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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06F
管理番号 1349932
審判番号 不服2018-2469  
総通号数 233 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-05-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-02-21 
確定日 2019-04-02 
事件の表示 特願2013- 98409「画像処理装置及びその認証方法、並びにプログラム」拒絶査定不服審判事件〔平成26年11月20日出願公開、特開2014-219832、請求項の数(9)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯

本願は,平成25年5月8日の出願であって,平成29年3月31日付けで拒絶の理由が通知され,同年6月5日に意見書と共に手続補正書が提出され,同年11月10日付けで拒絶査定(謄本送達日同年11月21日)がなされ,これに対して平成30年2月21日に審判請求がなされると共に手続補正(以下,「審判請求時補正」という。)がなされ,同年3月15日付けで審査官により特許法164条3項の規定に基づく報告がなされたが,同年11月1日付けで当審により補正の却下の決定により審判請求時補正が却下され,同日付けで当審により拒絶の理由が通知され,同年12月26日に意見書と共に手続補正書が提出されたものである。


第2 原査定の概要

原査定(平成29年11月10日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

(進歩性)この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
記 (引用文献等については引用文献等一覧参照)
・請求項 1-3,5-8,10-11
・引用文献等 1-4

・請求項 4,9
・引用文献等 1-5
<引用文献等一覧>
1.特開2005-062231号公報
2.特開2012-222721号公報
3.特開2006-135597号公報
4.特開2006-035583号公報
5.特開2009-122833号公報


第3 本願発明

本願請求項1乃至9に係る発明(以下「本願発明1」乃至「本願発明9」という。)は,平成30年12月26日付け手続補正書によって補正された特許請求の範囲の請求項1乃至9に記載された,次のとおりのものと認める。

「 【請求項1】
複数のアプリケーションを備え、ユーザーにより選択されたアプリケーションを実行する画像処理装置において、
前記複数のアプリケーションの各々に対応付けられた認証方法を示す設定情報を記憶する記憶手段と、
前記選択されたアプリケーションを実行する前に、前記選択されたアプリケーションと前記設定情報とに基づいて決定される認証方法を用いて認証を実行させる制御を行う認証制御手段と、
前記認証を実行した後に、前記選択されたアプリケーションに関する操作画面を表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、
前記認証方法は、少なくとも第1の認証方法と第2の認証方法とを含み、前記第1の認証方法は、ユーザーの識別を目的として認証情報の入力を必要としない認証方法であり、前記第2の認証方法は、ユーザーのアプリケーションの利用制限を目的として認証情報の入力を必要とする認証方法であり、
前記第1の認証方法を用いて認証を実行する場合、前記表示制御手段は、前記画像処理装置の複数のユーザーのうちからユーザーを選択させるための選択画面を前記表示手段に表示させ、さらに、前記ユーザーを選択させるための選択画面における前記ユーザーの選択に基づいて認証されたユーザーのためにパーソナライズされた前記操作画面を前記表示手段に表示させ、
前記第2の認証方法を用いて認証を実行する場合、前記表示制御手段は、前記認証情報を入力させるための入力画面を前記表示手段に表示させ、さらに、前記入力画面に入力された認証情報に基づく認証が成功した場合、前記選択されたアプリケーションに関する操作画面を前記表示手段に表示させ、
前記第2の認証方法では、ユーザー毎に設定されたアプリケーションの利用権限が参照され、前記第1の認証方法では、前記利用権限が参照されないことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記操作画面を前記画像処理装置の表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記認証制御手段は、前記選択されたアプリケーションが特定のアプリケーションである場合に、前記第1の認証方法を用いて認証を実行させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記認証方法の各々に異なる認証強度が設定された認証強度設定情報と、
前記選択されたアプリケーションを実行する前に行う認証方法の認証強度を前記認証強度設定情報により判定する認証強度判定手段と、
前記認証制御手段が認証したユーザーと同一のユーザーで、且つ前記認証強度判定手段により判定された認証強度が、前記認証制御手段が用いた前回の認証方法の認証強度と同じ若しくは弱い場合は、当該ユーザーの認証を行わないようにする制御手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記第2の認証方法による認証を行うために、前記認証情報としてユーザー名とパスワードとを入力させる操作画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記記憶手段は更に、前記画像処理装置のユーザーの属性情報を記憶し、
前記選択されたアプリケーションに対応付けられた認証方法が前記第1の認証方法である場合、前記表示制御手段は、前記第1の認証方法によって識別されたユーザーに対応する属性情報に基づいて、パーソナライズされた前記操作画面を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記認証方法は更に、ユーザーの認証を行わないことを含むことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
複数のアプリケーションを備え、ユーザーにより選択されたアプリケーションを実行する画像処理装置の認証方法において、
前記複数のアプリケーションの各々に対応付けられた認証方法を示す設定情報を記憶する記憶工程と、
前記選択されたアプリケーションを実行する前に、前記選択されたアプリケーションと前記設定情報とに基づいて設定される認証方法を用いて認証を実行させる制御を行う認証制御工程と、
前記認証を実行した後に、前記選択されたアプリケーションに関する操作画面を表示手段に表示させる表示制御工程とを備え、
前記認証方法は、少なくとも第1の認証方法と第2の認証方法とを含み、前記第1の認証方法は、ユーザーの識別を目的として認証情報の入力を必要としない認証方法であり、前記第2の認証方法は、ユーザーのアプリケーションの利用制限を目的として認証情報の入力を必要とする認証方法であり、
前記第1の認証方法を用いて認証を実行する場合、前記表示制御工程では、前記画像処理装置の複数のユーザーのうちからユーザーを選択させるための選択画面を前記表示手段に表示させ、さらに、前記ユーザーを選択させるための選択画面における前記ユーザーの選択に基づいて認証されたユーザーのためにパーソナライズされた前記操作画面を前記表示手段に表示させ、
前記第2の認証方法を用いて認証を実行する場合、前記表示制御工程において、前記認証情報を入力させるための入力画面を前記表示手段に表示させ、さらに、前記入力画面に入力された認証情報に基づく認証が成功した場合、前記選択されたアプリケーションに関する操作画面を前記表示手段に表示させ、
前記第2の認証方法では、ユーザー毎に設定されたアプリケーションの利用権限が参照され、前記第1の認証方法では、前記利用権限が参照されないことを特徴とする認証方法。
【請求項9】
請求項8に記載の認証方法を画像処理装置に実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。」


