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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 G02B
審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 G02B
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G02B
管理番号 1356307
審判番号 不服2018-6676  
総通号数 240 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-12-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-05-16 
確定日 2019-10-16 
事件の表示 特願2016-178267「透明リブ構造,複合光学プリズム,及び光学プリズムを形成する方法」拒絶査定不服審判事件〔平成30年3月22日出願公開,特開2018-45015〕について,次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は,成り立たない。 
理由 第1 手続等の経緯
特願2016-178267号(以下「本件出願」という。)は,平成28年9月13日を出願日とする特許出願であって,その手続等の経緯は,概略,以下のとおりである。
平成29年 8月24日付け:拒絶理由通知書
平成29年10月25日付け:意見書
平成29年10月25日付け:手続補正書
平成30年 3月 5日付け:拒絶査定(以下「原査定」という。)
平成30年 5月16日付け:審判請求書
平成30年 5月16日付け:手続補正書

第2 補正の却下の決定
[補正の却下の結論]
平成30年5月16日にされた手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1 本件補正について
(1) 本件補正前の特許請求の範囲の記載
本件補正前の請求項1及び請求項8に係る発明は,平成29年10月25日付け手続補正書によって補正された特許請求の範囲の請求項1及び請求項8に記載された事項からみて,以下のものである(当合議体注:下線部を付した「第一山形リブ」が,「第一山型リブ」と記載されていたので,誤記と認めて訂正した。本件補正後についても同様である。)。
「【請求項1】
透明リブ構造であって,
光源に対し高透過性を有する基材と,
第一頂角と第一高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記基材に対し異なる重合性質を有する第一山形リブと,
第二頂角と第二高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記第一山形リブと同じ重合性質を有する第二山形リブと,
前記基材上に位置し,かつ前記第一山形リブと前記第二山形リブとの間に位置して,前記透明リブ構造を統合式光学プリズムとする台形の第一谷とを含み,
前記第一山形リブと前記第二山形リブとの間に第一距離を有する,透明リブ構造。

【請求項8】
前記透明リブ構造は,さらに,
前記基材から垂直に延伸する第三山形リブを有し,
第二谷が前記基材上に位置し,かつ前記第三山形リブと前記第二山形リブとの間に位置する,請求項1に記載の透明リブ構造。」

(2) 本件補正後の特許請求の範囲の記載
本件補正後の請求項1に係る発明は,本件補正後の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項によって特定されるとおりの,次のものである。
「【請求項1】
透明リブ構造であって,
光源に対し高透過性を有する基材と,
第一頂角と第一高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記基材に対し異なる重合性質を有する第一山形リブと,
第二頂角と第二高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記第一山形リブと同じ重合性質を有する第二山形リブと,
第三頂角と第三高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記基材に対し異なる重合性質を有する第三山形リブと,
前記基材上に位置し,かつ前記第一山形リブと前記第二山形リブとの間に位置する台形の第一谷と,
前記基材上に位置し,かつ前記第二山形リブと前記第三山形リブとの間に位置する台形の第二谷と,を含み,
前記第一谷及び前記第二谷により,前記透明リブ構造が統合式光学プリズムとなり,
前記第一山形リブと第二山形リブが第一光学領域に属する第一光学パラメータを有し,前記第三山形リブが前記第一光学領域に接近する第二光学領域に属する第二光学パラメータを有し,
前記第一山形リブと前記第二山形リブとの間に第一距離を有し,前記第二山形リブと前記第三山形リブの間に第二距離を有する,透明リブ構造。」

2 本件補正の内容
本件補正は,本件出願の明細書の【0034】及び【0035】,並びに,【0050】の記載に基づいて,本件補正前の請求項8に係る発明を特定するために必要な事項に関して,以下の限定を付加して請求項1とするものである。
(1) 「第三山形リブ」について,「第三頂角と第三高さを有し」,「基材に対し異なる重合性質を有する」という限定を付加する。
(2) 「第二谷」について,「台形の」という限定を付加する。
(3) 「第二谷」について,(第一谷に加えて第二谷にもより)「透明リブ構造が統合式光学プリズムとなり」という限定を付加する。
(4) 「第一山形リブ」及び「第二山形リブ」について,「第一光学領域に属する第一光学パラメータを有し」という限定を付加する。
(5) 「第三山形リブ」に関して,「第一光学領域に接近する第二光学領域に属する第二光学パラメータを有し」という限定を付加する。
(6) 「第二山形リブ」に関して,「第三山形リブの間に第二距離を有する」という限定を付加する。
また,本件補正前の請求項8に係る発明と,本件補正後の請求項1に係る発明の,産業上の利用分野及び解決しようとする課題は同一である。
そうしてみると,本件補正は,特許法17条の2第3項の規定に適合するものである。また,本件補正は,同条5項1号の請求項の削除,及び同項2号の特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。

