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審決分類 審判 査定不服 4項1号請求項の削除 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 4項3号特許請求の範囲における誤記の訂正 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 4項4号特許請求の範囲における明りょうでない記載の釈明 特許、登録しない。 G06F
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F
管理番号 1352632
審判番号 不服2018-2341  
総通号数 236 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-08-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-02-19 
確定日 2019-06-10 
事件の表示 特願2015-143053「認証システム」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 2月 2日出願公開,特開2017- 27207〕について,次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は,成り立たない。 
理由 第1.手続の経緯
本願は,平成27年7月17日の出願であって,
平成28年3月17日付けで審査請求がなされ,平成29年4月26日付けで審査官により拒絶理由が通知され,これに対して平成29年7月6日付けで意見書が提出されると共に手続補正がなされたが,平成29年12月8日付けで審査官により拒絶査定がなされ(謄本送達;平成29年12月15日),これに対して平成30年2月19日付けで審判請求がなされると共に手続補正がなされ,平成30年3月14日付けで審査官により特許法第164条第3項の規定に基づく報告がなされたものである。

第2.平成30年2月19日付けの手続補正の却下の決定

[補正却下の決定の結論]

平成30年2月19日付け手続補正を却下する。

[理由]

1.補正の内容
平成30年2月19日付けの手続補正(以下,「本件手続補正」という)により,平成29年7月6日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲,
「 【請求項1】
利用者認証を行う認証システムであって,
利用者が利用するサービスについて認証処理を行う認証サーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と音信号を出力する音出力機能とを有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能と音信号を入力可能な音入力機能とを有する携帯可能な第2の通信端末装置と,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と移動体通信網を介して前記第2の通信端末装置と通信する通信機能とを有する自動音声応答装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された利用者の第2の通信端末装置の端末識別情報を記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記自動音声応答装置の電話番号と前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンとを表示し,前記アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し,
前記第2の通信端末装置は,前記利用者の操作指示に基づいて前記自動音声応答装置の電話番号に発呼して通話回線を確立し,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号と前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを前記通話回線を介して前記自動音声応答装置に送信し,
前記自動音声応答装置は,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置からの発信者番号通知から得られた前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを前記認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記自動音声応答装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報とに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,
ことを特徴とする認証システム。
【請求項2】
利用者認証を行う認証システムであって,
利用者が利用するサービスについて認証処理を行う認証サーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と音信号を出力する音出力機能とを有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能と音信号を入力可能な音入力機能とを有する携帯可能な第2の通信端末装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された利用者に対応する識別情報と第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示し,前記アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し,
前記第2の通信端末装置は,前記利用者の操作指示に基づいて,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に対応する識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に対応する識別情報とに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,
ことを特徴とする認証システム。
【請求項3】
請求項2の認証システムにおいて,
前記利用者に対応する識別情報は,前記第2の通信端末装置に組み込まれている認証用アプリケーションを識別する前記利用者に固有のアプリケーション識別情報であることを特徴とする認証システム。
【請求項4】
利用者認証を行う認証システムであって,
利用者が利用するサービスを提供するWEBサーバと,
前記サービスについて認証処理を行う認証サーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と音信号を入力可能な音入力機能とを有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能と音信号を出力する音出力機能とを有する携帯可能な第2の通信端末装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された第2の通信端末装置の端末識別情報を記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記第2の通信端末装置の端末識別情報に対応するワンタイムパスワードを生成し,
前記第1の通信端末装置は,ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示し,
前記第2の通信端末装置は,前記第1の通信端末装置のアイコンに対する利用者の操作指示に基づいて,前記認証サーバとの時刻同期に基づいてワンタイムパスワードを生成し,前記ワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号を出力し,
前記第1の通信端末装置は,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を前記WEBサーバに送信し,
前記WEBサーバは,前記第2の通信端末装置から受信した音信号から復調した前記ワンタイムパスワードを前記認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記WEBサーバから受信した前記ワンタイムパスワードに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,
ことを特徴とする認証システム。
【請求項5】
請求項4の認証システムにおいて,
前記第1の通信端末装置から前記WEBサーバへの前記ワンタイムパスワードの音信号の送受信は,HTML5で規定されているWebRTC(Web Real-Time Communication)により行われることを特徴とする認証システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかの認証システムにおいて,
前記第2の通信端末装置は,
前記第2の通信端末装置を操作している利用者について正規の利用者か否かを確認する生体認証を実行し,
前記生体認証で正規の利用者であることを確認した場合に,前記自動音声応答装置への発呼,前記自動音声応答装置への前記ワンタイムパスワードの音信号及び前記端末識別情報の送信,前記認証サーバへの前記ワンタイムパスワード,前記端末識別情報及び前記利用者に対応する識別情報の送信,又は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を実行することを特徴とする認証システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかの認証システムにおいて,
前記第2の通信端末装置は,
前記第2の通信端末装置の現在位置情報に基づいて前記第2の通信端末装置を操作している利用者について正規の利用者か否かを確認する認証を実行し,
前記現在位置情報に基づく認証で正規の利用者であることを確認した場合に,前記自動音声応答装置への発呼,前記自動音声応答装置への前記ワンタイムパスワードの音信号及び前記端末識別情報の送信,前記認証サーバへの前記ワンタイムパスワード,前記端末識別情報及び前記利用者に対応する識別情報の送信,又は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を実行することを特徴とする認証システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかの認証システムにおいて,
前記ワンタイムパスワードの音信号は,前記ワンタイムパスワードを符号化したもので超音波領域の搬送波を変調した音信号であることを特徴とする認証システム。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれかの認証システムにおいて,
前記利用者が利用するサービスは,ネットワーク上の電子商取引のサービスであることを特徴とする認証システム。
【請求項10】
請求項1乃至8のいずれかの認証システムにおいて,
前記利用者が利用するサービスは,車両に組み込まれたバッテリーの充電サービス,又は,車両に組み込まれた車載器での認証を伴うサービスであることを特徴とする認証システム。」(以下,上記引用の請求項各項を,「補正前の請求項」という)は,
「 【請求項1】
利用者認証を行う認証システムであって,
利用者が利用するサービスについて認証処理を行う認証サーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と音信号を出力する音出力機能とを有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能と音信号を入力可能な音入力機能とを有する携帯可能な第2の通信端末装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された第2の通信端末装置に組み込まれているサウンド認証用アプリケーションを識別する前記利用者に固有のアプリケーション識別情報と第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記認証サーバから前記音信号又はその再生用データ信号を受信するとサウンド認証用アプリケーションを起動し,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示し,前記アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し,
前記第2の通信端末装置は,前記アプリケーション識別情報で識別可能なサウンド認証用アプリケーションにより,前記第1の通信端末装置から出力された前記ワンタイムパスワードの音信号を受信し,前記利用者の操作指示に基づいて,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと,前記第2の通信端末装置の端末識別情報と,前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,
ことを特徴とする認証システム。
【請求項2】
請求項1の認証システムにおいて,
前記第2の通信端末装置は,
前記第2の通信端末装置を操作している利用者について正規の利用者か否かを確認する生体認証を実行し,
前記生体認証で正規の利用者であることを確認した場合に,前記認証サーバへの前記ワンタイムパスワード,前記端末識別情報及び前記利用者に固有のアプリケーション識別情報の送信,又は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を実行することを特徴とする認証システム。
【請求項3】
請求項1又は2の認証システムにおいて,
前記第2の通信端末装置は,
前記第2の通信端末装置の現在位置情報に基づいて前記第2の通信端末装置を操作している利用者について正規の利用者か否かを確認する認証を実行し,
前記現在位置情報に基づく認証で正規の利用者であることを確認した場合に,前記認証サーバへの前記ワンタイムパスワード,前記端末識別情報及び前記利用者に固有のアプリケーション識別情報の送信,又は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を実行することを特徴とする認証システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかの認証システムにおいて,
前記ワンタイムパスワードの音信号は,前記ワンタイムパスワードを符号化したもので超音波領域の搬送波を変調した音信号であることを特徴とする認証システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかの認証システムにおいて,
前記利用者が利用するサービスは,ネットワーク上の電子商取引のサービスであることを特徴とする認証システム。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれかの認証システムにおいて,
前記利用者が利用するサービスは,車両に組み込まれたバッテリーの充電サービス,又は,車両に組み込まれた車載器での認証を伴うサービスであることを特徴とする認証システム。」(以下,上記引用の請求項各項を,「補正後の請求項」という)に補正された。

