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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 F24F
管理番号 1354820
審判番号 不服2018-11371  
総通号数 238 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-10-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-08-22 
確定日 2019-09-24 
事件の表示 特願2014- 57217号「畜熱装置及び空気調和機」拒絶査定不服審判事件〔平成27年10月8日出願公開、特開2015-178939号、請求項の数(3)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成26年3月19日の出願であって、平成29年10月30日付けで拒絶理由が通知され、平成30年1月9日に意見書及び手続補正書が提出されたが、平成30年5月11日付けで拒絶査定(以下、「原査定」という。)がされ、これに対して平成30年8月22日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正書が提出されたものである。

第2 原査定の概要
原査定の概要は次のとおりである。
[理由]
本件出願の請求項1ないし8に係る発明は、その出願前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物1ないし3に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

<引用文献等一覧>
1.特開平5-10605号公報
2.特開2011-37240号公報
3.国際公開第2012/042688号

第3 本願発明
本願請求項1ないし3に係る発明(以下、「本願発明1」ないし「本願発明3」という。)は、平成30年8月22日の手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定された以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
相変化する蓄熱材を収容した1つの室を有しており自在に形状を変化可能な柔軟性を有し熱交換対象物の表面に宛がわれ前記表面に沿い広がっている1つの蓄熱材容器と;
蓄熱材容器よりも高い剛性及び湾曲可能な可撓性を有し前記熱交換対象物の前記表面とは反対側で蓄熱材容器に宛がわれ蓄熱材容器に沿い広がっている蓄熱材容器支持体と;そして、
熱交換対象物の表面に蓄熱材容器が宛がわれたときの蓄熱材容器の表面形状に従う蓄熱材容器支持体の形状を維持する形状維持構造と、
を備え、
形状維持構造は、熱交換対象物の表面の上下方向に延出している部位に蓄熱材容器が宛がわれたときの蓄熱材容器の上下方向に沿い相互に離間した複数の位置において蓄熱材容器支持体に取り付けられた複数の形状維持部材を含んでおり、
複数の形状維持部材の夫々は、蓄熱材容器支持体の表面に沿い前記上下方向と交差する方向に弾性力を発揮する弾性体であり、複数の形状維持部材が蓄熱材容器支持体に対し弾性力により負荷する形状維持力は、前記上下方向において下方に位置する形状維持部材の方が上方に位置する形状維持部材よりも大きくなるよう設定されていて、
蓄熱材容器中の蓄熱材の全体の熱抵抗を一定にする、蓄熱装置。
【請求項2】
蓄熱材容器の表面において前記熱交換対象物の前記表面の前記部位に宛がわれる部位には、前記熱交換対象物の前記表面の前記部位に対する熱伝達効率を高める熱伝達効率向上部材が設けられている、請求項1に記載の蓄熱装置。
【請求項3】
冷媒が循環する配管と、配管に介在され冷媒を圧縮加熱して配管に送り出す圧縮器と、
配管に介在され圧縮器により圧縮加熱された冷媒を断熱蒸発させる蒸発器と、を備えた空気調和機であって、
前記圧縮器の表面に宛がわれた蓄熱材容器を備えた請求項1または2に記載の蓄熱装置を備えている、
空気調和機。」

第4 引用文献、引用発明等
1.引用文献1について
原査定の拒絶の理由において引用された引用文献1には、「圧縮機用蓄熱装置」に関して、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、理解の一助のために当審が付与したものである。以下同様。)。

(1)引用文献1の記載
1a)「【請求項1】圧縮機の外周に配設する蓄熱装置であって、可撓性材料から成り、蓄熱材を充填したシート状パック41,51に複数の縦方向の仕切り部42,52を設けて複数の縦長袋部43,53を形成した蓄熱シート4,5を複数積層すると共に、これら蓄熱シート4,5間に、前記蓄熱材と熱交換する被熱交換材の熱交換用パイプ6を前記圧縮機外周に巻装可能に介在させ、積層した前記各蓄熱シート4,5の外面側に防熱マット7を配設して、前記各蓄熱シート4,5、前記熱交換用パイプ6、及び前記防熱マット7を一体的に結合していることを特徴とする圧縮機用蓄熱装置。」

1b)「【0008】そして、圧縮機用蓄熱装置を前記圧縮機本体1の外周に配設するのである。この圧縮機用蓄熱装置は、図3に示すように、蓄熱材を充填した2枚の蓄熱シート4,5を形成して積層し、これらシート4,5間に、前記蓄熱材と熱交換する被熱交換材を有する熱交換用パイプ6を介在させ、積層した前記各蓄熱シート4,5の前記圧縮機本体1外周への配設時に外面側となる前記蓄熱シート5の外面に防熱マット7を配設して、前記各蓄熱シート4,5、前記熱交換用パイプ6、及び前記防熱マット7を一体的に結合して構成している。」