3 独立特許要件について
前記2で述べたとおりであるから,本件補正後の請求項1に係る発明(以下「本件補正後発明」という。)が特許法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について,以下,検討する。
(1) 引用文献2の記載
原査定の拒絶の理由において引用文献2として引用された特開2005-326613号公報(以下「引用文献2」という。)は,本件出願の出願前に頒布された刊行物であるところ,そこには,以下の記載がある。なお,下線は当合議体が付したものであり,引用発明の認定に活用した箇所を示す。
ア 「【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,プリズムシートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年,液晶表示装置は,ノートパソコンやデスクトップパソコンのモニターやテレビ等として種々の分野で広く使用されてきている。
…(省略)…
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は,上述した従来のプリズムシートの問題を解決し,正面輝度向上効果が大きく,かつ後加工性にも優れたプリズムシートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち本発明は,下記構造式(1)で表されるグルタル酸無水物単位を10?40重量%含有するアクリル樹脂(A)を含有する樹脂組成物から構成される基材の少なくとも片面上に,樹脂からなり断面形状が頂角70?110゜の三角形をなす三角柱状のプリズムをピッチ100μm以下で複数並列に設けてなることを特徴とするプリズムシートである。
【0008】
【化1】

【0009】
(上記式中,R^(1),R^(2)は,同一または相異なる水素原子または炭素数1?5のアルキル基を表す。)
【発明の効果】
【0010】
本発明により,正面輝度向上効果が大きく,かつ後加工性にも優れたプリズムシートを提供することができる。」

イ 「【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
…(省略)…
【0038】
本発明のプリズムシートは,基材の少なくとも片面に,樹脂からなるプリズムを複数並列に設けてなる。液晶表示素子の上にプリズムを複数並列に設けることにより,光の拡散を抑制し,輝度の高い指向性に優れた液晶表示装置を得ることができる。
【0039】
プリズムを構成する樹脂としては,アクリル酸エステル系樹脂とメタクリル酸エステル系樹脂の少なくとも一方を含むものであることが,透明性の点から好ましい。
【0040】
プリズムの形状としては,その断面形状が三角形をなし,その頂角を70?110゜とすることが重要であり,好ましくは75?95゜である。頂角が70゜未満では,指向性が顕著になりすぎ正面以外から見た場合には画面が著しく暗くなる。逆に110゜を超えると,光の集光性が低下し輝度向上効果が得られなくなる。
【0041】
プリズムのピッチとしては,100μm以下である必要があり,好ましくは70?90μmである。プリズムのピッチが100μm以下である時にカラーフィルターの画素ごとの輝度ムラやモアレの発生を抑制できるだけではなく輝度の大きなプリズムシートを得ることが出来る。また,特に70?90μmの時に加工上安定な形状を有し,輝度向上効果の優れたプリズムシートとすることが出来る。
【0042】
また,プリズムの凹凸の高さは,プリズムの頂角とピッチの値によって決まるが,好ましくは30?50μmの範囲である。
さらに,三角プリズムシートの厚さは,強度面からは厚い方が好ましいが,光学的には光の吸収を抑えるため薄い方が好ましい。
…(省略)…
【0093】
次に,本発明のプリズムシート上にプリズムを設置する方法について説明する。プリズムは,活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を,プリズムパターンに対応した金型あるいは樹脂型等の成形型に塗布し,樹脂組成物の表面を平滑化した後,アクリル樹脂基材を重ね合わせ,活性エネルギー線を照射して硬化させることによって製造される。かかる方法により,液晶表示装置のカラー化に伴うカラーフィルターのファイン化にも対応できるファインピッチのプリズムパターンを,光学特性を損なうことなく容易に製造することができる。
【0094】
すなわち,本発明のプリズムシートにおいて,プリズムを構成する樹脂は,活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化したものであることが好ましい。かかる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物としては,透明性に優れたものであればよいが,三角プリズムシートの機械的特性等の点から,架橋硬化重合物を与えるものが好ましい。そのような樹脂組成物としては例えば,不飽和ポリエステル-スチレン系,エポキシ樹脂-ルイス酸系,ポリエン-チオール系,(メタ)アクリル酸エステル系等が挙げられる。中でも,透明性の高い(メタ)アクリル酸エステル系が特に好ましく,例えば,ポリエステル(メタ)アクリレート,エポキシ(メタ)アクリレート,ポリウレタン(メタ)アクリレート等のプレポリマーと,単官能あるいは多官能の(メタ)アクリレートモノマーとの組合せ等が挙げられる。
【0095】
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化に使用する活性エネルギー線としては,電子線,イオン線等の粒子線,γ線,X線,紫外線,可視光線,赤外線等の電磁波線等が挙げられ,硬化速度や生産設備等の点から紫外線が特に好ましい。
【0096】
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の成形型への塗布方法としては,一度の塗布によって必要な樹脂組成物を成形型に塗布してもよいが,プリズムパターンが形成された成形型のパターン部を均一に埋めるようにプリズム部先端部を形成する樹脂組成物を塗布する第1塗布工程と,さらにその上にプリズム部基部を形成する樹脂組成物を塗布する第2塗布工程の2段階の塗布工程によって塗布してもよい。この場合,第1塗布工程の後に塗布した後,当該樹脂組成物塗布層の表面を平滑化すると,厚さ斑のない均一な三角プリズムシートが得られ好ましい。また,第1の塗布層を平滑化した後に,活性エネルギー線を照射して樹脂組成物層を硬化または半硬化すると,第2塗布工程において第1の樹脂組成物塗布層の流動による気泡の発生を抑制できるため好ましい。
…(省略)…
【産業上の利用可能性】
【0130】
本発明で得られるプリズムシートは,サイドライト型あるいは直下型バックライトを有する液晶表示装置に広く用いることができ,その優れた輝度特性,耐熱性から,ノートパソコンなどの薄型液晶表示装置,PDA,携帯ゲーム機などのモバイル用液晶表示装置や,車載テレビやカーナビゲーションなど高温での使用が想定される液晶表示装置に最適である。」

