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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  E06B
審判 全部申し立て ただし書き1号特許請求の範囲の減縮  E06B
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  E06B
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  E06B
審判 全部申し立て ただし書き3号明りょうでない記載の釈明  E06B
管理番号 1342970
異議申立番号 異議2017-701120  
総通号数 225 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2018-09-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2017-11-29 
確定日 2018-06-25 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6140434号発明「サッシ」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6140434号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-3〕について訂正することを認める。 特許第6140434号の請求項1、3に係る特許を維持する。 特許第6140434号の請求項2に係る特許についての特許異議の申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6140434号の請求項1?3に係る特許についての出願は、平成24年11月30日に特許出願され、平成29年5月12日付けでその特許権の設定登録がされ、その後、平成29年11月29日に特許異議申立人堀部直行(以下「申立人」という。)より、請求項1?3に対して特許異議の申立てがされ、平成30年2月5日付けで取消理由(発送日同年2月8日)が通知され、その指定期間内である同年4月4日に意見書の提出及び訂正請求がなされ、同年5月17日に申立人から意見書が提出されたものである。

第2 訂正請求について
1 訂正の内容
本件訂正請求による訂正の内容は以下の(1)?(4)のとおりである。(下線は訂正箇所を示す。)
(1)訂正事項1
請求項1に、
「前記凹み部の壁面に当接させて」とあるのを、
「前記凹み部を形成する見付け面に当接させて」に訂正する。

(2)訂正事項2
請求項1に、
「隠蔽された構造である、サッシ。」とあるのを、
「隠蔽された構造であり、
前記障子は開閉可能に構成されるものであり、前記障子を開閉するための開閉操作機構、前記障子が開いた状態を維持するためのフリクションロック機構、前記障子が閉じた状態を維持するための閉ロック機構、といった開閉関連機構を構成するための樹脂部品の一部、又は、全部が、
さらに、防火部材が、
前記枠体の厚み方向の範囲内に収められる構成とし、
前記防火部材が、前記枠体に収納した前記開閉操作機構の駆動伝達機構よりも室外側に設けられた、サッシ。」に訂正する。

(3)訂正事項3
請求項2を削除する。

(4)訂正事項4
請求項3に、
「前記枠体と、前記框の間には、火災時に加熱されて発泡して膨張し、前記枠体と前記框との間の隙間を埋める耐火材が設けられる」とあるのを、
「防火部材は、前記枠体と、前記框の間に、火災時に加熱されて発泡して膨張し、前記枠体と前記框との間の隙間を埋める耐火材である」に訂正する。

2 訂正の適否
(1)訂正事項1について
ア 訂正の目的の適否について
訂正事項1は、凹み部の「壁面」について、凹み部を形成する「見付け面」として限定したものといえるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
イ 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するか否かについて
上記アで説示したように、訂正事項1は凹み部の「壁面」の態様について限定したものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
ウ 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるか否かについて
訂正事項1に関して、願書に添付した明細書には「【0020】図3は、図1のB-B線断面図であり、・・・この図3に示すごとく、建物開口部の室外側の周囲には、凹み部301,302が設けられ、凹み部301,302に、縦枠および横枠により組まれた枠体の室内側見付け面部の室内側の面(縦枠32における取付片332、縦枠33における取付片333)を、凹み部の壁面303,304に当接させて設置することにより・・・」と記載され、「凹み部の壁面303,304」は図3から、「見付け面」であることは明らかであるから、訂正事項1は願書に添付した明細書又は図面に記載されているものと認められる。

(2)訂正事項2について
ア 訂正の目的の適否について
訂正事項2は、訂正前の請求項2に記載されていた事項及び「防火部材が、前記枠体に収納した前記開閉操作機構の駆動伝達機構よりも室外側に設けられた」事項を付加し、「サッシ」の構成を限定したものといえるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
イ 実質上特許請求の範囲の範囲を拡張し、又は変更するか否かについて
上記アで説示したように、訂正事項2はサッシについて限定したものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
ウ 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるか否かについて
訂正事項2に関して、訂正前の請求項2の記載、願書に添付した明細書の「【0021】図4には下枠34の部位の拡大断面が示されている。下枠34は、・・・室外側枠部34aと、室外側枠部34aよりも室内側に形成される室内側枠部34bと、室外側枠部34aと室内側枠部34bの間に形成される中間部枠部34cなどを有して構成される。【0022】室外側枠部34aには、・・・シート状の耐火材54dが取付けられている。【0023】中間部枠部34cには、・・・それぞれ帯型としたシート状の耐火材54e,54fが取付けられている。【0024】室内側枠部34bの上部において・・・樹脂製アングル74が取付けられている。この下方、つまり、内側に隠されるように、開閉操作機構60の駆動伝達機構61が収容されている。」との記載及び図4から、訂正事項2は願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載されているものと認められる。

