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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  G06Q
審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  G06Q
管理番号 1358630
異議申立番号 異議2019-700375  
総通号数 242 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2020-02-28 
種別 異議の決定 
異議申立日 2019-05-07 
確定日 2019-12-06 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6417884号発明「画像データ判定方法、画像データ判定プログラム及び画像データ判定装置」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6417884号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-4〕、5、6について訂正することを認める。 特許第6417884号の請求項1-3、5、6に係る特許を維持する。 特許第6417884号の請求項4に係る特許について特許異議の申立てを却下する。 
理由 1.手続の経緯
特許第6417884号の請求項1ないし6に係る特許についての出願は、平成26年11月18日に特許出願され、平成30年10月19日にその特許権の設定登録がされ、その後、その特許について、令和元年5月7日に特許異議申立人中里昭恵により特許異議の申立てがされ、令和元年7月31日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である令和元年10月1日に意見書の提出及び訂正の請求があり、その訂正の請求に対して特許異議申立人中里昭恵から令和元年11月15日付けで意見書が提出されたものである。

2.訂正の適否についての判断
(1)訂正の内容
本件訂正請求による訂正の内容は以下のアないしオのとおりである。(下線は訂正箇所)
ア 訂正事項1
請求項1の「前記第1の物体の画像データが含まれる場合、順番が 規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対 応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応 付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定す るとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の 物体の画像データを取得する、」の記載を「前記判定で前記第1の 物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が 規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対 応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応 付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定す るとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の 物体の画像データを取得する、」の記載に訂正する。
また、請求項1を引用する請求項2、請求項3も同様に訂正する。
イ 訂正事項2
請求項4を削除する。
ウ 訂正事項3
請求項5の「前記第1の物体の画像データが含まれる場合、順番が 規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対 応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応 付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定す るとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の 物体の画像データを取得する、」の記載を「前記判定で前記第1の 物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が 規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対 応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応 付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定す るとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の 物体の画像データを取得する、」の記載に訂正する。
エ 訂正事項4
請求項6の「前記第1の物体の画像データが含まれる場合、順番が 規定された複の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応 する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付 けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定する とともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物 体の画像データを取得する第2取得部と、」の記載を「前記判定で 前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際 に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそ れぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の 物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工 程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けら れた第2の物体の画像データを取得する第2取得部と、」の記載に 訂正する。
オ 訂正事項5
請求項6の「ことを特徴とする画像データ判定装置。」の記載を「 を有することを特徴とする画像データ判定装置。」の記載に訂正す る。

(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の存否
ア 訂正事項1について
a)訂正の目的の適否
訂正前の「前記第1の物体の画像データが含まれる場合、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する、」の記載では、上記「第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する」という処理(以下、「特定・取得処理」という)がいつ行われるか特定されていない。
これに対して、訂正後の「前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する、」の記載では、上記「特定・取得処理」が「前記判定を行った際に」(すなわち、「特定・取得処理」の前の段階の「取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行」う処理(以下、「判定処理」という。)の際に)行うと特定されたのであるから、「特定・取得処理」のタイミングを「判定処理」の際に行うという限定を行ったということができる。
したがって、訂正事項1は特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
b)新規事項の有無について
本件特許明細書には、以下のとおりの記載がある。(下線は当審で付与した。)
「【0033】
作業用端末1の画像特定部113は、例えば、画像取得部111が情報格納領域230から取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、物体認識装置105が認識したチェック対象の物体に対応する画像データが含まれるか否かの判定を行う。そして、画像特定部113は、物体情報131に含まれる照合用の画像データから、チェック対象の物体に対応する画像データを特定する。」
「【0035】
作業用端末1の取得判定部114は、例えば、ある作業工程を行う場合に、対応情報132を参照する。対応情報132は、例えば、実施する順番が規定された複数の作業工程と、複数の作業工程のそれぞれに対応する照合用の画像データとを対応させた情報である。すなわち、取得判定部114は、対応情報132を参照することにより、実施している作業工程の後に行うべき作業工程と、実施している作業工程の後に行うべき作業工程に対応する照合用の画像データとを特定することが可能になる。なお、取得判定部114は、例えば、ある作業工程において、画像取得部111が取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、チェック対象の物体に対応する画像データが含まれていた場合に、対応情報132を参照するものであってよい。対応情報132の具体例については後述する。
【0036】
そして、取得判定部114は、例えば、現在実施している作業工程の後に行うべき作業工程において、物体と照合を行うために用いる物体情報(照合用の画像データ)の取得を画像取得部111に指示する。その後、取得判定部114は、例えば、画像取得部111が取得した物体情報を物体情報131として情報格納領域130に記憶する。これにより、作業用端末1は、実施が予定されている全ての作業工程において用いる照合用の画像データの全てを、予め作業用端末1に記憶しておく必要がなくなる。そのため、作業用端末1は、記憶する情報量を抑えることが可能になる。また、ある作業工程を行うことができる位置が物理マシン2とアクセスができない位置にある場合であっても、作業用端末1は、情報格納領域130に既に記憶されている物体情報131に基づいて、その作業工程を行うことが可能になる。」
「【0049】
次に、作業用端末1は、例えば、物体認識装置105が取得した第1の物体の画像データと第1の画像データとの照合を行い、第1の画像データから第1の物体に対応する画像データを特定する(S4)。具体的に、図8の例において、例えば、作業用端末1は、判定部11において、サーバルーム30に対応する画像データからサーバ3Bに対応する画像データを特定する。これにより、作業用端末1は、例えば、第1の物体に対応する画像データと関連して情報格納領域130に記憶された情報(物体情報)を特定することが可能になる。そのため、作業用端末1は、例えば、認識した第1の物体の画像データとともに、第1の物体に対応する情報を表示装置106に表示させることが可能になる。
【0050】
そして、作業用端末1は、例えば、S4の作業を行う際に、対応情報132を参照し、第1の物体に対応する第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程において、第2の物体の画像データと照合を行うための第2の画像データを取得して情報格納領域130に記憶する。例えば、作業用端末1は、第1の作業工程の次に行われる第2の作業工程に対応する第2の画像データを取得して情報格納領域130に記憶する(S5)。」

