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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A63F
管理番号 1347980
審判番号 不服2017-13818  
総通号数 231 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-03-29 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-09-15 
確定日 2019-01-10 
事件の表示 特願2015-79517号「遊技機」拒絶査定不服審判事件〔平成28年1月14日出願公開、特開2016-5538号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1 手続の経緯の概要
本願は、特許法第41条に基づく優先権主張を伴う平成27年1月31日(優先権主張 平成26年5月31日、出願番号:特願2014-113638号、
優先権主張 同年5月31日、出願番号:特願2014-113639号、
優先権主張 同年5月31日、出願番号:特願2014-113640号、
優先権主張 同年5月31日、出願番号:特願2014-113641号、
優先権主張 同年5月31日、出願番号:特願2014-113642号、
優先権主張 同年5月31日、出願番号:特願2014-113643号、
優先権主張 同年5月31日、出願番号:特願2014-113644号)に出願された特願2015-18035号の一部を同年4月8日に新たな特許出願(特願2015-79517号)としたものであって、平成28年3月25日付けで拒絶の理由が通知され、同年5月30日に意見書及び手続補正書が提出され、同年11月22日付けで最後の拒絶の理由が通知され、平成29年1月30日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、同年6月7日付けで、同年1月30日付け手続補正が却下されるとともに拒絶査定がなされ、それに対して、同年9月15日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がなされ、これに対し、当審において、平成30年7月13日付けで拒絶の理由が通知され、同年9月15日に意見書及び手続補正書が提出されたものである。

2 本願発明
本願の請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、平成30年9月15日付け手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された、次のとおりのものである。
「A 所定の判定を実行する判定手段と、
B その判定手段による判定結果を示すための識別情報が動的表示される表示手段と、
C その表示手段に特定の前記判定結果を示すための識別情報が停止表示された場合に、遊技者に有利となる特典を付与する特典付与手段と、を有した遊技機において、
D 遊技の演出を実行する演出実行手段と、
E 遊技者が操作可能な操作手段と、
F その操作手段が操作されたことを判別する操作判別手段と、
G その操作判別手段による判別結果に基づいて、前記演出を可変させる演出可変手段と、
H 前記操作手段が操作されたと前記操作判別手段に判別されたタイミングにより前記演出可変手段により可変される演出内容を設定する演出設定手段と、
I 前記操作手段が操作されたと前記操作判別手段により判別されたことに基づいて、遊技者にとって有利となる前記演出内容が設定される第1期間と、その第1期間よりも遊技者にとって不利となる前記演出内容が設定される第2期間とを少なくとも設定することが可能な期間設定手段と、
J 前記第1期間と前記第2期間とを判別可能に報知する第1報知態様とその第1報知態様とは異なる報知態様で前記第1期間と前記第2期間とを判別可能に報知する第2報知態様とを少なくとも同一期間に報知する報知手段と、
K 前記判定手段による判定結果が前記特定の判定結果である場合には、前記第1期間であることを示す前記第1報知態様に基づいて遊技者が前記操作手段を操作することで前記第1期間に前記操作手段が操作されたと前記操作判別手段により判別されることが可能となる前記第1報知態様が実行され易くし、前記判定手段による判定結果が前記特定の判定結果でない場合には、前記第1期間であることを示す前記第1報知態様に基づいて遊技者が前記操作手段を操作することで前記第1期間に前記操作手段が操作されたと前記操作判別手段により判別されることが困難な前記第1報知態様が実行され易くする手段と、を有し、
L 前記第1報知態様は、経時に従ってそれぞれ表示位置が可変されて表示されうる複数の報知表示態様の表示位置を組み合わせることで前記第1期間と前記第2期間とを識別可能に構成されており、
M 前記第2報知態様は、経時に従って表示位置が所定の態様で可変されて表示されうる可変報知表示態様と表示位置が固定して表示される固定報知表示態様とを組み合わせることで前記第1期間と前記第2期間とを識別可能に構成されているものであり、
N 前記報知手段は、前記第2報知態様における前記可変報知表示態様を前記第2期間であることを示す表示位置で表示されていると判別した場合に、前記第2期間を示す表示位置に前記第1報知態様における前記複数の報知表示態様をそれぞれ表示させる設定を実行するものであることを特徴とする遊技機。」(記号A?Nは、分説するため当審で付した。)

3 拒絶の理由
平成30年7月13日付けの当審で通知した拒絶理由は、概略、次のとおりのものである。
本件出願の平成29年9月15日付け手続補正で補正された請求項1?2に係る発明は、その出願前日本国内において頒布された下記の刊行物1?4に記載された発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。


刊行物1:特開2014-18598号公報
刊行物2:特開2007-313106号公報
刊行物3:特開2010-12146号公報
刊行物4:特開2012-210243号公報」

4 刊行物1に記載された発明
当審による拒絶理由において刊行物1として引用された、本願の優先権主張の日(以下「優先日」という。)前に頒布された刊行物である特開2014-18598号公報には、図面とともに次の事項が記載されていると認められる(下線は当審で付した。以下同じ。)。

(1)記載事項
ア 「【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者によって操作可能な操作手段を備えた弾球遊技機に関するものである。
・・・
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、演出ボタンを備えた遊技機では、演出ボタンの操作が有効となる期間を示すメーターや数値が演出図柄表示装置上に表示されるものがあるが、それらは単に有効期間や残り時間を報知するのみであり、特別図柄に対応した演出図柄の変動表示中に演出図柄表示装置に表示されているにもかかわらず、該表示自体が大当りの期待度演出に寄与することは無かった。
【0007】
本願発明は、上記した問題を鑑み、演出ボタンの操作が有効になると演出図柄表示装置等で該演出ボタンの操作が有効であることを示しつつ、所定のタイミングでの操作を促すことにより、演出図柄表示装置上に表示した演出ボタンの有効期間を示すメーターや数値までをも大当りの期待度演出に有効に使用して演出力を高めることが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。」

