枚の記録媒体8を給紙する(STEP1)。続くSTEP2で、CPU101はペーパセンサ33が記録媒体8の先端を検知したか否かを判断し、記録媒体8の先端を検知したと判断した場合はSTEP3に進む。一方、STEP2で記録媒体の先端をまだ検知していなと判断した場合、STEP1に戻り給紙動作を継続する。以後、記録媒体の先端が検知されるまで、STEP1とSTEP2を繰り返す。図11の状態Aは、記録媒体8の先端が、ペーパセンサ33の直前に到達した状態を示している。
【0038】
STEP3において、CPU101は、搬送モータ14の駆動を開始し、同時に、回転角センサ18によるコードホイール13の回転量の検出も開始する。これにより、記録媒体8は、回転角センサ18からの情報に基づいてY方向へ搬送される。具体的に説明すると、CPU101は、回転角センサ18がコードホイール13に形成されたスリットを検知するタイミングから、搬送ローラ9の回転量及び回転速度を判断し、制御部は、この実測値を搬送モータ14の駆動にフィードバックしながら搬送制御を行う。
【0039】
続くSTEP4において、CPU101はダイレクトセンサユニット16が記録媒体8を検知したか否かを判断し、検知したと判断した場合はSTEP5へ進み、後述する実搬送量検出シーケンスが実行される。一方、未だ記録媒体8を検知していないと判断した場合にはSTEP3に戻り、ダイレクトセンサユニット16が記録媒体8を検知するまで、STEP3及びSTEP4の工程を繰り返す。図11の状態Bは、記録媒体8の先端がダイレクトセンサユニット16によって検知される領域に達する前の搬送状態、状態Cは、記録媒体8の先端がダイレクトセンサユニット16によって検知され、実搬送量検出シーケンスが実行されている状態を示している。
【0040】
再び、図10のフローチャートを参照する。STEP5の実搬送量検出シーケンスによって、記録媒体の実際の搬送量(例えば130μm)が得られると、CPU101はこの値と、回転角センサを用いて測定され記憶された搬送量(例えば120μm)とを比較し、許容範囲以上のずれがあるか否かを判断する。ずれ量が許容範囲以内であった場合、STEP7へ進む。一方、ずれ量が許容範囲より大きかった場合、STEP10へ進み、上記ずれ量分の補正処理を行う。本例では10umのずれがあるため、10μm相当の補正処理を行う。このときの補正処理は、搬送の駆動停止タイミングを前後させることで搬送量をずらしてもよいし、記録媒体を搬送し直しても良いし、記録媒体はそのままで記録データをY方向にずらしても良い。また、キャリッジ2や記録ヘッドの位置がY方向に精度よく移動させられる構成であれば、これを移動させてもよい。補正処理が完了した後、STEP7へ進む。」
(カ)「【0056】
本実施例における情報取得手段は、第2画像データにおいて、第1画像データで切り出したマッチングパターンがどこに位置するかを推定するための手がかりとなる、搬送機構の駆動量に関する情報を、ロータリエンコーダの出力値から得るものである。しかし、これに限らず別の形態も考えられる。例えば、搬送モータ14にステッピングモータを用いるのであれば、その駆動パルス数から駆動量を推定することができる。駆動パルス数を元に第1画像データを取得してから第2画像データを取得するまでの間の移動量を推定して、これに基づいてサーチ領域を設定する。すなわち、情報取得手段は、駆動機構が有するステッピングモータの駆動パルス数を元に得られた値を前記駆動量に関する情報として取得する。」
(キ)上記(ア)及び(エ)より、【請求項1】の「センサ」は、「物体の表面を撮像して画像データを取得」するものであって、【0022】の「発光素子から照射され記録媒体によって反射された光を光学系を介して受光する撮像素子」に対応する。ここで、同【0022】に「光学系43と撮像素子42は、光学倍率が1倍となるように構成されており」と記載されているから、【0022】の「光学系43を介」するとは、「集光」するといえる。以上のことから、【請求項1】の「センサ」は、「発光素子41から照射され記録媒体8によって反射された光を集光して受光する撮像素子42」といえ、「発光素子41」とともに、設けられていることは明らかである。
(ク)上記(ア)及び(エ)より、【請求項1】の「移動」は、【0020】の「第1の搬送ローラ9及び第2の搬送ローラ10の回転によって記録媒体をY方向に所定量だけステップ搬送する搬送動作」が対応する。

