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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  B65D
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  B65D
審判 全部申し立て 2項進歩性  B65D
管理番号 1354097
異議申立番号 異議2018-700361  
総通号数 237 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2019-09-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 2018-04-27 
確定日 2019-07-09 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6226100号発明「パウチ」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6226100号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-4〕について訂正することを認める。 特許第6226100号の請求項1、3及び4に係る特許を維持する。 特許第6226100号の請求項2に係る特許についての申立てを却下する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6226100号(以下「本件特許」という。)の請求項1?4に係る特許についての出願(特願2017-96754号)は、平成26年10月6日に出願された特願2014-205818号の一部を平成29年5月15日に新たな特許出願としたものであって、平成29年10月20日にその特許権の設定登録(特許掲載公報発行日:平成29年11月8日)がされた。
本件特許異議の申立て以降の経緯は、次のとおりである。
平成30年4月27日 :特許異議申立人石本由紀(以下「申立人」という。)による請求項1?4に係る特許に対する特許異議の申立て
平成30年7月31日付け :取消理由通知
平成30年9月28日 :特許権者による意見書及び訂正請求書の提出
平成30年11月7日 :申立人による意見書の提出
平成31年2月12日付け :取消理由通知(決定の予告)
平成31年3月29日 :期間延長請求
平成31年4月3日付け :通知書
令和元年5月7日 :特許権者による意見書及び訂正請求書の提出(以下「本件訂正請求」といい、訂正自体を「本件訂正」という。)。
令和元年6月12日 :申立人による意見書の提出
令和元年6月25日 :特許権者による上申書の提出

なお、本件訂正請求がされたことにより、上記平成30年9月28日に提出された訂正請求書による訂正は、特許法第120条の5第7項の規定により取り下げられたものとみなす。

第2 訂正の適否についての判断
1.訂正の内容
本件訂正請求は、「特許6226100号の特許請求の範囲を本件訂正請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1?4について訂正する。」ことを求めるものであり、その内容は、訂正箇所に下線を付して示すと、次のとおりである。
(1)訂正事項1
ア.訂正事項1-1
特許請求の範囲の請求項1に、「重ねられた積層フィルムをヒートシールした側部シール部と、」と記載されているのを、「重ねられた積層フィルムをヒートシールした、横方向に対向して位置する2つの側部シール部であって、2つの前記側部シール部のうちの1つのみが、蒸気抜き用の張出部分を有する、側部シール部と、」に訂正する。請求項1の記載を引用する請求項3及び4も同様に訂正する。

イ.訂正事項1-2
特許請求の範囲の請求項1に「前記側部シール部は、前記未シール部を挟んで両側に位置する上側シール部分及び下側シール部分と、前記未シール部の少なくとも一部を取り囲むようにして前記上側シール部分と前記下側シール部分とに接続され、且つ、前記上側シール部分及び前記下側シール部分よりも前記収容空間側に向けて張り出した張出部分と、を有し、」と記載されているのを、「前記張出部分を有する前記側部シール部は、前記未シール部を挟んで両側に位置する上側シール部分及び下側シール部分を有し、前記張出部分は、前記未シール部の少なくとも一部を取り囲むようにして前記上側シール部分と前記下側シール部分とに接続され、且つ、前記上側シール部分及び前記下側シール部分よりも前記収容空間側に向けて張り出しており、」に訂正する。請求項1の記載を引用する請求項3及び4も同様に訂正する。

(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に「前記側部シール部によって前記収容空間から隔離され、重ねられた積層フィルムがヒートシールされない未シール部と、」と記載されているのを、「前記張出部分を有する前記側部シール部によって前記収容空間から隔離され、重ねられた積層フィルムがヒートシールされない未シール部と、」に訂正する。請求項1の記載を引用する請求項3及び4も同様に訂正する。

(3)訂正事項3
特許請求の範囲の請求項1に「前記張出部分は、鋭角を成す角領域を含み、」と記載されているのを、「前記張出部分は、鋭角を成す角領域を含み、前記角領域は、前記上側シール部分よりも前記下側シール部分に近接した位置に、前記収容空間側に向かって突出しており、」に訂正する。請求項1の記載を引用する請求項3及び4も同様に訂正する。

(4)訂正事項4
特許請求の範囲の請求項1に「前記未シール部の縁部のうち前記角領域に対応する部分も鋭角を成す、」と記載されているのを、「前記未シール部の縁部のうち前記角領域に対応する部分も鋭角を成しており、前記仮想直線は、前記角領域において前記張出部分と重なる、」に訂正する。請求項1の記載を引用する請求項3及び4も同様に訂正する。

