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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06Q
管理番号 1357474
審判番号 不服2018-15482  
総通号数 241 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-01-31 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-11-22 
確定日 2019-12-16 
事件の表示 特願2017- 86180「ギフトシステム」拒絶査定不服審判事件〔平成29年10月 5日出願公開、特開2017-182817、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成24年12月11日に出願した特願2012-270246号(以下、「原出願」という。)の一部を平成29年4月25日に新たな特許出願としたものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。

平成29年 4月25日:上申書の提出
平成30年 2月28日:拒絶理由通知書
平成30年 5月 9日:意見書、手続補正書の提出
平成30年 9月 5日:拒絶査定
平成30年11月22日:審判請求書の提出

第2 原査定の概要
原査定(平成30年9月5日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
請求項1-2に係る発明は、以下の引用文献1-3に基づいて、原出願の出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
1.特開2002-157521号公報
2.特開2001-222598号公報
3.特開2002-150105号公報

第3 本願発明
本願請求項1-2に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」-「本願発明2」という。)は、平成30年5月9日付け手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1-2に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1は以下のとおりの発明である。

「【請求項1】
贈り主がイベントの出席者に対して商品をギフトとして贈るためのギフトシステムであって,
前記ギフトシステムは,
前記出席者に対して交付する認証情報を発行する認証情報発行処理部と,
前記発行した認証情報を記憶する認証情報記憶部と,
前記出席者が利用する出席者端末から認証情報を受け付け,前記認証情報記憶部に基づいて認証処理を行う認証処理部と,
前記贈り主が前記イベントの出席者に対して贈るギフトとなる商品の商品情報を記憶する商品情報記憶部と,
前記出席者が商品を選択するための画面を生成する画面生成処理部と,
前記イベントにおける前記出席者に対してサービスを提供する提供者が利用する提供者端末から,前記出席者に対して提供するクーポン情報の登録を受け付けるクーポン情報登録処理部と,
前記クーポン情報を記憶するクーポン情報記憶部と,を有しており,
前記認証処理の終了後に,前記出席者端末から選択を受け付けた商品または受け付けた検索条件に基づいて,前記クーポン情報記憶部に記憶するクーポン情報から提供するクーポン情報を特定し,前記出席者に前記特定したクーポン情報を提供する,
ことを特徴とするギフトシステム。」

なお、本願発明2は、本願発明1を減縮した発明である。

第4 引用文献、引用発明等
1 引用文献1について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている。なお、下線は当審が付したものであり、以下同様である。

(1)「【請求項5】 贈答品用Webサイトを開設したサーバコンピュータから提供される商品をWebブラウザを用いて選択し、贈答品用カタログを作成するシステムであって、
前記サーバコンピュータが、贈答品用の商品群を贈り主のユーザコンピュータのWebブラウザに送信して表示させる第1の手段と、
表示した商品群の中から贈り主の選択操作によって選択された複数の商品を組み合わせた個々の受取人別の贈答品用カタログを作成する第2の手段と、作成した贈答品用カタログを受取人別にデータベースに登録する第3の手段とを備えたことを特徴とする贈答品用カタログ作成システム。
【請求項6】 作成した贈答品用カタログを受取人のWebブラウザに表示させるための受取人別認証IDを配布する手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の贈答品用カタログ作成配布方法。
【請求項7】 受取人のWebブラウザからの前記データベースへのアクセスに対し、アクセスした受取人を識別し、当該受取人に対応した贈答品用カタログを検索して受取人のWebブラウザに表示させる第4の手段と、
表示された贈答品用カタログ中における商品選択操作で選択された商品の発注または発送指示を行なう第5の手段とを備えることを特徴とする請求項6に記載の贈答品用カタログ作成配布システム。」

(2)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結婚式の引き出物などを贈る際に使用される贈答品用カタログをインターネットを利用して作成して受取人に配布し、受取人の商品選択操作に応じて、その選択された商品を贈答品として発送する方法及びシステムに関するものである。」