そうすると、上記(ア)乃至(ク)の記載事項から、刊行物1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているものと認められる。
「物体を第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラの回転によって記録媒体をY方向に所定量だけステップ搬送する搬送動作をさせる機構と、
前記機構の駆動量に関する情報を取得する情報取得手段と、
発光素子と、発光素子から照射され記録媒体によって反射された光を集光して受光することにより、物体の表面を撮像して画像データを取得するセンサと、
前記センサによって、移動する物体の表面を異なるタイミングで撮像して取得した、第1画像データ及び第2画像データを処理して、前記物体の移動情報を得る処理部と、
前記処理部で得た前記移動情報に基いて前記機構の駆動を制御する制御部と
を有し、前記処理部は、
(a)前記第1画像データの一部の領域の画像パターンを切り出す処理、
(b)前記第2画像データの中で、前記画像パターンと類似する類似領域をサーチする範囲を、前記情報取得手段で取得される情報に基づいて限定する処理、
(c)前記第2画像データに対し、前記類似領域を前記限定されたサーチ範囲の中でサーチする処理、
(d)前記第1画像データにおける前記画像パターンと、前記第2画像データにおける前記類似領域との位置関係から前記物体の移動情報を得る処理
を実行し、
前記センサは、複数の光電変換素子が2次元に配列されたエリアセンサであり、
前記物体は記録媒体であり、前記記録媒体に対して記録ヘッドを用いて記録を行う記録手段を有し、
画像データとは、記録媒体の表面形状(例えば紙の繊維パターン)により現れる陰影であり、
実搬送量検出シーケンスによって、記録媒体の実際の搬送量が得られると、CPUはこの値と、回転角センサを用いて測定され記憶された搬送量とを比較し、許容範囲以上のずれがあるか否かを判断し、ずれ量が許容範囲より大きかった場合、上記ずれ量分の補正処理を行い、
搬送モータにステッピングモータを用いるのであれば、その駆動パルス数から駆動量を推定する、
装置。」

イ 刊行物2
本願の出願前の平成20年8月14日に頒布された特開2008-185438号公報(以下「刊行物2」という。)には、以下の記載がある。
(ア)「【請求項3】
円筒状表面を有する被測定物を把持して中心軸のまわりに回転させる機構と、前記中心軸に対して平行な平行光を前記円筒状表面の接線方向に照射する光源と、前記中心軸に対して平行に配置されたラインセンサカメラと、前記ラインセンサカメラから取り込まれた画像を処理する画像処理装置と、を有し、前記円筒状表面の、前記平行光が当たらない非照射部を、前記ラインセンサカメラによって撮像することを特徴とする欠陥検出装置。」
(イ)「【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真複写機やプリンタに使用される各種ゴムローラ用軸体等の、円柱または円筒体の表面欠陥を検出するための円筒状表面の欠陥検出方法および欠陥検出装置に関するものである。」
(ウ)「【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、円柱または円筒体の表面の凸状欠陥のみを、高精度でしかも効率的に検出することができる円筒状表面の欠陥検出方法および欠陥検出装置を提供することを目的とするものである。」
(エ)「【0012】
光源1としては、市販のハロゲン光源装置やメラルハライド光源装置にライン型ライトガイドおよびライン集光レンズを取り付ける方法が挙げられる。また、LEDを使ったライン照明装置を使用してもよい。特に、被測定物Wの光が当たる部分W_(a) と光が当たらない暗視野部W_(b) の境界線Weがはっきりするように、回折の少ない短波長照明を用いるのが好ましい。短波長照明としては例えば、光源に青色フィルターを取り付けたり、青色LEDや紫外線光源を用いる方法が挙げられる。」