第4 引用例

1 引用例1に記載された事項
原査定の拒絶の理由において引用した,本願の出願前に既に公知である,特開2005-62231号公報(平成17年3月10日公開。以下,これを「引用例1」という。)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。(下線は当審で説明のために付加。以下同様。)

A 「【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に記載の従来技術では画像形成装置が備える機能を使用する場合に必ずユーザ認証(ユーザの使用権限の有無を確認するためこと)を必要とするので機能を使用する際にわずらわしさを伴う。また、保護する必要の低い機能であっても認証登録を行っていないユーザは使用できない。上記特許文献2に記載の従来技術では携帯通信機器が備える機能の重要度に応じて異なる認証方法を使用しているがデータに対しては認証が行われていない。
【0006】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、画像形成装置が備える機能や画像形成装置に保存されたデータの重要度に応じて異なる認証方法使用することにより、画像形成装置の機能の使用や画像形成装置に格納されたデータに対して高い保護を与えることができると共にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することができる画像形成装置を提供することが目的である。」

B 「【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態による画像形成装置の一例としてデジタル複合機について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態によるデジタル複合機の機械的構成を主に示す側面概略図である。
【0013】
デジタル複合機1は、スキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、及びコピー機能等の複合機能を備えたデジタル方式の複写機である。デジタル複合機1では、上記の各機能を組み合わせて種々の機能が実現される。」

C 「【0021】
図2は、図1に示すデジタル複合機1の電気的構成を主に示すブロック図である。デジタル複合機1は、スキャナ部11、画像処理部21、プリンタ部31、制御部41、操作パネル部51、ファクシミリ通信部61、ネットワークI/F(インターフェース)部62、パラレルI/F部63、シリアルI/F部64及びHDD(ハードディスクドライブ)65を備える。」

D 「【0023】
操作パネル部51は、図1に示すタッチパネル401等から構成されるタッチパネル部52、及び図1に示すスタートキー402及びテンキー403等から構成される操作キー部53を含む。操作パネル部51は、ユーザがスキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する操作を行うために使用され、ユーザによる操作指令等を制御部41に与える。タッチパネル部52は、タッチパネルとLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され、種々の操作画面、例えば、コピー機能実行時には、原稿サイズ、コピーサイズ、複写部数等に関する情報を表示するとともに、ユーザが当該部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン等を表示する。操作キー部53は、ユーザがコピー実行指令等を入力するために用いられる。」