上記特許明細書の記載において、画像特定部の処理から見ると「画像取得部111が情報格納領域230から取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、物体認識装置105が認識したチェック対象の物体に対応する画像データが含まれるか否かの判定を行う。そして、画像特定部113は、物体情報131に含まれる照合用の画像データから、チェック対象の物体に対応する画像データを特定する」(【0033】)ことは、処理のステップから見ると「作業用端末1は、例えば、物体認識装置105が取得した第1の物体の画像データと第1の画像データとの照合を行い、第1の画像データから第1の物体に対応する画像データを特定する(S4)」(【0049】)に対応し、この構成は、特許請求の範囲の「取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行い」に相当する。
そして、その後の取得判定部の「対応情報132は、例えば、実施する順番が規定された複数の作業工程と、複数の作業工程のそれぞれに対応する照合用の画像データとを対応させた情報である。すなわち、取得判定部114は、対応情報132を参照することにより、実施している作業工程の後に行うべき作業工程と、実施している作業工程の後に行うべき作業工程に対応する照合用の画像データとを特定することが可能になる」(【0035】)、「取得判定部114は、例えば、現在実施している作業工程の後に行うべき作業工程において、物体と照合を行うために用いる物体情報(照合用の画像データ)の取得を画像取得部111に指示する。その後、取得判定部114は、例えば、画像取得部111が取得した物体情報を物体情報131として情報格納領域130に記憶する」(【0036】)構成は、ステップの処理から見ると「対応情報132を参照し、第1の物体に対応する第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程において、第2の物体の画像データと照合を行うための第2の画像データを取得(して情報格納領域130に記憶する)」(【0050】)することに対応し、当該構成は、特許請求の範囲の「順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する」に対応する。
上記処理の手順として、【0035】には「取得判定部114は、例えば、ある作業工程において、画像取得部111が取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、チェック対象の物体に対応する画像データが含まれていた場合に、対応情報132を参照するものであってよい。」の記載が、【0049】には「作業用端末1は、例えば、S4の作業を行う際に、対応情報132を参照し、第1の物体に対応する第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程において、第2の物体の画像データと照合を行うための第2の画像データを取得して情報格納領域130に記憶する。」と記載されているから、訂正後の「前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する」構成は、特許明細書に記載された事項であって新規事項の追加に該当しない。
c)特許請求の範囲の拡張・変更について
上記訂正は、a)で検討したとおり、特許請求の範囲を減縮するものであり、何らの特定も行われていなかった「特定・取得処理」について、そのタイミングを特定するものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものということもできない。

イ 訂正事項2について
訂正事項2は、請求項の削除を目的とするものであり、当該訂正は特許請求の範囲を減縮することを目的とする訂正であって、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもないことは明らかである。

ウ 訂正事項3、訂正事項4について
訂正事項3及び訂正事項4は、請求項1の「画像データ判定方法」の発明に対応する、「画像データ判定プログラム」の発明である請求項5及び「画像データ判定装置」の発明である請求項6を、訂正事項1と同様の趣旨で訂正したものであり、上記アで検討したのと同様、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであって、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

