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審決分類 |
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載 C09D 審判 全部申し立て 2項進歩性 C09D 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 C09D |
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管理番号 | 1346751 |
異議申立番号 | 異議2017-700948 |
総通号数 | 229 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2019-01-25 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2017-10-04 |
確定日 | 2018-10-01 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6111824号発明「硬化性表面コーティング組成物、これを用いた積層ポリエステルフィルム、及び、太陽電池バックシート」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第6111824号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?11〕について訂正することを認める。 特許第6111824号の請求項1?11に係る特許を取り消す。 |
理由 |
特許第6111824号の請求項1?11に係る発明は、平成30年3月9日に提出された訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲の請求項1?11に記載された事項により特定されるとおりのものであると認める。 これに対して、平成30年5月17日付けで取消理由(決定の予告)を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、特許権者からは応答がなかった。 そして、上記の取消理由は妥当なものと認められるので、本件請求項1?11に係る特許は、この取消理由によって取り消すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 水酸基を含有する樹脂、ブロックイソシアネート、及び、エポキシ樹脂を含有し、前記水酸基を含有する樹脂がポリエステル樹脂及びフッ素系樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂であり、前記水酸基を含有する樹脂の水酸基価が1?200mgKOH/gであり、前記ブロックイソシアネートのブロック剤がケトオキシム及びアミン類からなる群から選ばれる1種以上の化合物であり、前記水酸基を含有する樹脂と前記ブロックイソシアネートとは、前記水酸基を含有する樹脂の固形分水酸基当量(a)と、前記ブロックイソシアネートの固形分解離イソシアネート当量(b)の比(a)/(b)が0.5?5となる割合で配合され、前記エポキシ樹脂の配合割合は、前記水酸基を含有する樹脂100重量部あたり5?20重量部であることを特徴とする硬化性ポリエステル表面コーティング組成物。 【請求項2】 水酸基を含有する樹脂、ブロックイソシアネート、及び、エポキシ樹脂を含有し、前記水酸基を含有する樹脂がポリエステル樹脂及びフッ素系樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂であり、前記水酸基を含有する樹脂の水酸基価が1?200mgKOH/gであり、前記ブロックイソシアネートのブロック剤がケトオキシム及びアミン類からなる群から選ばれる1種以上の化合物であり、前記水酸基を含有する樹脂と前記ブロックイソシアネートとは、前記水酸基を含有する樹脂の固形分水酸基当量(a)と、前記ブロックイソシアネートの固形分解離イソシアネート当量(b)の比(a)/(b)が0.5?5となる割合で配合され、前記エポキシ樹脂の配合割合は、前記水酸基を含有する樹脂100重量部あたり5?20重量部である有機溶剤型硬化性ポリエステル表面コーティング組成物。 【請求項3】 水酸基を含有する樹脂、ブロックイソシアネート、及び、エポキシ樹脂を含有し、前記水酸基を有する樹脂がポリエステル樹脂を含み、前記水酸基を含有する樹脂の水酸基価が1?200mgKOH/g、示差走査熱量分析法(DSC)によるガラス転移温度が20?110℃、数平均分子量が5000?50000であり、前記ブロックイソシアネートを構成するイソシアネートモノマーがヘキサメチレンジイソシアネートであり、前記ブロック剤がケトオキシムであり、前記水酸基を含有する樹脂と前記ブロックイソシアネートとは、前記水酸基を含有する樹脂の固形分水酸基当量(a)と、前記ブロックイソシアネートの固形分解離イソシアネート当量(b)の比(a)/(b)が0.5?5となる割合で配合され、前記エポキシ樹脂の配合割合は、前記水酸基を含有する樹脂100重量部あたり5?20重量部である硬化性ポリエステル表面コーティング組成物。 【請求項4】 水酸基を含有する樹脂、ブロックイソシアネート、及び、エポキシ樹脂を含有し、前記水酸基を含有する樹脂がフッ素系樹脂を含み、前記水酸基を含有する樹脂の水酸基価が1?200mgKOH/gであり、前記ブロックイソシアネートを構成するイソシアネートモノマーが、ヘキサメチレンジイソシアネート及び/又はイソホロンジイソシアネートであり、前記ブロックイソシアネートのブロック剤がケトオキシム及びアミン類からなる群から選ばれる1種以上の化合物であり、前記水酸基を含有する樹脂と前記ブロックイソシアネートとは、前記水酸基を含有する樹脂の固形分水酸基当量(a)と、前記ブロックイソシアネートの固形分解離イソシアネート当量(b)の比(a)/(b)が0.5?5となる割合で配合され、前記エポキシ樹脂の配合割合は、前記水酸基を含有する樹脂100重量部あたり5?20重量部である硬化性ポリエステル表面コーティング組成物。 【請求項5】 水酸基を含有する樹脂、ブロックイソシアネート、及び、エポキシ樹脂を含有し、前記水酸基を含有する樹脂がポリエステル樹脂及びフッ素系樹脂からなる群から選ばれる1種以上の樹脂であり、前記水酸基を含有する樹脂の水酸基価が1?200mgKOH/gであり、前記ブロックイソシアネートのブロック剤が、活性メチレン系化合物、ケトオキシム、ラクタム、及び、アミン類からなる群から選ばれる1種以上の化合物であり、前記水酸基を含有する樹脂と前記ブロックイソシアネートとは、前記水酸基を含有する樹脂の固形分水酸基当量(a)と、前記ブロックイソシアネートの固形分解離イソシアネート当量(b)の比(a)/(b)が0.5?5となる割合で配合され、前記エポキシ樹脂の配合割合は、前記水酸基を含有する樹脂100重量部あたり5?20重量部である硬化性ポリエステル表面コーティング組成物。 【請求項6】 更に、酸化防止剤及び/または紫外線吸収剤を含有する請求項1?5のいずれか1つに硬化性ポリエステル表面コーティング組成物。 【請求項7】 更にポリカーボネート樹脂及び/又はカルボジイミド化合物を含有する請求項1?6のいずれか1つに硬化性ポリエステル表面コーティング組成物。 【請求項8】 請求項1?7のいずれか1つに記載の硬化性ポリエステル表面コーティング組成物の硬化皮膜がポリエステル樹脂フィルム上に積層された積層ポリエステル樹脂フィルム。 【請求項9】 請求項8記載の積層ポリエステル樹脂フィルムを含む太陽電池バックシート。 【請求項10】 請求項9に記載の太陽電池バックシートと、封止材とを含む太陽電池モジュール。 【請求項11】 前記封止材がエチレン-酢酸ビニル共重合体を含有する組成物である請求項10記載の太陽電池モジュール。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2018-08-21 |
出願番号 | 特願2013-93781(P2013-93781) |
審決分類 |
P
1
651・
537-
ZAA
(C09D)
P 1 651・ 113- ZAA (C09D) P 1 651・ 121- ZAA (C09D) |
最終処分 | 取消 |
前審関与審査官 | 牟田 博一、佐宗 千春 |
特許庁審判長 |
冨士 良宏 |
特許庁審判官 |
天野 宏樹 井上 能宏 |
登録日 | 2017-03-24 |
登録番号 | 特許第6111824号(P6111824) |
権利者 | DIC株式会社 |
発明の名称 | 硬化性表面コーティング組成物、これを用いた積層ポリエステルフィルム、及び、太陽電池バックシート |
代理人 | 河野 通洋 |
代理人 | 小川 眞治 |
代理人 | 小川 眞治 |
代理人 | 河野 通洋 |