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審決分類 |
審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 D06F 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 D06F |
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管理番号 | 1352676 |
審判番号 | 不服2018-5564 |
総通号数 | 236 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2019-08-30 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2018-04-23 |
確定日 | 2019-07-02 |
事件の表示 | 特願2014-171744「洗濯機」拒絶査定不服審判事件〔平成28年 4月 4日出願公開、特開2016- 43183、請求項の数(5)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、平成26年8月26日の出願であって、平成29年6月23日付けの拒絶理由の通知に対し、同年8月30日に意見書が提出されるとともに手続補正がされたが、平成30年1月31日付けで拒絶査定がされ、これに対して同年4月23日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされ、平成31年1月28日付けで拒絶理由(以下、「当審拒絶理由1」という。)が通知され、同年3月19日に意見書が提出されるとともに手続補正がされ、同年4月11日付けで拒絶理由(以下、「当審拒絶理由2」という。また、「当審拒絶理由1」及び「当審拒絶理由2」をまとめて、「当審拒絶理由」という。)が通知され、令和元年5月13日に意見書が提出されるとともに手続補正がされたものである。 第2 原査定の概要 原査定(平成30年1月31日付け)の概要は次のとおりである。 本願請求項1?4に係る発明は、以下の引用文献1,2に記載された発明に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 また、本願請求項5に係る発明は、以下の引用文献1,2に記載された発明、及び引用文献3に例示された周知技術に基づいて、その出願前に当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 引用文献等一覧 1.特開2014-128351号公報 2.登録実用新案第3066964号公報 3.特開2013-128641号公報 第3 当審拒絶理由の概要 1 当審拒絶理由1について 当審拒絶理由1の概要は次のとおりである。 この出願は、特許請求の範囲の記載が以下の点で、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。 (1)請求項1-5 請求項1には、循環経路について、以下の記載が存在する(下線は当審で付与した。)が、これらの循環経路の関係が明確でない。 (ア)「前記循環機構は循環ポンプと、前記循環ポンプから洗濯液を前記収容槽に供給する複数の循環経路と、を備え」 (イ)「前記循環機構から前記収容槽に吐出される少なくともひとつの前記循環経路の洗濯液を泡にし」 (ウ)「前記泡生成部は、前記循環ポンプから循環経路を通じて供給された洗濯液を貯留する泡生成室を有し」 (エ)「前記循環ポンプから前記泡生成部に前記洗濯液を循環供給する循環経路を備え」 (オ)「前記循環経路は、前記泡生成部内に貯留されている前記洗濯水に向けて前記洗濯水を吐出する吐出口を備え」 (カ)「前記循環経路は、前記吐出口に向かって断面積が減少する」 特に、(ウ)、(エ)の「循環経路」には、「前記」と記載されていないため、(ウ)、(エ)の循環経路が、(ア)に記載された「複数の循環経路」や、(イ)に記載された「少なくともひとつの前記循環経路」とは異なる別の「循環経路」を指し示しているのか、否かが明確でない。 一方、(オ)、(カ)には、「前記循環経路」と「前記」が記載されているが、(オ)、(カ)の循環経路が、前記された(ア)の「複数の循環経路」や、(イ)?(エ)の「循環経路」のうちのどの「循環経路」を指し示しているのかが明確でない。 よって、請求項1に係る発明は明確でない。請求項1を引用する請求項2-5に係る発明についても同様である。 (2)請求項1-5 請求項1には、「洗濯液」という用語と「洗濯水」という用語が記載されているが、これらの用語が、同じ事項を意味しているのか、異なる事項を意味しているのかが明確でない。同じく、請求項2-請求項5に記載された「洗濯液」についても、請求項2-5が引用する請求項1に記載された「洗濯水」と同じ事項を意味しているのか、異なる事項を意味しているのかが明確でない。 