2.補正の適否
(1)新規事項について
本件手続補正が,特許法第17条の2第3項の規定を満たすものであるか否か,即ち,本件手続補正が,願書に最初に添付された明細書,特許請求の範囲,及び,図面に記載した事項の範囲内でなされたものであるかについて,以下に検討する。

ア.補正事項
本件手続補正は,補正前の請求項1,補正前の請求項3?補正前の請求項5を削除し(補正事項1),
補正前の請求項2に記載の「予め登録された利用者に対応する識別情報と第2の通信端末装置の端末識別情報」を,「予め登録された第2の通信端末装置に組み込まれているサウンド認証用アプリケーションを識別する前記利用者に固有のアプリケーション識別情報と第2の通信端末装置の端末識別情報」と補正し(補正事項2),
同じく,補正前の請求項2に記載の「前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示し」を,「前記認証サーバから前記音信号又はその再生用データ信号を受信するとサウンド認証用アプリケーションを起動し,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示し」と補正し(補正事項3),
同じく,補正前の請求項2に記載の「第2の通信端末装置」が行う事項として,「前記アプリケーション識別情報で識別可能なサウンド認証用アプリケーションにより,前記第1の通信端末装置から出力された前記ワンタイムパスワードの音信号を受信し」を加え(補正事項4),
同じく,補正前の請求項2に記載の「前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に対応する識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信し」を,「前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと,前記第2の通信端末装置の端末識別情報と,前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信し」と補正し(補正事項5),
同じく,補正前の請求項2に記載の「前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に対応する識別情報とに基づいて」を,「前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とに基づいて」と補正して(補正事項6),補正後の請求項1とし,
補正前の請求項6に記載の「前記自動音声応答装置への発呼,前記自動音声応答装置への前記ワンタイムパスワードの音信号及び前記端末識別情報の送信,前記認証サーバへの前記ワンタイムパスワード,前記端末識別情報及び前記利用者に対応する識別情報の送信,又は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を実行する」を,「前記認証サーバへの前記ワンタイムパスワード,前記端末識別情報及び前記利用者に固有のアプリケーション識別情報の送信,又は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を実行する」と補正し,引用番号を整理して,補正後の請求項2とし(補正事項7),
補正前の請求項7に記載の「前記自動音声応答装置への発呼,前記自動音声応答装置への前記ワンタイムパスワードの音信号及び前記端末識別情報の送信,前記認証サーバへの前記ワンタイムパスワード,前記端末識別情報及び前記利用者に対応する識別情報の送信,又は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を実行する」を,「前記認証サーバへの前記ワンタイムパスワード,前記端末識別情報及び前記利用者に固有のアプリケーション識別情報の送信,又は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を実行する」と補正し,引用番号を整理して,補正後の請求項3とし(補正事項8),
補正前の請求項8?補正前の請求項10の引用番号を整理して,補正後の請求項4?補正後の請求項6としたものである(補正事項9)。

イ.補正事項についての検討
上記指摘の本件手続補正における補正事項は,願書に最初に添付された記載の範囲内でなされたものである。

ウ.新規事項むすび
したがって,本件手続補正は,特許法第17条の2第3項の規定を満たしている。

(2)目的要件について
本件手続補正が,特許法第17条の2第5項の規定を満たすものであるか否か,即ち,本件手続補正が,特許法第17条の2第5項に規定する請求項の削除,特許請求の範囲の減縮(特許法第36条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであって,その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるものに限る),誤記の訂正,或いは,明りょうでない記載の釈明(拒絶理由通知に係る拒絶の理由に示す事項についてするものに限る)の何れかを目的としたものであるかについて,以下に検討する。

ア.補正事項についての検討
上記(1)において指摘した,本件手続補正における,各補正事項は,請求項の削除,及び,特許請求の範囲の減縮(特許法第36条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであって,その補正前の当該請求項に記載された発明とその補正後の当該請求項に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるものに限る)を目的とするものである。

イ.目的要件むすび
したがって,本件手続補正は,特許法第17条の2第5項の規定を満たしている。

(3)独立特許要件
本件手続補正が,特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定を満たすものであるか否か,即ち,補正後の請求項に記載されている事項により特定される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか否か,以下に検討する。

ア.補正後の請求項1に係る発明
補正後の請求項1に係る発明(以下,これを「本件補正発明」という)は,上記「1.補正の内容」において,補正後の請求項1として引用した,次のとおりものである。

「利用者認証を行う認証システムであって,
利用者が利用するサービスについて認証処理を行う認証サーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と音信号を出力する音出力機能とを有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能と音信号を入力可能な音入力機能とを有する携帯可能な第2の通信端末装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された第2の通信端末装置に組み込まれているサウンド認証用アプリケーションを識別する前記利用者に固有のアプリケーション識別情報と第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記認証サーバから前記音信号又はその再生用データ信号を受信するとサウンド認証用アプリケーションを起動し,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示し,前記アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し,
前記第2の通信端末装置は,前記アプリケーション識別情報で識別可能なサウンド認証用アプリケーションにより,前記第1の通信端末装置から出力された前記ワンタイムパスワードの音信号を受信し,前記利用者の操作指示に基づいて,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと,前記第2の通信端末装置の端末識別情報と,前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,
ことを特徴とする認証システム。」

イ.引用文献に記載の事項
(ア)原審における平成29年4月26日付けの拒絶理由(以下,これを「原審拒絶理由」という)に引用された,本願の出願前に既に公知である,国際公開第02/37358号(国際公開日;2002年5月10日,以下,これを「引用文献1」という)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

A.「図1において,1は会社のLANのサーバ,2は利用者が自宅等で使用するパーソナルコンピュータ(第一の通信装置),3は利用者の携帯電話(第二の通信装置),4はサーバ1用のモデムである。利用者は,パーソナルコンピュータ2からインターネット5を介して会社のサーバ1へアクセスする。なお,図1において携帯電話3とモデム4との間の電話網の図示は省略されている。また,サーバ1が接続されているLAN等の図示も省略されている。
利用者は,会社のシステムに接続するために,各利用者に固有に付与された利用者番号およびパスワード,並びに認証確認手続きを行うための電話番号(ここでは携帯電話3の電話番号)を,会社のサーバ1の利用者情報記憶部12に予め登録しておく。
以下,利用者が,自宅のパーソナルコンピュータ2からサーバ1へのアクセスの認証を受ける際の手順について,図2のフローチャートを参照しながら説明する。」(9頁1行?14行)