(3)「【0008】
【発明の実施形態】以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明を適用した贈答品用カタログ作成配布システムの実施形態を示すブロック図である。本実施形態のシステムは、贈答品用のWebサイトを開設したカタログギフトサーバ101と、カタログギフト(贈答品用カタログ)を発注するユーザ(贈答品の贈り主)が操作する端末である発注人クライアント102、発注人クライアント102がインターネットを通じてカタログギフトサーバ101にアクセスするWWWブラウザ103と、ギフトを受け取るユーザ(受取人)が操作する端末である受取人クライアント104及び受取人クライアント104がインターネットを通じてカタログギフトサーバ101にアクセスするWWWブラウザ105と、発注人クライアント102と受取人クライアント104からのアクセスに応答するWWWサーバ106と、クライアント102または104からの要求に応じて表示情報を生成する表示情報生成部111と、発注人と受取人の顧客情報が格納された顧客DB112と、カタログに記載される商品及び商品を組み合わせたカタログ情報が格納されるカタログDB113と、決済処理業務を依頼させる決済処理機関114で構成される。
【0009】表示情報生成部111は、カタログギフトを発注する発注人とギフトを受け取る受取人を登録する発注人・受取人登録部107と、発注人がカタログに掲載する商品を編集するカタログ編集部108と、発注人からの代金入金の確認とその後の認証IDの発行を行なう決済処理・認証ID発行部110と、受取人が発注人によって指定されたカタログギフトを閲覧して希望のギフトを選択するギフト選択部109で構成される。
【0010】この実施形態の動作について説明する。図2は、本実施形態における処理遷移の概要を示したフローチャートである。本実施形態のシステムを利用するためには、発注人クライアント102がまず新規発注登録処理(ステップ201)によって、発注人クライアント102の情報と発注人クライアント102がギフトを送りたい受取人クライアント104の情報(例えば氏名、住所、電話番号、電子メールアドレスなど)を登録し、ギフトとして利用する商品のカタログを選択する。
【0011】次に、発注人クライアント102が発注したカタログギフトの代金の決済処理(ステップ202)を行なう。決済処理が完了すると、認証ID発行処理(ステップ203)を実行し、新規発注登録処理で登録された受取人クライアント104の情報を元にカタログギフトサーバ101にログオンしてギフトを選択するための受取人用の認証IDを発行する。この認証IDは、基本的には電子メールで配布する。認証ID受取人クライアント104は、それぞれのWWWブラウザ105からカタログギフトサーバ101にアクセスし、受け取った認証IDを入力することで、カタログから希望のギフト選択処理(ステップ204)を行なう。受取人クライアント104がギフト選択処理を完了した後、ギフト発送処理(ステップ205)を行い、受取人クライアント104が選択したギフトを受取人クライアント104の住所に発送する。この場合、商品の在庫がある場合は、直ちに発送手順に移行するが、在庫がない場合には製造元または卸元へ送り先住所を付加して発注する。
【0012】以下、図2で説明したそれぞれの処理について以下で詳細に説明する。まず、新規発注登録処理(ステップ201)の動作について、図3から図10の処理遷移と画面を用いて説明する。図3は、発注人・受取人登録部107によって生成される新規発注登録処理(ステップ201)における画面遷移を示したフローチャートである。発注人クライアント102は、まず「発注人登録」画面において、自分の氏名と住所、電話番号を登録する(ステップ301)。
【0013】図4は、「発注人登録」画面400の例を示している。発注人クライアント102が、全ての入力フィールドに登録情報を入力し終えた後に、登録ボタン401を押すことで、発注人に関する情報が顧客DB112に格納され、次の「カタログ登録」画面の表示に遷移する(ステップ302)。
【0014】図5は、「カタログ登録」画面における画面遷移の詳細を示したフローチャートである。発注人クライアント102は、図6の例に示すようなカタログ登録画面600において、受取人のニーズに合った商品を組み合わせた複数個のカタログを登録することができる。「カタログ登録」画面600において、新しいカタログを登録するには、図6の例に示すように「カタログ追加」ボタン601を押すことによって表示される「基本カタログ選択」画面表示処理(ステップ502)で、新規登録するカタログのベースになる既存のカタログを選択する。
【0015】図7は、「基本カタログ選択」画面700の例である。これらのカタログは、予めカタログDB113に登録されている。図7において、発注人クライアント102が基本カタログを選択した後に、「次へ」ボタン701を押すると、または図6において「変更」ボタン602を押すると、画面は「カタログ編集」画面の処理(ステップ503)に遷移する。「カタログ編集」画面503では、発注人クライアント102は「基本カタログ選択」画面700で選択した基本カタログに対して、任意の商品の追加と削除を行った独自のカタログを作成することができる。
【0016】図8は、「カタログ編集」画面800の例である。発注人クライアント102は、この画面800でカタログを登録するために必要な情報とカタログに掲載する商品を決定する。次に、発注人クライアント102は「受取人登録」画面の処理(ステップ303)において、ギフトを送る相手となる受取人に関する情報を登録する。受取人に関する情報は、図9の「受取人登録」画面900において、受取人の氏名901、認証ID発行処理(ステップ203)で発行された受取人毎の認証IDの配布先を3種類から選択する認証ID配布先902、受取人がギフト選択部109で選択したギフトの届け先住所903、「カタログ登録」画面600で登録されたカタログの中から受取人がギフト選択部109で閲覧できるものを指定した適用カタログ904である。発注人クライアント102が「次へ」ボタン905を押すと、登録された受取人に関する情報と、それぞれの受取人のための認証IDとパスワードが自動的に生成され、顧客DB112に格納される。これまでの一連の手順によって新規発注登録処理(ステップ201)に関する処理は完了する。次に、決済処理(ステップ202)において、発注人クライアント102は新規発注登録処理(ステップ201)で登録した内容に応じた代金を決済処理・認証ID発行部110が生成するセキュリティ保護されたページによって支払う。
【0017】図10は、その例を示す代金支払い画面1000であり、クレジットカードまたは銀行振込によって支払うことを示している。発注人クライアント102が代金支払い画面1000において、支払方法とカード番号などの必要な入力を完了した後に、支払ボタン1001を押すと、発注人クライアント102のための発注IDとパスワードが発行される。発注人クライアント102が、クレジットカードによる支払いを選択した場合は、入力されたカード番号や名義、またその支払い能力などの判定業務を決済処理機関114に依頼する。
【0018】クレジットカードからの引き落しが可能であると判明した後、または発注人クライアント102による代金の振込を確認した後に、認証ID発行処理(ステップ)203では、顧客DB112に格納されている受取人のための認証IDとパスワードを発行する。発行された認証IDとパスワードは、発注人登録画面400で入力した開始日402以降に有効になり、受取人は、WWWブラウザ105を用いて、カタログギフトサーバにログオンし、ギフト選択処理(ステップ204)を行なうことが可能になる。
【0019】次に、ギフト選択処理(ステップ204)の動作について説明する。図11は、ギフト選択部109によって生成されるギフト選択処理(ステップ204)における画面遷移を示したフローチャートである。受取人は、まず「認証ID入力」画面の処理(ステップ1101)において、受け取った認証IDとパスワードを入力する。入力された認証IDとパスワードは、顧客DB112に格納されているものと比較され、正しい認証IDとパスワードの場合にのみ、受取人は、カタログギフトサーバにログオンすることができる。ログオンに成功した受取人は、「ギフト選択」画面の処理1102において表示されるカタログから希望のギフトを選択する。ここで、WWWブラウザ105に表示されるカタログは、「受取人登録」画面900において、受取人毎に指定された適用カタログ904と「カタログ編集」画面800で登録されカタログDB113に格納されている情報から生成される。
【0020】受取人が、希望のギフトを選択すると、「お届け先住所確認」画面の処理(ステップ1103)において「受取人登録」画面900で登録されているギフトの届け先住所を確認する。受取人が、登録されている届け先住所を変更したい場合は、「お届け先住所変更」画面の処理(ステップ1104)において、住所を変更する。受取人が希望のギフトを選択し、その届け先住所を決定すると、これらの情報は顧客DB112に格納され、ギフト選択処理(ステップ204)は完了する。次に、ギフト発送処理(ステップ205)において、顧客DB112に格納されたギフトの商品が、その届け先に発送され。ギフトの発送が完了した情報が顧客DB112に格納される。」