イ 「【0029】
また、意匠枠4bは、遊技球を貯留しておくための上皿12および下皿13を略中央に備え、遊技者が操作可能な遊技ボタン14(本発明の演出ボタンに該当)、CRプリペイドカードユニット7と後述するCRユニット端子板60を介して接続される精算表示装置15、球貸ボタン16および精算ボタン17を左側に備えている。本実施例では、遊技ボタン14としてプッシュ式のボタンを採用しているが、遊技者の操作に応じた信号が検出可能な操作装置であれば、これに限るわけではない。例えば、操作方向まで検出可能な十時式のボタンでもよいし、レバータイプのスイッチでもよい。
・・・
【0037】
第1特別図柄及び第2特別図柄の変動中は、窓部28aに配置された演出図柄表示装置54bにおいて各々の特別図柄の変動に連動した演出態様を表示する。また、第1特別図柄と第2特別図柄は、第1始動口31と第2始動口32への入球順に関係なく、第2特別図柄の変動停止を優先して実施する。具体的には、第1特別図柄の保留記憶がある場合、第2特別図柄の変動が停止し且つ第2特別図柄保留記憶が無い状態となって、第1特別図柄保留記憶分の変動を開始する。尚、第1始動口と第2始動口への入球順(記憶が古い順)に変動を開始する構成としても問題ない。
【0038】
変動後に確定表示した第1特別図柄及び第2特別図柄の態様に応じて後述する大入賞口ソレノイド33c(図3参照)を駆動させる。大入賞口ソレノイド33cを駆動させると、ほぼ同期して大入賞口ユニット33の扉部材が駆動して、大入賞口33aへの入球(カウントスイッチ33b(図3参照)での検出率)が可能となるように構成されている。
・・・
【0043】
主制御装置50の出力端には、遊技盤中継端子板62を介して大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cと、普通電動役物40の羽根部材を駆動する普通電役ソレノイド40bと、図柄表示装置中継端子板64を介して特別図柄を表示する第1特図表示装置29と、第2特図表示装置30と、特別図柄の保留数を表示する第1特図保留数表示装置29aと、第2特図保留数表示装置30aと、普通図柄を表示する普通図柄表示装置41と、普通図柄の保留数を表示する普図保留数表示装置41aと、裏配線中継端子板63および外部接続端子板61を介してホールコンピュータ70と、が接続されている。」

ウ 「【0049】
サブ統合制御装置53はCPU、ROM、RAM等の電気部品を備えており、搭載するROMに記憶されたプログラムに従ってCPUにて処理を実行し、入力される遊技スイッチ14aの入力ならびに主制御装置50から入力されるコマンド(本発明の制御信号に該当)に基づいて演出に関わる各種コマンド等を生成し、演出図柄ユニット54の演出図柄制御装置54aに出力する。尚、本実施例では、サブ統合制御装置53のRAMに記憶された遊技情報を電源断時に保持しない構成としているが、電源装置55からVBBを供給して記憶保持可能とし、復電時に記憶した遊技情報を元に電源断前の遊技を再開する構成としても何ら差し支えない。」

エ 「【0057】
S25に続いては、記憶した第1保留記憶の先読判定を行う(S30)。具体的には、大当り判定用乱数の値が大当りを生起する値か否かを確認し、大当り値なら大当り図柄の種類を確認する。大当り判定がハズレなら、小当りを生起する値か否かを確認し、ハズレならリーチ決定用乱数がスーパーリーチとなる値か否かを確認する。スーパーリーチでなければ、リーチとなる値か否かを確認し、変動パターン決定用乱数の値から変動時間を確認する。上記判定を行うことによって、記憶した乱数値が、遊技者が大当りの期待が持てる特定の値か否かを判定する。」

オ 「【0063】
次に、図5に示したフローチャートを用いて主制御装置50が行う当否判定処理を説明する。この処理は、第1始動入賞検出スイッチ又は第2始動入賞検出スイッチでの遊技球の検出に起因して抽出された乱数値に基づいて特別遊技を実行するか否かを判定(始動口への遊技球の入球に起因して抽出した乱数値によって大当りを生起させるか否かを抽選)する処理となる。
・・・
【0068】
続くS130の処理では、大当り判定用乱数の比較処理(S125)の結果が大当りであるか否か判定する(本実施例では1/300)。肯定判定なら(S130:yes)、図柄モード設定処理を行う(S135)。図柄モード設定処理では、当否判定の対象とした保留記憶の種類(第1保留記憶又は第2保留記憶)と、判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数1に基づいて、大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態を決定する図柄モードを設定する(S135)。続いて、設定した図柄モードの種類と判定対象となる保留記憶の大当り図柄決定用乱数2に基づいて大当り図柄選択処理を行う(S140)。これは、図柄モードの設定によって決定した大当りの種類(大当り遊技の内容と大当り遊技終了後の遊技状態)を大当り図柄によって報知するために、図柄モードの種類毎に設定された図柄郡の中から表示する図柄を決定する処理となる。
・・・
【0070】
次に、S135で設定した図柄モードに基づいて大当り遊技の内容となる大入賞口の開放パターン設定処理を行い(S150)、当否判定の対象とした保留記憶のリーチ決定用乱数および変動パターン決定用乱数に基づいて、第1特別図柄表示装置29又は第2特別図柄表示装置30、及び演出図柄表示装置54bに表示する図柄の変動時間となる変動パターンを、変動パターン選択テーブルから選択する(S155)。
【0071】
次に、選択した大当り図柄および変動パターンの情報を、変動指示信号(変動指示コマンド)(本発明の制御信号に該当)としてサブ統合制御装置53へ送信する(S160)。この情報を受信したサブ統合制御装置53からの指示に基づいて、演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bを制御し、大当り図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に、主制御装置50は、第1特別図柄表示装置29又は第2特別図柄表示装置30を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
【0072】
S130が否定判定、即ちハズレなら(S130:no)、大当り判定用乱数の比較処理(S125)の結果が小当りであるか否か判定し(1/150)(S165)、肯定判定なら(S165:yes)、小当り図柄を選択し(S170)、続いて小当り遊技の開放パターン設定処理を行い(S150)、小当り図柄に対応する変動パターン選択処理を行い(S155)、小当り図柄および変動パターンの情報となる変動指示信号をサブ統合制御装置53へ送信する(S160)。この情報を受信したサブ統合制御装置53からの指示に基づき演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bを制御し、小当り図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に、主制御装置50は、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30を直接制御して特別図柄の変動を開始する。
【0073】
S165が否定判定なら(S165:no)、ハズレ図柄を選択し(S175)、続いてハズレ図柄に対応する変動パターン設定処理を行い(S155)、ハズレに関する図柄及び変動パターンの情報となる変動指示信号をサブ統合制御装置53へ送信する(S160)。この情報を受信したササブ統合制御装置53からの指示に基づき演出図柄制御装置54aは演出図柄表示装置54bを制御し、ハズレ図柄および変動パターンの情報に対応する図柄の変動表示を開始する。サブ統合制御装置53への送信とほぼ同時に主制御装置50は、第1特図表示装置29又は第2特図表示装置30を直接制御して特別図柄の変動を開始する。」