1c)「【0009】具体的に説明すると、図1乃至図3に示すように前記各蓄熱シート4,5は、例えば塩化ビニール樹脂などの合成樹脂やアルミニウム又はこれらの複合材料などの可撓性材料から成り、前記密閉ケーシング11の胴体部13のほぼ全周を覆うことのできる長さと幅とをもち、内部に前記蓄熱材を充填したシート状パック41,51を形成し、該各パック41,51に複数の縦方向の仕切り部42,52を設けて複数の縦長袋部43,53を形成して成るものであって、前記各蓄熱シート4,5のうち、前記圧縮機本体1の外周に巻装して配設したときに該本体1の胴体部13に対向する前記蓄熱シート4の前記縦長袋部43の幅を、前記圧縮機本体1の外周に配設した時に外面側となる前記蓄熱シート5の前記縦長袋部53の幅よりも大きく形成すると共に、各シート4,5の巻装方向長さを前記外側蓄熱シート5が前記内側蓄熱シート4より長くなるように形成するのである。さらに、前記各蓄熱シート4,5には、該各シート4,5を前記圧縮機本体1に巻装したとき上方側となる前記縦長袋部43,53の上方端部に、前記仕切り部42,52を形成せずに複数本の前記縦長袋部43・・・・,53・・・・を連通する連通部44,54を形成して、該連通部44,54に前記蓄熱材のない空間部を設けて該蓄熱材の熱膨張による前記各シート4,5の破裂を防止するごとく成している。」

1d)「【0010】また、前記熱交換用パイプ6は、曲げ加工のし易い銅管などを用い、前記各シート4,5の縦長袋部43,53を形成する前記仕切り部42,52の形成方向に沿って蛇行させて前記密閉ケーシング11の胴体部13外周に巻装可能に形成するのである。そして、該熱交換用パイプ6の直線部を前記内側蓄熱シート4における前記縦長袋部43間の前記仕切り部42に位置させた状態で、前記外側蓄熱シート5を前記内側蓄熱シート4に該熱交換用パイプ6が介在するように積層すると共に、前記外側蓄熱シート5の外面に該蓄熱シート5の全面を覆い、かつ、前記圧縮機本体1への巻装時に図1に示すように前記アキュムレータ2も同時に覆うごとく成す前記防熱マット7を配設して、前記各蓄熱シート4,5、前記熱交換用パイプ6、及び前記防熱マット7をそれぞれ接着材などで接着させて一体的に結合するのであって、以上のごとく一体的に結合することにより厚さをもった扁平板状の前記蓄熱装置本体8が形成されるのである。尚、前記内側蓄熱シート4の内面には、複数本の紐9・・・・を該シート4の巻装方向に沿って接着剤により接着しており、圧縮機本体1への巻装時、前記内側蓄熱シート4が前記胴体部13に直接接触して劣化したり、軟化したりするのを防止している。」

1e)「【0011】しかして、前記した蓄熱装置を前記圧縮機本体1の外周に配設するときには、前記蓄熱装置本体8を、前記内側蓄熱シート4が前記圧縮機本体1の前記ケーシング11の胴体部13外周面に対向するように湾曲させて図1のように前記胴体部13の外周に巻装し、該胴体部13の全面を覆うのであり、さらに、斯くのごとく巻装した状態で、前記防熱マット7により前記アキュムレータ2の外周面を覆うのである。従って、前記圧縮機本体1及び前記アキュムレータ2は前記蓄熱装置本体8で覆われるのであり、斯く被覆した後、例えばバンド10または紐などにより外側から締め込み、前記蓄熱装置本体8を前記圧縮機本体1及びアキュムレータ2に固定するのである。
【0012】従って、以上のように前記蓄熱装置本体8を前記圧縮機本体1のケーシング11の胴体部13に巻き付けるだけの簡単な作業で蓄熱装置を圧縮機に組付けることができ、しかも従来のような圧縮機本体及びアキュムレータを密閉して内装する蓄熱容器を形成する必要もないので、圧縮機全体が大形化することもなくなり、また、圧縮機本体を修理するような場合でも、前記蓄熱装置本体8を前記胴体部13から取り外すことにより、前記圧縮機本体1を、蓄熱装置に対し簡単に取り出すことができるので、従来のように蓄熱容器内の蓄熱材を除去するような作業が必要なく、安全性及び作業性を向上できるのである。しかも、本発明の圧縮機用蓄熱装置は、巻き付けにより取付けるので、多種類の圧縮機に適用できるし、蓄熱材と前記防熱マット7により防音効果も充分発揮できるのである。」