ウ 刊行物3
本願の出願前の平成17年6月9日に頒布された特開2005-147817号公報(以下「刊行物3」という。)には、以下の記載がある。
(ア)「【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象となる表面に平行光を照射して、その反射光により表面の微小欠陥の検査を行わせるための表面検査用面光源装置において、
それぞれの光軸が円弧中心点に一致するように、円弧状に配列された複数個の発光ダイオードを奥行き方向へ配列した前記発光ダイオード群による光源と、この光源に前記円弧中心点の前方で対面し、かつこの円弧中心点を焦点とするフレネルレンズとを備え、
このフレネルレンズが、円弧状配列の複数個の前記発光ダイオードのそれぞれの前記光軸を含む光軸面に沿って前記焦点を通過する各前記発光ダイオードの照射光を前記光軸面に沿って平行に出射させることを特徴とする表面検査用面光源装置。
【請求項2】
焦点位置に、奥行き方向に沿ってスリットが形成されていることを特徴とする請求項1記載の表面検査用面光源装置。
【請求項3】
発光ダイオード群及び焦点位置のいずれか一方に、発光ダイオードの出射光の指向角を広くする拡散板が配置されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の表面検査用面光源装置。」
(イ)「【技術分野】
【0001】
本発明は、検査対象となる表面に平行光を照射して、その反射光により表面の微小欠陥の検査を行わせるための表面検査用面光源装置に関するものである。」
(ウ)「【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述の直管形蛍光灯の前方に、スリット及びフレネルレンズを配置した面光源の場合、横幅方向の拡散を抑制されて、反射角を変化させるブツ等の微小欠陥からの正反射光の入射が高感度に低減して検知精度を向上させ得るが、横幅方向の平行光への変換範囲は直管形蛍光灯の形状により制限される。また、蛍光灯を前提にする以上、輝度の安定度或は保守性の点で発光ダイオード群の光源には及ばない。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、発光ダイオードを用いて広い範囲に高精度の平行光を照射し得る表面検査用面光源装置を提供することを目的とする。」
(エ)「【0015】
したがって、円弧配列方向の拡散が抑制された正反射光の撮像画像を処理することにより、塗面のブツ或は微小な傷等がその反射光で高感度に検知され、円弧配列の発光ダイオード11aの光軸面に沿った横幅方向の読出し走査により広い範囲を高精度に効率良く検査できる。しかも波長の短い青色光により一層敏感な振幅変化で検知される。」

エ 刊行物4
本願の出願前の平成15年6月13日に頒布された特開2003-166948号公報(以下「刊行物4」という。)には、以下の記載がある。
(ア)「【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板表面にレーザ光線を照射し、該レーザ光線による散乱反射光を検出して異物を検出する表面検査装置に於いて、光源部が複数の発光源を有し、該それぞれの発光源からのレーザ光線を基板表面に照射位置がずれる様に照射する照射光学系を具備することを特徴とする表面検査装置。
【請求項2】 前記発光源から結像レンズに入射する光軸上に、少なくとも1つの光軸を傾斜させる光軸傾斜手段を設けた請求項1の表面検査装置。
【請求項3】 前記照射光学系が1つの結像レンズを有すると共に各発光源に対応して設けられ、該発光源からのレーザ光線を前記結像レンズに入射させる光学部材を有し、前記発光源から結像レンズに入射する光軸の少なくとも1つが前記結像レンズの光軸に対して傾斜する請求項1の表面検査装置。
【請求項4】 前記発光源がマトリックス状に配設された請求項1?請求項3のいずれかの表面検査装置。
【請求項5】 照射位置は走査方向に対して交差する方向にずれている請求項1の表面検査装置。」
(イ)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウェーハ等の基板の表面の微細な異物、或は結晶欠陥等の微細な傷を検査する表面検査装置に関するものである。」
(ウ)「【0007】
【発明が解決しようとする課題】製品に品質管理の為、基板5の表面検査は必要であるが、該基板5の表面検査工程が製造工程に組込まれた場合、表面検査に要される検査時間はスループットに影響する。
【0008】上記した従来例に於いて、レーザ光線の照射光強度を増大させると照射光強度分布のピーク値も増大する。検査精度の増大を要求されない場合は、必要な照射光強度を変えないとすると1回での移動量、即ち走査ピッチpが大きくなり、前記基板5全面を走査するに必要な回転数が少なくなるので、表面検査時間が短縮する。
【0009】然し乍ら、レーザダイオードを発光源とした場合、レーザダイオードは容易、安全、長寿命等種々の利点を有する一方、ガスレーザ等に比べて発光光量が少ないという問題があり、照射光強度を増大させることには限度があった。又、照射するレーザ光線は波長が短い方が検出精度が向上するので、波長の短い青色レーザ光線を発するレーザダイオードの使用が望まれている。ところが青色レーザダイオードは赤色レーザダイオード等に比べ更に発光光量が少なく、表面検査装置で必要とされる充分な光量が得られないという問題を持っている。又、検査時間の短縮の為、基板表面上での照射範囲が広い方が望ましいが、照射範囲を広げると照射光線の強度が減少する為検出感度、検出精度共に低下するという問題があった。
【0010】本発明は斯かる実情に鑑み、表面検査装置に於いて充分な照射光強度、検査精度を維持し、更にスループットの向上を図るものである。」