(3)訂正事項3について
訂正事項3は、請求項2を削除するものであり、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、また、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(4)訂正事項4について
訂正事項4は、上記訂正事項2の訂正に伴って、「防火部材」と「耐火材」の関係を明らかにし整合するものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
また、訂正事項4は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であって、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもないことは明らかである。

(5)一群の請求項について
訂正前の請求項1?3は、請求項2、3が、訂正の請求の対象である請求項1の記載を引用する関係にあるから、訂正前の請求項1?3は、訂正前において一群の請求項に該当するものである。したがって、訂正の請求は、一群の請求項ごとにされたものである。

3 小括
したがって、上記訂正請求による訂正事項1?4は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号、第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第9項で準用する同法第126条第5項、第6項までの規定に適合するので、訂正後の請求項〔1?3〕について訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについて
1 訂正後の請求項1、3に係る発明
上記訂正請求により訂正された請求項1、3に係る発明(以下「本件発明1」等という。)は、以下のとおりのものである。(下線は訂正箇所を示す。)

本件発明1
「【請求項1】
建物開口部の室外側の周囲に凹み部を設け、
前記凹み部に、縦枠および横枠により組まれた枠体の室内側見付け面部の室内側の面を、
前記凹み部を形成する見付け面に当接させて設置することにより、
前記枠体が建物開口部の室内側から見て室内側開口部構成部材により隠蔽された構造とし、
前記枠体に開閉可能に配置される障子の枠を構成する框と、前記枠体が金属製であり、
前記框が建物開口部の室内側から見て室内側開口部構成部材により隠蔽された構造であり、
前記障子は開閉可能に構成されるものであり、前記障子を開閉するための開閉操作機構、前記障子が開いた状態を維持するためのフリクションロック機構、前記障子が閉じた状態を維持するための閉ロック機構、といった開閉関連機構を構成するための樹脂部品の一部、又は、全部が、
さらに、防火部材が、
前記枠体の厚み方向の範囲内に収められる構成とし、
前記防火部材が、前記枠体に収納した前記開閉操作機構の駆動伝達機構よりも室外側に設けられた、サッシ。」

本件発明3
「【請求項3】
防火部材は、前記枠体と、前記框の間に、火災時に加熱されて発泡して膨張し、前記枠体と前記框との間の隙間を埋める耐火材である、
ことを特徴とする請求項1に記載のサッシ。」

2 取消理由の概要
訂正前の請求項1?3に係る特許に対して平成30年2月5日付けで特許権者に通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。
(1)本件特許の請求項1に係る発明は、本件特許の出願前において頒布された甲第1号証に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである。
(2)本件特許の請求項1?3に係る発明は、本件特許の出願前に頒布された甲第1号証?甲第10号証に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである。
(3)本件請求項1?3に係る特許は、特許請求の範囲の記載が不備のため、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。

3 刊行物の記載
甲第1号証:特開2010-281099号公報
甲第2号証:特開2011-144554号公報
甲第3号証:特開2011-149160号公報
甲第4号証:特開2010-174499号公報
甲第5号証:特開2012-127048号公報
甲第6号証:特開2012-225149号公報
甲第7号証:特開平9-184372号公報
甲第8号証:特開2004-232294号公報
甲第9号証:特開2004-169453号公報
甲第10号証:実願昭58-170489号(実開昭60-76942号)のマイクロフィルム

