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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する A61K |
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管理番号 | 1351682 |
審判番号 | 訂正2019-390003 |
総通号数 | 235 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2019-07-26 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2019-01-16 |
確定日 | 2019-04-16 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6449871号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第6449871号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項11について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件訂正審判の請求に係る特許第6449871号は、2014年7月10日(パリ条約による優先権主張 2013年7月12日 欧州特許庁(EP))を国際出願日とする出願(特願2016-524828号)の特許請求の範囲の請求項1ないし11に係る発明について、平成30年12月14日に特許権の設定登録がされ、平成31年1月16日に訂正審判の請求がされ、同年2月6日付けで手続補正指令がされ、同年2月20日に手続補正書(方式)が提出されたものである。 第2 請求の趣旨及び訂正の内容 本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第6449871号の特許請求の範囲を、本件審判請求書(平成31年2月20日に提出された手続補正書により補正されている。)に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項11について訂正することを認める、との審決を求めるものである。 そして、上記訂正の内容は、以下の(訂正事項1)のとおりである。 (訂正事項1) 特許請求の範囲の請求項11に、 「 (ii)ステップ(i)において得られた混合物を熱成型するステップであって、前記混合物は、加熱と同時に、または加熱の前もしくは後に圧力に供されるステップ」と記載されているのを、 「(ii)ステップ(i)において得られた混合物を熱成型するステップであって、前記混合物は、加熱と同時に圧力に供されるステップ」に訂正する。 第3 当合議体の判断 (1)訂正の目的について 訂正事項1は、請求項11の「加熱と同時に、または加熱の前もしくは後に」から、「、または加熱の前もしくは後に」という選択肢を削除して、「加熱と同時に」とする訂正であるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。 (2)新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について 訂正事項1は、請求項11の「加熱と同時に、または加熱の前もしくは後に」から、「、または加熱の前もしくは後に」という選択肢を削除して、「加熱と同時に」とする訂正であるから、新規事項を追加するものではなく、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。 (3)独立特許要件について 訂正後の請求項11に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができるものではないとする理由は発見できない。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第7項の規定に適合する。 第4 むすび 以上のとおり、本件訂正審判の請求に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とし、同条第5項ないし第7項の規定に適合する。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 向精神作用を有する薬理活性成分およびエチレン-酢酸ビニル(EVA)ポリマーを含み、溶媒抽出に対する耐性、粉砕に対する耐性、および水性エタノール中の用量ダンピング(dose-dumping)に対する耐性を提供する、改変防止(tamper-resistant)経口医薬剤形であって、EVAポリマーの含量が、医薬剤形の総重量に対して20?80重量%の範囲内であり、前記医薬剤形がホットメルト押し出しされている、 改変防止経口医薬剤形。 【請求項2】 (i)薬理活性成分が、EVAポリマーを含む持続放出マトリックス中に埋め込まれ;および/または (ii)医薬剤形が、薬理活性成分の持続放出を提供する、請求項1に記載の医薬剤形。 【請求項3】 EVAポリマーが、エチレンならびに酢酸ビニルおよび/またはビニルアルコールから誘導される繰り返し単位を含む、請求項1または2に記載の医薬剤形。 【請求項4】 EVAポリマーが、EVAポリマーの総重量に対して少なくとも50重量%のエチレン繰り返し単位を含有する、請求項1?3のいずれか一つに記載の医薬剤形。 【請求項5】 EVAポリマーが、EVAポリマーの総重量に対して50?95重量%のエチレン繰り返し単位を含有する、請求項4に記載の医薬剤形。 【請求項6】 EVAポリマーが、ASTM D1238に従って測定された、190℃および2.16kgで1?160g/10分の範囲内のメルトフローレートを有する、請求項1?5のいずれか一つに記載の医薬剤形。 【請求項7】 EVAポリマーの含量が、医薬剤形の総重量に対して少なくとも30重量%である、請求項1?6のいずれか一つに記載の医薬剤形。 【請求項8】 モノリスであり、少なくとも300Nの破壊強さを有し;または、多微粒子であり、個々の粒子の少なくとも一部は、少なくとも300Nの破壊強さを有する、請求項1?7のいずれか一つに記載の医薬剤形。 【請求項9】 モノリスであり、任意の方向に少なくとも2.0mmの伸びを有し;または、多微粒子であり、個々の薬物含有粒子は、任意の方向に少なくとも2.0mmの伸びを有する、請求項1?8のいずれか一つに記載の医薬剤形。 【請求項10】 薬理活性成分が、オピオイドまたはその生理学的に許容可能な塩である、請求項1?9のいずれか一つに記載の医薬剤形。 【請求項11】 請求項1?10のいずれか一つに記載の改変防止経口医薬剤形の製造のための方法であって、 (i)薬理活性成分、エチレン-酢酸ビニル(EVA)ポリマー、および任意選択でさらなる添加剤を混合するステップ;および (ii)ステップ(i)において得られた混合物を熱成型するステップであって、前記混合物は、加熱と同時に圧力に供されるステップ を含む方法。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2019-03-18 |
結審通知日 | 2019-03-20 |
審決日 | 2019-04-05 |
出願番号 | 特願2016-524828(P2016-524828) |
審決分類 |
P
1
41・
851-
Y
(A61K)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 常見 優、井関 めぐみ |
特許庁審判長 |
光本 美奈子 |
特許庁審判官 |
淺野 美奈 藤原 浩子 |
登録日 | 2018-12-14 |
登録番号 | 特許第6449871号(P6449871) |
発明の名称 | エチレン-酢酸ビニルポリマーを含有する改変防止剤形 |
代理人 | 鍛冶澤 實 |
代理人 | 虎山 一郎 |
代理人 | 江崎 光史 |
代理人 | 江崎 光史 |
代理人 | 鍛冶澤 實 |
代理人 | 上西 克礼 |
代理人 | 上西 克礼 |
代理人 | 虎山 一郎 |