オ 刊行物5
本願の出願前の平成6年8月16日に頒布された特開平6-227703号公報(以下「刊行物5」という。)には、以下の記載がある。
(ア)「【特許請求の範囲】
【請求項1】シートの搬送手段と、該搬送手段のシート搬送量を測定する測定手段と、この搬送手段によって送られるシートの先端及び後端を検知する検知手段と、標準サイズ毎のシート長に関するデータを記憶した記憶手段とを具備し、この記憶手段に記憶されたデータに基づいて上記搬送手段によるシートの搬送量を制御するシート送り装置において、
任意サイズのシートが搬送される通常搬送モードと、所定サイズのシートを搬送する実測搬送モードとを随時に切り換える切換え手段と、
上記実測搬送モードの設定時に、上記所定サイズのシートを前記搬送手段によって搬送させ、前記検知手段によってシートが検知される間に上記測定手段によって測定される結果から上記搬送手段の基準当たりの搬送量を算出する手段と、
上記基準当たりの搬送量を記憶する不揮発性記憶手段と、
上記通常搬送モードにおいて任意サイズのシートを搬送する際に、上記不揮発性記憶手段に記憶された上記基準当たりの搬送量及び上記記憶手段に記憶されたデータに基づいて、搬送されるシートのサイズを検知し、又は上記搬送手段によるシート搬送量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするシート送り装置。
【請求項2】シートの搬送手段と、該搬送手段のシート搬送量を測定する測定手段と、この搬送手段によって送られるシートの先端及び後端を検知する検知手段と、標準サイズ毎のシート長に関するデータを記憶した記憶手段とを具備し、この記憶手段に記憶されたデータに基づいて上記搬送手段によるシートの搬送量を制御するシート送り装置において、
任意サイズのシートが搬送される通常搬送モードと、所定サイズのシートを搬送する実測搬送モードとを随時に切り換える切換え手段と、
上記実測搬送モードの設定時に、上記所定サイズのシートを前記搬送手段によって搬送させ、前記検知手段によってシートが検知される間に上記測定手段によって測定される結果から上記搬送手段の基準当たりの搬送量を算出する手段と、
この算出手段によって算出された基準当たりの搬送量によって、標準サイズ毎のシート長に関するデータを更新させ、
該更新データに基づいて、通常搬送モードにおいて搬送されるシートのサイズを検出し、又は上記搬送手段によるシート搬送量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするシート送り装置。
【請求項3】シートの搬送手段と、該搬送手段のシート搬送量を測定する測定手段と、この搬送手段によって送られるシートの先端及び後端を検知する検知手段と、標準サイズ毎のシート長に関するデータを記憶した記憶手段とを具備し、この記憶手段に記憶されたデータに基づいて上記搬送手段によるシートの搬送量を制御するシート送り装置において、
任意サイズのシートが搬送される通常搬送モードと、所定サイズのシートを搬送する実測搬送モードとを随時に切り換える切換え手段と、
上記実測搬送モードの設定時に、上記所定サイズのシートを前記搬送手段によって搬送させ、前記検知手段によってシートが検知される間に上記測定手段によって測定される結果から上記搬送手段の基準当たりの搬送量を算出する手段と、
この算出手段によって算出された基準当たりの搬送量に基づいて、通常搬送モードにおいて搬送されるシートのサイズを検出し、又は上記搬送手段によるシート搬送量を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とするシート送り装置。」
(イ)「【0001】
【産業上の利用分野】この発明はシート送り装置に関し、特にシートサイズの検知機能を備えたものに係る。」
(ウ)「【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記従来のシート送り装置の抱えた問題点に着目して成されたもので、シートサイズの検出が常に正確になされ、シートの送り動作が常に正確に実行されるようなシート送り装置を提供することを目的としたものである。」