(4)「【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、受取人がインターネットを通して贈答品用のWebサイトを開設したデータベースに格納されているカタログをWWWブラウザで閲覧できることでよって、印刷されたカタログを作成することなく、個々の受取人のニーズに合わせた受取人別カタログを作成することができ、贈り主および受取人の双方における満足度を向上させるのに貢献することが可能となる。」

したがって、上記記載事項から、上記引用文献1には、次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「結婚式の引き出物などを贈る際に使用される贈答品用カタログ作成配布システムであって、
贈答品用のWebサイトを開設したカタログギフトサーバ101と、
カタログギフト(贈答品用カタログ)を発注するユーザ(贈答品の贈り主)が操作する端末である発注人クライアント102と、
発注人クライアント102がインターネットを通じてカタログギフトサーバ101にアクセスするWWWブラウザ103と、
ギフトを受け取るユーザ(受取人)が操作する端末である受取人クライアント104と、
受取人クライアント104がインターネットを通じてカタログギフトサーバ101にアクセスするWWWブラウザ105と、
発注人クライアント102と受取人クライアント104からのアクセスに応答するWWWサーバ106と、
発注人クライアント102または受取人クライアント104からの要求に応じて表示情報を生成する表示情報生成部111と、
カタログギフト(贈答品用カタログ)を発注するユーザ(贈答品の贈り主)とギフトを受け取るユーザ(受取人)の顧客情報が格納された顧客DB112と、
カタログに記載される商品及び商品を組み合わせたカタログ情報が格納されるカタログDB113と、
決済処理業務を依頼させる決済処理機関114とで構成され、
前記表示情報生成部111は、カタログギフトを発注するユーザ(贈答品の贈り主)とギフトを受け取るユーザ(受取人)を登録する発注人・受取人登録部107と、カタログギフトを発注するユーザ(贈答品の贈り主)がカタログに掲載する商品を編集するカタログ編集部108と、カタログギフトを発注するユーザ(贈答品の贈り主)からの代金入金の確認とその後の認証IDの発行を行なう決済処理・認証ID発行部110と、ギフトを受け取るユーザ(受取人)がカタログギフトを発注するユーザ(贈答品の贈り主)によって指定されたカタログギフトを閲覧して希望のギフトを選択するギフト選択部109とで構成され、
前記発注人・受取人登録部107によって生成される新規発注登録処理であって(【0012】)、新規発注登録処理において、発注人クライアント102は、「受取人登録」画面の処理(ステップ303)において、ギフトを送る相手となるギフトを受け取るユーザ(受取人)に関する情報を登録し、「次へ」ボタン905を押すと、登録されたギフトを受け取るユーザ(受取人)に関する情報と、それぞれのギフトを受け取るユーザ(受取人)のための認証IDとパスワードが自動的に生成され、顧客DB112に格納され(【0016】)、
前記ギフト選択部109は、ギフトを受け取るユーザ(受取人)から入力された認証IDとパスワードを、顧客DB112に格納されているものと比較し、正しい認証IDとパスワードの場合にのみ、当該受取人ギフトを受け取るユーザ(受取人)を、カタログギフトサーバにログオンさせ、ギフトを受け取るユーザ(受取人)毎に指定された適用カタログ904と「カタログ編集」画面800で登録されカタログDB113に格納されている情報から生成される、WWWブラウザ105に表示されるカタログから、ギフトを受け取るユーザ(受取人)に希望のギフトを選択させ(【0019】)、
ギフト発送処理(ステップ205)において、顧客DB112に格納されたギフトの商品が、その届け先に発送され、ギフトの発送が完了した情報が顧客DB112に格納される、
贈答品用カタログ作成配布システム。」