エ 訂正事項5について
a)訂正の目的の適否
訂正前の特許請求の範囲の請求項6の記載は以下のとおりである。
「【請求項6】
撮像装置により撮像された撮像データを取得する第1取得部と、
取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行う判定部と、
前記第1の物体の画像データが含まれる場合、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する第2取得部と、
ことを特徴とする画像データ判定装置。」
上記記載では、「第1取得部と」、「判定部と」、「第2取得部と」が、それぞれ、「ことを特徴とする画像データ判定装置。」に係る記載であるから、そのまま捉えると、「第1取得部とことを特徴とする画像データ判定装置。」、「判定部とことを特徴とする画像データ判定装置。」、「第2取得部とことを特徴とする画像データ判定装置。」という日本語となり、意味不明である。
訂正事項5により「ことを特徴とする画像データ判定装置。」の記載が「を有することを特徴とする画像データ判定装置。」の記載となることにより、上記係り受けが「第1取得部とを有することを特徴とする画像データ判定装置。」、「判定部とを有することを特徴とする画像データ判定装置。」、「第2取得部とを有することを特徴とする画像データ判定装置。」となり、画像データ判定装置が「第1取得部」、「判定部」、「第2取得部」を有することが明瞭となったから、訂正事項5は明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。
b)新規事項の有無について
本件特許明細書には、以下のとおりの記載がある。(下線は当審で付与した。)
「【0012】
作業用端末1は、図1の例では、チェック対象の物体について物体認識を行い、その物体の画像データを取得する物体認識部13と、物体認識部13が取得した物体の画像データと、照合用の画像データとの照合を行う判定部11と、判定部11が照合を行うための照合用の画像データを記憶する記憶部12とを有する。作業用端末1は、例えば、作業者による持ち運びが可能なタブレット端末等である。具体的に、図1の例において、作業用端末1は、物体認識部13によって、サーバ3A、サーバ3B及びルータ3Cの画像データを取得する。そして、作業用端末1は、物体認識部13が取得した画像データと、記憶部12に記憶された照合用の画像データとの照合を行う。なお、物体認識部13は、例えば、チェック対象の物体を撮像することができる撮像装置(カメラ等)であってよい。また、記憶部12に記憶された照合用の画像データは、例えば、予め撮像装置により撮像されたものであってよい。」
「【0033】
作業用端末1の画像特定部113は、例えば、画像取得部111が情報格納領域230から取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、物体認識装置105が認識したチェック対象の物体に対応する画像データが含まれるか否かの判定を行う。そして、画像特定部113は、物体情報131に含まれる照合用の画像データから、チェック対象の物体に対応する画像データを特定する。」
「【0035】
作業用端末1の取得判定部114は、例えば、ある作業工程を行う場合に、対応情報132を参照する。対応情報132は、例えば、実施する順番が規定された複数の作業工程と、複数の作業工程のそれぞれに対応する照合用の画像データとを対応させた情報である。すなわち、取得判定部114は、対応情報132を参照することにより、実施している作業工程の後に行うべき作業工程と、実施している作業工程の後に行うべき作業工程に対応する照合用の画像データとを特定することが可能になる。なお、取得判定部114は、例えば、ある作業工程において、画像取得部111が取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、チェック対象の物体に対応する画像データが含まれていた場合に、対応情報132を参照するものであってよい。対応情報132の具体例については後述する。
【0036】
そして、取得判定部114は、例えば、現在実施している作業工程の後に行うべき作業工程において、物体と照合を行うために用いる物体情報(照合用の画像データ)の取得を画像取得部111に指示する。その後、取得判定部114は、例えば、画像取得部111が取得した物体情報を物体情報131として情報格納領域130に記憶する。これにより、作業用端末1は、実施が予定されている全ての作業工程において用いる照合用の画像データの全てを、予め作業用端末1に記憶しておく必要がなくなる。そのため、作業用端末1は、記憶する情報量を抑えることが可能になる。また、ある作業工程を行うことができる位置が物理マシン2とアクセスができない位置にある場合であっても、作業用端末1は、情報格納領域130に既に記憶されている物体情報131に基づいて、その作業工程を行うことが可能になる。」
「【0049】
次に、作業用端末1は、例えば、物体認識装置105が取得した第1の物体の画像データと第1の画像データとの照合を行い、第1の画像データから第1の物体に対応する画像データを特定する(S4)。具体的に、図8の例において、例えば、作業用端末1は、判定部11において、サーバルーム30に対応する画像データからサーバ3Bに対応する画像データを特定する。これにより、作業用端末1は、例えば、第1の物体に対応する画像データと関連して情報格納領域130に記憶された情報(物体情報)を特定することが可能になる。そのため、作業用端末1は、例えば、認識した第1の物体の画像データとともに、第1の物体に対応する情報を表示装置106に表示させることが可能になる。
【0050】
そして、作業用端末1は、例えば、S4の作業を行う際に、対応情報132を参照し、第1の物体に対応する第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程において、第2の物体の画像データと照合を行うための第2の画像データを取得して情報格納領域130に記憶する。例えば、作業用端末1は、第1の作業工程の次に行われる第2の作業工程に対応する第2の画像データを取得して情報格納領域130に記憶する(S5)。」
すなわち、作業用端末(画像データ判定装置)は、
「チェック対象の物体を撮像することができる撮像装置(カメラ等)であってよい物体認識部」(撮像装置により撮像された撮像データを取得する第1取得部に相当する。)
「画像取得部111が情報格納領域230から取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、物体認識装置105が認識したチェック対象の物体に対応する画像データが含まれるか否かの判定を行う、画像特定部」(取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行う判定部に相当する。)
「画像取得部111が取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、チェック対象の物体に対応する画像データが含まれていた場合に、実施する順番が規定された複数の作業工程と、複数の作業工程のそれぞれに対応する照合用の画像データとを対応させた対応情報132を参照することにより、実施している作業工程の後に行うべき作業工程と、実施している作業工程の後に行うべき作業工程に対応する照合用の画像データとを特定し、現在実施している作業工程の後に行うべき作業工程において、物体と照合を行うために用いる物体情報(照合用の画像データ)の取得を画像取得部111に指示し、画像取得部111が取得した物体情報を物体情報131として情報格納領域130に記憶する、ものであって、第2の画像データを取得して情報格納領域130に記憶することは、物体認識装置105が取得した第1の物体の画像データと第1の画像データとの照合を行い、第1の画像データから第1の物体に対応する画像データを特定する際に行われる、取得判定部114(画像取得部111)」(「前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する第2取得部」に対応する)
構成を有しているから、訂正後の請求項6に係る構成は、特許明細書に記載された事項であって新規事項の追加に該当しない。
c)特許請求の範囲の拡張・変更について
上記訂正前の請求項6の記載では、「第1取得部」、「判定部」、「第2取得部」、「画像データ判定装置」の各構成が存在することは特定されているものの、これらの関係は明確ではない。これに対して、訂正後の請求項6の記載では、「第1取得部」、「判定部」、「第2取得部」、「画像データ判定装置」の各構成が存在すること、及び、これらの関係について、「第1取得部」、「判定部」、「第2取得部」の各構成を、「画像データ判定装置」が有していることが明確になったといえる。したがって、単に「第1取得部」、「判定部」、「第2取得部」、「画像データ判定装置」の各構成が存在することが特定されている発明であったものが各構成の関係についても特定されたのであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものということもできない。

オ 小括
以上のとおりであるから、本件訂正請求による訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号及び第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第9項において準用する同法第126条第4項-第6項の規定に適合する。
したがって、特許請求の範囲を、訂正請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1-4〕,5、6について訂正することを認める。

3.訂正後の本件発明
本件訂正請求により訂正された請求項1-6に係る発明(以下、それぞれ「本件発明1」、「本件発明2」などという。)は、訂正特許請求の範囲の請求項1-6に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。
【請求項1】
撮像装置により撮像された撮像データを取得し、
取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行い、
前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする画像データ判定方法。
【請求項2】
前記第2の作業工程に対応する位置又は範囲が前記第2の物体の画像データの取得を行うことができない位置又は範囲である場合、前記第2の物体の画像データを取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ判定方法。
【請求項3】
前記第1の物体の画像データは、前記第1の物体の周囲にある他の物体を含み、
前記第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定の際、取得した前記撮像データに、前記第1の物体と前記他の物体が含まれるか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ判定方法。
【請求項4】
削除
【請求項5】
コンピュータに、
撮像装置により撮像された撮像データを取得し、
取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行い、
前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する、
処理を実行させることを特徴とする画像データ判定プログラム。
【請求項6】
撮像装置により撮像された撮像データを取得する第1取得部と、
取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行う判定部と、
前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する第2取得部と、
を有することを特徴とする画像データ判定装置。