E 「【0031】
図3は、本発明に係るデジタル複合機1のユーザ認証制御に係る機能構成を示すブロック図である。制御部41は機能実行部411、認証制御部412、指紋認証部413、暗証番号認証部414、データ管理部415、指紋データ登録部416、暗証番号登録部417、及び重要度設定部418を備え、HDD65は機能重要度管理テーブル651、データ重要度管理テーブル652、指紋データ管理テーブル653、暗証番号管理テーブル654、及び保存データ655を少なくとも格納する。」

F 「【0040】
図4(a)の表は本実施形態における機能重要度管理テーブル651の例を示したもので、図4(b)の表は本実施形態におけるデータ重要度管理テーブル652の例を示したものである。機能重要度管理テーブル651の名称欄41bにはデジタル複合機1で操作可能な機能の一覧の名称が示してある。ネットワークスキャナ(LAN)は本デジタル複合機1で画像を読み込みLANを使用して送信先装置(例えばLAN接続されたPC等)に画像データを送信する機能、ネットワークスキャナ(E-Mail)は本デジタル複合機1で画像を読み込みE-Mailを使用して送信先装置(例えばインターネット接続されたPC等)に画像データを送信する機能、コピーは本デジタル複合機1を複写機として使用する機能、プリントアウトは本デジタル複合機1をプリンタとして使用する機能、FAXは本デジタル複合機1をファクシミリ装置として使用する機能、データ保存は本デジタル複合機1の一時格納メモリ66に保持されたデータをHDD65に格納する機能、重要度変更(保存データ)はHDD65に格納されているデータに付された重要度を変更する機能、重要度変更(機能)は本デジタル複合機1が備える機能(本機能重要度管理テーブル651で管理されている機能)に付された重要度を変更する機能、保存データ呼出しはHDD65に格納されているデータを本デジタル複合機1の一時格納メモリ66に呼び出す機能である。例えば機能重要度はデジタル複合機1の出荷時に既に設定されているものとする。
【0041】
No.欄41aは各機能に付された通し番号である。重要度41cは各機能に付された重要度で、本実施形態においては「高」、「中」、「低」の3レベルに設定されている。認証データ41dは認証データ管理テーブル653で管理される各機能に対する認証データへのリンク情報である。認証データ管理テーブル653において認証データは例えばリスト構造(1つの機能に対する認証データがポインタによりリスト上に接続されている構造)で管理されている。認証データは例えば指紋データや暗証番号データである。」

G 「【0045】
S9では、当該機能の重要度は「高」であるので、認証制御部412は重要度「高」のユーザ認証として指紋認証部413に認証処理の実行を指示する。指紋認証部413は操作パネル部51へ指紋データを取得するよう指示する。操作パネル部51はユーザが指紋を入力するための指紋入力画面を表示する。次いで操作パネル部51はユーザの入力操作に従い取得した指紋データを指紋認証部413に送信する。指紋認証部413は機能重要度管理テーブル651の当該機能の欄にリンクされた登録認証データとしての指紋データリストを指紋データ管理テーブル653から取得し、この指紋データと操作パネル部51から受信した指紋データを比較照合する。S11では、S9のユーザ認証の結果、一致する指紋データがあった場合には(S11でYES)、指紋認証部413は認証成功である旨を認証制御部412に送信しS19へ進む。
【0046】
S7の分岐において重要度が「高」でなかったら(S7でNO)、S13へ進む。S13では、S7の重要度判別の結果、重要度が「中」であればS15へ進む。S15では、当該機能の重要度は「中」であるので、認証制御部412は重要度「中」のユーザ認証として暗証番号認証部414に認証処理の実行を指示する。暗証番号認証部414は操作パネル部51へ(例えば4桁の)暗証番号を取得するよう指示する。操作パネル部51はユーザが(例えば4桁の)暗証番号を入力するための暗証番号入力画面を表示する。次いで操作パネル部51はユーザの入力操作に従い取得した暗証番号を暗証番号認証部414に送信する。暗証番号認証部414は機能重要度管理テーブル651の当該機能の欄にリンクされた登録認証データとしての暗証番号を暗証番号管理テーブル654から取得し、この暗証番号と操作パネル部51から受信した暗証番号を比較照合する。S17では、S15のユーザ認証の結果、暗証番号が一致した場合には(S17でYES)、暗証番号認証部414は認証成功である旨を認証制御部412に送信しS19へ進む。
【0047】
S13の分岐において重要度が「中」でなかったら(S13でNO)、重要度は「低」であるのでユーザ認証を行わずS19へ進む。S19では、認証制御部412から機能実行部411に認証成功の旨が送信され、機能実行部411により当該機能(ネットワークスキャナ機能、FAX機能、又はコピー機能)を実行する制御が行われる。例えばネットワークスキャナ機能である場合、スキャンデータの送信先の情報、例えばLANを使用するネットワークスキャナの場合は送信先のPCのネットワークアドレス、E-Mailを使用するネットワークスキャナの場合は送信先のE-Mailアドレスをユーザに操作パネル部51へ入力させて取得する。次いでスキャンする画像データをスキャナ部11により読取りネットワークI/F部62を使用してこの画像データを目的送信先に送信する。」