(2) 引用発明
引用文献2には,全体としてみると【0007】及び【0008】に記載された,プリズムの基材に特徴を有する,液晶表示装置の三角プリズムシートの発明が記載されている。ただし,引用文献2の【0093】?【0096】の記載に接した当業者ならば,【0096】に記載された好ましいとされる塗布方法によって製造されてなる,以下の発明を把握することができる(以下「引用発明」という。)。なお,「樹脂組成物」と「活性エネルギー線硬化型樹脂組成物」は,「活性エネルギー線硬化型樹脂組成物」で用語を統一した。
「 プリズムパターンが形成された成形型のパターン部を均一に埋めるようにプリズム部先端部を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗布する第1塗布工程,
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物塗布層の表面を平滑化する工程,
活性エネルギー線を照射して活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を硬化又は半硬化する工程,
さらにその上にプリズム部基部を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗布する第2塗布工程,
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の表面を平滑化した後,アクリル樹脂基材を重ね合わせる工程,
2段階の塗布工程によって塗布した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を,活性エネルギー線を照射して硬化させる工程,によって製造され,
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は,透明性に優れ,三角プリズムシートの機械的特性等の点から,架橋硬化重合物を与えるものであり,
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の硬化に使用する活性エネルギー線は,紫外線であり,
液晶表示装置のカラー化に伴うカラーフィルターのファイン化にも対応できるファインピッチのプリズムパターンを,光学特性を損なうことなく製造してなる,
三角プリズムシート。」

(3) 引用文献3の記載
原査定の拒絶の理由において引用文献3として引用された特開2009-128904号公報(以下「引用文献3」という。)は,本件出願の出願前に頒布された刊行物であるところ,そこには,以下の記載がある。
ア 「【技術分野】
【0001】
本発明は光学フィルム及びこれを含む液晶表示装置に関する。」

イ 「【0106】
図12?図14を参照すれば,本発明のまた他の実施形態に係る光学フィル700は基材710,前記基材710上に位置して,第1突出部721及び第2突出部722を含む複数の突出部720及び前記基材710下部に位置する反射型偏光フィルム730を含み,前記第1突出部721の高さ(h1)は前記第2突出部722の高さ(h2)とお互いに異なる。
…(省略)…
【0109】
複数の突出部720は第1突出部721及び第2突出部722を含み, 前記第1突出部721の高さ(h1)及び幅(w1)は前記第2突出部722の高さ(h2)及び幅(w2)とお互いに異なる。
…(省略)…
【0111】
複数の突出部720の断面を注意深く見れば,突出部720はお互いに異なる断面形状に成り得るし,三角形,例えば二等弁三角形(当合議体注「二等弁三角形」は「二等辺三角形」の誤記である。)または正三角形などの形態に成り得る。しかし,これに限定されないでお互いに同じ断面形状であってもよい。
【0112】
そして,第1突出部721の断面と第2突出部722の断面はお互いに異なる形状であってもよいが,これに限定されないでお互いに同一の形状であってもよい。
…(省略)…
【0126】
前記のように,本発明の一つの実施形態に係る光学フィルムは不規則的に形成された複数の突出部及び反射型偏光フィルムを含むことで,光源から入射される光の効率を向上させて,光源から入射される光を突出部で不規則的に屈折させて光干渉現象を防止して画像の鮮明度を向上させることができる利点がある。」