4 取消理由通知に記載した取消理由について
(1)取消理由の概要
訂正前の請求項1-6に係る特許に対して、当審が平令和元年7月31日に特許権者に通知した取消理由の要旨は、次のとおりである。
ア 請求項6に係る特許は、その発明の詳細な説明が特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであり、取り消されるべきものである。
イ 請求項1-6に係る発明は、甲第1号証、甲第2号証に記載された発明に基いて、当業者が容易に想到することができたものである。よって、請求項1-6に係る特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、取り消されるべきものである。

(2)各甲号証の記載
(2-1)甲第1号証の記載
甲第1号証(特開2014-78122号公報)には、以下のとおりの記載がある。

「【0001】
本発明は、機械設備の点検を行うための点検システム及び点検方法に関する。」

「【0020】
<点検システムの構成>
図1に示すように、点検システムAは、稼働監視サーバ11と、設備管理サーバ12と、点検用サーバ13と、点検用端末4と、を備えている。稼働監視サーバ11、設備管理サーバ12、及び点検用サーバ13は、統括管理センタ1に設置されている。
統括管理センタ1は、予めユーザPC3から入力される各機械設備の機器情報、各拠点から受信する稼働情報及び警報情報、点検用端末4から入力される点検履歴情報などを一括管理する。なお、統括管理センタ1の詳細については後記する。
【0021】
点検用端末4は、点検者が機械設備を点検する際に携帯する情報端末であり、ネットワークN2を介して統括管理センタ1と通信可能である。ちなみに、図1では、1個の点検用端末4を図示しているが、実際にはそれぞれの機械設備に対応して複数の点検用端末4が存在する。
なお、点検用端末4の詳細については後記する。」

「【0036】
<点検用サーバ>
点検用サーバ13は、機器形状DB(Data Base)131と、点検ナビDB132と、点検スケジュール記憶手段133と、点検対象ナビDB取得手段134と、点検対象ナビDB135と、通信制御手段136と、を備えている。
図5(a)に示すように、機器形状DB131には、機械設備が有する機器を特定するための形状情報が、当該機器の識別情報と対応付けて格納されている。なお、前記した「形状情報」とは、例えば、CADデータや点群データ(機器表面を特定する多数の位置座標に関するデータであり、予めレーザを用いた3次元スキャナによって取得される。)である。ちなみに、図5(a)に示す形状情報1?nは、n個の点群データで表される形状情報を示している。
また、機器形状DB131には、機器名称が機器IDと対応付けて格納されている。
【0037】
点検ナビDB132には、以下の(1)?(4)に示す点検ナビ情報(図5(b)参照)が、機器IDと対応付けて格納されている。
(1)点検対象ナビDB取得手段134が、点検対象となる機器の監視情報を、稼働情報記憶手段111及び警報情報記憶手段112から取得する際の参照先を示す情報。
(2)点検対象ナビDB取得手段134が、点検対象となる機器の形状情報を機器形状DB131から取得する際の参照先を示す情報。
(3)点検対象となる機器の位置を特定する位置情報。
(4)機械設備が有する複数の機器を点検する際の点検順序を特定する点検順序情報。
【0038】
ちなみに、点検ナビDB132には、各拠点に設置されている機械設備(つまり、機械設備211a,211b、221,231)が有する機器のうち、点検対象となる全ての機器に関する点検ナビ情報が格納されている。
図2に示す点検スケジュール記憶手段133には、点検すべき機械設備(又は機械設備のうち一部のエリア)及び点検予定日が、機械設備の識別情報と対応付けて格納されている。
【0039】
点検対象ナビDB取得手段134は、点検スケジュール記憶手段133に格納されている点検スケジュールに従って、点検対象ナビDB135に格納すべき情報を取得する。 図6は、点検対象ナビDB取得手段の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS101において点検対象ナビDB取得手段134は、次回の点検対象を検索する。すなわち、点検対象ナビDB135は、点検スケジュール記憶手段133を参照し、次回に点検すべき機械設備を特定する。
【0040】
ステップS102において点検対象ナビDB取得手段134は、ステップS101で特定した機械設備に含まれる機器の識別情報を参照し、稼働情報記憶手段111及び警報情報記憶手段112から監視情報を取得する。ちなみに、点検対象ナビDB取得手段134は、統括管理センタ1が備える各記憶手段にバスBを介して接続されている。
ステップS103において点検対象ナビDB取得手段134は、機器ごとの識別情報を参照し、機器形状DB131から機器の形状情報等を取得する。ちなみに、形状情報等とは、機器の形状情報と機器名称とを含んでいる。
【0041】
ステップS104において点検対象ナビDB取得手段134は、機器ごとの識別情報を参照し、点検ナビDB132から前記機器の位置情報を取得する。なお、前記した位置情報には、機械設備に設置されている各機器の相対的な位置関係を示す情報が含まれる。
ステップS105において点検対象ナビDB取得手段134は、点検対象となる機械設備の識別情報を参照し、当該機械設備に含まれる機器の点検順序情報を点検ナビDB132から取得する。機器の点検順序は、例えば、次に点検すべき機器のIDによって特定できる。
【0042】
このようにして取得される点検対象ナビDB135は、図7に示すように、機器ごとの識別情報(機器ID)、機器名称、監視情報、形状情報、位置情報、及び点検順序情報、が互いに対応付けられている。
図2に示す通信制御手段136は、点検対象ナビDB135の情報を、ネットワークN2を介して点検用端末4に送信する際の通信制御を行う。当該情報は、前記した機器を含む機械設備に対応する点検用端末4に送信される(点検対象ナビデータベース提供処理)。
なお、ネットワークN2を介して点検用端末4に点検対象ナビDB135の情報を送信する「点検対象ナビデータベース提供手段」は、点検対象ナビDB取得手段134と、通信制御手段136と、通信手段137と、を含んで構成される。」