(1)取消理由通知において引用した甲第1号証には、図面とともに次の記載があり、申立人が主張するとおり、以下の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。
ア 「【0009】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1?3は、本発明のサッシの一実施形態であって、建物(木造住宅)の躯体開口部に設置したサッシを示している。本サッシは、図1,2に示すように、躯体開口部に取付けたサッシ枠1と、サッシ枠1に開閉自在に設けた障子2と、サッシ枠1内の障子2の室内側に設けた網戸3を備えている。本サッシは、左右寸法が上下寸法より少し大きい長方形になっており、窓の種類としては、障子2が上端部を支点として室外側に回動して開く、いわゆる突き出し窓となっている。下枠4にはオペレータ装置5と、オペレータ装置5のハンドル操作に連動して動く開閉連動装置6が設けてあり、障子2の開閉操作を網戸3を閉めたままで室内側から手元で行えるようにしている。
【0010】
サッシ枠1は、アルミニウム合金の押出形材よりなる上枠7と下枠4と左右の竪枠8a,8bとを方形に枠組みして構成され、各枠材7,4,8a,8bの室内外方向中間部に外周側に突出して形成した躯体固定片46を躯体9にネジ止めして、躯体開口部に固定されている。サッシ枠1は、図1,2に示すように、室内側の正面視では額縁10等の内装材に隠れて見えないようになっている。
障子2は、アルミニウム合金の押出形材よりなる上框11と下框12と左右の竪框13a,13bとを方形に框組みし、その枠内にガラスパネル14(複層ガラス)を納めて構成してあり、上框11を蝶番15で上枠7に連結してある。障子2は、室内側から見ると各框11,12,13a,13bがサッシ枠1に隠れて見えないようになっている。
網戸3は、網16と、網16の四周縁部に配置した樹脂製のアタッチメント17a,17b,17c,17dとからなり、各アタッチメント17a,17b,17c,17dはサッシ枠1の内周側に四周連続して設けた網戸係合溝18a,18b,18c,18dに内周側から係合取付けされており、通常の網戸のような框を有しないものとなっている。
以上に述べたように本サッシは、室内側の正面視ではサッシ枠1と障子2及び網戸3の框が見えず、すっきりとした開放的な意匠となっている。
【0011】
次に、各部の構造についてより詳細に説明する。下枠4は、図1と図4に示すように、室内外方向の中間部と室内側端部とに内周側に突出した起立片19a,19bを有し、両起立片19a,19bと見込み片20とで内周側に開口した凹溝21が形成してあり、樹脂製のカバー材22aにより凹溝21を塞いである。カバー材22aの室内側端部は、額縁10の内周に係止している。室内外方向中間部の起立片19aの上部には、室外側に向けてタイト材取付溝23が形成してあり、タイト材取付溝23に取付けたタイト材24により下框12との隙間を塞いでいる。同起立片19aの上部室内側には、内周側に開口した網戸係合溝18aが形成してあり、この網戸係合溝18aに網戸のアタッチメント17aを内周側から係合取付けしている。網戸係合溝18aの室内側と、室内側端部の起立片19bの上端部にはカバー材係止溝25が形成してある。カバー材22aは、図4,6,7に示すように、硬質樹脂で板状部26と、板状部26の裏面(外周側面)に突出する係止爪27,27が形成され、係止爪27,27を下枠4のカバー材係止溝25,25に係止して取付けてあり、板状部26により下枠4の網戸係合溝18aより室内側の露出部をカバーしている。板状部26の室外側端部には軟質部28が設けられ、図6,7に示すように、軟質部28によりカバー材22aと下枠4及びアタッチメント17aとの隙間を塞いでいる。
【0012】
上枠7と竪枠8a,8bも、図1,2に示すように、下枠4と同様に内周側に開口した凹溝21が室内側に形成してあると共に、その室外側に網戸係合溝18b,18c,18dが形成してあり、網戸のアタッチメント17b,17c,17dとカバー材22b,22c,22dとを室内外方向に隣接して上枠7及び竪枠8a,8bにそれぞれ係合して取付けている。アタッチメント17b,17c,17dとカバー材22b,22c,22dは、下枠4に取付けているもの(17a,22a)と断面形状が同一のものである。
【0013】
オペレータ装置5は、図1,2に示すように、ベース部材29とレバーハンドル30とを備えている。ベース部材29は、カバー材22aを貫通して配置され、内周側からのビス31により下枠4に固定されている。レバーハンドル30は、ベース部材29の上面に形成した溝32に収容して配置してあり、開閉操作時には図1中に仮想線で示すようにレバーハンドル30を斜めに起こし、垂直軸回りに180°回動させるものであり、レバーハンドル30を回動するとベース部材29内で駆動ピン(図示省略)が移動し、開閉連動装置6にレバーハンドル30の動きを伝達する。
開閉連動装置6は、下枠4の室内外方向中間部の起立片19aの下部に形成した切り欠き部48(図3,4参照)に挿通して配置され、室外側からのビス33で起立片19aに固定してある。開閉連動装置6自体の構造については、今回の発明の特徴部分ではないため詳細な説明を省略するが、オペレータ装置5のレバーハンドル30が操作されて駆動ピンが動作すると、その動きに連動して障子2の下框12に連結したアーム34が動作して、障子2を開閉できるものである。オペレータ装置5と開閉連動装置6とは、上下に分離できる構造になっている。」