ウ 図12?図14
図12:

図13:

図14:


(4) 引用文献5の記載
原査定の拒絶の理由において引用文献5として引用された特開2011-145644号公報(以下「引用文献5」という。)は,本件出願の出願前に頒布された刊行物であるところ,そこには,以下の記載がある。
ア 「【技術分野】
【0001】
本発明は,偏光フィルムの片面または両面に積層されたプリズム形状またはレンズ形状を表面に有するシート部材を備える偏光板,ならびにそれを用いた液晶パネルおよび液晶表示装置に関する。」

イ 「【0029】
図2は,プリズム形状を表面に有するシート部材(以下,プリズムシートともいう)の一例を示す概略斜視図である。
…(省略)…
【0030】
プリズムシートが有するライン状突起において,断面三角形形状における頂点の角度(頂角)は,たとえば,10度以上120度以下の範囲とすることができるが,好ましくは30?100度の範囲である。…(省略)…断面三角形形状における二辺は,同じ長さであってもよいし,異なる長さを有していてもよい。また,プリズムシートが有するライン状突起の高さは,すべて同じであってもよいし,異なる複数の高さを有するものであってもよい。さらに,プリズムシートが有する複数のライン状突起は,連続して配置されていてもよく,一定の間隔を設けて配置されてもよい。」

ウ 「【0035】
図4の(B)に示すような,隣り合うプリズム形状の間に形成される谷部56に平坦部57を有する場合は,その平坦部57を挟んで,一つのプリズム50の頂部51から隣り合う次のプリズム53の頂部54までの距離が,稜線のピッチ間隔Pとなる。…(省略)…一つのプリズム50の斜面の終点52から隣り合う次のプリズム53の斜面の始点55までの距離d(平坦部57の幅)が,プリズム形状の稜線のピッチ間隔Pに対して30%以下であれば,良好な離型性を維持しながらシート部材102を製造することができ,得られるシート部材の光学特性にも大きな影響を与えない。」

エ 図2,図4(B)
図2:

図4(B):


(5) 引用文献6の記載
原査定の拒絶の理由において引用文献6として引用された特開平5-333334号公報(以下「引用文献6」という。)は,本件出願の出願前に頒布された刊行物であるところ,そこには,以下の記載がある。
ア 「【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,光源装置に用いられる集光装置に関し,より詳細には,バックライト光を集光するプリズムレンズを用いた液晶表示装置の光源装置に用いられる集光装置に関する。」

イ 「【0014】…(省略)…図2に示すように,平坦部2をプリズム部1の複数間に設け,平坦部の面積とプリズム部の数で視角特性を調節することもできる。」

ウ 「【0016】図3(a)?(d)は,本発明によるプリズムレンズの他の実施例を示す構成図である。
…(省略)…
【0017】…(省略)…本発明により頭頂角度の異なるプリズムレンズを設けたため,角度θ_(01(2))方向にも光が出ていく。角度θ_(01(2))方向の光の強さは,それぞれのプリズム部の頭頂角,面積のデューディー比で調節することができる。」

エ 図2,図3(a)
図2:

図3(a):


(6) 引用文献7の記載
特開2011-128592号公報(以下「引用文献7」という。)は,本件出願の出願前に頒布された刊行物であるところ,そこには,以下の記載がある。
ア 「【技術分野】
【0001】
本発明は,偏光板に関し,より詳しくは液晶表示装置の液晶セルとバックライトとの間に配置される背面側偏光板として好適に用いられる偏光板に関する。」

イ 「【0032】
<プリズムシート>
図2は,図1に示すプリズムシート3の概略斜視図である。
…(省略)…
【0033】
…(省略)…複数のプリズム部32同士は,x方向の断面の形が互いに相似形状であるが,大きさが異なる少なくとも2種類の形状を有し,大きさの異なるプリズム部の配置順序はランダムである。x方向とy方向とは互いに直交する。
…(省略)…
【0035】
プリズム部32の断面三角形形状における頂角を形成する二辺は,同じ長さであってもよいし,異なる長さを有していてもよい。」