カ 刊行物6
本願の出願前の平成18年6月22日に頒布された特開2006-159895号公報(以下「刊行物6」という。)には、以下の記載がある。
(ア)「【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の分解能を有し、搬送ベルトの送り量を間接的に検出する第1の検出手段と、該第1の検出手段の出力に基づき前記搬送ベルトの駆動を制御する制御手段とを有する駆動制御装置であって、
前記第1の分解能よりも低い第2の分解能をすると共に、前記搬送ベルトの送り量を直接的に検出する第2の検出手段を設け、
前記制御手段は、前記第2の分解能を有する第2の検出手段では前記搬送ベルトの停止位置の決定ができないと判断したとき、検出手段を前記第2の検出手段から第1の検出手段に切り換え、第1の検出手段の出力に基づき前記搬送ベルトの駆動を制御する構成としたことを特徴とする搬送ベルトの駆動制御装置。
【請求項2】
前記第1の検出手段を、
前記搬送ベルトを駆動させる回転軸に取り付けられた円盤に一定間隔で形成されたロータリースケールと、
該ロータリースケールを検出する毎に出力信号を生成する間接エンコーダと、
該間接エンコーダの出力をカウントする間接カウンタと、
により構成したことを特徴とする請求項1記載の搬送ベルトの駆動制御装置。
【請求項3】
前記第2の検出手段を、
前記搬送ベルトの周方向に一定間隔で形成されたベルトスケールと、
該ベルトスケールを検出する毎に出力信号を生成する直接エンコーダと、
該直接エンコーダの出力をカウントする直接カウンタと、
により構成したことを特徴とする請求項1または2記載の搬送ベルトの駆動制御装置。
【請求項4】
前記制御手段は、
指定された前記搬送ベルトの停止位置に基づき、前記搬送ベルトの移動距離を前記間接エンコーダのカウント数として示した停止指定カウント数を演算する手段と、
前記直接カウンタがカウントアップする毎に、前記直接カウンタの1カウント分に相等する前記間接カウンタのカウント数を、前記停止指定カウント数から減算する手段と、
減算後の停止指定カウント数が前記直接カウンタの1カウント分に相等する前記間接カウンタのカウント数以下となり、かつ前記間接カウンタが前記減算後の停止指定カウント数分のカウントを行ったときに前記搬送ベルトを停止させる手段と
を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の搬送ベルトの駆動制御装置。
【請求項5】
前記制御手段は、
前記直接カウンタがカウントアップする毎に、前記間接カウンタのカウント数をリセットする手段とを備えたことを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の搬送ベルトの駆動制御装置。
【請求項6】
前記搬送ベルトを停止させる手段は、
前記間接カウンタがカウントアップする毎に、前記減算後の停止指定カウント数をデクリメントし、該減算後の停止指定カウント数がゼロとなったときに前記搬送ベルトを停止させることを特徴とする請求項4または5記載の搬送ベルトの駆動制御装置。
【請求項7】
前記制御手段は、
前記搬送ベルトの送り量制御開始後、前記直接カウンタのカウント数が変化するまで、前記間接カウンタのカウント分を前記停止位置指定カウント数から減算することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の搬送ベルトの駆動制御装置。
【請求項8】
画像記録手段により被搬送体に対して画像形成処理を行う画像形成装置において、
前記被搬送体を、前記請求項1乃至7のいずれか1項に記載の搬送ベルトの駆動制御装置を用いて搬送することを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
第1の分解能を有した第1の検出手段により搬送ベルトの送り量を間接的に検出し、
前記第1の分解能よりも低い第2の分解能をする第2の検出手段により前記搬送ベルトの送り量を直接的に検出し、
前記第2の分解能を有する第2の検出手段では前記搬送ベルトの停止位置の決定ができないと判断したとき、検出手段を前記第2の検出手段から第1の検出手段に切り換え、第2の検出手段の出力に基づき前記搬送ベルトの駆動を制御することを特徴とする搬送ベルトの駆動制御方法。
【請求項10】
前記第1の検出手段を、前記搬送ベルトを駆動させる回転軸に取り付けられた円盤に一定間隔で形成されたロータリースケールと、該ロータリースケールを検出する毎に出力信号を生成する間接エンコーダと、該間接エンコーダの出力をカウントする間接カウンタとにより構成し、
前記第2の検出手段を、前記搬送ベルトの周方向に一定間隔で形成されたベルトスケールと、該ベルトスケールを検出する毎に出力信号を生成する直接エンコーダと、該直接エンコーダの出力をカウントする直接カウンタとにより構成し、
かつ、前記検出手段を前記第1の検出手段から第2の検出手段に切り換える際、
指定された前記搬送ベルトの停止位置に基づき、前記搬送ベルトの移動距離を前記間接エンコーダのカウント数として示した停止指定カウント数を演算し、
前記直接カウンタがカウントアップする毎に、前記直接カウンタの1カウント分に相等する前記間接カウンタのカウント数を、前記停止指定カウント数から減算し、
減算後の停止指定カウント数が前記直接カウンタの1カウント分に相等する前記間接カウンタのカウント数以下となった後、前記間接カウンタが前記減算後の停止指定カウント数分のカウントを行ったときに前記搬送ベルトを停止させることを特徴とする請求項9記載の搬送ベルトの駆動制御方法。」
(イ)「【技術分野】
【0001】
本発明は搬送ベルトの駆動制御装置及び画像形成装置及び搬送ベルトの駆動制御方法に係り、特にインクジェット記録方式の画像形成装置における記録紙の搬送ベルトの移動を制御する搬送ベルトの駆動制御装置及び画像形成装置及び搬送ベルトの駆動制御方法に関するものである。」
(ウ)「【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、間接エンコーダセンサ225によってコードホイール233に生成されているロータリースケール226をカウントすることによって行われる搬送ベルト222の送り及び停止制御は、そのコードホイール233の中心と回転軸にズレが生じている場合などは、同数のカウントを行った場合でもベルト送り量に違いが生じてしまう。
【0008】
説明の便宜上、図2に極端な例を示す。同図に示すようにコードホイール233の真の回転中心X2と、実際に取り付けられた回転中心X1にズレが生じている場合は、同じ1000パルスをカウントしたとしてもベルト送り量に違いが生じてしまうのは明らかである。また、取り付け誤差のみならず、コードホイール233が環境条件によって膨張したり、搬送ベルト222が理想的な一定厚さで成型されていない場合なども、同数のカウントを間接エンコーダセンサ225により読み取ったとしても、搬送ベルト222の送り量を一定移動量に制御することは困難となる。
【0009】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、被搬送体を搬送する搬送ベルトの駆動制御を高精度に行うことを目的とする。」
(エ)「【0045】
搬送ベルト22の移動距離と間接エンコーダセンサ25が検出するパルス数は、ロータリースケール26の間隔により予め定められるものであ。例えば、本実施形態においては、搬送ベルト22が10.0mm移動するとき、間接エンコーダセンサ25は200パルスを出力する構成とされており、このデータは予めRAM3等の記憶手段に格納されている。
【0046】
いま、図8に示す例で、スタート位置から停止位置までの距離が12.5mmであったとすると、CPU1(図4参照)は、このスタート位置から停止位置までの距離を間接エンコーダセンサ25の出力するパルス数に換算する(以下、このように換算演算されたパルス数を停止指定カウント数Pという)。前記のように本実施形態では、搬送ベルト22が10.0mm移動するとき間接エンコーダセンサ25は200パルス出力するため、スタート位置から停止位置までの距離を間接エンコーダセンサ25の出力するパルス数に換算すると250パルスとなる。」

