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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06Q
管理番号 1350336
審判番号 不服2017-18290  
総通号数 233 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-05-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2017-12-08 
確定日 2019-04-16 
事件の表示 特願2015-535322「顧客行動分析システム、顧客行動分析方法、顧客行動分析プログラム及び棚システム」拒絶査定不服審判事件〔平成27年 3月12日国際公開、WO2015/033577、請求項の数(17)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成26年9月5日の出願(優先権主張平成25年9月6日)であって、平成29年3月22日付けで拒絶理由通知がされ、平成29年9月8日付けで拒絶査定(原査定)がされ、これに対し、平成29年12月8日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ、平成30年11月12日付けで拒絶理由通知(以下、「当審拒絶理由通知」という。)がされ、平成31年1月4日付けで手続補正がされたものである。

第2 原査定の概要
原査定(平成29年9月8日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

本願請求項1-17に係る発明は、以下の引用文献1-3に基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
1.特開2009-3701号公報
2.特開2009-187554号公報
3.特開2011-253344号公報

第3 当審拒絶理由通知の概要
当審拒絶理由通知の概要は次のとおりである。

本願請求項15に記載されたものは、全体として自然法則を利用しない人為的取決めにも該当すると解釈されるため、請求項15に記載されたものは「発明」に該当しない。
したがって、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないから、特許を受けることができない。

第4 本願発明
本願請求項1-17に係る発明(以下、「本願発明1」-「本願発明17」という。)は、平成31年1月4日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-17に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1は以下のとおりの発明である。

「【請求項1】
商品を顧客に提示する提示領域を撮像した入力画像情報を取得する画像情報取得手段と、
前記入力画像情報に基づいて、前記顧客が前記商品を把持した状態で、前記顧客が当該商品の識別表示を見ているか否かを検出する動作検出手段と、
前記動作検出手段により検出した結果と前記顧客の前記商品の購入結果との関係を含む顧客行動分析情報を生成する顧客行動分析情報生成手段と、
を備える顧客行動分析システム。」

なお、本願発明2-17の概要は以下のとおりである。

本願発明2-14は、本願発明1を減縮した発明である。

本願発明15-16は、それぞれ本願発明1に対する方法、プログラムの発明であり、本願発明1とカテゴリ表現が異なるだけの発明である。

本願発明17は、本願発明1の「顧客行動分析システム」を構成する各手段と、「商品を顧客に提示するために配置する棚」とを含む「棚システム」の発明である。

第5 引用文献、引用発明等
1.引用文献1について
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている。なお、下線は当審において付加したものである。

ア.
「【0005】
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の情報システムは、顧客情報を取得する顧客情報取得手段と、店内を撮影する撮影手段と、顧客情報と顧客の映像とを対応付け、以降、撮影手段によって撮影された顧客の映像から当該顧客が関心を有する商品棚又は商品を特定する顧客関心特定手段と、顧客関心特定手段によって特定された商品棚又は商品に関する情報と、当該商品棚又は当該商品に対して関心を有する顧客の顧客情報とを対応付けて出力する第一の出力手段とを備える。
【0006】
このような情報システムによれば、顧客が商品を購入するか否かにかかわらず、顧客が関心を有する商品棚や商品に関する情報について、顧客情報と対応付けられて出力される。したがって、顧客が商品を購入する前に、当該商品について効果的にプロモーションを行うことができる。また、顧客来店中に速やかに当該顧客が興味を持った商品の特定も可能であるため、当該商品に対して即座にプロモーションを行うことができ、次回来店時の購入ではなく今回来店時の購買を促すことも可能である。
・・・・・(中略)・・・・・
【0009】
また、顧客関心特定手段は、撮影手段によって撮影された映像から顧客の視線方向を特定し、その視線方向の先にある商品棚又は商品を、当該顧客が関心を有する商品棚又は商品として特定するとよい(請求項3)。
【0010】
一般的に、人は興味の対象物を見る特性がある。したがって、このように顧客の視線方向に基づいて関心対象を特定する情報システムであれば、より正確に顧客の興味の対象を正確に特定することができる。
【0011】
また、店舗内に陳列された各商品に、当該商品を識別可能な識別標(例えば、バーコードラベル等)が付されている場合には、顧客関心特定手段は、顧客が手に取った商品に付された識別標を、撮影手段によって撮影された映像から抽出し、その抽出した識別標から特定した商品を、当該顧客が関心を有する商品として特定するとよい(請求項4)。」