よって、請求項1-5に係る発明は明確でない。 (3)請求項2 請求項2には、「前記循環ポンプの第1の吐出口に接続される第1循環経路と、第2の吐出口に接続される第2循環経路と、を備え」と記載されているが、この「第1循環経路」、「第2循環経路」と、請求項2が引用する請求項1に記載された「循環経路」との関係が明確でない。 特に、「第1循環経路」及び「第2循環経路」のいずれか一方が、請求項2が引用する請求項1に記載された「前記循環ポンプから前記泡生成部に前記洗濯液を循環供給する循環経路」に当たるのかや、請求項2が引用する請求項1に記載された「複数の循環経路」が「第1循環経路」及び「第2循環経路」以外の循環経路を含むのか否かが明確でない。 なお、請求項2に記載された「第1循環経路」、「第2循環経路」のいずれもが、請求項1に記載された「複数の循環経路」のうちの「前記循環ポンプから前記泡生成部に前記洗濯液を循環供給する循環経路」とは異なる循環経路を意味するのであれば、請求項2の記載と、発明の詳細な説明の記載(段落【0035】-【0040】等参照)とが対応しないものとなることに留意されたい。同様に、請求項2の記載が、請求項2が引用する請求項1に記載された「複数の循環経路」として、「第1循環経路」及び「第2循環経路」以外の循環経路を備えることも意図しているのであれば、発明の詳細な説明の記載と対応しないものとなることに留意されたい。 よって、請求項2に係る発明は明確でない。 (4)請求項3 請求項3には、「前記切替機構の一方に接続される前記第1循環経路と、前記切替機構の他方に接続される前記第2循環経路と、を備え」と記載されているが、この「第1循環経路」、「第2循環経路」と、請求項3が引用する請求項1に記載された「循環経路」との関係が明確でない。 特に、「第1循環経路」及び「第2循環経路」のいずれか一方が、請求項3が引用する請求項1に記載された「前記循環ポンプから前記泡生成部に前記洗濯液を循環供給する循環経路」に当たるのかや、請求項3が引用する請求項1に記載された「複数の循環経路」が「第1循環経路」及び「第2循環経路」以外の循環経路を含むのか否かが明確でない。 なお、請求項3に記載された「第1循環経路」、「第2循環経路」のいずれもが、請求項1に記載された「複数の循環経路」のうちの「前記循環ポンプから前記泡生成部に前記洗濯液を循環供給する循環経路」とは異なる循環経路を意味するのであれば、請求項3の記載と、発明の詳細な説明の記載(段落【0053】等参照)とが対応しないものとなることに留意されたい。同様に、請求項3の記載が、請求項3が引用する請求項1に記載された「複数の循環経路」として、「第1循環経路」及び「第2循環経路」以外の循環経路を備えることも意図しているのであれば、発明の詳細な説明の記載と対応しないものとなることに留意されたい。 よって、請求項3に係る発明は明確でない。 (5)請求項3 請求項3には、「前記切替機構の一方に接続される前記第1循環経路」及び「前記切替機構の他方に接続される前記第2循環経路」と記載されているが、請求項3が引用する請求項1、及び請求項3には、この「第1循環経路」及び「第2循環経路」が前記されていないため、請求項3に記載された「前記第1循環経路」及び「前記第2循環経路」がどのような「循環経路」を指し示しているのかが明確でない。 よって、請求項3に係る発明は明確でない。 (6)請求項4 請求項4には、「第1循環ポンプから洗濯液を収容槽に供給する第1循環経路と、第2循環ポンプから洗濯液を収容槽に供給する第2循環経路と、を備え」と記載されているが、この「第1循環経路」、「第2循環経路」と、請求項4が引用する請求項1に記載された「循環経路」との関係が明確でない。 特に、「第1循環経路」及び「第2循環経路」のいずれか一方が、請求項4が引用する請求項1に記載された「前記循環ポンプから前記泡生成部に前記洗濯液を循環供給する循環経路」に当たるのかや、請求項4が引用する請求項1に記載された「複数の循環経路」が「第1循環経路」及び「第2循環経路」以外の循環経路を含むのか否かが明確でない。 なお、請求項4に記載された「第1循環経路」、「第2循環経路」のいずれもが、請求項1に記載された「複数の循環経路」のうちの「前記循環ポンプから前記泡生成部に前記洗濯液を循環供給する循環経路」とは異なる循環経路を意味するのであれば、請求項4の記載と、発明の詳細な説明の記載(段落【0053】、【0055】、【0056】等参照)とが対応しないものとなることに留意されたい。同様に、請求項4の記載が、請求項4が引用する請求項1に記載された「複数の循環経路」として、「第1循環経路」及び「第2循環経路」以外の循環経路を備えることも意図しているのであれば、発明の詳細な説明の記載と対応しないものとなることに留意されたい。 よって、請求項4に係る発明は明確でない。 2 当審拒絶理由2について 当審拒絶理由2の概要は次のとおりである。 