B.「サーバ1では,外部接続部11が,パーソナルコンピュータ2から送信された利用者番号とパスワードを受け取る。そして,認証処理部16が,外部接続部11が受け取った利用者番号およびパスワードと,利用者情報記憶部12に予め登録されている利用者番号およびパスワードと一致しているかを照会する(ステップS2)。
送信された利用者番号とパスワードが予め登録されている利用者番号およびパスワードと一致していることが確認できたら,認証処理部16は,乱数発生部13(確認情報生成部)により乱数を発生させ,その乱数を確認番号(確認情報)として利用者のパーソナルコンピュータ2に送信する(ステップS3)。例えば,乱数発生部13が発生した乱数が “4756”であった場合,利用者のパーソナルコンピュータ2へ確認番号“4756”が送信される。」(10頁2行?13行)

C.「サーバ1の確認番号受信部15は,利用者からの電話に応答すると,電話網(図示せず)が提供する発信電話番号通知サービスから,発信者の携帯電話3の電話番号(090○○○○△△△△)を入手して記憶する(ステップS5)。」(11頁7行?10行)

D.「利用者は,ここで,前述したようにサーバ1からパーソナルコンピュータ2へ送信された確認番号を,携帯電話3のキーを用いて,“4”,“7”,“5”,“6”と入力する(ステップU5)。
確認番号受信部15は,携帯電話3より確認番号“4756”を受信すると,受信した確認番号と,ステップS5で入手した携帯電話3の電話番号“090○○○○△△△△”を,利用者情報として認証処理部16へ送る。」(11頁14行?20行)

E.「認証処理部16は,確認番号受信部15より入手した利用者情報(電話番号“090○○○○△△△△”および確認番号“4756”)と,確認番号記憶部14に記憶されている電話番号および確認番号がそれぞれ一致することを確認すると,この利用者番号(ARK00750)およびパスワード(ADLN01)による接続要求が利用者本人からのものであると認証し,パーソナルコンピュータ2からサーバ1への接続を許可する(ステップS8)。」(11頁23行?12頁3行)

F.「(第2の実施形態)
本発明にかかる第2の実施形態について,以下に説明する。
図5は,本実施形態に係るオンラインショッピングシステムの概略構成を示すブロック図である。
サービス利用者は,端末装置22よりインターネット5を介して,ショッピングサイトを運営するサービス提供者のホームページへアクセスする。このホームページは,前記サービス提供者のサーバ21によって提供されている。なお,サービス利用者は,自分の氏名,住所,およびメールアドレス等の利用者情報を,サーバ21の利用者情報記憶部212(第一認証要求者情報登録部)に予め登録しておく。
・・・・(中略)・・・・
図9に示すように,注文画面の上部には購入商品情報が表示され,画面の下部には「ご注文の確認のために下記の番号に電話をして確認用ID番号を入力してください」の文字と,電話番号および確認用ID番号が表示される。この確認用ID番号は,サービス提供者のサーバ21の乱数発生部216で乱数を発生させて決定され,利用者の端末装置22にID番号確認用電話番号とともに送信される。また,確認用ID番号は,当該確認用ID番号を送信した利用者の氏名(第一認証要求者情報)と共に,または,利用者情報記憶部212に記憶されているデ一夕から利用者氏名を特定するための検索キーとして用いることのできる情報(例えば,メールアドレスや,ショッピングサイトへアクセスするために用いられた利用者ID等)と共に,サーバ21内の認証情報記憶部214にも記憶される。」(13頁6行?15行,14頁16行?15頁1行)

(イ)原審拒絶理由に引用された,本願の出願前に既に公知である,米国特許出願公開第2012/0159603号明細書(2012年6月21日公開,以下,これを「引用文献2」という)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

G.「[0017] In a second operation 104, an authentication token 204B is sent from the service provider machine 202 to the client machine 204 after receiving the request from the client machine 204. The authentication token 204B can include a variety of data types that are suitable for secure identification and for transfer in some mode by a user 206 from the client machine 204 to a mobile communication device (e.g., cell phone) 208. Typical data types include a text element that can be viewed at the client machine 204 and entered via a keypad at device 208, an audio file that can be played through a speaker at the client machine 204 and captured by a microphone at the device 208, and an image file that can be displayed at the client machine 204 and captured by a camera at the device 208. For example, the text element may be a character-encoded string such as “CODE123”. The audio file may be a sequence of several tones formatted as a Waveform Audio File(WAV). The image file may represent a matrix barcode or two-dimensional code formatted as a Joint Photographic Experts Group(JPEG) file or Portable Document Format(PDF) file. Thus, whatever the capture or input mode employed by the user 206, authentication-token values 208C characterize the authentication token 204B at the mobile device 208.」
([0017] 第2の処理104において,認証トークン204Bは,クライアント・マシン204からの要求を受信した後,クライアント・マシン204へ,サービス・プロバイダ・マシン202から送信される。その認証トークン204Bは,安全な個人識別に適した,及び,クライアント・マシン204から,移動通信デバイス(例えば,携帯電話)208へ,ユーザ206によって,いくつかの方法で転送されるのに適した,様々なデータ型が含まれる。代表的なデータ型は,クライアント・マシン204おいて見ることができ,デバイス208おいてキーボードを介して入力することができる,テキスト要素,クライアント・マシン204においてスピーカを通じて再生することができ,デバイス208においてマイクロフォンで捕らえることができる,音声信号ファイル,及び,クライアント・マシン204において表示することができ,デバイス208においてカメラによって捕らえることができる,画像ファイルを含む。例えば,テキスト要素は,“CODE123”のような,変換された文字列であり得る。音声信号ファイルは,波形音声信号ファイル(WAV)としてフォーマット済みの複数の音列であり得る。画像ファイルは,JPEGファイル,或いは,PDFファイルとしてフォーマット済みのマトリックス・バーコード,或いは,2次元コードを意味し得る。それ故,ユーザ206によって用いられたキャプチャ,或いは,入力モードが何であっても,認証-トークン208Cは,移動デバイス208において,認証トークン204Bの特性を示す。<当審にて訳出。>)

(ウ)原審拒絶理由に引用された,本願の出願前に既に公知である,特開2013-003746号公報(平成25年1月7日公開,以下,これを「引用文献3」という)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

H.「(57)【要約】
【課題】音を使ってワンタイムパスワードを送信する認証システムにおいて,高速で精度の高い認証を行うことのできる認証システムを提供する。
【解決手段】本実施形態に係る認証システム1は,携帯端末10と,認証端末30と,認証サーバ50と,を備え,携帯端末10は,認証サーバ50が発行したパスワード生成用ユーザ識別子を含む情報を暗号化してワンタイムパスワードを生成するパスワード生成部21と,ワンタイムパスワードを符号化してベースバンド信号を生成する符号化部22と,可聴音帯域の搬送波を生成する搬送波生成部23と,ベースバンド信号により搬送波を変調して変調波を生成する変調部25と,変調波を音波として発信するスピーカー17と,を備え,ワンタイムパスワードが音波として携帯端末10から認証端末30へと入力される。」

