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審決分類 |
審判 一部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 C10M 審判 一部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備 C10M |
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管理番号 | 1347677 |
異議申立番号 | 異議2017-700485 |
総通号数 | 230 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 2019-02-22 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2017-05-16 |
確定日 | 2018-11-19 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6025662号発明「水溶性切削研削油剤」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第6025662号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1ないし6,9〕、7、8、〔10,13〕、〔11,12,14〕について訂正することを認める。 特許第6025662号の請求項1ないし5,9に係る特許を取り消す。 特許第6025662号の請求項6に係る特許についての異議の申立てを却下する。 |
理由 |
特許第6025662号の請求項1?5,9に係る発明は、平成30年3月12日付けの訂正請求書に添付した訂正特許請求の範囲の請求項1?5,9に記載された事項により特定されるとおりのものである。 これに対して、平成30年5月31日付け取消理由(決定予告)が通知され、期間を指定して意見書等を提出する機会を与えたが、特許権者からは応答がなかった。 そして、上記の取消理由は妥当なものと認められるので、本件請求項1?5,9に係る特許は、この取消理由によって取り消すべきものである。 また、請求項6に係る特許は、訂正により削除されたため、本件特許の請求項6に対して、特許異議申立人(木下 淳)がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (A)グリコール化合物、(B)有機アミン及び無機アルカリからなる群から選択される少なくとも1種、(C)界面活性剤、及び(D)水を含有する水溶性切削研削油剤であって、前記(A)成分を5?80重量%、前記(B)成分を1?30重量%、前記(C)成分を5?30重量%、及び前記(D)成分を5?80重量%含有し、前記水溶性切削研削油剤の希釈液の液滴を、SPCC-SB板に滴下し、液滴下1秒後にθ/2法で測定した接触角が2?15度である、水溶性切削研削油剤。 【請求項2】 前記(A)成分が、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、及びジエチレングリコールモノ2-エチルヘキシルエーテルからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載の水溶性切削研削油剤。 【請求項3】 前記(B)成分が、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、モノイソプロパノールアミン及びモノ-sec-ブタノールアミンからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載の水溶性切削研削油剤。 【請求項4】 前記(C)成分が、非イオン性界面活性剤である、請求項1?3のいずれか1項に記載の水溶性切削研削油剤。 【請求項5】 前記非イオン性界面活性剤が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルである、請求項4に記載の水溶性切削研削油剤。 【請求項6】 (削除) 【請求項7】 (A)グリコール化合物、(B)有機アミン及び無機アルカリからなる群から選択される少なくとも1種、(C)界面活性剤、及び(D)水を含有する水溶性切削研削油剤であって、前記水溶性切削研削油剤の希釈液の液滴を、SPCC-SB板に滴下し、液滴下1秒後にθ/2法で測定した接触角が2?15度であり、接触角測定時の前記水溶性切削研削油剤の希釈倍率が1?30倍である、水溶性切削研削油剤。 【請求項8】 (A)グリコール化合物、(B)有機アミン及び無機アルカリからなる群から選択される少なくとも1種、(C)界面活性剤、(D)水、及び脂肪酸1?20重量%を含有する水溶性切削研削油剤であって、前記水溶性切削研削油剤の希釈液の液滴を、SPCC-SB板に滴下し、液滴下1秒後にθ/2法で測定した接触角が2?15度である、水溶性切削研削油剤。 【請求項9】 さらに硫化脂肪酸1?20重量%を含む、請求項1?5のいずれか1項に記載の水溶性切削研削油剤。 【請求項10】 工作物を回転させ、その工作物の回転の接線方向に対して垂直な方向に砥石を揺動させながら前記工作物に砥石を押し当てて工作物の超仕上げを行う方法であって、前記工作物と砥石との間に(A)グリコール化合物、(B)有機アミン及び無機アルカリからなる群から選択される少なくとも1種、(C)界面活性剤、及び(D)水を含有する水溶性切削研削油剤であって、前記水溶性切削研削油剤の希釈液の液滴を、SPCC-SB板に滴下し、液滴下1秒後にθ/2法で測定した接触角が2?15度である、水溶性切削研削油剤を使用して加工を行う、超仕上げ方法。 【請求項11】 工作物を回転させ、その工作物の回転の接線方向に対して垂直な方向に砥石を揺動させながら前記工作物に砥石を押し当てて工作物の超仕上げを行う超仕上げ盤、及び 前記工作物と砥石との間に(A)グリコール化合物、(B)有機アミン及び無機アルカリからなる群から選択される少なくとも1種、(C)界面活性剤、及び(D)水を含有する水溶性切削研削油剤であって、前記水溶性切削研削油剤の希釈液の液滴を、SPCC-SB板に滴下し、液滴下1秒後にθ/2法で測定した接触角が2?15度である、水溶性切削研削油剤を供給する吐出ノズルを有する、超仕上げ装置。 【請求項12】 さらに、砥石で加工することによる前記工作物の寸法減少量を検出するインプロセスゲージを有する、請求項11に記載の超仕上げ装置。 【請求項13】 切削又は研削のいずれかの加工方法と、請求項10に記載の超仕上げ方法とを同一の加工機で実施する複合加工方法。 【請求項14】 切削又は研削のいずれかの加工装置と、請求項11又は12に記載の超仕上げ装置とを同一の加工機に複合化した加工装置。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
異議決定日 | 2018-10-10 |
出願番号 | 特願2013-115858(P2013-115858) |
審決分類 |
P
1
652・
536-
ZAA
(C10M)
P 1 652・ 537- ZAA (C10M) |
最終処分 | 取消 |
前審関与審査官 | 松原 宜史 |
特許庁審判長 |
冨士 良宏 |
特許庁審判官 |
原 賢一 阪▲崎▼ 裕美 |
登録日 | 2016-10-21 |
登録番号 | 特許第6025662号(P6025662) |
権利者 | NTN株式会社 大同化学工業株式会社 |
発明の名称 | 水溶性切削研削油剤 |
代理人 | 特許業務法人三枝国際特許事務所 |
代理人 | 特許業務法人三枝国際特許事務所 |
代理人 | 特許業務法人三枝国際特許事務所 |