1f)上記1e)段落【0011】及び図2の記載からみて、蓄熱装置本体8は、圧縮機本体1を覆うとともに、圧縮機本体1の上下方向に沿った互いに離間した複数の位置において外側から締め込まれた複数のバンド10により圧縮機本体1に固定されることが分かる。

(2)引用発明
「可撓性材料から成り、蓄熱材を充填したシート状パック41,51に複数の縦方向の仕切り部42,52を設けて複数の縦長袋部43,53を形成しており、圧縮機本体1の外周に配設された2枚の蓄熱シート4,5と、
2枚の蓄熱シート4,5の圧縮機本体1外周への配設時に外面側となる前記蓄熱シート5の外面に配設した防熱マット7とを備え、
2枚の蓄熱シート4,5、熱交換用パイプ6、及び防熱マット7が一体的に結合して蓄熱装置本体8を形成し、
蓄熱装置本体8が、圧縮機本体1を覆うとともに、圧縮機本体1の上下方向に沿った互いに離間した複数の位置において外側から締め込まれた複数のバンド10により圧縮機本体1に固定される、圧縮機用蓄熱装置。」

2.引用文献2について
原査定の拒絶の理由において引用された引用文献2には、「蓄熱形熱交換器」に関して、その段落【0024】ないし【0026】、及び図2には、次の事項(以下、「引用文献2記載事項」という。)が記載されている。

「ハニカム構造体における蓄熱体を収容する蓄熱体収容部を有底穴とし、その開口から底部、又はその逆方向に向かうにつれてテーパー状に拡開したこと。」

3.引用文献3について
原査定の拒絶の理由において引用された引用文献3には、「蓄熱装置」に関して、その段落【0039】ないし【0041】及び図5には、次の事項(以下、「引用文献3記載事項」という。)が記載されている。

「蓄熱材36が充填される蓄熱槽本体46と圧縮機6の外表面との間に、高い熱伝導率を有する素材からなる密着部材52がはさみ込まれていること。」

第5 原査定についての判断
1.本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比する。
引用発明における「蓄熱材」は、その機能、構成及び技術的意義からみて、本願発明1における「蓄熱材」に相当し、以下同様に、「充填」は「収容」に、「蓄熱シート4,5」は「蓄熱材容器」に、「圧縮機本体1」は「熱交換対象物」に、それぞれ相当する。
そして、引用発明における「可撓性材料から成」ることは、本願発明1における「自在に形状を変化可能な柔軟性を有」することに相当し、
引用発明における「圧縮機本体1の外周に配設され」は、本願発明1における「熱交換対象物の表面に宛がわれ表面に沿い広がっている」に相当する。
さらに、引用発明における「蓄熱材を充填したシート状パック41,51に複数の縦方向の仕切り部42,52を設けて複数の縦長袋部43,53を形成」することと、本願発明1における「蓄熱材を収容した1つの室を有」することとは、「蓄熱材を収容した室」を有するという限りにおいて一致する。

そうすると、本願発明1と引用発明との一致点、相違点は次のとおりである。

[一致点]
「蓄熱材を収容した室を有しており自在に形状を変化可能な柔軟性を有し熱交換対象物の表面に宛がわれ前記表面に沿い広がっている蓄熱材容器と、を備える蓄熱装置。」

[相違点1]
本願発明1においては、「蓄熱材」が相変化するものであるのに対して、引用発明においては、「蓄熱材」が相変化するものか不明である点。

[相違点2]
「蓄熱材を収容した室」に関して、本願発明1においては、「蓄熱材容器」が蓄熱材を収容した「1つの室」を備えるのに対して、引用発明においては、「蓄熱シート4,5」が、蓄熱材を充填したシート状パック41,51に複数の縦方向の仕切り部42,52を設けて複数の縦長袋部43,53を形成するものであって、多数の室を備えるものである点。

[相違点3]
本願発明1においては、「蓄熱材容器」が「1つの蓄熱材容器」であるのに対して、引用発明においては、「蓄熱シート4,5」は2枚の蓄熱シートで構成される点。

[相違点4]
本願発明1においては、「蓄熱装置」が「蓄熱材容器よりも高い剛性及び湾曲可能な可撓性を有し前記熱交換対象物の前記表面とは反対側で蓄熱材容器に宛がわれ蓄熱材容器に沿い広がっている蓄熱材容器支持体」を備えるのに対して、引用発明においては、「圧縮機用蓄熱装置」が「2枚の蓄熱シート4,5の圧縮機本体1外周への配設時に外面側となる前記蓄熱シート5の外面に配設した防熱マット7」を備える点。

