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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 A63B
管理番号 1360032
審判番号 不服2019-4750  
総通号数 244 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-04-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-04-09 
確定日 2020-02-20 
事件の表示 特願2016-215487号「ゴルフボール」拒絶査定不服審判事件〔平成30年5月10日出願公開、特開2018-68900号〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成28年11月2日の出願であって、平成30年8月7日付けで拒絶の理由が通知され、同年10月18日に意見書及び手続補正書が提出され、同年同月30日付けで最後の拒絶の理由が通知され、同年12月20日に意見書及び手続補正書が提出されたところ、平成31年1月9日付けで、平成30年12月20日付け手続補正が却下されるとともに拒絶査定がなされ、それに対して、平成31年4月9日に拒絶査定不服審判の請求がなされると同時に手続補正がなされたものである。

第2 審判請求時の補正について
平成31年4月9日にされた審判請求時の補正(以下、「本件補正」という。)は、本件補正前の請求項5(平成30年10月18日付け手続補正書により補正されたもの)を削除し、本件正前の請求項6?8の番号を繰り上げて請求項5?7にしたものである。
したがって、当該補正は、特許法第17条の2第5項第1号に掲げる請求項の削除を目的とするものである。
また、審判請求時の補正は、上記請求項の削除を目的とするもののみであり、願書に最初に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内においてしたものであることは明らかであるから、特許法第17条の2第3項の要件を満たしている。

第3 本願発明
本願の請求項1?7に係る発明は、平成31年4月9日の手続補正書により補正された特許請求の範囲の請求項1?7に記載された事項により特定されるとおりのものと認められるところ、請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は次のとおりである。なお、A?Dは本願発明の構成を分説するため当審で付した。

「【請求項1】
A 表面に設けられた複数の第1のディンプルと、
B 前記表面において前記複数の第1のディンプルのうち互いに隣接する3つの前記第1のディンプルに囲まれた領域に1個ずつ設けられ、前記複数の第1のディンプルよりも小さい直径を有する複数の第2のディンプルとを備え、
C 前記複数の第1のディンプルの全ては、第1凹部と、前記第1凹部から凹むように設けられた第2凹部とを含む、
D ゴルフボール。」

第4 原査定の拒絶の理由
原査定の理由のうち、請求項1の進歩性に係る拒絶の理由の概略は、以下のとおりである。

(進歩性)この出願の請求項1に係る発明は、その出願前日本国内において頒布された以下の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

1.特表2005-516748号公報(以下、「引用文献1」という。)
2.特開2014-204950号公報(以下、「引用文献2」という。)

第5 引用文献の記載及び引用発明
1 引用文献1について
引用文献1には、図面と共に次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

「【0028】
図1及び2は本発明による好ましい実施例のゴルフボールを示す。特に、図1及び2はカバー層30を周りに持つコア20を有するゴルフボール10を示す。カバー層30は表面35に沿って複数のディンプル40を画成している。一又は複数のディンプル、好ましくは2又はそれ以上のディンプルがカバー層30の下にあるコア20に内に延びている。これらのディンプルはここでは深いディンプルと呼び、図ではディンプル42として示されている。」

「【0033】
図5から8は、二重半径ディンプル、二重領域ディンプル、又はディンプル内ディンプル(これらの用語はここでは相互に変換可能に使用される)を示している。
【0034】
二重半径ディンプルの一つの利点は、二重半径の深い部分を塗膜や他の材料を充填することができる。これは、他のディンプルの形成方法に比べて所望のディンプルの深さを形成するための効果的な方法を提供する。ディンプルの形状は望まれるどのような形状でもよく、各ディンプルの形状は同じでも異なっていてもよい。ディンプルの形状とその領域はゴルフボールの直径に沿って延びる方向から観たときに与えられる。二重ディンプルの夫々の領域は、円形、楕円、正方形、三角、多角形などの種々の異なる、或いは同一形状のものとすることができる。
【0035】
好ましくは、二重半径ディンプルの第2又は最も深い部分の深さはディンプルの全体の深さの割合(パーセント)で表現できる。特に、ボールの最外表面まで延びるディンプルの部分又は領域は、ここでは「メジャーディンプル」と称される。同様に、ディンプルの最も深い部分に延びるディンプルは、ここでは「マイナーディンプル」と称される。従って、メジャーディンプルの好ましい深さはディンプル全体の深さの略20%から60%である。深さは、メジャー部分とマイナー部分との間のメジャーディンプルの弦からマイナーディンプルの底部までが測定される。ここで、より詳細に説明するように、この深さはディンプルのスパンに亘り延びる弦に関して測られるものであるから、「弦深さ」である。直径に関しては、マイナーディンプルの好ましい直径はメジャーディンプルの10%から70%である。
【0036】
図5は本発明の好ましい実施例のゴルフボールの部分詳細図である。この好ましい実施例のゴルフボール210はカバー層230をその上に持つコア220を有している。カバー層はその外表面235に沿って少なくとも一つのディンプル240を持つ。図1及び2に関連して述べたように、一又は複数の(好ましくは半球当たり2又はそれ以上、更に好ましくは3以上)ディンプルがカバー層を完全に貫通してカバー層の下にあるコア内に延びている。
【0037】
図5は、更に2つの異なる曲面を持つ深いディンプルを示している。図5を参照して、第1の半径R1がゴルフボール210の外表面235から深いディンプルがカバー層の下の層まで延びる点までのディンプルの部分を画成している。この点でディンプルの曲面が変化し、半径R2を画成している。」

