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審決分類 |
審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する A63F 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する A63F 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する A63F 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する A63F 審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する A63F |
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管理番号 | 1357080 |
審判番号 | 訂正2019-390095 |
総通号数 | 241 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2020-01-31 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2019-08-14 |
確定日 | 2019-10-21 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6539628号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第6539628号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1及び2について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本件審判の請求に係る特許第6539628号(以下、「本件特許」という。)は、平成28年9月21日の出願であって、令和1年6月14日に特許権の設定登録がなされ、その後、同年8月14日に訂正審判(以下、「本件訂正審判」という。)の請求がなされたものである。 第2 請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は、本件特許の願書に添付した特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1及び2について訂正することを認める、との審決を求めるものである。 第3 訂正の内容 本件訂正審判の請求による訂正の内容は、本件審判請求書の記載によれば、以下のとおりである。なお、下線は訂正箇所を示す。 1 訂正事項1 特許請求の範囲の請求項1に「第2セグメントテーブルに記載されているセグメント情報」とあるのを、「第2セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報」に訂正する。 2 訂正事項2 特許請求の範囲の請求項2に「第2セグメントテーブルに記載されているセグメント情報」とあるのを、「第2セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報」に訂正する。 第4 当審の判断 1 訂正事項1について (1) 訂正の目的について 設定登録時の明細書の段落【1347】には、「使用領域外データテーブルは、管理情報表示LED74(デジット6?9)の表示を行うためのデータを記憶したデータテーブルであり、識別セグオフセットテーブル(TBL_SEGID_DATA)と、比率表示セグメントデータテーブル(TBL_SEGRATE_DATA)とを備えている。」(下線は当審で付した。以下、同様。)と記載されており、「使用領域外データテーブル」に「管理情報表示LED74(デジット6?9)の表示を行うためのデータ」が「記憶」された点が記載されている。 そして、同段落【1347】に記載の「使用領域外データテーブル」は、訂正前の請求項1における「第2セグメントテーブル」に対応し、同段落【1347】に記載された「表示を行うためのデータ」は、訂正前の請求項1における「セグメント情報」に対応するから、設定登録時の明細書には、「第2セグメントテーブル」に「記憶」されている「セグメント情報」が記載されているといえる。 一方、訂正前の請求項1の「第2セグメントテーブルに記載されているセグメント情報」との記載は、明細書の記載と異なるものであり、明細書の記載との関係において、不合理を生じ、特許請求の範囲を不明瞭としていたといえる。 してみると、訂正事項1は、この訂正前の請求項1における「記載」の記載を「記憶」に訂正することによって、訂正前の請求項1の記載上の不備を訂正し、記載内容を明瞭にし、本来の意味を明らかにするものである。 よって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる、明瞭でない記載の釈明を目的とする訂正に該当する。 (2) 新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について 訂正前の請求項1における「第2セグメントテーブル」は、願書に添付した明細書の段落【1347】に記載の「使用領域外データテーブル」に対応し、同段落【1347】に記載された「表示を行うためのデータ」は、訂正前の請求項1における「セグメント情報」に対応し、同段落【1347】には、「使用領域外データテーブルは、管理情報表示LED74(デジット6?9)の表示を行うためのデータを記憶したデータテーブルであり」と記載されていることから、訂正後の請求項1における「第2セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報」は、願書に添付した明細書に記載されたものである。 よって、訂正事項1は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 また、訂正事項1は、「第2セグメントテーブルに記載されているセグメント情報」という明瞭でない記載を、「第2セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報」という明瞭な記載に訂正するものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 (3) 特許出願の際に独立して特許を受けることができることについて 訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とする訂正であるので、同法第126条第7項に規定される独立特許要件は課されない。 2 訂正事項2について (1) 訂正の目的について 設定登録時の明細書の段落【1347】には、「使用領域外データテーブルは、管理情報表示LED74(デジット6?9)の表示を行うためのデータを記憶したデータテーブルであり、識別セグオフセットテーブル(TBL_SEGID_DATA)と、比率表示セグメントデータテーブル(TBL_SEGRATE_DATA)とを備えている。」と記載されており、「使用領域外データテーブル」に「管理情報表示LED74(デジット6?9)の表示を行うためのデータ」が「記憶」された点が記載されている。 そして、同段落【1347】に記載の「使用領域外データテーブル」は、訂正前の請求項2における「第2セグメントテーブル」に対応し、同段落【1347】に記載された「表示を行うためのデータ」は、訂正前の請求項2における「セグメント情報」に対応するから、設定登録時の明細書には、「第2セグメントテーブル」に「記憶」されている「セグメント情報」が記載されているといえる。 