イ 甲1発明
「建物の躯体開口部の周囲を形成する壁体の躯体の室外側に順に外装壁下地材、外装壁を設け、
前記外装壁下地材に、左右の竪枠、上枠および下枠により方形に枠組みされたサッシ枠の各枠材の室内外方向中間部に外周側に突出して形成した躯体固定片の室内側の面を、前記外装壁下地材の室外側の面に当接させて躯体にネジ止めすることにより、
前記サッシ枠が建物の躯体開口部の室内側の正面視では額縁などの内装材に隠れて見えないようになっており、
前記サッシ枠に開閉自在に設けた障子の方形に框組された枠を構成する上框、下框及び左右の竪框と、前記サッシ枠の左右の竪枠、上枠および下枠がアルミニウム合金の押出形材よりなり、
前記上框、下框及び左右の竪框が建物の躯体開口部の室内側から見るとサッシ枠に隠れて見えないようになっており、
前記障子は前記サッシ枠に開閉自在に設けられており、
前記障子を開閉するための開閉連動装置のアームが下枠の室内外方向中間部の起立片の下部に形成された切り欠き部に挿通して配置されているとともに、下枠の起立片と見込み片とで形成された凹溝に取り付けられたカバー部材より下部のベース部材内に、移動することで開閉連動装置のアームを作動させる駆動ピンを備えるレバーハンドルの動きを開閉連動装置に伝達する伝達装置が配置されている
サッシ。」

(2)取消理由通知において引用した甲第2号証には、申立人が主張するとおり、以下の技術(以下「甲2技術」という。)が記載されていると認められる。

甲2技術
「連結アーム群により障子を開閉する開口部装置の操作部材の操作を連結アーム群に伝達する駆動装置において、駆動装置を下横枠の内側に配置するとともに、操作部材の操作によりレール部材に沿って移動する樹脂製の摺動部材を設けること」

(3)取消理由通知において引用した甲第3号証には、申立人が主張するとおり、以下の技術(以下「甲3技術」という。)が記載されていると認められる。

甲3技術
「連結アーム群により障子を開閉する開口部装置において、連結アーム群の変形防止及び下枠との干渉を防止するガイドのために、下横枠の矩形部の垂直状片に設けられた開口部に一部を貫通させた連結アーム群と下横枠の室外側に延材する片との間に樹脂製の反り防止部材を設けること」

(4)取消理由通知において引用した甲第4号証には、申立人が主張するとおり、以下の技術(以下「甲4技術」という。)が記載されていると認められる。

甲4技術
「オペレータハンドルの操作を操作アームに伝達し障子を開閉する窓開閉装置において、殆どの部分を下枠に内蔵させるとともに、ねじ軸体を回転可能に支持する基体を構成する合成樹脂製の下ケースと、駆動軸とねじ軸体との回転を伝達する合成樹脂製の傘歯車を設けること」

(5)取消理由通知において引用した甲第5号証には、申立人が主張するとおり、以下の事項が記載されていると認められる。
ア 「【0022】
そして、各縦框3の上下端部には、樹脂製のコーナー部材9を取り付けて開口部を塞いである。図1?4に示すのは、各縦框3(室外側の障子2aの戸当り側、召合せ側及び室内側の障子2bの戸当り側、召合せ側)の下端部であり、各コーナー部材9は、細部の形状は異なるものの、何れも縦框3端部の開口部に嵌め込むものであり、下面にはレール12a,12bを跨ぐ溝部91を形成してある。一方、枠体1(下枠12)の、召合せ側の縦框3のコーナー部材9に対向する位置には、貫通孔71が形成してあり、この貫通孔71に、樹脂製で室内外方向に連通する気密ピース10a(止水ピース)を嵌め込んで取り付けてあり、これは、図2(a)及び図4(a)に示すように、室内側への水の流入を抑えるためのものである。また、室外側の障子2aの戸当り側の縦框3の下部には、図1及び図6(a)に示すように、二つの貫通孔71が形成してあり、これは排気孔としての機能を有するものである。そして、貫通孔71を塞ぐカバー材10bとして、室内側の障子2bのストッパーを取り付けてある。気密ピース10aは、それ自体が室内外に連通しており、カバー材10bは、貫通孔71を覆うものであるから、何れも無くなるとサッシの室内外が連通してしまうことになる。そして、室外側の障子2aの戸当り側、召合せ側及び室内側の障子2bの召合せ側のコーナー部材9の下面(室外側の障子2aにおいては溝部91の室内側、室内側の障子2bにおいては溝部91の室外側)には、溝部91に沿って耐火材67を取り付けてある。なお、本実施形態では室内側の障子2bの戸当り側の縦框3のコーナー部材9の下面には耐火材を取り付けていないが、もちろんここにも取り付けてもよい。また、各縦框の上端部のコーナー部材の上面にも耐火材を取り付けてあり、さらに上枠の、召合せ側の縦框3のコーナー部材に対向する位置には気密ピースとして風の侵入や音もれを抑えるための風止板を取り付けてある。
【0023】
ここで、耐火材67は、エポキシ系の素材からなるもので、約200℃で発泡して厚さ方向(取付面に対して垂直方向)に膨張する。
【0024】
この耐火材67は、炎熱にさらされた際に発泡してコーナー部材9自身を覆って炎熱から守り、サッシの気密性を維持する。そして、それと同時に対向する位置にある気密ピース10a及びカバー材10bを覆うので、気密ピース10a及びカバー材10bが炎熱にさらされて融解し、室内外が連通して気密性が維持できなくなることを防ぐ。」