(5)訂正事項5
特許請求の範囲の請求項2を削除する。

(6)訂正事項6
特許請求の範囲の請求項3における「請求項1または2に記載のパウチ」との記載を、「請求項1に記載のパウチ」と訂正する。

(7)訂正事項7
特許請求の範囲の請求項4における「請求項1乃至3のいずれか一項に記載のパウチ」との記載を、「請求項1または3に記載のパウチ」と訂正する。

2.訂正の適否
(1)訂正の目的、新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張・変更の存否
ア.訂正事項1について
(ア)訂正事項1-1について
訂正事項1-1は、請求項1に記載された「側部シール部」について、その位置を特定し、そのうちの1つのみが蒸気抜き用の張出部分を有することに限定する訂正であるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げられた特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
本件特許の願書に添付された明細書、特許請求の範囲又は図面(以下「本件特許明細書」という。)には、【図1】、【図5】、【図6】、【図13】、【図14】及び【図16】に、「横方向d1」に対向して位置する「第1側部シール部51」及び「第2側部シール部52」のうち、「第1側部シール部51」にのみ、「・・・電子レンジによる加熱に伴って発生する蒸気によってパウチ1内の圧力が高まった際に、収容空間2と連通してパウチ1内の蒸気を外部へ逃がすために設けられている・・・」(本件特許明細書の段落【0034】)「第1未シール部60」を囲む「張出部分55」が設けられていることの図示がある。よって、訂正事項1-1は、新規事項を追加するものではない。そして、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

(イ)訂正事項1-2について
訂正事項1-2は、上記訂正事項1-1で、「側部シール部」が「張出部分を有する」ものに限定されたことに伴い、記載を整合のとれたものとし、より明瞭にするための訂正であるから、特許法第120条の5第2項ただし書第3号に掲げられた明瞭でない記載の釈明を目的とするものに該当する。
また、訂正事項1-2は、新規事項を追加するものではなく、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

イ.訂正事項2について
訂正事項2は、上記訂正事項1-1で、「側部シール部」が「張出部分を有する」ものに限定されたことに伴い、記載を整合のとれたものとし、より明瞭にするための訂正であるから、特許法第120条の5第2項ただし書第3号に掲げられた明瞭でない記載の釈明を目的とするものに該当する。
本件特許明細書の段落【0071】には、「側部シール部51によって収容空間2から隔離され、当該パウチ1の上側寄りに位置する未シール部60」及び「側部シール部51は、第1未シール部60を挟んで両側に位置する上側シール部分56及び下側シール部分57と、未シール部60の少なくとも一部を取り囲むようにして上側シール部分56と下側シール部分57とに接続され、且つ、上側シール部分56及び下側シール部分57よりも収容空間2側に向けて張り出した張出部分55」という記載がある。よって、訂正事項2は、新規事項を追加するものではない。そして、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

ウ.訂正事項3について
訂正事項3は、請求項1の「角領域」について、その位置と突出方向を限定するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げられた特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
本件特許明細書には、「下角領域55gは、上側シール部分56よりも下側シール部分57に近接した位置で、収容空間2側に向かって吐出している。」(段落【0040】)、「張出部分55は、上側シール部分56よりも下側シール部分57に近接した位置に、収容空間2側に向かって突出した角領域55gを含み、」(段落【0071】)、及び、「下角領域55gは、上側シール部分56よりも下側シール部分57に近接した位置で、収容空間2に向かって突出している。」(段落【0090】)という記載があるから、訂正事項3は新規事項を追加するものではない。そして、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

エ.訂正事項4について
訂正事項4は、請求項1の「前記仮想直線」、「前記角領域」及び「前記張出部分」の相互の関係を、「前記仮想直線は、前記角領域において前記張出部分と重なる、」ものに限定するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げられた特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
本件特許明細書には、「第1仮想線IL1は、下角領域55gにおいて張出部分55と重なる。」(段落【0054】)という記載があるから、訂正事項4は、新規事項を追加するものではない。そして、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。

オ.訂正事項5について
訂正事項5は、訂正前の請求項2を削除するものであるから、特許法第120条の5第2項ただし書第1号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。そして、新規事項を追加するものではなく、また、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないことは明らかである。

カ.訂正事項6及び7について
訂正事項6及び7は、それぞれ、訂正前の請求項2を引用する請求項3及び4を、訂正事項5の請求項2を削除する訂正と整合させるために、請求項2を引用しないものとする訂正であるから、特許法第120条の5第2項ただし書第3号に掲げる明瞭でない記載の釈明を目的とするものに該当する。 そして、新規事項を追加するものではなく、また、特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでないことは明らかである。