(エ)原審における平成29年12月8日付けの拒絶査定(以下,これを「原審拒絶査定」という)において,周知技術を示すために提示された,本願の出願前に既に公知である,特開2008-129713号公報(平成20年6月5日公開,以下,これを「周知文献」という)には,関連する図面と共に,次の事項が記載されている。

I.「【0056】
この関連付け用データは,第1のモダリティ112に送信するコンテンツの一部に操作ボタンとしてリンクを貼り付け,これがクリックされると音出力を実行するように構成できる。たとえば,図9に示すように,第1のモダリティ112に送信するコンテンツが「保守点検サービスシステム」のトップページ901であるような場合,このトップページ901の右下に操作ボタン902を設けておき,操作ボタン902の操作を促すための操作案内表示部903によりユーザに操作案内を表示する。もちろん,このような操作ボタン902や操作案内表示部903のレイアウトは図示した例に限定されるものではなく,自由に配置することができ,操作案内表示部903については省略することも可能である。
【0057】
ユーザが第2のモダリティ122を介して接続を希望する場合には,第2端末121からサーバ側への接続要求を行い,サーバ側から送信される認証用コンテンツ(この場合,音声により入力を指示するガイダンス)に対して,第1端末111のスピーカから出力される音が第2端末121のマイクに届くように配置し,第1のモダリティ112に表示された操作ボタン902を操作することにより,関連付け用データを利用した連携要求データをサーバ側に送信することが可能となる。」

J.「



ウ.引用文献1に記載の発明
(ア)上記Aの「利用者は,会社のシステムに接続するために,各利用者に固有に付与された利用者番号およびパスワード,並びに認証確認手続きを行うための電話番号(ここでは携帯電話3の電話番号)を,会社のサーバ1の利用者情報記憶部12に予め登録しておく。
以下,利用者が,自宅のパーソナルコンピュータ2からサーバ1へのアクセスの認証を受ける際の手順について,図2のフローチャートを参照しながら説明する」という記載から,引用文献1には,
“利用者の認証を行うシステム”について記載されていることが読み取れる。

(イ)上記Bの「サーバ1では,外部接続部11が,パーソナルコンピュータ2から送信された利用者番号とパスワードを受け取る。そして,認証処理部16が,外部接続部11が受け取った利用者番号およびパスワードと,利用者情報記憶部12に予め登録されている利用者番号およびパスワードと一致しているかを照会する」という記載から,引用文献1において,
“利用者の認証処理を行うサーバ1”であることが読み取れる。

(ウ)上記Aの「2は利用者が自宅等で使用するパーソナルコンピュータ(第一の通信装置)」という記載,同じく,上記Aの「利用者は,パーソナルコンピュータ2からインターネット5を介して会社のサーバ1へアクセスする」という記載から,引用文献1には,
“インターネット5を介してサーバ1にアクセスするパーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)”が記載されていることが読み取れる。

(エ)上記Aの「3は利用者の携帯電話(第二の通信装置)」という記載,及び,同じく,上記Aの「図1において携帯電話3とモデム4との間の電話網の図示は省略されている」という記載から,引用文献1には,
“携帯通信網を用いて通信する携帯電話3(第二の通信装置)”が記載されていることが読み取れる。

(オ)上記(ア)において引用した上記Aの記載から,引用文献1において,
“サーバ1は,各利用者に固有に付与された利用者番号及びパスワード,並びに認証確認手続を行うための携帯電話3(第二の通信装置)の電話番号を記憶する”ものであることが読み取れ,
上記Bの「送信された利用者番号とパスワードが予め登録されている利用者番号およびパスワードと一致していることが確認できたら,認証処理部16は,乱数発生部13(確認情報生成部)により乱数を発生させ,その乱数を確認番号(確認情報)として利用者のパーソナルコンピュータ2に送信する(ステップS3)。例えば,乱数発生部13が発生した乱数が “4756”であった場合,利用者のパーソナルコンピュータ2へ確認番号“4756”が送信される。」という記載から,引用文献1において,
“サーバ1の認証処理部16は,乱数発生部13(確認情報生成部)により乱数を発生させ,前記乱数を確認番号(確認情報)として,パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)に送信する”ものであることが読み取れ,
上記(イ)において引用した,上記Bの記載から,引用文献1において,「確認番号」を,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」に送信するのは,当該「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」から,認証のために「送信された利用者番号とパスワードを受け取」ったことに応答して,即ち,当該「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」からの“認証要求”に応答してのことであるから,上記において検討した事項から,引用文献1には,
“サーバ1は,各利用者に固有に付与された利用者番号及びパスワード,並びに認証確認手続を行うための携帯電話3(第二の通信装置)の電話番号を記憶し,
パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)からの認証要求に応じて,サーバ1の認証処理部16は,乱数発生部13(確認情報生成部)により乱数を発生させ,前記乱数を確認番号(確認情報)として,パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)に送信する”ものであることが読み取れる。

(カ)上記Fの「注文画面の上部には購入商品情報が表示され,画面の下部には「ご注文の確認のために下記の番号に電話をして確認用ID番号を入力してください」の文字と,電話番号および確認用ID番号が表示されるこの確認用ID番号は,サービス提供者のサーバ21の乱数発生部216で乱数を発生させて決定され,利用者の端末装置22にID番号確認用電話番号とともに送信される」という記載における「サーバ21」と,「利用者の端末装置22」は,それぞれ,例えば,上記Aに記載の「サーバ1」と,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」と同じものであるから,上記(オ)において検討した事項を踏まえると,引用文献1において,
“パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)は,サーバ1から受信した確認番号を画面に表示する”ものであることが読み取れる。

(キ)上記Dの「利用者は,ここで,前述したようにサーバ1からパーソナルコンピュータ2へ送信された確認番号を,携帯電話3のキーを用いて,“4”,“7”,“5”,“6”と入力する」という記載と,上記(カ)において検討した事項から,引用文献1において,
“利用者は,パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)の画面に表示された確認番号を,携帯電話3(第二の通信装置)のキーを用いて,前記携帯電話3(第二の通信装置)に入力する”ものであることが読み取れ,
同じく,上記Dの「確認番号受信部15は,携帯電話3より確認番号“4756”を受信すると」という記載と上記において検討した事項から,引用文献1において,
“携帯電話3(第二の通信装置)は,確認番号をサーバ1に送信する”ものであることが読み取れる。

(ク)上記Cの「サーバ1の確認番号受信部15は,利用者からの電話に応答すると,電話網(図示せず)が提供する発信電話番号通知サービスから,発信者の携帯電話3の電話番号(090○○○○△△△△)を入手して記憶する」という記載と,上記(キ)において引用した上記Dの記載,同じく上記Dの「受信した確認番号と,ステップS5で入手した携帯電話3の電話番号“090○○○○△△△△”を,利用者情報として認証処理部16へ送る」という記載,及び,上記Eの「認証処理部16は,確認番号受信部15より入手した利用者情報(電話番号“090○○○○△△△△”および確認番号“4756”)と,確認番号記憶部14に記憶されている電話番号および確認番号がそれぞれ一致することを確認する」という記載から,引用文献1において,
“サーバ1は,携帯電話3(第二の通信装置)から受信した確認番号と,前記携帯電話3(第二の通信装置)の電話番号とを用いて利用者の認証を行う”ものであることが読み取れる。