[相違点5]
本願発明1においては、「熱交換対象物の表面に蓄熱材容器が宛がわれたときの蓄熱材容器の表面形状に従う蓄熱材容器支持体の形状を維持する形状維持構造と、を備え、形状維持構造は、熱交換対象物の表面の上下方向に延出している部位に蓄熱材容器が宛がわれたときの蓄熱材容器の上下方向に沿い相互に離間した複数の位置において蓄熱材容器支持体に取り付けられた複数の形状維持部材を含んで」いるのに対して、引用発明においては、「2枚の蓄熱シート4,5、熱交換用パイプ6、及び防熱マット7が一体的に結合して蓄熱装置本体8を形成し、蓄熱装置本体8が、圧縮機本体1を覆うとともに、圧縮機本体1の上下方向に沿った互いに離間した複数の位置において外側から締め込まれた複数のバンド10により圧縮機本体1に固定される」ものである点。

[相違点6]
本願発明1においては、「複数の形状維持部材の夫々は、蓄熱材容器支持体の表面に沿い前記上下方向と交差する方向に弾性力を発揮する弾性体であり、複数の形状維持部材が蓄熱材容器支持体に対し弾性力により負荷する形状維持力は、前記上下方向において下方に位置する形状維持部材の方が上方に位置する形状維持部材よりも大きくなるよう設定されていて、蓄熱材容器中の蓄熱材の全体の熱抵抗を一定にする」のに対して、引用発明においては、そのような構成を有さない点。

事案に鑑み、まず相違点6について検討する。

[相違点6について]
本願発明1における「複数の形状維持部材」は、「蓄熱材容器の上下方向に沿い相互に離間した複数の位置において蓄熱材容器支持体に取り付けられた」ものであって、「蓄熱材容器支持体の表面に沿い前記上下方向と交差する方向に弾性力を発揮する弾性体であり、複数の形状維持部材が蓄熱材容器支持体に対し弾性力により負荷する形状維持力は、前記上下方向において下方に位置する形状維持部材の方が上方に位置する形状維持部材よりも大きくなるよう設定されていて、蓄熱材容器中の蓄熱材の全体の熱抵抗を一定にする」ものである。
一方、引用発明における「複数のバンド10」は、「蓄熱装置本体8」に取り付けられたものではなく、「圧縮機本体1」を覆う「蓄熱装置本体8」を「圧縮機本体1の上下方向に沿った互いに離間した複数の位置において外側から締め込」むことにより「圧縮機本体1に固定」するものである。
そうすると、引用発明における上記「複数のバンド10」を、その機能や構成において異なる本願発明1における上記「複数の形状維持部材」とすることは、当業者が適宜なし得る設計的事項とはいえない。
また、上記引用文献2記載事項は、「ハニカム構造体における蓄熱体を収容する蓄熱体収容部を有底穴とし、その開口から底部、又はその逆方向に向かうにつれてテーパー状に拡開したこと」であり、
上記引用文献3記載事項は、「蓄熱材36が充填される蓄熱槽本体46と圧縮機6の外表面との間に、高い熱伝導率を有する素材からなる密着部材52がはさみ込まれていること」である。
しかし、上記引用文献2及び3記載事項のいずれも上記相違点6に係る本願発明1である「複数の形状維持部材の夫々は、蓄熱材容器支持体の表面に沿い前記上下方向と交差する方向に弾性力を発揮する弾性体であり、複数の形状維持部材が蓄熱材容器支持体に対し弾性力により負荷する形状維持力は、前記上下方向において下方に位置する形状維持部材の方が上方に位置する形状維持部材よりも大きくなるよう設定されていて、蓄熱材容器中の蓄熱材の全体の熱抵抗を一定にする」ことについて記載や示唆をするものではないから、引用発明により、または、引用発明に引用文献2記載事項及び引用例3記載事項を適用して上記相違点6に係る本願発明1の発明特定事項とすることは、当業者が容易に想到し得たとはいえない。

したがって、本願発明1は、上記相違点1ないし5について検討するまでもなく引用発明または、引用発明、引用文献2及び3記載事項に基いて当業者が容易に発明し得たとはいえない。

2.本願発明2及び3について
本願の特許請求の範囲における請求項2及び3は、請求項1の記載を他の記載に置き換えることなく直接又は間接的に引用して記載したものであるから、本願発明2及び3は、本願発明1の発明特定事項を全て含むものである。

したがって、本願発明2及び3は、本願発明1と同様の理由で、引用発明または、引用発明、引用文献2及び3記載事項に基いて当業者が容易に発明し得たとはいえない。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明1ないし3は、当業者が引用発明または、引用発明、引用文献2及び3記載事項に基いて容易に発明し得たとすることはできない。
したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-09-09 
出願番号 特願2014-57217(P2014-57217)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (F24F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 金丸 治之久島 弘太郎  
特許庁審判長 平城 俊雅
特許庁審判官 松下 聡
槙原 進
発明の名称 畜熱装置及び空気調和機  
代理人 河野 直樹  
代理人 野河 信久  
代理人 峰 隆司  
代理人 蔵田 昌俊  
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