2 引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)「【0022】図1は本発明の一実施例におけるブライダル情報システムの構成の概要を表わしたものである。このシステムは、インターネット網101を使用している。インターネット網101には、ホテル等の結婚式場102の管理するブライダル情報サーバ103が接続されている他、旅行業者のサーバ104等の各種の業者のサーバ(ここでは1つのみを例示)が接続されている。更に、インターネット網101にはインターネット上のコンテンツを直接閲覧するためのパーソナルコンピュータ106(ここでは1つのみを例示)が接続されている。携帯型電話機等の無線端末107、108(ここでは2つのみを例示)も基地局を介してインターネット網101と接続されるようになっている。
【0023】図2は、ブライダル情報サーバを中心としてブライダル情報システムがどのように作動するかを表わしたものである。二人(以下カップルという。)が婚約し、式場を予約したとする。ここでは図1に示したホテル等の結婚式場102が予約されたとする。結婚式場102はブライダル情報サーバ103を所有するか、特定の業者を介してこれを管理している。カップルはこの時点から、そのホテルを選択した1つの得点としてブライダル情報サーバ103に所定のURL(uniform resource locators)を与えられる。したがって、この時点からそのカップル独自のサイト(site)を立ち上げることができる。したがって、カップルがたとえば図1に示した無線端末107、108から婚約の通知を電子メールで行う等によって、誰でもそのサイトを訪れることができる。また、どのホテルで結婚すると通知するだけで、そのホテルのホームページにアクセスして検索することで、そのカップルのサイトを見つけることができる。」

(2)「【0039】図2は、カップルの時間的な経過を示すだけでなく、結婚式に関与した人々の繋がり、およびブライダル情報サーバ103の管理者としてのホテルの関与についても示している。ブライダル情報サーバ103は電子的にあるいはネットワークを介して人々を1つのサイトに集合させる力を持っている。結婚式は多くの人間を1つのきっかけで集めて交流を図る絶好の場であり、ここからホームページを介してあるいはお互いが公開した電子メールを介して横の繋がりが発生し、発展できる可能性が生じる。これが結婚した当人の人生にも大きくプラスになることはもちろんである。
【0040】また結婚式を担当したホテル側は同様にこれらの者の電子メールのアドレスや住所に関する情報を取得しているので、これらの者の同意を得て、また興味を示す分野で各種情報を提供することができる。これにより、ホテルおよびレストラン等のホテル関連施設あるいは関連会社に対する顧客の取り込みとこれらの顧客に対する特別のサービスの提供という双方の利点を得ることができる。特にカップルが社会的に実績のある者あるいは独自の生き方を追求している者であったり、親族にそのような者がいるような場合、あるいは一流のホテルがブライダル情報サーバ103を管理しているような場合には、顧客の中に優れた人脈があることは当然想定される。このような顧客が結婚式を縁としてブライダル情報サーバ103にアクセスすることは、お仕着せの従来のテレビジョン等による広告とは違った自主的なアクセスであり、ブライダル情報サーバ103の管理者としてのホテルの良さを自然に伝えることが可能になる。
【0041】このようにブライダル情報サーバ103を使用した広報効果は、高価な広告費が必要ないだけでなく、従来の広告のターゲットに入っていなかった階層を大きく取り込めるという効果がある。また、結婚前の若い世代はこのようなサイトを訪れることでそのホテルでの結婚を考えるチャンスとなり、特に披露宴に参加しなかったような人も、そのホテルの披露宴の独自性等を理解することができる。またこのような結婚予備軍に対して電子メール等の登録を行わせれば、彼らに必要な情報を提供して新たな顧客として確保することができる。
【0042】図6は、以上の実施例で説明したブライダル情報システムの機能的な概念を総括的に表わしたものである。ホテル102の管理するブライダル情報サーバ103には、結婚式を挙げるカップルごとに、ウェブ上のサイトに対応した記憶領域161が用意される。この記憶領域161は容量が可変である。記憶領域161は、カップルおよびこれから発展する家族のデータ記憶領域としての当事者領域162と、結婚式に出席した出席者のデータを格納する出席者領域163を概念的に有している。また、祝電メールやその他の電子メールを格納して公開するメール公開領域164や、結婚式の写真等を格納して公開する結婚式記録領域165も概念的に有している。結婚した当人および出席者ならびに出席できなかった友人等は、パーソナルコンピュータ106あるいは図1に示した無線端末107、108を介してブライダル情報サーバ103にアクセスしてサイトを閲覧したり、キーボード等の入力手段を使用して祝電メールを書き込んだり、電子メールを出席者166との間で交わしたり、更にはクレジット会社167や銀行を介してインターネット上で入出金処理を行うことができる。
【0043】また、ホテル102およびその関連施設や関連会社169は、電子メールのアドレス等のアドレス情報を使用して出席者166に情報を提供し、顧客として確保すると共に、各種特典を与えたサービスを提供することになる。」

