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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する H01M 審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する H01M 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する H01M 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する H01M 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する H01M |
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管理番号 | 1342235 |
審判番号 | 訂正2018-390050 |
総通号数 | 225 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2018-09-28 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2018-03-09 |
確定日 | 2018-06-21 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第5746399号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第5746399号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔4-7〕について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件訂正審判に係る特許第5746399号は、平成26年 5月26日(優先権主張 平成25年 8月22日)を出願日とする特願2014-108126号の請求項1?7に係る発明について、平成27年 5月15日に特許権の設定登録がされ、平成30年 3月 9日付けで本件訂正審判の請求がされ、同年 3月28日付けで手続補正指令がされ、同年 4月25日付けで手続補正書が提出されたものである。 第2 請求の趣旨及び訂正事項 1 請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は「特許第5746399号の特許請求の範囲を、本訂正請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項4?7について訂正することを認めるとの審決を求める。」というものである(当審注:「本訂正請求書に添付」とあるのは、「本件審判請求書に添付」の誤記であると認める。)。 2 訂正事項 本件訂正審判の請求に係る訂正(以下「本件訂正」という。)の内容は、以下の訂正事項1、2のとおりである。 (1) 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項4を削除する。 (2) 訂正事項2 ア 特許請求の範囲の請求項5に 「請求項1乃至4のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池。」と記載されているのを、 「請求項1乃至3のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池。」に訂正する。 イ 請求項5の記載を直接的又は間接的に引用する請求項6及び7も同様に訂正する。 第3 当審の判断 1 一群の請求項について 本件訂正前の請求項4?7について、請求項5?7は、請求項4を引用しているから、本件訂正は、一群の請求項に対して請求されたものであり、特許法第126条第3項の規定に適合する。 2 訂正要件の検討 (1) 訂正事項1について ア 訂正事項1は、訂正前の請求項4の記載を削除するものであって、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定される特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 イ 訂正事項1は、訂正前の請求項4の記載を削除するものであるから、新規事項の追加に該当しないことは明らかであり、また、特許請求の範囲の拡張・変更に該当しないことも明らかである。したがって、訂正事項1は、特許法第126条第5項及び同第6項の規定に適合するものである。 ウ 訂正事項1は、訂正前の請求項4の記載を削除するものであるから、訂正後の特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものでないとする理由は見いだせない。したがって、訂正事項1は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。 (2) 訂正事項2について ア 訂正事項2は、訂正前の請求項5が「請求項1乃至4のいずれか」を引用するものであったものを、請求項4との引用関係を解消して、「請求項1乃至3のいずれか」を引用するものとするものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定される特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 イ 訂正事項2は、請求項4との引用関係を解消するものであるから、新規事項の追加に該当しないことは明らかであり、また、特許請求の範囲の拡張・変更に該当しないことも明らかである。したがって、訂正事項2は、特許法第126条第5項及び同第6項の規定に適合するものである。 ウ 訂正事項2は、請求項4との引用関係を解消するものであるから、訂正後の特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものでないとする理由は見いだせない。したがって、訂正事項2は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。 第4 むすび 以上のとおりであるから、本件訂正審判の請求に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とするものであって、かつ、同第5項?第7項の規定に適合する。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 燃料極と、 空気極と、 前記燃料極と前記空気極の間に配置される固体電解質層と、 前記固体電解質層と前記空気極の間に配置され、セリア系材料を主成分として含むバリア層と、 を備え、 前記バリア層の気孔率は、10%未満であり、 前記バリア層は、前記バリア層を構成する複数のバリア層粒子の粒界に形成された複数の閉空間を有する、 固体酸化物型燃料電池。 【請求項2】 前記複数の閉空間の平均円相当径は、10nm以上100nm以下である、 請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池。 【請求項3】 前記閉空間には、前記空気極及び前記固体電解質層それぞれの構成成分を含む複合酸化物が配置されている、 請求項1又は2に記載の固体酸化物型燃料電池。 【請求項4】 (削除) 【請求項5】 前記燃料極と前記固体電解質層と前記バリア層は、共焼成されており、 前記バリア層は、前記空気極側に突出する複数の凸部を有し、 前記複数の凸部それぞれは、前記バリア層を構成するバリア層粒子によって形成され、 前記バリア層粒子の平均円相当径は、0.5μm以上3μm以下であり、 前記バリア層と前記空気極の界面を断面視した場合に、前記複数の凸部の平均幅に対する平均高さの比は、0.05以上0.4以下である、 請求項1乃至3のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池。 【請求項6】 前記複数の凸部それぞれの頂部における曲率半径は、3.5μm以下である、 請求項5に記載の固体酸化物型燃料電池。 【請求項7】 前記複数の凸部間の最深部における曲率半径は、2μm以下である、 請求項5又は6に記載の固体酸化物型燃料電池。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2018-05-25 |
結審通知日 | 2018-05-29 |
審決日 | 2018-06-11 |
出願番号 | 特願2014-108126(P2014-108126) |
審決分類 |
P
1
41・
841-
Y
(H01M)
P 1 41・ 854- Y (H01M) P 1 41・ 851- Y (H01M) P 1 41・ 856- Y (H01M) P 1 41・ 855- Y (H01M) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 佐藤 知絵 |
特許庁審判長 |
板谷 一弘 |
特許庁審判官 |
土屋 知久 ▲辻▼ 弘輔 |
登録日 | 2015-05-15 |
登録番号 | 特許第5746399号(P5746399) |
発明の名称 | 固体酸化物型燃料電池 |
代理人 | 新樹グローバル・アイピー特許業務法人 |
代理人 | 新樹グローバル・アイピー特許業務法人 |