この出願は、特許請求の範囲の記載が以下の点で、特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない。 ・請求項4 請求項4には、「前記第1循環ポンプから洗濯液を収容槽に供給する前記第1循環経路」と記載されているが、請求項4が引用する請求項1には、第1循環経路について「前記収容槽内の洗濯液を前記泡生成部に供給する第1循環経路」と記載されている。 すると、請求項4に係る発明において、第1循環経路が、第1循環ポンプから洗濯液を収容槽に供給するものであるのか、収容槽内の洗濯液を泡生成部に供給するものであるのかが明確でない。 よって、請求項4に係る発明は明確でない。 第4 本願発明 本願の請求項1?5に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」?「本願発明5」という。)は、令和元年5月13日に手続補正された特許請求の範囲の請求項1?5に記載された事項により特定される発明であり、以下のとおりの発明である。 「【請求項1】 衣類を収容する収容槽と、前記収容槽内の洗濯液を循環する循環機構と、を備え、前記循環機構は、泡生成部と、前記収容槽内の洗濯液を前記泡生成部に供給する第1循環経路及び前記収容槽内の洗濯液を前記収容槽に循環する第2循環経路と、前記第1循環経路及び前記第2循環経路に洗濯液を供給する循環ポンプとを備え、前記泡生成部は、前記第1循環経路の供給する洗濯液を貯留する泡生成室を有し、前記第1循環経路は、前記泡生成室に上方位置から洗濯液を吐出する吐出口を備えるとともに、前記吐出口に向かって断面積を減少させ、前記泡生成室には、前記泡生成室に供給された洗濯液を排出する流出口を形成し、前記泡生成室は、前記吐出口からの流入量と前記流出口からの流出量が均衡した状態となって洗濯液を溜める構成とし、前記吐出口は、前記泡生成室内に貯留されている洗濯液に向けて前記泡生成室の上方位置から洗濯液を吐出し、洗濯液の液面に向かって洗濯液を衝突させて泡を生成する洗濯機。 【請求項2】 前記循環機構は、2つの吐出口を備えた循環ポンプを備え、前記循環ポンプの第1の吐出口に前記第1循環経路が接続され、前記循環ポンプの第2の吐出口に第2循環経路が接続され、前記循環ポンプの回転方向により、前記第1循環経路を通じて供給する洗濯液の量と、前記第2循環経路を通じて供給する洗濯液の量を設定する請求項1に記載の洗濯機。 【請求項3】 前記循環機構は、前記循環ポンプと、切替機構を備え、前記切替機構の一方に接続される前記第1循環経路と、前記切替機構の他方に接続される前記第2循環経路と、を備え、切替機構の制御により、第1循環経路を通じて供給する洗濯液の量と、第2循環経路を通じて供給する洗濯液の量を設定する請求項1に記載の洗濯機。 【請求項4】 前記循環機構は、第1循環ポンプと、第2循環ポンプと、前記第1循環ポンプから洗濯液を泡生成部に供給する前記第1循環経路と、前記第2循環ポンプから洗濯液を収容槽に供給する前記第2循環経路と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。 【請求項5】 洗濯液を加熱する加熱手段を備え、洗濯液の温度を高くしたことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。」 第5 引用文献の記載及び引用発明 1 引用文献1の記載 (1)原査定の拒絶の理由に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、当審で付与した。)。 ア 「【0022】 洗濯機100は、主筐体200と、制御部300と、給水機構400と、洗濯機構500と、循環機構600と、乾燥機構700と、を備える。・・・。」 イ 「【0024】 洗濯機構500は、衣類が収容される収容槽510と、収容槽510を駆動するモータ520と、を備える。・・・。」 ウ 「【0026】 循環機構600は、循環ポンプ610と、泡生成部620と、を備える。循環機構600は、上述の洗い工程及び濯ぎ工程において、循環ポンプ610と収容槽510との間で水を循環させてもよい。本実施形態において、循環機構600は、循環ポンプ610と収容槽510との間での水の循環のために、第1循環経路611と第2循環経路612とを備える。第1循環経路611が用いられるとき、水は、泡生成部620を通じて、収容槽510に流入する。第2循環経路612が用いられるとき、水は、循環ポンプ610から収容槽510へ直接的に送られる。単一のポンプ610によって、水は、泡生成部620及び収容槽510に送られるので、主筐体200内のスペースは有効に利用され、且つ、洗濯機100は、廉価に製造され得る。加えて、単一のポンプ610の使用は、主筐体200内のレイアウト設計の自由度の増大に帰結する。 【0027】 泡生成部620は、泡を生成する。泡生成部620によって生成された泡は、収容槽510に送られる。泡を形成する泡膜は、高濃度の界面活性剤を含有するので、収容槽510内の衣類は、泡との接触によって、効果的に洗浄されることとなる。」 