(2)一群の請求項
本件訂正前の請求項2?4は、本件訂正に係る請求項1を引用するものであるから、本件訂正請求は、特許法第120条の5第4項に規定する一群の請求項に対して請求されたものである。

3.小括
以上のとおり、本件訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号及び第3号に掲げる事項を目的とするものに該当し、かつ、同条第4項、並びに、同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合するから、本件訂正後の請求項〔1-4〕について訂正を認める。

第3 特許異議の申立てについて
1.本件発明
上記のとおり、本件訂正は認められるから、本件特許の請求項1、3及び4に係る発明(以下「本件発明1」等という。また、本件発明1、3及び4をまとめて「本件発明」ということがある。)は、本件訂正請求に係る訂正特許請求の範囲の請求項1、3及び4に記載された事項により特定される、次のとおりのものである。

「【請求項1】
重ねられた積層フィルムをヒートシールすることにより製袋され、内容物を収容する収容空間を有するパウチであって、
重ねられた積層フィルムをヒートシールした、横方向に対向して位置する2つの側部シール部であって、2つの前記側部シール部のうちの1つのみが、蒸気抜き用の張出部分を有する、側部シール部と、
前記張出部分を有する前記側部シール部によって前記収容空間から隔離され、重ねられた積層フィルムがヒートシールされない未シール部と、
を有し、
前記未シール部は、当該パウチの上側寄りに位置し、且つ、重ねられた積層フィルムの側縁に達して開口しており、
前記張出部分を有する前記側部シール部は、前記未シール部を挟んで両側に位置する上側シール部分及び下側シール部分と有し、前記張出部分は、前記未シール部の少なくとも一部を取り囲むようにして前記上側シール部分と前記下側シール部分とに接続され、且つ、前記上側シール部分及び前記下側シール部分よりも前記収容空間側に向けて張り出しており、
平面視において、前記収容空間の上縁の中央となる上中点と、前記収容空間の下縁の中央となる下中点との中央となる位置に中心をもつ仮想円の当該中心から、前記未シール部まで最短距離となる仮想直線を引いたときに、当該仮想直線と前記張出部分との重なる範囲の長さをa1とし、前記下側シール部分の巾をW2とした場合に、a1<W2の関係を満たし、
前記張出部分は、鋭角を成す角領域を含み、前記角領域は、前記上側シール部分よりも前記下側シール部分に近接した位置に、前記収容空間側に向かって突出しており、
前記未シール部の縁部のうち前記角領域に対応する部分も鋭角を成しており、
前記仮想直線は、前記角領域において前記張出部分と重なる、パウチ。
【請求項3】
前記張出部分の最も前記収容空間側に位置する部分と、前記下側シール部分の最も前記収容空間側に位置する部分と、の間の横方向の距離が、3mm以上15mm以下である、請求項1に記載のパウチ。
【請求項4】
前記張出部分の内縁は、前記上側シール部分の内縁よりも前記収容空間側に位置している、請求項1または3に記載のパウチ。」

2.取消理由(決定の予告)の概要
本件発明1、3及び4に対して、当審が平成31年2月12日付けで特許権者に通知した取消理由(決定の予告)は、本件発明1、3及び4は、以下の甲1に記載された発明に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件発明1、3及び4は、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができないというものである。