一方、訂正前の請求項2の「第2セグメントテーブルに記載されているセグメント情報」との記載は、明細書の記載と異なるものであり、明細書の記載との関係において、不合理を生じ、特許請求の範囲を不明瞭としていたといえる。 してみると、訂正事項2は、この訂正前の請求項2における「記載」の記載を「記憶」に訂正することによって、訂正前の請求項2の記載上の不備を訂正し、記載内容を明瞭にし、本来の意味を明らかにするものである。 よって、訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる、明瞭でない記載の釈明を目的とする訂正に該当する。 (2) 新規事項の有無、特許請求の範囲の拡張又は変更の有無について 訂正前の請求項2における「第2セグメントテーブル」は、願書に添付した明細書の段落【1347】に記載の「使用領域外データテーブル」に対応し、同段落【1347】に記載された「表示を行うためのデータ」は、訂正前の請求項2における「セグメント情報」に対応し、同段落【1347】には、「使用領域外データテーブルは、管理情報表示LED74(デジット6?9)の表示を行うためのデータを記憶したデータテーブルであり」と記載されていることから、訂正後の請求項2における「第2セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報」は、願書に添付した明細書に記載されたものである。 よって、訂正事項2は、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであり、特許法第126条第5項の規定に適合するものである。 また、訂正事項2は、「第2セグメントテーブルに記載されているセグメント情報」という明瞭でない記載を、「第2セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報」という明瞭な記載に訂正するものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものには該当せず、特許法第126条第6項の規定に適合するものである。 (3) 特許出願の際に独立して特許を受けることができることについて 訂正事項2は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とする訂正であるので、同法第126条第7項に規定される独立特許要件は課されない。 第5 むすび したがって、本件訂正請求による訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項及び第6項の規定に適合する。 また、本件訂正請求による訂正は、特許法第126条第7項に規定される独立特許要件は課されない。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 クレジット数を表示可能な第1表示手段と、 メイン制御基板に設けられ、管理情報を表示可能な第2表示手段と、 遊技媒体の総払出し(「払出し」は、クレジット数の加算を含む。以下同じ。)数を記憶可能な総払出し数記憶領域と、 特別遊技における遊技媒体の払出し数を記憶可能な特別遊技時払出し数記憶領域と、 第1表示手段のセグメントを点灯制御するプログラムを少なくとも記憶した第1制御領域と、 第1表示手段のセグメントを点灯制御する際に参照される第1セグメントテーブルを少なくとも記憶した第1データ領域と、 第2表示手段のセグメントを点灯制御するプログラムを少なくとも記憶した第2制御領域と、 第2表示手段のセグメントを点灯制御する際に参照される第2セグメントテーブルを少なくとも記憶した第2データ領域と を備え、 第1セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報と、第2セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報とは、少なくとも一部が異なるように構成されており、 第2表示手段は、第1表示部、第2表示部、第3表示部、及び第4表示部を有し、 第1表示部及び第2表示部により、管理情報として、遊技媒体の総払出し数のうち特別遊技における遊技媒体の払出し数が占める割合に関する情報を表示していることを示す識別情報を表示可能とし、 第3表示部及び第4表示部により、管理情報として、遊技媒体の総払出し数のうち特別遊技における遊技媒体の払出し数が占める割合に関する情報を表示可能とし、 第2表示部のDPセグメントは、点灯可能に構成され、 総遊技回数が特定値未満のときは前記識別情報を点滅表示可能とし、総遊技回数が特定値以上のときは前記識別情報を点灯表示可能とする ことを特徴とする遊技機。 【請求項2】 クレジット数を表示可能な第1表示手段と、 メイン制御基板に設けられ、管理情報を表示可能な第2表示手段と、 遊技媒体の総払出し(「払出し」は、クレジット数の加算を含む。以下同じ。)数を記憶可能な総払出し数記憶領域と、 役物が作動している遊技における遊技媒体の払出し数を記憶可能な役物作動時払出し数記憶領域と、 第1表示手段のセグメントを点灯制御するプログラムを少なくとも記憶した第1制御領域と、 第1表示手段のセグメントを点灯制御する際に参照される第1セグメントテーブルを少なくとも記憶した第1データ領域と、 第2表示手段のセグメントを点灯制御するプログラムを少なくとも記憶した第2制御領域と、 第2表示手段のセグメントを点灯制御する際に参照される第2セグメントテーブルを少なくとも記憶した第2データ領域と を備え、 第1セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報と、第2セグメントテーブルに記憶されているセグメント情報とは、少なくとも一部が異なるように構成されており、 第2表示手段は、第1表示部、第2表示部、第3表示部、及び第4表示部を有し、 第1表示部及び第2表示部により、管理情報として、遊技媒体の総払出し数のうち役物が作動した遊技における遊技媒体の払出し数が占める割合に関する情報を表示していることを示す識別情報を表示可能とし、 第3表示部及び第4表示部により、管理情報として、遊技媒体の総払出し数のうち役物が作動した遊技における遊技媒体の払出し数が占める割合に関する情報を表示可能とし、 第2表示部のDPセグメントは、点灯可能に構成され、 総遊技回数が特定値未満のときは前記識別情報を点滅表示可能とし、総遊技回数が特定値以上のときは前記識別情報を点灯表示可能とする ことを特徴とする遊技機。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2019-09-24 |
結審通知日 | 2019-09-27 |
審決日 | 2019-10-08 |
出願番号 | 特願2016-183828(P2016-183828) |
審決分類 |
P
1
41・
841-
Y
(A63F)
P 1 41・ 856- Y (A63F) P 1 41・ 854- Y (A63F) P 1 41・ 855- Y (A63F) P 1 41・ 853- Y (A63F) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 佐藤 史彬、櫻井 茂樹、生駒 勇人 |
特許庁審判長 |
石井 哲 |
特許庁審判官 |
島田 英昭 ▲高▼橋 祐介 |
登録日 | 2019-06-14 |
登録番号 | 特許第6539628号(P6539628) |
発明の名称 | 遊技機 |
代理人 | 中村 正 |
代理人 | 中村 正 |