以上上記A乃至Gより,引用例1には,次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されているといえる。

「画像形成装置が備える機能や画像形成装置に保存されたデータの重要度に応じて異なる認証方法使用することにより,画像形成装置の機能の使用や画像形成装置に格納されたデータに対して高い保護を与えることができると共にユーザ認証作業のわずらわしさを軽減することができる画像形成装置を提供することを目的とした画像処理装置であって,
前記画像形成装置はデジタル複合機1であり,
前記デジタル複合機1は,スキャナ機能,ファクシミリ機能,プリンタ機能,及びコピー機能等の複合機能を備えたデジタル方式の複写機であり,スキャナ部11,画像処理部21,プリンタ部31,制御部41,操作パネル部51,ファクシミリ通信部61,ネットワークI/F(インターフェース)部62,パラレルI/F部63,シリアルI/F部64及びHDD(ハードディスクドライブ)65を備え,
前記操作パネル部51は,ユーザがスキャナ機能,ファクシミリ機能,プリンタ機能,コピー機能等に関する操作を行うために使用され,ユーザによる操作指令等を制御部41に与え,前記タッチパネル部52は,タッチパネルとLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され,種々の操作画面を表示するとともに,ユーザが当該部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン等を表示し,
前記制御部41は機能実行部411,認証制御部412,指紋認証部413,暗証番号認証部414,データ管理部415,指紋データ登録部416,暗証番号登録部417,及び重要度設定部418を備え,HDD65は機能重要度管理テーブル651,データ重要度管理テーブル652,指紋データ管理テーブル653,暗証番号管理テーブル654,及び保存データ655を格納し,
機能重要度管理テーブル651の名称欄41bにはデジタル複合機1で操作可能な機能の一覧の名称が示され,重要度41cは各機能に付された重要度で,「高」,「中」,「低」の3レベルに設定され,
前記デジタル複合機1の機能の重要度が「高」である場合,操作パネル部51はユーザが指紋を入力するための指紋入力画面を表示し,ユーザ認証の結果,一致する指紋データがあった場合には,指紋認証部413は認証成功である旨を認証制御部412に送信し,
前記デジタル複合機1の機能の重要度が「中」の場合,操作パネル部51はユーザが暗証番号を入力するための暗証番号入力画面を表示し,ユーザ認証の結果,暗証番号が一致した場合には,暗証番号認証部414は認証成功である旨を認証制御部412に送信し,
前記デジタル複合機1の機能の重要度が「低」の場合,ユーザ認証を行わず,
認証制御部412から機能実行部411に認証成功の旨が送信されると,機能実行部411により当該機能を実行する制御が行われる
画像処理装置。」

2 引用例2に記載された事項
原査定の拒絶の理由において引用した,本願の出願前に既に公知である,特開2012-222721号公報(平成24年11月12日公開。以下,これを「引用例2」という。)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

H 「【0016】
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、サーバとそのサーバにネットワーク接続され画像出力が可能な複数の複合機とを備えた画像出力システムにおいて、どのような機種の複合機でも、ユーザカスタマイズされたユーザインターフェース画像で操作させることを、容易に可能にすることにある。」

I 「【0024】
図1は、本発明に係る画像出力システムの一構成例を示す図である。図1で例示する画像出力システム(以下、「本システム」と言う)は、サーバと、そのサーバにクラウドのネットワークNを介して接続された複数の複合機(以下、「MFP」と言う)1とを備えたシステムである。」