カ 「【0074】
次に、図7に示したフローチャートを用いて、サブ統合制御装置53が実行する変動指示コマンド受信処理を説明する。この処理は、主制御装置50から受信する変動指示コマンドの種類と、該受信時にサブ統合制御装置53が抽出する乱数値とに応じて、演出図柄表示装置54b上に表示する変動表示態様を選択する処理を主とし、本発明のボタン演出判定手段を含む処理となる。
【0075】
変動指示コマンド受信処理を開始すると、主制御装置50から変動指示コマンドを受信したか否か判定する(S200)。否定判定なら(S200:no)リターンし、肯定判定なら(S200:yes)、振分乱数1を抽出し(S205)、サブ統合制御装置53が備える保留球数カウンタのデクリメントを行い(S210)、受信した変動指示コマンドが、図6の図表中のBとなる変動パターン8、又は変動パターン9を示すか否か判定する(S215)。
【0076】
S215が肯定判定なら(S215:yes)、演出図柄表示装置54bに表示する演出変動態様として特別遊技ボタン演出を選択する(S220)。この場合、S205で抽出した乱数値に応じて、サブ統合制御装置53が記憶する複数種類の特別遊技ボタン演出態様及び演出図柄の中から演出図柄表示装置54bに表示する1つの特別遊技ボタン演出と確定表示する演出図柄の種類とが選択される。
【0077】
S215が否定判定なら、受信した変動指示コマンドが、図6の図表中のAとなる変動パターン6、又は変動パターン7を示すか否か判定し(S230)、肯定判定なら(S230:yes)、演出図柄表示装置54bに表示する演出変動態様として遊技ボタン演出を選択する(S235)。この場合も、S205で抽出した乱数値に応じて、サブ統合制御装置53が記憶する複数種類の遊技ボタン演出態様及び演出図柄の中から1つの遊技ボタン演出と確定表示する演出図柄の種類とが選択される。
・・・
【0079】
S230が否定判定なら(S230:no)、受信した変動指示コマンドと抽出した振分乱数1の値に応じてサブ統合制御装置53が記憶する複数種類の変動態様及び演出図柄の中から演出図柄表示装置54bに表示する演出図柄の変動態様と、確定表示する演出図柄の種類とを選択する(S240)。S220、S235、S240に続いては、選択した演出変動態様及び確定図柄を演出図柄表示装置54bに表示する指示信号を演出図柄制御装置54aに送信し(S225)リターンする。」

キ 「【0081】
次に、図8に示したフローチャートを用いて、実施例1においてサブ統合制御装置53が実行する遊技ボタン作動判定処理1を説明する。この処理は、図7を用いて説明したS220又はS235によって特別遊技ボタン演出、又は遊技ボタン演出を開始すると実行される処理であり、遊技ボタン14の操作有効期間の管理と、遊技ボタン14の操作タイミングに応じた特別演出又は通常演出を実施する処理を行う。
【0082】
遊技ボタン作動判定処理1を開始すると、有効期間フラグが1か否か判定する(S250)。有効期間フラグは、サブ統合制御装置53が記憶する値であり、値が1であれば遊技ボタン14の操作が有効な期間であることを、値が0であれば遊技ボタン14の操作が有効な期間ではないことをサブ統合制御装置53が判断する。また、有効期間フラグは特別遊技ボタン演出、又は遊技ボタン演出が開始されリーチ状態になると1が設定され、該設定に応じて有効期間の計時が開始される。
【0083】
S250が否定判定なら(S250:no)リターンし、肯定判定なら(S250:yes)、遊技ボタンスイッチ14aからの操作信号を受信したか否か判定し(S255)、肯定判定なら(S255:yes)、操作時間判定処理を行う(S260)。操作時間判定処理では、遊技ボタン14の操作が有効となってから、即ち、有効期間フラグに1が設定されてから、S255が肯定判定になるまで(有効期間の計時が開始されてから遊技ボタン14が操作されるまで)の時間を取得し、予め設定された「1.11秒」「2.22秒」「3.33秒」「4.44秒」「5.55秒」(以降は、この5種類の設定秒数を「特別停止秒数」とも記載)のいずれかに該当するか否か確認する。
【0084】
S260に続いては、実施中の変動態様が変動パターン8、又は変動パターン9に基づくものか否か判定し(S265)、否定判定なら(S265:no)、S260で確認した操作時間が上記したいずれかの特別停止秒数か否か判定する(S275)。S265、又はS270が肯定判定なら(S265:yes、S270:yes)、特別演出表示の実施を指示する信号を演出図柄制御装置54aに送信する(S275)。S270が否定判定なら(S270:no)、通常演出表示の実施を指示する信号を演出図柄制御装置54aに送信する(S280)。特別演出表示と通常演出表示の内容は図を用いて後述する。」

ク 「【0088】
次に、図9、図10、図11を用いて演出図柄表示装置54bに表示される遊技ボタン演出の表示態様と、遊技ボタン14の操作に応じて実施される特別演出及び通常演出の表示態様について説明する。図9(1)は、遊技ボタン演出の画面構成を示している。具体的には、画面上部には左図柄、中図柄、右図柄で構成した演出図柄を表示し、特別図柄の変動および停止表示に応じて変動表示と停止表示とを実施する。
【図9】