イ.
「【0020】
[構成の説明]
図1は、実施形態である情報システム5の概略構成を示すブロック図である。情報システム5は、店舗端末11と、カメラ群21と、表示装置23と、POS端末25と、通信装置27と、携帯端末31と、センターサーバ35とを備える。店舗端末11には、表示装置23と、POS端末25と、携帯端末31と、センターサーバ35とが接続されており、このうち、携帯端末31とは通信装置27を介して接続されており、センターサーバ35とは公衆通信網33を介して接続されている。
【0021】
(1)店舗端末11
店舗端末11は、人物抽出部12と、位置特定部13と、位置追跡部14と、関心対象特定部15と、入出力制御部16と、記憶部17とを備える。なお、これら各部は、周知のCPU、ROM、RAM、I/O、ハードディスク等から構成され、以下に説明する機能を有する。
【0022】
人物抽出部12は、カメラ群21によって撮影された映像から、周知の映像処理技術によって人物を認識して抽出する機能を有する。
位置特定部13は、人物抽出部12により抽出された人物について、店内における位置を特定する機能を有する。なお、当該位置は、カメラの撮影構図と映像中の人物位置とに基づいて特定される。
【0023】
位置追跡部14は、位置特定部13により特定された人物について、店内における位置を追跡する機能を有する。つまり、位置追跡部14により、顧客の移動軌跡が把握される。
【0024】
関心対象特定部15は、位置特定部13により特定された位置や、人物抽出部12によって抽出された人物等の映像に基づいて、当該人物が関心を有していると推定される商品棚又は商品を特定する機能を有する。
【0025】
入出力制御部16は、カメラ群21、表示装置23、POS端末25、携帯端末31、及び、センターサーバ35と通信を行う機能を有する。なお、携帯端末31とは通信装置27を介して通信を行い、センターサーバ35とは公衆通信網33を介して通信を行う。
【0026】
記憶部17は、データを記憶する機能を有する。
(2)その他装置等
カメラ群21は、複数のカメラから構成され、店舗内をくまなく撮影可能なように設置されている。カメラ群21によって得られた映像は、店舗端末11に入力される。」

ウ.
「【0030】
[動作の説明]
次に、情報システム5の動作について、本発明に関連する部分を中心に説明する。
(1)店舗端末処理
まず、店舗端末11が実行する店舗端末処理について、図2のフローチャートを用いて説明する。店舗端末処理は、店舗端末11が通信装置27を介して携帯端末31と通信可能になった際に実行が開始される。つまり、携帯端末31を有する顧客が店舗入口を通過した際に実行が開始される。
・・・・・(中略)・・・・・
【0038】
続くS145では、顧客が商品を手に取ったか否かを判定する。これは、主に関心対象特定部15の機能によって実現される。具体的には、人物抽出部12によって抽出された映像を関心対象特定部15が画像認識することによって行う。
【0039】
S145での判定の結果、顧客は商品を手に取ったと判定した場合は(S145:Yes)、S150へ処理を移行し、顧客は商品を手に取っていないと判定した場合は(S145:No)、S125へ処理を戻す。
【0040】
顧客は商品を手に取ったと判定した場合に進むS150では、カメラ群21によって撮影された映像から商品に付されているバーコードの読み取りを試み、その読み取りに成功したか否かを判定する。当該判定も、主に関心対象特定部15の機能によって実現される。その結果、バーコードの読み取りに成功したと判定した場合は(S150:Yes)、S160へ処理を移行し、バーコードの読み取りに失敗したと判定した場合は(S150:No)、S155へ処理を移行する。
【0041】
バーコードの読み取りに成功したと判定した場合に進むS160では、読み取りに成功したバーコードに対応する商品について顧客は関心を有していると判断する。そして、S165へ処理を移行する。」

エ.
「【0064】
[他の実施形態]
(1)上記実施形態の店舗端末処理では、カメラ群21によって撮影された映像から顧客が商品を手に取ったかどうかを判定し(S145)、商品を手に取ったと判定した場合、カメラ群21によって撮影された映像から商品に付されているバーコードを読み取って商品を特定するようになっていた(S150,S160)。このような方法の代わりに、顧客の視線方向をカメラ群21によって撮影された映像から判断し、一定時間(例えば10秒間)視線が移動しない場合、その視線の先に陳列された商品を棚位置との関係から関心対象商品として特定するようにしてもよい。」

オ.
「【0068】
通信装置27が顧客情報取得手段に相当し、カメラ群21が撮影手段に相当し、店舗端末11が実行する店舗端末処理におけるS105?S165が顧客関心特定手段としての機能に相当する。また、店舗端末11の入出力制御部16が第一の出力手段及び第二の出力手段に相当し、店舗端末11の記憶部17が記憶手段に相当し、店舗端末11が実行する店舗端末処理におけるS120が再来店判定手段としての機能に相当し、携帯端末31が記憶装置に相当する。また、店舗端末11が情報処理装置に相当する。」