ウ 「【0052】
プリズムシートは,上述の通り,プリズム部が複数配列されたプリズム成形面を有する。…(省略)…図5の(B)に示す形態は,プリズムシート3のプリズム部のx方向の断面において,隣り合うプリズム部の間に形成される谷部56に平坦部57を有するものである。
…(省略)…
【0053】
…(省略)…稜線間の間隔P,プリズム部の高さhは,注目するプリズム部または注目する一対の隣り合うプリズム部毎に異なる値となるが,プリズム部は互いに相似形状なので,頂角θは一定である。
…(省略)…
【0054】
…(省略)…一つのプリズム部50の斜面の終点52から隣り合う次のプリズム部53の斜面の始点55までの距離d(平坦部57の幅)が,プリズム部の稜線の間隔Pに対して30%以下であれば,良好な離型性を維持しながらプリズムシート3を製造することができ,得られるプリズムシートの光学特性にも大きな影響を与えない。…(省略)…なお,一つのプリズム部の斜面の終点から隣り合う次のプリズム部の斜面の立ち上がり位置に相当する斜面の始点までの距離dは一定であっても,ランダムであってもよい。また,本発明においては先述のとおり,稜線の間隔Pは,注目する一対の隣り合うプリズム部毎に異なる値をとるが,この間隔Pとその間にある平坦部57の幅dは,注目する一対の隣り合うプリズム部毎に,上述した関係を満足することが好ましい。」

エ 図2,図5(B)
図2:

図5(B):


(7) 対比
本件補正後発明と引用発明を対比すると,以下のとおりとなる。
ア リブ(山形リブ),透明リブ構造,基材
引用発明の「三角プリズムシート」は,「プリズムパターンが形成された成形型のパターン部を均一に埋めるようにプリズム部先端部を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗布する第1塗布工程」,「活性エネルギー線硬化型樹脂組成物塗布層の表面を平滑化する工程」,「活性エネルギー線を照射して活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を硬化又は半硬化する工程」,「さらにその上にプリズム部基部を形成する活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を塗布する第2塗布工程」,「活性エネルギー線硬化型樹脂組成物の表面を平滑化した後,アクリル樹脂基材を重ね合わせる工程」,「2段階の塗布工程によって塗布した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を,活性エネルギー線を照射して硬化させる工程」,「によって製造され」たものである。また,引用発明の「活性エネルギー線硬化型樹脂組成物は,透明性に優れ,三角プリズムシートの機械的特性等の点から,架橋硬化重合物を与えるものであ」る。
ここで,引用発明の「三角プリズムシート」は,その用途(液晶表示装置の三角プリズムシート),材料(透明性に優れる架橋硬化重合物),上記の製造工程から推察される形状等からみて,透明で断面三角形状をした「プリズム部先端部」が,その断面三角形状の底辺を「プリズム部基部」に接した状態で,多数配列された構造のものである(液晶表示装置の三角プリズムシートにおける,技術常識でもある。)。また,本件補正後発明でいう「リブ」(山形リブ)とは,本件出願の【図7】において,符号115,125,135及び145によって指し示された,三角プリズムの1個1個のことと解される。
加えて,引用発明の「プリズム部基部」は,その名のとおり,基材といえる部分である。また,引用発明の「三角プリズムシート」の用途,材料,製造工程等からみて,引用発明の「プリズム部基部」は,光源に対し高透過性を有するものである(液晶表示装置の三角プリズムシートにおける,技術常識でもある。)。
したがって,引用発明の「プリズム部先端部」,「プリズム部基部」及び「三角プリズムシート」は,それぞれ,本件補正後発明の「リブ」(山形リブ),「基材」及び「透明リブ構造」に相当する。また,引用発明の「プリズム部基部」は,本件補正後発明の「基材」における,「光源に対し高透過性を有する」という要件を満たすものである。