「【0043】
図6を参照すると、他の好ましい実施例のゴルフボール310が示される。本発明のこのバージョンでは、ゴルフボール310はコア320とその上のカバー層330を有している。カバー層330はゴルフボール310の最外表面に沿って一つの深いディンプル340を画成している。観察することができるように、ディンプル340は二つの異なる曲面により画成され、夫々、図5に関して説明したように、半径R2とR1により画成される。他のパラメータD1,D2,H1,H2は図5に関して説明下通りである。図6は、ディンプル340がコア320まで延び、コアの内部にまでは延びていない実施例を示している。これとは反対に、図5はディンプルがコアの内部にまでかなり延びているディンプルの形状に向けられている。
【0044】
図7は、コア420、マントル、即ち内側カバー450、及び外側カバー層460を持つゴルフボール410の好ましい実施例を示している。外側カバー層460はゴルフボール410の最外表面に沿って少なくとも一つの深いディンプル440を画成している。ディンプル440は二つの異なる領域、即ち二つの曲面により画成され、夫々は順に半径R2とR1で画成される。他のパラメータD1,D2,H1,H2は図5に関して説明したとおりである。図7に見られるように、ディンプル440は外側カバー層460を貫通し、内側カバー層、即ちマントル層450内にまで延びている。
【0045】
図8は本発明による他の好ましい実施例のゴルフボール510を示す。ゴルフボール510は内側カバー層、即ちマントル層550と外側カバー層560をその上に持つコア520を有する。少なくとも一つの深いディンプル540が、ボール510の周囲、即ち外周面に画成される。ディンプル540はゴルフボール510の外側表面535に沿って画成される。ディンプル540は既に述べた様に、半径R1,R2で画成される二つの異なる領域又は曲面を持つ。他のパラメータD1,D2,H1,H2は図5について述べたものと同様である。図8に示される変形はマントル層又は内側カバー層550の内部に大きく延びていないディンプル540を開示している。その代わりにディンプル540はマントル層又は内側カバー層550の最外周面の領域まで延びている。」

「【0051】
ボール当たりの好ましい、又は最適の深いディンプルの数はいろいろと変化する。好ましい数は空気力学的に悪影響を与えることなく、成形の間にコアを固定或いは中心決めするのに必要な数である。しかしながら、本発明は比較的多い深いディンプルを含むものである。即ち、本発明の照準の大部分はゴルフボール当たり少ない数の深いディンプルの使用に向けられているが、即ち、1から10、好ましくは1から8、より好ましくは1から6であるが、本発明は約50から250のかなり多い数を用いることも含むものである。また、ある応用例では、ゴルフボールのディンプルの殆ど全て、例えば約50から500個を深いディンプルとして形成することが望ましいことが理解される。
【0052】
一般的に、ディンプルを深くすると、ボールはディンプルを浅くしたものに比べて低く飛行する。深いディンプルの数が増えると、ボールは低弾道の飛行を示す。従って、深いディンプルの数を少なくすることが好ましいアプローチである。しかしながら、他の応用例では、本発明は多くの深いディンプルを有するボールを含んでいる。」

以上の記載事項から、引用文献1には、以下の発明(以下、「引用発明1」という。)が記載されていると認められる。

「カバー層の表面に沿って、殆ど全てを深いディンプルとして形成する複数のディンプルを備え、
前記深いディンプルは、第1の半径R1がボールの最外表面から伸びるメジャーディンプルを画成して、ディンプルの曲面が変化し、半径R2がディンプルの最も深い部分に延びるマイナーディンプルを画成して、二つの異なる曲面で画成される二重半径ディンプルである
ゴルフボール。」