甲1:実願平2-50424号(実開平4-10079号)のマイクロフィルム

3.取消理由(決定の予告)についての当審の判断
(1)甲1に記載された事項
上記取消理由(決定の予告)において引用した本件特許に係る原出願前に頒布された刊行物である甲1には、次の記載がある。
ア.「本案は袋内蒸気圧が一定に達すると自動的に開口する電子レンジ用自立性袋に関するものである。」(1ページ16?18行。以下、甲1における記載箇所をページ数で特定する場合は、「明細書」のページ数による。)
イ.「しかしながら、内容物が具入りのスープ等液体固体からなる固液混合物の場合、横倒し状態のまま開口すると液体が電子レンジ内に流れ出して電子レンジを汚損させる恐れがあるからスタンディングパウチを電子レンジ内で加熱するには直立させて加熱する必要がある。」(4ページ16行?5ページ1行)
ウ.「・・・袋体を形成する両サイドシール部の一部が内側に曲折し、V字状をなして該V字状シール部の谷部に、三角形状の未シール面を形成し、該未シール面がサイドシール線のシール面より袋体の内側に突出形成したことを特徴とする電子レンジ用自立性袋であり、内側に曲折したシール面のV字を形成する角度が30°?110°であることを特徴とする電子レンジ用自立性袋である。」(5ページ20行?6ページ8行)
エ.「(作用)
本案のものによれば、両方のサイドシール部にV字状シール部が形成さけているので(当審注:「形成されているので」の誤記であると認める。)、袋内蒸気圧が両方のサイドシールのV字状シール部に均等に圧力が加わって安定した状態で開口し、袋内から液体が流れ出ない。」(6ページ9?14行)
オ.「以下図面に示す実施例について説明する。
・・・
本案は・・・第1図に示す如く袋体(1)を形成する両サイドシール部(3)(3)の一部が内側に曲折し、V字状をなして袋体に三角形状の未シール面を形成し、該未シール面がサイドシール面のシール面より袋体の内側に突出形成したものである。(A)(B)(C)はそのV字状シール面を示し、(D)は未シール部分を示す。」(6ページ16行?7ページ8行)
カ.「・・・エンドシール部(4)は、内容物を充填後にシールするため内容物のかみ込み等によるシール不良およびシール強度の低下が予想されるが、サイドシール部にV字状シール部を形成すれば成袋時にV字状シール部が形成される上、シール形成の際袋が内容物で膨らんだり変形したりしないため安定したシールが可能であるからである。」(7ページ13?20行)
キ.「すなわち、V字状シール部を一方のサイドシール部(3)のみに設けた場合マイクロ波加熱によって袋内に蒸気が充満するとサイドシールのV字状シール部の頂点(A)に力が加わり、V字状シール部が突然くびれて折れ、その反動で自立性袋が転倒する可能性がある。
この時、両方のサイドシール部にV字状のシール部(A)(B)(C)があれば袋内に蒸気圧が袋の両方のサイドシールのV字状シール部に均等に力が加わるためバランスを失わずに安定した状態でシールのV字部分の頂点から剥離して開口し、この開口部から安全かつ静かに蒸気が排気される。」(8ページ5?17行)
ク.「・・・自動開口した瞬間に液状の内容物が開口部から外に飛び出ないようにするために、V字状シール部は内容物の界面(5)より15mm以上高い位置(h_(2))に形成する必要がある。しかしエンドシール(4)に接する高い位置にV字状シール部を形成すると自動開口せずに破裂する可能性がある。
・・・
したがって、V字状シール部の頂点(A)がエンドシール(4)より10mm以上下部の位置(h_(1))に設定する必要がある。
結局界面(5)より15mm以上上部でかつエンドシール(4)より10mm以上下部のサイドシール(3)(3)にV字状シール部(A)(B)(C)を形成し、しかももう一方のサイドシールにも全く同様の位置にV字状シール部を形成することが必要である。」(8ページ18行?9ページ19行)
ケ.「・・・V字状シール部の谷にある未シール部、すなわち頂点の外面は必ずサイドシール部(3)より1mm以上内側の位置(h_(3))まで突出させなければならない。この未シール部分の突出がなければ自動開口はしない。」(9ページ20行?10ページ4行)
コ.「・・・V字状シール部のV字をなす角度(α)は5°?140°で自動開口可能であるが、30°?110°が望ましい。30°以下の場合シール巾やシール強度によって簡単に開口しすぎる場合がある。・・・」(10ページ5?9行)
サ.「・・・サイドシールのV字状シール部を除く他の直線部分のシール巾(S)は、通常の自立性袋と同様に5mm?10mm程度でよいが、V字状シール部の巾(S_(1))をあまり大きくとると外観が特異になるのでV字状シール部をできるだけ小さくするためには、V字状シール部のシール巾(S_(1))を2mm?5mmにするのが望ましい。」(10ページ20行?11ページ6行)
シ.「本案の自立性袋の材質は通常のレトルト殺菌用又は、ボイル殺菌用に使用されるものであれば目的は達成される。
すなわち、ナイロン/ポリプロピレン、又はポリエステル/ナイロン/ポリプロピレン等の複合材である。」(11ページ7?12行)
ス.「なお、V字状シール部を上記以外の例えば第3図に示すようなエンドシール部(4)に形成しても自動開口する場合があるが、安全で静かな自動開口を常にさせるには、V字状シール部を両方のサイドシール部に設けることが不可欠である。」(11ページ19行?12ページ4行)
セ.「・・・実験例によれば、V字状シール部の界面(5)よりの距離(h_(2))を20mmとし、エンドシール部(4)よりの距離(h_(1))を25mmとしてシール部の角度(α)を60°、両サイドシールの巾(S)を8mm、V字状シール部の巾(S_(1))を3mm、シール部頂点と直線シール部との間の距離(h_(3))を3mmとして、これを電子レンジにかけたところ50パック中50パックとも自動開口した。」(12ページ11?19行)
ソ.「本案のものによれば電子レンジを用いた加熱調理の際に、袋内の食品がマイクロ波を受けて発熱すると共に蒸気を発生し、袋を膨張させ、袋の内部圧力は高まるが、その際内部圧力が袋フィルムを膨張させ、その引張り力がサイドシール部より袋の内方に突出したシール部分の頂点に集中し、したがってそのシール部の頂点から剥離して開口し、この開口部から蒸気が安全かつ静かに排気されることとなる。」(13ページ1?9行)
タ.「しかしてV字状シール部は、サイドシール部の両方にあるため袋内蒸気圧が之等に均等に加わり、したがってバランスを失わずに安定した状態を保ち、V字状シール部が突然くびれて折れその反動で袋が転倒するということはない。」(13ページ10?15行)
チ.第1図?第3図