(3)対比
そこで、本願補正発明と引用発明とを対比すると、
ア 後者の「物体(記録媒体)」、及び「(第1の及び第2の)搬送ローラ」は、前者の「シート」、及び「搬送ローラ」に相当し、後者の「搬送動作をさせる機構」は、「物体を第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラの回転によって記録媒体をY方向に所定量だけステップ搬送する」ものであって、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラとの間は、「搬送路」といえ、Y方向にステップ搬送することは、「一方向へ搬送する」といえるから、後者の「物体を第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラの回転によって記録媒体をY方向に所定量だけステップ搬送する搬送動作をさせる機構」は、前者の「シートを搬送路に沿って一方向へ搬送させる搬送部」に相当する。
イ 後者の「発光素子」は、「光」を「記録媒体」に「照射」するものであるから、前者の「シートに光を照射する発光部」に相当する。
ウ 後者の「センサ」は、「発光素子から照射され記録媒体によって反射された光を集光して受光する」もので、「移動する物体(記録媒体)の表面を異なるタイミングで撮像」するものであるから、前者の「前記搬送部に搬送されている前記シートの表面で反射した前記光を集光することで前記シートの表面を複数回撮影する撮影部」に相当する。
エ 後者の「処理部」は、「前記センサによって、移動する物体の表面を異なるタイミングで撮像して取得した、第1画像データ及び第2画像データを処理して、前記物体の移動情報を得る」もので、「画像データ」は、「記録媒体の表面形状(例えば紙の繊維パターン)により現れる陰影」であって、「物体の移動情報」は、「第1画像データ及び第2画像データを処理して」得るものであるから実際に搬送された距離といえるから、後者の「処理部」は、前者の「前記撮影部の撮影により取得された複数の撮像データから、前記シート固有の所定の表面状態を参照して、前記シートが実際に搬送された距離を示す実搬送距離を算出する搬送距離演算部」に相当する。
オ 後者の「制御部」は、「前記処理部で得た前記移動情報に基いて前記機構の駆動を制御する」ものであるから、前者の「前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離を参照しながら、前記シートを前記搬送路の所定位置に搬送させる搬送制御部」に相当する。
カ 後者の「装置」は、「搬送モータにステッピングモータを用いるのであれば、その駆動パルス数から駆動量を推定する」もので、「パルス数」と「搬送距離」と間に「対応関係」をとり、「駆動量を推定する」際に、前記「対応関係」を用いるのであって、少なくとも一時的には「対応関係」を記憶していることは明らかであるから、後者の「装置」は、「パルス数と搬送距離の対応関係を記憶」するといえる。
キ 後者の「回転角センサを用いて測定され記憶された搬送量」、及び「記録媒体の実際の搬送量」は、それぞれ、前者の「シートの搬送距離である想定搬送距離」、及び「実搬送距離」に相当するから、後者の「記録媒体の実際の搬送量が得られると、CPUはこの値と、回転角センサを用いて測定され記憶された搬送量とを比較し、許容範囲以上のずれがあるか否かを判断し、ずれ量が許容範囲より大きかった場合、上記ずれ量分の補正処理」は、前者の「当該対応関係と前記パルス数とから想定される前記シートの搬送距離である想定搬送距離と、前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離と、を比較し、前記想定搬送距離と前記実搬送距離との差が所定の距離閾値以上となっている場合には、前記対応関係を、その時点における前記パルス数と前記実搬送距離との対応関係に置き換える補正処理」に相当する。