(ケ)以上,上記(ア)?(ク)において検討した事項から,引用文献1には,次の発明(以下,これを「引用発明」という)が記載されているものと認める。

「利用者の認証を行うシステムであって,
前記利用者の認証処理を行うサーバ1と,
インターネット5を介して前記サーバ1にアクセスするパーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)と,
携帯通信網を用いて通信する携帯電話3(第二の通信装置)とを有し,
前記サーバ1は,各利用者に固有に付与された利用者番号及びパスワード,並びに認証確認手続を行うための前記携帯電話3(第二の通信装置)の電話番号を記憶し,
前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)からの認証要求に応じて,前記サーバ1の認証処理部16は,乱数発生部13(確認情報生成部)により乱数を発生させ,前記乱数を確認番号(確認情報)として,前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)に送信し,
前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)は,前記サーバ1から受信した前記確認番号を画面に表示し,
前記利用者は,前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)の画面に表示された前記確認番号を,前記携帯電話3(第二の通信装置)のキーを用いて,前記携帯電話3(第二の通信装置)に入力し,
前記携帯電話3(第二の通信装置)は,前記確認番号を前記サーバ1に送信し,
前記サーバ1は,前記携帯電話3(第二の通信装置)から受信した前記確認番号と,前記携帯電話3(第二の通信装置)の電話番号とを用いて利用者の認証を行う,システム。」

エ.本件補正発明と引用発明との対比
(ア)引用発明における「サーバ1」,「インターネット5」,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」,及び,「携帯電話3(第二の通信装置)」が,
本件補正発明における「認証サーバ」,「ネットワーク」,「第1の通信端末装置」,及び,「第2の通信端末装置」に相当するので,
引用発明における「利用者の認証を行うシステム」が,
本件補正発明における「利用者認証を行う認証システム」に相当し,
引用発明における「利用者の認証処理を行うサーバ1」と,
本件補正発明における「利用者が利用するサービスについて認証処理を行う認証サーバ」とは,
“利用者の認証処理を行うサーバ”である点で共通する。

(イ)引用発明においても,“インターネット5を介して,パーソナルコンピュータ2は,サーバ1と通信を行う”ものであるから,
引用発明における「インターネット5を介して前記サーバ1にアクセスするパーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」と,
本件補正発明における「ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と音信号を出力する音出力機能とを有する第1の通信端末装置」とは,
“ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能を有する第1の通信端末装置”である点で共通する。

(ウ)引用発明における「携帯通信網」が,本件補正発明における「移動体通信網」に相当するので,
引用発明における「携帯通信網を用いて通信する携帯電話3(第二の通信装置)」と,
本件補正発明における「移動体通信網を介して通信する通信機能と音信号を入力可能な音入力機能とを有する携帯可能な第2の通信端末装置」とは,
“移動体通信網を介して通信する通信機能を有する携帯可能な第2の通信端末装置”である点で共通する。

(エ)引用発明における「各利用者に固有に付与された利用者番号及びパスワード」と,
本件補正発明における「予め登録された第2の通信端末装置に組み込まれているサウンド認証用アプリケーションを識別する前記利用者に固有のアプリケーション識別情報」とは,
“利用者を識別するための情報”である点で共通し,
引用発明における「携帯電話3(第二の通信装置)の電話番号」が,
本件補正発明における「第2の通信端末装置の端末識別情報」に相当するので,
引用発明における「サーバ1は,各利用者に固有に付与された利用者番号及びパスワード,並びに認証確認手続を行うための前記携帯電話3(第二の通信装置)の電話番号を記憶し」と,
本件補正発明における「認証サーバは,予め登録された第2の通信端末装置に組み込まれているサウンド認証用アプリケーションを識別する前記利用者に固有のアプリケーション識別情報と第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し」とは,
“認証サーバは,予め登録された利用者を識別するための情報と第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し”である点で共通する。

(オ)引用発明における「乱数」は,「認証要求」毎に生成されるものであり,「確認番号(認証情報)」として,「認証」に用いられるものであるから,
本件補正発明における「ワンタイムパスワード」に相当するので,
引用発明において,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)からの認証要求に応じて,前記サーバ1の認証処理部16は,乱数発生部13(確認情報生成部)により乱数を発生させ,前記乱数を確認番号(確認情報)として,前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)に送信」することと,
本件補正発明において,「第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信」することとは,
“第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを前記第1の通信端末装置に送信する”ものである点で共通する。

(カ)引用発明において,「確認番号」を画面に表示することは,「確認番号」についての「利用者」の次の操作を促すためのものであるから,
引用発明における「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)は,前記サーバ1から受信した前記確認番号を画面に表示し」と,
本件補正発明における「第1の通信端末装置は,前記認証サーバから前記音信号又はその再生用データ信号を受信するとサウンド認証用アプリケーションを起動し,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示し」とは,
“第1の通信端末装置は,認証サーバからワンタイムパスワードに関する情報を受信すると,利用者の次の操作を促すための表示を行う”点で共通する。

(キ)引用発明において,「携帯電話3(第二の通信装置)は,前記確認番号を前記サーバ1に送信」することは,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」に表示された「確認番号」を受け取って行われるものであるから,
引用発明における「携帯電話3(第二の通信装置)は,前記確認番号を前記サーバ1に送信」することと,
本件補正発明における「第2の通信端末装置は,前記アプリケーション識別情報で識別可能なサウンド認証用アプリケーションにより,前記第1の通信端末装置から出力された前記ワンタイムパスワードの音信号を受信し,前記利用者の操作指示に基づいて,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと,前記第2の通信端末装置の端末識別情報と,前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信」することとは,
“第2の通信端末装置は,第1の通信端末装置からのワンタイムパスワードを認証サーバに送信する”点で共通する。

(ク)引用発明における「サーバ1は,前記携帯電話3(第二の通信装置)から受信した前記確認番号と,前記携帯電話機3(第二の通信装置)の電話番号とを用いて利用者の認証を行う」ことと,
本件補正発明における「認証サーバは,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する」こととは,
“認証サーバは,第2の通信端末装置から受信したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報とに基づいて,第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する”点で共通する。

(ケ)以上,上記(ア)?(ク)において検討した事項から,本件補正発明と,引用発明との,一致点,及び,相違点は,次のとおりである。

[一致点]
利用者認証を行う認証システムであって,
利用者の認証処理を行うサーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能を有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能を有する携帯可能な第2の通信端末装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された利用者を識別するための情報と前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記認証サーバからワンタイムパスワードに関する情報を受信すると,利用者の次の操作を促すための表示を行い,
前記第2の通信端末装置は,前記第1の通信端末装置からのワンタイムパスワードを前記認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記第2の通信端末装置から受信したワンタイムパスワードとに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,認証システム。

[相違点1]
“利用者の認証処理を行う”に関して,
本件補正発明においては,「利用者が利用するサービスについて認証処理を行う」ものであるのに対して,
引用発明においては,「サービス」に関する言及がない点。

[相違点2]
“第1の通信端末装置”に関して,
本件補正発明においては,「音信号を出力する音出力機能とを有する」ものであるのに対して,
引用発明においては,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」が,「音信号を出力する」点についての言及がない点。

[相違点3]
“第2の通信端末装置”に関して,
本件補正発明においては,「音信号を入力可能な音入力機能とを有する」ものであるのに対して,
引用発明においては,「携帯電話3(第二の通信装置)」が,「音信号を入力可能」である点についての言及がない点。

