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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 E04F
管理番号 1360403
審判番号 不服2019-6534  
総通号数 244 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-04-24 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2019-05-20 
確定日 2020-03-24 
事件の表示 特願2013-155879「床材」拒絶査定不服審判事件〔平成27年 2月 5日出願公開、特開2015- 25307、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯

本願は、平成25年7月26日の出願であって、平成29年5月29日付けで拒絶理由通知がされ、平成29年8月8日付けで手続補正がされ、平成30年1月24日付けで拒絶理由通知がされ、平成30年4月2日付けで手続補正がされ、平成30年8月21日付けで最後の拒絶理由通知がされ、平成30年10月23日付けで手続補正がされ、平成31年2月7日付けで平成30年10月23日付けの手続補正が却下されるとともに拒絶査定(以下、「原査定」という。)がされ、これに対し、令和1年5月20日に拒絶査定不服審判の請求がされると同時に手続補正がされたものである。


第2 原査定の概要

原査定(平成31年2月7日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
本願請求項1に係る発明は、引用文献1ないし4に記載された発明に基いて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
1.特開2012-46899号公報
2.特開平5-331994号公報
3.特開平11-50647号公報
4.実願平1-130847号(実開平3-74738号)のマイクロフィルム


第3 審判請求時の補正について

審判請求時の補正は、特許法第17条の2第3項から第6項までの要件に違反しているものとはいえない。
審判請求時の補正によって、請求項1における、「雄実と雌実を嵌合させ、雄実側のみに荷重がかかったとき」、「雌実側のみに荷重がかかったとき」、「継ぎ目を跨いで雄実側と雌実側の両方に荷重がかかったとき」を、それぞれ、「雄実と雌実を嵌合させた状態において、床材同士の継ぎ目付近の雄実側の床材のみに荷重がかかったとき」(当審注:下線は追加された箇所。以下同様。)、「床材同士の継ぎ目付近の雌実側の床材のみに荷重がかかったとき」、「床材同士の継ぎ目を跨いで雄実側と雌実側の両方の床材に荷重がかかったとき」とする補正、及び、「雄実側と雌実側の沈み込み量が略同一となる」を、「継ぎ目部における雄実側と雌実側の床材表面の沈み込み量が略同一となる」とする補正は、いずれも、特許請求の範囲の減縮を目的としたものであり、また、いずれも、新規事項を追加するものではないといえる。
そして、「第4 本願発明」から「第6 対比・判断」までに示すように、補正後の請求項1に係る発明は、独立特許要件を満たすものである。


第4 本願発明

本願請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、令和1年5月20日にされた手続補正における特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定される以下のとおりの発明である。

「【請求項1】
表面側から、第一基材、第一緩衝材、第二基材および第二緩衝材の順に積層され、対向する一対の木口面には雄実および雌実がそれぞれ形成されてなる床材において、雄実および雌実は第二基材の厚さ範囲内に形成され、雌実の下実が上実より長く突出した実形状を有し、上実先端面より突出する下実の突出長が4.0?8.0mmであり、第二基材は0.6?1.2N/mm^(2)の剥離強度を有するMDFであり、雄実と雌実を嵌合させた状態において、床材同士の継ぎ目付近の雄実側の床材のみに荷重がかかったとき、床材同士の継ぎ目付近の雌実側の床材のみに荷重がかかったとき、および床材同士の継ぎ目を跨いで雄実側と雌実側の両方の床材に荷重がかかったときのいずれの場合も、継ぎ目部における雄実側と雌実側の床材表面の沈み込み量が略同一となることを特徴とする床材。」


第5 引用文献、引用発明等

1.引用文献1について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)「【0018】
まず、図1を参照しながら本発明による床材の構成について説明する。本発明による床材1は、図1に示すように、表面側から第一基材2/第一緩衝材3/第二基材4/第二緩衝材5の積層構成を有する。
【0019】
第一基材2は、たとえばMDF、HDFなどの木質繊維板、合板、無垢材、積層板、集成材などの木質材からなり、その表面には任意に化粧紙、突板、オレフィンシートなどの合成樹脂シートなどによる化粧シートが貼着される。また、第一基材2の表面、あるいは該表面に貼着された化粧シートの表面に任意塗装を施すことができる。塗装は、防滑性能を有する防滑性塗料を用いて行うことが好ましい。」

