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審決分類 |
審判 訂正 5項独立特許用件 訂正する G07G 審判 訂正 特174条1項 訂正する G07G 審判 訂正 4号2号請求項の限定的減縮 訂正する G07G |
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管理番号 | 1355138 |
審判番号 | 訂正2019-390077 |
総通号数 | 239 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2019-11-29 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2019-06-28 |
確定日 | 2019-08-21 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6128271号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第6128271号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1?5について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件訂正審判の請求に係る特許第6128271号の請求項1?5に係る特許についての出願は、平成24年6月27日に出願された特願2012-144143号の一部を平成28年4月5日に新たな特許出願とした特願2016-76183号の一部を平成28年7月13日に新たな特許出願としたものであって、平成29年4月21日に特許権の設定登録がされ、その後、令和1年6月28日に本件訂正審判の請求がされたものである。 第2 審判請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第6128271号の特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める、との審決を求めるものである。 第3 本件訂正の内容 本件訂正審判は、特許請求の範囲の全体について訂正をするものであり、本件訂正審判の請求に係る訂正(以下「本件訂正」という。)の内容は、次のとおりである(下線は訂正箇所を示す。)。 1 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項1に、「客の購入対象の商品を登録する登録装置と、」とあるのを、「客の購入対象の商品を店員が登録する登録装置と、」に訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2も同様に訂正する)。 2 訂正事項2 特許請求の範囲の請求項3に、「客の購入対象の商品を登録する登録装置と、」とあるのを、「客の購入対象の商品を店員が登録する登録装置と、」に訂正する。 3 訂正事項3 特許請求の範囲の請求項4に、「客の購入対象の商品を登録する登録装置と、」とあるのを、「客の購入対象の商品を店員が登録する登録装置と、」に訂正する。 4 訂正事項4 特許請求の範囲の請求項5に、「客の購入対象の商品を登録する登録装置としての第1のコンピュータ、」とあるのを、「客の購入対象の商品を店員が登録する登録装置としての第1のコンピュータと、」に訂正する。 第4 当審の判断 1 訂正事項1について (1)訂正の目的の適否 訂正前の請求項1に係る発明において、商品の登録を誰が操作するかについて特定されていない。 これに対して、訂正後の請求項1に係る発明では、商品の登録を店員が行うことが特定されている。 したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書き第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。 (2)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するか否か 上記(1)のとおり、訂正事項1は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、カテゴリーや対象、目的を変更するものではないから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項に適合するものである。 (3)願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるか否か 願書に添付した明細書の段落【0016】には、「客が購入する商品に付されたバーコードを店員の操作により読み取るスキャナが設けられている。」と記載されており、商品の登録について、店員が行うことが開示されている。 したがって、訂正事項1による訂正は願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるから、特許法第126条第5項に適合するものである。 2 訂正事項2?4について 訂正事項2?4は、実質的に訂正事項1と同様内容である。 したがって、上記「1」と同様の理由により、訂正事項2?4は、特許法第126条第1項ただし書き第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項に適合するものであり、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であるから、特許法第126条第5項に適合するものである。 3 独立特許要件について 上記訂正事項1?4による訂正後の特許請求の範囲の請求項1?5に記載されている事項により特定される発明について、特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由は見いだせないから、上記訂正事項1?4による訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合するものである。 