(3)「【0044】変形例
【0045】以上、1つの結婚式を例に挙げてブライダル情報システムを説明したが、このシステムは従来の結婚式の問題をインターネット社会で解決するものとして各種の変形が可能である。
【0046】たとえば引き出物についての問題がある。従来から引き出物は結婚を行おうとするカップルの頭を悩ますものであるが、結果的にはもらった本人が処分に困り廃品同様の扱いをすることが多い。特に商品の多様化とこれら商品の選択の個性化が進んでおり、もらって感謝される商品の選択は困難である。また、大きくて重い引き出物を渡されると、これを式場から持ち帰らなければならないためにその後の行動が規制されるという問題もある。従来の祝電同様にこれをインターネット上で解決することが可能である。
【0047】図7は、引き出物を処理するための画面の一例を表わしたものである。ディスプレイ106Dには「引き出物コーナ」が表示されている。ここでは引き出物を希望するか、引き出物を辞退してこれにかわる相当額を難民等に役立てる寄付を希望するかの選択がとれるようになっている。引き出物を希望する場合にはプルダウンメニュー用の窓201をマウス等で押すことで商品のジャンルあるいは具体的な商品を選択することができるようになっている。また、引き出物の受け取りの方法も持ち帰りと郵送あるいは宅配便による配達を選択できるようになっている。本人が寄付を希望した場合には、寄付の対象を1つまたは複数選択することができるようになっており、その額および割合は一任事項で、全員の寄付の総額が後でインターネット上で報告されるようになっている。
【0048】以上の事項を記入したら、本人が氏名を氏名記入欄203に記入してID記入欄204に自己に対して発行されたIDを記入して送信ボタン205を押せば、引き出物の処理が終了する。送信を見合わせたり、再度記入する場合にはクリアボタン206を押せばよい。IDを記入させることにしたのは、本人の意思を尊重するためである。」

したがって、上記記載事項から、上記引用文献2には、「ホテル102およびその関連施設や関連会社169は、電子メールのアドレス等のアドレス情報を使用して結婚式の出席者166に情報を提供し、顧客として確保すると共に、各種特典を与えたサービスを提供する」という技術的事項が記載されていると認められる。

3 引用文献3について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献3には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)「【0015】図1及び図3に示すセンタ1は、コンビニエンスストア(フランチャイジ)3のフランチャイザ側に設けられ、また、電子割引クーポンを発行するためのクーポン発行ルール1aが登録されている。クーポン発行ルール1aは、センタ1が発行する割引クーポンを決定するルールであり、電子割引クーポンはユーザが、例えばブックショップ4から本をオンラインで購入した場合に、このフランチャイズチェーンに属する全て又は所定地域のコンビニエンスストア3が販売する商品などを対象とするものである。
【0016】図2及び図4にそれぞれ示すように、図1、図3のセンタ1は、センタサーバ10を有し、また図1、図3のコンビニエンスストア3には、POS端末30が設けられている。さらに、図1、図3のブックショップ4は、マーチャントサーバ40を有している。ここまでは、第1の実施の形態と第2の実施の形態で共通である。以下2つの実施の形態で異なる点が明らかとなるよう、実施の形態毎に説明する。
【0017】<第1の実施の形態>センタサーバ10は、クーポン発行手段10aと、クーポン精算手段10bとを有している。これらの各手段は、センタサーバ10を構成するコンピュータのハードウエアとソフトウエアにより実現される。クーポン発行手段10aは、図5に示すフローチャートに従って後述するように電子割引クーポンを発行する。POS端末30は、クーポン処理手段30aと電子引換書処理手段30bとを有している。これらの各手段は、POS端末30を構成するコンピュータのハードウエアとソフトウエアにより実現される。携帯電話2は、クーポン管理手段2aと電子引換書管理手段2bとを有している。マーチャントサーバ40は、電子引換書発行手段4aを有している。この手段は、マーチャントサーバ40を構成するコンピュータのハードウエアとソフトウエアにより実現される。センタサーバ10と、POS端末30と、マーチャントサーバ40と、携帯電話2とは、インターネット50を介して相互に通信が可能である。」