J 「【0028】
MFP1は、全体を制御する主制御部10の他に、表示部及び操作部でなる操作パネル12、及び画像出力部14を有する。そして、本システムで使用するMFP1は、その主たる特徴として、後述する無線通信部11及び認証処理部13も備えるものとする。
【0029】
以下、操作パネル12がタッチパネルを有し、操作部の一部も兼ねることを前提に説明するが、別途設けられた操作ボタンのみで表示のUI画像に基づく操作を行うようにしてもよい。画像出力部14としては、例えば印字部、ネットワークアダプタなどが該当する。主制御部10は、ハードウェアとプログラム(ファームウェア)とにより構成すればよい。このハードウェアとしては、マイクロコンピュータ、プログラム可能なICチップ等の汎用の集積回路/チップセットなどが挙げられる。プログラム(ファームウェア)としては、そのハードウェアにより各部11,12,14や図示しない他の部位を制御しながら、認証処理部13の処理を含めた本発明に係るMFP1側の処理を実行させるためのプログラムが該当する。また、主制御部10は、ハードウェアのみで構成してもよく、その場合、本発明に係るMFP1における各部11?14や図示しない他の部位の制御を実行する専用のマイクロコンピュータ又は専用の集積回路/チップセットなどを搭載すればよい。」

K 「【0036】
MFP1の認証処理部13は、携帯端末装置5から若しくはMFP1に設けられた操作部(図1では操作パネル12)から入力された、ユーザ識別情報(以下、「ユーザID」と言う)を少なくとも含むユーザ情報に基づき、サーバ(この例では認証サーバ2)にユーザ認証を要求する。なお、認証サーバ2をはじめ、クラウドサーバ3やコンテンツサーバ4との通信には、図示しないネットワークアダプタを各装置に設けておけばよい。
【0037】
より具体的に認証処理部13の処理を説明する。認証処理部13は、携帯端末装置5からの無線通信による接続要求を受け付けた場合、ユーザID等のユーザ情報を携帯端末装置5に要求し、携帯端末装置5の表示パネル52から入力されたユーザID等のユーザ情報に基づき、認証サーバ2にユーザ認証を要求する。若しくは、認証処理部13は、操作パネル12から接続要求の操作を受け付けた場合、ユーザID等のユーザ情報を要求するUI画像を操作パネル12に表示し、操作パネル12から入力されたユーザID等のユーザ情報に基づき、認証サーバ2にユーザ認証を要求する。認証処理部13はこれらの処理の一方のみ可能としておいてもよいし、双方の処理を可能としておいてもよい。いずれの場合も、要求の結果としての認証結果は要求された側に返せばよく、返すだけでなくユーザに認証結果が分かるように表示させることが好ましい。」

L 「【0049】
このようなMFP1の機種の違いを補うため、本システムでは、上述したように携帯端末装置5に指示を出し、以下に説明するように、表示に関してはより汎用的な機器が流通している携帯端末装置5の表示パネル52でユーザに応じたUI画像を表示させる。」

M 「【0060】
このように、UI画像を見ながらユーザは携帯端末装置5でMFP1を操作して画像出力するように構成しているため、高機能の操作パネルが設けられていないMFPでもあたかも高機能の操作パネル12があるかのように携帯端末装置5で操作することができる。また、例えばユーザの事前設定に基づいて、印刷機能、インターネットFAX送信機能などの画像出力機能のうち、スタートボタン65,66等によるワンクリックでユーザが望む機能を実行できるようなUIを提供することも可能になる。」

3 引用例3に記載された事項
原査定の拒絶の理由において引用した,本願の出願前に既に公知である,特開2006-135597号公報(平成18年5月25日公開。以下,これを「引用例3」という。)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

N 「【0013】
図1に示すネットワーク構成図において、1はネットワーク複合機、2、3、4・・・はパソコン、5は公衆交換電話網(PSTN)、6はLAN(Local Area Network)、7はインターネット網である。ネットワーク複合機1はコピーモード、プリンタモード、ファクスモードの各機能を備えるとともに、メール送信機能も備え、PSTN5及びLAN6に接続されており、このLAN6に端末装置として複数のパソコン2、3、4・・・が接続されている。また、このLAN6はインターネット網7にも接続されており、ネットワーク複合機1はこのインターネット網7を介してメールの送受信を行うことが可能である。」

O 「【0029】
一方、ステップ101でログインキー43が押下されたと判定すると、CPU11は表示・操作部14のLCD表示部31に図7に示す、ユーザ情報一覧リストを表示する(ステップ105)。このユーザ情報一覧リストには、図に示すように、登録されているユーザ名が表示されているので、いずれかを押下することにより、そのユーザ名でログインすることができる。」

4 引用例4に記載された事項
原査定の拒絶の理由において引用した,本願の出願前に既に公知である,特開2006-35583号公報(平成18年2月9日公開。以下,これを「引用例4」という。)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

P 「【0030】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の一例である複合機の内部構成を概略的に示す側面図である。複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能等の機能を兼ね備えたものである。この複合機1は、本体部2と、本体部2の左方に配設されたスタックトレイ3と、本体部2の上部に配設された原稿読取部5と、原稿読取部5の上方に配設された原稿給送部6とを有している。」