イ 図1、図2及び図4から、「障子が設けられる枠体1の高さ方向の範囲内に耐火材67、気密ピース10a及びカバー材10bを配置していること」が看取できる。

(6)取消理由通知において引用した甲第6号証には、申立人が主張するとおり、以下の事項が記載されていると認められる。
ア 「【0038】
さらに、耐火材は、枠体に設けるものであってもよい。図18及び図19に示す第七実施形態はその一例であり、上枠11においては、レール11a,11bの室外側面及び室内側面に、上枠耐火材41aを設けてある。また、縦枠13においては、突出片13a,13bの室外側面及び室内側面に、縦枠耐火材43aを設けてある。さらに、下枠12の室内側においては、室内側のレール12bの室外側面及び室内側面に、下枠耐火材42aを設けてある。一方、下枠12の室外側においては、室外側のレール12aの室内側面のみに、下枠耐火材42aを設けてある。なお、何れの耐火材も、レール又は突出片の溝部に挿入されている領域に設けてある。火災時には、これらの耐火材が発泡して対向する溝部の室外側面又は室内側面に当接し、気密性を保って火炎や可燃性ガスが室内側へ侵入することを防ぐ。そして、とくに下枠12の室外側においては、レール12aの室内側面のみに下枠耐火材42aを設けて、室外側面には耐火材を設けていないので、火災時には室内側の下枠耐火材42aによって火炎や可燃性ガスの侵入を防ぐとともに、室外側に連通する隙間が確保され、下枠12の断熱材14や、戸車9a,9b、外障子2のタイト材及びグレージングチャンネルなどが融解してサッシ自体から発生する可燃性ガスを、室外側へ排気し、発火を防止することができる。なお、上枠11及び下枠12の室内側のレール11b,12bの室内側面においては、樹脂製部材の上から耐火材と取り付けてあるが、火災時には耐火材が発泡することで樹脂製部材も炎熱から保護されるので、問題なく機能する。」

イ 図18から、「障子が設けられる上下枠11、12の高さ方向の範囲内に上枠耐火材41a、下枠耐火材42a、樹脂製部材を配置していること」が看取できる。

(7)取消理由通知において引用した甲第7号証には、申立人が主張するとおり、以下の事項が記載されていると認められる。
ア 「【0028】なお、図1において20bは室内側框部材20に装着される緩衝体、21aは室外側框部材21に装着されるタイト材、93は室外側窓枠体91bに装着されるパッキンを示し、各々、合成ゴム、合成樹脂等により形成される。
【0029】8は室内側窓枠体91aと室外側窓枠体91b、および室内側框部材20と室外側框部材21とを連結するためのポリイミド樹脂製の断熱用連結体であり、両側縁に形成した嵌合突条80を対応部材の凹部に弾発的に嵌合させて装着される。
【0030】一方、複層ガラス1は、網入りガラス(防火ガラス10a)とフロートガラス10bとを間隙保持枠11を介して対面させ、間隙保持枠11の外周に充填されるチオコールシーラント(接合シーラント材12)により接着して形成される。
【0031】5は熱膨張材であり、株式会社古河テクノマテリアル製の「ダンシール-D」(商品名)が使用される。上記「ダンシール-D」は、グラファイト系膨張材、および/またはポリリン酸アンモニウム系膨張材を含み、180℃程度で膨張を開始して難燃性の膨張体4を生成する熱膨張材5であり、250℃程度で10?15倍程度の顕著な膨張を呈するもので、テープ状で供給されるものを適宜の接着剤により接着して複層ガラス1に固定される。」