ツ.上記摘記事項オ.及びカ.の記載から、甲1に記載されたスタンディングパウチは、袋体(1)に内容物が充填されるものであるから、内容物を収容する収容空間を有するものであるといえる。
テ.第1図及び第3図における、未シール部分(D)が形成されたスタンディングパウチの上下方向の位置が、底部(2)よりもエンドシール部(4)の方に近接していることの図示から、未シール部分Dは、スタンディングパウチの上側寄りに位置しているといえる。
ト.第1図?第3図における、サイドシール部(3)が未シール部分(D)を挟んで上下方向に延びていることの図示から、サイドシール部(3)には、未シール部分(D)を挟んで上方に延びる上側シール部分と、下方に延びる下側シール部分があるといえる。
ナ.上記摘記事項セ.の記載から、第2図に図示されたV字状シール部の巾(S_(1))は、60°の角度をなすV字状シール部の長さ方向において3mmの一定幅であることが理解でき、そして、V字状シール部は、60°の角度をなすV字型の領域を含むことが理解できる。さらに、当該V字型の領域に対応する未シール部分(D)の縁部のうち、前記V字状シール部に対応する部分も60°の角度を成すことは明らかである。そして、上記摘記事項ソ.より「V字部分の頂点から剥離して開口し、この開口部から安全かつ静かに蒸気が排気される」から、甲1記載の「V字シール部」は、「蒸気抜き用」であるといえる。

(2)引用発明
上記(1)に示した摘記事項ア.?タ.、チ.の図示、及び、認定事項ツ.?ナ.を、特に実験例(摘記事項セ.)に着目しつつ総合すると、甲1には、以下の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

「複合材のフィルムをシールすることにより製袋され、内容物を収容する収容空間を有するスタンディングパウチであって、
重ねられた複合材のフィルムをシールした、横方向に対向して位置する2つのサイドシール部(3)であって、2つの前記サイドシール部(3)の両方が、蒸気抜き用のV字状シール部を有する、サイドシール部(3)と、
前記V字状シール部を有する前記サイドシール部(3)によって前記収容空間から隔離され、重ねられた複合材のフィルムがシールされない未シール部分(D)と、
を有し、
前記未シール部分(D)は、当該スタンディングパウチの上側寄りに位置し、且つ、重ねられた複合材のフィルムの側縁に達して開口しており、
前記V字状シール部を有する前記サイドシール部(3)は、前記未シール部分(D)を挟んで両側に位置する上側シール部分及び下側シール部分を有し、前記V字状シール部は、前記未シール部分(D)の少なくとも一部を取り囲むようにして前記上側シール部分と前記下側シール部分に接続され、且つ、前記上側シール部分及び前記下側シール部分よりも前記収容空間側に向けて張り出しており、
前記V字状シール部は、60°の角度を成すV字型の領域を含み、前記V字型の領域は前記収容空間側に向かって突出しており、
前記未シール部分(D)の縁部のうち前記V字型の領域に対応する部分も60°の角度を成すスタンディングパウチ。」

(2)対比・判断
ア.本件発明1について
(ア)対比
本件発明1と引用発明とを対比する。
引用発明の「スタンディングパウチ」は、本件発明1の「パウチ」に相当する。
包装用パウチを構成する複合材のフィルムが、複数のフィルムを積層したものであることは技術常識であるから、引用発明の「複合材のフィルム」は、本件発明1の「積層フィルム」に相当する。
引用発明の「サイドシール部(3)」、「未シール部分(D)」、「上側シール部分」、「下側シール部分」、「V字状シール部」、「V字型の領域」は、その機能及び形状からみて、本件発明1の「側部シール部」、「未シール部」、「上側シール部分」、「下側シール部分」、「張出部分」、「角領域」にそれぞれ相当する。
60°の角度が鋭角といえることは技術常識である。