イ 第1山形リブ,第2山形リブ,第3山形リブ
上記アで述べたとおり,引用発明の「三角プリズムシート」は,断面三角形状をした「プリズム部先端部」が,その断面三角形状の底辺を「プリズム部基部」に接した状態で,多数配列されたものである。
そうしてみると,引用発明の「プリズム部先端部」は,頂角と高さを有し,プリズム部基部から垂直に延伸したものといえる。
加えて,引用発明の「プリズム部先端部」と「プリズム部基部」は,「活性エネルギー線を照射して活性エネルギー線硬化型樹脂組成物層を硬化又は半硬化する工程」の後かつ「2段階の塗布工程によって塗布した活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を,活性エネルギー線を照射して硬化させる工程」の前の時点で,その硬化状態が異なるから,その粘度,重合度,化学性質又は主鎖の長さが異なるといえる。また,本件出願の明細書の【0044】には,「最終重合ステップの前に,予備重合材料159と第二重合可能な材料160の初期状態,例えば,粘度,重合度,化学性質又は主鎖の長さが異なる場合があるため,それぞれ完全に重合した後,第一最終重合材料151と第二最終重合材料161それぞれ異なる高分子性質を有する。」と記載されている。そうしてみると,引用発明の「プリズム部先端部」は,プリズム部基部に対し異なる重合性質を有するといえる。
加えて,引用発明の各「プリズム部先端部」は,その製造工程からみて,同一の工程を経て製造されるから,互いに同じ重合性質を有するといえる。
さらに,上記アで述べたとおり,引用発明の「三角プリズムシート」は,断面三角形状の「プリズム部先端部」が多数配列されたものであるから,隣接する「プリズム部先端部」に対して,「第1」,「第2」及び「第3」といった順序を付けて呼ぶことができる(以下,引用発明の「プリズム部先端部」の1つを「第1プリズム部先端部」といい,その隣の「プリズム部先端部」を「第2プリズム部先端部」といい,さらにその隣の「プリズム部先端部」を「第3プリズム部先端部」という。「頂角」及び「高さ」についても,同様とする。)。
以上勘案すると,引用発明の「第1プリズム部先端部」,「第2プリズム部先端部」及び「第3プリズム部先端部」は,それぞれ本件補正後発明の「第一山形リブ」,「第二山形リブ」及び「第三山形リブ」に相当する。
また,引用発明の「第1プリズム部先端部」は,本件補正後発明の「第一山形リブ」における,「第一頂角と第一高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記基材に対し異なる重合性質を有する」という要件を満たす。同様に,引用発明の「第2プリズム部先端部」及び「第3プリズム部先端部」は,それぞれ,本件補正後発明の「第二山形リブ」及び「第三山形リブ」における,「第二頂角と第二高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記第一山形リブと同じ重合性質を有する」及び「第三頂角と第三高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記基材に対し異なる重合性質を有する」という要件を満たす。

ウ 第一谷,第二谷
上記アで述べたとおり,引用発明の「三角プリズムシート」は,断面三角形状をした「プリズム部先端部」が,その断面三角形状の底辺を「プリズム部基部」に接した状態で,多数配列されたものである。また,引用発明の「三角プリズムシート」は,製造時から上下ひっくり返して観察しても(上下方向を逆に定義してみても)構わないものである。
そうしてみると,引用発明の「第1プリズム部先端部」と「第2プリズム部先端部」の間には,プリズム部基部上に位置し,かつ第1プリズム部先端部と第2プリズム部先端部との間に位置する第一谷と称しうる部分(以下「第一谷部分」という。)があるといえる。また,引用発明の「第2プリズム部先端部」と「第3プリズム部先端部」の間についても,プリズム部基部上に位置し,かつ第2プリズム部先端部と第3プリズム部先端部との間に位置する第二谷と称しうる部分(以下「第二谷部分」という。)があるといえる。加えて,引用発明の「第1プリズム先端部」,「第2プリズム先端部」及び「第3プリズム先端部」は,互いに,上記の「第一谷部分」及び「第二谷部分」を介して配列されたものといえる。
したがって,引用発明の「三角プリズムシート」と本件補正後発明の「透明リブ構造」は,「前記基材上に位置し,かつ前記第一山形リブと前記第二山形リブとの間に位置する」「第一谷と」,「前記基材上に位置し,かつ前記第二山形リブと前記第三山形リブとの間に位置する」「第二谷と,を含み」,「前記第一谷及び前記第二谷により,前記透明リブ構造が統合式光学プリズムとなり」という構成において共通する。

(8) 一致点及び相違点
ア 一致点
本件補正後発明と引用発明は,次の構成で一致する。
「 透明リブ構造であって,
光源に対し高透過性を有する基材と,
第一頂角と第一高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記基材に対し異なる重合性質を有する第一山形リブと,
第二頂角と第二高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記第一山形リブと同じ重合性質を有する第二山形リブと,
第三頂角と第三高さを有し,前記基材から垂直に延伸し,かつ前記基材に対し異なる重合性質を有する第三山形リブと,
前記基材上に位置し,かつ前記第一山形リブと前記第二山形リブとの間に位置する第一谷と,
前記基材上に位置し,かつ前記第二山形リブと前記第三山形リブとの間に位置する第二谷と,を含み,
前記第一谷及び前記第二谷により,前記透明リブ構造が統合式光学プリズムとなる,
透明リブ構造。」

イ 相違点
本件補正後発明と引用発明は,以下の点で相違する。
(相違点1)
「第一谷」及び「第二谷」が,本件補正後発明は,「台形の」ものであるのに対して,引用発明は,このように特定されたものではない点。
また,「透明リブ構造」について,本件補正後発明は,「前記第一山形リブと前記第二山形リブとの間に第一距離を有し,前記第二山形リブと前記第三山形リブの間に第二距離を有する」のに対して,引用発明は,このように特定されたものではない点。