したがって、両者は、
「シートを搬送路に沿って一方向へ搬送させる搬送部と、
前記シートに光を照射する発光部と、
前記搬送部に搬送されている前記シートの表面で反射した前記光を集光することで前記シートの表面を複数回撮影する撮影部と、
前記撮影部の撮影により取得された複数の撮像データから、前記シート固有の所定の表面状態を参照して、前記シートが実際に搬送された距離を示す実搬送距離を算出する搬送距離演算部と、
前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離を参照しながら、前記シートを前記搬送路の所定位置に搬送させる搬送制御部と、
を備え、
前記搬送制御部は、
パルス数と搬送距離の対応関係を記憶し、当該対応関係と前記パルス数とから想定される前記シートの搬送距離である想定搬送距離と、前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離と、を比較し、前記想定搬送距離と前記実搬送距離との差が所定の距離閾値以上となっている場合には、前記対応関係を、その時点における前記パルス数と前記実搬送距離との対応関係に置き換える補正処理を行う、
シート搬送装置。」
の点で一致し、以下の点で相違する。

[相違点1]
本願補正発明は、「青色」光を照射する発光部を備えるものであるのに対し、引用発明は、そのようなものを備えていない点。

[相違点2]
本願補正発明の搬送部は、「搬送制御部から入力するパルス信号のパルス数に応じた距離だけシートを搬送させる」搬送ローラを備えるものであるのに対し、引用発明は、そのようなものを備えていない点。