そうすると、本件発明1と引用発明は、少なくとも次の点で相違する。

<相違点>
本件発明1の「パウチ」においては、「横方向に対向して位置する2つの側部シール部」のうち1つのみが、「蒸気抜き用の張出部分」であるのに対し、引用発明の「スタンディングパウチ」においては、「横方向に対向して位置する2つのサイドシール部(3)」の両方が「蒸気抜き用のV字状シール部」である点。

(イ)<相違点>についての判断
a.上記(1)に摘記した甲1の記載からみて、引用発明は、「袋内蒸気圧が一定に達すると自動的に開口する電子レンジ用自立性袋に関する」発明(摘記事項ア.)であって、従来、「横倒し状態のまま開口すると液体が電子レンジ内に流れ出して電子レンジを汚損させる恐れがあるからスタンディングパウチを電子レンジ内で加熱するには直立する必要」(摘記事項イ.)があるとの課題を解決するために、「両方のサイドシール部にV字状のシール部(A)(B)(C)」を設けることにより、「袋内に蒸気圧が袋の両方のサイドシールのV字状シール部に均等に力が加わるためバランスを失わずに安定した状態でシールのV字部分の頂点から剥離して開口し、この開口部から安全かつ静かに蒸気が排気される」(摘記事項キ.)ようにしたものである。これにより、「V字状シール部は、サイドシール部の両方にあるため袋内蒸気圧が之等に均等に加わり、したがってバランスを失わずに安定した状態を保ち、V字状シール部が突然くびれて折れその反動で袋が転倒するということはない」(摘記事項タ)との効果を発揮し、上記課題を解決するものである。
b.そうすると、「2つの前記サイドシール部(3)の両方が、蒸気抜き用のV字状シール部を有する」引用発明において、当該「蒸気抜き用のV字状シール部」を、片方の「サイドシール部(3)」のみ、すなわち、上記<相違点>に係る本件発明1に係る構成を備えたものとすることは、上記引用発明の課題を解決することを妨げるから、そうすることの動機付けが存在するとはいえない。むしろ、そのような構成を備えることは、引用発明の「スタンディングパウチ」において、「V字状シール部が突然くびれて折れその反動で袋が転倒する」可能性が生じるから、阻害事由があるというべきである。
c.以上のとおりであるから、引用発明において、上記<相違点>に係る本件発明1に係る構成を備えたものとすることは、当業者が容易になし得たものとはいえない。よって、本件発明1は、引用発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(ウ)令和元年6月12日に提出された申立人意見書について
a.申立人の主張
上記意見書において、申立人は、大要、次のとおり主張している。
甲1の上記記載に鑑みれば、引用発明の出願時において、引用発明の従来技術として既に、「V字状シール部を一方のサイドシール部(3)のみに設けた構成」が存在していたことが把握できる。すなわち、V字状シール部を一方のサイドシール部(3)のみに設ける構成が甲第1号証に開示されている以上、相違点1に関する理由1、2は妥当ではない。このため、このため、特許権者が主張する相違点1は実質的な相違点ではない。(3ページ6?21行)
b.当審の検討
申立人の主張するように、甲1には、「V字状シール部を一方のサイドシール部(3)のみに設ける構成」が従来例として記載されている。さらに、「V字状シール部」を「一方のサイドシール部(3)」のみに設けたものについて、「マイクロ波加熱によって袋内に蒸気が充満するとサイドシールのV字状シール部の頂点(A)に力が加わり、V字状シール部が突然くびれて折れ、その反動で自立性袋が転倒する可能性がある。」との課題を有し、当該課題を、「V字状シール部を両方のサイドシール部(3)に設ける構成」とすることで解決することが、甲1には記載されている。しかし、「一方のサイドシール部(3)のみに設ける構成」を有するものにおいて、当該課題を解決するものは、甲1に記載されていないし、示唆する記載もない。
そうすると、甲1の記載に接した当業者は、「スタンディングパウチ」において「V字状シール部を一方のサイドシール部(3)のみに設ける」構成を採用することは、当該採用によって、「スタンディングパウチ」が、上記課題、すなわち、「マイクロ波加熱によって袋内に蒸気が充満するとサイドシールのV字状シール部の頂点(A)に力が加わり、V字状シール部が突然くびれて折れ、その反動で自立性袋が転倒する可能性」が生じることを理解するから、そうすることの動機付けはないし、むしろ、阻害事由が存在するといえる。
よって、申立人の主張は採用することはできない。