イ 「【0034】また、上記以外の断熱用連結体8A、8B上にも同様に熱膨張材5’が貼着保持される。これら各々の断熱用連結体8A、8B上での熱膨張材5’の貼着面は、内外窓枠部材91a、91b、あるいは框部材20、21間の間隙を流路として室外側に流れる炎、煙等の移動状態を考慮して決定され、先ず、上述した断熱用連結体8に対峙して配置される断熱用連結体8Aには、ガラス装着溝3側の断熱用連結体8に対して背向位置に熱膨張材5’が貼着される。
【0035】この断熱用連結体8A上で生成される膨張体4は、緩衝体20bの装着部位から進入した炎が基体である断熱用連結体8Aに接触するのを防止して該断熱用連結体8Aを保護するとともに、室内側窓枠部材91aと室外側窓枠部材91bとを連結する断熱用連結体8B上の膨張体4と共働してパッキン93側への炎、煙の流路を閉塞する。」

ウ 図1及び図2から、「障子が設けられる窓枠9の高さ方向の範囲内に熱膨張材5’、合成樹脂製パッキン93、ポリイミド樹脂製断熱用連結体8A、8Bを配置していること」が看取できる。

(8)取消理由通知において引用した甲第8号証には、申立人が主張するとおり、以下の事項が記載されていると認められる。
ア 「【0023】
4は木材からなる中抜き四角形状の外枠材で、外周を建屋等の構造物に固着されている。5は木材からなる中抜き四角形状の框材で、前記外枠材の内周にパッキン18を介して取付けられている。
9は加熱膨張材で、前記外枠材4の内周と框材5の外周との間の空間16に臨んで前記外枠材4に装着されている。該加熱膨張材9は、これの温度上昇によって体積が増大する物質であればよく、この実施例では炭素系発泡材で構成されている。」

イ 「【0032】
また、前記屋外100側からの火炎により、前記外枠材4と框材5との間の空間17の温度が上昇すると、該外枠材4と框材5との間に設置された炭素系発泡材からなる加熱膨張材9が、温度上昇によって約20倍程度の体積に膨張し、かかる加熱膨張材9の体積膨張により、前記外枠材4と框材5との間の空間17を完全に封鎖し、火炎が該空間17を通して屋内200側に伝達されるのを阻止する。」

(9)取消理由通知において引用した甲第9号証には、申立人が主張するとおり、以下の事項が記載されていると認められる。
ア 「【0025】
また、金属上框41の端部43には、長手方向略全長に渡ってタイト材70が設けられており、このタイト材70は金属上框41に当接して室外側からの風及び水の浸入を防いでいる。ここで、このタイト材70を防火性を有する材質によって形成することにより、室外側からの火炎の侵入を防ぎ、サッシの防火性を高めることができる。さらに、タイト材70近傍の金属上枠11及び金属上框41の適所にも耐火断熱材8aを設けて、防火性を高めている。なお、タイト材70によって確実に火炎の侵入を防ぐことができるのであれば、上記露出面15に耐火断熱材8bを設けなくてもよい。
【0026】
図4は、本実施形態における複合サッシの防火構造の下部拡大図である。・・・タイト材70の構造については、上記上框40に設けられるものと同様である。
【0027】
図5は、本実施形態における複合サッシの防火構造の左右及び中央部の拡大図である。・・・タイト材70の構造については、上記上框40に設けられるものと同様である。
・・・
【0029】
ここで、金属部材と樹脂部材の接合面7a、7bに略適合する形状に成形される耐火断熱材8bは、耐火性及び断熱性を有する成形材からなるものである。また、火災発生時に高温になった場合に、金属部材と樹脂部材の間の空間を塞いでしまうように、耐火断熱材8bである成形材は加熱することにより発泡性を有するものを用いることが望ましい。このような成形材としては、例えばグラファイト系熱膨張シートがあり、その材質は、グラファイトとセラミックファイバー及び無機・有機バインダーからなるものである。熱がかかることによりこれらの成分が反応を開始し、約150?250℃から発泡を開始する。最終的には初期状態の15倍程度に膨張する。ただし、成形材としてはこれに限られるものではなく、耐火性及び断熱性を有し、かつ上述した防火サッシの基準を満たすものであればよい。」