エ 「【0038】 循環機構600は、循環ポンプ610と泡生成部620(図1を参照)とに加えて、排水弁690と、水槽540から循環ポンプ610へ流れる水の経路を規定する上流循環管640と、循環ポンプ610から水槽540へ戻る水の経路を規定する下流循環管650と、主筐体200外への排水経路を規定する排水管660と、を備える。排水弁690は、排水管660に取り付けられる。制御部300(図1を参照)は、排水弁690を制御する。収容槽510と循環ポンプ610との間で水が循環されている間、制御部300は、排水弁690を閉じる。制御部300は、不要となった水を排出するために排水弁690を開く。 【0039】 下流循環管650は、循環ポンプ610が吐出した水が流入する主管659と、主管659から分岐し、泡生成部620へ接続される第1枝管651と、主管659から分岐し、外環壁541に接続される第2枝管652と、を含む。第1枝管651は、図1を参照して説明された第1循環経路611を規定する。第2枝管652は、図1を参照して説明された第2循環経路612を規定する。制御部300は、循環ポンプ610の揚水量を制御し、第1枝管651を通じた水の循環と、第2枝管652を通じた水の循環と、を選択的に実行してもよい。本実施形態において、下流循環管650は、分岐管として例示される。」 オ 「【0052】 泡生成部620は、泡が生成される生成空間629を規定する筐体621と、筐体621から上方に突出する上筒622と、筐体621から下方に突出する下筒623と、を備える。図3を参照して説明された第1枝管651は、下筒623に接続される。循環ポンプ610が泡生成部620へ洗剤を含有する水を揚水すると、生成空間629内には、液層WLと空気層ALとの境界BDが形成される。図3を参照して説明された第1導気管761は、上筒622に接続される。上筒622は、境界BDの上方で、生成空間629に連通する送風口624を形成する。したがって、送風ファン730が作動すると、第1導気管761、上筒622及び送風口624によって下方に方向付けられた空気は、空気層ALを通じて、境界BDに向けて吹き出される。この結果、大きな泡が生成空間629内で生成される。送風口624は、境界BDよりも上方に存在するので、水は、送風口624を通じて、送風ファン730へ向かいにくくなる。したがって、送風ファン730は、高い信頼性を以て、空気を液層WLに向けて吹き付けることができる。・・・。」 カ 「【0053】 筐体621は、下筒623が突出する底壁625と、底壁625の上方で横たわる天壁626と、底壁625の前端と天壁626の前端とに接続される前壁627と、前壁627とは反対側の後壁628と、天壁626の後端から後壁628の上端にかけて下方に傾斜した傾斜壁630と、を含む。上筒622は、傾斜壁630から突出する。 【0054】 筐体621は、L字板631を更に含む。L字板631は、底壁625と天壁626との間で横たわる横板632と、横板632の後端から送風口624に向かって立設された縦板633と、を含む。縦板633と後壁628との間並びに横板632と底壁625との間には、通風路634が形成される。 【0055】 下筒623は、底壁625から下方に突出した下部635と、底壁625から上方に突出した上部636と、を含む。下筒623は、洗剤を含む水の流動経路637を規定する。通風路634中に現れる上部636は、流動経路637を、通風路634から隔離する。したがって、通風路634中には、水はほとんど漏出しない。上部636は、横板632上に開口部638を規定する。下筒623を通じて送り出された水は、開口部638からL字板631上に溢れ出す。 【0056】 筐体621は、横板632から上方に突出した制御板641を更に含む。制御板641は、横板632と接続される接続縁642と、接続縁642とは反対の制限縁643と、を含む。生成空間629内の液位が制限縁643を超えると、水は、制限縁643を乗り越え、筐体621から排出される。したがって、制御板641は、生成空間629内の液位を適切に制御することができる。」 キ 「【0061】 筐体621は、前周壁545に対向する左壁661を含む。制御板641と前壁627との間において、左壁661には、下排気口662及び上排気口663が形成される。下排気口662は、通風路634に連通する。生成空間629内で生成された泡は、制御板641を乗り越え、上排気口663から排出される。」 さらに、記載事項ウ、オ及び図3、図6の図示内容によると、以下の事項が理解できる。 ク 循環機構600は、循環ポンプ610と収容槽510との間での洗剤を含有する水の循環のためのものである。 ケ 循環機構600は、泡生成部620と、第1循環経路611と、第2循環経路612と、循環ポンプ610とを備えている。 コ 第1循環経路611は、洗剤を含有する水を泡生成部620を通じて、収容槽510に流入させる際に用いられるものである。 