(2)「【0019】第1の実施の形態及び第2の実施の形態において、センタ1に設けられるセンタサーバ10のクーポン発行手段10aには、以下に具体例を示すテーブル又は演算式に基づく各種のクーポン発行ルール1aがあらかじめ格納されている。
1.コンビニエンスストア3と発行する電子クーポン(電子割引クーポン)のテーブル(図6)。このテーブルは、センタサーバ10のクーポン発行手段10aに設けられている。このテーブルにより、コンビニエンスストア3毎に異なる商品の電子クーポン(電子割引クーポン)を発行することができるので、コンビニエンスストア3毎やその地域毎の客層など、販売戦略に合わせて電子クーポン(電子割引クーポン)を発行することができる。
2.オンラインで購入した商品の金額と発行する電子クーポン(電子割引クーポン)のテーブル(図7)。このテーブルにより、オンラインで購入した商品の金額に応じた電子クーポン(電子割引クーポン)を発行することができるので、例えばオンラインで購入した商品が高額である場合には、割引率が高い電子クーポン(電子割引クーポン)が発行され、オンラインショップの販売が促進される。また、上記の場合は、クーポン発行ルール1aがテーブルであったが、例えば、(電子クーポンの割引金額)=|(オンライン購入商品の金額)×0.05|といった演算式であってもよい。この場合、電子クーポンの割引金額は、オンライン購入商品の金額に0.05を掛けた値を超えない最大の整数値であり、つまり、オンライン購入商品の金額の5パーセントの金額に相当する電子クーポン(電子割引クーポン)が発行される。
3.オンラインで購入した商品の種類と発行する電子割引クーポンのテーブル(図8)。このテーブルにより、オンラインで購入した商品に関連する商品の電子割引クーポンが発行され、オンラインショップの販売が促進される。
4.オンラインで購入した商品と発行する電子割引クーポンのテーブル(図9)。このテーブルにより、オンライン・ショッピングのロイヤルティとしてコンビニエンスストア3の商品の電子割引クーポンが発行され、オンラインショップの販売が促進される。
5.「在庫データベースに基づき、だぶつき気味の商品の電子割引クーポンを発行する」というルール(図10のテーブル)。図10の例では、在庫率が数字で示された率以上となると、電子割引クーポンを発行する商品名がテーブルとして示されている。このルールにより、コンビニエンスストア3の在庫が多くなった場合、電子割引クーポンを発行することで、当該商品の販売を促進して、その在庫を削減することができる。
【0020】このようにして生成される電子クーポンのデータは、図11に模式的に示すようなデータ構造を有している。すなわち、電子クーポンのデータは、個々のクーポンを特定するためのクーポン識別情報と、クーポンの内容(割引金額や交換可能な商品やサービス)を示す割引内容記述情報と、クーポンを利用することが出来る販売店を示すクーポン利用可能販売店情報と、クーポン発行のきっかとなったオンライン購入処理を特定するオンライン購入識別情報と、オンラインショップ情報と、クーポン発行者情報が含まれ、さらに発行者(この場合にはセンタ1)によるデジタル署名が付加されている。
【0021】次に図1、図2の第1の実施の形態における商品販売と、その後の一連のサービスについて説明する。図1、図2において、(1)商品として、例えば本を販売するブックショップ4のマーチャントサーバ40に対して、ユーザが携帯電話機2によりネット接続サービスを介してアクセスして本をオーダーし、また、宅配先としてコンビニエンスストア3を指定すると、ブックショップ4のマーチャントサーバ40は、(2)電子引換書をネット接続サービスを介して携帯電話2に送信するとともに、(3)その本の購入情報をセンタ1に送信する。また、(4)本はブックショップ4からコンビニエンスストア3に配送される。
【0022】なお、購入情報としては、例えば商品情報(商品コード、価格など)と、ユーザ情報(ユーザID、メールアドレスなど)と、配送情報(配送先コンビニエンスストア3の店舗コードなど)である。また、電子引換書は単なる商品引き換え情報でもよく、また、ネット接続サービスの代わりに電子メールで送信してもよい。また、マーチャントサーバ40は、購入情報の一部として、さらにクーポン発行ルール1aを指定する識別情報をセンタサーバ10に送るようにしてもよい。この場合、マーチャントサーバ40(例:ブックショップ4)は、ユーザ属性又は販売内容に応じて、クーポン発行ルール1aを選択することができ、また、この場合、ユーザの希望に応じてクーポン発行ルール1aを選択することもできる。
【0023】(5)センタ1はブックショップ4のサーバから本の購入情報を受け取ると、コンビニエンスストア3が販売する商品を割り引くことを証明する電子クーポン(電子割引クーポン)をネット接続サービスを介して携帯電話2に送信する。なお、電子クーポン(電子割引クーポン)をネット接続サービスの代わりに電子メールで送信してもよい。そして、(6)ユーザが携帯電話2に送信された本の電子引換書をコンビニエンスストア3側(POS端末30)に提示すると、POS端末30の電子引換書処理手段30bが提示された電子引換書を検証し、(7)コンビニエンスストア3側がその検証された電子引換書が示す本をユーザ側に引き渡す。また、このとき、本の代金は、コンビニエンスストア3側が代行して集金してもよい。」