「【0043】
<点検用端末>
図8は、点検者が点検用端末を用いて機器の点検を行う様子を示す説明図である。図8では、一例として、点検対象が、水処理設備の稼働状態を表示する表示盤210である場合を示している。
本実施形態では、点検用端末4として、タッチパネル式の携帯情報端末を用いる。点検用端末4には、点検対象を撮像するための撮像手段41(例えば、CCDカメラ:図9参照)が設置されている。
【0044】
点検者は、撮像手段41によって点検対象が撮像されるように点検用端末4の向きを合わせ、必要に応じて画像を拡大又は縮小する。このとき、点検用端末4の画面には、撮像手段41によって撮像された点検対象が表示される(図8の部分拡大図を参照)。
点検者は、点検用端末4に表示される撮影ボタンに触れることによって点検対象を撮像する。ちなみに、図8に示す例では、表示盤210の圧力計211、温度計212、稼働ランプ213などが撮像され、それぞれ圧力計画像211p、温度計画像212p、稼働ランプ画像213pとして点検用端末4に表示される。
【0045】
図9は、点検システムの構成図であり、点検用端末の詳細な構成を示す説明図である。
点検用端末4は、撮像手段41と、操作手段42と、表示手段43と、制御手段44と、を備えている。
撮像手段41は、前記したように、点検対象を撮像するCCDカメラなどであり、点検者が表示手段43に表示される画像を見つつ点検対象を撮像できる所定位置に設置されている。
操作手段42は、点検用端末4がタッチパネル式である場合、タッチ検出用のセンサである。
表示手段43は、撮像手段41による撮像結果や点検用の画面を表示するためのもの(例えば、液晶ディスプレイ)である。
制御手段44は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、各種インタフェースなどの電子回路(図示せず)を含んで構成され、設定されたプログラムに従って各種処理を実行する。
【0046】
(制御手段の構成)
次に、制御手段44の構成について詳細に説明する。
操作制御手段441は、操作手段42を介したユーザの操作に従って、通信制御手段443、表示制御手段450、及び点検結果登録手段451の動作を制御する。
通信手段442は、統括管理センタ1の設備管理サーバ12又は点検用サーバ13との間で無線通信を行う。
【0047】
通信制御手段443は、通信手段442を介した情報の入出力を制御する。
前記したように、点検用サーバ13(図2参照)では、点検スケジュール記憶手段133に格納される点検スケジュールに従って、点検対象となる機器の点検対象ナビDB135(図2参照)が取得される。そして、点検用サーバ13では、当該機器に対応する点検用端末4に対して点検対象ナビDB135の情報を送信し、同期処理を実行する。
図9に示す通信制御手段443は、点検用サーバ13からの同期処理を受け付け、点検用端末4が備える点検対象ナビDB444の内容を更新する。
【0048】
点検対象ナビDB444は、前記したように、点検対象となる機械設備に含まれる機器の機器ID、機器名称、監視情報、形状情報、位置情報、及び点検順序情報が対応付けられたデータベースである(図7参照)。
画像情報取込手段445は、撮像手段41から入力されるVGA画像の情報を、ピクセル数で特定される位置情報(画像内でのX座標、Y座標)と、画素値とを含む画像情報に変換し、画像情報記憶手段446に格納する。
画像情報記憶手段446には、撮像手段41による撮像が実行される度に、当該撮像によって取得される画像情報が格納される。
【0049】
比較手段447は、画像情報記憶手段446に格納される画像情報と、点検対象ナビDB444に格納される形状情報とを逐次比較し、比較結果を点検対象指定手段448に出力する。なお、点検ナビDB132に格納される形状情報は、点検対象となる機械設備が有する複数の機器の点群データなどである。
【0050】
点検対象指定手段448は、比較手段447による比較結果に基づいて点検対象である機器を特定し、当該機器のIDと、表示手段43のうち当該機器が表示されている位置を特定する座標値とを対応付けて、監視情報取得手段449及び表示制御手段450に出力する。
監視情報取得手段449は、点検対象指定手段448によって指定された点検対象の監視情報を点検対象ナビDB444から取得し、表示制御手段450に出力する。前記したように、当該監視情報には、点検対象である機器の稼働情報が含まれている。
【0051】
このように本実施形態では、SCADA(Supervisory Control And Data Acquisition)、つまり、コンピュータによるシステム監視及びプロセス制御の技術を用いて点検対象の監視情報を取得する。
なお、撮像手段41から入力される画像情報に対応する機器を特定する「点検対象特定手段」は、比較手段447と、点検対象指定手段448と、監視情報取得手段449と、を含んで構成される。
【0052】
表示制御手段450は、点検対象の監視情報などを表示手段43に表示するための制御を実行する。例えば、表示制御手段450は、点検対象指定手段448によって指定される機器の監視情報を点検対象ナビDB444から取得し、表示手段43において当該機器が撮像されている箇所に重なるように表示させる(図12(b)参照)。
このように、本実施形態では、AR(Augmented Reality:拡張現実)の技術を用いることによって実世界の画像に仮想的な情報を付加し、点検業務を支援する。
【0053】
点検結果登録手段451は、操作手段42を介した操作に応じて点検結果を機器IDと対応付け、点検履歴情報として点検結果記憶手段452に格納する。なお、点検者による操作の流れについては後記する。
検出値等読取手段453は、点検対象ナビDB444に監視情報が格納されていない場合、画像情報記憶手段446に格納される画像情報を用いて、検出値等(機器の検出値及び状態)を自動的に読み取る。なお、検出値読取手段の詳細については、後記する。」