[相違点4]
“予め登録された利用者を識別するための情報”に関して
本件補正発明においては,「予め登録された第2の通信端末装置に組み込まれているサウンド認証用アプリケーションを識別する前記利用者に固有のアプリケーション識別情報」であるのに対して,
引用発明においては,そのような「アプリケーション識別情報」に関する言及がない点。

[相違点5]
“ワンタイムパスワードを前記第1の通信端末装置に送信し”に関して,
本件補正発明においては,「ワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信」するものであるのに対して,
引用発明においては,「ワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号」に関する言及がない点。

[相違点6]
“第1の通信端末装置は,認証サーバからワンタイムパスワードに関する情報を受信すると”に関して,
本件補正発明においては,「第1の通信端末装置は,前記認証サーバから前記音信号又はその再生用データ信号を受信するとサウンド認証用アプリケーションを起動」するものであるのに対して,
引用発明においては,「サウンド認証用アプリケーション」に関する言及がない点。

[相違点7]
“表示を行い”に関して,
本件補正発明においては,「ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示」するものであるのに対して,
引用発明においては「アイコンを表示」することに関する言及がない点。

[相違点8]
本件補正発明においては,「アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し」ているのに対して,
引用発明においては「音信号を出力」することに関する言及がない点。

[相違点9]
“第1の通信端末装置からのワンタイムパスワード”に関して,
本件補正発明においては,「第2の通信端末装置は,前記アプリケーション識別情報で識別可能なサウンド認証用アプリケーションにより,前記第1の通信端末装置から出力された前記ワンタイムパスワードの音信号を受信」するものであるのに対して,
引用発明においては,「音信号を受信」することに関する言及がない点。

[相違点10]
“第1の通信端末装置からのワンタイムパスワードを認証サーバに送信し”に関して,
本件補正発明においては,「第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと,前記第2の通信端末装置の端末識別情報と,前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信」するものであるのに対して,
引用発明においては,「第2の通信端末装置の端末識別情報と,前記利用者に固有のアプリケーション識別情報」を送信することに関する言及がない点。

[相違点11]
“利用者認証を実行する”ことに関して,
本件補正発明においては,「ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に固有のアプリケーション識別情報とに基づいて」,「利用者認証を実行」しているのに対して,
引用発明においては,「利用者に固有のアプリケーション識別情報」を認証に用いる点に関する言及がない点。

オ.相違点についての当審の判断
(ア)[相違点1]について
引用発明について,上記Aに引用した引用文献1の記載内容は,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」が,「サーバ1」へ「アクセス」することの許可のための「認証処理」であるのに対して,上記Fに引用した引用文献1の記載内容は,「注文画面」を伴う「ショッピングサイト」での「注文」の可否に関する「認証処理」であるから,引用発明においても,明文の記載はないものの,「利用者が利用するサービスについての認証処理」を行うものである。
よって,[相違点1]は,実質的な相違点には当たらない。

(イ)[相違点2],[相違点3],[相違点5],[相違点6],[相違点8],及び,[相違点9]について,
認証用の情報を音信号として送受信する点については,上記Gに引用した引用文献2の記載,及び,上記Hに引用した引用文献3の記載にもあるとおり,本願の出願前に当業者には広く知られた技術事項であり,特に,引用文献3には,認証用の情報として「ワンタイムパスワード」を「音信号」に変換した情報を送受信する点についても言及されている。
引用発明も,引用文献2,引用文献3に記載の技術事項も共に,利用者の認証に関するものであるから,引用発明において,引用文献2,引用文献3に記載の技術事項を採用して,「乱数」を「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」に表示し,それを利用者が「携帯電話3(第二の通信装置)」に入力することで,「携帯電話3(第二の通信装置)」に伝えることに換えて,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」に「音声出力機能」を設け([相違点2]),「携帯電話3(第二の通信装置)」に,「音声入力機能」を設け([相違点3]),「サーバ1」は,「乱数」を「音信号」に変換できる情報として,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」に送信し([相違点5]),「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」は,受信した「信号」を,「音信号」として出力し([相違点6],及び,[相違点8]),「携帯電話3(第二の通信装置)」は,「音信号」を受信して,当該「音信号」を「乱数」に変換して,「サーバ1」に送信する([相違点9])よう構成することは,当業者が適宜なし得る事項である。
よって,[相違点2],[相違点3],[相違点5],[相違点6],[相違点8],及び,[相違点9]は,格別のものではない。

(ウ)[相違点4],[相違点10],及び,[相違点11]について
本件補正発明における「利用者に固有のアプリケーション識別情報」は,当該記載に関して,本願明細書の発明の詳細な説明の段落【0079】に,
「認証サーバ44は,第2ユーザ装置10から受信したワンタイムパスワード,アプリID及び電話番号と,認証サーバ44内又は利用者DB46に登録されているワンタイムパスワード,アプリID及び電話番号とに基づいて,第1ユーザ装置15から利用者認証要求を送信してきた者が,正規の利用者である本人であるか否かを判定する利用者認証処理を実行する」,
という記載,同じく段落【0087】に,
「認証サーバ44は,第2ユーザ装置10から受信したワンタイムパスワード,アプリID及び電話番号と,認証サーバ44内又は利用者DB46に登録されているワンタイムパスワード,アプリID及び電話番号とに基づいて,第1ユーザ装置15から利用者認証要求を送信してきた者が,正規の利用者である本人であるか否かを判定する利用者認証処理を実行する」,
という記載が存在し,「アプリID」について,同じく段落【0076】に,
「第2ユーザ装置10で起動するサウンド認証アプリケーションの識別情報であるアプリID」,
という記載が存在しているが,当該「アプリID」についてそれ以上の説明はなされておらず,単に,「利用者」を識別するとして用いられていると解される。
一方,引用発明においては,「認証」に用いる「携帯電話3(第二の通信装置)」の「電話番号」は,「携帯電話3(第二の通信装置)」から,「サーバ1」に送信されていない。
しかしながら,認証における安全性を向上させるために,「携帯電話3(第二の通信装置)」の電話番号,及び,“アプリケーションを識別する情報”で,「利用者」,或いは,「携帯電話3(第二の通信装置)」が,識別できるのであれば,それを,認証側に送信するよう構成すること([相違点4],及び,[相違点10]),当該情報を用いて,「サーバ1」において,「利用者」の「認証処理を行う」こと([相違点11])は,当業者が適宜なし得る事項である。
よって,[相違点4],[相違点10],及び,[相違点11]は,格別のものではない。

(エ)[相違点7]について
「音出力」操作に関する「アイコン」を表示することは,上記I,及び,上記Jに引用した,周知文献の記載,及び,図面にもあるとおり,本願の出願前に当業者には周知の技術事項に過ぎない。
引用発明においても,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」において「音出力機能」を付加したとき,「確認番号」の表示に変えて,「利用者」に,「音出力」の操作を促す「アイコン」を表示するよう構成することは,当業者が適宜なし得る事項である。
よって,[相違点7]は,格別のものではない。

カ.独立特許要件むすび
したがって,本件手続補正は,特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので,同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

3.補正却下むすび
したがって,本件手続補正は,
特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので,同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

よって,補正却下の決定の結論のとおり決定する。

第3.本願発明について
平成30年2月19日付けの手続補正は,上記のとおり却下されたので,本願の請求項2に係る発明(以下,これを「本願発明」という)は,平成29年7月6日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項2に記載された,上記「第2.平成30年2月19日付けの手続補正の却下の決定」の「1.補正の内容」において,補正前の請求項2として引用した,次のとおりのものである。