したがって、上記引用文献1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「店内を撮影する撮影手段と、撮影手段によって撮影された顧客の映像から当該顧客が関心を有する商品棚又は商品を特定する顧客関心特定手段と、を備える情報システムであって(【0005】)、
前記顧客関心特定手段は、
撮影手段によって撮影された映像から顧客の視線方向を特定し、その視線方向の先にある商品棚又は商品を、当該顧客が関心を有する商品棚又は商品として特定すること(【0009】)、
顧客が手に取った商品に付された識別標を、撮影手段によって撮影された映像から抽出し、その抽出した識別標から特定した商品を、当該顧客が関心を有する商品として特定すること(【0011】)、
を行うものであり、
前記情報システムは、店舗端末11と、カメラ群21とを備え(【0020】)、
前記カメラ群21は、複数のカメラから構成され、店舗内をくまなく撮影可能なように設置されており、カメラ群21によって得られた映像は、店舗端末11に入力されるものであり(【0026】)、
前記店舗端末11は、前記カメラ群21によって撮影された映像から人物を認識して抽出する人物抽出部12と、前記人物等の映像に基づいて、当該人物が関心を有していると推定される商品棚又は商品を特定する機能を有する関心対象特定部15と、を備え(【0021】-【0024】)、
前記店舗端末11が実行する店舗端末処理として、
S145では、顧客が商品を手に取ったか否かを判定し(【0038】)、
顧客が商品を手に取ったと判定した場合に進むS150では、カメラ群21によって撮影された映像から商品に付されているバーコードの読み取り(【0040】)、
バーコードの読み取りに成功したと判定した場合に進むS160では、読み取りに成功したバーコードに対応する商品について顧客は関心を有していると判断する(【0041】)、
情報システムであって、
前記店舗端末処理として、前記S145,S150,S160の代わりに、顧客の視線方向をカメラ群21によって撮影された映像から判断し、一定時間(例えば10秒間)視線が移動しない場合、その視線の先に陳列された商品を棚位置との関係から関心対象商品として特定するようにしてもよく(【0064】)
前記店舗端末11が実行する店舗端末処理が顧客関心特定手段としての機能に相当する(【0068】)、
情報システム。」

2.引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献2の【0001】-【0004】【0050】-【0052】の記載からみて、当該引用文献2には、1つのセンサ(モジュール)を複数の検知システム(アプリケーション)で共用する検知システムの例として、セキュリティアプリケーションとマーケティングアプリケーションが互いに他方のアプリケーション用のセンサ(モジュール)を用いるという技術的事項が記載されており、具体的には、客が商品を手にしたことを検知する手付検知モジュールを共用するという技術的事項が記載されていると認められる。

3.引用文献3について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献3の【0030】【0085】の記載からみて、当該引用文献3には、顧客が商品をショッピングカートや買い物かごに入れる行動を行った場合に、当該商品を購入したことを示す購買情報を取得して蓄積するという技術的事項、画像内の動きがあった領域の画像が商品画像に一致する場合に、当該商品への顧客の接触を検出するという技術的事項が記載されていると認められる。

第6 対比・判断
1.本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。なお、下線は当審において付加したものである。

ア.本願発明1の「画像情報取得手段」に関して
引用発明においては、「カメラ群21」が「店舗内をくまなく撮影可能なように設置されて」おり、「撮影された顧客の映像から当該顧客が関心を有する商品棚又は商品を特定する」ことから、引用発明の「カメラ群21によって得られた映像」は、本願発明1の「商品を顧客に提示する提示領域を撮像した」「画像情報」を含むものである。
そして、引用発明においては「カメラ群21によって得られた映像は、店舗端末11に入力される」ことから、引用発明の「カメラ群21によって得られた映像」は、本願発明1の「商品を顧客に提示する提示領域を撮像した入力画像情報」に相当するとともに、引用発明の「店舗端末11」が、本願発明1の「画像情報取得手段」に相当する構成を備えているといえる。

イ.本願発明1の「動作検出手段」に関して
引用発明では、「顧客関心特定手段」が、「撮影手段によって撮影された映像から顧客の視線方向を特定し、その視線方向の先にある商品棚又は商品を、当該顧客が関心を有する商品棚又は商品として特定する」。
ここで、引用発明の「撮影手段によって撮影された映像」とは、「カメラ群21によって得られた映像」であるから、引用発明において「撮影手段によって撮影された映像から顧客の視線方向を特定し、その視線方向の先にある商品棚又は商品を、当該顧客が関心を有する商品棚又は商品として特定する」ことは、本願発明1の「前記入力画像情報に基づいて」「前記顧客が」「商品」「を見ているか否かを検出する」ことに相当する。
また、引用発明において「撮影手段によって撮影された映像から顧客の視線方向を特定し、その視線方向の先にある商品棚又は商品を、当該顧客が関心を有する商品棚又は商品として特定する」処理を行う「顧客関心特定手段」は、本願発明1において「前記入力画像情報に基づいて」「前記顧客が当該商品」「を見ているか否かを検出する」処理を行う「動作検出手段」に相当する。