イ.本件発明3及び4について
本件発明3及び4は、本件発明1の発明特定事項を全て備え、更に限定を付したものであるから、本件発明3及び4と、引用発明とを対比すると、少なくとも上記ア.(ア)で示した<相違点>で相違する。
そして<相違点>については、上記ア.(イ)で検討したとおり、当業者が容易になし得た事項ではない。そうすると、本家発明3及び4は、当業者が容易に発明をすることができたものではない。

ウ.小括
以上のとおりであるから、本件発明1、3及び4は、引用発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではないから、特許法第29条第2項の規定に違反するものではなく、それらの特許は、特許法第113条第2号に該当することを理由として、取り消すことはできない。

4.取消理由(決定の予告)に採用しなかった異議申立理由について
(1)特許法第29条第1項第3号について
申立人は、本件発明1、3及び4は、引用発明であるから、特許法第29条第1項第3項に該当すると主張する。(申立書10ページ)
そこで検討する。本件発明1?3及び4と引用発明とを対比すると、いずれの発明においても、少なくとも上記3.(2)ア.(ア)及びイ.に示した<相違点>において相違する。そして、上記3.(2)ア.(イ)に示したように、<相違点>は、形式的な相違点ではなく実質的な相違点であるから、本件発明1、3及び4は、引用発明であるとはいえず、特許法第29条第1項第3号に該当するとはいえない。

(2)特許法第36条第6項第2号について
申立人は、本件特許請求の範囲の請求項1の「鋭角を成す角領域を含み」との記載は、「本件発明1における角領域は下角領域55gに対応すると考えられる。・・・本件明細書には下角領域55gに関する角度について何ら規定されていないため、構成1Hの「鋭角を成す角領域」の内容が不明確である、と主張する。(申立書12ページ5?22行)
しかし、本件明細書に「下角領域55g」の具体的な角度の値が明記されていなくとも、「鋭角を成す角領域」の「鋭角」が「直角より小さい角」(広辞苑 第六版)を意味することは技術常識であるから、「鋭角を成す角領域」とは、直角よりも小さい角度をなす角張った領域であると理解でき、本件特許明細書の【図8】?【図10】、【図12】には、「下角領域55g」が「直角」よりも小さい角度をなす角張った領域として記載されている。そうすると、本件特許の特許請求の範囲の記載は、第三者の利益が不当に害されるほど、不明確であるとはいえず、この記載を含む本件特許の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第2号の規定に適合しないとはいえない。

(3)特許法第36条第6項第1号について
申立人は、「請求項1の下角領域55gと対向する部分(以下「領域対向部分」という。)が2本の辺が鋭角をなすように交差する部分であり、請求項1には、領域対向部分の角度が鋭角である点について規定しているものの、領域対向部分を構成する2本の辺については規定していない。そのため、例えば、領域対応部分が円の一部を含む形状であり、円の2本の接線が交差する部分の角度が鋭角である形態を、請求項1は文言上含むものとなっている。しかし、領域対向部分が円の一部を含む形態は本件の出願当初の明細書等に開示されていないから、本件特許明細書の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第1号に規定される要件に適合しない。さらに、請求項1は、領域対向部分の角度と下角領域55gの内縁の角度が異なる形態を文言上包含するけれども、そのようなものは本件特許の発明の詳細な説明に記載されていない。よって、本件特許明細書の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第1号に規定される要件に適合しない。」と主張する(申立書13ページ1行?15ページ8行)。
そこで当該主張について検討する。本件特許明細書には、「例えば、特許文献1には、電子レンジ内での加熱に伴って発生する蒸気を袋の外部へ逃がすべく、パウチの一部にリング状のポイントシールを設け、当該ポイントシールに囲まれた部分に蒸気抜き孔を開けたパウチが記載されている。特許文献1に記載のパウチによれば、加熱に伴ってパウチ内の圧力が高まると、リング状のポイントシールが剥がれて、パウチ内の収容空間がリング状のポイントシール内の蒸気抜き孔に通じる。これにより、パウチ内の蒸気を蒸気抜き孔から外部へ逃がすことができる・・・」(段落【0003】)ところ、「パウチの周縁シールよりも内方となる位置にリング状のポイントシールを設けたことから、パウチ内に内容物を充填する間口を狭めてしまう。さらに、蒸気抜き孔の位置のばらつきを吸収するために、リング状のポイントシールは、ある程度の大きさを必要とし、パウチ内に内容物を充填する間口を益々狭める。これらの結果、特許文献1に記載のパウチでは、内容物をパウチ内に充填する間口を広く確保することができず、内容物を効率よく充填することができないという問題」(段落【0007】)を解決することを課題とする旨、記載されている。
この点、本件発明1は、「鋭角を成す角領域を含み、前記角領域は、前記上側シール部分よりも前記下側シール部分に近接した位置に、前記収容空間側に向かって突出しており、前記未シール部の縁部のうち前記角領域に対応する部分も鋭角を成しており、前記仮想直線は、前記角領域に於いて前記張出部分と重なる、」「蒸気抜き用張出部分」により蒸気を抜くようにしたことで、上記「リング状のポイントシール」により囲まれた上記抜き孔による蒸気抜き」を採用したことにより生じる問題、すなわち上記課題を解決するものである。
そうすると、申立人が主張する、上記領域部分が縁の一部を含むような形態のものや、領域対向部分の角度と下角領域55gの内縁の角度が異なる形態のものであっても、本件発明1に記載された上記角領域を有することで、本件発明1は、本件発明の上記課題を解決するものであると、当業者が認識できるものであるから、本件発明1は、本件特許の発明の詳細な説明に記載されたものではないとはいえない。よって、本件特許の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第6項第1号の規定に適合しないとはいえない。