「利用者認証を行う認証システムであって,
利用者が利用するサービスについて認証処理を行う認証サーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と音信号を出力する音出力機能とを有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能と音信号を入力可能な音入力機能とを有する携帯可能な第2の通信端末装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された利用者に対応する識別情報と第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示し,前記アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し,
前記第2の通信端末装置は,前記利用者の操作指示に基づいて,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に対応する識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に対応する識別情報とに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,
ことを特徴とする認証システム。」

第4.引用文献1に記載の発明
上記「第2.平成30年2月19日付けの手続補正の却下の決定」の「2.補正の適否」の「(3)独立特許要件」における「イ.引用文献に記載の事項」において引用文献1として引用された,国際公開第02/37358号(国際公開日;2002年5月10日)には,上記「第2.平成30年2月19日付けの手続補正の却下の決定」の「2.補正の適否」の「(3)独立特許要件」における「ウ.引用文献1に記載の発明」において認定された,次の引用発明が記載されている。

「利用者の認証を行うシステムであって,
前記利用者の認証処理を行うサーバ1と,
インターネット5を介して前記サーバ1にアクセスするパーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)と,
携帯通信網を用いて通信する携帯電話3(第二の通信装置)とを有し,
前記サーバ1は,各利用者に固有に付与された利用者番号及びパスワード,並びに認証確認手続を行うための前記携帯電話3(第二の通信装置)の電話番号を記憶し,
前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)からの認証要求に応じて,前記サーバ1の認証処理部16は,乱数発生部13(確認情報生成部)により乱数を発生させ,前記乱数を確認番号(確認情報)として,前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)に送信し,
前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)は,前記サーバ1から受信した前記確認番号を画面に表示し,
前記利用者は,前記パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)の画面に表示された前記確認番号を,前記携帯電話機3(第二の通信装置)のキーを用いて,前記携帯電話3(第二の通信装置)に入力し,
前記携帯電話3(第二の通信装置)は,前記確認番号を前記サーバ1に送信し,
前記サーバ1は,前記携帯電話3(第二の通信装置)から受信した前記確認番号と,前記携帯電話機3(第二の通信装置)の電話番号とを用いて利用者の認証を行う,システム。」

第5.本願発明と引用発明との対比
本願発明は,上記「第2.平成30年2月19日付けの手続補正の却下の決定」の「2.補正の適否」の「(1)新規事項について」における「ア.補正事項」において指摘した,本件手続補正において行われた,補正前の請求項2に対する補正事項2?補正事項6を,本件補正発明から外して,元の補正前の請求項2に記載の構成に戻したものであるから,本願発明と,引用発明との,一致点,及び,相違点は,次のとおりである。

[一致点]
利用者の認証を行うシステムであって,
利用者の認証処理を行うサーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能を有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能を有する携帯可能な第2の通信端末装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された利用者を識別するための情報と前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記認証サーバからワンタイムパスワードに関する情報を受信すると,利用者の次の操作を促すための表示を行い,
前記第2の通信端末装置は,前記第1の通信端末装置からのワンタイムパスワードを認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記第2の通信端末装置から受信したワンタイムパスワードとに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,認証システム。

[相違点a]
“利用者の認証処理を行う”に関して,
本願発明においては,「利用者が利用するサービスについて認証処理を行う」ものであるのに対して,
引用発明においては,「サービス」に関する言及がない点。

[相違点b]
“第1の通信端末装置”に関して,
本願発明においては,「音信号を出力する音出力機能とを有する」ものであるのに対して,
引用発明においては,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」が,「音信号を出力する」点についての言及がない点。

[相違点c]
“第2の通信端末装置”に関して,
本願発明においては,「音信号を入力可能な音入力機能とを有する」ものであるのに対して,
引用発明においては,「携帯電話3(第二の通信装置)」が,「音信号を入力可能」である点についての言及がない点。

[相違点d]
“ワンタイムパスワードを前記第1の通信端末装置に送信し”に関して,
本願発明においては,「ワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信」するものであるのに対して,
引用発明においては,「ワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号」に関する言及がない点。

[相違点e]
“表示を行い”に関して,
本願発明においては,「ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示」するものであるのに対して,
引用発明においては「アイコンを表示」することに関する言及がない点。

[相違点f]
本願発明においては,「アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し」ているのに対して,
引用発明においては「音信号を出力」することに関する言及がない点。

[相違点g]
“第1の通信端末装置からのワンタイムパスワードを認証サーバに送信し”に関して,
本願発明においては,「第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に対応する識別情報とを」送信するものであるのに対して,
引用発明においては,「第2の通信端末装置の端末識別情報」と「利用者に対応する識別情報」を送信することに関する言及がない点。

第6.相違点についての当審の判断
1.本願発明と,引用発明との[相違点a]?[相違点f]は,それぞれ,本件補正発明と,引用発明との[相違点1]?[相違点3],[相違点5],「相違点7」,及び,[相違点8]と同等のものであり,本願発明と,引用発明との[相違点g]は,本件補正発明と,引用発明との[相違点10]とほぼ同等のものであるから,上記「第2.平成30年2月19日付けの手続補正の却下の決定」の「2.補正の適否」の「(3)独立特許要件」における「オ.相違点についての当審の判断」において検討したとおり,
本願発明と,引用発明との[相違点a]?[相違点g]は,格別のものではない。

2.以上,1.において検討したとおりであるから,本願発明と,引用発明との[相違点a]?[相違点g]は,格別のものではなく,そして,本願発明の構成によってもたらされる効果も,当業者であれば当然に予測可能なものに過ぎず格別なものとは認められない。

第7.本願の請求項1に係る発明について
1.本願の請求項1に係る発明は,平成29年7月6日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1に記載された,上記「第2.平成30年2月19日付けの手続補正の却下の決定」の「1.補正の内容」において,補正前の請求項1として引用した,次のとおりのものである。

「利用者認証を行う認証システムであって,
利用者が利用するサービスについて認証処理を行う認証サーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と音信号を出力する音出力機能とを有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能と音信号を入力可能な音入力機能とを有する携帯可能な第2の通信端末装置と,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と移動体通信網を介して前記第2の通信端末装置と通信する通信機能とを有する自動音声応答装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された利用者の第2の通信端末装置の端末識別情報を記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記自動音声応答装置の電話番号と前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンとを表示し,前記アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し,
前記第2の通信端末装置は,前記利用者の操作指示に基づいて前記自動音声応答装置の電話番号に発呼して通話回線を確立し,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号と前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを前記通話回線を介して前記自動音声応答装置に送信し,
前記自動音声応答装置は,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置からの発信者番号通知から得られた前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを前記認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記自動音声応答装置から受信した前記ワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報とに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,
ことを特徴とする認証システム。」