(相違点2)
「透明リブ構造」について,本件補正後発明は,「前記第一山形リブと第二山形リブが第一光学領域に属する第一光学パラメータを有し,前記第三山形リブが前記第一光学領域に接近する第二光学領域に属する第二光学パラメータを有し」という構成を具備するのに対して,引用発明は,このように特定されたものではない点。

(9) 判断
ア 相違点1について
液晶表示装置の三角プリズムシートにおいて,三角プリズム間に平坦部を設けたものは周知である。例えば,引用文献5の【0035】には,三角プリズムシートの離型性を良好にすることを目的として,三角プリズム間に平坦部を設けた,三角プリズムシートが開示されている。また,引用文献6の【0014】には,視角特性を調整することを目的として三角プリズム間に平坦部を設けた,三角プリズムシートが開示されている。引用文献7の【0054】にも,引用文献5と同様の事項が開示されている。
引用発明の「三角プリズムシート」において,プリズムパターンが形成された成形型からの離型性,あるいは,三角プリズムシートの視角特性を考慮した当業者が,三角プリズム間に平坦部を設けた形状を採用することにより,相違点1に係る本件補正後発明の構成を具備したものとすることは,当業者における通常の創意工夫の範囲内の事項である。

イ 相違点2について
本件出願の【0034】及び【0035】の記載からみて,相違点2に係る本件補正後発明の構成は,三角プリズムの形状(頂角,高さ等)が互いに異なることによってもたらされるものと理解される。
ここで,液晶表示装置の三角プリズムシートにおいて,三角プリズムの高さが異なるものは周知である。例えば,引用文献3の【0106】及び【0126】には,【図12】とともに,光干渉現象を防止することを目的として,三角プリズムの高さを異ならせた,三角プリズムシートが開示されている。また,引用文献6の【0017】には,【図3】(a)とともに,視角特性を改善することを目的として,三角プリズムの頂角を異ならせた,三角プリズムシートが開示されている。引用文献7の【0053】にも,【図2】とともに,引用文献3と同様の事項が開示されている。
引用発明の「三角プリズムシート」において,光干渉現象の防止,あるいは,三角プリズムシートの視角特性を考慮した当業者が,三角プリズムの形状(頂角,高さ等)を互いに異なるものとすることにより,相違点2に係る本件補正後発明の構成を具備したものとすることは,当業者における通常の創意工夫の範囲内の事項である。
(当合議体注:引用文献3の【図12】でいえば,右から1?3番目の突出部を,それぞれ本件補正後発明の第一山形リブ?第三山形リブと考えることができる。また,引用文献7の【図2】でいえば,左(引用文献7の紙面の向きでいえば下)から2?4番目の突出部を,それぞれ本件補正後発明の第一山形リブ?第三山形リブと考えることができる。)

(10) 予備的な見解
ア 「垂直」について
本件補正後発明の「垂直に」が意味する構成が,仮に,各リブの断面三角形状が,二等辺三角形状であることを意味すると解釈しても,そのような構成は,液晶表示装置の三角プリズムシートにおける通常の形状である(例えば,引用文献3の【0111】,引用文献5の【0030】,引用文献7の【0035】を参照。)。
そして,引用発明において,このような形状を採用することは,引用発明の三角プリズムシートを具体化する当業者が普通に採用しうる構成にすぎない。

イ 「第一」,「第二」及び「第三」について
特許請求の範囲には,本件補正後発明の「第一高さ」及び「第二高さ」と,「第三高さ」が異なる旨は記載されていないから,これら高さは,同一であっても構わないと理解される。
念のため,これら高さが異なるものと理解しても,そのような構成は,液晶表示装置の三角プリズムシートにおける周知の形状である(例えば,引用文献3の【図12】,引用文献5の【0030】,引用文献7の【0053】を参照。)。
そして,引用発明において,このような形状を採用することは,引用発明の三角プリズムシートを具体化する当業者が普通に採用しうる構成にすぎない。
「第一距離」及び「第二距離」についても,同様である。

ウ 「台形」について
相違点2に関する前記(9)イの判断や前記イに関係する事項であるが,引用発明において,「第2プリズム部先端部」の高さと,「第3プリズム部先端部」の高さを異ならせた場合,「第二谷部分」の形状は「台形」ではなくなる(当合議体注:上底と下底が平行でなくなる。)。
しかしながら,本件出願の【図4b】等から看取されるとおり,本件補正後発明は,このような形状となる「第二谷」も含めて,「台形」と称している。
したがって,相違点2に関する前記(9)イの判断,及び前記イの判断に誤りはない。