Q 「【0045】
ID記憶部151は、予め登録されているユーザID及び部門IDを記憶する。ID認証部101は、ID入力受付部121によって受け付けられたユーザID又は部門IDと、ID記憶部151に予め記憶されているユーザID又は部門IDとが一致するか否かを判断し、一致する場合、ユーザのログインを認め、一致しない場合、ユーザのログインを認めず、入力されたユーザID又は部門IDが登録されていないことを表示部130を介してユーザに通知する。
【0046】
フォーム登録部102は、フォームデータをフォーム記憶部152に登録する。具体的に、フォーム登録部102は、フォームデータとして登録するための原稿をスキャナ部51によって読み取り、読み取った画像と、ID認証部101によって認証されたユーザID又は部門IDとを対応付けてフォーム記憶部151に記憶する。フォーム記憶部152は、ユーザID毎又は部門ID毎にフォームデータを対応付けて記憶する。
【0047】
フォーム読出部103は、ID入力受付部121によって受け付けられたユーザID又は部門IDに対応付けられているフォームデータをフォーム記憶部152から読み出す。」

5 引用例5に記載された事項
原査定の拒絶の理由において引用した,本願の出願前に既に公知である,特開2009-122833号公報(平成21年6月4日公開。以下,これを「引用例5」という。)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

R 「【要約】
【課題】複数のアプリケーションプログラムを記憶するICカードにおいて、ユーザの手間と、そのICカードを用いた際の一連処理が終了するまでの時間の短縮を行うことのできるアプリケーション処理装置を提供する。
【解決手段】起動指示を受けたアプリケーションプログラムの利用時に必要な認証のセキュリティレベルよりも、レベルの高い、またはそのレベル以上の、セキュリティレベルの認証が他のアプリケーションプログラムの利用時に既に行われていると判定した場合には、新たに起動指示を受けたアプリケーションプログラムの利用時における認証処理を中止する。」


第5 対比・判断

1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比する。

(あ)引用発明の「デジタル複合機1であ」る「画像形成装置」は,本願発明1の「画像処理装置」に相当する。
また,引用発明の「デジタル複合機1」は,「スキャナ機能,ファクシミリ機能,プリンタ機能,及びコピー機能等の複合機能を備えたデジタル方式の複写機であ」り,「操作パネル部51」への操作により,「ユーザがスキャナ機能,ファクシミリ機能,プリンタ機能,コピー機能等に関する操作を行」って,これらの機能を実行するものであることから,引用発明と本願発明1とは,“複数のアプリケーションを備え,ユーザーにより選択されたアプリケーションを実行する画像処理装置”である点で一致する。

(い)引用発明の「デジタル複合機1」に備えられる「HDD(ハードディスクドライブ)65」には,「機能重要度管理テーブル651」が格納され,当該「機能重要度管理テーブル651」には,「デジタル複合機1で操作可能な機能の一覧の名称」と共に,「各機能に付された重要度」として,「「高」,「中」,「低」の3レベルに設定され」ている。そして,「前記デジタル複合機1の機能の重要度が「高」である場合」には,「操作パネル部51はユーザが指紋を入力するための指紋入力画面を表示し,ユーザ認証の結果,一致する指紋データがあった場合には,指紋認証部413は認証成功である旨を認証制御部412に送信」すると共に,「前記デジタル複合機1の機能の重要度が「中」の場合,操作パネル部51はユーザが暗証番号を入力するための暗証番号入力画面を表示し,ユーザ認証の結果,暗証番号が一致した場合には,暗証番号認証部414は認証成功である旨を認証制御部412に送信」し,また「前記デジタル複合機1の機能の重要度が「低」の場合,ユーザ認証を行わ」ないことから,これらの「重要度」の違いによって,異なる「認証方法」が,「デジタル複合機1」の各機能,すなわち「アプリケーション」別に設定されているといえる。
そして,当該「機能重要度管理テーブル651」に設定された,「各機能に付された重要度」は,「設定情報」といえることから,引用発明と本願発明1とは,“前記複数のアプリケーションの各々に対応付けられた認証方法を示す設定情報を記憶する記憶手段”を備える点で一致する。