サ 第2循環経路612は、洗剤を含有する水を循環ポンプ610から収容槽510へ直接的に送る際に用いられるものである。 シ 循環ポンプ610は、洗剤を含有する水を泡生成部620及び収容槽510に送るものである。 ス 泡生成部620は、循環ポンプ610が洗剤を含有する水を揚水すると、液層WLと空気層ALとの境界BDが形成される生成空間629を備えている。 セ 送風ファン730が作動し、送風口624によって下方に方向付けられた空気が、生成空間629内に形成された液層WLと空気層ALとの境界BDに向けて吹き出され、大きな泡が生成空間629内で生成される。 また、記載事項エ、オ、カ及び図3、図6の図示内容によると、以下の事項が理解できる。 ソ 泡生成部620は、第1循環経路611を規定する第1枝管651に接続された下筒623の上部636により規定され、洗剤を含有する水をL字板631上に溢れ出させる開口部638を備えている。 そして、記載事項オ、カ、キ及び図6、図7の図示内容によると、以下の事項が理解できる。 タ 泡生成部620は、生成空間629内で生成され、制御板641を乗り越えた泡が、排出される上排気口663を備えている。 チ 生成空間629内の液位が制御板641によって適切に制御されるように構成されている。 (2)引用発明 したがって、前記引用文献1の記載事項及び図面の図示内容を総合すると、引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。 「衣類が収容される収容槽510と、循環ポンプ610と前記収容槽510との間での洗剤を含有する水の循環のための循環機構600と、を備え、前記循環機構600は、泡生成部620と、洗剤を含有する水を前記泡生成部620を通じて、前記収容槽510に流入させる際に用いられる第1循環経路611と、洗剤を含有する水を前記循環ポンプ610から前記収容槽510へ直接的に送る際に用いられる第2循環経路612と、洗剤を含有する水を前記泡生成部620及び前記収容槽510に送る前記循環ポンプ610とを備え、前記泡生成部620は、前記循環ポンプ610が洗剤を含有する水を揚水すると、液層WLと空気層ALとの境界BDが形成される生成空間629と、前記第1循環経路611を規定する第1枝管651に接続された下筒623の上部636により規定され、洗剤を含有する水をL字板631上に溢れ出させる開口部638と、前記生成空間629内で生成され、制御板641を乗り越えた泡が、排出される上排気口663とを備え、前記生成空間629内の液位が前記制御板641によって適切に制御されるように構成され、送風ファン730が作動し、送風口624によって下方に方向付けられた空気が、前記生成空間629内に形成された液層WLと空気層ALとの境界BDに向けて吹き出され、大きな泡が前記生成空間629内で生成される洗濯機100。」 2 引用文献2の記載 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、当審で付与した。)。 ツ 「【0001】 【考案の属する技術分野】 本考案は、ハエやアブ等の飛翔性害虫を駆除可能な飛翔性害虫駆除装置に関する。」 テ 「【0007】 【考案が解決しようとする課題】 ところで、殺虫剤を噴霧して飛翔性害虫を駆除する方法は、食品を扱う場所(厨房、食品加工場等)では禁止されており、ハエ取り紙は使用場所が限定されている。そのため、かかる場所では、ハエ等が入り込んでしまうと、駆除するのが困難となり衛生上問題がある。 【0008】 なお、殺虫剤の噴霧(散布)が許されている場所でも、噴霧(散布)作業は手間が掛かるとともに、周辺の環境に重大な悪影響を与える。 【0009】 また、牛舎やプール等は一般的に広く外部に開放されているので、殺虫剤を噴霧(散布)しても効果がなく、有効な飛翔性害虫駆除技術の開発が強く求められている。 【0010】 本考案の目的は、手間を掛けることなく屋内外で安全かつ効果的に飛翔性害虫を駆除できる飛翔性害虫駆除装置を提供することにある。」 ト 「【0031】 具体的には、図1に示すように、容器11は、上部12が開口されており、泡発生用液体Qを収容して保持可能に形成されている。 【0032】 また、泡発生部は、容器11内に収容された泡発生用液体Q中に空気を吹き込んで泡BLを大量発生可能な空気吹込み手段21から形成されている。」 ナ 「【0035】 また、この実施形態では、泡発生用液体Qとして洗剤入りの水を使用している。洗剤としては、中性洗剤や洗濯用洗剤等が使用できる。」 ニ 「【0046】 なお、上記実施形態では、泡発生部を図1に示す空気吹込み手段21から形成したが、例えば泡発生部を図2に示す液体落下手段31から形成してもよい。 【0047】 ここで、液体落下手段31は、循環用ポンプ32と循環用パイプ33と複数個のノズル34とを含み、容器11内に各ノズル34から泡発生用液体Qを落下させて泡BLを大量発生可能に形成されている。