【図10】

【図11】

【0089】
変動パターン6、7(ノーマルロングリーチ)、又は変動パターン8、9(スーパーリーチA)を示す変動指示コマンドの受信に応じて、演出図柄がリーチ態様(左右の演出図柄が同じ図柄で停止)となった時点で遊技ボタン14の操作が有効になると同時に、画面中断左にボタン操作指示部(本発明の操作指示部に該当)、その左に数値表示部(本発明の経過時間数値表示部に該当)、メーター部(本発明のメーター部に該当)が表示される。
・・・
【0091】
数値表示部には、遊技ボタン14の操作が有効になってから経過した秒数が百分の1の位から3桁で表示され、遊技ボタン14の操作が有効になった時点(演出図柄でリーチが成立した時点)から無効となるまで、有効時間の経過秒数が常時表示される(「0:01」から「6:00」まで)。秒数が3桁であるため、この秒数表示には画面上部に配置された左中右の演出図柄と同様に、同一の数字が3個揃うという場合がある。画面上部で変動中の演出図柄を、遊技者自身の操作によって全て同一の図柄で揃える(自力で大当りを獲得する)ということは不可能だが、数値表示部に表示された3桁の有効時間経過秒数を、遊技ボタン14の操作によって全て同じ数字に揃えることは可能であり、3桁の経過秒数の表示を変動する図柄として捉え、遊技者自身の操作によって擬似的に当り図柄を揃えるといったゲーム性を生み出している。
【0092】
また、棒状の表示態様を画面最下部で横倒しにしたメーター部には、経過した有効時間を示しながら左端から右端方向に向かって移動する移動表示部(本発明の経過時間移動表示部に該当)と、5箇所の特別演出目印部(本発明の目印に該当)を均等に配置している。均等に配置された5箇所の特別演出目印部は、移動表示部が通過する経過時間が丁度「1.11秒」「2.22秒」「3.33秒」「4.44秒」「5.55秒」を示す固定位置に配置されている。
【0093】
この、特別演出目印部と移動表示部とを設けたメーター部と、上記した3桁の秒数を表示する数値表示部との構成により、遊技者に、移動表示部が特別演出目印部を通過するタイミングで遊技ボタン14を操作させることで、数値表示部の経過秒数をすべて同じ数字で揃えて停止させることを狙い易くしている。
【0094】
このように、ボタン操作指示部にてボタンの操作を促しつつ、ボタン操作にはメーター部により有効期間が設けられており、その有効期間は移動表示部の表示位置および移動速度により、あとどれぐらいで有効期間が終了するのかを直感的に報せることが可能となる。その上で、数値表示部と特別演出出目印部を同時に表示することにより特別演出目印部上に移動表示部が来ると数値表示部の並びが特徴的であることが判明し、遊技者は自ずと特別演出出目印部のところでボタンを操作しようと考える。
【0095】
図10(2)は、遊技者による遊技ボタン14の操作が、特別停止秒数「5:55秒」に合わせて実施された場合を示す図例(遊技ボタン14の操作が成功した場合の図例)となる。この図例では、移動表示部が一番右の特別演出目印部まで移動したタイミングで遊技ボタン14が操作されたことに応じて変化又は停止表示した各部の表示内容を示している。具体的には、ボタン操作部は、遊技ボタン14の操作(押下し)に応じて遊技ボタン14の画像が押下されたものに変化し、その上部に「GOOD JOB!」の文字列が表示される。数値表示部は、遊技ボタン14が操作された経過時間として5:55(3桁が同一の数字で停止)を停止表示する。メーター部では、移動表示部が一番右の特別演出目印部上に停止した状態となる。
【0096】
図10(3)は、遊技者による遊技ボタン14の操作が、特別停止秒数に合わせて実施されなかった場合を示す図例(遊技ボタン14の操作が失敗した場合の図例)となる。この図例では、移動表示部が一番右の特別演出目印部まで移動する直前で遊技ボタン14が操作されたことに応じて変化又は停止表示した各部の表示内容を示している。具体的には、ボタン操作部は、上記と同様に遊技ボタン14の画像が押下されたものに変化するが、その上部には「Too Bad」の文字列が表示される。数値表示部は、遊技ボタン14が操作された経過時間として5:45を停止表示する。メーター部では、移動表示部が一番右の特別演出目印部の直前で停止した状態となる。
【0097】
図11(4)は、遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施された場合、即ち、操作が成功し数値表示部に3桁の同じ数字が表示された場合、又は変動パターン8、9に応じた特別遊技ボタン演出の実施時に遊技ボタン14が操作された場合に表示される特別演出(本発明の特別な表示演出に該当)を示す図例となる。
【0098】
特別演出が実施されると、数値表示部に表示された3桁の同一数字はそのまま停止表示を継続し、ボタン操作指示部とメーター部とがキャラクター(達吉)とコメント表示部に入れ替わる。この場合のキャラクターは笑顔の達吉となり、最下部のコメント表示部には、現在変動表示中の抽選結果に対して、当りハズレがはっきり分かるコメントを表示する。当りハズレがはっきり分かるコメントとは、例えば、図例にあるように「やったぜ大当りだ!」であれば、変動表示中の抽選が必ず大当りとなることを示唆し、「残念ハズレです」であれば、必ずはずれることを示唆する。
【0099】
図11(5)は、遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施されなかった場合、即ち、遊技ボタン14の操作が失敗した場合に表示される通常演出(本発明の通常の表示演出に該当)を示す図例となる。
・・・
【0101】
以上が実施例1の説明となる。上述したように特別遊技ボタン演出や遊技ボタン演出においては、遊技者に漠然と遊技ボタン14を操作させるのではなく、所定の時間を狙わせて操作させることによって、擬似的に当り図柄を揃えるといったゲーム性を遊技者に与えている。また、メーター部では、特別演出目印部と移動表示部とに注目させて遊技ボタン14を操作させることにより、当り(停止秒数となる3個の数字が同一数字で停止)をより容易に経験させることができるとともに、目印を目安に遊技ボタン14を操作すれば、外れても当りに近い数値の並びとなり、次回のやる気を喚起することができる。」

(2)認定事項

【図6】

【図6】には、ノーマルロングリーチには、当否判定が当のときの変動パターン6と、当否判定が否のときの変動パターン7とがあることが図示されている。

(3)上記ア?クの記載事項、及び上記ケの認定事項、及び、図面の図示内容を総合勘案すると、刊行物1には、次の発明(以下「刊行物発明」という。)が記載されているものと認められる(a?nは、本願発明のA?Nに対応させて付与した。)。
「a 大当りか否かを判定する当否判定処理を行う主制御装置50(【0063】)と、
b 大当り図柄、小当り図柄、若しくは、ハズレ図柄の変動表示がなされる演出図柄表示装置54b(【0071】?【0073】)とを備え、
c 主制御装置50は、第1特別図柄表示装置29又は第2特別図柄表示装置30を直接制御して特別図柄の変動を開始し、変動後に確定表示した第1特別図柄及び第2特別図柄の態様に応じて、大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cを駆動し(【0038】、【0043】、【0071】)、
第1特別図柄及び第2特別図柄の変動中は、演出図柄表示装置54bにおいて各々の特別図柄の変動に連動した演出態様が表示され(【0037】)、
d 演出に関わる各種コマンド等を生成するサブ統合制御装置53(【0049】)と、
e 遊技者が操作可能な遊技ボタン14(【0029】)とを備え、
f サブ統合制御装置53は、遊技ボタン14の操作有効期間の管理と、遊技ボタン14の操作タイミングに応じた特別演出又は通常演出を実施する処理を行う、遊技ボタン作動判定処理1において、遊技ボタンスイッチ14aからの操作信号を受信したか否か判定し(【0081】?【0083】)、
g、h サブ統合制御装置53は、遊技ボタン14の操作タイミングに応じて遊技ボタン14の操作が成功した内容の特別演出、又は、遊技ボタン14の操作が失敗した内容の通常演出の実施を指示する信号を送信し(【0081】、【0084】、【0095】、【0096】)、
i サブ統合制御装置53は、
遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施された場合、即ち、操作が成功し数値表示部に3桁の同じ数字が表示された場合、上記特別演出を実施し、
遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施されなかった場合、即ち、遊技ボタン14の操作が失敗した場合、上記通常演出を実施し(【0081】?【0083】、【0097】)、
当り(停止秒数となる3個の数字が同一数字で停止)をより容易に経験させることができるとともに、目印を目安に遊技ボタン14を操作すれば、外れても当りに近い数値の並びとなり、次回のやる気を喚起することができ(【0101】)、
j、m サブ統合制御装置53は、
遊技ボタン14の操作が有効になった時点から無効となるまで、遊技ボタン14の操作が有効になってから経過した秒数が百分の1の位から3桁で表示され、「特別停止秒数」に対応する「時間」と「特別停止秒数」以外の「時間」とを数値表示部に表示すると共に、
経過した有効時間を示しながら左端から右端方向に向かって移動する移動表示部と、5箇所に均等に配置されている特別演出目印部とからなるメーター部において、有効期間の間、特別演出目印部上に移動表示部が来るように制御し(【0081】、【0091】、【0092】、【0094】)、
遊技者に、移動表示部が特別演出目印部を通過するタイミングで遊技ボタン14を操作させることで、数値表示部の経過秒数をすべて同じ数字で揃えて停止させることを狙い易くし(【0093】)、
k ノーマルロングリーチには、当否判定が当のときの変動パターン6と、当否判定が否のときの変動パターン7とがあり(【0089】、【図6】)、
n サブ統合制御装置53は、遊技者が遊技ボタン14を操作した時間が、遊技ボタン14の操作が失敗した内容の表示が行われる時間であった場合、メーター部に、移動表示部が一番右の特別演出目印部の直前で停止表示すると共に、数値表示部に、遊技ボタン14が操作された経過時間として5:45を停止表示した状態に制御する(【0081】、【0096】)
弾球遊技機(【0001】)。」