(2)「【0021】
第一緩衝材3は、たとえばエチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン-ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチレン(PE)、ポリウレタン(PU)などの合成樹脂発泡体や、合成ゴム、天然ゴムなどのゴム発泡体からなり、好ましくはアスカーC硬度が20?70度のものが使用される。アスカーC硬度が20度未満であると、柔らかすぎて歩行時の沈み込みが大きくなり、不快感を与える。また、人が転倒した場合に第一基材2から受ける衝撃を十分に緩衝することができず、転倒した人の頭などがその下層の第二基材4に強く打ち付けられる危険性がある。一方、アスカーC硬度が70度より大きくなると、緩衝材として硬すぎるものとなって衝撃吸収作用を十分に発揮することができない。これらの要因から、第一緩衝材3のアスカーC硬度範囲は20?70度であり、好ましくは35?60度である。」

(3)「【0023】
第二基材4は、第一基材2と同様、たとえばMDF、HDFなどの木質繊維板、合板、無垢材、積層板、集成材などの木質材からなる。
【0024】
第二基材4には、施工時に隣接する床材と嵌合する実(雄実、雌実)が四周木口面に形成する必要があるので、3.0mm以上の厚さとする。厚さが3.0mm未満ではこの厚さ範囲に実を形成することが困難となる。」

(4)「【0027】
第二緩衝材5は、たとえばポリウレタン(PU)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン(PE)、塩化ビニル(PVC)などの合成樹脂発泡体や、合成ゴム、天然ゴムなどのゴム発泡体からなり、独立気泡発泡体および連続気泡発泡体のいずれであっても良い。また、第二緩衝材5の裏面には防水または防湿シートが貼着されることが好ましい。」

(5) 図1


(6) 上記(1)ないし(5)を総合すると、上記引用文献1には次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。
「表面側から第一基材/第一緩衝材/第二基材/第二緩衝材の積層構成を有する床材であって、第二基材に、隣接する床材と嵌合する実(雄実、雌実)が四周木口面に形成され、第二基材はMDFからなる床材。」

2.引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)「【0013】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明をより詳細に説明する。図1から4は本発明の実施に好適な単位床板Bの破断断面図を示している。この単位床板Aは上記した従来用いられてきた単位床板をそのまま用いることができるが、実部分の形状を図示のように食い込み量が大きくかつ平坦面21,21となった雄実、雌実とすることは、好ましい態様であり、それにより単位床板同志の接着面積を広くすることができ、より安定したロフーリング面(当審注:「フローリング面」の誤記と認める。)を形成すること可能(当審注:「を形成することが可能」の誤記と認める。)となる。
【0014】22はフローリング床面の表面を構成することとなる化粧板部分であり、通常の化粧合板から構成されるが、パーチィクルホード(当審注:「パーティクルボード」の誤記と認める。)、ハードボード、MDF(中質繊維板)等を基材とした化粧板であってもよい。23は単位床板の実質的厚み部分を構成する木質板部分であり、上記従来例として示したようにハードボードやパーティクルボードのような木質系薄板を複数枚積層したものあるいはそのような材料の単板のように、通常のラワン合板に比較し、その比重が比較的大きい材料で構成することは、施工後の安定性の観点からきわめて好ましい態様である。また、24は下面全体に貼着された合成樹脂や天然ゴム等の発泡体あるいは繊維マットのような材料からなるクッション材であり、スラブ表面の凹凸に適応できるようにされている。木質板23には、単位床板Bの長手方向(図1において左右方向)と直行する方向に形成された切欠きであり、単位床板がスラブ表面の凹凸に適応して密着し易くする目的で形成される。
【0015】図2は、単位床板の変形例を示している。この単位床板は、化粧板部分23と木質板部分24との間に中間シートとして弾性シート26を介在させ、緩衝、制振、遮音等の機能を向上させたものである。」

(2) 図2


(3) 上記(1)に摘記した記載を踏まえると、上記(2)の図2からは、化粧板部分22、弾性シート26、木質板部分23、クッション材24が積層された点、実部分の形状を雌実の下実が上実より長く突出した形状とした点が看て取れる。

(4) 以上を総合すると、上記引用文献2には、「MDFを基材とした化粧板からなる化粧板部分、弾性シート、木質板部分、クッション材が積層された単位床板において、実部分の形状を食い込み量が大きくかつ平坦面となった雄実、雌実として、単位床板同志の接着面積を広くすることができ、より安定したフローリング面を形成することを可能とし、実部分の形状を雌実の下実が上実より長く突出した形状とした点。」(以下「引用文献2記載事項」という。)が記載されていると認められる。

3.引用文献3について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献3には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)「【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、上述のごとく、凹型実の上部突出部Aの長さaが、2?3mm、凸型実の上部切り欠き部A′の長さa′が1.5?2.5mmであり、凹型実の下部突出部Cの長さcが、通常の床材同様に4?7mmであることを特徴とする。」