なお、循環用ポンプ32は、商用電気を利用して駆動される。 【0048】 かかる構成とすることにより、容器11内に泡発生用液体Qを落下させるだけで泡BLを大量に発生することができる。したがって、一段と構成を簡易化できる。」 3 引用文献3の記載 原査定の拒絶の理由に引用された引用文献3には、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、当審で付与した。)。 ヌ 「【0019】 外槽2の底部には、加熱手段としての温水ヒータ14が備えられる。温水ヒータ14は、例えばシーズヒータからなり、洗濯液を加熱する。これにより、ドラム3内部の洗濯物は温水によって洗浄される。」 第6 対比・判断 1 本願発明1について (1)対比 以下、本願発明1と引用発明とを対比する。 引用発明の「収容槽510」は、本願発明1の「収容槽」に相当するから、引用発明の「衣類が収容される収容槽510」は、本願発明1の「衣類を収容する収容槽」に相当する。 引用発明の「洗剤を含有する水」は、本願発明1の「洗濯液」に相当し、引用発明の「循環ポンプ610と前記収容槽510との間での洗剤を含有する水の循環のための循環機構600」は、図1の図示内容を勘案すると、収容槽510内の洗剤を含有する水を循環させるものであるから、本願発明1の「前記収容槽内の洗濯液を循環する循環機構」に相当する。 引用発明の「泡生成部620」は、本願発明1の「泡生成部」に相当する。 引用発明の「洗剤を含有する水を前記泡生成部620を通じて、前記収容槽510に流入させる際に用いられる第1循環経路611」は、図1の図示内容を勘案すると、収容槽510内の洗剤を含有する水を泡生成部620に供給する経路を構成するものであるから、本願発明1の「前記収容槽内の洗濯液を前記泡生成部に供給する第1循環経路」に相当する。同様に、引用発明の「洗剤を含有する水を前記循環ポンプ610から前記収容槽510へ直接的に送る際に用いられる第2循環経路612」は、図1の図示内容を勘案すると、収容槽510内の洗剤を含有する水を収容槽510へ直接的に供給する経路を構成するものであるから、本願発明1の「前記収容槽内の洗濯液を前記収容槽に循環する第2循環経路」に相当する。 引用発明の「洗剤を含有する水を前記泡生成部620及び前記収容槽510に送る前記循環ポンプ610」は、洗剤を含有する水を泡生成部620に送る際には、洗剤を含有する水を第1循環経路611に供給し、洗剤を含有する水を収容槽510に送る際には、洗剤を含有する水を第2循環経路612に供給するものであるから、本願発明1の「前記第1循環経路及び前記第2循環経路に洗濯液を供給する循環ポンプ」に相当する。 引用発明の「前記循環ポンプ610が洗剤を含有する水を揚水すると、液層WLと空気層ALとの境界BDが形成される生成空間629」は、循環ポンプ610により第1循環経路611を通じて揚水された洗剤を含有する水が貯留される空間であるから、本願発明1の「前記第1循環経路の供給する洗濯液を貯留する泡生成室」に相当する。 引用発明の前記泡生成部620は、「前記第1循環経路611を規定する第1枝管651に接続された下筒623の上部636により規定され、洗剤を含有する水をL字板631上に溢れ出させる開口部638」を備えるという事項は、開口部638が洗剤を含有する水をL字板631上、つまり生成空間629に溢れ出させるものであり、また、開口部638も「洗剤を含有する水を前記泡生成部620を通じて、前記収容槽510に流入させる際に用いられる第1循環経路611」の一部を規定するものといえるから、本願発明1の「前記第1循環経路は、前記泡生成室に上方位置から洗濯液を吐出する吐出口を備える」という事項と対比して、「前記第1循環経路は、前記泡生成室に洗濯液を流入させる開口を備える」限りにおいて共通する。 引用発明の前記泡生成部620は、「前記生成空間629内で生成され、制御板641を乗り越えた泡が、排出される上排気口663」を備えるという事項は、引用文献1の前記記載事項オ及びキによると、生成空間629を規定する筺体621の左壁661に上排気口663を形成するものであるから、本願発明1の「前記泡生成室には、前記泡生成室に供給された洗濯液を排出する流出口を形成」するという事項に相当する。 引用発明の「前記生成空間629内の液位が前記制御板641によって適切に制御されるように構成され」るという事項は、本願発明1の「前記泡生成室は、前記吐出口からの流入量と前記流出口からの流出量が均衡した状態となって洗濯液を溜める構成と」するという事項と対比して、「前記泡生成室は、洗濯液を溜める構成」とする限りにおいて共通する。 引用発明の「送風ファン730が作動し、送風口624によって下方に方向付けられた空気が、前記生成空間629内に形成された液層WLと空気層ALとの境界BDに向けて吹き出され、大きな泡が前記生成空間629内で生成される」という事項は、本願発明1の「前記吐出口は、前記泡生成室内に貯留されている洗濯液に向けて前記泡生成室の上方位置から洗濯液を吐出し、洗濯液の液面に向かって洗濯液を衝突させて泡を生成する」という事項と対比して、「前記泡生成室内に貯留されている洗濯液に向けて前記泡生成室の上方位置から流体を流入させ、洗濯液の液面に向かって流体を衝突させて泡を生成する」限りにおいて共通する。 