イ 図3、図4及び図5から、「框と枠とが対向する面にそれぞれ耐火断熱材8bが配置されていること」が看取できる。

(10)取消理由通知において引用した甲第10号証には、申立人が主張するとおり、以下の事項が記載されていると認められる。
ア 「しかして、21は加熱膨張部材であって、窓枠1の型材の内部22、障子4の周囲框23の型材の内部24、該両型材の間に形成される間隙部25に設けられる。なお、周囲框23も窓枠1同様、アルミ等の金属製型材にて形成されている。」(No. 3頁第13-17行)

イ 「具体的には、加熱膨張部材21は、第2図Iに示す如く例えば、バーミキュライト・蛭石等の加熱膨張剤29とセラミックファイバー30とを有機結合剤を介して一体状に結合してなり、約300度以上に加熱すると、加熱膨張剤29が反応を開始して第2図IIに示すようにセラミックファイバー30を厚さ方向に押し拡げ、加熱膨張部材21の全体厚さを、例えば5?8倍に膨張する。
しかして、第3図に加熱膨張部材21が膨張した状態を示し、火災時に火炎が振りかかると、アルミ等の低融点・高熱伝導性の材質にて形成された窓枠1及び周知框23は、窓部を構成する他の部材よりも熱を伝え易くかつ溶融し易いため、他の部材に火炎の影響が及ばないうちに、窓枠1等に設けた加熱膨張部材21が逸速く熱を伝え、その結果、加熱膨張剤29が数倍に膨張し、図例の如く、窓枠1と周囲框23とを包囲状に被覆して、屋内に火炎の侵入が阻止される。」(No.4頁8行-No.5頁5行)

4 取消理由通知に記載した取消理由(第29条第1項第3号第29条第2項第36条第6項第2号)について
(1)第29条第1項第3号第29条第2項について
ア 本件発明1について(第29条第1項第3号第29条第2項)
(ア)本件発明1と甲1発明の対比
本件発明1と、甲1発明を対比すると、少なくとも以下の点で相違する。

<相違点1>
本件発明1は「防火部材が、前記枠体に収納した前記開閉操作機構の駆動伝達機構よりも室外側に設けられ」ているのに対し、甲1発明は、そのような特定がなされていない点。

(イ)判断
相違点1について検討するに、「防火部材が、前記枠体に収納した前記開閉操作機構の駆動伝達機構よりも室外側に設けられ」ることに関して、甲第2号証?甲第4号証には防火部材についての記載はなく、甲第5号証?甲第10号証には防火(耐火)部材についての記載はあるものの、防火(耐火)部材と「駆動伝達機構」の位置関係について示唆する記載はない。
申立人は、平成30年5月17日付け意見書(以下「申立人意見書」という。)において「このような構成とすることは、以下に述べるように周知技術などに基づいて当業者が適宜成し得た事項である。駆動伝達機構を樹脂製とすることは、甲第2号証(段落0040(樹脂製の摺動部材))、甲第4号証(段落0016、0017(合成樹脂製の傘歯車))に例示するように周知であり、しかも甲第2号証(段落0049)には樹脂製の摺動部材について火災に対する配慮も記載されている。さらに、枠体の内部に耐火材を配置することも甲第10号証(第1図)に記載されているように周知であり、枠体の厚み方向に耐火材を配置することも特許異議申立書で甲第5乃至7号証を挙げて述べたように周知である。そして、被防護物を耐火材で守るためには耐火材で被防護物を包むか、耐火材を火災側に配置するのかは当業者が適宜行う設計的な事項であり、しかも、火災から防護するために被防護物から火災側に防火部材を配置することも、甲第5号証(図1、図2、段落0024(樹脂製の気密ピース10a、カバー材10bの室外側に耐火材67が配置されている))に例示されるように周知なことである。よって、上記構成を採用することは、当業者であれば当然に行うことであり、容易に想到し得たことである。」(申立人意見書2頁3行?18行)と主張する。しかしながら、上記判断で説示したとおり、「防火部材が、前記枠体に収納した前記開閉操作機構の駆動伝達機構よりも室外側に設けられ」ることは、甲第5号証?甲第10号証のいずれの文献にも記載されておらず、また、各文献の記載から導き出せる事項でもないので上記申立人の主張は採用できない。
したがって、本件発明1は、甲1発明ではなく、また、甲1発明において相違点1に係る本件発明1の構成にすることは、当業者が容易に想到し得ることではない。

イ 本件発明3について(第29条第2項)
本件発明3は、本件発明1に従属し、本件発明1の発明特定事項をすべて含むものであるから、本件発明1と同様の理由(上記ア参照)により、甲1発明において、相違点1に係る本件発明3の構成にすることは、当業者が容易に想到し得ることではない。