(3)「【0032】<第3の実施の形態>第3の実施の形態は、第1の実施の形態又は第2の実施の形態において、本の配送先をコンビニエンスストア3はなく、自宅や、勤務先などの他の場所に指定した場合に、センタサーバのクーポン発行手段10aが、その指定先から最寄りのコンビニエンスストア3(及びその系列店)が販売する商品やサービスの電子クーポンを発行するようにしたものである。ことにより第1の実施の形態又は第2の実施の形態の処理と同様に、コンビニエンスストア3の売上を向上させることができる。
【0033】ここで、上記の各実施の形態における電子割引クーポンは、宅配先(コンビニエンスストア3)側のみの販売促進を目的として説明しているが、宅配元(ブックショップ4)側から見れば商品の販売促進ツールと考えることができ、また、コンビニエンスストア3の豊富な商品を販売促進グッズに使用すると考えることができる。したがって、この場合には、ブックショップ4からセンタ1に対して、発行した電子割引クーポンに対応する手数料を支払うようにしてもよく、この手数料収入による収益の増加が期待できる。また、割引クーポンはコンビニエンスストア3の商品に対するものに限定されず、宅配元(ブックショップ4)側の商品の割引であってもよい。したがって、この場合には、ブックショップ4からセンタ1に対して、発行した電子割引クーポンに対応する手数料を支払うようにしてもよく、センタ1側は、この手数料収入による収益の増加が期待できる。」

したがって、上記記載事項から、上記引用文献3には、「本を販売するブックショップ4のマーチャントサーバ40に対して、ユーザが携帯電話機2によりネット接続サービスを介してアクセスして本をオーダーし、また、宅配先を指定すると、ブックショップ4のマーチャントサーバ40は、オンラインで購入した商品に関連する商品の電子割引クーポンをネット接続サービスを介して携帯電話2に送信する」という技術的事項が記載されていると認められる。

第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア 引用発明における「商品」は、ギフトとして、ギフトを受け取るユーザ(受取人)に贈られるものであるから、本願発明1における「商品」に相当する。

イ 引用発明における「カタログギフト(贈答品用カタログ)を発注するユーザ(贈答品の贈り主)」は、本願発明1における「贈り主」に相当する。

ウ 引用発明における「ギフトを受け取るユーザ(受取人)」と、本願発明1の「出席者」は、「商品をギフトとして贈られる者」である点で共通する。

エ 引用発明における「認証IDとパスワード」は、本願発明1における「認証情報」に相当する。

オ 引用発明における「発注人・受取人登録部107」と、本願発明1における「認証情報発行処理部」とは、「前記商品をギフトとして贈られる者に対して交付する認証情報を発行する処理部」である点で共通する。

カ 引用発明における「顧客DB112」は、本願発明1における「前記発行した認証情報を記憶する認証情報記憶部」に相当する。

キ 引用発明における「受取人クライアント104」と、本願発明1における「出席者端末」とは、「商品をギフトとして贈られる者が利用する端末」という点で共通する。

ク 引用発明における「ギフト選択部109」と、本願発明1における「認証処理部」とは、「前記商品をギフトとして贈られる者が利用する端末から認証情報を受け付け,前記認証情報記憶部に基づいて認証処理を行う処理部」という点で共通する。

ケ 引用発明における「カタログDB113」と、本願発明1における「商品情報記憶部」とは、「前記贈り主が前記商品をギフトとして贈られる者に対して贈るギフトとなる商品の商品情報を記憶する記憶部」という点で共通する。