(2)「【0019】
【発明の効果】凹型実の上部突出部Aの長さaが、2mm?3mmと小さいので、この部分に上反りが発生しにくい。凸型実の上部切り欠き部A′の長さa′すなわち凸型実の突出部B′の上部長さは、1.5?2.5mmであり、床材の平面方向の収縮よりも大きいから、床材の収縮により実の嵌合が外れることはない。」

(3) 図1


(4) 以上を総合すると、上記引用文献3には、「凹型実の上部突出部Aの長さaが、2?3mm、凸型実の上部切り欠き部A′の長さa′が1.5?2.5mmであり、凹型実の下部突出部Cの長さcが、4?7mmであることにより、凹型実の上部突出部Aに上反りが発生しにくく、床材の収縮により実の嵌合が外れることはないようにした点。」(以下「引用文献3記載事項」という。)が記載されていると認められる。

4.引用文献4について
原査定の拒絶の理由に引用された上記引用文献4には、図面とともに次の事項が記載されている。

(1)「木質板(6)は表面に銘木単板が貼着せられた長方形の合板よりなるものである。木質板(8)(当審注:「木質板(6)」の誤記と認める。)の切欠部(8)のある側の辺に雄ざね(11)が、同突出状水平部(7)のある側の辺に雌ざね(12)がそれぞれ設けられている。」(第9ページ第9行?第13行)

(2) 図1

(3) 上記(1)に摘記した記載を踏まえると、上記(2)の図1からは、雌ざねの突出状水平部である下ざねが上ざねより長く突出したさね形状とした点が看て取れる。

(4) 以上を総合すると、上記引用文献4には、「木質板に、雄ざね、雌ざねが設けられ、雌ざねの突出状水平部である下ざねが上ざねより長く突出したさね形状とした点。」(以下「引用文献4記載事項」という。)が記載されていると認められる。


第6 対比・判断

1.本願発明について
(1) 対比
本願発明と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア 引用発明における「第一基材」、「第一緩衝材」、「第二基材」、「第二緩衝材」、「床材」は、それぞれ、本願発明の「第一基材」、「第一緩衝材」、「第二基材」、「第二緩衝材」、「床材」に相当し、また、引用発明の床材が、「表面側から第一基材/第一緩衝材/第二基材/第二緩衝材の積層構成を有する」ことは、本願発明の床材が、「表面側から、第一基材、第一緩衝材、第二基材および第二緩衝材の順に積層され」たことに相当する。

イ 引用発明の床材が、「隣接する床材と嵌合する実(雄実、雌実)が四周木口面に形成され」ていることは、本願発明の床材が、「対向する一対の木口面には雄実および雌実がそれぞれ形成され」たことに相当する。また、引用発明の床材の「実(雄実、雌実)」が、「第二基材」に形成されたことは、本願発明の床材の「雄実および雌実」が、「第二基材の厚さ範囲内に形成され」たことに相当する。

ウ したがって、本願発明と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

(一致点)
「表面側から、第一基材、第一緩衝材、第二基材および第二緩衝材の順に積層され、対向する一対の木口面には雄実および雌実がそれぞれ形成されてなる床材において、雄実および雌実は第二基材の厚さ範囲内に形成され、第二基材はMDFである床材。」

(相違点1)
本願発明は、「雌実の下実が上実より長く突出した実形状を有し、上実先端面より突出する下実の突出長が4.0?8.0mm」であるのに対し、引用発明では、実形状が特定されていない点。

(相違点2)
第二基材であるMDFについて、本願発明では、「0.6?1.2N/mm^(2)の剥離強度」を有していることが特定されているのに対し、引用発明では剥離強度が特定されていない点。

(相違点3)
本願発明の床材は、「雄実と雌実を嵌合させた状態において、床材同士の継ぎ目付近の雄実側の床材のみに荷重がかかったとき、床材同士の継ぎ目付近の雌実側の床材のみに荷重がかかったとき、および床材同士の継ぎ目を跨いで雄実側と雌実側の両方の床材に荷重がかかったときのいずれの場合も、継ぎ目部における雄実側と雌実側の床材表面の沈み込み量が略同一となる」構成を備えているのに対し、引用発明の床材が、当該構成を備えているかどうかが明らかではない点。