ウ まとめ
したがって、本件発明1は、甲1発明と同一ではなく、その特許は特許法第29条第1項第3号の規定に違反してされたものではない。
また、本件発明1、3は、甲1発明及び甲第2号証?甲第10号証に記載されたものから、当業者が容易に発明をすることができたものではないから、それらの特許は特許法第29条第2項の規定に違反してされたものではない。

(2)第36条第6項第2号について
本件発明1、3の「凹み部」という用語そのものについては不明瞭な点はなく、また、請求項1には、「凹み部」について「建物開口部の室外側の周囲に凹み部を設け」、「前記凹み部に、縦枠および横枠により組まれた枠体の室内側見付け面部の室内側の面を、前記凹み部を形成する見付け面に当接させて設置することにより」と記載されており、それぞれの記載においても、「凹み部」と他の構成との関連などについて特段不明瞭な点はなく、文字通り、理解できるものである。
申立人は、申立人意見書において、「「凹み部」について、明細書及び図面並びに技術常識を参酌しても、本件特許発明1の「凹み部」が凹みを構成しない壁面をも含むのか否かなど、どのようなものであるのかが当業者であっても特定できず、第三者にとって不測の不利益を及ぼすことになり、本件特許発明1は不明確である。」と主張しているが、明細書及び図面には凹みを構成しない壁面について明示的な記載はなく、上記のとおり請求項1、3の「凹み部」については理解できるものであるから、申立人の主張は採用できない。
したがって、本件請求項1、3に係る特許は、特許請求の範囲の記載が不備とはいえず、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしている。

5 請求項2に対する特許異議の申立てについて
上記第2のとおり、請求項2を削除する本件訂正が認められたので、請求項2に対する本件特許異議の申立ては、その対象が存在しないものとなった。
したがって、請求項2に対する本件特許異議の申立ては、不適法な特許異議の申立てであるから、特許法第120条の8第1項で準用する同法第135条の規定によって却下すべきである。

第4 むすび
以上のとおりであるから、平成30年2月5日付け取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由、証拠によっては、本件請求項1、3に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1、3に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
そして、請求項2に対する本件特許異議の申立ては、特許法第120条の8第1項で準用する同法第135条の規定によって却下すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物開口部の室外側の周囲に凹み部を設け、
前記凹み部に、縦枠および横枠により組まれた枠体の室内側見付け面部の室内側の面を、
前記凹み部を形成する見付け面に当接させて設置することにより、
前記枠体が建物開口部の室内側から見て室内側開口部構成部材により隠蔽された構造とし、
前記枠体に開閉可能に配置される障子の枠を構成する框と、前記枠体が金属製であり、
前記框が建物開口部の室内側から見て室内側開口部構成部材により隠蔽された構造であり、
前記障子は開閉可能に構成されるものであり、前記障子を開閉するための開閉操作機構、前記障子が開いた状態を維持するためのフリクションロック機構、前記障子が閉じた状態を維持するための閉ロック機構、といった開閉関連機構を構成するための樹脂部品の一部、又は、全部が、
さらに、防火部材が、
前記枠体の厚み方向の範囲内に収められる構成とし、
前記防火部材が、前記枠体に収納した前記開閉操作機構の駆動伝達機構よりも室外側に設けられた、サッシ。
【請求項2】
(削除)
【請求項3】
防火部材は、前記枠体と、前記框の間に、火災時に加熱されて発泡して膨張し、前記枠体と前記框との間の隙間を埋める耐火材である、
ことを特徴とする請求項1に記載のサッシ。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2018-06-14 
出願番号 特願2012-263743(P2012-263743)
審決分類 P 1 651・ 537- YAA (E06B)
P 1 651・ 853- YAA (E06B)
P 1 651・ 851- YAA (E06B)
P 1 651・ 121- YAA (E06B)
P 1 651・ 113- YAA (E06B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 藤脇 昌也仲野 一秀鳥井 俊輔  
特許庁審判長 前川 慎喜
特許庁審判官 西田 秀彦
井上 博之
登録日 2017-05-12 
登録番号 特許第6140434号(P6140434)
権利者 株式会社LIXIL
発明の名称 サッシ  
代理人 正林 真之  
代理人 岩池 満  
代理人 正林 真之  
代理人 星野 寛明  
代理人 芝 哲央  
代理人 星野 寛明  
代理人 芝 哲央  
代理人 岩池 満  

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