「【0060】
また、ステップS204において画像情報に対応する機器が存在しない場合(S204→No)、制御手段44の処理はステップS207に進む。ステップS207において制御手段44は、エラー表示処理を実行する。例えば、制御手段44は、点検対象を撮りなおすことを促すメッセージを表示手段43に表示させる。
ステップS208において制御手段44は、操作手段42を介した選択操作があったか否かを判定する。なお、前記した選択操作とは、点検対象となる複数の機器画像のうち、太枠線で囲まれた機器画像(図12(b)では、圧力計画像211p)を選択する操作を意味している。」

以上の記載によれば、甲第1号証には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されている。

「点検システムは、稼働監視サーバ11と、設備管理サーバ12と、点検用サーバ13と、点検用端末4と、を備え、(【0020】)
点検用端末4には、点検対象を撮像するための撮像手段41(例えば、CCDカメラ:図9参照)が設置され、(【0043】)
画像情報記憶手段446には、撮像手段41による撮像が実行される度に、当該撮像によって取得される画像情報が格納され、(【0048】)
比較手段447は、画像情報記憶手段446に格納される画像情報と、点検対象ナビDB444に格納される形状情報とを逐次比較し、比較結果を点検対象指定手段448に出力し、(【0049】)
点検対象指定手段448は、比較手段447による比較結果に基づいて点検対象である機器を特定し、当該機器のIDと、表示手段43のうち当該機器が表示されている位置を特定する座標値とを対応付けて、監視情報取得手段449及び表示制御手段450に出力し、(【0050】)
点検ナビDB132には、機器IDと対応付けて
(1)点検対象ナビDB取得手段134が、点検対象となる機器の監視情報を、稼働情報記憶手段111及び警報情報記憶手段112から取得する際の参照先を示す情報。
(2)点検対象ナビDB取得手段134が、点検対象となる機器の形状情報を機器形状DB131から取得する際の参照先を示す情報。
(3)点検対象となる機器の位置を特定する位置情報。
(4)機械設備が有する複数の機器を点検する際の点検順序を特定する点検順序情報。
が格納されており、(【0037】)
機器形状DB131に記憶される機器の形状情報は、機械設備が有する機器を特定するための形状情報であって、例えば、CADデータや点群データ(機器表面を特定する多数の位置座標に関するデータであり、予めレーザを用いた3次元スキャナによって取得される。)であり、(【0036】)
点検ナビDB132には、各拠点に設置されている機械設備(つまり、機械設備211a,211b、221,231)が有する機器のうち、点検対象となる全ての機器に関する点検ナビ情報が格納され、(【0038】)
点検対象ナビDB取得手段134は、点検スケジュール記憶手段133に格納されている点検スケジュールに従って、点検対象ナビDB135に格納すべき情報を取得するものであって、ステップS101において点検対象ナビDB取得手段134は、次回の点検対象を検索する、すなわち、点検対象ナビDB135は、点検スケジュール記憶手段133を参照し、次回に点検すべき機械設備を特定し、(【0039】)
ステップS102において点検対象ナビDB取得手段134は、ステップS101で特定した機械設備に含まれる機器の識別情報を参照し、稼働情報記憶手段111及び警報情報記憶手段112から監視情報、機器の形状情報と機器名称、機器の位置情報、(点検対象となる機械設備の識別情報を参照し)当該機械設備に含まれる機器の点検順序情報を取得し、(【0040】-【0041】)
通信制御手段136は、点検対象ナビDB135の情報を、ネットワークN2を介して点検用端末4に送信する際の通信制御を行い、(【0042】)
点検用サーバ13からの同期処理を受け付け、点検用端末4が備える点検対象ナビDB444の内容を更新する、(【0047】)
点検システム。」

(2-2)甲第2号証の記載
甲第2号証(特開2005-284543号公報)には、以下のとおりの記載がある。

【0032】
支援情報取得部114は、作業用携帯端末10の今回の業務に応じた支援情報を業務支援サーバー20からダウンロードして記憶する。ここで、支援情報とは、作業者の作業状況に応じて適切な指示やアドバイスを行うための情報である。後述するように、業務支援サーバー20は、様々な業務に対応した支援情報をデータベース上に保管しており、作業用携帯端末10の支援情報取得部114からの要求に応じて、該当する業務に対応した支援情報を作業用携帯端末10へダウンロードする。なお、支援情報取得部114による支援情報のダウンロードは、例えば、点検作業を開始する前に点検作業者により手動で行うようにすることができる。あるいは、辞書取得部105の場合と同様に、車などでの移動中の場合は、GPSにより通信不能地域に差し掛かっていることを検知した時点で、支援情報取得部114が自動的に支援情報をダウンロードするようにしてもよい。

以上の記載によれば、甲第2号証には「点検作業を開始する前に点検作業者により手動で行うようにすることができる」あるいは、「車などでの移動中の場合は、GPSにより通信不能地域に差し掛かっていることを検知した時点で、支援情報取得部114が自動的に支援情報をダウンロードする」ことが開示されている。

(3)当審の判断
(3-1)取消理由アについて
上記取消理由は、(訂正前の)請求項6の記載では「第1取得部と」、「判定部と」、「第2取得部と」が、それぞれ、「ことを特徴とする画像データ判定装置。」に係る記載であるから、そのまま捉えると、「第1取得部とことを特徴とする画像データ判定装置。」、「判定部とことを特徴とする画像データ判定装置。」、「第2取得部とことを特徴とする画像データ判定装置。」という日本語となり、意味不明であるという趣旨の取消理由である。
これに対して、令和元年10月1日付け訂正で特許請求の範囲の請求項6が訂正され「ことを特徴とする画像データ判定装置。」の記載が「を有することを特徴とする画像データ判定装置。」の記載となった。
上記記載により、上記係り受けが「第1取得部とを有することを特徴とする画像データ判定装置。」、「判定部とを有することを特徴とする画像データ判定装置。」、「第2取得部とを有することを特徴とする画像データ判定装置。」となり、画像データ判定装置が「第1取得部」、「判定部」、「第2取得部」を有することが明瞭となったから取消理由は解消した。