引用発明の「洗濯機100」は、本願発明1の「洗濯機」に相当する。 したがって、本願発明1と引用発明とは、 「衣類を収容する収容槽と、前記収容槽内の洗濯液を循環する循環機構と、を備え、前記循環機構は、泡生成部と、前記収容槽内の洗濯液を前記泡生成部に供給する第1循環経路及び前記収容槽内の洗濯液を前記収容槽に循環する第2循環経路と、前記第1循環経路及び前記第2循環経路に洗濯液を供給する循環ポンプとを備え、前記泡生成部は、前記第1循環経路の供給する洗濯液を貯留する泡生成室を有し、前記第1循環経路は、前記泡生成室に洗濯液を流入させる開口を備えるとともに、前記泡生成室には、前記泡生成室に供給された洗濯液を排出する流出口を形成し、前記泡生成室は、洗濯液を溜める構成とし、前記泡生成室内に貯留されている洗濯液に向けて前記泡生成室の上方位置から流体を流入させ、洗濯液の液面に向かって流体を衝突させて泡を生成する洗濯機。」 である点で一致し、以下の点で相違する。 [相違点1] 流体を洗濯液の液面に衝突させる構成について、本願発明1においては、泡生成室に「上方位置から洗濯液を吐出する吐出口」を備え、前記「吐出口」は、泡生成室内に貯留されている洗濯液に向けて泡生成室の上方位置から「洗濯液を吐出し」、洗濯液の液面に向かって「洗濯液」を衝突させているのに対し、引用発明においては、洗剤を含有する水をL字板631上に溢れ出させる開口部638を備えるものの、この開口部638から溢れ出た洗剤を含有する水を、液層WLと空気層ALとの境界BDに衝突させるものではなく、送風口624によって下方に方向付けられた空気を、前記境界BDに向けて吹き出している点。 [相違点2] 第1循環経路について、本願発明1においては、「吐出口に向かって断面積を減少させ」ているのに対し、引用発明においては、断面積が不明である点。 [相違点3] 泡生成室に洗濯液を溜める構成について、本願発明1においては、「前記吐出口からの流入量と前記流出口からの流出量が均衡した状態となって」いるのに対し、引用発明においては、「前記生成空間629内の液位が前記制御板641によって適切に制御され」ており、開口部638からの流入量と、上排気口663からの流出量とが、必ずしも均衡しているとはいえない点。 (2)判断 以下、相違点1について検討する。 引用文献2の記載事項テ、ト、ナ、ニ及び図2の図示内容によると、引用文献2には、容器11の上方に、容器11内に収容された洗剤入りの水に対して、洗剤入りの水を落下させるノズル34を備え、循環用ポンプ32により循環された洗剤入りの水を落下させて泡を大量発生可能に形成した飛翔性害虫駆除装置が記載されている。 そして、引用発明と引用文献2に記載された事項とは、ともに洗剤を含有する水から泡を生成する手段を備える点で共通するものの、引用発明の「洗濯機100」と、引用文献2に記載された「飛翔性害虫駆除装置」とは、発明の属する技術分野が大きく異なり、また、引用発明は「泡を用いて、衣類の繊維間に存在する汚れを除去することができる洗濯機を提供すること」(引用文献1の段落【0005】)を課題とするのに対し、引用文献2に記載された事項は「手間を掛けることなく屋内外で安全かつ効果的に飛翔性害虫を駆除できる飛翔性害虫駆除装置を提供すること」(引用文献2の段落【0010】)を課題としており、両者が解決しようとする課題も大きく異なるものであるから、これらを総合すると、引用発明の送風ファン730を用いた泡生成部620に代えて、引用文献2に記載された循環用ポンプ32により循環された洗剤入りの水を落下させることにより泡を生成する手段を敢えて採用する動機付けは存在しない。 仮に、引用発明の泡生成部620に、引用文献2に記載された事項の適用を試みたとしても、引用文献2に記載された事項は、容器11内に収容された洗剤入りの水を直接、循環用ポンプ32で揚水し、洗剤入りの水を容器11の上方のノズル34から落下させるものであるから、引用発明に適用した際、引用発明の生成空間629に貯留された洗剤を含有する水を、ポンプにより直接、揚水し、生成空間629の上方からノズルにより落下させる事項が想到されるとしても、このポンプとして、引用発明の「洗剤を含有する水を前記泡生成部620及び前記収容槽510に送る前記循環ポンプ610」を用いることまでは、当業者といえども、容易に想到することはできないものである。 また、引用文献3には、洗剤を含有する水から泡を生成する手段について、何等、記載されておらず、引用文献3に記載された事項を勘案しても、本願発明1の前記相違点1に係る発明特定事項を設けることは、当業者といえども、容易に想到することができないものである。 