2 引用文献2について
引用文献2には、図面と共に次の事項が記載されている(下線は当審で付した。)。

「【0022】
図1を参照して、本発明の一実施の形態のゴルフボールは、複数の第1のディンプル1と、複数の第2のディンプル2と、陸部3とを有している。複数の第1のディンプル1および複数の第2のディンプル2はそれぞれゴルフボールの表面に形成されている。陸部3は、複数の第1のディンプル1および複数の第2のディンプル2が形成されていない部分である。」

「【0024】
本発明の一実施の形態のゴルフボールは、第1のディンプル1として、直径の大きな順番に、LLディンプル11と、Lディンプル12と、LSディンプル13と、Mディンプル14と、Sディンプル15とを有している。複数の第2のディンプル2は、複数の第1のディンプル1の周囲に形成されており、ゴルフボール全体に渡って形成されている。複数の第2のディンプル2は概ね規則的に配置されている。複数の第2のディンプル2は、ゴルフボールの球面の領域によって個数が異なっている。複数の第2のディンプル2は複数の第1のディンプル1よりも小さい直径を有している。」

「【0063】
次に、本発明の一実施の形態におけるゴルフボールの作用効果について説明する。
発明者らが鋭意検討したところ、複数の第2のディンプル2の各々の直径D2に対する深さの比は、0.050以上であり、複数の第1のディンプル1の最も大きい直径(LLディンプル11の直径DLL)に対する複数の第2のディンプル2の各々の直径D2の比は0.21以上0.41以下であることにより、全ての速度域で揚力係数を向上しつつ、低速域での揚力係数の極端な低下を抑制できることを見出した。
【0064】
また、発明者らは、複数の第2のディンプル2の各々の直径D2に対する深さの比は、0.050以上であり、複数の第2のディンプル2の各々の直径D2は1.0mm以上1.9mm以下であることにより、全ての速度域で揚力係数を向上しつつ、低速域での揚力係数の極端な低下を抑制できることを見出した。
【0065】
本発明の一実施の形態におけるゴルフボールは、複数の第2のディンプル2の個数が60以上である。これにより、全ての速度域で揚力係数を向上しつつ、低速域での揚力係数の極端な低下を抑制できることを見出した。」

(認定事項)
図1及び図2から、複数の第1のディンプル1のうち互いに隣接する3つの第1のディンプル1に囲まれた領域に1個ずつ設けられた複数の第2のディンプル2が見て取れる。


以上の記載事項及び認定事項から、引用文献2には、以下の発明(以下、「引用発明2」という。)が記載されていると認められる。

「表面に設けられた複数の第1のディンプル1と、
前記表面において前記複数の第1のディンプル1のうち互いに隣接する3つの前記第1のディンプル1に囲まれた領域に1個ずつ設けられ、前記複数の第1のディンプル1よりも小さい直径を有する複数の第2のディンプル2とを備える、
ゴルフボール。」

第6 対比
本願発明と引用発明1とを対比する。なお、見出しの(a)?(d)は本願発明の構成A?Dに対応している。

(a)引用発明1の「カバー層の表面に沿って、殆ど全てを深いディンプルとして形成する複数のディンプル」は、本願発明の「A 表面に設けられた複数の第1のディンプル」に相当する。

(c)引用発明1の「メジャーディンプル」は、本願発明の「第1凹部」に相当する。
また、引用発明1の「マイナーディンプル」は、「メジャーディンプル」の「第1の半径R1がボールの最外表面からカバー層の下の層まで伸び」、「ディンプルの曲面が変化し、半径R2がディンプルの最も深い部分に延びる」ものであるから、本願発明の「前記第1凹部から凹むように設けられた第2凹部」に相当する。
そうすると、引用発明1の「殆ど全てを深いディンプルとして形成する複数のディンプルを備え、前記深いディンプルは、第1の半径R1がボールの最外表面からカバー層の下の層まで伸びるメジャーディンプルを画成して、ディンプルの曲面が変化し、半径R2がディンプルの最も深い部分に延びるマイナーディンプルを画成して」いることと、本願発明の「C 前記複数の第1のディンプルの全ては、第1凹部と、前記第1凹部から凹むように設けられた第2凹部とを含む」こととは、「C’前記複数の第1のディンプルの少なくとも殆どは、第1凹部と、前記第1凹部から凹むように設けられた第2凹部とを含む」点で共通する。

(d)引用発明1の「d ゴルフボール」は、本願発明の「D ゴルフボール」に相当する。

してみると、本願発明と引用発明1とは、
「A 表面に設けられた複数の第1のディンプルを備え、
C’前記複数の第1のディンプルの少なくとも殆どは、第1凹部と、前記第1凹部から凹むように設けられた第2凹部とを含む、
D ゴルフボール。」
である点で一致し、次の点で相違する。