コ 引用発明における「ギフト選択部109」と、本願発明1における「画面生成処理部」とは、「前記商品をギフトとして贈られる者が商品を選択するための画面を生成する処理部」という点で、共通する。

サ 上記(ア)?(コ)より、本願発明1と引用発明は、「贈り主が商品をギフトとして贈られる者に対して商品をギフトとして贈るためのギフトシステム」である点で共通する。

したがって、本願発明1と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

(一致点)
「贈り主が商品をギフトとして贈られる者に対して商品をギフトとして贈るためのギフトシステムであって,
前記ギフトシステムは,
前記商品をギフトとして贈られる者に対して交付する認証情報を発行する処理部と,
前記発行した認証情報を記憶する認証情報記憶部と,
前記商品をギフトとして贈られる者が利用する端末から認証情報を受け付け,前記認証情報記憶部に基づいて認証処理を行う処理部と,
前記贈り主が前記商品をギフトとして贈られる者に対して贈るギフトとなる商品の商品情報を記憶する記憶部と,
前記商品をギフトとして贈られる者が商品を選択するための画面を生成する処理部と,を有していることを特徴とするギフトシステム。」

(相違点)
(相違点1)「商品をギフトとして贈られる者」が、本願発明1では「イベントの出席者」であるのに対し、引用発明は「イベントの出席者」であるかどうか不明である点。
(相違点2)本願発明1は「前記イベントにおける前記出席者に対してサービスを提供する提供者が利用する提供者端末から,前記出席者に対して提供するクーポン情報の登録を受け付けるクーポン情報登録処理部」を備えるのに対し、引用発明は、そのような構成を備えていない点。
(相違点3)本願発明1は「前記クーポン情報を記憶するクーポン情報記憶部」を備えるのに対し、引用発明は、そのような構成を備えていない点。
(相違点4)本願発明1は「前記認証処理の終了後に,前記出席者端末から選択を受け付けた商品または受け付けた検索条件に基づいて,前記クーポン情報記憶部に記憶するクーポン情報から提供するクーポン情報を特定し,前記出席者に前記特定したクーポン情報を提供する」構成を備えるのに対し、引用発明は、そのような構成を備えていない点。

(2)相違点についての判断
ア 相違点1について
引用発明は「結婚式の引き出物などを贈る際に使用される贈答品用カタログ作成配布システム」であるところ、結婚式の引き出物を贈られる者とは、一般的に結婚式や結婚披露宴の出席者であることは、社会における一般常識であることに鑑みれば、引用発明において、「商品をギフトとして贈られる者」として、結婚式や結婚披露宴といったイベントの出席者とすることは、当業者であれば適宜なし得たことである。

イ 相違点2-4について
上記相違点3及び4は、上記相違点2で示される「クーポン情報」を備えることを前提とした相違点であり、上記相違点2とそれぞれ関連するものであることから、上記相違点2-4について、まとめて検討する。
上記相違点2-4に係る本願発明1の構成は、出席者に対して次回以降の利用性に繋がるようアピールをするために、イベント会場を運営する会社のような「サービスを提供する提供者」が「イベントの出席者」に対して「クーポン情報」を提供することに起因する構成であるところ、上記引用文献1-3のいずれにも、「サービスを提供する提供者」が「イベントの出席者」に対して「クーポン情報」を提供するという技術思想は開示されておらず、そのため、「前記イベントにおける前記出席者に対してサービスを提供する提供者が利用する提供者端末から,前記出席者に対して提供するクーポン情報の登録を受け付けるクーポン情報登録処理部」及び「前記クーポン情報を記憶するクーポン情報記憶部」を有すること、並びに、「前記認証処理の終了後に,前記出席者端末から選択を受け付けた商品または受け付けた検索条件に基づいて,前記クーポン情報記憶部に記憶するクーポン情報から提供するクーポン情報を特定し,前記出席者に前記特定したクーポン情報を提供する」ことは上記引用文献1-3に記載されていない。しかも、これらの事項は原出願の出願前において周知技術であるともいえない。
このため、引用発明に引用文献2-3に記載された技術的事項或いは周知技術を組み合わせたとしても、本願発明1に至ることはできず、本願発明1は当業者であっても引用発明及び引用文献2-3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明することができたものであるとはいえない。

ウ したがって、本願発明1は、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2 本願発明2について
本願発明2は、本願発明1を減縮したものであり、本願発明1の構成を全て備えるものであるから、本願発明1と同様の理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明1-2は、当業者が引用発明及び引用文献2-3に記載された技術的事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-11-25 
出願番号 特願2017-86180(P2017-86180)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06Q)
最終処分 成立  
前審関与審査官 山下 剛史  
特許庁審判長 佐藤 聡史
特許庁審判官 松田 直也
田内 幸治
発明の名称 ギフトシステム  
代理人 吉浦 洋一  
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