したがって、本願発明1は、相違点2及び相違点3について検討するまでもなく、当業者であっても引用発明、引用文献2に記載された事項及び引用文献3に記載された事項に基づいて、容易に発明をすることができたものであるとはいえない。 2 本願発明2?本願発明5について 請求項2?5は請求項1を引用するものであり、本願発明2?本願発明5も、本願発明1の前記相違点1に係る発明特定事項を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、本願発明2?本願発明5は、当業者であっても、引用発明、引用文献2に記載された事項及び引用文献3に記載された事項に基づいて、容易に発明をすることができたものであるとはいえない。 第7 原査定についての判断 平成31年3月19日にされた手続補正、及び令和元年5月13日にされた手続補正により、本願発明1?本願発明5は、前記相違点1に係る、泡生成室に「上方位置から洗濯液を吐出する吐出口」を備え、前記「吐出口」は、泡生成室内に貯留されている洗濯液に向けて泡生成室の上方位置から「洗濯液を吐出し」、洗濯液の液面に向かって「洗濯液」を衝突させるという事項を有するものとなっており、当業者であっても、拒絶査定において引用された引用文献1に記載された事項、引用文献2に記載された事項及び引用文献3に記載された事項に基づいて、容易に発明をすることができたものとはいえない。 したがって、原査定の理由を維持することはできない。 第8 当審拒絶理由についての判断 1 当審拒絶理由1の(1)、(3)?(5)について 平成31年3月19日にされた手続補正、及び令和元年5月13日にされた手続補正により、補正後の請求項1には、「前記循環機構は、・・・(中略)・・・前記収容槽内の洗濯液を前記泡生成部に供給する第1循環経路及び前記収容槽内の洗濯液を前記収容槽に循環する第2循環経路と、前記第1循環経路及び前記第2循環経路に洗濯液を供給する循環ポンプとを備え、前記泡生成部は、前記第1循環経路の供給する洗濯液を貯留する泡生成室を有し、前記第1循環経路は、前記泡生成室に上方位置から洗濯液を吐出する吐出口を備える」と記載されることとなったため、請求項1の記載について、循環経路が「第1循環経路」及び「第2循環経路」から構成されることが明確になった。 その結果、同じく補正された、請求項1を引用する補正後の請求項2,3の記載についても「第1循環経路」及び「第2循環経路」が指し示す循環経路が明確になった。 2 当審拒絶理由1の(2)について 平成31年3月19日にされた手続補正、及び令和元年5月13日にされた手続補正により、補正前の請求項1に記載された「洗濯水」は、補正後の請求項1において「洗濯液」と補正された。そうすると、補正後の請求項1の記載、及び請求項1を引用する請求項2?5の記載において、「洗濯液」という用語と「洗濯水」という用語が混在することはなくなり、請求項1の記載、及び請求項1を引用する請求項2?5の記載は、明確になった。 3 当審拒絶理由1の(6)及び当審拒絶理由2について 前記「1」に記載したように平成31年3月19日にされた手続補正、及び令和元年5月13日にされた手続補正により、請求項1の記載について、循環経路が「第1循環経路」及び「第2循環経路」から構成されることが明確になった。 その結果、同じく補正された、請求項1を引用する補正後の請求項4の記載について「第2循環経路」が指し示す循環経路が明確になった。 さらに、令和元年5月13日にされた手続補正により、補正後の請求項4には、「前記第1循環ポンプから洗濯液を泡生成部に供給する前記第1循環経路」と記載されることとなり、請求項4が引用する請求項1の「前記収容槽内の洗濯液を前記泡生成部に供給する第1循環経路」という記載と整合することとなった。 その結果、請求項1を引用する補正後の請求項4の記載について「第1循環経路」が指し示す循環経路が明確になった。 4 当審拒絶理由についてのまとめ したがって、当審拒絶理由1及び当審拒絶理由2はいずれも解消されており、維持することはできない。 第9 むすび 以上のとおり、本願発明1?本願発明5(請求項1?5に係る発明)は、当業者が引用発明、引用文献2に記載された事項及び引用文献3に記載された事項に基づいて、容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定の理由によって、本願を拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2019-06-17 |
出願番号 | 特願2014-171744(P2014-171744) |
審決分類 |
P
1
8・
537-
WY
(D06F)
P 1 8・ 121- WY (D06F) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 一ノ瀬 薫、梶本 直樹 |
特許庁審判長 |
佐々木 芳枝 |
特許庁審判官 |
柿崎 拓 久保 竜一 |
発明の名称 | 洗濯機 |
代理人 | 野村 幸一 |
代理人 | 鎌田 健司 |