(3-2)取消理由イについて
本件発明1と引用発明とを対比すると、両発明は以下の一致点で一致し、相違点で相違する。

(一致点)
撮像装置により撮像された撮像データを取得し、
取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行い、
順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする画像データ判定方法。

(相違点)
本件発明1では、「前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、」の特定事項を有しているのに対し、引用発明1では、そのような特定事項を有していない点。

上記相違点について検討すると、「順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する」という処理(以下、「第2の物体の画像データ取得処理」という。)が、本件発明1では、「前記判定(取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定)を行った際に、」行われるのに対し、引用発明では、上記「第2の物体の画像データ取得処理」のタイミングについて特定がなされていないという相違点であるといえる。
そして、上記「第2の物体の画像データ取得処理」に対応する、引用発明の処理は、「点検用サーバ13からの同期処理を受け付け、点検用端末4が備える点検対象ナビDB444の内容を更新する」処理といえるが、上記引用発明の「内容を更新する処理」は、「点検用サーバ13からの同期処理」であるから、本件発明1の「判定」処理に対応する、引用発明の点検用端末4にて行われる、
「比較手段447は、画像情報記憶手段446に格納される画像情報と、点検対象ナビDB444に格納される形状情報とを逐次比較し、比較結果を点検対象指定手段448に出力し、(【0049】)
点検対象指定手段448は、比較手段447による比較結果に基づいて点検対象である機器を特定し、当該機器のIDと、表示手段43のうち当該機器が表示されている位置を特定する座標値とを対応付けて、監視情報取得手段449及び表示制御手段450に出力し、」(以下、「比較・特定処理」という。)
等との関係は格別開示されておらず、甲第1号証に記載された「同期処理」の記載のみでは、引用発明の「内容を更新する処理」を「比較・特定処理」の際に行う構成とすることは、当業者が容易に為し得たものであるということはできない。
また、甲第2号証にも当該相違点に関連する技術は開示されていない。
特許異議申立人中里昭恵は、令和元年11月15日付け意見書にて、上記相違点について『「判定を行った際に第2の物体の画像データ取得する」における「前記判定を行った際」とは、「取得した画像データに第1の物体の画像データが含まれると判定された」ときから、「第2の作業工程において第2の物体との照合を行うまで」の範囲をいうものである。そして、引用文献1に記載された発明において、第2の物体画像データを、第2の作業工程における次の判定までに取得する必要があることは明らかであるから、「判例を行う際に」とすることに何ら困難性はない。』と述べている。
しかし、本件発明1の「前記判定を行った際」とは、その訂正の趣旨及び発明の詳細な説明の【0050】の「そして、作業用端末1は、例えば、S4の作業を行う際に、」等の記載からみて、判定処理を行うのと同時に行う(本件発明1の構成からみて、「第2の物体の画像データ取得処理」は、「判定」処理の結果「前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合」であることを前提としているから、同時並行処理というよりは、「判定」処理が行われた後、他の処理を行うこと無く行う)という意味合いであることは明白であり、特許異議申立人の主張するような『「取得した画像データに第1の物体の画像データが含まれると判定された」ときから、「第2の作業工程において第2の物体との照合を行うまで」の範囲をいうものである。』ということはできない。
したがって、本件発明1は、引用発明、甲第2号証に記載された事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

また、本件発明1を引用する本件発明2、本件発明3についても本件発明1と同様である。
さらに、本件発明5は本件発明1の「方法」の発明のカテゴリを「プログラム」としたものであり、本件発明6は本件発明1の「方法」の発明のカテゴリを「(判定)装置」のカテゴリとしたものであって、それぞれ、本件発明1と同様の構成を備えているから、本件発明1と同様、引用発明、甲第2号証に記載された事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

5.取消理由通知において採用しなかった特許異議申立理由について
(1)特許異議申立人の主張
特許異議申立人中里昭恵は、特許異議申立書において、訂正前の特許請求の範囲に関し、概略、以下の理由も述べている。(下線は当審で付与した。)
ア 特許法第36条第1項(サポート要件)の規定を満たしていない
本件発明1-6の各請求項の記載では、単に「画像データ」の特定がなされているだけであるが、発明の詳細な説明では「画像データ」が「点検(チェック)作業において点検対象の機器を特定するための照合用の画像データ」しか開示がないから、単に「画像データ」としか特定しないのは、発明の詳細な説明に記載された事項と比較して、広い概念で特定がなされているから、サポート要件を満たしていない。
イ 特許法第36条第2項(明確性)の規定を満たしていない
請求項2は
「前記第2の作業工程に対応する位置又は範囲が前記第2の物体の画像データの取得を行うことができない位置又は範囲である場合、前記第2の物体の画像データを取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ判定方法。」
と特定されている。
請求項1の記載を引用してさらに限定する構成を特定しているところ、請求項1の記載では、「特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する」の記載があるから、「第2の物体の画像データを取得する」ことが必須の構成である。
これに対して、上記請求項2の記載では「第2の物体の画像データの取得を行うことができない位置又は範囲である場合、前記第2の物体の画像データを取得する」と特定されているのであるから、「第2の物体の画像データの取得を行うことができる位置又は範囲である場合、前記第2の物体の画像データを取得しない」ことを含むものであり、請求項1の記載を引用する請求項2の構成は矛盾する記載となっているから、本件発明2は明確ではない。