5 対比
本願発明と刊行物発明とを、分説に従い対比する。
(a)刊行物発明における「大当りか否かを判定する当否判定」は、本願発明における「所定の判定」に相当する。
したがって、刊行物発明における構成aの「大当りか否かを判定する当否判定処理を行う主制御装置50」は、本願発明における構成Aの「所定の判定を実行する判定手段」としての機能を有する。

(b)刊行物発明における「大当り図柄、小当り図柄、若しくは、ハズレ図柄」は、本願発明における「判定手段による判定結果を示すための識別情報」に相当する。
そして、刊行物発明における「変動表示」は、本願発明における「動的表示」に相当する。
したがって、刊行物発明における構成bの「大当り図柄、小当り図柄、若しくは、ハズレ図柄の変動表示がなされる演出図柄表示装置54b」は、本願発明における構成Bの「その判定手段による判定結果を示すための識別情報が動的表示される表示手段」に相当する。

(c)刊行物発明における「大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cを駆動」することは、本願発明における「遊技者に有利となる特典を付与する」ことに相当する。

そして、刊行物発明における「演出図柄表示装置54b」は、「第1特別図柄及び第2特別図柄の変動中は」「各々の特別図柄の変動に連動した演出態様」となることから、刊行物発明において、「演出図柄表示装置54b」での「大当り図柄」の「確定表示」は、「第1特別図柄及び第2特別図柄」の変動に連動して行われるものである。
したがって、刊行物発明において、「変動後に確定表示した第1特別図柄及び第2特別図柄の態様に応じて、大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cを駆動」するときは、本願発明における「その表示手段に特定の判定結果を示すための識別情報が停止表示された場合」に相当する。

よって、刊行物発明における構成cの「第1特別図柄表示装置29又は第2特別図柄表示装置30を直接制御して特別図柄の変動を開始し、変動後に確定表示した第1特別図柄及び第2特別図柄の態様に応じて、大入賞口33aの扉部材を駆動する大入賞口ソレノイド33cを駆動」する「主制御装置50」は、本願発明における構成Cの「その表示手段に特定の判定結果を示すための識別情報が停止表示された場合に、遊技者に有利となる特典を付与する特典付与手段」としての機能を有する。

(d)刊行物発明における「演出に関わる各種コマンド等を生成」することは、「各種コマンド」に基づいて演出を実行することであるから、本願発明における「遊技の演出を実行する」ことに相当する。
したがって、刊行物発明における「演出に関わる各種コマンド等を生成」する「サブ統合制御装置53」は、本願発明における「遊技の演出を実行する演出実行手段」としての機能を有する。

(e)刊行物発明における「遊技者が操作可能な遊技ボタン14」は、本願発明における「遊技者が操作可能な操作手段」に相当する。

(f)刊行物発明において、「遊技ボタンスイッチ14a」は、「遊技ボタン14」が操作されたことを検出するものであることは明らかであるから、刊行物発明における「遊技ボタンスイッチ14aからの操作信号を受信したか否か判定」することは、本願発明における「その操作手段が操作されたことを判別する」ことに相当する。
したがって、刊行物発明における「遊技ボタンスイッチ14aからの操作信号を受信したか否か判定」する「サブ統合制御装置53」は、本願発明における「その操作手段が操作されたことを判別する操作判別手段」としての機能を有する。

(g)刊行物発明における「遊技ボタン14の操作タイミングに応じ」ることは、遊技ボタン14が操作されたことを前提にするものであるから、本願発明における「その操作判別手段による判別結果に基づ」くことに相当する。
そして、刊行物発明における「遊技ボタン14の操作が成功した内容の特別演出、又は、遊技ボタン14の操作が失敗した内容の通常演出の実施を指示する」ことは、演出を「特別演出」と「通常演出」との間で切り替えて実施可能とすることであるから、本願発明における「演出を可変させる」ことに相当する。
したがって、刊行物発明における構成g、hの「遊技ボタン14の操作タイミングに応じて遊技ボタン14の操作が成功した内容の特別演出、又は、遊技ボタン14の操作が失敗した内容の通常演出の実施を指示する」「サブ統合制御装置53」は、本願発明における構成Gの「その操作判別手段による判別結果に基づいて、演出を可変させる演出可変手段」としての機能を有する。

(h)刊行物発明における「遊技ボタン14の操作タイミング」は、本願発明における「操作手段が操作されたと操作判別手段に判別されたタイミング」に相当する。
そして、刊行物発明における「遊技ボタン14の操作が成功した内容の特別演出、又は、遊技ボタン14の操作が失敗した内容の通常演出の実施を指示する」ことは、「特別演出」として設定された「遊技ボタン14の操作が成功した内容」の演出の実施、また、「通常演出」として「遊技ボタン14の操作が失敗した内容」の演出の実施をそれぞれ指示することであるから、刊行物発明は、「特別演出」、「通常演出」に対応した内容の演出を設定するものであるといえる。
したがって、刊行物発明は、本願発明における「演出可変手段により可変される演出内容を設定する」に相当する構成を備えるものである。
よって、刊行物発明における構成g、hの「遊技ボタン14の操作タイミングに応じて遊技ボタン14の操作が成功した内容の特別演出、又は、遊技ボタン14の操作が失敗した内容の通常演出の実施を指示する」「サブ統合制御装置53」は、本願発明における構成Hの「操作手段が操作されたと操作判別手段に判別されたタイミングにより演出可変手段により可変される演出内容を設定する演出設定手段」としての機能を有する。

(i)刊行物発明における「遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施された」こと、「遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施されなかった」ことは、本願発明における「操作手段が操作されたと操作判別手段により判別されたこと」に相当する。
そして、刊行物発明における「操作が成功し数値表示部に3桁の同じ数字が表示され」ることは、遊技者に「当り(停止秒数となる3個の数字が同一数字で停止)をより容易に経験させることができる」ことであるから、本願発明における「遊技者にとって有利となる演出内容が設定される」ことに相当する。
したがって、刊行物発明における「遊技ボタン14が」「合わせて実施された場合」、「特別演出」が「実施」される「特別停止秒数」の「時間」は、本願発明における「操作手段が操作されたと操作判別手段により判別されたことに基づいて、遊技者にとって有利となる演出内容が設定される第1期間」に相当する。

また、刊行物発明における「遊技ボタン14の操作が失敗した場合」「通常演出を実施」することは、「目印を目安に遊技ボタン14を操作すれば、外れても当りに近い数値の並びとなり、次回のやる気を喚起することができ」ることであるから、本願発明における「第1期間よりも遊技者にとって不利となる演出内容が設定される」ことに相当する。
したがって、刊行物発明における「遊技ボタン14が」「合わせて実施されなかった場合」、「通常演出」が「実施」される「特別停止秒数」以外の「時間」は、本願発明における「その第1期間よりも遊技者にとって不利となる前記演出内容が設定される第2期間」に相当する。