(う)引用発明は,例えば「重要度が「高」である場合」は,まず「操作パネル部51」に「ユーザが指紋を入力するための指紋入力画面」が「表示」され,「ユーザ認証の結果,一致する指紋データがあった場合」に,「指紋認証部413」が「認証成功である旨を認証制御部412に送信」し,「認証制御部412から機能実行部411に認証成功の旨が送信されると,機能実行部411により当該機能を実行する制御が行われる」ことから,「当該機能」の「実行」,すなわち「選択されたアプリケーションを実行する前」に認証を行っているといえる。そして,上記(い)において認定した「設定情報」に係る構成を考慮すれば,引用発明と本願発明1とは,“前記選択されたアプリケーションを実行する前に、前記選択されたアプリケーションと前記設定情報とに基づいて決定される認証方法を用いて認証を実行させる制御を行う認証制御手段”を備える点で一致する。

(え)引用発明の「デジタル複合機1」に設けられる「操作パネル部51」は,「ユーザがスキャナ機能,ファクシミリ機能,プリンタ機能,コピー機能等に関する操作を行うために使用され,ユーザによる操作指令等を制御部41に与え」るとともに,「前記タッチパネル部52は,タッチパネルとLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され,種々の操作画面を表示する」ものであることから,少なくとも,“選択されたアプリケーションに関する操作画面を表示手段に表示させる表示制御手段”を備えることは明らかである。
そして,例えば「重要度が「高」である場合」,指紋認証を行ったうえで,「機能実行部411により当該機能を実行する制御が行われる」ことから,“認証を実行した後”に,上記“選択されたアプリケーションに関する操作画面”が表示されることも明らかであるから,引用発明と本願発明1とは,“前記認証を実行した後に、前記選択されたアプリケーションに関する操作画面を表示手段に表示させる表示制御手段”を備える点で一致する。

(お)引用発明は,「重要度が「低」の場合」は,「ユーザ認証を行わ」ないことから,本願発明1の「第1の認証方法」とは,少なくとも“認証情報の入力を必要としない認証方法”である点では一致する。
また,「重要度が「高」である場合」や「重要度が「中」の場合」には,指紋認証や暗証番号による認証が行われることから,本願発明1の「第2の認証方法」とは,少なくとも“認証情報の入力を必要とする認証方法”である点で一致する。
以上総合すると,引用発明と本願発明1とは,下記の点(相違点1)で異なるものの,“前記認証方法は,少なくとも第1の認証方法と第2の認証方法とを含み,前記第1の認証方法は認証情報の入力を必要としない認証方法であり,前記第2の認証方法は,認証情報の入力を必要とする認証方法であ”る点で一致する。

(か)引用発明は,「重要度が「高」である場合,操作パネル部51はユーザが指紋を入力するための指紋入力画面を表示」し,「重要度が「中」の場合,操作パネル部51はユーザが暗証番号を入力するための暗証番号入力画面を表示」し,これらの認証が成功した場合には,「認証成功である旨」が「送信」されたうえ,「当該機能を実行する制御が行われる」ことから,上記(え)及び(お)の検討も踏まえれば,引用発明と本願発明1とは,“前記第2の認証方法を用いて認証を実行する場合,前記表示制御手段は,前記認証情報を入力させるための入力画面を前記表示手段に表示させ,さらに,前記入力画面に入力された認証情報に基づく認証が成功した場合,前記選択されたアプリケーションに関する操作画面を前記表示手段に表示させ”る点で一致する。

(き)以上,(あ)乃至(か)の検討から,引用発明と本願発明1とは,次の一致点及び相違点を有する。

〈一致点〉
複数のアプリケーションを備え,ユーザーにより選択されたアプリケーションを実行する画像処理装置において,
前記複数のアプリケーションの各々に対応付けられた認証方法を示す設定情報を記憶する記憶手段と,
前記選択されたアプリケーションを実行する前に,前記選択されたアプリケーションと前記設定情報とに基づいて決定される認証方法を用いて認証を実行させる制御を行う認証制御手段と,
前記認証を実行した後に,前記選択されたアプリケーションに関する操作画面を表示手段に表示させる表示制御手段とを備え,
前記認証方法は,少なくとも第1の認証方法と第2の認証方法とを含み,前記第1の認証方法は認証情報の入力を必要としない認証方法であり,前記第2の認証方法は,認証情報の入力を必要とする認証方法であり,
前記第2の認証方法を用いて認証を実行する場合,前記表示制御手段は,前記認証情報を入力させるための入力画面を前記表示手段に表示させ,さらに,前記入力画面に入力された認証情報に基づく認証が成功した場合,前記選択されたアプリケーションに関する操作画面を前記表示手段に表示させる
画像処理装置。