(2) 相違点についての判断
事案に鑑みて、上記相違点1及び相違点2を合わせて検討する。

まず、相違点1について、引用文献2記載事項(上記第5の2(4))、引用文献3記載事項(上記第5の3(4))、引用文献4記載事項(上記第5の4(4))に例示されるように、床材の木口面に設ける「実」について、「雌実の下実が上実より長く突出した形状」とすることは、本願出願前の周知技術であるといえるが、一方で、本願発明の「上実先端面より突出する下実の突出長が4.0?8.0mm」とする点については、周知技術とはいえない。
この点については、引用文献3記載事項で、「凹型実の上部突出部Aの長さaが、2?3mm、凸型実の上部切り欠き部A′の長さa′が1.5?2.5mmであり、凹型実の下部突出部Cの長さcが、4?7mmである」とされていることから、引用文献3に記載された技術において、「上実先端面より突出する下実の突出長」にあたる長さが、計算上は、「1?5mm」の範囲となるものの、引用文献3記載事項で「凹型実の上部突出部Aに上反りが発生しにくく、床材の収縮により実の嵌合が外れることはない」と説明されるように、引用文献3に記載された技術は、突出長の長さを上記した一定の範囲とすることによって、「反り」や、「収縮」による「嵌合」の「外れ」が生じないようにしたものであるのだから、本願発明が、「重量の大きい配膳車が床材同士の継ぎ目部分を通過したときであっても、雌実の破損を防止」(本願明細書の段落【0013】を参照。)することを、解決しようとする課題としていることとは、想定する課題が異なるというべきである。そうすると、引用文献3記載事項から、「上実先端面より突出する下実の突出長」にあたる長さを「1?5mm」とすることが、計算上は導き出せるとしても、これに基づいて、本願発明における「突出長」を「4.0?8.0mm」とすることについては、数値範囲の最適化又は好適化であって当業者が通常の創作能力を発揮して適宜なしうる事項であるとはいえない。

次に、相違点2について、第一基材、第一緩衝材、第二基材および第二緩衝材の順に積層された床材における第二基材であるMDFの「剥離強度」を「0.6?1.2N/mm^(2)」とした点は、上記引用文献1?4のいずれにも記載されていない。
MDFの剥離強度について、本願の明細書の段落【0048】に、「一般に市販されているMDFの剥離強度は最大で1.20N/mm^(2)程度であり、下実7bの上実7a先端からの突出長(L2-L1)を4.0mm以上とすれば下実7bの破損を十分に防止することができることがこの試験結果から実証されている。したがって、該突出長を4.0mm以上とすることを前提とした場合の、第二基材4を形成するMDFの剥離強度の好適な範囲は、0.60?1.20N/mm^(2)である。」と記載され、当該記載における試験結果について、段落【0049】に【表3】として掲載されているところ、一般に市販されているMDFであっても、その用途は様々であって、当該MDFを床材に用いることが容易であるとは直ちにはいえない上、仮に、一般に市販されているMDF(剥離強度は最大で1.20N/mm^(2)程度)を、第一基材、第一緩衝材、第二基材および第二緩衝材の順に積層された床材における第二基材として利用したとしても、MDFの剥離強度の下限を、本願発明の如くの「0.60N/mm^(2)」とする動機付けがあるということはできず、また、上記したように、「該突出長を4.0mm以上とすることを前提とした場合の、第二基材4を形成するMDFの剥離強度の好適な範囲は、0.60?1.20N/mm^(2)である」のだから、MDFの剥離強度の下限が「0.60N/mm^(2)」であることは、下実の突出長が「4.0mm以上」であることと相関して、「下実」の「破損」を「防止する」という効果をもたらすものであると考えられる。そうすると、下限を「0.60N/mm^(2)」とすることが、数値範囲の最適化又は好適化に過ぎず当業者が通常の創作能力を発揮して適宜なしうる事項であるとはいえない。

(3) 小括
したがって、相違点3について検討するまでもなく、本願発明は、当業者であっても、引用発明及び周知技術(引用文献2記載事項、引用文献3記載事項、引用文献4記載事項)に基いて容易に発明できたものとはいえない。


第7 原査定について

本願発明は、上記第6で検討したとおり、当業者であっても、原査定において引用された引用文献1ないし4に記載された発明に基いて、容易に発明できたものとはいえない。
したがって、原査定の理由を維持することはできない。


第8 むすび

以上のとおり、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

 
審決日 2020-03-10 
出願番号 特願2013-155879(P2013-155879)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (E04F)
最終処分 成立  
前審関与審査官 西村 隆  
特許庁審判長 森次 顕
特許庁審判官 小林 俊久
住田 秀弘
発明の名称 床材  
代理人 ▲桑▼原 史生  

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