よって、刊行物発明における「遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施された場合、即ち、操作が成功し数値表示部に3桁の同じ数字が表示された場合、上記特別演出を実施し、遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施されなかった場合、即ち、遊技ボタン14の操作が失敗した場合、上記通常演出を実施」する「サブ統合制御装置53」は、本願発明における「操作手段が操作されたと操作判別手段により判別されたことに基づいて、遊技者にとって有利となる演出内容が設定される第1期間と、その第1期間よりも遊技者にとって不利となる演出内容が設定される第2期間とを少なくとも設定することが可能な期間設定手段」としての機能を有する。

(j)刊行物発明において、「特別停止秒数」対応する「時間」と「特別停止秒数」以外の「時間」とは、「特別停止秒数」の「時間」が、構成iより、「3桁の同じ数字が表示され」る時間であるのに対して、「特別停止秒数」以外の「時間」が、「3桁の同じ数字が表示され」ない時間であって、両者の時間は、互いに区別して認識可能なものである。
したがって、刊行物発明における「遊技ボタン14の操作が有効になってから経過した秒数が百分の1の位から3桁で表示され、「特別停止秒数」に対応する「時間」と「特別停止秒数」以外の「時間」とを数値表示部に表示する」ことは、本願発明における「第1期間と第2期間とを判別可能に報知する第1報知態様」を「報知する」ことに相当する。

そして、刊行物発明における「特別演出目印部上に移動表示部が来る」時間は、「遊技者に、移動表示部が特別演出目印部を通過するタイミングで遊技ボタン14を操作させることで、数値表示部の経過秒数をすべて同じ数字で揃えて停止させることを狙い易く」することからみて、「数値表示部の経過秒数」が「すべて同じ数字で揃」う、すなわち、「3桁の同じ数字が表示され」る時間であるといえる。したがって、刊行物発明における「特別演出目印部上に移動表示部が来る」時間は、本願発明における「第1期間」に相当する。
また、刊行物発明において、「移動表示部」と「特別演出目印部」とは、「特別演出目印部上に移動表示部が来る場合」に加えて、「特別演出目印部上に移動表示部が来ない場合」があることは、その「メーター部」の構成からみて明らかである。そして、この「特別演出目印部上に移動表示部が来ない場合」は、本願発明における「第2期間」に相当する。また、「特別演出目印部上に移動表示部が来る場合」と「特別演出目印部上に移動表示部が来ない場合」とは、遊技者が互いに区別して認識可能なものである。
さらに、刊行物発明において、「数値表示部」による停止秒数の表示と、「メーター部」による「移動表示部」と「特別演出目印部」の表示とは、その表示態様が異なるものである。
したがって、刊行物発明における「経過した有効時間を示しながら左端から右端方向に向かって移動する移動表示部と、5箇所に均等に配置されている特別演出目印部とからなるメーター部において、有効期間の間、特別演出目印部上に移動表示部が来るように制御」することは、本願発明における「第1報知態様とは異なる報知態様で第1期間と第2期間とを判別可能に報知する第2報知態様」を「報知する」ことに相当する。

また、上記したように、刊行物発明における「特別演出目印部上に移動表示部が来る」時間は、「遊技者に、移動表示部が特別演出目印部を通過するタイミングで遊技ボタン14を操作させることで、数値表示部の経過秒数をすべて同じ数字で揃えて停止させることを狙い易く」することからみて、「数値表示部の経過秒数」が「すべて同じ数字で揃」う時間と同じであるから、刊行物発明は、本願発明における「第1報知態様」「第2報知態様とを少なくとも同一期間に報知する」ことに相当する構成を備えるものである。

よって、刊行物発明における構成j、mの「遊技ボタン14の操作が有効になった時点から無効となるまで、遊技ボタン14の操作が有効になってから経過した秒数が百分の1の位から3桁で表示され、「特別停止秒数」に対応する「時間」と「特別停止秒数」以外の「時間」とを数値表示部に表示すると共に、経過した有効時間を示しながら左端から右端方向に向かって移動する移動表示部と、5箇所に均等に配置されている特別演出目印部とからなるメーター部において、有効期間の間、特別演出目印部上に移動表示部が来るように制御」する「サブ統合制御装置53」は、本願発明における「第1期間と第2期間とを判別可能に報知する第1報知態様とその第1報知態様とは異なる報知態様で第1期間と第2期間とを判別可能に報知する第2報知態様とを少なくとも同一期間に報知する報知手段」としての機能を有する。

(m)刊行物発明における「経過した有効時間を示しながら左端から右端方向に向かって移動する移動表示部」は、本願発明における「経時に従って表示位置が所定の態様で可変されて表示されうる可変報知表示態様」に相当する。
そして、刊行物発明における「5箇所に均等に配置されている特別演出目印部」は、本願発明における「表示位置が固定して表示される固定報知表示態様」に相当する。
また、上記(j)より、刊行物発明は、「移動表示部」と「特別演出目印部」とを組み合わせることにより、「特別演出目印部上に移動表示部が来る場合」と「特別演出目印部上に移動表示部が来ない場合」とを表示するものであるから、本願発明における「可変報知表示態様と表示位置が固定して表示される固定報知表示態様とを組み合わせることで第1期間と第2期間とを識別可能に構成されている」構成を備えるものである。

したがって、刊行物発明における構成j、mの「遊技ボタン14の操作が有効になった時点から無効となるまで、遊技ボタン14の操作が有効になってから経過した秒数が百分の1の位から3桁で表示され、「特別停止秒数」に対応する「時間」と「特別停止秒数」以外の「時間」とを数値表示部に表示すると共に、経過した有効時間を示しながら左端から右端方向に向かって移動する移動表示部と、5箇所に均等に配置されている特別演出目印部とからなるメーター部において、有効期間の間、特別演出目印部上に移動表示部が来るように制御」することは、本願発明における「第2報知態様は、経時に従って表示位置が所定の態様で可変されて表示されうる可変報知表示態様と表示位置が固定して表示される固定報知表示態様とを組み合わせることで第1期間と第2期間とを識別可能に構成されている」ことに相当する。