〈相違点1〉
本願発明1の「第1の認証方法」が「ユーザーの識別を目的」とするものであるとともに,「第2の認証方法」が「ユーザーのアプリケーションの利用制限を目的」とするものであるのに対し,引用発明は,認証方法の違いが,どのような目的であるかが特定されていない点。

〈相違点2〉
本願発明1が,「前記第1の認証方法を用いて認証を実行する場合、前記表示制御手段は、前記画像処理装置の複数のユーザーのうちからユーザーを選択させるための選択画面を前記表示手段に表示させ、さらに、前記ユーザーを選択させるための選択画面における前記ユーザーの選択に基づいて認証されたユーザーのためにパーソナライズされた前記操作画面を前記表示手段に表示させ」るものであるのに対し,引用発明は,「重要度が「低」の場合」に,どのような表示を行うかについては特定されていない点。

〈相違点3〉
本願発明1が,「前記第2の認証方法では、ユーザー毎に設定されたアプリケーションの利用権限が参照され、前記第1の認証方法では、前記利用権限が参照されない」ものであるのに対し,本願発明1は,「ユーザー毎に設定されたアプリケーションの利用権限」について特定されていない点。

(2)相違点についての判断
事案に鑑み,先に相違点2について検討する。
引用発明は,「各機能に付された重要度」に応じて異なる認証方法をとるものであるが,とりわけ,認証情報の入力の必要が無い,「デジタル複合機1の機能の重要度が「低」の場合」には,「ユーザ認証を行わず」に当該機能を実行させるものであるから,「ユーザーを選択させるための選択画面」を表示する動機付けを欠くものといわざるを得ない。
また,異なる認証方法を用いて認証をする際に,ユーザ選択画面やユーザ毎の操作画面を表示することは,その他引用例2乃至5の上記記載事項H乃至Rを参照してもみあたらない。
したがって,上記その余の相違点について判断するまでもなく,本願発明1は,当業者であっても,引用発明及び引用例2乃至5に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。

3 本願発明2乃至7について
本願発明2乃至7は,請求項1を直接乃至間接的に引用するものであって,本願発明1の「前記第1の認証方法を用いて認証を実行する場合、前記表示制御手段は、前記画像処理装置の複数のユーザーのうちからユーザーを選択させるための選択画面を前記表示手段に表示させ、さらに、前記ユーザーを選択させるための選択画面における前記ユーザーの選択に基づいて認証されたユーザーのためにパーソナライズされた前記操作画面を前記表示手段に表示させ」と同一の構成を備えるものであるから,本願発明1と同じ理由により,当業者であっても,引用発明及び引用例2乃至5に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。

4 本願発明8及び9について
本願発明8及び9は,本願発明1とカテゴリー表現のみ異なるものであって,本願発明1と同じ理由により,当業者であっても,引用発明及び引用例2乃至5に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。


第6 当審拒絶理由の概要

<特許法36条2項について>
当審では,請求項1乃至11に対し,「「第1の認証方法」及び「第2の認証方法」を用いた認証方法が,具体的にどのような認証方法であるか,不明確である。」として拒絶理由を通知したが,上記「第3 本願発明」の項の請求項1乃至請求項9に記載のとおり記載されることによって,上記拒絶理由は解消した。


第7 原査定についての判断

平成30年12月26日付けの補正により,補正後の請求項1乃至9は,実質的に「前記第1の認証方法を用いて認証を実行する場合、前記表示制御手段は、前記画像処理装置の複数のユーザーのうちからユーザーを選択させるための選択画面を前記表示手段に表示させ、さらに、前記ユーザーを選択させるための選択画面における前記ユーザーの選択に基づいて認証されたユーザーのためにパーソナライズされた前記操作画面を前記表示手段に表示させ」という技術的事項を有するものとなった。当該技術的事項は,原査定における引用文献1乃至5には記載されておらず,本願出願前における周知技術でもないので,本願発明1乃至9は,当業者であっても,原査定における引用文献1乃至5に基づいて容易に発明できたものではない。したがって,原査定を維持することはできない。


第8 むすび

以上のとおり,原査定の理由によっては,本願を拒絶することはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-03-20 
出願番号 特願2013-98409(P2013-98409)
審決分類 P 1 8・ 537- WY (G06F)
P 1 8・ 121- WY (G06F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 平井 誠  
特許庁審判長 石井 茂和
特許庁審判官 山崎 慎一
須田 勝巳
発明の名称 画像処理装置及びその認証方法、並びにプログラム  
代理人 別役 重尚  
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