(相違点1)
本願発明は「B 前記表面において前記複数の第1のディンプルのうち互いに隣接する3つの前記第1のディンプルに囲まれた領域に1個ずつ設けられ、前記複数の第1のディンプルよりも小さい直径を有する複数の第2のディンプル」を備えるのに対し、引用発明1はそのようなものではない点。

(相違点2)
「第1凹部と、前記第1凹部から凹むように設けられた第2凹部とを含む」のは、本願発明では「前記複数の第1のディンプルの全て」であるのに対し、引用発明1では「殆ど全て」である点。

第7 判断
(相違点1について)
引用発明2の「前記表面において前記複数の第1のディンプル1のうち互いに隣接する3つの前記第1のディンプル1に囲まれた領域に1個ずつ設けられ、前記複数の第1のディンプル1よりも小さい直径を有する複数の第2のディンプル2」は、相違点1に係る本願発明の構成に相当する。
そして、当業者であれば、ディンプルを深いディンプルとして形成して低い弾道に寄与する引用発明1に、飛行全ての速度域で揚力係数を向上しつつ、低速域での揚力係数の極端な低下を抑制することに寄与する引用発明2の第2ディンプルを適用して、適度な高さの弾道を得つつ低速域での揚力計数の極端な低下を抑制しようと想起することに格別の困難性はなく、その適用に十分な動機付けが見出せる。
したがって、引用発明1に引用発明2の第2ディンプルを適用して、相違点1に係る本願発明とすることは、当業者が容易になし得たことである。

(相違点2について)
引用発明1は、「前記ディンプルの殆ど全てを前記深いディンプルとして形成する」のであるから、この「殆ど全て」を「全て」にすることは、当業者が適宜設計し得る事項の範疇であり、当業者が容易になし得たことである。

(効果について)
本願発明の奏する作用効果は、引用発明1及び引用発明2の奏する作用効果から予測される範囲内のものにすぎず、格別顕著なものということはできない。

(請求人の主張について)
請求人は、審判請求書において、
ア 引用文献1においては段落【0051】に「好ましい数は空気力学的に悪影響を与えることなく、成形の間にコアを固定或いは中心決めするのに必要な数である」と記載され、段落【0052】に「一般的に、ディンプルを深くすると、ボールはシンプルを浅くしたものに比べて低く飛行する。深いディンプルの数が増えると、ボールは低弾道の飛行を示す。従って、深いディンプルの数を少なくすることが好ましいアプローチである」と記載されていることから、深いディンプルの数を増やすことは好ましくないことが読み取れ、そのため、「深いディンプルが占める割合」を「殆ど全て」から全てにすることには阻害要因がある、
イ ボールが低弾道で飛行すると、飛距離の向上は困難となるため、飛距離の向上という観点からも、「深いディンプルが占める割合」を「殆ど全て」から全てにすることには阻害要因がある、
ウ したがって、引用文献1の「深いディンプルが占める割合」を「殆ど全て」から全てにすることには阻害要因があり、引用文献1に記載された発明が備えているディンプルを全て「二重半径ディンプル」とすることは、当業者が適宜設計し得る事項ではない、
旨主張する。

しかしながら、請求人の上記ア?ウの主張に対して、対象プレイヤに応じて、打ち出し時である飛びの前半の揚力を押さえて吹け上がりにくい低弾道として飛距離を伸ばすようなボール設計と、飛びの前半から大きな揚力で高弾道として飛距離を伸ばすようなボール設計とが存在するという技術常識に鑑みれば、低弾道の飛行が必ずしも好ましくないとはいえず、引用発明1の「深いディンプルが占める割合」を「全て」にすることに阻害要因があるとはいえない。
また、引用発明1に引用発明2を適用する場合、引用発明1の低弾道に寄与する「深いディンプルが占める割合」を「全て」にしたとしても、引用発明2の高弾道に寄与する第2ディンプルの作用により、適度な高さの弾道を得ることが可能であろうことは明らかであり、このことからも「深いディンプルが占める割合」を「全て」にすることに阻害要因があるとはいえない。
したがって、引用文献1に記載された発明が備えているディンプルを全て「二重半径ディンプル」とすることは、当業者が適宜設計し得る事項の範疇であり、当業者にとって容易になし得たことである。

(まとめ)
したがって、本願発明は、引用発明1及び引用発明2に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第8 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
したがって、その余の請求項については検討するまでもなく、本願は、拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2019-12-13 
結審通知日 2019-12-17 
審決日 2020-01-06 
出願番号 特願2016-215487(P2016-215487)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (A63B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 藤井 達也宮本 昭彦  
特許庁審判長 吉村 尚
特許庁審判官 尾崎 淳史
藤田 年彦
発明の名称 ゴルフボール  
代理人 特許業務法人深見特許事務所  

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