2.引用発明
引用文献1には,上記「第4.引用文献1に記載の発明」おいて指摘したとおりの引用発明が記載されている。

3.本願の請求項1に係る発明と引用発明との対比
本願の請求項1に係る発明は,本願発明に,
「ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と移動体通信網を介して前記第2の通信装置とを通信する通信機能とを有する音声応答装置」という構成を加え,
本願発明から「予め登録された利用者に対応する識別情報」という構成を削除し,
本願発明において,「第1の通信端末装置」が,「表示」するものとして,「自動音声応答装置の電話番号」を加え,
本願発明における「第2の通信端末装置は,前記利用者の操作指示に基づいて,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記利用者に対応する識別情報とを移動体通信網を介して前記認証サーバに送信し」という構成を,
「第2の通信端末装置は,前記利用者の操作指示に基づいて前記自動音声応答装置の電話番号に発呼して通話回線を確立し,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号と前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを前記通話回線を介して前記自動音声応答装置に送信し」という構成に変更し,
本願発明に,「前記自動音声応答装置は,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置からの発信者番号通知から得られた前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを前記認証サーバに送信し」という構成を加え,
本願発明において,「認証サーバ」が,「第2の通信端末装置」から受信するものから,「利用者に対応する識別情報」を取り除いたものであるから,
本願の請求項1に係る発明と,引用発明との一致点,及び,相違点は,次のとおりである。

[一致点]
利用者の認証を行うシステムであって,
利用者の認証処理を行うサーバと,
ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能を有する第1の通信端末装置と,
移動体通信網を介して通信する通信機能を有する携帯可能な第2の通信端末装置と,を備え,
前記認証サーバは,予め登録された利用者を識別するための情報と前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを記憶し,前記第1の通信端末装置を操作する利用者についての認証要求に応じて,前記利用者に対応するワンタイムパスワードを生成し,そのワンタイムパスワードを前記第1の通信端末装置に送信し,
前記第1の通信端末装置は,前記認証サーバからワンタイムパスワードに関する情報を受信すると,利用者の次の操作を促すための表示を行い,
前記第2の通信端末装置は,前記第1の通信端末装置からのワンタイムパスワードを認証サーバに送信し,
前記認証サーバは,前記第2の通信端末装置の端末識別情報と前記第2の通信端末装置から受信したワンタイムパスワードとに基づいて,前記第1の通信端末装置を操作している利用者について利用者認証を実行する,認証システム。

[相違点ア]
“利用者の認証処理を行う”に関して,
本願の請求項1に係る発明においては,「利用者が利用するサービスについて認証処理を行う」ものであるのに対して,
引用発明においては,「サービス」に関する言及がない点。

[相違点イ]
“第1の通信端末装置”に関して,
本願の請求項1に係る発明においては,「音信号を出力する音出力機能とを有する」ものであるのに対して,
引用発明においては,「パーソナルコンピュータ2(第一の通信装置)」が,「音信号を出力する」点についての言及がない点。

[相違点ウ]
“第2の通信端末装置”に関して,
本願の請求項1に係る発明においては,「音信号を入力可能な音入力機能とを有する」ものであるのに対して,
引用発明においては,「携帯電話3(第二の通信装置)」が,「音信号を入力可能」である点についての言及がない点。

[相違点エ]
本願の請求項1に係る発明は,「ネットワークを介して前記認証サーバと通信する通信機能と移動体通信網を介して前記第2の通信端末装置と通信する通信機能とを有する自動音声応答装置」を有するものであるのに対して,
引用発明においては,「自動音声応答装置」に関する言及がない点。

[相違点オ]
“ワンタイムパスワードを前記第1の通信端末装置に送信し”に関して,
本願の請求項1に係る発明においては,「ワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号を前記第1の通信端末装置に送信」するものであるのに対して,
引用発明においては,「ワンタイムパスワードを符号化したもので搬送波を変調した音信号又はその再生用データ信号」に関する言及がない点。

[相違点カ]
“表示を行い”に関して,
本願の請求項1に係る発明においては,「自動音声応答装置の電話番号と前記ワンタイムパスワードの音信号の出力を利用者が指示するためのアイコンを表示」するものであるのに対して,
引用発明においては「アイコンを表示」することに関する言及がない点。

[相違点キ]
本願の請求項1に係る発明においては,「アイコンに対する利用者の操作指示に基づいて前記ワンタイムパスワードの音信号を出力し」ているのに対して,
引用発明においては「音信号を出力」することに関する言及がない点。

[相違点ク]
本願の請求項1に係る発明においては,「第2の通信端末装置は,前記利用者の操作指示に基づいて前記自動音声応答装置の電話番号に発呼して通話回線を確立し,前記第1の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号と前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを前記通話回線を介して前記自動音声応答装置に送信」するものであるのに対して,
引用発明においては,そのような言及がない点。

[相違点ケ]
本願の請求項1に係る発明においては,「自動音声応答装置は,前記第2の通信端末装置から受信した前記ワンタイムパスワードの音信号を復調したワンタイムパスワードと前記第2の通信端末装置からの発信者番号通知から得られた前記第2の通信端末装置の端末識別情報とを前記認証サーバに送信」するものであるのに対して,
引用発明においては,そのような言及がない点。

4.相違点についての判断
(1)[相違点ア]?[相違点ウ],[相違点オ],[相違点キ]について
本願の請求項1と引用発明との[相違点ア]?[相違点ウ],[相違点オ],[相違点キ]は,本願発明と引用発明との[相違点a]?[相違点d],及び,[相違点f]と同じものであるから,上記「第6.相違点についての当審の判断」において検討したとおり,
本願の請求項1に係る発明と引用発明との[相違点ア]?[相違点ウ],[相違点オ],[相違点キ]は,格別のものではない。

(2)[相違点エ],[相違点カ],[相違点ク],及び,[相違点ケ]について
[相違点エ],[相違点カ],[相違点ク],及び,[相違点ケ]に係る構成は,
本願発明において,「第2の通信端末装置」が有する「ワンタイムパスワードの音信号を復調」する機能を,「自動音声応答装置」として別体としたものである。





一方,引用文献1には,上記Cに引用した「サーバ1の確認番号受信部15は,利用者からの電話に応答すると,電話網(図示せず)が提供する発信電話番号通知サービスから,発信者の携帯電話3の電話番号(090○○○○△△△△)を入手して記憶する(ステップS5)」という記載から,引用発明においても,「サーバ」が,「電話に応答する」機能を有しており,当該構成を,「自動音声応答装置」として別体に設け,当該「音声応答装置」において,「音信号」の「復調」を行うようにすることは,当業者が適宜なし得る事項である。
よって,本願の請求項1に係る発明と,引用発明との,[相違点エ],[相違点カ],[相違点ク],及び,[相違点ケ]は,格別のものではない。

(3)以上,(1),及び,(2)において検討したとおりであるから,本願の請求項1に係る発明と,引用発明との[相違点ア]?[相違点ケ]は,格別のものではなく,そして,本願の請求項1に係る発明の構成によってもたらされる効果も,当業者であれば当然に予測可能なものに過ぎず格別なものとは認められない。

第8.むすび
したがって,本願発明,及び,本願の請求項1に係る発明は,本願の特許出願前に日本国内又は外国において頒布された刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるので,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

よって,結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2019-04-03 
結審通知日 2019-04-05 
審決日 2019-04-17 
出願番号 特願2015-143053(P2015-143053)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (G06F)
P 1 8・ 573- Z (G06F)
P 1 8・ 574- Z (G06F)
P 1 8・ 571- Z (G06F)
P 1 8・ 561- Z (G06F)
P 1 8・ 572- Z (G06F)
P 1 8・ 575- Z (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 平井 誠  
特許庁審判長 辻本 泰隆
特許庁審判官 石井 茂和
須田 勝巳
発明の名称 認証システム  
代理人 中村 弘通  
代理人 黒田 壽  
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