ウ.本願発明1の「顧客行動分析システム」に関して
引用発明においては、「店舗端末11が実行する店舗端末処理」が「顧客関心特定手段としての機能に相当」することから、引用発明では「店舗端末11」が「顧客関心特定手段」を備えているといえる。
また、引用発明は、「顧客関心特定手段」を備えた「店舗端末11」が、「顧客の視線方向を特定し、その視線方向の先にある商品棚又は商品」を「当該顧客が関心を有する商品棚又は商品として特定する」ものである。すなわち、「顧客」が「視線」をどこに向けるかという、「顧客」の「行動」を分析し、また、その結果に基づいて「顧客」の「関心」を分析するものであることから、引用発明の「店舗端末11」を備える「情報処理システム」は、本願発明1の「顧客行動分析システム」に相当する。

したがって、本願発明1と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

<一致点>
「商品を顧客に提示する提示領域を撮像した入力画像情報を取得する画像情報取得手段と、
前記入力画像情報に基づいて、前記顧客が当該商品を見ているか否かを検出する動作検出手段と、
を備える顧客行動分析システム。」

<相違点>
<相違点1>
本願発明1の「動作検出手段」は、「前記顧客が前記商品を把持した状態で、前記顧客が当該商品の識別表示を見ているか否かを検出する」のに対し、引用発明はそのような構成を備えていない点。

<相違点2>
本願発明1は、「前記動作検出手段により検出した結果と前記顧客の前記商品の購入結果との関係を含む顧客行動分析情報を生成する顧客行動分析情報生成手段」を備えるのに対し、引用発明はそのような構成を備えていない点。

(2)相違点についての判断
ア.上記相違点1について検討すると、相違点1に係る本願発明1の「前記顧客が前記商品を把持した状態で、前記顧客が当該商品の識別表示を見ているか否かを検出する」「動作検出手段」という構成が、上記「第5」の引用文献2-3にも記載されていない。また、当該構成は周知技術であるともいえない。

イ.上記相違点2について検討すると、相違点2に係る本願発明1の「前記動作検出手段により検出した結果と前記顧客の前記商品の購入結果との関係を含む顧客行動分析情報を生成する顧客行動分析情報生成手段」という構成が、上記「第5」の引用文献2-3にも記載されていない。また、当該構成は周知技術であるともいえない。

ウ.上記ア.及びイ.のとおり、本願発明1は、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2.本願発明2-14,17について
本願発明2-14,17も、本願発明1の「前記顧客が前記商品を把持した状態で、前記顧客が当該商品の識別表示を見ているか否かを検出する」「動作検出手段」及び「前記動作検出手段により検出した結果と前記顧客の前記商品の購入結果との関係を含む顧客行動分析情報を生成する顧客行動分析情報生成手段」と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。

3.本願発明15-16について
本願発明15-16は、それぞれ本願発明1に対応する方法、プログラムの発明であるから、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものとはいえない。

第7 原査定について
審判請求時の補正により、本願発明1-17は、「前記顧客が前記商品を把持した状態で、前記顧客が当該商品の識別表示を見ているか否かを検出する」「動作検出手段」及び「前記動作検出手段により検出した結果と前記顧客の前記商品の購入結果との関係を含む顧客行動分析情報を生成する顧客行動分析情報生成手段」という事項を有するものとなっており、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用文献1-3に基づいて、容易に発明できたものとはいえない。
したがって、原査定の理由を維持することはできない。

第8 当審拒絶理由について
当審では、請求項15が、特許法第29条第1項柱書に規定する要件を満たしていないとの拒絶の理由を通知しているが、平成31年1月4日付けの補正において、動作の主体として「コンピュータ」が特定された結果、この拒絶の理由は解消した。

第9 むすび
以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-03-29 
出願番号 特願2015-535322(P2015-535322)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06Q)
最終処分 成立  
前審関与審査官 青柳 光代  
特許庁審判長 渡邊 聡
特許庁審判官 相崎 裕恒
田中 秀樹
発明の名称 顧客行動分析システム、顧客行動分析方法、顧客行動分析プログラム及び棚システム  
代理人 家入 健  
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