(2)当審の判断
ア 理由アについて
発明の詳細な説明には、以下のとおりの記載がある。(下線は当審で付与した。)
「作業用端末1は、図1の例では、チェック対象の物体について物体認識を行い、その物体の画像データを取得する物体認識部13と、物体認識部13が取得した物体の画像データと、照合用の画像データとの照合を行う判定部11と、判定部11が照合を行うための照合用の画像データを記憶する記憶部12とを有する。」(【0012】)
「作業用端末1の画像特定部113は、例えば、画像取得部111が情報格納領域230から取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、物体認識装置105が認識したチェック対象の物体に対応する画像データが含まれるか否かの判定を行う。そして、画像特定部113は、物体情報131に含まれる照合用の画像データから、チェック対象の物体に対応する画像データを特定する」(【0033】)
「取得判定部114は、対応情報132を参照することにより、実施している作業工程の後に行うべき作業工程と、実施している作業工程の後に行うべき作業工程に対応する照合用の画像データとを特定することが可能になる。なお、取得判定部114は、例えば、ある作業工程において、画像取得部111が取得した物体情報131に含まれる照合用の画像データに、チェック対象の物体に対応する画像データが含まれていた場合に、対応情報132を参照するものであってよい。」(【0035】)
すなわち、「点検(チェック)作業において点検対象の機器を特定するための照合用の画像データ」における「照合」は、判定部において「照合用の画像データに、物体認識装置105が認識したチェック対象の物体に対応する画像データが含まれるか否かの判定を行う」ための、「照合用の画像データ」と「物体認識装置105が認識したチェック対象の物体に対応する画像データ」とを照合することであるといえ、判定処理と一体不可分の処理である。
そして、請求項1の記載では「取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行い」の記載が、請求項5の記載では「取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行い」の記載が、請求項6の記載では「取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行う判定部」との記載があるから、画像データは「照合」と一体不可分の「判定」処理に用いられることが特定されているのであり、わざわざ「点検(チェック)作業において点検対象の機器を特定するための照合用の画像データ」の記載を用いるまでもなく、「照合用の画像データ」であることは明らかである。
したがって、特許異議申立人の主張は採用することができない。
イ 理由イについて
請求項2の
「前記第2の作業工程に対応する位置又は範囲が前記第2の物体の画像データの取得を行うことができない位置又は範囲である場合、前記第2の物体の画像データを取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ判定方法。」
の記載は、発明の詳細な説明に、
「また、例えば、第2の作業工程を行うことができる位置が、画像データを取得することがすることができない位置にある場合であっても、作業者は、事前に取得した画像データによって第2の作業工程を行うことが可能になる。」(【0025】)
「また、ある作業工程を行うことができる位置が物理マシン2とアクセスができない位置にある場合であっても、作業用端末1は、情報格納領域130に既に記憶されている物体情報131に基づいて、その作業工程を行うことが可能になる。」(【0036】)
「すなわち、作業用端末1は、第2の作業工程を行うことができる位置におけるアクセス状況に依らず、事前に取得した第2の画像データに基づいて、第2の作業工程を行うことができる。」(【0052】)
の記載があることを前提に特定された構成であり、単に、第2の作業工程を行うことができる位置が、画像データを取得することがすることができない位置にある場合において、(第1の作業工程における)判定処理を行った際に第2の物体の画像データを取得することで、第2の作業工程における作業が可能となることを特に特定した構成であるといえ、上記特定事項に、特許異議申立人が主張するような「第2の物体の画像データの取得を行うことができる位置又は範囲である場合、前記第2の物体の画像データを取得しない」ことを含むことを意図するものではないから、特許異議申立人の主張は採用することはできない。

6.むすび
以上のとおりであるから、取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した特許異議申立理由によっては、本件請求項1-3、5、6に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1-3、5、6に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
なお、請求項4に係る特許は、訂正により削除されたため、本件特許の請求項4に対してなされた特許異議の申立てについては、対象となる請求項が存在しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置により撮像された撮像データを取得し、
取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行い、
前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする画像データ判定方法。
【請求項2】
前記第2の作業工程に対応する位置又は範囲が前記第2の物体の画像データの取得を行うことができない位置又は範囲である場合、前記第2の物体の画像データを取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ判定方法。
【請求項3】
前記第1の物体の画像データは、前記第1の物体の周囲にある他の物体を含み、
前記第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定の際、取得した前記撮像データに、前記第1の物体と前記他の物体が含まれるか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像データ判定方法。
【請求項4】(削除)
【請求項5】
コンピュータに、
撮像装置により撮像された撮像データを取得し、
取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行い、
前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する、
処理を実行させることを特徴とする画像データ判定プログラム。
【請求項6】
撮像装置により撮像された撮像データを取得する第1取得部と、
取得した前記撮像データに第1の物体の画像データが含まれるか否かの判定を行う判定部と、
前記判定で前記第1の物体の画像データが含まれる場合、前記判定を行った際に、順番が規定された複数の作業工程と、前記複数の作業工程のそれぞれに対応する画像データとの対応情報を参照して、前記第1の物体に対応付けられた第1の作業工程の後に行われる第2の作業工程を特定するとともに、特定した前記第2の作業工程に対応付けられた第2の物体の画像データを取得する第2取得部と、
を有することを特徴とする画像データ判定装置。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2019-11-28 
出願番号 特願2014-233414(P2014-233414)
審決分類 P 1 651・ 537- YAA (G06Q)
P 1 651・ 121- YAA (G06Q)
最終処分 維持  
前審関与審査官 宮地 匡人  
特許庁審判長 佐藤 聡史
特許庁審判官 渡邊 聡
田内 幸治
登録日 2018-10-19 
登録番号 特許第6417884号(P6417884)
権利者 富士通株式会社
発明の名称 画像データ判定方法、画像データ判定プログラム及び画像データ判定装置  
代理人 林 恒徳  
代理人 林 恒徳  
代理人 土井 健二  
代理人 土井 健二  
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