第5 むすび 以上のとおり、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とし、また、同条第5項ないし第7項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 客の購入対象の商品を店員が登録する登録装置と、前記登録された商品の取引データに基づいて客が自ら操作して精算処理を行う複数の精算装置とを有するPOSシステムにおいて、 前記登録装置は、 前記登録された商品の合計点数か合計金額のうちの少なくともいずれか一方の表示を行うとともに、夫々の前記精算装置に対応する表示領域に夫々の前記精算装置が使用中であるか空き状態であるかを示す表示を行う表示手段と を備え、 前記精算装置は、 前記取引データを受信する受信手段と、 前記受信した前記取引データに基づき精算処理が終了すると該精算装置の状態を空き状態にする精算手段と を備え、 前記表示手段は、前記合計点数か前記合計金額のうちの少なくともいずれか一方の表示を行いつつ、前記取引データを受信した前記精算装置に対応する表示領域については使用中であることを示す表示を行い、前記取引データを受信した前記精算装置において精算処理が終了した前記精算装置に対応する表示領域または前記取引データを受信していない前記精算装置に対応する表示領域については空き状態であることを示す表示を行う ことを特徴とするPOSシステム。 【請求項2】 前記精算装置は、 点灯または点滅することにより精算を行う前記精算装置であることを前記客に報知するランプを備え、 前記取引データを受信すると前記ランプを点灯または点滅させる ことを特徴とする請求項1に記載のPOSシステム。 【請求項3】 客の購入対象の商品を店員が登録する登録装置と、前記登録された商品の取引データを受信し、該受信した取引データに基づき客が自ら操作して精算処理を行い、該精算処理が終了すると当該精算装置の状態を空き状態にする複数の精算装置とを有するPOSシステムにおける前記登録装置において、 前記登録された商品の合計点数か合計金額のうちの少なくともいずれか一方の表示を行うとともに、夫々の前記精算装置に対応する表示領域に夫々の前記精算装置が使用中であるか空き状態であるかを示す表示を行う表示手段とを備え、 前記表示手段は、前記合計点数か前記合計金額のうちの少なくともいずれか一方の表示を行いつつ、前記取引データを受信した前記精算装置に対応する表示領域については使用中であることを示す表示を行い、前記取引データを受信した前記精算装置において精算処理が終了した前記精算装置に対応する表示領域または前記取引データを受信していない前記精算装置に対応する表示領域については空き状態であることを示す表示を行う ことを特徴とする登録装置。 【請求項4】 客の購入対象の商品を店員が登録する登録装置と、前記登録された商品の取引データに基づいて客が自ら操作して精算処理を行う複数の精算装置とを有するPOSシステムにおける前記登録装置のコンピュータを、 前記登録された商品の合計点数か合計金額のうちの少なくともいずれか一方の表示を行うとともに、夫々の前記精算装置に対応する表示領域に夫々の前記精算装置が使用中であるか空き状態であるかを示す表示を行う表示手段として機能させ、 前記精算装置のコンピュータを、 前記取引データを受信する受信手段と、 前記受信した前記取引データに基づき精算処理が終了すると該精算装置の状態を空き状態にする精算手段として機能させ、 前記表示手段は、前記合計点数か前記合計金額のうちの少なくともいずれか一方の表示を行いつつ、前記取引データを受信した前記精算装置に対応する表示領域については使用中であることを示す表示を行い、前記取引データを受信した前記精算装置において精算処理が終了した前記精算装置に対応する表示領域または前記取引データを受信していない前記精算装置に対応する表示領域については空き状態であることを示す表示を行う ように機能させるためのプログラム。 【請求項5】 客の購入対象の商品を店員が登録する登録装置としての第1のコンピュータと、前記登録された商品の取引データを受信し、該受信した取引データに基づき客が自ら操作して精算処理を行い、該精算処理が終了すると当該精算装置の状態を空き状態にする複数の精算装置としての第2のコンピュータとを有するPOSシステムにおける前記登録装置としての第1のコンピュータを、 前記登録された商品の合計点数か合計金額のうちの少なくともいずれか一方の表示を行うとともに、夫々の前記精算装置に対応する表示領域に夫々の前記精算装置が使用中であるか空き状態であるかを示す表示を行う表示手段として機能させ、 前記表示手段は、前記合計点数か前記合計金額のうちの少なくともいずれか一方の表示を行いつつ、前記取引データを受信した前記精算装置に対応する表示領域については使用中であることを示す表示を行い、前記取引データを受信した前記精算装置において精算処理が終了した前記精算装置に対応する表示領域または前記取引データを受信していない前記精算装置に対応する表示領域については空き状態であることを示す表示を行う ように機能させることを特徴とするプログラム。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2019-07-24 |
結審通知日 | 2019-07-29 |
審決日 | 2019-08-15 |
出願番号 | 特願2016-138766(P2016-138766) |
審決分類 |
P
1
41・
55-
Y
(G07G)
P 1 41・ 575- Y (G07G) P 1 41・ 572- Y (G07G) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 金丸 治之、永石 哲也 |
特許庁審判長 |
中川 真一 |
特許庁審判官 |
一ノ瀬 覚 中村 泰二郎 |
登録日 | 2017-04-21 |
登録番号 | 特許第6128271号(P6128271) |
発明の名称 | POSシステム、登録装置およびプログラム |
代理人 | 松沼 泰史 |
代理人 | 平野 昌邦 |
代理人 | 平野 昌邦 |
代理人 | 松沼 泰史 |