エ 重合性質
本件補正後発明の「重合性質」が,仮に,樹脂材料の相違を意味するものとしても,そのような構成は,引用文献2の記載が示唆する範囲内の事項である。
すなわち,引用文献2の【0094】には,「例えば,ポリエステル(メタ)アクリレート,エポキシ(メタ)アクリレート,ポリウレタン(メタ)アクリレート等のプレポリマーと,単官能あるいは多官能の(メタ)アクリレートモノマーとの組合せ等が挙げられる。」と記載されている。そして,プリズムパターンが形成された成形型への追従性を考慮した当業者が,引用発明の「第1塗布工程」に使用する「活性エネルギー線硬化型樹脂組成物」の粘度を低く調整することを目的として「単官能あるいは多官能の(メタ)アクリレートモノマー」の割合を,「第2塗布工程」に使用するものより高めのものとすることは,当業者が「活性エネルギー線硬化型樹脂組成物」の調整時に必然的に勘案すべき事項にすぎない。

(11) 本件補正後発明の効果について
本件出願の明細書には,本願発明の効果に関する明示的な記載は存在しない。
ただし,本件出願の明細書の【0003】には,発明が解決しようとする課題に関して,「従来のプリズム制作プロセスにおいて,重合反応の後に気泡がプリズム先端付近に蓄積する不具合があった。」と記載されている。
そうしてみると,本件補正後発明の効果は,「プリズム制作プロセスにおいて,重合反応の後に気泡がプリズム先端付近に蓄積する不具合を回避すること」にあると考えられる。
しかしながら,引用文献2の【0096】には,「第1の塗布層を平滑化した後に,活性エネルギー線を照射して樹脂組成物層を硬化または半硬化すると,第2塗布工程において第1の樹脂組成物塗布層の流動による気泡の発生を抑制できるため好ましい。」と記載されている。
そうしてみると,本件補正後発明の効果は,引用発明が奏する効果である。

4 補正の却下の決定のむすび
本件補正後発明は,引用文献2に記載された発明及び周知技術に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものである。そうしてみると,本件特許発明は,特許法29条2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。
したがって,本件補正は,特許法17条の2第6項において準用する同法126条7項の規定に違反するので,同法159条1項の規定において読み替えて準用する同法53条1項の規定により却下すべきものである。
よって,[補正の却下の決定の結論]のとおり決定する。

第3 本願発明について

1 本願発明
本件補正は,上記のとおり却下されたので,本件出願の請求項8に係る発明は,前記「第2」[理由]1(1)に記載のとおりのものである(以下「本願発明」という。)。

2 原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由は,本願発明は,本件出願の出願前に日本国内又は外国において頒布された刊行物である引用文献2に記載された発明及び周知技術に基づいて,その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから,特許法29条2項の規定により特許を受けることができない,という理由を含むものである。
引用文献2:特開2005-326613号公報
引用文献3:特開2009-128904号公報
引用文献4:特開平10-253801号公報
引用文献5:特開2011-145644号公報
引用文献6:特開平5-333334号公報
(当合議体注:引用文献3?引用文献6は,周知技術を例示する文献として挙げられたものである。)

3 引用文献の記載及び引用発明
原査定の拒絶の理由で引用された引用文献2,引用文献3,引用文献5及び引用文献6の記載,並びに,引用発明は,前記「第2」[理由]3(1)?(5)に記載のとおりである。

4 対比,判断
本願発明は,前記「第2」[理由]3において検討した本件補正後発明から,前記「第2」[理由]2(1)?(6)で述べた限定事項を削除したものである。
そうすると,本願発明の発明特定事項を全て含み,さらに他の限定事項を付加したものである本件補正後発明が,前記「第2」[理由]3(7)?(11)に記載したとおり,引用文献2に記載された発明及び周知技術に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものであるから,本願発明も,引用文献2に記載された発明及び周知技術に基づいて,当業者が容易に発明をすることができたものである。

第4 むすび
以上のとおり,本願発明は,特許法29条2項の規定により特許受けることができない。
したがって,他の請求項に係る発明について検討するまでもなく,本件出願は拒絶されるべきものである。
よって,結論のとおり審決する。
 
別掲
 
審理終結日 2019-05-09 
結審通知日 2019-05-14 
審決日 2019-06-04 
出願番号 特願2016-178267(P2016-178267)
審決分類 P 1 8・ 572- Z (G02B)
P 1 8・ 121- Z (G02B)
P 1 8・ 575- Z (G02B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 廣田 健介  
特許庁審判長 中田 誠
特許庁審判官 関根 洋之
樋口 信宏
発明の名称 透明リブ構造、複合光学プリズム、及び光学プリズムを形成する方法  
代理人 伊東 忠彦  
代理人 大貫 進介  
代理人 伊東 忠重  
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