(n)刊行物発明における「メーター部に、移動表示部が一番右の特別演出目印部の直前で停止表示」することは、構成iより「遊技ボタン14が特別停止秒数に合わせて実施されなかった場合」であるから、上記(i)より、本願発明における「第2報知態様における可変報知表示態様を第2期間であることを示す表示位置で表示」させることに相当する。
そして、刊行物発明における「数値表示部に、遊技ボタン14が操作された経過時間として5:45を停止表示」することと、本願発明における「第2期間を示す表示位置に第1報知態様における複数の報知表示態様を」「表示させる」こととは、「第2期間を示す表示位置に第1報知態様を表示させる」ことで共通する。
したがって、刊行物発明における構成nの「遊技者が遊技ボタン14を操作した時間が、遊技ボタン14の操作が失敗した内容の表示が行われる時間であった場合、メーター部に、移動表示部が一番右の特別演出目印部の直前で停止表示すると共に、数値表示部に、遊技ボタン14が操作された経過時間として5:45を停止表示した状態に制御する」「サブ統合制御装置53」と、本願発明における構成Nの「第2報知態様における可変報知表示態様を前記第2期間であることを示す表示位置で表示されていると判別した場合に、第2期間を示す表示位置に第1報知態様における複数の報知表示態様をそれぞれ表示させる設定を実行するものである」「報知手段」とは、「報知手段は、第2報知態様における可変報知表示態様を第2期間であることを示す表示位置で表示させると共に、第2期間を示す表示位置に第1報知態様における複数の報知表示態様をそれぞれ表示させる」「報知手段」である点で共通する。

上記(a)?(n)における対比から、本願発明と刊行物発明とは、
「A 所定の判定を実行する判定手段と、
B その判定手段による判定結果を示すための識別情報が動的表示される表示手段と、
C その表示手段に特定の前記判定結果を示すための識別情報が停止表示された場合に、遊技者に有利となる特典を付与する特典付与手段と、を有した遊技機において、
D 遊技の演出を実行する演出実行手段と、
E 遊技者が操作可能な操作手段と、
F その操作手段が操作されたことを判別する操作判別手段と、
G その操作判別手段による判別結果に基づいて、前記演出を可変させる演出可変手段と、
H 前記操作手段が操作されたと前記操作判別手段に判別されたタイミングにより前記演出可変手段により可変される演出内容を設定する演出設定手段と、
I 前記操作手段が操作されたと前記操作判別手段により判別されたことに基づいて、遊技者にとって有利となる前記演出内容が設定される第1期間と、その第1期間よりも遊技者にとって不利となる前記演出内容が設定される第2期間とを少なくとも設定することが可能な期間設定手段と、
J 前記第1期間と前記第2期間とを判別可能に報知する第1報知態様とその第1報知態様とは異なる報知態様で前記第1期間と前記第2期間とを判別可能に報知する第2報知態様とを少なくとも同一期間に報知する報知手段と、
M 前記第2報知態様は、経時に従って表示位置が所定の態様で可変されて表示されうる可変報知表示態様と表示位置が固定して表示される固定報知表示態様とを組み合わせることで前記第1期間と前記第2期間とを識別可能に構成されているものであり、
N’前記報知手段は、前記第2報知態様における前記可変報知表示態様を前記第2期間であることを示す表示位置で表示させると共に、前記第2期間を示す表示位置に前記第1報知態様をそれぞれ表示させる
遊技機。」
の点で一致し、構成K、L、Nに関し、次の点で相違する。

[相違点1](構成J、L)
第1報知態様に関して、
本願発明は、第1報知態様は、経時に従ってそれぞれ表示位置が可変されて表示されうる複数の報知表示態様の表示位置を組み合わせることで第1期間と第2期間とを識別可能に構成されているのに対して、
刊行物発明は、そのような構成を有していない点。

[相違点2](構成K)
本願発明は、判定手段による判定結果が特定の判定結果である場合には、第1期間であることを示す第1報知態様に基づいて遊技者が操作手段を操作することで第1期間に操作手段が操作されたと操作判別手段により判別されることが可能となる第1報知態様が実行され易くし、判定手段による判定結果が特定の判定結果でない場合には、第1期間であることを示す第1報知態様に基づいて遊技者が操作手段を操作することで第1期間に操作手段が操作されたと操作判別手段により判別されることが困難な第1報知態様が実行され易くする手段を有するのに対して、
刊行物発明はそのような構成を有していない点。

[相違点3](構成N)
本願発明は、報知手段が、第2報知態様における可変報知表示態様を第2期間であることを示す表示位置で表示されていると判別した場合に、第2期間を示す表示位置に第1報知態様における複数の報知表示態様をそれぞれ表示させる設定を実行するものであるのに対して、
刊行物発明は、そのような構成を有していない点。

6 当審の判断
(1)相違点1、3(構成J、L、N)
相違点1、3は、第2報知態様に関連する事項であるのでまとめて検討する。
遊技機の技術分野において、演出効果を高めるために、遊技者により操作可能な操作手段を備え、経時に従ってそれぞれ表示位置が可変されて表示されうる複数の報知表示態様の表示位置を組み合わせることで操作を行う第1期間と第2期間とを識別可能に構成されている第1報知態様にて第1期間と第2期間とを判別可能に報知する、操作演出を行うことは、優先日前に周知の技術事項である(例えば、当審による拒絶理由で引用した特開2010-12146号公報の【0003】?【0004】、【0017】?【0021】、【図2】には、タッチボタン17を備え、タッチボタン17の操作タイミングに、敵1、2とターゲット22とが重なった状態となる操作タイミングと、重ならない状態となる操作タイミングとを設け、両タイミングを識別可能に表示するポイント獲得演出について示され、特開2008-228908号公報の【0003】?【0004】、【0050】?【0053】、【図4】?【図5】には、操作ボタン82を備え、操作ボタン82の操作タイミングに画角領域214の略中央に被写体オブジェクト215の顔が位置する映像が表示された操作の撮影最適タイミングと、それ以外の操作タイミングとを設け、両タイミングを識別可能に表示する撮影演出について示されている。以下「周知の技術事項1」という。)。
そして、刊行物発明と上記周知の技術事項1とは、操作手段の操作タイミングに応じた演出を行うという共通の機能を有するものである。
また、刊行物発明と上記周知の技術事項1とは、演出効果を高めるという共通の課題を解決するものである。
さらに、刊行物発明は、「遊技者に、移動表示部が特別演出目印部を通過するタイミングで遊技ボタン14を操作させることで、数値表示部の経過秒数をすべて同じ数字で揃えて停止させることを狙い易く」する発明である。
したがって、刊行物発明における「特別演出」、又は、「通常演出」による「メーター部」と「数値表示部」による演出のうち、「数値表示部」による演出に上記周知の技術事項1の操作演出を適用して、上記相違点1に係る本願発明の構成とすることは当業者が容易になし得たものである。

また、刊行物発明の構成nにおいて、サブ統合制御装置53によって、「メーター部」への表示と、「数値表示部」への表示とを同時に制御する際に、「メーター部」の「移動表示部」の表示位置と、「数値表示部」の「経過時間」の表示をそれぞれ独立したタイミングに応じて設定する処理と、「メーター部」の「移動表示部」の表示位置が特定位置にあるタイミングで「数値表示部」の「経過時間」の表示を設定する処理のいずれかが選択可能であり、いずれの処理処理を選択するのかは、制御装置による処理効率や、サブ統合制御装置53に対する処理負担等を考慮し、当業者が適宜決定し得ることであるところ、上記刊行物発明に上記周知の技術事項1を適用するに際して、報知手段に、第2報知態様における可変報知表示態様を遊技者にとって不利となる第2期間であることを示す表示位置で表示されていると判別した場合に、第2期間を示す表示位置に第1報知態様における複数の報知表示態様をそれぞれ表示させる設定を実行させて、上記相違点3に係る本願発明の構成とすることは当業者が必要に応じてなし得た設計事項である。