第4 まとめ
以上のとおりであるから、本件発明1、3及び4に係る特許は、取消理由通知(決定の予告)に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては、本件発明1、3及び4に係る特許を取り消すことはできない。
本件発明2に係る特許は、本件訂正により削除されたため、本件特許の請求項2に対して、申立人がした特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。よって、本件発明2に係る特許異議の申立ては不適法であって、その補正をすることができないものであるから、特許法第120条の8で準用する同法第135条の規定により、却下すべきものである。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
重ねられた積層フィルムをヒートシールすることにより製袋され、内容物を収容する収容空間を有するパウチであって、
重ねられた積層フィルムをヒートシールした、横方向に対向して位置する2つの側部シール部であって、2つの前記側部シール部のうちの1つのみが、蒸気抜き用の張出部分を有する、側部シール部と、
前記張出部分を有する前記側部シール部によって前記収容空間から隔離され、重ねられた積層フィルムがヒートシールされない未シール部と、
を有し、
前記未シール部は、当該パウチの上側寄りに位置し、且つ、重ねられた積層フィルムの側縁に達して開口しており、
前記張出部分を有する前記側部シール部は、前記未シール部を挟んで両側に位置する上側シール部分及び下側シール部分を有し、前記張出部分は、前記未シール部の少なくとも一部を取り囲むようにして前記上側シール部分と前記下側シール部分とに接続され、且つ、前記上側シール部分及び前記下側シール部分よりも前記収容空間側に向けて張り出しており、
平面視において、前記収容空間の上縁の中央となる上中点と、前記収容空間の下縁の中央となる下中点との中央となる位置に中心をもつ仮想円の当該中心から、前記未シール部まで最短距離となる仮想直線を引いたときに、当該仮想直線と前記張出部分との重なる範囲の長さをa1とし、前記下側シール部分の巾をW2とした場合に、a1<W2の関係を満たし、
前記張出部分は、鋭角を成す角領域を含み、前記角領域は、前記上側シール部分よりも前記下側シール部分に近接した位置に、前記収容空間側に向かって突出しており、
前記未シール部の縁部のうち前記角領域に対応する部分も鋭角を成しており、
前記仮想直線は、前記角領域において前記張出部分と重なる、パウチ。
【請求項2】
(削除)
【請求項3】
前記張出部分の最も前記収容空間側に位置する部分と、前記下側シール部分の最も前記収容空間側に位置する部分と、の間の横方向の距離が、3mm以上15mm以下である、請求項1に記載のパウチ。
【請求項4】
前記張出部分の内縁は、前記上側シール部分の内縁よりも前記収容空間側に位置している、請求項1または3に記載のパウチ。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2019-06-28 
出願番号 特願2017-96754(P2017-96754)
審決分類 P 1 651・ 537- YAA (B65D)
P 1 651・ 113- YAA (B65D)
P 1 651・ 121- YAA (B65D)
最終処分 維持  
前審関与審査官 佐藤 正宗  
特許庁審判長 千壽 哲郎
特許庁審判官 井上 茂夫
久保 克彦
登録日 2017-10-20 
登録番号 特許第6226100号(P6226100)
権利者 大日本印刷株式会社
発明の名称 パウチ  
代理人 佐藤 泰和  
代理人 永井 浩之  
代理人 岡村 和郎  
代理人 中村 行孝  
代理人 堀田 幸裕  
代理人 朝倉 悟  
代理人 永井 浩之  
代理人 朝倉 悟  
代理人 中村 行孝  
代理人 岡村 和郎  
代理人 佐藤 泰和  
代理人 堀田 幸裕  

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