(4)判断
上記相違点について以下検討する。
ア [相違点1]について
発光素子の技術分野において、高解像度の撮像データを得るために青色LEDを採用することは、本願の出願前において、周知の技術事項(例えば、上記「(2) イ 刊行物2」、「(2) ウ 刊行物3」、及び「(2) エ 刊行物4」参照。以下「周知の技術事項」という。)である。
そうすると、上記周知の技術事項は、上記相違点1に係る本願補正発明の「青色」光を照射する発光部を備える。
ここで、LEDは、撮像装置の光源として一般的なものであるから、引用発明と、上記周知の技術事項とは、被照射物に対して、青色光を照射して撮像データを得るという作用の点で共通するものである。
そうすると、引用発明に、上記周知の技術事項を適用することは、当業者が容易になし得るものである。
したがって、引用発明に、上記周知の技術事項を適用し、上記相違点1に係る本願補正発明の発明特定事項とすることは、当業者が容易に想到し得るものである。

イ [相違点2]について
引用発明は、「物体を第1の搬送ローラ及び第2の搬送ローラの回転によって記録媒体をY方向に所定量だけステップ搬送する搬送動作をさせる機構」を備え、「搬送モータにステッピングモータを用いるのであれば、その駆動パルス数から駆動量を推定する」ものであるから、駆動パルス数と駆動量、すなわち、記録媒体の搬送量とが対応関係を有していることは明らかである。そして、記録媒体を所望の搬送量搬送する際には、その搬送量に応じた駆動パルス数をステッピングモータに入力することにより、記録媒体を搬送することとなる。
してみると、上記相違点2に係る本願補正発明の発明特定事項は、引用発明に内在するものであって、実質的な相違点とは言えない。

そして、本願補正発明の発明特定事項によって奏される効果も、引用発明、及び上記周知の技術事項から、当業者が予測しうる範囲内のものである。

よって、本願補正発明は、引用発明、及び上記周知の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際、独立して特許を受けることが出来ない。

(5)むすび
以上のとおりであって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。


第3 本願発明について
1 本願発明
本件補正は上記第2のとおり却下されたので、本願の請求項1に係る発明は、平成28年12月15日付けの特許請求の範囲の請求項1に記載された事項によって特定される次のとおりのものである。
「シートを搬送路に沿って一方向へ搬送させる搬送部と、
前記シートに青色光を照射する発光部と、
前記搬送部に搬送されている前記シートの表面で反射した前記青色光を集光することで前記シートの表面を複数回撮影する撮影部と、
前記撮影部の撮影により取得された複数の撮像データから、前記シート固有の所定の表面状態を参照して、前記シートが実際に搬送された距離を示す実搬送距離を算出する搬送距離演算部と、
前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離を参照しながら、前記シートを前記搬送路の所定位置に搬送させる搬送制御部と、
を備えることを特徴とするシート搬送装置。」(以下「本願発明」という。)

2 引用刊行物
平成29年5月22日付けの拒絶査定に引用された刊行物、及び、その記載内容は上記「第2 3 (2)引用刊行物」に記載したとおりである。

3 対比・判断
本願発明は、上記「第2 3 (1)本願補正発明」で検討した本願補正発明の「前記搬送部は、前記搬送制御部から入力するパルス信号のパルス数に応じた距離だけ前記シートを搬送させる搬送ローラを備え、前記搬送制御部は、パルス数と搬送距離の対応関係を記憶し、当該対応関係と前記パルス数とから想定される前記シートの搬送距離である想定搬送距離と、前記搬送距離演算部が算出した前記実搬送距離と、を比較し、前記想定搬送距離と前記実搬送距離との差が所定の距離閾値以上となっている場合には、前記対応関係を、その時点における前記パルス数と前記実搬送距離との対応関係に置き換える補正処理を行う」との限定を省いたものである。
そうすると、本願発明と引用発明とを対比した場合の相違点は、実質的に、上記「第2 3 (3)対比」で挙げた相違点1となるから、上記「第2 3 (4)判断」における検討内容を踏まえれば、本願発明は、引用発明、及び上記周知の技術事項に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

4 むすび
以上のとおりであるから、本願発明は、引用発明、及び上記周知の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。


よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2018-04-18 
結審通知日 2018-04-24 
審決日 2018-05-08 
出願番号 特願2013-68311(P2013-68311)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (B65H)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 笹木 俊男  
特許庁審判長 黒瀬 雅一
特許庁審判官 森次 顕
藤本 義仁
発明の名称 シート搬送装置、印刷機、シート搬送方法及びプログラム  
代理人 森 隆一郎  
代理人 松沼 泰史  
代理人 棚井 澄雄  
代理人 伊藤 英輔  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