(2)相違点2(構成K)
遊技機の技術分野において、演出効果を高めるために、操作手段を設け、必要に応じて、操作手段を操作する最適タイミングの時間範囲の設定を変えることにより操作難易度を変更可能にする、操作手段を用いた演出を行うことは、優先日前に周知の技術事項である(例えば、当審による拒絶理由で引用した特開2007-313106号公報の【0536】、【0537】には、所定範囲のタイミングで操作ボタン120が操作されたか否かの判断を行うに際し、操作ボタン120を操作難易度を高く設定する場合には所定の範囲が狭くなるように設定し、難易度を低く設定する場合には所定の範囲が広くなるように設定することが記載され、上記特開2008-228908号公報の【0046】、【0047】には、当否抽選の結果に応じて、撮影最適タイミングの時間的長さを可変とすることにより、操作の難易度を可変可能とした撮影演出を行うことが記載されている。以下「周知の技術事項2」という。)。
また、刊行物発明と上記周知の技術事項2とは、演出効果を高めるという共通の課題を解決するものである。
したがって、刊行物発明に上記周知の技術事項2を適用して、当否判定が当のときの変動パターン6に基づいて「特別演出」を実行するときは、操作難易度を低くし、逆に、当否判定が否のときの変動パターン7に基づいて「特別演出」を実行するときは、操作難易度を高くし、上記相違点2に係る本願発明の構成とすることは当業者が容易になし得た設計事項である。

(3)請求人の主張について
平成30年9月15日付け意見書において、請求人は、「本願発明は、上記した本願発明の特徴的構成AおよびBを組み合わせることによる互いの表示位置が可変する複数の報知表示態様を組みあわせて有利な期間を識別可能となる報知態様と、一方の表示位置が可変されてその表示位置で有利な期間を識別可能となる報知態様とをそれぞれ同時に表示する構成で、一方の表示位置が可変して表示される報知態様の表示位置を判別して、有利な期間で表示される場合に、互いに可変して表示される報知表示態様を有利な期間を示す表示位置で表示するように制御する構成については刊行物1?4には一切記載がなく、2つの異なる報知態様が同時に表示される構成であっても、第2報知態様における可変報知表示態様が表示される位置を判別して第2期間を示す位置で表示される場合に、第1報知態様における複数の報知表示態様を第2期間を示す位置で表示させる設定を実行するように構成することで、同期して表示されるデータを予め設定しておく必要がなく、表示データが増加してしまう不具合を抑制して、制御負荷を軽減することができるという刊行物1?4を組み合わせたものから奏することのできない特有の効果も有するものです。」(4.本願発明が特許されるべき事由(3)本願発明と刊行物1?4との対比について)と主張する。


そこで、上記請求人の主張について検討する。
請求人の上記意見書における主張は、上記意見書の「3.補正の根拠(1)特許請求の範囲の補正」において、構成Nの補正の根拠について、「報知手段は、第2報知態様における可変報知表示態様を第2期間であることを示す表示位置で表示されていると判別した場合(インジケータがGETの位置で表示されていることに相当)に、第2期間を示す表示位置に第1報知態様における複数の報知表示態様をそれぞれ表示させる設定(魚と網が一致する表示位置で表示させる表示データが設定されることに相当)を実行するものであることが記載されています。」との主張からみて、「第2期間」を「インジケータがGETの位置で表示されている」期間、すなわち、「有利な期間」と捉えることを前提にするものである。
しかしながら、本願発明の構成Iに、「第1期間よりも遊技者にとって不利となる演出内容が設定される第2期間」と定義されているように、本願発明において、「第2期間」は、「遊技者にとって不利となる」期間であり、一方、「第1期間」が「遊技者にとって有利となる」期間である。
したがって、請求人の上記主張は、「遊技者にとって不利となる」期間が「第1期間」であるとの誤認に基づく主張であって、本願の特許請求の範囲の記載に基づかない主張である。

ここでは、仮に、請求人の上記主張に沿って、構成Nの「第2期間」が「第1期間」の誤記であり、構成Nを「N’前記報知手段は、前記第2報知態様における前記可変報知表示態様を前記第1期間であることを示す表示位置で表示されていると判別した場合に、前記第1期間を示す表示位置に前記第1報知態様における前記複数の報知表示態様をそれぞれ表示させる設定を実行するものである」(下線部は当審により、誤記を正しく読み替えた箇所を示す。)として、検討を進める。
刊行物1には、「n’サブ統合制御装置53は、遊技者が遊技ボタン14を操作した時間が、遊技ボタン14の操作が成功した内容の表示が行われる時間であった場合、メーター部に、移動表示部が一番右の特別演出目印部上に停止表示すると共に、数値表示部に、遊技ボタン14が操作された経過時間として5:55を停止表示した状態に制御する」(【0081】、【0095】)、【0107】)技術事項も記載されている。
そして、上記(1)相違点1、3において検討したように、刊行物発明に構成n’において、サブ統合制御装置53によって、「メーター部」への表示と、「数値表示部」への表示とを同時に制御する際に、「メーター部」の「移動表示部」の表示位置と、「数値表示部」の「経過時間」の表示をそれぞれ独立したタイミングに応じて設定する処理と、「メーター部」の「移動表示部」の表示位置が特定位置にあるタイミングで「数値表示部」の「経過時間」の表示を設定する処理のいずれかが選択可能であり、いずれの処理処理を選択するのかは、制御装置による処理効率や、サブ統合制御装置53に対する処理負担等を考慮し、当業者が適宜決定し得ることであるところ、上記刊行物発明に上記周知の技術事項1を適用するに際して、報知手段に、第2報知態様における可変報知表示態様を遊技者にとって有利となる第1期間であることを示す表示位置で表示されていると判別した場合に、第1期間を示す表示位置に第1報知態様における複数の報知表示態様をそれぞれ表示させる設定を実行させて、本願発明の構成とすることは当業者が必要に応じてなし得た設計事項である。

よって、請求人の上記主張を採用することはできない。

(4)小括
本願発明により奏される効果は、刊行物発明、及び、周知の技術事項1?2から予測し得る効果の範囲内のものであって、格別なものではない。
よって、本願発明は、刊行物発明、及び、周知の技術事項1?2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである。

7 むすび
以上のとおりであるから、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、本願は、他の請求項について検討するまでもなく、拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2018-11-08 
結審通知日 2018-11-13 
審決日 2018-11-27 
出願番号 特願2015-79517(P2015-79517)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A63F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 藤澤 和浩宮川 数正  
特許庁審判長 鉄 豊郎
特許庁審判官 長崎 洋一
▲高▼橋 祐介
発明の名称 遊技機  
代理人 工藤 洋平  
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